登録日:2017/03/30 Thu 14:04:44
更新日:2024/09/23 Mon 20:21:52
所要時間:約 8 分で読めます
ネバーランドシリーズとは、異世界「ネバーランド」を舞台とする、アイディアファクトリーより発売されたTVゲーム作品のシリーズである。
SLGからアーケード格闘ゲームまで広いジャンル幅を持つ。
クソゲーの一歩手前、とか片足突っ込んでる、と評価される作品が多いわりに
本当に「
クソゲー」まで行くのは少ないことで有名。
だいたい凡ゲー。たまに佳作。
かつては「IFネバーランド」として社のブランドの一つに数えられていたが、いつの間にか消えてた。っていうかオトメイトしか残ってない。
- IF ネバーランド:本項目で扱う、ネバーランド系作品のブランド
- IF フレンド:ファミリー向け作品のブランド
- IF メイト:男性向け恋愛ADVのブランド
- IF Bメイト★:ボーイズラブのブランド
- IF オトメイト:女性向け恋愛ADVのブランド
- IF ルピナス:萌え特化ブランド
- IF TYPE零:これまでにない作品、新たな展開を模索したが『リバースムーン』とその移植だけで終了
- ジーンプロジェクト:コンパイルハートからの独立ブランドとして設立されたが『ONI零』1作で終了
- ハッピーシード:「人の心を豊かに」をコンセプトとした独立ブランドだが『たのしい幼稚園』1作で終了
パッケージなどのイラスト、キャラクターのビジュアルはとても魅力的で
シリーズを
乱発重ねたことによりその世界観は多くの設定を持ち、広く深いものとなっていった。
それに魅せられ、期待せずに新作を買っては落胆することを繰り返すファンの
ゾンビめいた姿は
いつしか作中用語から
「冥界住人」と呼ばれるようになった。
冥界に落とされた罪人は、死してなお冥界王ムゲンの手先としてその身を弄ばれる。
アイエフちゃんがネバーランドの歴史に新しい設定を書き加えたなら、それを読まずにはいられないのだ。
■シリーズ一覧
・『スペクトラルタワー』シリーズ
10000階の塔をひたすら登るという、ある意味IFの代表作とも言える有名な
クソゲー。
実はシリーズ第一作はフォースでなくタワーだった。
まあシャイニングシリーズの第一作がフォースじゃなくて&ザ・ダクネスと似たようなもんである。
1は
厄 友情談疑に近いセンスの
奇っ怪な独特なグラフィック、運ゲーのダイスバトルなど凄まじい異次元空間。
それに比べれば2は幾分まともにプレイできる…が、アイテムや技に変なものが多数あり(例:う○こ)
実質的な最強技が相手を食べ尽くす「大食尽」だったりとやっぱりぶっ飛んだ作品。
・『スペクトラルフォース』シリーズ
ネバーランド大陸の40ヶ国から1つを選び、天下統一を目指す国取りSLG。
信長の野望の
ファンタジー世界版とも言えるが、システムは単純化されていて取っつきやすい(反面、底は浅い)。
1000対1000という
小さな虫がうごめくようなダイナミックな戦闘システムが売り。
ギャルゲー要素が入った『純情で可憐メイマイ騎士団 スペクトラルフォース聖少女外伝』や
SRPGの『クロニクル』、フォース時代の400年前を舞台にした『ラジカルエレメンツ』など
形式や扱う時代の違う作品もある。
安定した出来であるため、ネバーランド作品に触れたいのであればこのシリーズを買うのが…
いや、やっぱ買うな。
・『モンスターコンプリワールド』シリーズ
スペクトラルポケモン
モンスターを捕まえて育てるRPG。
CDを読み込んで
ダンジョンを自動生成する、モンスターファームの要素もある。
シリーズで長く活躍した勇者シフォンの幼少期を描いた作品。かわいい。
・『スペクトラルブレイド』
前述モンコンのシステムを流用して作られたRPG。
