安立ミミ

登録日:2020/07/06 Mon 21:51:40
更新日:2024/01/24 Wed 06:15:01
所要時間:約 8 分で読めます





あたち、安立ミミ。永遠の小学生、シクヨロ*1


「安立ミミ(あたちみみ)」とはアニメ遊戯王SEVENSの登場人物である。
後述する特徴から名前および設定の元ネタは日本の女優「安達祐実」だと思われる。
ちなみに「あだち」ではなく「あたち」である。*2


CV:鈴木梨央

【概要】

主人公・王道遊我の通うゴーハ第七小学校に転校してきた少女。
遊我の創造したラッシュデュエルに興味を持ち、早速彼に近づき仲良くなろうとしていた。
妙なタイトルやどことなく古く臭い言葉遣いから、一部視聴者からかなり怪しまれていた…、







その重要な任務、お任せいただければ、バッチグーかと。





その正体は、大企業「ゴーハ社」の6人の高級幹部「トップ・オブ・ヘキサゴン」の一人。
つまり、実質的に最初のボスキャラとでもいうべき人物である。


実年齢もその幼い見た目に反し、本厄の37歳であり、かつ既婚者で子持ち
とどのつまり、合法ロリである

一応初登場話のタイトルで「小学生?」と疑問符がついており*3、外見と実年齢に差があることは暗示されていた。
しかし余りにもベタな展開の為、遊戯王に慣れきった視聴者には「一見小学生に見えない言動だけどちゃんと小学生」「むしろ園児」だとかもう一歩踏み込んで勘ぐった予想をされていた。
結果的には37歳と思ったよりの年齢という全力ストロングスタイルで予想をぶっちぎった。遊戯王ではよくあることでは片付けられない。
過去のアニメ・ゲーム作品でも「○○さんじゅうななさい」とネタにされる女性キャラは多くいたが、この人はガチで37歳である。

子供の頃から外見が全く変わらず、買い物に行けば見知らぬ老婆から飴をもらい、
夜の繁華街を歩けば迷子と間違われ、バーに入るときは「私は大人です」とか書かれたプラカードを下げなければならない…と苦労が絶えない。ネオテニーの疑いもある。

と、既にこの時点でキャラが強烈すぎるのだが、ミミさんの真骨頂は子供みたいな外見に特定の年代ネタをこれでもかとぶち込んだ闇鍋ぶりにある

具体的に言えば、嗜好がバブル期(しかも古いものは85年頃のバブル初期)のものであり、好きなものは「イタ飯*4」「ルーズソックス*5」「ウーパールーパー*6」「ランバダ*7」と自己紹介で答えた。
台詞にも「バッチグー*8」「チョベリバ*9」「タクシー券*10」「アッシー・メッシー*11」とちびっ子どころか20~30歳の成人すら置いてけぼりなワードが目立つ*12
更に携帯電話はショルダーホンである*13。言動が古くさいのはともかく、代替品(スマホ、せめてガラケー)があるのに負担にしかならないはずのローテクをわざわざ使うのは何故なのだろうか……。ハイテク企業の幹部ですよ!?

こんな有様かつ遊戯王シリーズでは珍しい特定の年代に関するネタのため、「SEVENSは一体いつの時代なのか」という考察の材料になっている。*14
ただ、25話で登場したデュエル博物館では、SEVENS世界が原作・アニメシリーズ次元とは全く異なる経緯を辿ってきたらしき説明がなされており、あまりその辺を細かく考えるのは野暮かも知れない。

そんな彼女のネタ元の流行った年代や世代は結構幅広いため、SEVENSの世界ではこれらの文化が一挙に流行ったものと推測される。
中国に比べれば変化が遅かった現実の日本のバブルですらイギリスやアメリカとは比べ物にならない変化があったといわれているのにそれ以上とは、
どんな異次元ぶりのバブルだったのやら…。

