妲己

font(#6495ED){登録日}:2020/01/31 Fri 06:16:51
更新日:2025/04/21 Mon 12:44:35
所要時間:約 ? 分で読めます




(だっ)()とは、中国で二番目の王朝とされている「殷」の最後の王「紂王」の王妃。
この頃の中国では、女性は名前を先に、姓を後に書く風習があることから名前が「妲」で姓が「己」
中国最古の王朝である「夏」王朝の「末喜」などと共に悪女の代名詞とされてきた。

目次

【史記】

元は殷の諸侯の一人だった有蘇氏・蘇忿生*1の娘で、紂王が有蘇氏を討った際に蘇忿生が降伏の証として殷に献上したのが妲己だった。
妲己は美しい顔と魅力的な肉体の持ち主で、さらに自分を美しく飾るすべを心得た絶世の美女とされており、その美貌によって元々は名君だった紂王を堕落させ、殷を滅亡へと導いた。

『史記』によれば、妲己は紂王の愛情を後ろ盾にして、浪費と我儘の限りを尽くしたとされている。
宮廷に淫靡な音楽を流し、国中から高価な宝物を集めさせ、様々な珍しい動物を庭で放し飼いにした。
そしてその費用は全て民衆から毟り取った高額の税金で賄われた。

更に宮廷では、男女を裸にして追いかけっこをさせるという破廉恥きわまる遊びまで行われていたという。
このような妲己の贅沢ぶりを、司馬遷は「酒を以て池と為し、肉を懸けて林と為す」*2という一文で表現している。

また、妲己は人を苦しめて楽しむ残虐な性格の持ち主だった。
火の上に油を塗った橋を渡し、その上を罪人に歩かせ、油で滑って火の中に落ちて焼け死ぬ炮烙(ほうらく)の刑」*3や、
穴の中に大量の毒蛇やサソリを入れて、その穴に罪人を突き落とす蟇盆(たいぼん)の刑」といった残忍な刑罰を編み出し、妲己はそれを笑いながら見物した。

当然、心ある臣下たちは、紂王を諫め、妲己を廃するように諫言したが、妲己の色香に溺れた紂王は、家臣の諫言にも聞く耳を持たなかった。
妲己の無法を止めようとした宰相の比干「聖人の心臓には七つの穴が空いているらしいからそれを見せろ」と難癖をつけられ、胸を切り裂かれて殺された。

しかし、妲己の悪行は長くは続かなかった。
妲己に誑かされた紂王の暴政に対して、殷の諸侯の一人だった「周」の君主・「姫昌(文王)」が反乱を起こした。
姫昌はかつて紂王によって幽閉された際、妲己の策略で嫡男の伯邑考を殺され、その肉を食わされた経験があり、妲己と紂王に対して恨み骨髄だったのだ。

文王は覇業半ばにして没したが、跡を継いだ「武王(姫発)」は殷および殷に与する諸侯との戦いを続行。
「牧野の戦い」で殷の軍勢を撃破し、紂王を自殺に追い込むと、妲己を捕らえ首を切らせた。

妲己処刑の顛末は『史記』では「妲己殺」と簡潔な一文で纏められているのみだが、その悪女ぶりから後世の伝説では「処刑人の男が妲己に見つめられると、妖しい魅力の前に身動きが取れなくなった」などと伝えられている。

やや余談ながら、父(もしくは本家の長)である有蘇氏こと蘇忿生(己忿生)は、後に武王の側に与して紂王打倒に貢献。戦後の封建では温国の君主となり、さらに周朝に招集されて司寇(刑罰・監察業務の大臣)にもなったという。


【封神演義】

その美貌で殷王朝を滅ぼし、悪女の代名詞としてその名を轟かせた妲己は、後世の物語でも悪役として大役を任されるようになる。
特に有名なのが中国の明王朝の時代に書かれた中国四大怪奇小説の一つである『封神演義』
正確には『封神演義』は『三国演義』などと同様、長いあいだ民間で語り継がれた物語や伝承、演劇などを総編纂して集大成したものである。
つまり民間伝承においても、妲己は「妖怪じみた美魔女」として人気の題材だったのである。

