邪神アバター

登録日:2022/01/23 Sun 15:25:13
更新日:2022/03/04 Fri 21:44:03
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邪神アバターとは『遊戯王OCG』のカード。

●目次

【テキスト】

星10/闇属性/悪魔族/攻?/守?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
相手ターンで数えて2ターンの間、相手は魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、「邪神アバター」以外の
フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力+100の数値になる。


【概要】

三邪神の一体で、ラーの翼神竜と対を成す。
相手の魔法・罠カードの発動を封じる誘発効果、フィールドの全てのモンスターの攻撃力を上回る攻撃力・守備力を得る永続効果を持つ。

カードイラストは「●」だけであり、至ってシンプル。
場のモンスターをコピーするのが特徴=自分の形を持たないことや、《ラーの翼神竜-球体形》と対になっていることを象徴している。

「化身」の名の通り、その攻守はフィールド上に存在する《邪神アバター》を除くモンスターの攻撃力をコピーし、攻撃力に+100する。
攻撃力4000を誇る《オベリスクの巨神兵》、効果によってさらに高い打点を獲得し得る《オシリスの天空竜》、《ラーの翼神竜》のいずれも上回ることができる。
また原作版神のカードの強固な耐性の代わりとしてか召喚時、相手ターンで数えて往復2ターンの間、一方的に《大寒波》を適用する効果を持つ。

強力な魔法・罠封印効果を持つため場持ちはなかなか良い。
《収縮》などの影響を受けず、《オネスト》を何枚発動しても必ず100だけ上回るため《邪神ドレッド・ルート》以上に戦闘破壊は困難。
たった100、されど常に100上回るので攻撃力では常に他のモンスターの上を行くので、制圧力は強大。
《月鏡の盾》を使われようが《眠れる巨人ズシン》との戦闘だろうが勝つことができる。

ただし、フィールドに《邪神アバター》しかいない場合、攻守は100しか得られない(アバター以外の攻撃力がないため)。
翻って言えばこのカード単体で与えられるダメージは基本的に100となるということであり、単体での決定力に欠ける。
とはいえ、この弱点は隣に高打点の大型モンスターを並べることで解決可能(誤解されがちだが、アバターは「フィールドで最も高い攻撃力をコピーする」ため、自軍モンスターの攻撃力が高ければそれを更に上回る打点となる)。
フィールドに君臨した後は、更なる展開で現れた自軍モンスターとともに相手を詰ませる役目を担うことになるだろう。

よって、普段「出しやすくて攻撃力が高くても効果耐性がないから微妙」とされがちなモンスター等がアバターデッキでなら強力なお供となる可能性もある。
安定性を重視するなら高攻撃力モンスターの召喚やリリース確保に長けたデッキにピン挿ししておくのも手。
アンデット族】や【ふわんだりぃず】【クリフォート】とは比較的相性が良いとされる。
布陣を整えれば、相手の魔法・罠による防御を許さないまま高火力アタッカー2体で蹂躙できる。他のカードとどう組み合わせるかが重要である。

また先攻1ターン目にアバターを召喚しておくことで相手が何もしない内に魔法・罠を封じてしまうことも可能。
攻守?のサポート強化が進まないのはアバターの強力な効果のためではないかと言われることも。

扱いは難しいが、他の二邪神に比べると独自性が強く強力な効果を持つため、ガチデッキの考察が比較的真剣になされていた。

なお、フィールド上の最高攻撃力を上回るという性質上、攻撃力より守備力の高いモンスターが守備表示で居座っているとアバター単独では手も足も出ない。
特に「超重武者」などごく一部の「守備力でダメージ計算を行う」モンスターは天敵となりうる。
これらは概して攻撃力よりも守備力が高いため、他に高攻撃力のモンスターがいなければそのまま戦闘破壊されてしまう。


【効果処理の詳細】

装備魔法やフィールド魔法などによる攻守の増減効果を受け付けるが、自身の永続効果で上書きされてすぐに「《アバター》以外の最も高い攻撃力+100」となる。
この永続効果は他の永続効果を含めた処理を行なった最後に適用するという特殊裁定が存在している。通称「邪神裁定」
下記の通り色々とややこしくはあるが、基本的に戦闘では無敵であると覚えておけばよい。

同じく相手の攻撃力を上回る永続効果を持つ《クリアー・バイス・ドラゴン》などと戦闘になった場合でも、《アバター》の効果が後から適用されるため一方的に戦闘破壊する。

戦闘相手の攻撃力を弱体化させる《地球巨人 ガイア・プレート》などとの戦闘でも、《ガイア・プレート》の永続効果→《アバター》の永続効果の順に処理されるため、やはり一方的に戦闘破壊する。

