飛電其雄/仮面ライダー1型

登録日:2020/04/10 Fri 22:10:40
更新日:2020/05/16 Sat 19:33:27
所要時間:約 20 分で読めます





「或人……。夢に向かって、飛べ……!」


飛電(ひでん) 其雄(それお)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』の主人公・飛電或人/仮面ライダーゼロワンの父親、および同じ名と姿を持ったヒューマギア
本項目では主に後者について取り上げる。

演:山本耕史

概要

或人の父・其雄の名と姿を持った旧世代型ヒューマギア。
幼い或人の育ての親であり、彼が「父さん」と言った場合はこちらを指す。

或人の目標は其雄を笑わせることだったが、AIである其雄は或人のギャグを「面白い」と言いつつも心から笑うことはできず、この点については「何度やっても同じだ」と突き放すような態度だった。
これに対して或人はムキになり、「いつか必ず父さんを笑わせてやる」と心に決め、後にお笑い芸人を目指すきっかけとなる*1

実は飛電インテリジェンスにおけるヒューマギア絡みのプロジェクトの一員でもあり、飛電是之助の指示を受けて社長秘書型ヒューマギア・ウィルと共に通信衛星アークのプログラム構築を担当していた。
だが、ウィルは何者かがアークにラーニングさせた「人間の悪意」の影響を受けつつあり、
これに伴いヒューマギア用の兵器としてフォースライザーの原型と、アークにアーカイブされた絶滅動物の能力を保存したデータ・アクティベイトデバイス「ゼツメライズキー」、
そして「アタッシュウェポン」などを其雄と共に開発していた。

同時にウィルはヒューマギアの地位向上のため、其雄が飛電の社長になるべきと考えていたが、其雄自身はそれには関心がなく、また或人を通じて「とヒューマギアが共に笑える世界」の道筋を見出していた。
これに伴い、独自に飛電ゼロワンドライバーと、それを用いたライダーシステム「仮面ライダーゼロワン」を設計・完成させ、是之助のもとにデータを送っている。

そして2007年12月2日、アークの打ち上げに際し、完成していた最初のライダーシステムを用い仮面ライダーに変身。
自身は工場の爆発で生じた余波から或人を庇い、冒頭の遺言を残して機能停止した。
アークを打ち上げる宇宙船の自爆プログラムを起動させており、アークは墜落。
バックアップも消滅したことで再起動不可能となり、飛電家の墓に葬られた。

この「」と「遺言」は或人の人格形成に大きな影響を及ぼしており、同時にヒューマギアに対する同族意識や、道具ではなく「種族」としての見方を持つことに繋がっている。
そして「夢に向かって飛べ」という遺言は、或人の新しい会社である飛電製作所の社訓として受け継がれている。

TV本編では既に退場済みの過去の人物だが、その人となりなどは2019年冬に公開された劇場版で描かれることになった。


仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション

アナザーゼロワンの出現により改変された歴史において、「ある意図」のため暗躍。
改変された2019年の段階ではタイムジャッカーのフィーニスにより、アナザーゼロワンの力を得たウィルが社長である飛電インテリジェンスに属していたが、
現状を受け入れているわけでもなく、独自の立ち位置で動いていた。

不安定な飛電ゼロワンドライバーをウィルに奪われ、変身不能となった或人の前に突如現れ、


「夢を忘れずに戦え」

「戦わなければ、人類は滅亡する」

そう告げると共に滅亡迅雷フォースライザーを投げ渡し、姿を消した。

その後、或人はジオウ達と合流し、歴史改変そのものを阻止すべく、タイムマジーンで2007年12月2日に移動。ヒューマギア製造工場で暴走した素体たちとの乱戦になるが、そこに変身した状態で出現。
001を圧倒し、さらにジオウゲイツウォズをも高速移動で翻弄するというとんでもない強さを見せた。

更にその後、アークの打ち上げ自体を阻止すべく発射施設にやって来た或人だが、そこでウィルと対峙する其雄と遭遇する。
ウィルはいつまで経ってもヒューマギアが人間の道具扱いであり、その位置を脱せないことを不満に思っており、アナザーライダーの力で是之助を抹殺、飛電を乗っ取り、歴史を変えると言い放つ。