『封神演義』では、妲己の正体は神に遣わされた妖狐とされており、紂王が中国の女神である(じょ)()を愛人にしたいと身の程知らずの発言をしたため女神の怒りに触れ、紂王を破滅させるよう命じられ、人間界へと降りてきた。
妖狐は紂王に嫁入りすることになっていた妲己という女性の魂を喰らい、妃の座に収まることに成功すると、義理の妹である胡喜媚(こきび)*4王貴人(おうきじん)*5を呼び寄せ、美貌と妖術で紂王を意のままに操り、紂王を堕落させた。

その後、殷王朝が史実と同様に武王が率いる周王朝の軍勢に滅ぼされると、妲己も義理の妹たちと共に処刑された。

なお、後述の藤崎竜版とは異なり、原典の妲己はあくまで天界の出身であり、通天教主の門下ではない。

また本作では「姓が蘇、名が妲己」となっている。
もともとは項目冒頭の通り「姓が己で名前が妲」なのだが、「男性は姓→名の順に記すが女性は名→姓の順番に記す」という風潮が春秋戦国時代の途中あたりで廃れたという事情もあって、唐宋代には「妲己が名」と認識されるようになっていた。
そして苗字については「有蘇氏の娘だったのだから、蘇氏だろう」ということで、フルネームが「蘇妲己」となったのである。
実際、妲己の父親・蘇忿生は「姓は己、氏は蘇」だったらしいので、その娘または同族の妲己が蘇氏だった(つまり殷周代の表記なら妲蘇になる)というのもあながち間違いというわけでもない。


【安能版の封神演義】

安能流の中華思想論の序論」として作られた安能務氏版では、千年の女狐も女媧に使い捨てられる「権力者の捨て駒」とされている。

彼女が女媧に送り込まれたのも、直接には紂王に「愛人にしたい」などと侮辱された女媧の怒りではあるが、
そもそも天界は「殷の天命が尽きた」と公表することで「下界に戦争を起こす」大義名分をあらかじめ立てており
女媧もその計画を無視して動けないことや、紂王の侮辱がなくともいずれは何らかの形で事を起こしただろうことが序盤に仄めかされている。

雲中子いわく「天命といえば聞こえはいいが、天界では何もすることがないから、暇つぶしに下界で戦乱を起こして楽しんでいる」とのことで、
言われた女媧は八つ当たり気味に「それに便乗しているのが闡教だ」と暴露したが、かえって雲中子の発言を肯定している。


主人公の姜子牙とは対になっており、子牙は闡教が送り出した「周を興して殷を滅ぼす駒」、妲己は天界が送り込んだ「殷を乱して殷を滅ぼす駒」として、いわば「仲間」であるとされる。そもそも妲己や女媧の属する「天界」は姜子牙の属する「闡教」と組んでいた。
ただ、当人同士は人間的に嫌いあっており、子牙が計画を潰そうとしたときには対立している。


つまり本作において、妲己は女媧の差し向けた駒、隠密である。
しかしそれゆえに、殷が滅んだ時には殷もろともに切り捨てられる「捨て駒」だった
もちろん妲己三姉妹に密命を授けたのは女媧であるが、別に女媧に部下をかばうメリットはまったくない。
それどころか女媧は、妲己たちを捕えて「楊戩に」手渡すことで、彼の歓心を買い、あわよくば一夜を共にしようと狙っていた

そもそも本作において、天命や天数とやらはいい加減なもので、女媧たちも細かく把握していないとある。
女媧は妲己に「紂王の残る命数28年を縮めよ」と命令したが、「天数は変えられない」と公表しているのに「天数を変えろ」と命じていた。
現実には彼女たちは「28年」を1年も縮められていなかったが、それは任務自体に最初から矛盾があったわけだ。最初から、そう期待されていなかったのだ。

とことんまでゲスな話だが*6、妲己の側も女媧の魂胆は察していた。現に女媧から「イイ思いしやがって、と言わんばかりに露骨な嫉妬」を向けられたことがある。

「偉い者ほど、ましてや、それが女であればなおのこと、事後処理は残忍非情で、爪を切るように、容赦なく手足を切り捨てるものです」
「欲情を超越して色欲を捨てることと、嫉妬することとは、まったく別なことで(中略)天女も仙女も妖女も、それに下界の婦女も、それは同じことです」

