うる星やつら

登録日:2011/02/03 Thu 01:39:04
更新日:2025/08/19 Tue 21:00:09
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ダーリ~ン!どこにいるっちゃ~っ!?



『うる星やつら』とは高橋留美子SFラブコメ漫画であり、作者の連載デビュー作にして代表作の一つ。全34巻。


〇概要だっちゃ!

週刊少年サンデーで1978年から1987年にかけて連載され、あだち充の『タッチ』と共にサンデーの看板漫画だった。
…実は本格的に週刊に連載し始めたのは1980年、作者が大学を卒業してからで、それ以前は不定期連載で約20頁 - 30頁の作品を数カ月おきに連載していた。
ちなみに、週刊連載の第1話は面堂終太郎登場話である第23話「トラブルは舞い降りた!!」。

〇メディア展開だっちゃ!

アニメ第1作

1981年10月14日から放送し、スタジオぴえろ制作、途中からスタジオディーン。
OP・EDともに南家こうじが作ったものが多く、当時はとても斬新だった。
特に最初のオープニングテーマである「ラムのラブソング」は、誰もが一度は聞いたことがあると思われるほど有名。
また、最近でもよく見かけるキャラが踊るOP・EDの元祖と言われることもある。友引高校が木造建ての時計台っぽい校舎なのは実はこの第1作のみ。

前期の監督は押井守が担当していたのだが…

留美子vs押井

アニメ初期は数字が悪く、原作の良さが生かされていないなど当時のヲタに叩かれた。しかしある回によりそれが無くなる。
それはラムとあたるのクリスマスの話(アニメ第19話・第20話「ときめきの聖夜」)で、これが非常に出来が良かったために視聴率がV字回復したのである。
そのまま放送延長が決定し、映画「オンリー・ユー」も制作されこちらもヒット。名実共に大人気アニメとなった。

アニメはアニメ

それからは徐々に押井とスタッフの暴走が始まる。
元々原作に追いつきつつあったので第22話から15分2話→30分1話に変更、そしてアニメオリジナル回も沢山制作されたが、その内容が30分パロディ演出のみの回、突然別次元に突入、背景にまったく関係ない他作品のキャラ、作画監督の味付けにより各回、シーンごとに絵柄が変わる、モブキャラであった「メガネ」の大活躍、登場人物全員がトリップして一話やるなどやりたい放題。
特に「みじめ!愛とさすらいの母!?」に至ってはあまりにぶっ飛び過ぎて押井は社長に呼び出され
「何やってもいいが訳が分からないものは作るな。」
と怒られた。
そしてその路線の極みが映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」に繋がるのであった。
原作者、高橋留美子氏は「押井さんは天才。『お客さん』として楽しませていただきました」というかコメントを傑作「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」に残している。

原作通り?

しかし押井は売れっ子になり、制作スケジュールの過酷さ&上からの苦情にうんざりした結果降板。『天使のたまご』などに移っていき、監督が中核スタッフのやまざきかずお氏に変更された。
ここから基本方針が原作重視に変わるが、メガネ達の出番は継続、「うる星やつら」を描きたくて募ったアニメスタッフの情熱によってある意味押井時代とも原作とも異なるカラーの「うる星やつら」になっていった。
絵柄も目が大きくなり安定するようになってきたが、この頃からラムの瞳がツリ目→タレ目気味になっている。
原作通りかアニメはアニメでやるのかは今のアニメ界でも問題だがこの頃からこうした葛藤はあった。
その後は原作ストックが限界に達し、「めぞん一刻」のアニメ化が決定したこともありテレビシリーズは終了した。

アニメ第2作

2022年の寅年に小学館創業100周年記念企画として、深夜アニメ『ノイタミナ』枠で「再アニメ化決定!!」と告知された。
アニメ制作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのdavid production。
スタッフ、スタジオ、キャストも全て一新された。

原作から選び抜かれたエピソードを分割4クールで放送し、第1期は同年10月10月14日から2023年3月まで、第2期は2024年1月から6月まで放送された。

再び15分2話構成となっており、時代設定もそのまま昭和である。
原作をベースに制作しているが完全に原作準拠と言うわけではなく、ただの宮野面堂終太郎の登場が第2話ラストからとかなり早くなっていたり、エピソードも原作順ではなかったり、本来原作では登場していないキャラクターを追加して再構成されたエピソードもある。

