アナザーゼロワン(仮面ライダーゼロワン)

登録日:2020/04/13 Mon 22:20:55
更新日:2024/09/11 Wed 16:48:31NEW!
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この会社は我々、ヒューマギアのものだ。


\ZERO-ONE!/


“ゼロワン”?

そう。私がゼロワンだ。


人間は皆殺しだ…!



身長:206.9cm
体重:89.2kg
パンチ力:8.7t
キック力:50.1t
ジャンプ力:61.8m(ひと跳び)
走力:4.1秒(100m)
特色/力:格闘/飛翔/バッタのような攻撃生物の放出
変身者:2007年(『ゼロワン』の時代の過去)のウィル
契約したタイムジャッカーフィーニス
モチーフ:仮面ライダーゼロワン

概要

仮面ライダーゼロワンの力を持ったアナザーライダー。
飛電インテリジェンスに所属していた社長秘書型ヒューマギア・ウィルが変身する。

変身時には黒と紫のオーラのようなものに包まれる他、DNAの二重螺旋に似た光と共に変化する。
その光景は『ゼロワン』本編でヒューマギアがマギア化する際のものにそっくりであり、ここでもアナザーライダーの法則の一つである「そのライダー作品の敵怪人の要素を盛り込む」という点が見て取れる。

通信衛星アークの打ち上げを前に、その影響を受けて負のシンギュラリティに達したウィルの下にフィーニスが現れ、『ゼロワン』本編におけるデイブレイク顛末を教えた上で「キミが…歴史を変えてみる?」とブランクウォッチを渡して去る。
その直後、ウィルが受け取ったアナザーウォッチがその手の中で「アナザーゼロワンウォッチ」に変化した*1


容姿

これまでのアナザーライダーと同様、オリジナルを不気味に歪めたような姿。
フォルムやカラーリングはゼロワンの基本形態であるライジングホッパーを模しているが、「人間にバッタの装甲が張り付いている」ゼロワンに対し、
「黒いバッタの怪人に人骨を模した外骨格が張り付いている」とでもいうべき不気味な造形になっている。
機械的な要素の強いゼロワンに対し、こちらは四枚の翅や二の腕のトゲ、後ろ足を模したレッグアーマーなど、本物のバッタに近い有機的な要素が強い。
骨のイメージは仮面ライダーの素案であるスカルマンや、ショッカー戦闘員を彷彿とさせる。

ベルト部分は飛電ゼロワンドライバーに似てはいるが、プログライズキーを読み込むオーソライザーがなくなった左右対称であり、中央部を防御する「ライズリベレーター」に当たるパーツは横向きの人面になっている。

マスク部分は能面のような仮面の下に複眼があるという造形で、その複眼部分をよく見るとアナザーWアナザードライブのようなひび割れの模様が存在。
笑っているかのように釣り上がった口元はウィルの「ヒューマギアを笑顔にする」という目標を反映していると取れるが、そもそも仮面で無理矢理笑顔を作っている辺り、アナザーライダー特有の悪趣味さが漂っている。
その表情も全体的に「嘲笑を浮かべているような顔」「般若の面」のようにも見え、ポジティブな意味での笑顔には程遠い。

更にアナザーライダーの共通項である敵の要素として、複眼がひび割れて上下に分かれる事で、マギア同様の「四つの眼」が存在。
太もものアーマーに「2019」「ZERO-ONE(ゼロワン)の文字が書かれている。


能力

ゼロワン ライジングホッパー同様に脚力を生かした格闘戦を得意とする他、バッタの群れ型のエネルギー弾を放つ、羽ばたいて突風を起こすなどかなり生物的な能力を持つ。
仮面ライダー001との戦闘では強奪したアタッシュカリバーから赤黒いエネルギーの刃を発生させている(プログライズキーを用いた各種技の模倣と思われる)。


誕生による改変

本物のゼロワンである飛電或人から力を奪ったわけではなく、また誕生した2007年ではゼロワンシステムが構築段階の為か、誕生した事そのものによる改変=オリジナルからの歴史の乗っ取りは起きていない。
だが、ウィルがアナザーライダーの力でアークの打ち上げを完遂して飛電是之助を本来の歴史より早く抹殺し、飛電インテリジェンスを乗っ取った結果、
  • 通信衛星アークが打ち上げられている
  • よってデイブレイクは起きず、飛電其雄が健在のまま
  • アークのハッキングにより、ヒューマギア全てが人類絶滅の尖兵となる
  • これに伴い世界人口が26万人*2まで減少、地上の9割近くをヒューマギアが支配している
  • 滅亡迅雷フォースライザー、ゼツメライザー、ゼツメライズキーがヒューマギアの護身用グッズとして普及している
  • 通信衛星ゼアが打ち上げられず、地下に埋まっている(その為、ゼロワンのラーニングが不完全)
  • A.I.M.S.所属の仮面ライダー達はレジスタンスとなり、滅亡迅雷.netはヒューマギアの治安維持組織兼殺し屋として活動*3。また、は新型にアップデート
……という改変が起きてしまう。
ただし、何故か通信衛星ゼアの搭載AI「ザット」は歴史改変が起きた事実を認識しており、常時リンクしている或人とイズは改変の影響を受けていなかった*4


