マギア(仮面ライダーゼロワン)

登録日:2018/09/27 Fri 23:59:38
更新日:2025/02/26 Wed 17:48:48
所要時間:約 5 分で読めます





飛電の社長が死んだ。「マギア作戦」を実行に移せ。

何それ?どうやってやんの?

ヒューマギアのシンギュラリティを利用する。

“シンギュラリティ”?

自我が芽生えた人工知能が人間を超える……

今こそ、人類を滅ぼす時が来たのだ……。かつての…この街のように。





見ーつけた。


君は僕の友達だ。この項目を消して!


ぐ、ぐぁー!!できません……!
私の仕事は、アニヲタWikiに人の暇潰しになるような記事を作ることだから……!



【Data transmission】
        METSUBOU JINRAI.net

違うって!君の仕事は……人間を絶滅させること。




【transmission Complete】
        METSUBOU JINRAI.net






……。






><


滅亡迅雷.netに接続……



マギアとは、『仮面ライダーゼロワン』に登場する怪人。




概要

人類滅亡を企む謎のテロリスト滅亡迅雷.netに目を付けられたヒューマギアが、専用ベルト「ゼツメライザー」を強制的に装着されることで、
本来インプットされているデータを改竄され、項目冒頭のセリフを呟くと共に「滅亡迅雷.net」に接続することで暴走。
そこへ滅亡迅雷.netが保有するプログライズキーの一種「ゼツメライズキー」をゼツメライザーに装填しスイッチを起動することで、
ゼツメライズキーに保存されている生物のデータイメージ「ロストモデル」が付加されて怪人化した姿。
モチーフはいずれも「絶滅種の生物」で統一されているのが特徴。

暴走状態に陥ったヒューマギアは目とヘッドセットの発光部が赤くなり、この状態となると人間側の命令を受け付けなくなる。
更には「ヒューマギアはいかなる理由においても人間に危害を加えてはならない」という「人工知能特別法 第1条*1」を無視し、
完全に「冷酷な殺戮兵器」「滅亡迅雷.netの配下」と化して機械的に人間の抹殺を実行する。
マギア化することで周囲の機械に有線接続し、ハッキングして意のままに操ることができるようになる。
ヒューマギアに対しては暴走プログラムをインストールし、強制的に戦闘員「トリロバイトマギア」へと作り変えて使役することも可能。

ゼツメライズキーでマギア化する際には、ヒューマギアのボディ表面をコーティングしている皮膚や衣服が焼けるように弾け飛んで素体の姿に変化。
更に素体の口を開く形で頭部そのものが大きく展開し、内部の黒い骸骨を思わせるフレーム(骨格)が露出。
さらに口から無数の管状のものが飛び出し、ボディに突き刺さることでロストモデルが付加されたボディに作り変えられ、マギアへの変身が完了する。
マギアへの変身時にはゼツメライザーから血管のような接続端子が伸び、
装填されているゼツメライズキーを貫通する形でデータを取り込んでいるらしく、変身後のゼツメライズキーはいずれも大きなヒビが入っている。
ただし、ゼツメライズキーはひび割れた状態でも問題なく再使用できる。

なお、能動的な変身解除ができるかは不明(そもそもプログラム的に解除する必要がない)だが、
第12話の暗殺ちゃん/ドードーマギアのように、外部からゼツメライズキーを抜けば変身解除されるようだ。

ヒューマギアが怪人化した存在のためか、外見はロボットらしい機械的なデザインが特徴。
主に上半身にモチーフとなっている生物の要素が見られるが、元となるヒューマギアの素体が同一であるためボディ部分は共通の黒地のもの。
その上にそれぞれ装填しているゼツメライズキーと同じ色のライン状モールドが走っている。
前作『仮面ライダージオウ』に登場したアナザーライダーに比べるとシンプルさが際立っており、
同様にシンプルでスタイリッシュなデザインが目立つ本作の仮面ライダーと通ずるものがある。
「素体が同じデザインで、モチーフの異なる衣装を纏った」ような見た目は、『ゴースト』の眼魔怪人や『ビルド』のスマッシュにも近い。
また、「変身ベルト(及び変身用のアイテム)で変身する」「複眼(を思わせる部位)を頭部に持つ」という点は、
「ライダーと怪人の力は元を辿ればルーツを同じとする」という、仮面ライダーシリーズ恒例の共通要素も入っていると言える。