第2クールから藤波竜之介親子が登場するが、令和時代のコンプライアンスに合わせ竜之介関連の同性愛忌避の描写は改変されている。

映画・OVA版

アニメ第1作をベースに全6作が製作された。
原作最終回アニメ化した「完結編」以外は全てアニメオリジナルストーリーである。
  • 「オンリー・ユー」
  • 「ビューティフル・ドリーマー」
  • 「リメンバー・マイ・ラブ」
  • 「ラム・ザ・フォーエバー」
  • 「完結編」
  • 「いつだってマイ・ダーリン」
特に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、押井作品の最高傑作と評されるほど。
しかし、この作品が押井と高橋の決別を決定づけるものとなった。
前作の「オンリー・ユー」では高橋も絶賛していたのだが……
ちなみに「オンリー・ユー」と「ビューティフル・ドリーマー」の間に1作、「うる星やつら5」が制作段階では存在した。

テレビアニメ終了後にOVA11本が制作されたが、これらと「完結編」「いつだってマイ・ダーリン」はテレビシリーズとスタッフが異なっている(テレビ版のスタッフが「めぞん一刻」に召集されたため)。

2008年には高橋留美子画業40周年記念として、久々に未アニメ化エピソードをアニメ化した新作OVAがらんま、犬夜叉と共に制作され、オリジナルキャストが集結した。
スタッフや制作会社が一新され、設定も友引高校がコンクリ建て、ラム親衛隊が未登場でコースケが登場するなど原作寄りで作られている。

完全に余談だが、初のアニメ化前に経営不振になり始めていた円谷プロで実写特撮ドラマ企画が立ったことがある。企画書だけで中止になったようだが作られていたらこの作品の歴史は大きく変わっていただろう。

〇後世の漫画界とアニメ界に与えた影響

突然エロい格好の人外美少女が現れて嫁になる、続々と美少女が登場するなどという展開はうる星やつらがもとになったものもある。
特にラムの影響は強く水着の美少女が空を飛ぶ、それが単行本の表紙などは衝撃的で、
今では普通だが当時ラムの姿は見るのにも勇気がいるもので留美子スゲー状態だった。

ちなみに、ラノベ・ギャルゲーの各キャラ属性の大半はうる星やつらもやったものであり、作者たちの自覚を問わずそれらのベースを既に敷いていた作品とも言える。
故にキャラ属性という概念そのものから高橋留美子を賞賛する者がいる。
当時はこのアニメを見れば必ず自分のタイプの女の子が見つかると言われた。

〇あらすじだっちゃ!

女好きの諸星あたると一途な宇宙人ラムを中心に、その他愉快な仲間達と友引町を舞台に繰り広げられるラブコメ。
基本的に一話完結なうえサザエさん時空なのでこれといったストーリーは無い。

〇登場人物だっちゃ!

  • ラム
声:平野文(第1作)、上坂すみれ(第2作)
演:すみれ(リゲイン)、深田恭子(東京ガスCM)
主人公。「うる星」からやって来た侵略宇宙人にして、ふとした勘違いからあたるにプロポーズされたと思い、以降あたるを「ダーリン」として慕い続ける一途な鬼娘。黙っていれば文句なしに美少女で、プロポーションもかなりのもの。
恋愛に対しては異常に嫉妬深いが、それ以外は天然ボケだが善人の良い子(但し、幼少期にランに対し色々やらかして恨まれている)。ちゃっかりした側面や都合が悪くなると誤魔化す癖などもある。
話し方は仙台弁に近く、「~だっちゃ」と語尾に付ける場合が多い。

モデルは雷神…というかいわゆる「かみなりさま」で、毎度浮気を試みるあたるに電撃を喰らわせている(『ハートをつかめ』アニメ版では愛情表現だという事が明かされた)
後の時代には無数にあふれる、やたら超常的戦闘力が高い女の子の70~80年代代表の1人であり、創作界に大きな影響を与えるターニングポイントになったカップルと言える。魔女っ子題材のように異能を隠しつつ世を忍ぶわけでなく(普段からぷかぷか宙に浮いているし)、重度の犯罪者や軍隊相手でもなく私情で頻繁に周囲を痛めつけまくる沸点の低い女…と言ったら到底ヒロインの器でないどころか断罪対象なのだが、あたるを始めダメな奴らをメインにし、奇人変人・危険人物を次々と出せばバランスが取れてラブコメの範疇で許される、というコロンブスの卵的な構図を確立した(「女が暴力をふるうのが当たり前の売れ線」の潮流に変容していくとは、当時の作者とて思いも寄らなかったろうが…)。

