アイドルマスター ミリオンライブ!(ゲッサン)

登録日:2016/05/01 Sun 19:50:37
更新日:2025/04/08 Tue 19:15:46
所要時間:約 13 分で読めます




「見つけた!私が一番やりたい事。」



■アイドルマスター ミリオンライブ!(ゲッサン)


『THE IDOLM@STER MILLION LIVE!』は門司雪の漫画作品。全5巻。
GREEで配信中のソーシャルゲームアイドルマスター ミリオンライブ!』のコミカライズ作品である。
小学館の「月刊サンデー」にて、2014年8月号より連載開始。
掲載誌の名称から「ゲッサン」が通称となっている。
基本的なストーリーの骨子は原作ゲームに忠実で、コミカライズに辺り若干の設定変更こそ見られるものの、基本的にはゲームとの違和感が無い程度に抑えられている。
具体的に言うと世界観がアニマスとミリマス(ソシャゲ)を足して2で割ったような状態であり、春香たち765プロAS組は既に一定の人気と実力を得ている先輩アイドル(ソシャゲでは売れる前にテコ入れで劇場おっ建てたのでほぼ同格)。*1
それに伴い舞台となる765プロ自前の劇場は最初からそれなりの大きさであり、シアター組は妹分という立場が強調されている。*2
とにかくストーリー面での評価が高く、このコミカライズから原作ゲームに入ってきたというPも少なくない。

物語の中心になるのは春日未来最上静香伊吹翼、のいわゆる組で、 当初から予定されていたストーリー分では彼女達を中心とした物語が展開された。
一方、前述の様に作品の好評から予定分を越えて連載の延長が決定されたらしく、
今後のストーリーの継続や派生と共に他のアイドル達の活躍も期待される。

コミックスには通常版の他、初回出荷のみでCDが付属する特別版が発売されている。
基本的にはシアター組(登場アイドル)による765カバー曲とCDドラマが収録されているが、3巻では作中で使用された新曲「アイル」が収録された。
また、単行本の発売時には本誌に別バージョンのカバーが付録される。*3

【物語】

元気が取り柄の春日未来は楽しい事が大好きな中学二年生。
興味の対象がありすぎて4つもの部活を掛け持ちして早一年……屋上で部活で出た大量の洗濯物を干していた彼女は、自分の存在に気づかずに“公演”のためにダンスの練習をしていた同じ学年で“アイドル”の最上静香と出会う。

静香のダンスに興味を引かれた未来は、静香から彼女が出演する「劇場」のチケットを半ば強引に貰い、さっそく静香の勇姿を見にいく事に。

偶然から自分の自転車に引っ掛かってすっ転んだちょっと歳上のハルカちゃんも付き合わせて劇場に入った未来は、そこで“アイドル”としての静香の姿を見て衝撃を受けるのだった。

その後、ハルカちゃんが“あの”有名アイドルのわた天海春香さんだと知ったり、春香さんの機転に助けられて御礼を言いにきた静香ちゃんを無視してサインを貰っていたりした未来だが、失敗したと思い込み落ち込む静香に対し「すっごく、楽しかったぁ。」と、心からの感想を述べる。

……次は友達と最前列で応援すると約束しようとした未来だったが、そこで彼女の脳裏に浮かんだのは静香から差し伸べられた手を受け取り、共に“煌めくステージ”に立つ自分の姿であった……!!

【登場人物】

※既刊分。
※人数が多いので個別の活躍は折り畳み。

【765シアター】








































【765AS】








【事務所スタッフ】


■プロデューサー





【その他】

  • 物語は原作をこよなく愛する担当編集(ゲッサンP)と門司先生の珠玉の愛により紡がれている。使われている楽曲の歌詞の使い方の上手さも熱い支持を受けているポイントの一つ

  • 幼い頃の静香が真似している3人組アイドルのメンツが中村繪里子今井麻美、長谷川明子らしき人物になっている

  • ジュリアから翼に送られた新曲「アイル」は、ジュリアが作ったという設定に合わせて、提供は「プラリネ」と同じくnano.RIP。付属CDでは翼の独唱だが、16年4月16日の3rdライブ幕張公演の初日では多くのPの期待をも越えて、漫画を思わせる「プラリネ」からの流れから、翼(Machico)を、 ジュリア(愛美)と瑞希(阿部里果)がサポートする形で披露された。

  • 本作の「アイル」を皮切りにアイマスのコミカライズでは多くのコミック初オリジナル楽曲が制作・収録されており、本作はミリオンのみならずアイマス界全体の流れから見てもエポックメーキング的な側面を持つ

  • 連載が終了した後でも門司先生とミリオンの関係は続いており、2020年4月に発売されたミリオンラジオのテーマソングの一つ『ENDLESS TOUR』のジャケットイラストを手掛け、2023年2月のミリオン10周年記念の折にはイラストとともにお祝いのコメントを寄せている

  • 現行のミリオンライブの世界観の中心となっているミリシタは劇場の外観などを本作から踏襲しているが、登場人物の設定などは異なっているものも多い。
    (例えば本作では未来と静香は同じ学校に通っているが、ミリシタ以降は未来は東京都在住、静香は埼玉県在住で別の学校である、など)
    誰が呼んだかミリオンライブ旧約聖書。
    ミリアニも設定はミリシタに近いものだが、未来と静香の出会いなどは本作をイメージして描かれている。

  • 2024年にはミリシタで本作とのコラボイベントを実施。
    待望されていたアイルが実装され、イベントには本作版プロデューサーや劇場(ミリシタのものとは外観が少し違う)も登場した。


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最終更新:2025年04月08日 19:15

*1 ただし、流石に不自然なのかCDドラマ等では、ASは普通にトップアイドル。シアター組が妹分として描かれている面も。もっとも、元々765プロがキャリアや年齢での上下関係がユルい為に特に先輩として距離を置かれているような描写はなく、フランクに接するアイドルもいれば、礼節を意識するアイドルもいたりと様々。

*2 ちなみに劇場のデザインは漫画オリジナル。海上都市やドーム、バビロンにならないのは残念がるべきなのか違うのか。

*3 通常版、特別版もカバーデザインが違う。……最低3冊買おう!