《ブラック・ガーデン》や《BF-疾風のゲイル》で攻撃力を半分にされても、自身の永続効果ですぐに上書きされて「《アバター》以外の最も高い攻撃力+100」となる。

フィールドに《アバター》と「《アバター》のカード名をコピーしたモンスター」しかいない場合、攻撃力は100となる。

オシリスの天空竜》の効果で攻撃力を2000下げられても、自身の永続効果ですぐに上書きされ攻撃力は「《アバター》以外の最も高い攻撃力+100」に戻る。この場合、そもそも攻撃力が0になった扱いにならないため破壊もされない。

《ドレッド・ルート》と同時に存在していた場合、後から出た方が最後に適用される
これは、《ドレッド・ルート》が同じ邪神裁定によって「一番最後に適用する永続効果である」というルールを持つため。
《皆既日食の書》などで同時にリバースした場合、ターンプレイヤーの効果から先に適用する。
同じプレイヤーが複数コントロールしていた場合、先に適用する方を選べる。


【作中での活躍】

漫画『遊戯王R』で登場。ラスボスである天馬夜行が使用する切り札。
テキストは以下の通り
God over god.Attack and defense point of Avatar equals to the point plus 1 of that of the monster's attack point which has the highest attack point among monsters exist on the field.
(日本語訳) 神を超える神。アバターの攻撃力と守備力の値は、フィールドに存在するモンスターの中で最も高い攻撃力を持つモンスターの攻撃力に1をプラスした数値に等しい。

《邪神ドレッド・ルート》と《邪神イレイザー》が意外にも複数枚存在するのに対し、アバターは完全な一点モノ。
また最上位の神なので、神であっても同格である《ラーの翼神竜》以外の効果は無効。

邪神(デビルズ)アバター」とルビを振られているのが特徴だったが、OCGでは他二神と同じ「邪神(じゃしん)アバター」になった。
また最大の特徴である攻撃力コピーは「元の攻撃力+1」だったが、OCGでは上記の通り「元の攻撃力+100」まで引き上げられた。まぁLP計算が面倒になるし。

冒頭でいきなり遊戯と直接対決して召喚、《オシリスの天空竜》の召雷弾をランク差で無効化しあっさりと戦闘で破壊。
しかしこの時のデュエルはデモンストレーションのようなもので、その時点で中断している。

海馬戦では《青眼の白龍》の直接攻撃で負ける寸前まで追い詰められてしまう。
しかし《青眼の究極竜》へと融合させるのを見越してセットしていた《ジャンク・ディーラー》でアバターを召喚し形勢逆転。
相性の悪い壁モンスターで対策されるも、ドレッド・ルート(とその攻撃力コピー)であっさり突破し勝利を収めた。

遊戯との最終決戦では手札から見せることで《軍神カープ》の攻撃力強化に利用した後、《増殖》で増やしたトークンを生け贄に召喚。
冥府の使者ゴーズ》や《THE トリッキー》などのモンスターに次々と変身して遊戯を追い詰めていくが、最後は効果で攻撃力∞となったオベリスクをコピーして同じ∞の攻撃力となり、さらに《神の進化》によってアバターと同じ最高神のランクを得たオベリスクの攻撃によって相討ちとなった。

同じ最高神であるラーの翼神竜とは遂に対峙することがなかった(他の2神もだが)。
もし対決した場合、遊戯のLPが1000以上なら不死鳥によって除去され、そうでなければ一方的に殴り倒すというロマンもへったくれもない戦いになるのだが。

モチーフ同様やたら不遇なイレイザー、オシリスよろしく遊戯を絶望させ何故か進化したドレッドルート、
神だの究極嫁だのに変身しまくった挙げ句、最終決戦であの姿になるアバターなどなど好き勝手やって、読者に遊戯王がどういう漫画かを改めて再認識させた。
まぁ、遊戯王ではよくあることだ。

攻撃名は「ダークネス+(変化したモンスターの攻撃名)」(コピー元が同じ三邪神の場合はそのまま)。


【余談】

『花札衛』カテゴリーの一枚である花札衛(カーディアン)(すすき)に月-》では、イラストの背景に黒い球体としてこの邪神が映っている。
太陽の化身たるラーと対になっているアバターに月のモデルを当てはめたと思われるが、なかなか粋なチョイスである。

攻撃力が999999でカンストする遊戯王マスターデュエルにおいては理論上は相打ちに持ち込むことが可能
無論ネタの領域だが。



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最終更新:2022年03月04日 21:44