暗黒種デーボス

登録日:2016/06/09 Thu 04:44:00
更新日:2025/05/02 Fri 21:55:46
所要時間:約 7 分で読めます





※推奨BGM:次回もおどろけー!


ついに九番目の獣電竜も揃ったァァァッ!

デーボス軍をここで一気に倒すぞォォォッ!!

……と思ったら、えェェェェッ!!?

最恐最悪のアイツが蘇るゥゥゥッ!!?

次回!!

ブレイブ22

ま・さ・か!デーボスふっかつ


腰が痛い……。*1





暗黒種(あんこくしゅ)デーボスとは、スーパー戦隊シリーズ第37作目「獣電戦隊キョウリュウジャー」の登場人物である。


【概要】

生命の繁栄している星の支配種を滅ぼす事を目的としてデーボス軍を率い、太古の昔から幾多の星々を滅ぼしてきた邪悪な宇宙生命体。
その習性から「星の病」として恐れられている。
大きな特性として、自身が滅ぼした惑星の支配種である生命体のデータを取り込んで姿や能力を変えるという能力を持ち、
その能力により劇中ではいくつかの姿を獲得している。
デーボス軍の構成員である戦騎からデーボモンスター、そして戦闘員や巨大化アイテムである復元水に至るまで、全てこのデーボスの細胞から生まれた存在。
言わば全てのデーボモンスターの創造主にして源である。

賢神トリンとの戦いにおいて、トリンや獣電竜に封印されてからは、肉体も精神も氷漬けの状態で眠っており、
封印されたデーボスを復活させるべく、配下たる「喜び」「怒り」「哀しみ」といった人間達の感情を取り出し吸収させる事でデーボスを蘇らせようと目論んでいる。
なお封印された肉体(トリン曰く「骸」)はデーボス軍の本拠地「氷結城」となっている。

ブレイブ22で強制的に復活させられた際は緑色の体にワニのような巨大な口が特徴的で、その姿は怪人というよりも怪獣に近いデザインをしている。
というかどことなくゆるキャラっぽくも見えたりする。
人間の感情が足りない状態での復活のためか、会話もなく、そばにいたデーボ・ウイルスンを吸収したり暴走状態にあった。
カオスもどちらかというと兵器のように扱っていた。
ブレイブ23にてバクレツキョウリュウジンに倒されかけるが、カオスの右腕に心を移して生存。
そして終盤では、人間の感情を極め、更に人間のメロディさえも学習したことで完全体である蝶絶神デーボスへと成長。
最後までキョウリュウジャー達を苦しめた。


【暗黒種デーボス】


身長:226cm(巨大化超増殖身長:70.6m)
体重:184kg(巨大化超増殖体重:575.0t)
成分:昆虫、恐竜、根城、など。
配合:ショック触手、捕ショックジョーズ、ホロビレバースト
特記事項:カオスの右手にうごめいたのは…???

ブレイブ22において、今まで集めた人間の感情と、ウイルスンがダムに貯めた大量の復元水を利用したカオスの策によって強制的に復活させられた姿。
外見は恐竜と芋虫やサナギを掛け合わせたようなゆるキャラみたいな姿をしているが、
これは過去に滅ぼした異星の昆虫型生命体や地球の恐竜のデータを取り込んでいるため。

見た目はあまり怖くないとも言われるが、太古の昔に恐竜を絶滅にまで追い込んだ戦闘力は絶大。
強烈な電撃を放つ無数の「ショック触手」や、獣電竜の装甲さえも噛み砕く牙と顎を備えた両腕の「捕ショックジョーズ」と頭部の巨大な口で武装している。
必殺技は全身のエネルギーをエメラルドグリーンに輝くエネルギーに変え発射する破壊光線『ホロビレバースト』