モンコンと共に「特別良くはないが、遊べなくもない」作品。
良燃費のHP吸収技「霊奉斬」が強すぎて
攻略本の内容がほとんど「霊奉斬を連打しよう」になってしまっている。
実際、欲を出して高コスト技を使うとチャージ中に殺されることがしばしば。
・『砂のエンブレイス ~エディンの里のネーブル~』
そのジャンル「穴掘りRPG」
スコップ娘がどこでも掘る。掘り尽くす。
ほんのり乙女ゲーの要素も含んでいて、
イケメン5人にオカマ1人との恋ができる。
敵キャラのキモさは歴代一。
・『キングダムオブカオス』
PCブラウザゲーム。
ネバーランド大陸40ヶ国いずれかの民になり、働いたり生活したりする。
もちろん「当時の」ブラウザゲーなので現代のようなゲーム性はなく、掲示板にちょっとした「国」「戦争」「築城」などがついただけのものだった。
また時代としても会社としてもオンラインゲームのノウハウが無かったために
当初はログインもままならず、結果としてユーザーが外部にサテライトホームページを作成し集う、独特のコミュニティが作られた。
後述するGOCシリーズの
パラレルワールドとして存在する作品で、
そちらに武将として採用された有名ユーザー(のキャラクター)もいる。
・『ジェネレーションオブカオス』シリーズ
フォースと並び立つシリーズの中核。
3のオールド大陸、4のロストグランドなど、ネバーランド大陸以外を舞台にした作品もある。
兵隊同士のぶつかり合いで武将は直接戦わなかったフォースに対し、
GOCは武将を操作し兵士と共に戦うシステムになっている。
また、1~3には武将達でパーティを組み
ダンジョン等を探索するRPGパートがある。
不評だったから消えたわけだが
なお、RPGパートの戦闘システムは(IFにしては珍しく良い意味の)独特でなかなか面白い。
本筋のSLGと噛み合ってなかっただけなのだ…
1の主題歌、2の主題歌とヒロインCVはなんとあの
水樹奈々。
・『フィールドオブカオス』
GOCの外伝(パラレル)であるKOCの更に派生…という妙な立ち位置の作品。
戦いに勝つ、ではなくお金を貯めるのが目的のRTSというこれまた珍しいシステム。
販売方法までメールで直接注文orKOC内から購入する特殊なものだったため
冥界住人の中でも本作をプレイした人は少ないと思われる。
・『グローバルフォークテイル』
それまでのシリーズで名前が出ていた、デュークランドのゾディア王国が舞台の外伝的な作品。
SLGにアクションを組み合わせたシステムで、グラフィックは3D。
ある意味
超次元ゲイム ネプテューヌmk2の先祖なのかもしれない…。
PS2初期の作品ということもあり
IFの技術の低さもあり、質は悪く動きも違和感の否めないものだったが。
・『学園都市ヴァラノワール』シリーズ
アニメの話はやめるんだ!!
GOCより後の時代、勇者育成学園を舞台とする女の子多めの学園モノ。
後に『ソウルズ』シリーズの原型となる基本システムやグラフィックは悪くないが、
ゲームバランスが色々とIFクオリティ。
一目惚れした相手がいても、
ダンジョンで会えなきゃ仲良くなれない。
仲良くなった友達がいても、落第して去ってしまったり…
妙なリアル仕様がプレイヤーに頭を抱えさせる。
・『エクスチェイサー』
Xboxで出た唯一の作品。
洋ゲー風味の探索アクション。4人プレイ可能。
クライスやアンクロワイヤーなど、シリーズの人気キャラクターが登場するが
色々な意味で空気。
・『カルディナルアーク ~混沌の封札~』
ヴァラノワールの生徒の一人、ガラハドを主人公としたスピンオフ作品。
今度はカードゲーム。いったいどこまで幅広いジャンルに手を出すんだ…
シリーズの中でもマイナーであるものの、なかなかの良作。
・『スペクトラルソウルズ』シリーズ
シリーズ始まって以来の良作。
無難なSRPGだが、それでいいんだよ!!