「ヒューマギアであれば必ず滅亡迅雷.netに狙われる」というわけではなく、
現段階では「シンギュラリティを起こした」=「心を得た」ヒューマギアのみが標的となっていることだけが判明している。
ただし、シンギュラリティを起こすかどうかはヒューマギア自身の行動に左右される点や、
後述するトリロバイトマギアの存在などもあるため、シンギュラリティを起こしていなければ安全というわけでは決してない。

当初、一度マギア化したヒューマギアは元通りに修復することは不可能であり、また暴走プログラムで自我を上書きされているため説得や対話もまず受け付けない。
停止させる方法は完全に破壊するしかなかったが、 プログライズホッパーブレード の開発により、マギア化したヒューマギアを元に戻す事が可能になった*2
A.I.M.Sの一般隊員が装備している銃火器だと辛うじて足止めできる程度にしかならず、
エイムズショットライザーを用いた場合は的確に弱点を突けば有効打になるぐらいのダメージは与えられるようだが、
実質的な対抗及び破壊に持ち込めるのはゼロワンを始めとした仮面ライダーのみである。

マギアが撃破された後、滅亡迅雷.netは破壊されたマギアの残骸から半壊しているゼツメライズキーを回収し装置に入れる謎の行動を見せており、
彼等の活動拠点となっている「デイブレイクタウン」の水底に沈んでいるアークと呼ばれる衛星の完全復元のためにデータ収集を行っている。

ZAIA編に入ってからは後述のアークマギアが問題となっていたが、天津垓がゼツメライザーとゼツメライズキーを密かに所持していることが発覚。
ゼツメライザーで強引にマギア化させてから変身して撃破する、というパターンを何度か実行しているが、弁護士ビンゴの件を除き全てゼロワンに阻止されている。*3



登場したマギア

ゼツメライザー&ゼツメライズキーで変身した個体

  • ベローサマギア

A big-headed Magia wielding a scythe.

はぁ……はぁ……人間を皆殺しにする!

身長:199.1cm
体重:104.6kg
対象ヒューマギア:腹筋崩壊太郎
登場話:第1話

暴走したお笑い芸人型ヒューマギア「腹筋崩壊太郎」が、
昆虫の絶滅種「クジベローサ・テルユキイ」*4のデータが記録されている「ベローサゼツメライズキー」で変貌した姿。
仮面ライダーゼロワンの初陣の相手にして、令和仮面ライダーシリーズ最初の怪人でもある。
「トガマーダー」と呼ばれる両手の鎌や、U字型の衝撃波、両目から放つ緑色の破壊光線を武器とする。
詳細は該当項目参照


  • クエネオマギア

A Magia with a large collar similar to a boomerang.

人間は、残らず殺す!

身長:197.9cm
体重:101.7kg
対象ヒューマギア:オクレル
登場話:第2話

暴走した配達員型ヒューマギア「オクレル」が、
爬虫類の絶滅種「クエネオスクース」*5のデータが記録されている「クエネオゼツメライズキー」で変貌した姿。

外見は燃えるように赤いエリマキトカゲやドラゴンのようであり、胸には大きなヒレを思わせるブーメラン状の武器「ブーメザン」が装備されている。
戦闘時はブーメザンを巧みに操り、通常のブーメランのように投げつける遠距離攻撃が得意。
ブーメザンを剣のように使うことで近接戦闘にも対応できる。
壁に張り付いて素早く移動することもできるが背中が弱点らしく、諫の放ったエイムズショットライザーの弾丸が的確に命中し落下している。

第2話で登場した仮面ライダーバルカンの初の相手となり、夜まで続く長期戦となったものの、
最後はバルカンの必殺技「シューティングブラスト」を喰らって破壊された。


  • エカルマギア

A Magia with sharp teeth.

