守護竜(遊戯王OCG)

登録日:2018/11/30(金) 15:32:05
更新日:2025/04/11 Fri 21:41:37
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守護竜(しゅごりゅう)とは「サベージ・ストライク」で登場した遊戯王OCGのカード群の1つ。
しょごりゅうとは何の関係もない。


●目次

概要

属するモンスターは全てドラゴン族で構成されており、ドラゴン族をサポートするための効果を多く持つ。
ちなみに現状「守護竜」を指定するカードがないため、電子光虫同様の理由でカテゴリとして成立していない。
そういう意味では征竜に近い。
主に登場し始めたパックはSAVAGE STRIKEから。

今のところ3体いるLモンスターは以下の共通効果を持つ。
自分は「(同名カード)」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。2体以上のリンクモンスターのリンク先となる(特定の場所)に、(特定の場所)からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。

同じ名前のLモンスターはターンごとに1体ずつしか呼べず、ドラゴンしか特殊召喚できないが、2体以上のリンクマーカーが指示する場所にドラゴンを呼んでくる、展開加速用のカード達である。

カテゴリ指定はないとはいえ、守護竜カードは全てドラゴン族全般のサポートなので、一応守護竜自体もその対象なのだが、電子光虫と異なりこいつらだけでデッキを組んでも戦えない。
打点については《星遺物の守護竜メロダーク》や《星杯の守護竜アルマドゥーク》の登場で解決されつつあるのだが、リンク側が貧弱なうえ、下級モンスターは全て効果の発動に通常モンスターを要求するためである。
一応《守護竜ユスティア》がバニラだが、3枚では足りないにも程がある。
なので、現状の守護竜は既存のドラゴンデッキに出張するのが主な仕事である。

前述の通り本格的に登場したのはSAVAGE STRIKEだが約1年半で、禁止カードを2枚出した結構やらかしているシリーズでもある。
主な要因は【ドラゴンリンク】における先攻展開で環境で暴れた事。

なお、バックストーリーでは「星杯」「星遺物」「オルフェゴール」と関わっており、アヴラム・イヴ・ニンギルスの3人を巡る物語の終盤に位置するとみられている。なので「ジャックナイツ」「クローラー」「トロイメア」「パラディオン」とも多少かかわりがある。

守護竜モンスターたち

下級モンスター

  • 星杯の守護竜
効果モンスター
星1/風属性/ドラゴン族/攻 400/守 400
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのリンク状態のモンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

一番最初に登場した守護竜モンスター。
星杯モンスターの一体として登場し、ドラゴンではなくLモンスターのサポートとなっている。
アヴラムの相棒である《星杯竜イムドゥーク》の元の姿であり、のちに《星辰のパラディオン》となった。
なお、《星辰のパラディオン》のステータスは攻守を逆にすると《守護竜アンドレイク》と同じであることから、ここからさらに《守護竜アンドレイク》になったとも考えられる。


  • 守護竜ユスティア
チューナー・通常モンスター
星2/水属性/ドラゴン族/攻 0/守2100
星鍵は流れぬ涙を流し、天命は果たされる。
神の門は嘶き崩れ、蛇は守人の夢幻を喰らう。
其の魂は始まりの地に、彼の魂は終極の地に。
――此処に神獄たる星は闢かれん。

《星遺物-『星杯』》より生まれし「正義」のドラゴン。
守護竜唯一のバニラにしてチューナーで、基本的にはレベルと種族が同じギャラクシーサーペントと同様の使い方で構わない。
だがこちらは水属性であるためサポートが乏しいのと、攻撃力0なので《イージーチューニング》とは噛み合わないのが痛い。
一方こちらは単独でもそこそこ壁として機能し、攻撃力0なので《おもちゃ箱》からリクルート可能。サーペントもドラゴンなのでいっそ両方を【プリンセス・コロン】に採用するのも手か。

フレーバーテキストに記された意味深なワードは守護竜関連のバックストーリーの暗喩。「守人」は恐らく《星杯戦士ニンギルス》のことだろう。

ちなみに、種族以外はすべてのステータスがストーリーのキーパーソンである《星杯を戴く巫女》と同じである。
同一ストーリーでステータスに関連性のあるカードは同一人物である、という慣例に従えば、このドラゴンは巫女=《星杯神楽イヴ》の魂がドラゴンになった姿なのだろうか?