とまあ、ネタ要素満載な彼女ではあるが、実情は外見のハンデをバネに努力を重ね、30代で大企業の幹部を勤め上げる叩き上げ。
家でも料理上手な良き母親として振舞っている等、社会人としても家庭人としてもかなり有能な人物である。
37歳にして小学校の体育の授業を軽くこなしている描写*15もあり、まだまだ若いもんには負けないといったところである。
が、抜けたところもあり、フィーバーする妄想にふけって尾行対象をあっさり見失うなどポンコツめいた場面も多い。
また地味に遊戯王シリーズでは珍しい「母子共にデュエリスト」である。*16

なお本来の一人称は「私」だが、潜入中は子供っぽさを出すためか「あたち」で通している。ぶっちゃけ逆効果だが。
苗字の読みでもあるので使いやすいのだろう。

【本編での活躍】

ゴーハ社はラッシュデュエルのアンインストール方法を探っており、その秘密を持っていると睨んだ遊我に近づくべく小学生を装って彼に近づく。
彼の持つ「ラッシュデュエルのひみつがぜんぶかいてあるノート」を入手しようと彼らに取り入り
ルークに「ティラミスとナタデココとパンナコッタ*17の詰め合わせ」、ガクトに「最新最高級のビデオデッキ*18」、ロミンに「オリジナルカセットテープ*19」をプレゼントした。時代差を感じるのはともかくさすがは大企業の幹部、サーチとチョイスは抜群であり、物自体は喜ばれている。
なお、遊我はアンインストール不可の極悪プログラムを企業に仕込むような小学生らしからぬ邪悪な男と思われていたせいか、「現ナマ30万円」だった。いらないよ……
とはいえそれなりに高額で手に入りにくいであろうプレゼントやまとまった現金をポンとくれる辺り、大企業幹部の経済力もさすがといったところである。

だが、夜中にノートを盗み出そうとした時に彼女を怪しんでいた遊我達に見つかってしまう*20
そこで「ラッシュデュエルのことをもっと知りたかった」と誤魔化し、それに感銘を受けた遊我はノートを渡そうとするが、あまりの素直さに「罠ではないか」と疑ったミミは一転して拒否。

意地になった遊我はどうしても持って行かせようとするのだが、ますます疑念を深めたミミは拒絶、結果「秘密のノートの押し付け合い」というシュールな状況をラッシュデュエルで決着をつけることになった。
ゴーハ幹部として腕の立つところを見せ、一時は「セブンスロード・マジシャン」を撃破して優位に立つも「暁の勇者ライダクロス」の前に敗北。
行為が遊我の気持ちを裏切る事になるゆえ後ろめたかったが、諦めてノートを受け取り、本社に提出した。

……が、その中身は遊我本人しかわからない「ロード*21」をまとめたイラストの塊であり、*22結局秘密は掴めなかった。
転校生として潜り込んだ都合上簡単に姿を消すわけにも行かなくなったミミは、遊我を監視することでアンインストール方法を探り出す方針に切り替え、潜入を続行することになった。

……のだが、既に第七小の女子(眼鏡おかっぱ娘とツーサイドテール娘のモブ2人)に怪しまれている辺り、先行きは怪しい。
遊我以外の面々にもゴーハの人間なのではと疑われてこそいるが、さすがに現役社会人かつ実子持ちの下手すれば先生より年上が同級生だとは欠片も思われていない。そらそうよ
実際ニュータイプに匹敵する程の勘の鋭さを誇る遊我にすら「37歳の大人」だとは思われていなかった。

上記の趣向の他に、小学生バンドのロアロミン、特に霧島ロアに夢中になる一面もあるが、これもまた「若い男性アイドル*23に熱を上げる中年女性」というあるあるネタである。

