登録日:2017/12/15 Fri 20:59:08
更新日:2025/04/28 Mon 22:39:34
所要時間:約 6 分で読めます
ガスタの疾風 リーズとは
DT11弾「オメガの裁き!」にて収録されたモンスターカードであり、
ガスタの一員である。
ガスタの疾風 リーズ
Reeze, Whirlwind of Gusto
効果モンスター
星5/風属性/サイキック族/攻1900/守1400
1ターンに1度、手札を1枚デッキの一番下に戻し、相手フィールド上のモンスター1体と自分フィールド上の「ガスタ」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのコントロールを入れ替える。
上級モンスターとしては低めだがガスタとしては高めの攻撃力、そして大きな
ツインテールと、当時としては
筋肉質な体型が特徴的なモンスター。
また、ガスタとしては
ウィンダと
カームに次いで登場した3人目の女性型モンスターカードでもある
風属性の
サイキック族モンスターである。
リーズはガスタの一員であるが、【ガスタ】デッキの主軸となる所謂「リクルーター」(デッキから後続を特殊召喚するモンスターの通称)ではない。
1900の攻撃力とメインデッキに入るガスタでは唯一のレベルを活かした、アタッカー兼
シンクロ素材の役割を担うモンスターとなっている。
そんなリーズだが、世間一般の【ガスタ】デッキにおける採用率は低い。
イラストで見ても、
正統派美少女のウィンダや
きれいなお姉さんなカームと比較すると
筋肉娘という個性は(2020年代以降は筋肉娘需要は増えているが)万人受けするとは言い難かった。
良いガタイではあるが。
無論当時から「だがそれがいい!」という
性癖の持ち主決闘者は存在したし、某
蟹の言う通り「不必要なカードなど存在しない」。本項ではそんなリーズの解説を行いたいと思う。
レベル5で攻撃力1900というリーズのステータスは、モンスターとして見ると相当低い。
どれくらい低いかというと、天空竜(
オシリスじゃないよ?)や鉄腕ゴーレムといった
第1~
2期の上級通常モンスターと同等のラインである。
そんなステータスでアタッカーなんて務まるのか……? なんて考える人も多いだろうが、彼女はガスタの一員である。
そう、彼女は仲間の力を借りる事でデッキから特殊召喚できる数多くの手段を持っているのだ。もちろん特殊召喚なのでリリースは必要としない。
ガスタのカードだけでも、ガスタ・サンボルト、ガスタ・スクイレル、ガスタ・ファルコ、ガスタ・コドル、ガスタ・グリフに対応。
いまいちマイナーだったり単体では扱いづらいガスタばかりだが気にするな。
加えて、
次元サイキックの一員である静寂のサイコウィッチの効果でもリクルートする事ができる。
レベル4以下のガスタでは最高攻撃力は1800なので、ガスタのアタッカーとしては十分な数値を持っていると言えよう。
ガスタの上級のアタッカーとしては攻撃力2000の族長ことウィンダールの方が向いていると言えるが、効果の方向性やレベルが別なので差別化は容易。
リーズの効果は上記の通り、自分の場のガスタと相手の場のモンスター1体のコントロールを入れ替えるというもの。
対象を取る等細かい違いはあるが、さながら生きる強制転移といった効果である。
これは、リクルーターのガスタを送り付けて戦闘破壊する事で、リクルーターの効果を能動的に発動させるための効果である。
送り付けたリクルーターがガスタ・ガルドの場合は、チューナーを特殊召喚する事でメインフェイズ2にてシンクロ召喚が可能。
もちろんシンクロ召喚以外にも、出すモンスター次第でランク5の
エクシーズ召喚や種族縛りのある
リンクモンスターに繋げる事も可能となる。
(前者の場合はサンボルトからもう1体のリーズを、後者の場合はサンボルトやイグルから
サイキック族のガスタを出せば良い。)
ちなみにこの効果、送り付けるガスタにリーズ自身を選択する事もできる。