  • 守護竜ガルミデス
効果モンスター
星3/地属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):通常モンスターが自分の墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札からドラゴン族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札に加える。

《星遺物-『星冠』》より生まれし「節制」のドラゴン。
ステータスはレベルに比してまあまあだが、通常モンスターが墓地に送られたことをトリガーとする特殊召喚効果、墓地から手札のドラゴンと入れ替わるサルベージ効果を持つ。
二つの効果は1ターンに1回ずつしか使えないが、前半の自己召喚効果は場合の任意効果である。
つまり、墓地のこいつを手札の通常モンスターをコストとしてサルベージすれば、直後に「通常モンスターが墓地に送られた場合」の条件を満たして特殊召喚できる。
また《苦渋の決断》とは非常に相性がよく、《ギャラクシーサーペント》や《守護竜ユスティア》をサーチすれば、こいつを特殊召喚しつつサーチしてきたチューナーを召喚し、そのままシンクロなりリンクなりに繋げられる。


  • 守護竜プロミネシス
効果モンスター
星1/炎属性/ドラゴン族/攻 500/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで500アップする。
(2):このカードが墓地に存在し、通常モンスターが自分の墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

《星遺物-『星杖』》より生まれし「賢明」のドラゴン。
自分をコストにドラゴンを強化する効果を持つが、起動効果の上に上げ幅は500と低い。むしろこれは、能動的に墓地に落っこちて自己再生に繋ぐための効果とみるべきだろう。
肝心の自己再生効果だが、通常モンスターが墓地に送られたことをトリガーとする、除外デメリットつきのもの。《守護竜ガルミデス》とは効果の発動条件が噛み合っており相性は悪くない。
なにげに「守備力200の炎属性」なので《真炎の爆発》に対応している。


  • 守護竜アンドレイク
特殊召喚・効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻2000/守 600
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・デッキからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードの元々の攻撃力・守備力は次のターン終了時まで倍になる。
(2):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、または除外されているこのカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

《星遺物-『星櫃』》より生まれし「剛毅」のドラゴン。
手札かデッキから特殊召喚された場合に攻守が倍になり、蘇生または除外から帰還した場合は単体除去を放つ守護竜のアタッカー。
単体性能は申し分ないが、カード効果でのみ特殊召喚できる縛りに加えて自分を呼び出す方法を持たないのが問題。
ドラゴンなのでまずはご存じ《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》、あるいは聖刻での採用が考えられる。
守護竜ならば手札からは後述の《守護竜エルピィ》、墓地からは《守護竜ピスティ》の効果で呼び出せる。

イラストに描かれているドラゴンは《星杯竜イムドゥーク》=《星杯の守護竜》=《星辰のパラディオン》が進化した姿のようだが、黒い影のようなドラゴンがまとわりついている。


最上級モンスター

  • 星遺物の守護竜メロダーク
効果モンスター
星9/風属性/ドラゴン族/攻2600/守3000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地から通常モンスター2体を除外して発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドのドラゴン族モンスターの数×500ダウンする。
(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードとは元々の種族・属性が異なるレベル9モンスター1体を自分の墓地から選んで手札に加える。

「星遺物」カテゴリに属する最上級守護竜。
バニラ2体を除外しての自己SS、相手モンスターの弱体化、破壊トリガーとするレベル9のサーチ能力を持つ。
守護竜ならばドラゴンがどんどん並ぶので、1500程度の弱体化は楽。コイツ自体も打点2600とまずまずなので、戦闘はこなしやすい。
また、通常モンスターを扱う【竜剣士】でも採用できる。
マスターガイド6によると、《守護竜アンドレイク》=《星杯竜イムドゥーク》が死の力(黒い影のようなドラゴン)に飲まれた姿とのこと。


融合モンスター

  • 星遺物の守護竜アルマドゥーク
融合・効果モンスター
星9/風属性/ドラゴン族/攻3000/守2600
リンクモンスター×3
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。
●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(2):このカードが相手のリンクモンスターと戦闘を行う攻撃宣言時、
その相手モンスターとリンクマーカーの数が同じリンクモンスターを自分のフィールド・墓地から1体除外して発動できる。
その相手モンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

全体攻撃能力を有するLモンスターキラー。融合するにしてもリリースするにしてもリンクが3体いるため、非常に重い。
ただし、この手の召喚条件持ちと違い蘇生制限をクリアすれば蘇生可能なので、アタッカーとしてはかなり使いやすい。
《リンクリボー》や《リンク・スパイダー》など、リンク1のモンスターを並べるのが手っ取り早いだろう。
後半のリンク破壊効果は墓地のLモンスターがコストに必要だが、加えてマーカーの数が同じでなければならない。
イラストとしては《星遺物の守護竜メロダーク》の続きで、星杯の神子イヴらの力で生の力を増幅され復活した姿とのこと。