もっとも、女媧の魂胆を知っていながら、かつ「天数を縮めよ」という命令が無茶苦茶なものだと知っていながら、
拒むでも逃げるでもなく現実に赴き、悪逆の限りを尽くして享楽にふけったのは、
紂王が地上一の権力者で贅沢の限りができ、しかも男前で、なによりアレが巧み逞しいいい男」であり、あらゆる快楽と女名利の限りを極め尽くせるから……と暴露しており、彼女の側にも問題はあったわけだが。

一方、長年楽しむうちに紂王に対しても心から愛してしまった
中盤で胡喜媚が紂王の後宮に迎えられる際にはそこはかとない嫉妬の念を抱き、終盤で死を覚悟した紂王を懸命になだめ、彼が自焚するべく去った際には本気で泣き崩れた。
義妹たちや仲間の妖狐たちには強い仲間意識があり、妖狐たちが殺され、自分一人では仇討ちもできなかった場面では落涙している。


最期は、予想通り切り捨てた女媧に捕縛され楊戩に引き渡され、処刑される。
しかし最後の抵抗で姉妹三人で女媧を挑発し、「楊戩の目の前で女媧のヒステリーを爆発させ、本性を暴く」事に成功し、歓心を買おうと思っていた楊戩を逃げ出させる形で、一矢報いた。

「おい、女媧。笑ったらただでさえみっともない顔が、さらにみっともなくなったぞ。いい男の前では恥ずかしかろう。嫌われるぞ!」

同じく安能氏の次回作『春秋戦国志』の言葉を借りれば、「飛蝗(ばった)雄鶏(おんどり)をからかう」ような無謀な行いだが、「権力に平身低頭を強いられている者のささやかな反抗と、そして意地」を見せたといえる。

この様な意地を見せたからか後に創作では「基本的に悪女だが完全な悪とまでは行かない」絶妙な立ち位置を得る事となった。
ある意味では女版ロキの様な扱いと言えるだろうか?


藤崎竜版の封神演義

人呼んで週刊少年ジャンプ史上最凶最悪のヒロイン
一応安納版を原案とする作品だが、大胆な脚色が加えられ全くの別物。詳細は当該項目にて。


【絵本三国妖婦伝】

江戸時代の読本作家高井蘭山は、妲己含めた中国の妖婦伝説や日本の妖狐の伝説を習合してひとつの大妖怪を創作した。
そう、白面金毛九尾の狐である。妲己はこの妖怪が人を苦しめるために化身した存在だとされた。


【小説十八史略】

初級者向け歴史書『十八史略』を題材とした陳舜臣による小説。
周公旦により、紂王を堕落させるべく育てられた。
洗脳されただけであり、何も知らず殷を滅ぼしたと周公旦も憐れんで助け船を出そうとしたが……

「これで良かったのでしょう?」

恐れおののいた周公旦は、即座に処刑を命令した。


【魔界都市ブルース:夜叉姫伝】

菊地秀行氏の小説『魔界都市ブルース』シリーズでも最長かつ傑作と名高いエピソード(1988~1992)。妲己本人が登場する。
ここでの妲己の正体は中国産、4000年以上モノの吸血鬼*7。通称「姫」。
上の白面の伝説と習合されており、単体で殷の時代から生きながらえ、褒姒や末喜も彼女の別名であるという。
「圧倒的なパワーと不死で全てを蹂躙する、目もくらむような美貌の女吸血鬼」というモチーフの完成者として後世への影響は大きい。


【殷周伝説:太公望伝奇】

横山光輝による漫画で、殷の滅亡から周の建国までを描いている。
一応『封神演義』を題材にしているが、実際は『武王伐紂平話』を下敷きにしており、『史記』の記述も参照している。
作品名の通り太公望が主人公で、特に物語後半は彼の活躍ぶりが多く描かれているが、その一方で紂王の悪逆ぶりも多く描かれており、その背景に妲己が登場する。