「私は未来を知った……」

「アークは打ち上がる…。私が歴史を変えるからな……!」

\ZERO-ONE!/

「私が飛電インテリジェンスを乗っ取り、ヒューマギアが笑える世界を作る!」

だが其雄はそれを否定し、未来から来た息子を前に語る。


「そんな世界では、或人は笑えない」

「俺の夢は、俺が笑い……或人が笑う世界だ」

「だから力が必要だったんだ。ヒューマギアも人間も守る、“仮面ライダー”の力が」

そう告げると、其雄は仮面ライダー1型に変身、001に変身した或人と共にアナザーゼロワンと激突する。
しかし、妨害を振り切れず通信衛星アークの打ち上げは成功。
それでも遠隔操作で自爆プログラムを起動しようとするが、達成直前でアナザーゼロワンの攻撃を受けて失敗。
「人間の悪意」による人類絶滅の命令をインストールされ、今度は001に襲い掛かった。


「アークの……意思のままに」

「俺を越えない限り、お前が夢を見る未来は来ない!」

或人はこの直後にアナザー1号の乱入とゲイツの助太刀により2019年に帰還し、ひとまず命を拾っている。


改変された2019年においては飛電の大株主だったことが判明しており、飛電インテリジェンスに乗り込んだ或人の前に出現。或人を社長と認めるか否かの決議において「俺を超えない限り認めない」と宣言、或人とイズ、シェスタが逃走したことで状況が混乱する。
そんな中で階段で対峙した直後、互いに変身すると外に飛び出し、高速移動能力を駆使してのインファイトを繰り広げ、戦闘経験の差なのか001を圧倒して見せる。
だが、壁際に追い込んだところで逆に001に腕を掴まれて足を止められ、


「叶えて見せる……!俺の夢を!」

「父さんを止められるのはただ一人!俺だ!!」

奮起した或人により状況を五分に持ち込まれ、ライダーパンチの押し合いで競り負けたところで互いに跳躍、ライダーキックのぶつかり合いに発展。
だが、

「もう大丈夫だ……或人……」

その呟きと共に激突に打ち負け、変身解除された。


戦いの後、満身創痍の其雄は密かに持ち出していたゼロワンドライバーを或人に渡し、真意を語る。
実は其雄はアークのハッキングの影響を受けておらず、自分の意志で1型として戦っていたのだ。


「それでいい、或人…。夢に向かって、飛べ……」

「父さん、アークにハッキングされた振りなんかを……。何で……?」

「お前に気付いて欲しかった…。お前は、誰の後継者でもない……」

「お前自身の夢に向かって飛ぶ、“新時代の1号”である事を……」

そして、最期に一瞬だけ心からの笑みを浮かべ、機能を停止した。


「不思議な……気分だ……」

そのやり取りを以て「或人は其雄を超えた」と判断されたのか、シェスタが保留していた新社長の決議案は可決。或人が飛電の社長として認定され、ゼロワンの力を取り戻した。
遺されたロッキングホッパーゼツメライズキーは、再びゼロワンとなった或人がアナザー新1号との戦いに使用し、勝利に大きく貢献。
そして、フィーニスの撃破により歴史が修正された結果、其雄とロッキングホッパーゼツメライズキーも消滅していった。



仮面ライダー1型



カメンライダー!


「変身!」


サイクロンライズ!


ロッキングホッパー!

Type One.