滅亡迅雷.netの意志のままに……

身長:194.5cm
体重:99.2kg
対象ヒューマギア:マモル
登場話:第2話

暴走した警備員型ヒューマギア「マモル」が、
哺乳類の絶滅種「エカルタデタ」*6のデータが記録されている「エカルゼツメライズキー」で変貌した姿。

頭部はネズミを思わせる見た目で、口に当たる部分が巨大な黄色い複眼になっている。
下半身背部には長い尻尾が生えており、左肩から先端をぶら下げている。
また頭部には自由自在に伸縮する「カーニボーバ」と呼ばれる長い牙が装備されており、これを用いた刺突攻撃を得意とする。
上述のクエネオマギア同様に素早く動くことが可能で、敵を翻弄して襲い掛かる戦法を用いる。

ゼロワンとの戦闘では持ち前の素早さとカーニボーバによる戦法で攻めるが、顔面にゼロワンの放った回し蹴りを食らって吹き飛ばされてしまう。
状況不利と判断したのか、地下駐車場に置かれていたバイクにハッキングして乗り込んで外に逃亡。
ライズホッパーで追跡するゼロワンと激しいバイクチェイスを繰り広げるが、最後はゼロワンの「ライジングカバンストラッシュ」を受けて破壊された。


  • ネオヒマギア

A Magia who lets its many tendrils flutter.

人間を、殺す……!

身長:197.9cm
体重:127.7kg
対象ヒューマギア:シザーメンズ
登場話:第3話

暴走した美容師型ヒューマギア「シザーメンズ」が、
頭足類の絶滅種「ネオヒボリテス」*7のデータが記録されている「ネオヒゼツメライズキー」で変貌した姿。

逆さまになったイカを思わせる青みがかった白いボディを持ち、腰にはイカの頭部先端を模した前垂れがある。
顔のデザインは「交差したイカの足」のようにも見えるが、元が美容師型ヒューマギアであることから「散髪用のハサミ」のようにも見えるのが特徴。
頭には鋭利な刃がついた長い触手「マーラタクル」が装備されており、これを強靭な鞭のように振るったり、先端の刃を持っての近接戦闘などを行う。
マーラタクルには「高速再生」と呼ばれる優れた再生機能があり、この機能を利用することで切り離した触手を敵に巻き付けて拘束し、
その隙に瞬時に再生させた触手の刃で仕留めるという戦法が可能。
また、イカ墨のように黒い霧を発生させて相手を撹乱する目くらまし機能もある。

第3話で人々に襲い掛かっていたところでバルカンと戦闘になり、更に乱入してきたゼロワンとも戦う。
上述のマーラタクルの再生機能を用いることで両者を翻弄するが、
両者を相手に長期戦闘を不利と悟ったのか、その場は黒い霧を発生させて撤退。
その後、迅の指示で街中のヒューマギア達を一斉にハッキングしてトリロバイトマギアに作り変えるという暴挙に出る。
そのままゼロワンと再戦するが、初変身したゼロワン・バイティングシャークの攻撃に次第に押されていき、
最後はバイティングシャークの必殺技「バイティングインパクト」を受けて粉砕された。


  • オニコマギア

A Magia who flies freely in the sky.

人間は、皆殺し……!皆殺し……!

身長:190.0cm
体重:104.3kg
対象ヒューマギア:バース、タクシー運転手型ヒューマギア
登場話:第4話、第6話

暴走したバス運転手型ヒューマギア「バース」が、
哺乳類の絶滅種「オニコニクテリス」*8のデータが記録されている「オニコゼツメライズキー」で変貌した姿。

人型のコウモリを思わせる紫色のボディを持ち、コウモリの耳を模した青い複眼を持つ。
背中の翼で飛行する能力を持ち、空中から両手の鋭い爪「ザイダロン」で急襲する戦法を得意とする。
また、手から光弾を放つことで遠距離攻撃も可能。

自身が運転していたバスを爆破し、マギア化して中学生たちを襲うも、そこへ駆けつけたバルカンとバルキリーによって撃退される。
再度出現した際は飛行能力でゼロワンを翻弄するも、フライングファルコンに変身されたことで形勢逆転。
激しい空中戦の末にヒューマギア工場跡地に逃げ込み、調査に同行していたバスガイド型ヒューマギア「アンナ」をトリロバイトマギアに変貌させる。
しかしアンナはわずかに残った使命感をもって抵抗し、暴走プログラムを振り切ったため配下にすることは叶わなかった。
呆然と立ち尽くしているところにバルカンの「パンチングブラスト」を叩き込まれ、上空へと吹き飛ばされ撃破された。