元々は心優しい性格の美人だったが、紂王のもとへ后妃として差し出される道中で妖怪に人格を乗っ取られてしまう。
この妖怪は天界を追放された元住人で、その目的は「人間の本性は悪である」という持論を立証して自身を追放した天界の鼻を明かすためであった。
そこで紂王の后となった後は、その美貌と色香と口車で紂王から道徳心を奪ってゆき、紂王を暴君に仕立て上げてゆく。
もちろん、見かねて諫言する家臣もいたが、紂王は「妲己の言うことが正義!」として全く聞き入れず、逆に諫言する者を次々と残虐な方法で処刑していった。
特に妲己の考案した処刑法で人が無惨に死んでいく場景に快楽を覚えるようにまでなる姿は、まさに堕落した人間の狂気そのもの
最終的に紂王が自害して殷が滅亡すると、妲己に憑依した妖怪は新たな乱世を待って眠りについた。

余談だが本作は作者の絶筆である*8


鬼灯の冷徹

日本の地獄が舞台のギャグ漫画『鬼灯の冷徹』だが、妲己も登場する。CV:柚木涼香
衆合地獄*9付随の花街でボッタクリ妓楼をはじめとする夜のお店を複数営む豪腕経営者にして、衆合花街でも屈指の人気キャスト。

前歴は白面伝説を踏襲しており、各国を渡り歩いた九尾の狐で、中国を傾けた後日本に到来。人の死期を悟る荼吉尼天と組んで人を貪る悪魔のようなコンビを結成、土着のお稲荷様(およびその統括である宇迦之御魂神)を困らせていたが、職員を探しに現世を訪れた鬼灯の機転により荼吉尼とお稲荷が統合。コンビは解散となった。
その後玉藻の前として参内するが陰陽師に正体を見破られ、セミに化けて逃れようとした*10が、湖に人間態が映り込んでいたせいで見破られてしまい、そのままボコボコにされた。劇中でも詰めが甘いと評されている。

なお荼吉尼とは今も付き合いがあり、西洋の悪魔リリスや火車*11と共に「世界悪女の会」というグループを組んでいる。
白澤は常連客で、酔い潰れて店で寝てしまうこともしばしばなので毎回帰さずに放置して追加料金を加算している。
部下の檎が「仕事嫌いの自分が仕事をするための気つけ薬みたいなモン」と言うくらいのドS。


Fate/Grand Order

第2部『Cosmos in the Lostbelt』に登場するサーヴァント
悪逆の美人秘書・コヤンスカヤの正体。
Fate/EXTRA CCC』の玉藻エンドでキャス狐分身として切り離した八本の尻尾の一つがアルターエゴと化した存在。
キャス狐の『人を惑わし害する魔性としての悪性』としての一面が集中した個体で、キャス狐に復讐し自らが本体に成り替わろうと画策している。
……と思われていたが、実は別人であり、そのために主人公たちが行った彼女への対策が大幅に滑ってしまった。実際、本人はこのイベントまで一度も否定も肯定もした文面はなかった。
なお、FGOの世界でも「妲己」自体は存在したらしい。英霊となった彼女が実装される日がいつか訪れるだろうか。


Wonderland Wars

アーケードゲームであるWonderland Warsでも使用キャストとして参戦している。
CVは田村ゆかり
九つの尾を持ち露出度の高い服を纏ったナイスバディの妖艶な美女。
蠱惑的な台詞も多いが肝心要な話し方がギャルっぽいのでさほどエロくはない。ゲームセンターのゲームだし仕方ないね
ストーリーは基本的に九尾の狐のルートを踏襲しており、後の姿である玉藻も使用キャストとして登場している。
ただ自身が悪を行ったというより悪の烙印を捺しつけられたような台詞が見受けられるが…?
詳しい性能などは上記の当該項目参照。