そして20話にて、自ら志願しネイルの刺客として遊我達の前に立ちふさがる。
しかしそこに偶然ネイルの落とし穴に巻き込まれた愛息子ヨシオちゃんが現れ、自らの夢を見つけたいというヨシオの要望で(ヨシオからは)親子とは知らずにデュエルする事となる。
相変わらずのお水モンスターに加えまさかのシーホースを元にしたアッシーホース*24とメッシーホースが登場。
エースは変わらないものの、小刻みにモンスターを並べた上で魔法・罠を駆使した巧みなライフ回復戦術や特殊召喚無効化、フィールド魔法の撃ち合いで激戦を繰り広げるも、ヨシオの新エースモンスターにより敗北し、そのショックで仮面が割れ、正体がばれてしまった。
尤も使うバブリーなモンスターと戦術で正体はルーク以外にはほぼ確信されていたが…。*25
ただしヨシオ本人は、宿題による前日の徹夜と激戦の疲れで眠ってしまいこの場面を見ていない。
しかし遊我達に入れ込んだ結果か、システムによる判定の結果「王道遊我の仲間」とネイルにはみなされており、結果的に今回は同士討ちという形になってしまった。*26

デュエルの中で愛息子の確かな成長を感じ、また母親を尊敬するヨシオの言葉に心打たれていた。
負けはしたが、彼女の表情も8話のヨシオ同様晴れやかなものであった。

そして21話では(昔の戦隊ヒーローの紅一点枠みたいな衣装の)「アドバイザーM」として、ゴーハの立場ながらも遊我達に助言をするというポジションに収まった。なおやっぱり正体は(ルーク以外に)バレバレであった。

ネイル失脚を狙ったヘキサゴンメンバーの作戦には「こんなやり方は卑怯だ」と参加せず、他メンバーからは追放も検討されていた様だが全員がネイルに(恐らくはユグドラゴで)無様に一蹴されたので有耶無耶に終わった。
その後は遊我vsネイルの最終決戦も見届け、声援を贈る一員にもなっていた*27

「6小編」に移った27話ではまだヘキサゴンの地位におり、相変わらず強硬な姿勢の他メンバーに苛立っている様子を見せていた。
続く28話では裏でネイルに働きかけ、ラッシュデュエル部に顧問のセバスチャンをあてがってくれていたという保護者っぷりを発揮。
また、他ヘキサゴンメンバーがネイルへの狼藉&無様に負けた件で失脚したらしく、「これで実質あたちがヘキサゴンのトップ!」と1人フィーバーしていた机の上で踊っちゃダメよのだが、その最中社内のドローンから「他メンバーの暴挙を止められなかったから」という建前で平社員への降格が告げられる。
納得いかないミミさんは1人社長室へ直談判、半開きの扉の向こうに何故か棒立ちしているゴーハ社長を発見し声をかけるのだが・・・・・・?

「ぎょえーー!?」*28

社長は倒れてしまうが、マスクだけが独立して移動。
何と社長の正体はマスク型のドローンであり、倒れた初老の男は社長を演じるための存在だったようだ。
またマスクをつけて社長業をするのは「精神的にきつい」らしく、男はちょうど限界を迎えたのであった。
しかし社長マスクはミミに目をつけて、「自分を付けるだけで社長になれるのだぞ」と誘惑、出世欲溢れるミミもこのチャンスを逃すことをせず、遂にマスクを装着。
謎の電流プレイを得て、幹部→平社員→社長と階級のV時回復を成しえた。
だがその直後、社員から遊我に対する不穏な報告が寄せられ…。
なお社長マスクを着けても洗脳されたわけではなく、その報告に不信感を抱いていた。

社長マスクがミミの指示で動くこともありコンビネーションは取られていた…と考えられていたが、ミミのデッキにカードを仕込んだり、強制的に洗脳したりするなど不穏な空気を見せ始める。
ミミはマスクに操られるがままデュエルをするのだが敗北し、高所から落下するも偶然通りかかったヨシオちゃんに救われた。

以降も何事もなく社長業を続けている。
とはいえラッシュデュエル大会はトラブルだらけの為基本的に驚き役。
しかしひとしきり驚いた後はちゃんと部下たちに指示を飛ばしており立派に社長をしている。

のだが宇宙の小学校に通っていたゴーハ社長兄弟の帰還に伴いまたしても降格
今度は本社にも残れなかったらしく、AIレストランの皿洗いや図書館の受付と言った雑務をやらされている。