リンクモンスター

  • 守護竜エルピィ
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
  ▶
◣ ▼ ◢
リンク1/闇属性/ドラゴン族/攻1000
【リンクマーカー:左】
レベル4以下のドラゴン族モンスター1体
自分は「守護竜エルピィ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
2体以上のリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに、手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。

《星遺物-『星盾』》より生まれし「希望」のドラゴン。
完全な展開用のモンスターであり、自分の効果を使うにはリンクモンスターがもう1体必要。事前に下向きのリンクマーカー複数を持つLモンスターを用意し、そのリンク先に召喚することになるだろう。

例によって《水晶機巧-ハリファイバー》とは相性がよく、レベル3以下のドラゴン族のチューナーを呼び出すことで出せる。
あとは、適当な下級ドラゴン族をもう1体追加すれば《守護竜ピスティ》を出して準備が整う。

《星遺物の守護竜》はこの効果をサポートするためのカードであり、
下級ドラゴン族を蘇生すれば《守護竜エルピィ》か《守護竜ピスティ》が出せ、モンスターの位置をずらす効果を使えば、簡単にリンク先の条件を満たすことができる。
レベル1のドラゴン族を素材に《リンクリボー》を出せばそれだけでよい。

リクルートするドラゴン族に制約はなく、効果は無効にならず、攻守も下がらず、表示形式も自由。
かの《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を呼び出すことも可能であり、素材に使ったドラゴン族を蘇生することで猛烈なソリティアが開始される。

【ドラゴンリンク】の展開の要として相性の良い 《星杯の神子イヴ》共々暴れてきたが、11期のルール変更前のリミットレギュレーションで《星杯の神子イヴ》と一緒に禁止に放り込まれた。
緩い条件で特殊召喚さえできれば何でもデッキから引っ張り出されるのも、今後のドラゴン族のカードデザインに支障をきたす事も一因に絡んでいると思われる。

ちなみに《黒鋼竜》を素材にすれば、あちらの効果で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》をサーチしてそのまま特殊召喚できる。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の禁止化に大きく絡んだ1枚ではあるが、その《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は《守護竜エルピィ》の禁止と入れ替わる様に「自身の特殊召喚と効果が1ターンに1度」にエラッタされ禁止解除された。


  • 守護竜ピスティ
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀  
◣ ▼ ◢
リンク1/闇属性/ドラゴン族/攻1000
【リンクマーカー:右】
レベル4以下のドラゴン族モンスター1体
自分は「守護竜ピスティ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、ドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを、2体以上のリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

《星遺物-『星鎧』》より生まれし「信仰」のドラゴン。
特性や使い方は《守護竜エルピィ》と同じで、こちらは蘇生・帰還が仕事。
基本的に《守護竜エルピィ》で連れてきた《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を蘇生して、さらなる展開を生み出すために使われる。

墓地を頼らないドラゴン族デッキは存在しないため、呼び出すモンスターに困るという事態は基本的にないだろう。
ちなみに《守護竜エルピィ》ともどもLモンスターも蘇生できるのは覚えておこう。

現状守護竜リンクモンスターの中で唯一禁止化されていないが、《守護竜エルピィ》あっての強さが大きかったことから生き残っていると思われる。


  • 守護竜アガーペイン
リンク・効果モンスター
◀   ▶
リンク2/闇属性/ドラゴン族/攻1500
【リンクマーカー:上/下】
ドラゴン族モンスター2体
自分は「守護竜アガーペイン」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
2体以上のリンクモンスターのリンク先となるEXモンスターゾーンまたは自分フィールドに、EXデッキからドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。

《星遺物-『星槍』》より生まれし「慈愛」のドラゴン。
呼び出す場所がなんとEXデッキになっている。
リンク守護竜の共通効果により、呼び出し先のゾーンは2体以上のリンク先でなければならないため、EXデッキのスロットが必然的に圧迫されるという構築レベルの問題がある。
カード位置を移動できる《星遺物の守護竜》を併用したいところ。
ちなみに召喚条件は無視できないので究極神や《シューティング・クェーサー・ドラゴン》は呼べない。


《竜魔人 キングドラグーン》で耐性を付与しつつ手札からさらに展開するという手もある。

あるいはギャラクシーアイズを出して《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》へランクアップすれば、あちらの効果で墓地アドを稼ぐことができる。
制限復帰した《嵐征竜-テンペスト》で《エクリプス・ワイバーン》を除外すれば、2400打点を追加しつつ光か闇の最上級ドラゴンをサーチできる。