劇中での活躍

仮面ライダー 令和 ザ・ファーストジェネレーション

冒頭、出社した或人の前に現れ、アナザーゼロワンに変身して撃破すると飛電ゼロワンドライバーを強奪。
その後、レジスタンスのアジトに現れると001に変身した或人を一蹴し、裏切り者であるイズ*5を破壊しようとするが、仮面ライダージオウが乱入してきた事で取り逃がす。

その後、2007年の時代での動向が描かれ、是之助の指示で其雄と共に通信衛星アークのプログラミングを行っていたが、実は密かにシンギュラリティに達しており、
「ヒューマギアが笑顔になれる世界」を求めると共にいつまでたっても自分達が「人間の道具」でしかない現状に不満を覚えるようになっていった。
それに伴いヒューマギアの地位向上を求めて其雄が社長になるべきだと考え、同時にヒューマギア用の兵器である「滅亡迅雷フォースライザー」「ゼツメライザー」「ゼツメライズキー」なども秘密裏に製造していた。

是之助によるヒューマギアのプレゼンテーションの後、「ヒューマギアは人間を笑顔にする。逆に人間はいつになったら、我々ヒューマギアに笑顔をもたらしてくれるのでしょうか?」と質問。
是之助には受け流されるが、その後アークの影響を受け始めて暴走したウィルのもとにフィーニスが現れ、
彼女から渡されたブランクウォッチが変異し、ゼロワンの力を宿した事でアナザーライダー化。


私は未来を知った……

アークは打ち上がる…。私が歴史を変えるからな……!


私が飛電インテリジェンスを乗っ取り、ヒューマギアが笑える世界を作る!


アークの打ち上げを完遂し、是之助を抹殺して飛電インテリジェンスを乗っ取るべく、打ち上げ施設に向かっていた其雄の前に現れ、1型に変身した彼を迎え撃って妨害、時間を稼いだ末に打ち上げを完遂。
自爆プログラムを作動させようとする1型を背後から襲って妨害し、アークが軌道に乗った事で目的を果たす。
その後、飛電の社屋に現れると是之助を殺害し、自身が社長の座に収まると、ヒューマギア達と共に人類抹殺を開始した。
また、これに伴ってか自身も初期型から新型ヒューマギアにバージョンアップしている。

2019年の時代ではヒューマギアによる株主総会を開き、「ヒューマギアのヒューマギアによるヒューマギアの為の時代」を築くべく、
ヒューマギアの団結とテロリストの排除、裏切り者と評したイズの処刑を訴えていたが、飛び込んできた或人がイズを奪回。
更にシェスタが寝返った事を契機に株主総会に出席したヒューマギア達が或人のへの熱意に同調。結果、株主総会で自身の主張を否定されてしまう。
この予想外の事態に激昂すると、反旗を翻したヒューマギア達をハッキングし、強引にトリロバイトマギア化させて追撃に出る。


衛星アークは、人類を滅亡させる結論を導き出した。



だが、ロビーにレジスタンス達と明光院ゲイツツクヨミウォズが現れた事で乱戦となり、或人は其雄と一騎打ち、迅と滅はゲイツ、ツクヨミ、ウォズが相手した為、自身は外で仮面ライダーバルカン仮面ライダーバルキリーと激突。
勝機を逃さじと死に物狂いになっていた2人に次々とバトルマギアを破壊され、変身した2人にバッタの群れ型のエネルギー弾を放つも、無傷で突破。
バルカンとバルキリーの連係の前に一方的に追い詰められる。


アークの意志が存在する限り、人類滅亡の未来は…変わらない!!

所詮お前達は、人間の道具に過ぎない!

何度だって、ぶっ潰してやるよ!!