以下の作品はR18ゲームである点に注意エピソード故に結構な数のR-18ゲームにて登場するが、その中でも代表的なものを挙げていく


千年戦争アイギス

イベント「傾国の妖狐と誘惑されし王子」にて「妖狐 堕姫」として登場。
ライバルである太公望(女体化)、義妹の王人、胡喜も同じレアリティで登場している。
能力の低い妖狐であるがスキルが発動すればその低能力をカバーでき、また人間系の敵の動きを止める能力が付く。
スキル覚醒をさせると更に性能がアップするが、デメリットとして男性ユニットのHPを50%減らしてしまう
覚醒させると何故か女性の攻撃力とコストをパワーアップさせるスキルが付与。逆に男性は攻撃力が下がる
アイギスはエロゲにしては珍しく優秀な男性ユニットも多いのだが、堕姫はそんな優秀な彼らを骨抜きにしてしまう厄介な性質を持つ。
この辺りは男を骨抜きにしつつも、義妹達に優しく「女」という事に誇りを持っている事を表した為だろう。
王子はともかく妻子持ちの男共ももれなく骨抜きにされるのはどうかと思うが。

ちなみにイベントではその魅了の術で男たちをけしかけて来るが敗北し一度は見逃される。
その際見事なまでのチョロさを見せるが、次に現れた時はなんと王子を魅了してしまう。
その為このイベントでは王子が出撃不可となるステージが多い。
だが最初は邪仙の命令で狙っていた王子に本気で惚れ込んでしまい、彼と逃避行を開始。上司である十天君に反逆する事となる。
十天君の討伐は敵わないが、意外な責任感を持っておりその事もあって王子やアンナに認められ、また堕姫も王国に一生ついていく事を決意することとなった。


SHRIFT

ゲーム終盤にて登場する悪魔。
戦闘中、これまで戦ってきた悪魔(もといモンスター娘)に姿形が似た形態に変化し、実質怒涛の4連戦となる。
間違いなく苦戦する強敵であり、初見初回プレイではここで「救済措置」が使われることが前提の強さとなっている。
これまで出会ってきたすべての悪魔と和解していると、彼女と和解することが可能となり、彼女が捕えている主人公の親友を解き放ってもらえる。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 妲己
  • 紂王
  • 王妃
  • 悪女
  • 中国史
  • 史記
  • 酒池肉林
  • 炮烙
  • 蟇盆
  • 狐娘
  • 傾国の美女
  • 封神演義
  • 妖狐
  • 仙女
  • 妖怪
  • 絶世の美女
  • 美女
  • 世界史
  • 妖怪仙人
  • 殷周易姓革命
  • アンチヒロイン
  • ダークヒロイン
  • 白面金毛九尾の狐
  • サディスト
  • 中国三大悪女補欠
  • 柚木涼香
  • 絵本三国妖婦伝
  • 小説十八史略
  • 魔界都市ブルース
  • 鬼灯の冷徹
  • ハンバーグ
  • 皇后
  • 悪逆の美人秘書
  • 秘書
  • ドS
  • プロパガンダの被害者
  • 吸血鬼
  • 女吸血鬼
  • 世界悪女の会
  • 射干
  • 残忍な美人
  • 妖艶
  • 妖艶の悪女
  • 女狐
  • 権謀術数
  • 策略家
  • 魔女
  • 男の敵
最終更新:2025年04月21日 12:44

*1 蘇は「氏」で「姓」は己。もともと「氏」は所属する立場や集団によって変わる(商鞅は本姓は「姫」だが、衛国の公子なので「衛」「公孫」などの氏を用い、秦国で商という土地を与えられてからはさらに「商」と改氏したのは典型的)ので、妲己と親子もしくは同族ということを意識するなら「己忿生」といった方が分かりやすいかも知れない。

*2 「酒池肉林」の語源。

*3 ただし春秋戦国時代は「焙烙」とは「派手な焼肉パーティ」を指したという説もある。

*4 首が九つある雉の妖怪

*5 石でできた琵琶の妖怪

*6 ちなみに姜子牙の側のボスも「卑劣な謀略」を巡らせており、実情を知った姜子牙は一晩眠れなくなるほどに苦悩していた。

*7 中国産なので十字架は効かないが、代わりに生命の象徴たる桃を恐れる。姫には力不足だがその眷属には効果あり。七星桃剣なら効いたのかもしれない。

*8 単行本最終巻刊行直後に自宅が火事に見舞われ、全身火傷を負って死去。ちなみに出火原因は寝煙草の不始末だという。

*9 邪婬罪で落ちる地獄。

*10 一応美しいセミをチョイスしたとのこと。

*11 死者をあの世へ送る猫。