セイヴァー・スター・ドラゴン》や《セイヴァー・デモン・ドラゴン》などの、正規召喚が難しいモンスターでも呼び出すことができるため、夢が広がるカードでもある。
が、その展開力が【ドラゴンリンク】でフル活用され、調子に乗って環境を蹂躙したのがまずかったか、【ドラゴンリンク】が環境トップだった頃の禁止改定で禁止カード入りとなった。

ちなみに守護竜の効果とは関係ないが、守護竜のリンクモンスター3体は《オルフェゴール・リリース》のイラストにも登場している。


守護竜に属するカード

魔法カード

  • 守護竜の結界
フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで、フィールドのリンクモンスターのリンクマーカーの合計×100アップする。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体のみが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに手札・デッキから通常モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

ドラゴンサポートのフィールド魔法。
ドラゴン1体の攻守をリンクマーカーの数だけ強化する起動効果と、手札・デッキのバニラをドラゴンの破壊の身代わりにする効果を持つ。
主に後半の効果でバニラのドラゴンを墓地に送るのが仕事だが、ドラゴン族の墓地肥やしとなると《竜の渓谷》や《竜の霊廟》があるので優先度は低い。
なので、ドラゴンと他種族のバニラの混合になりがちな【星杯】で使用するのがベター。

イラストは《オルフェゴール・コア》の続き。《星遺物-『星杖』》が地上に落下した衝撃から、《星辰のパラディオン》が我が身を盾に《天穹のパラディオン》=アウラムを守っているところ。


  • 星遺物の守護竜
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時に、自分の墓地のレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を対象にできる。
その場合、そのモンスターを手札に加えるか特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。

発動時に墓地のドラゴンをサルベージまたは蘇生する永続魔法。
独自の効果としては、自分のドラゴンを他のメインモンスターゾーンに移す。
守護竜リンクをこれで移動させてリンク先を調整し、次なるドラゴンを呼び出す……というのが守護竜の基本戦術となる。

イラストは《守護竜の結界》の続き。どうやら《星辰のパラディオン》はパートナーを守って死んでしまったようだ。
その亡骸から発したエネルギーが上空で謎の物体に吸い込まれているのが見える。これは守護竜モンスターや《オルフェゴール・トロイメア》の纏う金の帯の集合体のようだが……。


  • 転臨の守護竜
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のフィールド・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
その際、融合素材モンスターは全てリンクモンスターでなければならない。

Lモンスターを素材に融合召喚できる速攻魔法。
該当する融合モンスターは多いのだが、素材になるリンクの調達が難しい。
《星杯の守護竜アルマドゥーク》を狙うのが無難か。

イラストは《守護竜ユスティア》が《夢幻崩界イドリース》から《星杯を戴く巫女》の遺体を引きはがしているところ。
恐らくこの後に肉体と魂を再チューニングして《星杯の神子イヴ》になるのだろう。


罠カード

  • 崩界の守護竜
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのドラゴン族モンスター1体をリリースし、フィールドのカード2枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

ドラゴン版《ゴッドバードアタック》。
鳥獣族と異なり、ドラゴンはリアニメイトに長けた種族であり、コストの確保は非常にたやすい。リリースなので聖刻ならばさらなるアドバンテージが稼げるのも嬉しい。

イラストは大陸全体にアスタリスク型の亀裂が走り、各地に封印されていた星遺物から守護竜が誕生するシーンと思われる。
中央部の緑と黄色の光はアンドレイク(「星遺物-『星櫃』)とプロミネシス(「星遺物-『星杖』)、一番上の紫と橙の光はアガーペイン(「星遺物-『星槍』)とエルピィ(「星遺物-『星盾』)、左の赤い光はピスティ(「星遺物-『星鎧』)、右の藍色の光はガルミデス(「星遺物-『星冠』)がそれぞれ該当する。
《守護竜ユスティア》に該当する青い光(「星遺物-『星杯』」)は一つだけ離れている。あちらのフレーバーテキストからするに「始まりの地」、つまりアウラム・イヴ・ニンギルスの3人の故郷だろう。
また、アスタリスクはオルフェゴールのシンボルでもある。


  • 守護竜の核醒
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から効果モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地からレベル4以下のドラゴン族の通常モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

手札の効果モンスターをコストに下級のバニラドラゴンを呼び出す永続罠カード。
罠カードの宿命として即効性のなさは否めず、手札コストも必要。ただし、1ターン1度の制限と、除外以外ならどこからでも呼び出せるのが上手くかみ合っているため、バニラドラゴンは1枚でも十分に機能する。

