ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん

登録日:2020/03/29 Sun 12:40:07
更新日:2020/05/02 Sat 16:47:58
所要時間:約 10 分で読めます




【概要】
「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」とは、恵ノ島すず著のライトノベル。
「長いタイトル」「悪役令嬢」「チート能力」「異世界(ゲーム世界)」「中世世界が舞台」とラノベにありがちな要素を主軸としつつ、「介入」という要素をぶち込んで別物に仕立て上げた品

現実世界にいる遠藤君と小林さんが、何故かゲーム世界に声が届くようになり、破滅を迎える悪役令嬢を救うために結ばれるべき相手である王子に彼女の本性であるツンデレを実況・解説を試みる、というもの。
小林さんが悪役令嬢リーゼロッテの性格とこれから起こる展開を把握しているチート状態であるが、あくまで実況と解説という体裁でしか情報を提示しないのもミソ。

本来作中においてされることが少ない「ツンデレの何たるか」の解説を作中に必要な要素として行ってくれるため、ツンデレがよく分からない人にはツンデレ解説書として機能する。

かつて小説家になろうで連載されていたが自主削除に至り、現在はカクヨムに掲載されている。
カドカワBOOKSで書籍化されていて、全2巻で完結済み。
B's-Log COMICでコミカライズされていて、vol.77より連載中。既刊1巻(※2019年12月28日現在)。作者:逆木ルミヲ、キャラクター原案:えいひ。
クラウドファウンディングでドラマCD化もされた。

【あらすじ】
放送部の遠藤君は、想いを寄せる同部の小林さんから乙女ゲーム「マジカルに恋して」を勧められる。
それはほぼ破滅を迎えることが確定している悪役令嬢リーゼロッテが、実はツンデレで可愛いというもの。
「最悪に可哀そうなリゼたんを一緒に見よう」と斜め上の誘い方をしてくる小林さんの圧に逆らえず、放送部の活動として実況・解説をしつつプレイすることになる。

一方その頃、フィッツェハーゲン王国首都にある王立魔導学園では、王子ジークヴァルトが婚約者リーゼロッテの高圧的な物言いに辟易していた。
婚約者の言動が理解できず心が離れつつある王子に、天から謎の声が響くのだった。

「ツンが強い!ツンが強いぞリーゼロッテ!!これはさすがにやりすぎかっ!?」


【マジカルに恋して】
小林さんおすすめの乙女ゲーム。通称「まじこい」。
ほぼ全てのルートで悪役令嬢が魔女に乗っ取られて死に、それ以外も死者が出るという重めな内容。しかし、この重さが受けたらしく、ファンディスクまで作成されている。
全員生存は逆ハーレムルートならあるが、それはそれで一人の少女を全員で取り合う泥沼になるのでは、と遠藤君に指摘されている。

なお、おそらく最も難しいのは「おひとり様エンド」
開始から負けイベントまでに誰の誘いにも乗らずキャラを鍛え続けると到達できる*1
最難関だと言っても、死者が出る展開には変わらず、新規スチルもないという誰得仕様。

説明を聞いた遠藤君曰く「マジで何なんだよ、このゲーム」「なんでゲームにそこまで心折られなきゃなんないの」「製作チームは悪意の塊なの?」。

何故か二人がプレイしているこのゲームは、自分たちの声がゲーム内のジーク王子に届き、リアルタイムのセリフがメッセージウィンドウに表示される状態となっている。
オートモードが解除できず、ロード時に削除される中断セーブしかできないため、やり直しは不可能。
二人は主人公のフィーネ目線で物語を追っていたが、途中から介入効果によりリーゼ目線に変更された。
この現象は噂程度に知られているらしく、意図的に発生させようとする者もいる。


【登場人物】
○現実世界側
  • 遠藤碧人(CV:広瀬裕也)
高校2年生。元野球部だが、肩を壊して現在は小林さんに誘われて放送部に。実況担当。
まじこいの説明を聞き、乙女ゲームであるということもあって非常に乗り気ではなかったが、想いを寄せる小林さんとの話題を増やすために一緒にプレイすることにした。
実況は意外と堂に入っており、噛んだりすることはない。
目下の悩みは自分が小林さんに異性として意識されていないこと。