原作では髪の色は円盤ディスクのような見る角度で色が変わる構造色だが、アニメでは作画不可能なので基本緑色。ただし第2作では電撃時に虹色に発光する事で疑似的な再現をしている。第1作ではなぜか某セブンっぽくL字型の構えで電撃を発射する場面も見られたりした。
また原作&アニメ第2作では瞳の色&アイシャドウがオレンジと赤、第1作では青いアイシャドウ&緑色の瞳である。

ごつくて厳めしい父親(声:沢りつお〈第1作〉、小山力也〈第2作〉)と綺麗な母親(声:山田礼子〈第1作〉、平野文〈第2作〉)がいる。
アニメ第2作では第1作のラム役ということもあり、アイシャドウと瞳は第1作のラムのカラーを踏襲しているのが芸コマといえる。

ちなみに名前の由来は昭和時代活躍した中国系アメリカ人モデル「アグネス・ラム」。

  • 諸星あたる
声:古川登志夫(第1作)、神谷浩史(第2作)
演:六角慎司(東京ガスCM)
主人公その2。13日の金曜日・仏滅生まれで受難の星を背負った男。
宇宙一の凶運から宇宙一の女好きに転身した宇宙一のツンデレ。これに加えて悪知恵だけは働くゴキブリ並みの生命力と卑しい食い意地を持ち合わせたダメ男。たまにキリッとした顔をすると少しだけハンサムになるが、顔の筋肉が持たない。
ガールハントを邪魔されるのが嫌なだけでラムが嫌いなわけではない。何があっても女の子第一で危険からは身を挺して守り、危害は(ナンパ以外は)決して加えないのが美点(?)。

  • 三宅しのぶ
声:島津冴子(第1作)、内田真礼(第2作)
連載初期はあたると付き合っていたあたるの幼なじみ。最初は彼女がメインヒロインの予定だった。その後面堂に惚れるが、だんだん4人でつるむのが日常化しなあなあになってきた所で原作22巻で彼の許嫁となる水乃小路飛鳥が現れたこと、噂を振り撒く花『リュウゲンビリア』によって面堂が寝小便したと誤解し幻滅したことから、それ以降は彼を恋慕う様子はめっきり少なくなる。
基本的に普通の女子高生で男運が悪いのが悩み。作中では「ぐらまぁ」なラムやサクラ、竜之介と比べて貧乳扱いされてるが基準値が高いだけで普通ぐらい。終盤では作者によって救済エピソードが書かれた。ちなみに名前の由来は本連載時サンデー編集部にいた「三宅」記者から。
気付いたら怪力設定が…。

初期の短期連載期の話(第13話「系図」)に、10年後にあたるとしのぶが結婚し、二人の子どもである諸星こけるが存在している“未来”が描かれている。

10年後にタイムスリップした諸星あたるとラムは幼い諸星こけるに出会う。あたるはこけるの母、つまり未来の自分の結婚相手を一目見ようとするが、追いかけたこけるが「ママ」と呼んだ女性があまりにも不美人だったためあたるはショックを受けて倒れる。
しかし、こけるはまだ幼く誰彼かまわず「ママ」と呼んでしまっていただけであり、こけるの本当の母はしのぶだったのだ…*1

後に、「運命製造管理局員・因幡」の登場の連作エピソードにより、この“未来”は「複数ある未来のうちのひとつだった」と定義づけられ(「少年サンデーグラフィック・うる星やつら完結編」における高橋留美子の談)、因幡登場連作の最終話「明日をもういっちょ!」において、因幡の上司にあたる管理局員たちの手により、ドアの向こうに展開される“運命”は全て一度リセットされてしまった。

  • 面堂終太郎
声:神谷明(第1作)、宮野真守(第2作)
資産五百億(アニメでは五兆)の面堂財閥の御曹司。
転校初日に当時あたると付き合っていたしのぶの心を奪い二人を破局させ、面堂本人はラムに一目惚れした為、あたるとは犬猿の仲になる。
イケメンで上部は紳士的だが中身はあたると同レベルのアホで女好き。ただしあたるより顔面偏差値と理性と成績とお金があるのでモブキャラにはモテる。何百匹ものペットのタコを溺愛している。自宅はアホみたいに広く変な設備がそこかしこにあり、しょっちゅう作中で舞台装置として登場する。
暗所恐怖症の閉所恐怖症だが女性と一緒にいると平気な振りをする。ただし竜之介では駄目。
あたるや妹の了子には毎回いいようにやられている。
男は金だという名言を持つ。