イラストは《守護竜ユスティア》と《守護竜アンドレイク》が出現している場面。
恐らくだが、《星遺物の守護竜》にて《星辰のパラディオン》の亡骸から発した光を取り込んだ謎の物体は星遺物の力を束ねた卵であり、そこから守護竜が誕生したと思われる。
ちなみに《守護竜ユスティア》は《星杯の神子イヴ》、《守護竜アンドレイク》は《星杯の守護竜》と同一の存在である可能性が高く、そうであればアウラムに関係の深い2体がクローズアップされていることになる。


相性の良いカード

  • スリーバーストショット・ドラゴン
リンク3のドラゴン族リンクモンスター
リンク数とマーカーの向きが優秀であり、《水晶機巧-ハリファイバー》から繋いだ場合にマーカーを真下に変更できる。
また、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》で蘇生した場合にも横向きのマーカーを活用できる。
ご丁寧なことにドラゴン族なので、守護竜が存在していても出すことができ、《守護竜アガーペイン》の素材にもなる。

  • ヴェルスパーダ・パラディオン
パラディオンのLモンスターの一つ。自身のリンク先に効果モンスターが特殊召喚された場合、その位置をずらす効果を持つ。
こいつのリンク先に守護竜をリンク召喚すれば、それだけで「2体以上のモンスターのリンク先」が一つ確保できる。

ご存じドラゴン族の暴走エンジン。
《守護竜エルピィ》《守護竜ピスティ》の効果で呼び出すドラゴン族の筆頭候補であり、蘇生したドラゴン族と自身を使って次々に展開できる。
《黒鋼竜》を素材に《守護竜エルピィ》《守護竜ピスティ》をL召喚すればそれだけで召喚の準備が整う。

また【真紅眼の黒竜】では《黒鋼竜》を使い回すことができるので、強力なドラゴン族を並べつつ、《レッドアイズ・スピリッツ》や《鎖付き真紅眼牙》を構えることができる。

自身の効果で《守護竜アンドレイク》を呼び出せばいきなり打点4000と2800が並ぶことになる。
下の《破滅竜ガンドラX》によるワンキルコンボがトドメとなり遂に禁止化。
1年後に同名ターン1制限を付けるエラッタされて制限復帰したが、【ドラゴンリンク】との相性を懸念されたのか緩和されたのは更に1年以上待つ事となった。

手札からの召喚・特殊召喚に成功すれば、全体除去&バーンをぶちかますドラゴン族の爆弾。
守護竜との相性もいいのだが、実は守護竜の登場がきっかけで《アークロード・パラディオン》を絡めて成立した先攻1ターンキルコンボが編み出されている。
しかもこのコンボ、初手に《終末の騎士》が1枚あれば成立するというお手軽さ。
コンボの要となる《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》と《ファイアウォール・ドラゴン》が2019年1月に禁止になったのでこのコンボは消滅…
…したかと思えば別ルートが続々と開発され、終いには《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》とガンドラXをサーチ出来てしまう☆1・闇属性・ドラゴン族の妖醒龍ラルバウールが登場した為更なる開発が進んだ。
ええ加減にせぇやオノレら。
終いにはメタカードになる筈だった《儚無みずき》すら逆に利用して貫通するキルルートを開発するだの《アークロード・パラディオン》の代用となる《No.97 龍影神ドラッグラビオン》が登場するだの、更なる展開を見せていたためか遂に禁止カードとなった。
現在はTCG版に合わせて元々の攻撃力を参照するエラッタが実施されて釈放されたため、仮に守護竜達が全員復活してもかつてのコンボは不可能となった。

  • 星杯の神子イヴ
指定なしのレベル5シンクロで別名「ボウテンコウの再来」。
シンクロ召喚に成功した時に「星遺物」カードを1枚サーチし、墓地へ送られればデッキか墓地から「星杯」モンスターを1体特殊召喚する。
「星遺物」カードには墓地蘇生効果を持ったカードがあり、「星杯」にはレベル1のドラゴン族である《星杯の守護竜》が存在することから非常にソリティアが捗る。
特にサーチできる《星遺物の守護竜》はレベル4以下のドラゴン蘇生とドラゴン族の位置移動」ができることからこの上ないぐらいに噛み合っている。
守護竜及び【ドラゴンリンク】とは切っても切り離せない関係のカードで、一緒に【ドラゴンリンク】で暴れ回り、リミットレギュレーションにおける運命も共にしたカード。
後に《守護竜エルピィ》と《守護竜アガーペイン》、そして《水晶機巧-ハリファイバー》がいない上に環境がインフレした今なら問題ないと判断されたのか、2024/1/1に制限カードに復帰している。

余談



追記・修正は守護竜をリンク召喚してからお願いします。

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最終更新:2025年04月11日 21:41