ゴーハ社長兄弟との決着後は本社勤務に戻り、エネルギー事業部ゴーハニウム課に配属となった。
マッドな博士たちが怪しげな研究をしているように見える何かとヤバそうな部署であるが、事務作業などを行っている様である。
ゴーハ社での話がメインになったのもあってだが、ゴーハ社長編の終盤からずっと出続けており、メインメンバーの一人といって過言ではない高待遇をうけている。
死者蘇生の記憶操作からも逃れられたため、ラッシュデュエルにおける顛末の一部始終を正しく知っている実質唯一のゴーハ社員となっている。

【使用デッキ】

遊戯王OCG初期の女性モンスターをバブル期風にリメイクしたお水(水族)モンスターを使用する。
その名も「バブリー*29・エルフ*30」「ガングロ*31剣士カナン*32」「ワンレン*33・ラムーン」である。
ライフを回復*34しつつ、相手モンスターの弱体化を行いながらビートダウンで攻める堅実な戦法をとる。

vsヨシオ戦ではお手軽なサルベージ効果を持つ《アッシーホース*35》で《ワンレン・ラムーン》を使い回し上級モンスター達を展開、非常に愛らしいと評判の新たなお水モンスター《ヴィシュワ・ランバディ》ちゃん*36やフィールド魔法《魅惑の不夜城》も駆使し、ヨシオを鉄壁まで追い込んだ。
ちなみに何度も召喚されたラムーンは疲れきったような顔をしていた。


  • 逆玉*37の神ディアン・ケト
そそり立て、肩パット*38!たなびけ、DCブランド*39
眠れぬ街のネオンの花すら羨むほどに、いざケツカッチン*40で咲き誇れ!
逆玉の神 ディアン・ケトをアドバンス召喚!

ミミの切り札。
まさかの「治療の神 ディアン・ケト*41」のリメイクモンスター*42
マブダチと呼ぶくらい愛用している。
攻撃力も2500と高く、お馴染みのライフ回復効果も健在。また、蘇生カードも用意してあるため中々厄介な存在である。
召喚口上は相変わらず今時の子供どころか今の20代すら置いてけぼりなものとなっている。
しかもパラパラ*43を踊りながら述べているので、突然、妙な動きをしはじめた事に困惑した視聴者もいるだろう。
事実担当声優も置いてけぼりで、バブリーな単語の意味がわからず苦戦したとか。


  • 監獄の神ディアン・ケト
逆玉に乗せたはいいが、毎日チョベリバ、結局バイナラ*44
流れ!流れて…天職に、転職!女の一生はミラーボール。どんな色にもメタモルフォーゼ*45
アドバンス召喚!監獄の神 ディアン・ケト!!

社長就任後の新たな切り札。
ビジュアルは看守みたいなコスプレをしたディアン・ケトだが、明らかにSM嬢の要素も入っている・・・・・・ニチアサで大丈夫なんだろうか。
手札を1枚墓地へ送って発動し、相手の手札を確認しその中から1枚墓地へ送り、それがレベル7以上のモンスターならライフポイントを1000回復する効果を持つ。
効果名は「プリズン・プレジャー」。
ゴーハ社員からは「社長のデッキってあんなんなのか・・・・・・」と引き気味の反応であった。


  • 厨房の神ディアン・ケト
女は常に進化する…
どんな逆境に落ちようと羽を広げ新しい人生に飛び込む不死鳥
さぁ今度のあなたの舞台はどこ?
それはキッチン!
おいしい料理で人々を幸せにする聖地!おふくろの味もおやじの味もプロの味でもOK牧場!*46
いでよ厨房の神ディアン・ケト!