  • サクラ
声:鷲尾真知子(第1作)、沢城みゆき(第2作)
巫女兼保健の先生。長身でスタイル抜群の美女。
元々は病弱だったが、原因の妖怪があたるへ移ったために健康体になり叔父より大食いとなった。後怪力にもなった。細かい事は気にしないざっくばらんな性格。
ポンコツ霊能力者の婚約者、尾津乃つばめ(声:井上和彦〈第1作〉、櫻井孝宏〈第2作〉)が居るが毎回デートはあたる達に邪魔されるか野次馬根性で見物されてる。

  • 錯乱坊
声:永井一郎(第1作)、高木渉(第2作)、梅津秀行(パチンコ)
食欲以外の欲を打ち消した謎の怪僧。通称チェリー。
全く似ていないがサクラの叔父。能力は本物だがロクなことをしない。
犬夜叉の映画第2作では、彼と良く似たお地蔵さまが登場する。

  • テン
声:杉山佳寿子(第1作)、悠木碧(第2作)
演:寺田心(東京ガスCM)
愛称は「ジャリテン」「テンちゃん」。
ラムのいとこで、関西弁をしゃべる幼児。特技は吹きだが、母親は火消し。
いろんな意味であたると同レベル。

  • 藤波竜之介
声:田中真弓(第1作)、高垣彩陽(第2作)
浜茶屋再建のため男として育てられたボーイッシュな女の子(オレっ娘)。
しのぶより胸が大きい様子。
作中で一番女子にモテ、多くのフラグを立てており、本人はセーラー服を着るような普通の女(しのぶが良いモデルケース)になりたがっているが染み付いた育ちや単純で短気な性格、親父を倒す事に拘りを持っているせいでいつも上手くいかない。
学校に住み着いており、変態親父といつも喧嘩している。

  • 竜之介の親父
声:安西正広(第1作)、大川透(OVA:第12作)、千葉繁(第2作)
浜茶屋の跡取りにするために竜之介を断固男だと主張して育て続ける、まさこ詐偽など非常に頭おか、ぶっ飛んでおり作中では変態熱血親父と呼ばれたりした。
なお名前は不明だが、「乙女ばしかの恐怖」アニメ版ではラムから「浜茶屋のおじさん」と呼ばれていた。
この二人が出ると主役を食うほどの活躍をしてしまい、また人気が高かったため作者の続編『らんま1/2』で早乙女らんまこと早乙女乱馬とその父玄馬として生まれ変わり主役になった。

  • おユキ
声:小原乃梨子(第1作)、早見沙織(第2作)
ラムの友人で、常に冷静な海王星の女王。
酷薄な守銭奴で雪女

  • 弁天
声:三田ゆう子(第1作)、石上静香(第2作)
やはりラムの友人。喧嘩っ早い福の神
OVAでは本作品唯一の乳首が…。

  • ラン
声:井上瑤(第1作:第18話 - 第103話、映画:第1作)、小宮和枝(第1作:第109話 - 第195話、映画:第2作 - 第6作、OVA)、花澤香菜(第2作)
ラムの友人兼幼なじみ…だがラムの天然ボケで被害に巻き込まれる&片思いしてたレイを奪ったラムに今も恨みと歪んだ友情を持っている。あてつけなのか、唯一ラム以外であたるを「ダーリン」と呼ぶ。
普段は「ランちゃんこわ~い」などとぬかすぶりっこだが、本性は「ワシお前に恨みあるんや!」と関西弁で怒鳴る性悪という二面性を持つ。
弁天とともにOVAでは本作品唯一の乳首が…。

  • レイ
声:玄田哲章(第1作)、小西克幸(第2作)
ラムの元彼のイケメンだがに変化する。ランに惚れられている。
基本二言以上喋らない。食欲の塊
今もラムに未練タラタラだが食欲優先なのでランが餌付けして自分とデートさせている。
基本的に食い物には手あたり次第がっつくが、ランおよびチェリーの手料理には一口一口ずつ噛みしめるくらいに好みらしい。

  • 面堂了子
声:小山茉美(第1作)、井上麻里奈(第2作)
面堂の妹。カオスな当作品をそのまま人格化したのが了子。原作者にすら「今で言うサイコパス」扱い。日常系アニメで言う所の鬼畜キャラの原型とも
とにかく兄を困らせるのが好きな歪んだブラザーコンプレックスで、兄や兄そっくりで言うことを聞くあたる、婚約者のトンちゃんなどをイジメ抜き、ロケットで宇宙に打ち上げ喜ぶという訳が分からない性格をしている。