第6話ではタクシー運転手型ヒューマギアが変貌した別個体が登場。
香菜澤セイネの視察に或人が訪れていたスタジオの前にタクシーに迅を乗せて現れ、その場でマギア化。
或人の持つプログライズキーを強奪すべく襲い掛かり、フライングファルコンプログライズキーを奪い取ることに成功。
ゼロワンや居合わせたバルカンに対し、警備員型ヒューマギアを変貌させたトリロバイトマギアを差し向けて逃走を図るも、
後を追ってきたゼロワン・バイティングシャークの「バイティングインパクト」を空中で受けて破壊された。
しかし、逃走中にフライングファルコンプログライズキーを既に迅に献上済みだったため、「プログライズキー強奪」の役目を果たした。

ちなみに特撮のコウモリ怪人には珍しく音波による攻撃は行わないが、これはオニコニクテリスが原始的なコウモリゆえに超音波を出す能力が無かった(とされている)事に由来する。
つまりコウモリは超音波より先に翼を進化させた生物なのだ。


  • ビカリアマギア

A Magia protected by a rock hard shell.

ついでだから、プログライズキーを奪っちゃおう!

身長:228.6cm
体重:162.0kg
対象ヒューマギア:森筆ジーペン/弁護士ビンゴ
登場話:第5話/第21話

暴走した漫画家アシスタント型ヒューマギア「森筆ジーペン」が、
腹足類の絶滅種「ビカリア」*9のデータが記録されている「ビカリアゼツメライズキー」で変貌した姿。

巻き貝を思わせる形状の頭部や両腕が特徴で、黄色い六角形型の複眼を持つ。
胸部にも貝類に似た先端が赤い眼のようなものが伸びている。
頭部と両腕は「ドリスネイラー」と呼ばれる強固なドリルとなっており、
武器として使用する以外にも、猛スピードで地中を掘り進んで移動する際にも利用される。
貝の怪人らしくボディをガードする装甲も非常に頑丈な作りとなっており、バイティングシャークの攻撃も全く通じないほど。
しかしこの装甲は高熱に弱く、火炎などに晒されると強度が著しく低下してしまう。
ちなみにこれまでのマギアとは異なり言葉らしい言葉は発しておらず、終始唸り声をあげているだけだった。

森筆ジーペンは或人が子供の頃から好きな漫画「パフューマン剣」の作者である石墨超一郎のアシスタントを務めていたものの、
ヒューマギアを「道具」と認識して奴隷のようにこき使う石墨の態度に怒りを覚えるというシンギュラリティを起こし、
石墨に言われた買出しを済ませて帰宅した所で迅と接触し暴走・マギア化してしまう。
ゼロワンとの戦いでは外の様子を見に来た他のアシスタント型ヒューマギア2人をトリロバイトマギアに変貌させ、
更に自身のドリスネイラーや固い装甲によってゼロワンの攻撃を防ぎ、苦戦させる。
そこへ駆け付けたバルカンの新装備「アタッシュショットガン」を頭部に喰らって怯むと、その場は地中に潜り込んで撤退。

翌日、再び石墨の家に現れ居合わせたゼロワンたちと再戦。
ゼロワンの攻撃を防ぎきるものの、バルカン・パンチングコングのアタッシュショットガンで両腕のドリスネイラーを破壊される。
さらに先の戦いで高熱に弱いことを見抜いていたゼロワンがフレイミングタイガーに変身。
フレイミングタイガーの火炎による熱に耐えられなくなり、自ら頭部のドリスネイラーを取り外してしまう。
第5話が「漫画家」をテーマにしていたことからか、最期は「漫画のコマ割り」を思わせる演出が流れる中、
フレイミングタイガーの「フレイミングインパクト」を受けて破壊された。

第21話では別個体が登場。
弁護士型ヒューマギア・ビンゴがダイナマイティングライオンレイダーの変身者が検事・市森ではないかと指摘した際、
証拠だったZAIAスペックがあるにもかかわらず市森がシロと出た*10ことで天津に煽られてアークと接続し、
さらに天津がキー装填済みのゼツメライザーを取り出して装着させたことでビカリアマギアへと変貌した
そのまま暴れ出した末にサウザーと交戦し、フレイミングタイガーのデータによる「ジャッキングブレイク」を受けて破壊された。


  • ガエルマギア

A Magia raising a child in its mouth.

