No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン

登録日:2017/10/02 Mon 13:29:48
更新日:2024/03/28 Thu 22:56:04
所要時間:約 7 分で読めます






銀河に漲る力、その全身全霊が尽きる時

王者の魂が世界を呪う!

現れろ、No.95!


ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン!!




No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンとは、漫画版ZEXALにおける天城カイトの使用する切り札にして、ナンバーズの一つである。

「ダークマター」とは宇宙に存在するとされる、未確認の暗黒物質のことであり、
未知の素粒子だとする説も根強く、フォトン、タキオンに次いでギャラクシーアイズの系譜を継ぐネーミングとなっている。

その姿は闇そのものがモンスターの形をなしたかのような漆黒の塊であり、
煙のようにたなびく下半身、短い首に赤く光る眼、とドラゴンというより悪魔じみた形状をしている。
ナンバーズの刻印は胴体に刻まれている。

また、漫画版のカードであるためかアニメに登場した「光子竜(フォトン・ドラゴン)」や「時空竜(タキオン・ドラゴン)」と異なり漢字表記は存在しない。
カタカナの「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン」が正式表記である。


漫画版にて

遊馬との二度目の対戦で登場。
バトル中に発動された速攻魔法《王者の残像》の効果により、《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》を素材にエクシーズ召喚された。

漫画版での効果は、
  • 元々の攻撃力は0で、エクシーズ召喚時に素材1体の攻撃力を得る
  • フォトン・ドラゴン同様、戦闘時に相手を道連れ除外
  • 特殊召喚時、ドラゴン族をデッキから除外することで、同じ枚数だけ相手のデッキのモンスターを除外
  • 自分モンスターの攻撃後に素材を切り、バトルフェイズを再開
というもの。

これにより、下敷きとしたFA・フォトンの攻撃力を得て4000となり、さらにデッキ破壊効果で遊馬のデッキからモンスターカードを全除外して優位に立つ。
その上で希望皇ホープONEに連続攻撃をかけたものの、「希望の最終防衛ライン」で守備表示に変更され、あと一歩で勝利を掴めずに終わる。

そして返しのターンでは、満を持して降臨した《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》に効果を封じられて戦闘破壊され、カイトは敗北することになった。
攻撃名はFA・フォトンの「壊滅のフォトン・ストリーム」をコピーしており、技名もコピー元に依存すると思われる。アバターのような感じだろうか?

なお、このカードは元々は、漫画版のラスボスであるe・ラーが八雲興司に手渡した白紙のカードの1枚であり、
カイトの手に渡った後彼の心の闇を食って開眼・覚醒した経緯がある。

通常のナンバーズには操られないカイトが、このカードを召喚した時は何者かに乗っ取られ、
半ば暴走に近い状態になっていたが、これはこのカードにe・ラーの意志がとりついていたのが原因。
そして、このカードを回収したアストラルが取り戻した記憶は「この世界にやって来た理由」だった。


OCG版


OCGにおけるテキスト

ランク9/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守0
レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
このカードはX召喚の素材にできない。
(1):このカードがX召喚に成功した時、
自分のデッキからドラゴン族モンスター3種類を1体ずつ墓地へ送って発動できる。
相手はデッキからモンスター3体を除外する。
(2):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。

プレミアムパック17で堂々OCGと相成った。

攻撃力は素で4000となり、アタッカーとして十分に運用できる。
さらに「王者の残像」による特殊召喚条件を内蔵したことにより、自前でエクシーズ・チェンジできるようになったのがもっとも大きい。

ギャラクシーアイズのエクシーズモンスターの内このカードの素材として使用可能なものは現状、
フォトンからは超銀河眼の光子龍、No.62 銀河眼の光子竜皇、ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン
タキオンからはNo.107 銀河眼の時空竜CNo.107 超銀河眼の時空龍
サイファーからは銀河眼の光波竜、超銀河眼の光波龍


このうちFA・フォトンは同様の召喚ルール効果を備えており、
ネオ・タキオンはランクアップマジックが必須であるため、実際にはランク8で、素材が2体指定の三体を使用するデッキで採用することになる。
サポートを共有できるギャラクシーデッキはもちろんのこと、ランク8を主軸とするならばその他のデッキでも採用の余地は十分にある。