正社員に戻ってからの新たな切り札。
コックに転職したディアン・ケト。
自分のライフポイントが2000以下の場合、手札1枚を墓地に送って発動。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送り、その中にモンスター(水族)がいた場合、ライフポイントをその数×1000回復する効果。
墓地肥やし+最大3000のライフゲインは魅力だが、発動条件がネックか。

【家族】

  • 安立ヨシオ
第8話に登場した息子。小学4年生。
ラッシュデュエルに興味を持っていたが、ミミは仕事上の立場もあってか、「それは不良がやるもの」として難色を示す。
そこで学校新聞の「ルークのお悩み相談」に相談するも、ルークの的外れなアドバイスのせいで話がこじれてしまい、最終的には母の事を想って世紀末なヒーローのコスプレをする事になる。
しかしこの姿*47を見たミミは「ヨシオちゃんがラッシュデュエルのせいでグレた!!」と勘違いし、ますますラッシュデュエルへの印象が悪くなってしまっていた。
これにより「大好物のナポリタンを作ってもらえなくなるかも知れない」とルークへの復讐を決意、彼とデュエルを行うも敗北した。
しかしデュエルとルークの(今度こそまともな)アドバイスを通じて母親に自分の気持ちを伝えることを決め、「ちゃんと勉強もすること」を条件に許してもらえた。

好物は母の作るスパゲッティナポリタン。
年少者だがデュエルに負けても「楽しかった」と笑顔で話せる気持ちの良い性格であり、彼の性分と親の教育の良さの表れと言えるだろう。

20話では兄貴分のルーク人選考えようよヨシオちゃん……に作文の相談に行っており、その帰り際にネイルの落とし穴に巻き込まれセツリの庭にて遊我達と合流。何やかんやあって彼がデュエルを行う事に。無論世紀末決闘王の格好*48で。
対戦相手が母とは露知らず、「ゴーハの凄い人」相手に序盤から切り札の《獣機界王カタパルト・デビルコング》を効果で特殊召喚、一度破壊されるもヨシオもこれを逆手に取り、貫通効果を付与した上で蘇生してバブリーなモンスター達を圧倒的世紀末パワーで一掃する。
その後ミミのバブリーかつテクニカルな戦法に苦しめられデビルコングも散ってしまうが、新切り札《獣機界覇者キングコンボイ・ライガオン》の豪快な効果で大逆転。
全体攻撃のラストに「完全超悪獣覇拳」を放ち、お水モンスター達を全滅させ見事作中初勝利を飾った。
また、デュエルの中で「日々自らの夢のため、家族の為に努力し続ける母・ミミ」の存在を強く実感し、「自分もいつか母の様に、自分と他者のために努力できる立派な大人になる」と夢を抱くに至った。
ちなみにデュエル後はミミの正体が遊我達にバレるのだが、ヨシオは徹夜で宿題をやっていた影響で勝利の直後に疲れ果て寝落ちしてしまい、母の正体は知らずじまいであった。

そんなヨシオちゃんも27話のルーク部の誘いには「世紀末苦愛の活動があるから」とさすがに応じてはくれなかった……しゃーない。
それでもEDでは、麺三郎も交えて仲良くラーメン屋(恐らく6話の馬井食堂だろう)で食事している姿が描かれた。


愛息子・ヨシオちゃんの他に夫もいると思われるが未登場。
この事はヨシオに限った事ではないが(遊我も父親だけ判明していない)、いかんせん低身長であるミミの特異性から話題になりやすい。
周辺からはロリコン扱いされたであろうことは予想できる。ロリコンの夢をもっとも現実に即した形で実現した夢の友として誠に遺憾である。
前述の「小学生バンドに夢中になる」一面から「夫も合法ショタじゃないのか」という疑惑が生まれたとかなんとか。

【遊戯王ラッシュデュエルにおいて】

そんなミミさん親子の人気っぷりを反映してか、後にラッシュデュエルにてこの様なカードが実装された。
お母さんの嵐
通常魔法
【条件】自分フィールドに表側表示モンスター(レベル8以上/水族)がいる場合、手札のモンスター(水族)1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター(レベル8以下)1体を選んで破壊する。
この効果でモンスター(機械族)を破壊した場合、さらに相手フィールドのモンスターを全て破壊できる。