  • 水乃小路飛麿
声:井上和彦(第1作:第70話)、島田敏(第1作)、梶裕貴(第2作)
面堂のライバル。通称トンちゃん。サイコパスな婚約者と鋼鉄の妹を持たされた不幸な人。
全裸の妹に風呂場で迫られるこれなんてエロゲ状態の大変うらやましい御方だが本人は嬉しくないので鼻血を流しながら妹をさとしている。

  • 水乃小路飛鳥
声:島本須美(第1作)、M・A・O(第2作)
飛麿の妹。アルフォンスのような鎧を着てお兄様と迫るが中身は美少女。兄と結婚できなくても兄に迫るブラコン。素手で戦車を解体する。
男性から隔離されて育ったので、「男」という存在を知らない。
なお初めて鎧を脱いだ際に出会ったのがあたるであり、それが切っ掛けで極度の男性恐怖症。

  • 温泉マーク
声:池水通洋(第1作)、三宅健太(第2作)
友引高校教師。背広の柄から温泉マークと呼ばれている。彼のクラスが作中に出た時はほぼ授業は崩壊する。

  • あたるの父
声:緒方賢一(第1作)、古川登志夫(第2作)
色々な意味で騒動を呼んでくる息子を持つ平凡な中年男性。

  • あたるの母
声:佐久間なつみ(第1作)、戸田恵子(第2作)
息子の周りで騒動が起こるたび「産むんじゃなかった…。」と嘆く平凡な主婦。
押井監督によるオリジナル回『みじめ!愛とさすらいの母!?』では主役となり、奇妙な夢現と謎の少女に翻弄される。

  • 白井コースケ
声:山口勝平(OVA:第12作)、高橋伸也(第2作)
原作でのあたるの悪友。アニメ第1作のパーマとは別人だが役割は同じ。
要領が良く隠れモテキャラ。

  • メガネ
声:龍田直樹(第1作:第3話)、千葉繁(第1作)、佐藤せつじ(第2作)
漫画やアニメ第2作だとモブ(ただ第2作では多少台詞が増えてる。)だが、第1作ではパーマ、カクガリ、チビの4人で結成した『ラム親衛隊』隊長かつ最高幹部会議長として大活躍。哲学者のような思考回路を持ち、文学的な言い回しをする。本名はサトシ。アニメ第1作では初代監督の押井守が声優千葉繁をモデルにして作り上げ、その極端なキャラクターは千葉のアドリブによって構成されているらしい。
脚本などが出来てなくスタッフが千葉に勝手にやらせたのが、かの有名な家の屋上でラムへの愛を叫ぶである。

  • だっぴゃ魚人
声:不明
背景やモブキャラとしてよく登場している、水中用スーツを着てサングラスをかけた謎の半魚人。アニメ第1作では赤色、第2作は黄色。
高橋留美子のデビュー作「勝手なやつら」に登場した半魚人が元ネタ。
犬夜叉では彼(?)と良く似たナマズの妖怪が登場する。

  • コタツネコ
声:西村朋紘(第1作)、高木渉(第2作)
巨大な化け猫。かつては江戸時代に生きていた普通の野良猫だったが、冬の屋外に放り出されて凍死したため怨念でコタツに執着する化け猫になった。すでに死んでいるので二度と死なない。
基本錯乱坊のテントがある空き地か、あたるの部屋のどっちかにのほほんと居る。
タイヤキが好物で、レイに用意したタイヤキを食って気に入った事からランには懐いている。

〇余談だっちゃ!

ハーレムものの元祖と見られることがよくあるが、実際は「周囲に美少女がひしめく世界観」という水準に留まり、ほとんどの女性は主人公あたるを嫌い、別々の想い人・パートナーを持っている。
主要キャラで明確に好意を示し続けているのはラムくらいである。
強いて言えば、そのあたるとの差別化を企図した「らんま1/2」の早乙女乱馬でハーレムもの要素が注入され始めており、その反面としての生みの親という事になるだろう。

作品の男は基本的に性欲と食欲の塊。女も我欲の塊。まさしく「うるせえやつら」しか居ないのである。

まったくオチがない作品としても有名。押井さん、オチてないですよ。









一生かけて追記・修正させてみせるっちゃ。

いまわの際にやってやる。

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最終更新:2025年08月19日 21:00

*1 なお、このエピソードはアニメ第1作では映像化されていない。