ただし不完全な復活だったためか理性は皆無に等しい文字通りの怪獣であり、
敵味方お構いなしに襲い掛かる程であった。
劇中では弥生・ウルシェードの覚醒によって誕生したバクレツキョウリュウジンにより倒されたかに見えたが、
実際は死亡間際にカオスの右手に心を移し、肉体は再び氷結城になったものの無事生還。
その後は更なる力を求め、自身の「復讐心」を元に、怨みの戦騎エンドルフを創造。更なる強い感情の収集を戦騎とカオスに求めた。

なおこの形態のデーボスは後にデーボ・ヤナサンタによってクローン化。
5体のデーボスが世界各地で破壊活動を繰り広げた。
スペックこそ本来よりも低いが、それでも高い戦闘力を発揮している。

隠しモチーフは『オズの魔法使い』の「エメラルドの都」と、虫の蛹やの幼虫。



蝶絶神(ちょうぜつしん)デーボス】


そう、これが人間の感情を極めた我の最終進化形態……

蝶・絶・神と呼ぶがよい!!


CV:大川透

身長:214cm(巨大化超増殖身長:53.5m)
体重:184kg(巨大化超増殖体重:467.5t)
成分:昆虫、恐竜、根城、人間の感情、最新進化、など。
配合:デーボステッキ、デーボストール、闇時計
特記事項:蝶絶な技のレパートリーは、お城の奇術師のように豊富


人間が抱える喜怒哀楽や怨み、その他すべての感情と人間のメロディさえも完全に吸収したことで完全復活を遂げたデーボスの地球における最新進化形態。
通称「滅亡のエンペラー」
ようやく人語を話せるようになり、その一人称は「我」。
圧倒的な威厳と落ち着いた物腰、他者の懇願を聞き入れるなど寛大さも持ち合わせるが、
その本質は「生命体を滅ぼす」ことを最優先し、他者の約束さえも平然と破り捨てる冷酷非情かつ傲慢不遜な性格。
配下の戦騎達も駒程度にしか考えておらず、利用価値が無いと判断すれば平然と切り捨てる。
その他、生き足掻く生物を「見苦しい」と嘲笑い一笑に付すなど相互理解は根本的に不可能
比較的和気藹々な仲だったり最終的に人類と和解を遂げた初期の戦騎達と比較するとその冷酷さは際立っているといえる。
まあデーボスからしたら人間と和解し共闘した初期の戦騎達とラッキューロ達の方が異常なのだろうが。

通常のデーボモンスターと異なり、自身の身体に宿す「超増殖細胞」の力で自由自在に巨大化が可能。
この細胞を用いたことで、新戦騎やエンドルフは自在に巨大化出来るようになった。
なおこの巨大化には首に巻いた「デーボストール」を利用してオンオフを決定している。
ギガントブラキオーのギガントアックスを巨大化せずとも片手で受け止められる程の膂力や、
蝶の様な軽やかな動きで敵の攻撃をかわしつつ超スピードで移動するなど隙の無い戦闘力を誇る。
必殺技は、固有武装である「デーボスステッキ」に悪のメロディを響かせ、爆発的に増幅。
増幅させたメロディを蝶の形のエネルギー弾に変えて発射する『蝶絶の鉄槌』
他にも、エネルギー弾『ホロビレバースト弾』や、呪術『デーボスデストラクション』を操る。

上記の通り戦闘力こそ絶大であるが、その圧倒的力故に慢心も強く、更に滅ぼす対象となる生命体や自分以外の存在を軽視する傾向にある。
人間や恐竜の感情を取り込み「人間の感情を極めた」と豪語しながらも、
生命の持つ潜在能力を理解しなかったり、その冷酷さと慢心故に大地の闇の消滅や初期の戦騎の反逆を招くなど
真の意味での「感情」は理解し切れていなかったことが自身の敗北に繋がることとなった。
最後はキョウリュウジャー達10人のブレイブを宿した獣電池を携え、仲間達に後押しされたことで自身の前に立ち塞がったキョウリュウレッドと対峙。
激闘の末に、仲間達が奏でた『真の地球のメロディ』により変身能力を取り戻したキョウリュウレッドに圧倒され、
自身の死さえ厭わない覚悟を決めた「超十獣電ブレイブファイナルフィニッシュ」の前に敗北。


もっと学ばなければ……!学ばなければ我が滅ぼされるぅうううう!!