  • 小林詩帆乃(CV:種崎敦美)
同じく高2の放送部。解説担当。
ツンデレのリーゼロッテがお気に入り。全シナリオコンプし、至難なおひとり様エンドでさえリーゼロッテが救われないことに落胆していた。
どうやら二次創作にも手を出しており、遠藤君をかわいそうな姿をばねに一緒に作ろうと誘っている。
男子へのボディタッチも気軽にやる朗らかタイプだが、誰もいない自宅に男子を招くことがどういうことか理解してない人。


○ゲーム世界側
  • リーゼロッテ・リーフェンシュタール(CV:石上静香
辛辣な言動が目立つ悪役令嬢。物語が進むと婚約者であるジークに拒絶され、弱った心を古の魔女に付け込まれ、ラスボス化する人。
ファンディスクにて、素直になれない自分を責め、かえって悪循環にはまっていく彼女の心情を記した手記が公開された。
実はツンデレであり、照れが閾値を超えるときつい言動に走ってしまう。しかも、人の物を勝手に破壊するなど苛烈な為、非常に誤解されやすい。
更に照れが限界を突破すると、真っ赤になって機能停止する。

本来の彼女はジークのことをとても慕っており、実質恋敵であるフィーネに対しても天真爛漫さに憧れている。
逆ハーレムルートでは彼女もフィーネにメロメロになる辺り、むしろ友達になりたいと思っている様子。ジークとの仲に嫉妬はするけど。

介入開始後は、ツンデレを把握したジークのアプローチによく真っ赤になっている。
元々彼女をよく知る小林さんによって心情を把握されていたが、目線が彼女に移ったことでツンデレ行動まで筒抜けとなった。
二人の声は目線対象となっているキャラが近くにいないとジークに聞こえないため、ジークからはリーゼのレーダーみたいに認識されていることも。

  • ジークヴァルト(CV:田丸篤志)
フィッツェハーゲン王国の王太子。本来の攻略対象の一人。
「神の声が聞こえる」という血筋の持ち主で、自分にしか声が聞こえない遠藤君と小林さんを神だと崇めている。
どこぞのおじさんよろしくツンデレを全く知らなかったのでリーゼの言葉を額面通り受け取っており、嫌われているのだと思っていた。
その真意を知ると可愛く思うようになる。特に真っ赤になった顔がお気に入りらしく、実況・解説を受けて積極的にデレさせにいっている。
普段は優雅な佇まいだが、デレたリーゼを見るとちょっと言動がおかしくなる。

神から(ネタバレは興ざめなので)一つだけ質問を許された際は、悩んだ挙句ツンデレとは何をか聞いてしまったうっかりさん。

理解力・適応力に長けており、わずかな情報だけでかなり正確に状況を把握する。
リーゼの言動について解説をもらえればどうすればいいかを瞬時に理解し、的確にリーゼを赤らめに行く。ちょっとS。

  • フィーネ(CV:花守ゆみり)
本来の主人公。元庶民だが、貴族にしか使えない魔法の力を持つことが判明して魔導学園にやってきた。攻撃魔法がからっきしで回復魔法を得意とする。
天真爛漫だが、か弱く守ってあげたいキャラ、らしい。
肉は骨までしゃぶる肉食系女子(物理)。食堂でちょっとした騒ぎが起きた際も、マイペースに食事を続けていた。

作中の彼女は、なぜかいきなりレベルがマックスというチート状態。基礎的な身体能力と魔力の値がやたら高い。
上記の魔法判明エピソードも、「悪漢に利き腕を切り落とされたが即座に魔法で修復して撃退した」というイカれたものになっている。
普段はリーゼのツンにアワアワしてしまう気弱さだが、戦闘に入ると相手の顔面をザクロにするまで無表情・無言でぶん殴る
前衛・後衛の2人が相手なら、まず後衛から襲撃する派の人。

  • バルドゥール・リーフェンシュタール
リーゼのいとこでフィーネの護衛の騎士。フィーネ大好きっ子で、本来は彼女をかばって死ぬことがほとんど。
遠藤君・小林さんからは「死にたがり屋さんなのかな?」と言われる。
また、好感度が勝手に上昇してしまうので、他のキャラ攻略時でもうっかりすると彼が対象になってしまうお邪魔キャラ。

フィーネと結ばれることで死を回避できるため、できるだけ一緒にいるように言付かる。



追記・修正はゲーム世界に介入できるようになった人がお願いします。

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