2人にそう切って捨てられた事で半ばヤケになって突撃するも、反撃の隙も与えられぬままバルキリーの「ラッシングブラスト」とバルカンの「シューティングブラスト」の連続攻撃を受け、断末魔の叫びすら残せず爆発四散したのだった。

フィーニスの真の目的は『ゼロワン』の歴史を改変する事で、それを正すべく現れるオーマジオウの力を奪う事にあり、アナザーゼロワンは最初から手駒ですらない布石に過ぎなかった。
結局のところはヒューマギアの自由と笑顔の為に戦っていたつもりが、
アークの人類抹殺の意志に囚われてヒューマギア達の自由意志を認められなくなり、徹頭徹尾タイムジャッカーという「人間」の道具のまま砕け散るという、あまりにも皮肉な末路を辿る事となってしまった。


なお、アナザーゼロワンの存在そのものは歴史改変には直接影響していない(あくまでウィルというヒューマギアの行動による改変である)為、撃破された後も歴史は戻らなかったが、
アナザー新1号となったフィーニスがジオウとゼロワンに撃破された事により修復されている。
これはフィーニスが時間移動に使用したのが「2007年に置き去りになったゲイツのタイムマジーン」であったのが原因と見られる*6
また、本来の歴史におけるウィルの去就は不明だが、其雄が1型の力でアークの打ち上げを阻止している為、恐らくはデイブレイクの際に破壊されたものと思われる。


余談

  • 劇中ではバルカン・バルキリーに対し、上記のように「バッタの群れを模したエネルギー」を放って攻撃しているシーンがある。
    アナザーライダーはオリジナルの歴史を反映すると考えた場合、この時点では未登場だったメタルクラスタホッパー伏線だった可能性がある。
    • アナザーゼロワンのベルトにはオーソライザーが存在しないが、メタルクラスタホッパーもオーソライザーが封じられていた。

  • 撃破されたアナザーゼロワンだが、アナザーウォッチが砕け散った描写は見られない。
    中身のヒューマギアだけが破壊され、ウォッチ自体は残った可能性もあるが、フィーニスがゲイツのタイムマジーン共々倒された事で2007年に現れる事もなくなった為、アナザーウォッチは生まれなくなった。
    その為、アナザーライダーはサブライダーの力でも倒せるのかどうかは結局曖昧なまま終わってしまっている*7


追記・修正は通信衛星アークが打ち上がってからお願いします。

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最終更新:2024年09月11日 16:48

*1 『ジオウ』後半ではレジェンドとアナザーの共存が起き、アナザーライダーの力の出所が語られなくなっていたが、このようにして「歴史の当事者」を介して生成していた可能性がある。

*2 2022年時点での世界人口が80億人という事を考えると、おぞましい程の大虐殺が行われた事に……

*3 亡・雷の去就は不明。雷は本来の歴史では「デイブレイクを乗り切った宇宙開発担当ヒューマギア・宇宙野郎雷電」なので打ち上げられたアークのメンテナンスの方に回っているのかもしれない。

*4 恐らく『ジオウ』本編におけるアナザークイズの時と同じ現象が発生しているものと思われる。奪うべきゼロワンの力=飛電ゼロワンドライバーとゼアが揃うのは2019年であり(第1話で構築を開始している)、2007年に誕生したアナザーゼロワンの改変によってそのどちらかが欠けた場合、2019年にそのゼロワンが存在しなくなる。そもそもアナザーゼロワンが誕生する為には『打ち上げられたゼアによって作り出されたゼロワン』が必要不可欠であり、ウィルの行動で代わりにアークが打ち上げられた場合、ゼアがゼロワンを作る事がなくなり、2019年にゼロワンが存在しなくなる。ゼロワンがいなくなればウィルがアナザーゼロワンに変身する事なく、歴史はそのまま……というパラドックスが発生する。

*5 彼女も歴史改変の影響は受けていないが、改変された歴史においては「人間側についたヒューマギア」となっている。

*6 ジオウのセリフから、『置き去りになったゲイツ機が2019年まで残っており、フィーニスはそれを拾って2007年へ移動した→アナザー新1号に取り込まれたゲイツ機を破壊すれば「フィーニスが時空移動した」という事実自体がなくなり、結果ウィルのもとに現れる事が出来ず、歴史改変は起きなかった事になる』というロジックと思われる。詳細はフィーニスの項目を参照。

*7 『ジオウ』EP42ではアナザーゴーストとアナザーエグゼイドを仮面ライダーディエンドが召喚した仮面ライダースペクターと仮面ライダーブレイブが、EP43ではアナザーアギト、アナザーファイズ、アナザーカブト、アナザーW、アナザー鎧武を仮面ライダーディケイドが、『仮面ライダージオウ ファイナルステージ』ではアナザーアギトをツクヨミが倒しているが、再生怪人なのでルールが適用されない可能性が高く、本家のサブライダーと直接対面したアナザー響鬼(VS仮面ライダー轟鬼)は桐矢京介の妨害で逃してしまい、アナザーアギトとアナザーカブトはそれぞれ仮面ライダーG3と仮面ライダーガタックを実力差で撃破している(決め手となったのも復活した仮面ライダーアギトや加賀美新の仮面ライダーカブトである)。