滅亡迅雷.netに接続……

身長:192.9cm
体重:109.2kg
対象ヒューマギア:香菜澤セイネ
登場話:第6話

暴走した声優型ヒューマギア「香菜澤セイネ」が、
両生類の絶滅種「イブクロコモリガエル」*11のデータが記録されている「ガエルゼツメライズキー」で変貌した姿。

カエルの顔を模した巨大な頭部が特徴で、カエルの眼に当たる部位の下部分に縦線型の複眼を持つ。
肩にはカエルの手に似たマント状の装甲を装備している。
丸みを帯びていることもあってか、他のマギアに比べ愛嬌がある姿に見えなくもない。
カエルの鳴き声のような音を鳴らしており、ビカリアマギア同様に怪人化した後は明確に言葉を発している様子は見られない。

口を大きく開いての噛み付き攻撃が得意で、格闘戦もこなせる。両生類がモチーフなだけあってか水中での活動も得意としている模様。
また、口の中にはもう一つカエルの顔を模した小さな頭部があるが、これは「コガエルボマー」と呼ばれる爆弾となっており、
敵に噛み付いた状態からコガエルボマーを至近距離で発射しダメージを与える戦法を用いる。
コガエルボマーは無限に生成することができ、連射で撃ち出すことも可能。

劇場版アニメ「パフューマン剣」のゲストヒロイン公開オーディションに参加したセイネに対し、迅がゼツメライザーを装着させたことで暴走。
その後、「子供のを守る為なら死んでも構わない」という或人の叫びに迷いが生じた迅がゼツメライザーを取り外そうとするも、
迅を跳ね除けそのままゼツメライズキーを装填したことでマギア化してしまう。
更に、正体がヒューマギアだったことが判明した迅が滅に記憶をリセットされた上、
或人から奪ったフライングファルコンプログライズキーを使って仮面ライダー迅に変身。
迅と共にゼロワンと戦い、2対1という状況でゼロワンを追い詰める。

そこに唯阿が現れたことで、自身はバルキリーとの戦闘になる。
近くにいた清掃員型ヒューマギア達をトリロバイトマギアに変貌させつつ戦うも、トリロバイトマギアを全滅させられしまう。
更にバルキリーがライトニングホーネットに初変身、ライトニングホーネットのヘクスべスパによってコガエルボマーを次々と破壊され、
不利を悟ってそのまま水中へ逃亡するも、水面にヘクスベスパを放たれて上空へと吹き飛ばされ、
最期はライトニングホーネットの必殺技「ライトニングブラストフィーバー」を受けて破壊された。

生前の頃はウサギをモチーフにしたプリキュアだったらしい。


  • マンモスマギア

A Magia who brandishes its giant tusks.

滅亡迅雷.netに接続……!

身長:188.1cm
体重:146.8kg
対象ヒューマギア:坂本コービー、119之助
登場話:第7話、26話

暴走した体育教師型ヒューマギア「坂本コービー」が、
哺乳類の絶滅種マンモスのデータが記録されている「マンモスゼツメライズキー」で変貌した姿。

マンモスの怪人らしく屈強な体格をしており、マンモスの毛皮のような茶色がベースカラー。
最大の特徴はマンモスの頭部を模した胸部で、前方に向かって大きな牙と長い鼻が突き出している。
一方頭部は目立った装飾のない丸い見た目で、縦線型の灰色の複眼を持つ。
両腕には、マンモスの脚を模したアーマーを装備している。
劇中ではビカリアマギアやガエルマギアと同様、特に目立った言葉を発している様子は見られず、大きな唸り声をあげている。

マンモスの顔から伸びた鼻「エクスヘイラー」で敵の攻撃を吸引、そのまま噴射することで強力なカウンター攻撃を浴びせる戦法を用いる。
また胸部の2本の牙は自由自在に伸び縮みが可能な武器となっているほか、見た目通り怪力を使用した戦闘も得意。
そのボディは防御面においても優れているらしく、エイムズショットライザーの銃弾を浴びても全く怯む様子が見られないほど。