相手の場に強力なモンスターが席巻しており、他のガスタを召喚する余裕がない場合には、リーズのコントロールを渡さざるを得ない状況もあるだろう。
ただしその場合、効果を使って逆転のチャンスを作ってくれたリーズを自らの手で敵として始末するという悲劇が起こる。
また、戦闘破壊を狙わなくとも送り付けたガスタを
風霊使いウィンで奪い返し憑依装着するという
ロマン要素の強いコンボもある。
この時手札に来てしまった憑依装着のカードを
コストでデッキに戻せば無駄が無い。
手札のカードをデッキに戻す事に注目すると、
/バスター関連のデッキとも連携できる。この場合は属性の面から
スタバとの相性が特に良い。
ガスタのチューナーであるガルド以外にも、リーズが場にいると特殊召喚できる
SRのタケトンボーグを絡めれば、優秀な
スターダストのシンクロ素材となる。
他には、手札のモンスターとシンクロ召喚を行うエキセントリック・ボーイとの組み合わせでもスターダストのシンクロ召喚が可能。
エキセントリック・ボーイはリーズ以外にもグリフとの相性も良く、【ガスタ】デッキの要素を絡めるメリットとなる。
スターダスト系列のモンスターが持つ「場が空きやすい」という弱点も、【ガスタ】デッキの擁するリクルーターたちで補う事ができる。
そして、シンクロ素材として見るとレベル5というのも大きな武器となる。
レベル1のWW-スノウ・ベルを使うと、【ガスタ】デッキのエースであり、リーズ自身のシンクロモンスターである
ダイガスタ・スフィアードが出せる。
ガスタに属するスフィアードはもちろん風属性なので、スノウベルの効果が適用され戦闘でも効果でも破壊されないモンスターとなる。
この時WW-アイス・ベルも併用すると、リーズ召喚のリリース確保とスノウベルのリクルートの両方を同時に行え一石二鳥となる。
WW自体が【ガスタ】デッキと相性の良いテーマなので無理なく併用できるのが強み。
このように、組み合わせ方次第で様々な活躍の見込めるカードなのである。
リーズに魅力を感じた決闘者たちによって彼女の採用率が少しでも上がる事を願う。
以下、余談
リーズ自体の採用率は低めであるが、彼女のシンクロモンスターであるスフィアードは【ガスタ】デッキのエースであり必須級のカードである。
ちなみに、絵柄の違いもありスフィアードは然程筋肉質には見えないので非常に残念である。
たくましい
腹筋の持ち主ではあるが、その腹部が露出した衣装の影響もあり海外版ではイラストに修正が施されている。
イラストの修正を受けたのは、ガスタの女性型モンスターカードでは唯一である。
(罠カードであれば、ウィンダとカームにもイラストの変更のあった彼女らの描かれたカードが存在する。)
DTで一時期施行されていたイベントに、
カリスマデュエリストの一人であるカーリーなのさが参戦するというものがあった。
項目冒頭の台詞は、なのさがリーズを召喚する際に発言していた彼女のモノマネ(?)である。
DT世界の解説が行われているDTマスターガイドにて、リーズに関する設定もいくつか解説されている。
彼女がスフィアードになった経緯についても、
インヴェルズとの戦いでの活躍を
ヴァイロンに認められた為であると紹介されている。
同書ではガスタの家系図が確認できるが、リーズはOCGに存在するガスタでは唯一の戦士家出身者。また、神官家出身のカームとは幼馴染の間柄との事。
そんな幼馴染の女の子同士が抱き合っているイラストの魔法カード、戦火の残滓に一部の百合好きは大層興奮したらしい。
後に、リーズと
カムイ君の子孫という設定の
ガスタの神裔 ピリカが登場している。
カムイ君は
霊獣使いの長老としてDT世界にも再登場しているが、後のリーズの詳細は語られていない。
ガスタデッキ使いの方、もしくは筋肉自慢の方、追記・修正お願いします。
???「こう見えても腕力には結構自信があるんですよ。」
- デュエルターミナルをキッズの頃初めてやった時に手に入れてそれ以来ずーっとデッキに入れてるカード。 -- ななしさん (2025-04-28 22:39:34)
最終更新:2025年04月28日 22:39