自身には理解不可能なダイゴの「覚悟」への困惑と、更なる感情の学習を切望する断末魔の叫びを上げ、氷結城共々宇宙で爆散したことで最期を迎えた。

なおダイゴの反撃を受ける前、デーボスは自身の上に経つ更なる存在「創造主」がいる事を示唆し、彼に更なる追い打ちをかけんとした。
つまりデーボスとは、「創造主」が星々を滅ぼすために創造した人造生命体だったのである。
しかし、この言葉に対しダイゴは「ふ~ん、つまりそんな悪の親玉が宇宙のどっかにいるってことか。お前を倒した後の目標ができたな!」と絶望するどころかむしろ更なる闘志を燃やしていた。そこ、「オラ、ワクワクしてきたぞ!」とか言わない。

隠しモチーフは言わずもがな「大魔法使いオズ」その人である。



【その後…】

自身の死の間際には、「後悔」の感情を抱いており、
その感情が新たな戦騎の誕生に繋がることになった。
それが、Vシネマ『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100years after』にて登場したアースレバンである。

そして映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』にて、
デーボスの生みの親たる「創造主」こと創造主デビウスがギャラクシーラインのステーションに憑依し実体化。
自らの手で地球を滅ぼすために活動したが、トッキュウジャーの「イマジネーション」とキョウリュウジャーの「ブレイブ」
そして実体化に利用せんとした「闇の力」の持ち主たる闇の皇帝ゼット率いるシャドーラインの反撃を受け、
一度限りの合体必殺技「20連結カミツキブレイブラッシュ」により滅ぼされた。

デーボスとデビウス共通にして最大の敗因、それは映画クライマックスでダイゴが言ったように『全地球を敵に回した』こと、そして生命の持つ潜在能力を見下しながらも「滅ぼされるかもしれない」と密かに恐れていたことに他ならないだろう。

シリーズ第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』では、蝶絶神形態が巨獣ハンター・バングレイの能力でゴーカイレッドの記憶から再現されて実体化した。
救星主のブラジラと共に赤の戦士を除くジュウオウジャーと戦うが、ブラジラに攻撃を誤爆してしまうなど、再生怪人のお約束なのかその扱いはひどく、ジュウオウスラッシュで歴代ボス怪人の中で最初に倒されてしまった。


【備考】

蝶絶神形態のデザインに取り入れられている蝶であるが、
これは近年唱えられた「恐竜が絶滅した原因は蝶である」という学説が元になっている。
この説は「天敵のいない蝶の幼虫、つまり青虫が恐竜の食物を食い尽くしたことで恐竜の食べるものが失われた」という説。
隕石、病気、氷河期と並ぶ「恐竜の絶滅原因の一説」としてモチーフに採用されたと思われる。

とはいえ、この説を真面目に考察すると地球規模である日突然蝶が大量発生するような奇怪な現象でも起こらない限り到底成り立たず、仮に恐竜の餌が無くなるレベルで植物が食いつくされるような事になれば恐竜どころか全生態系が壊滅する事態になりかねない。
そもそも地上の恐竜が餓死したとしても、エラスモサウルスやモササウルスのような海竜にまで影響が出る事の説明が付かない。
なので上記三説に比べて現実味の薄い、トンデモ説として扱われているのが現状である。


追記・修正は人間の感情を学んでからお願いします。

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最終更新:2025年05月02日 21:55

*1 ナレーションの千葉繁氏は、番外戦士である初代キョウリュウバイオレット/Dr.ウルシェード役で顔出し出演。初登場回であるブレイブ21では変身と名乗りを披露するが、張り切り過ぎてギックリ腰になってしまった。ブレイブ22予告の〆はそれを踏襲したものである。