自身の受け持つバスケ部が「試合に勝利する瞬間を見届けたい」という想いによりシンギュラリティに至ったコービーだったが、
そこへ現れた迅の手によりゼツメライザーを装着させられたことで暴走。
マンモスマギアと化した後は、ゼロワン・フレイミングタイガーとバルカンと戦う。
高い防御力により攻撃が通じない上、エクスヘイラーでフレイミングタイガーの火炎を吸引・放射して跳ね返すなど、2人を相手に猛威を振るう。

更にドードーマギアが加わったことで2対2の戦いとなるが、ライトニングホーネットが放った「フリージングカバンショット」で動きを封じられる。
その隙にバルキリーから新たなプログライズキーを受け取ったゼロワンがフリージングベアーに初変身。
自力で凍結を破って再びゼロワンに向かっていくが、冷気を操るフリージングベアーの攻撃により次第に動きが鈍り弱体化。
フリージングベアーの必殺技「フリージングインパクト」にエクスヘイラーから噴射した息で競り合うが、そのまま押し負け凍結。
最後は凍結して動けないところへ、フリージングベアーの放ったベアークローの一撃で氷ごと粉砕され爆散した。

第26話では消防士型ヒューマギア「119之助」が強制変身させられた個体が登場した。


  • ドードーマギア

A ferocious Magia with room to grow.

ゼロワン……あんさつ~!

身長:191.3cm
体重:107.5kg
対象ヒューマギア:暗殺ちゃん、MCチェケラ
登場話:第7話~第13話、28話

暗殺特化型ヒューマギア(通称)「暗殺ちゃん」が、
鳥類の絶滅種ドードーのデータが記録されている「ドードーゼツメライズキー」で変貌した姿。
主に格闘を主体とした戦闘を得意とし、戦闘を繰り返すことで次第に強化されていく高い成長性を持つ。
詳細は該当項目参照
28話ではラッパー型ヒューマギア「MCチェケラ」が変身した個体が登場している。詳細は当該項目参照


  • アルシノマギア

A Magia with two powerful horns.

人間を、絶滅させる……

身長:212.8cm
体重:138.9kg
対象ヒューマギア:松田エンジ
登場話:第11話

暴走した俳優型ヒューマギア「松田エンジ」が、
哺乳類の絶滅種「アルシノイテリウム」のデータが記録されている「アルシノゼツメライズキー」で変貌した姿。

強固な外装に身を包んだ鎧武者のような姿をしており、額から生えた大きな二本の角「Vホーン」が特徴。
戦闘の際にはVホーンを使った突進攻撃を繰り出す。

飛電インテリジェンスのプロデュースする映画「義理人情刑事ギリィ」の主演として大和田伸也と共演するも、
ヒューマギア故の人間との違いを指摘され、楽屋で思い悩んでいたところに突如現れた滅によってゼツメライザーでハッキングされ暴走。
撮影現場でゼツメライズして暴れ回るが、警備にあたっていた唯阿の変身したバルキリー・ライトニングホーネットと激突。

始めは持ち前のパワーで優位に立つも、屋外に出ると射撃攻撃と飛行能力を駆使する相手に押されていき、
最期は「サンダーライトニングブラストフィーバー」による電撃弾の連射を受けて爆散。

ゼツメライズキーはそのままバルキリーに回収された後、天津の手に渡ることとなる。

仮面ライダー鎧武の初戦の相手を務めたこともあったらしい。


  • マギア

この野郎~!いつもつまんねぇツッコミを入れやがってよぉ~!