其雄が「サイクロンライザー」「ロッキングホッパーゼツメライズキー」を用いて変身する、『ゼロワン』の世界における始まりのライダー。
ライダーシステムの原型であると共に、「ゼツメライズキーで変身するヒューマギア」という意味でマギアの原型でもある。

スーツアクター:高岩成二

基本形態であるロッキングホッパーが唯一のフォームとなる。
浅葱色の装甲にピンクの複眼、首元の赤いサイクレッドマフラーなど、原初の仮面ライダーたる仮面ライダー1号…とりわけ旧1号を髣髴とさせ、
戦闘スタイルも高速移動による徒手空拳と非常にシンプル。
その為、専用の武器なども特に無いが、其雄自身のセンスの高さと実力により、プロトタイプとは思えぬ圧倒的な戦闘力を持つ。
また、暴走したヒューマギアを鎮静化させる機能も搭載されている。

滅亡迅雷.netのライダー達と変身シークエンスが似ており、竜巻に包まれた後、ロストモデルを突き破ってアーマーを展開・拘束して変身完了する。

劇場版限定ライダーだが、シルエットはTV本編でも登場している。

◇装備
  • サイクロンライザー
1型の変身ベルト。ライダーシステムの原型と思しきドライバーで、滅亡迅雷フォースライザーは恐らくこれのデータを基にした改造型*2
構造はフォースライザーと変わらず、起動したゼツメライズキーをセットし、強制展開する「サイクロンライズ」によって変身する。
カラーリングは銀と赤であり、1号のベルトであるタイフーンに加え、ゼツメライザーとも共通するため、こちらの基礎であるとも考えられる(待機音はゼツメライザーのものに近い)。
「サイクロンライズ!」の音声はフォースライザーと違い少し遅れる為、鳴ってすぐにプログライズキーの音声が流れる(サイクロンライズの次の短い効果音とキー側の音声が被ってしまう)。
プレミアムバンダイ限定で受注販売されたDX玩具版はDX滅亡迅雷フォースライザーの仕様変更品で、キー側音声発動用のピンが延長された事により、必殺技の誤作動が無くなっている。

  • ロッキングホッパーゼツメライズキー
バッタの絶滅種であるロッキートビバッタのデータイメージを保存したゼツメライズキー。
ゼツメライズキーではあるが、仕様的にはプログライズキーに近い為、恐らくプログライズキーの原型であるとも考えられる。
また、アビリティはプレートに書かれているのは「TYPE:ZETSUMETSU」だが、音声は「ロッキングホッパーズアビリティ!」となっている。
ロストモデルの描かれた部分は赤色。起動音声は「カメンライダー」
なお、「Type One.」の音声は変身完了後にこちら側から流れる。
上記のサイクロンライザーとセットでプレミアムバンダイ限定で受注販売されたDX玩具版では、飛電ゼロワンドライバーに装填すると、
「The sole hero of ju ju ju justice! ロッキングホッパー! Kamen Rider will fight to protect humanity. Type One.の音声が流れる*3
変身音声の英語を翻訳すれば「正義のヒーローはただ一人」「仮面ライダーは人類を守る為に戦う」といったところか。


◇必殺技
  • ロッキングスパーク
サイクロンライザーのレバーを1回操作して発動。高速移動モードを発動する。
この状態になるとサイクレッドマフラーの光が残像となり、さながら赤いマフラーを棚引かせて走っているかのように見える。

  • ロッキングジ・エンド
レバーを2回操作して発動。右足にエネルギーを漲らせ、渾身のライダーキックを叩き込む。
滅亡迅雷ライダーの原型でもあるためか、発動時には

 

のカットインが入る。

  • ゴゴゴゴーイングジ・エンド
ガンバライジングで使用。
仮面ライダーゴースト オレ魂のデータイメージを保存した「ゴゴゴゴーイングゴーストプログライズキー」を起動、
ゴーストを投影してオメガドライブ・オレをラーニング、ダブルライダーキックを放つ。
発動時には

 

のカットインが入る。
ゴーストと1型…というより或人・其雄との共通点は
  • 冬映画で真相が明らかになる*4
  • 最終盤では父親から受け継いだ力*5が決め手となる
という点で共通しているだろう。

因みにこのカードが登場したバーストライズ4弾のみならず、その一つ前のバーストライズ3弾でもキャンペーンカードとして登場。何気にガンバライジングでは優遇されている仮面ライダーだ。


夢を忘れずに追記・修正しろ。

編集しなければ、アニヲタWiki(仮)は滅亡する。

この項目が面白かったなら……\カメンライダー!/