肝心の効果だが、まず一つ目はエクシーズ召喚時にドラゴン族を墓地に送って相手のモンスターを除外させる効果。
除外するモンスターは相手が選ぶため、基本的にはデッキ圧縮を助けることにしかならない。よって重要なのは、発動コストであるドラゴン族を墓地に送る部分となる。

ギャラクシーデッキは元々ドラゴン族の比率が下がりがちなので、この効果が生きるのは墓地肥やしがモノを言う【ドラゴン族】【巨神竜】となる。
伝説の白石を落として青眼をサーチする、闇属性と光属性を落としてカオスモンスターの準備をするなど、出来ることは多い。

特にレダメとの相性がピカイチであり、コイツを除外して出す→墓地に落ちた素材のギャラクシーアイズを蘇生→2体目のダークマターを召喚、と繋げることが出来る。
帰還させる方法があれば、レダメを出す時に除外したもう片方も呼んでしまえる。
この場合1体目は単なるバニラとなるが、4000打点で十分仕事は出来る。途中FAギャラクシーを経由する事で除去も出来る。


そして二つ目の効果は、素材を切っての2回攻撃。
ブレード・ハートなどと違い、モンスターしか殴れないため場合によってはダメージが落ちる。そのため、攻撃力を半減して戦闘破壊耐性を付与するハーフ・シャットとの相性が良好。
コストとして切った素材がギャラクシーアイズのエクシーズならば、リンク先こそ必要になるがそいつを蘇生して2体目を出す、というやり方でワンキルも射程圏に入る。

コイツは他のギャラクシーアイズと違い闇属性なので、同じデッキに突っ込むと属性サポートが受けられないのに注意。
また、守備力0であるため表示形式変更を食らうとあっさり陥落する。
総じて、役割としてはフィニッシャーがもっとも向いていると言えるだろう。


登場直後、真っ先に注目されたのは征竜(遊戯王OCG)との相性の良さ。
①の墓地肥やし効果はもちろん、高い攻撃力と素材を重ねる特性からフィールドを離れても墓地が肥える。
ランク8経由で出せるので無理なく採用できたのも大きい。

エクリプスワイバーン+征竜+適当なドラゴン族の3枚墓地に送ることで上記のレダメコンボがすぐに成立した。

登場からしばらくの間は、度重なる規制を食らって下火だった征竜(遊戯王OCG)の切り札として活躍。
圧倒的な爆発力で再び環境レベルまでのし上げる活躍を見せた。

裏を返せば、四征竜が揃って禁止入りした背景にはコイツの存在があったとも言えるが……。


そして2018年末期には、「嵐征竜-テンペスト」の制限復帰と新たなるドラゴン族のカテゴリ「守護竜」の登場に伴い確立した「ガンドラX先攻ワンキル」に採用されている。
ダークマターの役目は①の効果のコストでガンドラX、テンペスト、エクリプス・ワイバーンを墓地に送ること。
テンペストの自己再生コストでエクリプスを除外し、ガンドラとエクリプスを除外しつつ後者の効果でカオス・エンペラーをサーチ→そのP効果でガンドラXを手札に戻す。
その後《アークロード・パラディオン》を自己強化効果で攻撃力8000以上にしておき、しょごりゅうの②の効果でガンドラを展開する。

手順によっては直接エクリプスでガンドラをサーチしてもいいが、いずれにせよこのカードは起点となる墓地肥やしを担う。

このコンボが成立する条件は様々なルートがありえるが、有名なところだと《水晶機巧-ハリファイバー》が出せればよしとされ、初手に《終末の騎士》があればOKという恐るべき成功率の高さを誇る。

この手の先攻1キルに厳しい公式の姿勢から、次の禁止改訂でこのカードか、テンペストか、ファイアウォールか、ガンドラXのいずれかが禁止入りすると危惧されている。
展開ルートの自由度が高いため、どれが規制されるかは意見の分かれるところ。

そして2019/1/1の改定では、このカードとファイアウォールが禁止入り。
ファイアウォールは元々周辺のカードを巻き込みながら暴れていたが、こちらはドラゴン族を確定で墓地に送れる前半の効果が危険視された形となる。

ショック・ルーラー以来となる、2枚目のナンバーズの禁止カードとなってしまった。




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最終更新:2024年03月28日 22:56