身長:各形態と同等
体重:各形態と同等
対象ヒューマギア:天丼ボケ太郎
登場話:てれびくん超バトルDVD「カンガルーからナニが飛び出る?ソンナの自分でカンガルー!」

超バトルDVDの冒頭、迅のうっかりミスから取り落としてしまったビカリアオニコガエルの3種のゼツメライズキーをこれまた偶発的にアークが取り込み、データを統合して製造された「ゼツメライズキー」を漫才師型ヒューマギア・天丼ボケ太郎に使用した事で変貌した特殊なマギア。

変貌直後こそビカリアマギアの姿だったものの、他のマギアに無い特徴として何とフォームチェンジ能力を備えている。これにより、状況に応じてベースになったゼツメライズキーのマギアに形態を変化させられるという極めて厄介な個体。
また一応は暴走状態にはあるものの、言葉巧みに或人を挑発したりツッコミを入れたりしまいには命乞いまですると、使用したゼツメライズキーが異質だったが故か明確な知能と意思も持っている。

これにより特効効果のあるプログライズキー一つで対処するという戦法が使えず、そもそものっけからイズがプログライズキーを収めたアタッシュケースと間違えて副社長の私物入りアタッシュケースを持ってきてしまった事から或人はライジングホッパーで対応せざるを得なくなった。
結果、序盤は相手のペースに乗せられビカリアマギアのドリルスネイラーでツッコミじみたチョップや尻を直で突かれたりと予想以上の苦戦を強いられた上、オニコマギアに変化されて取り逃してしまう。

その後はホッピングカンガルーの能力で召喚したヒューマギア達とのコンビネーションにより追い詰められ、ガエルマギアに変化してコガエルボマーの爆撃を仕掛けるも最後に呼び出された祭田ゼットとの連携で弾切れさせられ、打つ手がとうとう無くなった所へバルカンと迅も巻き添えにした「ホッピングインパクト」を受けて破壊された。


トリロバイトマギア



ウワハハハハハハハハハハ!ハーハハハハハハハハハハハ!


身長/体重:対象となるヒューマギアにより異なる
主な対象ヒューマギア:一貫ニギロー(3話)、アンナ(4話)、白衣の天使ましろちゃん(8話)
登場話:第1話以降

『仮面ライダーゼロワン』における戦闘員
マギアの有線接続によるハッキングを受けたヒューマギアが、強制的に暴走プログラムをインストールされて暴走・マギア化した姿。
顔全体を覆うフェイスカバーの形状から「三葉虫(トリロバイト)」の名を冠している。

変貌する際はゼツメライザーを装着させられたヒューマギア同様に素体だけの姿となり、その状態から白い外装部分が弾け飛び、
三葉虫を思わせるフェイスカバーが展開して顏全体を覆いつくすことで変形が完了する。

インストールされた暴走プログラムによって作業環境に適応するためのバランサーやリミッター類が破壊されており、
自壊するまで人類を攻撃し続ける殺人マシンへと変貌している。
強制的にプログラムをインストールされるため、対象となるヒューマギアがシンギュラリティを迎えていなくても変貌させられるという特徴がある。

凄まじいパワーによる強力な腕力や、手にしたナイフや銃などを武器とし、集団を成して敵に襲い掛かる。
一般人にとっては脅威だが、耐久力は通常のマギアほどではないらしく、普通の拳銃などでも頭部を破壊されれば機能を停止する模様。
また、一部のトリロバイトマギアには暴走プログラムを振り切って通常状態(ヘッドセットが青)に戻るという例も見られる。

劇中では滅亡迅雷.netのメンバーである滅や迅、ハッキングを行ったマギアの命令を受けて動いているようで、
滅亡迅雷.netの拠点であるデイブレイクタウンにも多数配備されている。
しかし、第1話ではトリロバイトマギアの1体が迅に襲い掛かっていたことから、完全な制御下にあるわけではないようだが……。*12

また、A.I.M.Sの兵器「ギーガー」はトリロバイトマギアを制御可能だが、滅亡迅雷.netにハッキングされた際には自らトリロバイトマギアを生み出していた。


アークマギア

滅亡迅雷.net編の終了後から現れるようになった新たなタイプのマギア。
人間の悪意をラーニングされた通信衛星アークの干渉によって発生する。

そのプロセスはヒューマギアが人間の悪意を感知し、
負のシンギュラリティを起こすことでアークからロストモデルが転送され、プログラムが書き換えられてマギア化するというもの。
トリガーとなるのは主に怒りの感情が多い。