ゲームバランスが少し(?)尖っているのはご愛敬。
普通に楽しくプレイできるだけで御の字である。
ヴァラノワールより少し後の時代を舞台としており、1と2には同作のキャラが多数参戦する。
特に2はスペクトラルフォースから続く世界観にひとまずの区切りを付けており
ネバーランド史の上でも非常に重要度が高い作品。
・『爆炎覚醒 ネバーランド戦記ZERO』
通称(蔑称)バカネラ
大丈夫?IFのアクションだよ? → やっぱりダメだったよ…
無双シリーズが流行っていた当時、数多くの後追い作品が作られたが
その中でも群を抜いたドン底の出来を披露した。
ただでさえもっさりしている上、一度捕まると延々殴られ続けるため全く無双できない。
主人公が看板娘のヒロ、流行の無双ゲーということもあり
不安視しながらも踏んでしまった人は多く、冥界住人のトラウマの一つ。
ついにはアーケード格ゲーにまで手を出した。
「あのスペクトラルフォースとジェネレーションオブカオスのキャラが夢の対決!」
そんな知名度のある作品でもないのに大丈夫か? → ダメでした。
しかし
某所に入荷されたことでカルトな人気を博す。
登場するのはシリーズの主人公、またはそれに並ぶ主要キャラ
…の中に特筆することもない一君主だった龍健が混じっている。
・『ミストオブカオス』
IF(コンパイルハート含)初のPS3参入作品。
カオス名義ではあるがシステムはフォース寄りのSLG。
なんとファミ通クロスレビューで4/3/4/5の
16点を取ってしまう。
伝説の
クソゲー「
デスクリムゾン」が13点なので、これは相当低い値だと言えるが
実際のところ出来はそんなに悪くない。
普通に「いつものIFゲー」であり、そのレベルが低いだけなのだ。
・『スペクトラルジーン』
3年後に復活する魔神に備え自軍を育てる育成型SRPG。
およそGOCとソウルズを足して割ったような
ゲーム。
システムはネバーランド作品の主流に近いものがあるものの
世界観的にほぼ接点がないため影が薄い。
かつては(一応)アイディアファクトリーの主力作品であったが
ねぷねぷを始めとするコンパイルハートの躍進、
後期の作品の不振もありシリーズとしてほぼ消滅してしまった。
移植を除く最新作は2012年発売のGOC6。
いつか復活する日を願い、冥界住人は雌伏の時を過ごしている。
Q. アイディアファクトリーのゲームは買いですか?
A. 買うな。俺は追記・修正するが。
- 人気(?)キャラが次回作に登場すると、大体前作後にヒドい目にあった設定がついててつらい。あとヒロさんはもう眠らせてやれよ!・・・シリーズが出てる間は思ってました。止まるとそれはそれで寂しい -- 名無しさん (2017-03-30 15:37:37)
- ジェネレーションカオス3が一番面白かったかな結婚システムが良かった -- 名無しさん (2017-03-30 23:05:53)
- FOCプレイ経験のあるKOCプレイヤーな冥界住人参上! -- 名無しさん (2017-03-31 15:09:16)
- KOCは自画像を自前で用意出来た為、絵師がピンキリ存在していて中には今も第一線で仕事をしているイラストレーターも居るのでゲーム本体よりも才能を発掘したと言う意味での社会貢献度は高いかもしれない、 -- 名無しさん (2017-03-31 15:50:17)
- ジェネシスは? -- 名無しさん (2017-04-01 19:24:23)
- 最後のQ&Aで結局買ってなくて草 -- 名無しさん (2019-02-02 17:49:03)
- 俺、冥界住人。今でも新たな歴史を待っている… -- 名無しさん (2019-02-02 21:21:55)
- ジェネシスのリメイク出してほしい。 -- 名無しさん (2019-04-28 19:09:40)
- 勧めるのはためらう。でも語りたい。 -- 名無しさん (2019-04-28 19:45:04)
- なんか癖になるってゲームなんだよな。実際根強いファンはいる。 -- 名無しさん (2020-02-24 02:39:03)
- スペクトラルフォース真書とか読み応えあって好きだった。世界観もキャラ造形は良いのに、ゲームの出来が悪過ぎたのが残念でならない。 -- 名無しさん (2023-11-17 23:50:31)
- スペクトラルタワーを10000階登った人は世の中にどれくらいいるんだろう。 -- 名無しさん (2024-05-20 01:57:33)
- 先日スペクトラルタワー(一作目) -- 名無しさん (2024-08-13 09:00:05)
- ↑失礼、誤送信してしまいました。先日スペクトラルタワー一作目を10000階まで登りきり、晴れて冥界住人に片足を突っ込むことができました!これからもネバーランドシリーズの作品を色々と遊んでいこうと思います -- 名無しさん (2024-08-13 09:02:01)
- ブレイジングソウルズはどこいった -- 名無しさん (2024-09-23 20:21:52)
最終更新:2024年09月23日 20:21