現状ゼツメライズで発生したマギアと同じ外見の個体のみ登場しており、基本的に元になっている動物の名前で「○○タイプ」と区別される。
なお、これまでのマギアと同じく停止させる方法はやはり破壊しかなかった。
ただし、ゼツメライズと異なりヒューマギアのバックアップデータには何の影響もないため、
別の機体を用意すれば情報を引き継いでの復帰が可能(自我の類もそのまま引き継がれる)。
ゼツメライザーとゼツメライズキーはないため、2.1kgほど元になったマギアより軽量。

アークマギアの発生はどのヒューマギアがいつどこで暴走してもおかしくないというリスクの増大を意味しており、
飛電インテリジェンスにとっては事業の根幹を揺るがす大きな問題となっている。
厄介なのは対象ヒューマギアが抱いた人間への悪意が微かなものであっても、
半ば自動的にアークからの干渉が発生し得るという異様なほどの条件の緩さにある。
このため対策が非常に難しく、悪意からの保護を徹底したとしてもアーク側が強引に干渉してくることもあり得るため、
発生そのものを防ぐ方法は事実上存在しなかった。

天津はこれを利用して、飛電に持ちかけたお仕事五番勝負においてZAIA側の代表に重圧をかけることで追い詰め、
ヒューマギアに八つ当たりをさせることでアークマギア化させ、飛電の評判に傷をつけようとしていた。

しかし、ヒューマギアの善意のデータを集積させて開発されたプログライズホッパーブレードによりアークマギア化したヒューマギアを元に戻す事が可能になり、副産物である新型セキュリティによりアークマギア化を防ぐ事が可能となったので一応の危機は去っている。


余談

  • 名前の由来は『magia』(魔法の意。クラークの法則*13にも引っ掛けたネーミングか。)または『魔』+『ギア』。また、ヒューマギアとマギア自体、何らかの生物を模した怪人だが、magiaをアナグラムすると『MAGAI』(紛い)となる。


  • モチーフが「絶滅生物」なのは前述したとおりだが、これまで登場したマギアの外見などから、裏モチーフは『人造人間キカイダー』のダークロボットでないかとされている。
    奇しくも公式サイトにおける怪人図における各マギアのポーズは、対応するダークロボットのポーズに近いものを採用している。



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最終更新:2025年02月26日 17:48

*1 第2条以降は作中で発言がないため現在不明。

*2 ただし、修復にはプログライズホッパーブレード内に保存されているバックアップデータを使用するとされており、バックアップされていない部分まで復帰できるのかは現在のところ不明。

*3 ZAIA日本支社の体面上、「暴走したヒューマギアが襲ってきたので破壊した」という体裁が必要なのと、「最強のライダーシステム」であるサウザーのアピールを兼ねていると思われる。また、プログライズホッパーブレードの副産物である新型セキュリティによりアークマギア化を起こせなくなったと言う事情もある。

*4 和名はクジコハクトガマムシで、アミメカゲロウ目に属する昆虫。

*5 肋から左右に骨が飛び出ており、その間に張った皮膜で滑空する能力を持ったトカゲ。三畳紀に生息していた。

*6 新生代に生息していたカンガルーの祖先にあたる肉食動物で、下顎から長い牙が突き出ている。

*7 現代のイカに近い「ベレムナイト」という軟体動物の一種で、触手の先端にはフックが付いている。古生代から白亜紀まで生息していた。

*8 確認されている最古のコウモリ。新生代に生息していた。

*9 正しくはピカイアと言い、新生代第三紀の始新世から中新世にかけて生息していた巻貝の一種。亜熱帯にあるマングローブなどの汽水域に分布していた。中学校の理科の授業で示準化石の一つとしてその名を知った人も多い筈。

*10 このZAIAスペックは市森のものだが、真犯人に盗まれていた。

*11 オーストラリアに生息していたカエルの一種で、口の中で子供を育てるという習性を持つ。別名「カモノハシガエル」。絶妙したのは1983年とつい最近で、クローンを用いて復活させる取り組みが行われているが成功には至っていない。クローンで未だに復元出来ないイブクロコモリガエルモチーフの怪人になったのが壊れたら法律のため復元出来ない実在する人物モチーフのヒューマギアであると考えると意味深であろう。

*12 ゼツメライズによってハッキングされたマギアから、更にハッキングされたトリロバイトマギアという経路なため、現時点では劣化マギアという立ち位置が妥当だろうか?

*13 3つある内の1つである「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」の事。