カードイラストにはどっかで見た様なちっちゃい母親と坊ちゃん刈りの息子が描かれているが、言うまでもなくどこからどう見てもミミさんがヨシオちゃんに「ゲームばっかやってちゃいけません!!」と雷を落とす様そのままである*49
恐らくはSEVENS序盤の「ラッシュデュエルなんて不良がやるもの」としてヨシオちゃんにデュエルを禁じていた事もネタにしているのだろう。
ちなみにこれもOCGに《酸の嵐》という元ネタが存在し、あちらも同じく機械族メタ魔法カードである。
ところでこのイラストのヨシオちゃん(と思われる息子)は怒られてべそをかく様子を見せながらもこっそりあかんべーをしており、これは彼の使用する「獣機界」が獣戦士族であるためミミさんの雷が今一つメタになっていないという暗喩ではないかと噂されている。

【遊戯王デュエルリンクスにおいて】

SEVENSワールドの実装直後、初のイベント限定キャラクターとして解禁。
エースモンスターはアニメ通り逆玉の神 ディアン・ケト。

2023年現在ではラッシュデュエル側のカードプールが乏しいため差別化には苦労するが、メッシーホース・アッシーホースはデュエル報酬、「3Kボルト」「オールナイトフィーバー」はレベルアップ報酬、ワンレン・ラムーンなどはワールド解放直後に展開されたパック「新生のセブンスロード」で入手可能。

対戦相手としてはどうなのかというと、全体的にデッキが弱いこの時期のSEVENSワールドにおいてぶっちぎりの強敵。
基本攻撃力のラインが1200前後でまとまっているこの時期のラッシュデュエルにおいて1400ラインが主力になっている上、エースのディアン・ケトに至っては打点2500とまず戦闘での突破が困難。「闇の訪れ」で裏守備にするのが手っ取り早いが、迂闊に伏せると「水分補給」で破壊される。
しかもディアン・ケトの効果に加えて「アゲアゲイン」などで徹底的にライフ回復を図ってくるため、削り切るのもラッシュのルールの都合上難しい。

弱点はラッシュデュエルである都合上デッキ切れに陥りやすいことで、ディアン・ケトの突破が不可能な場合は横に出て来るモンスターを倒すことで手札の消費=大量ドローを誘発し続けるのがベター。
相性がいいのはガクトで、攻守共2500といったバランスの良いステータスを持つ「魔将ヤメルーラ」でディアン・ケトの召喚を遅延させられる*50他、「ユル縞仙人」とスキル「覚悟の力」で2800打点が出せるため正面突破も視野に入る。ただし、使用したターンのみスキルの効果が発揮されるので、止めを刺す時に使うと良いだろう。

遊我の場合はディアン・ケトが強化されない点を突いて「セブンスロード・マジシャン」の強化効果で薙ぎ倒すか、光属性である事を逆手に取って「ダークネス・クレステッド・ホーク」の強化効果で自己強化して吹き飛ばす必要がある。
しかしこの切り札たちはどちらも2体のリリースを要するレベル7であり、魔法使い族と鳥獣族の混成になる以上事故率が高まりやすい。(「リカバリー・フォース」や「ロード・マジック‐エクスプロージョン」が使いにくくなる)
極め付けは双方の効果は永続ではないため、先にディアン・ケトを出させてからでないと逆に倒されてしまう。レベル4以下のモンスターは「ミスティック・ディーラー」と「ダーク・ソーサラー」で固めておくと安定する。

ルークの場合はエースカードの「連撃竜ドラギアス」が打点2500と互角であるため、先んじて召喚していても倒されにくい。
相手も他のモンスターで削り切れるような優勢でなければ同士討ちは仕掛けないため、往々にしてディアン・ケトとドラギアスが睨み合ったまま攻め手を揃える事になるだろう。
下級モンスターも攻撃力1500を誇る輝岩竜を中心に同じ攻撃力のモンスターで揃えておくと力負けしにくい。
一応奇策として手札3枚で互いのモンスターを全滅させる「ドラゴニック・プレッシャー」もディアン・ケト除去には有効だが、こちらの布陣も吹き飛ぶ上に、蘇生先の候補である「フェニックス・ドラゴン」がURで入手が難しい。ドラギアスが崩された時以外は狙わない方が無難だろう。

2回目のイベントの場合には、条件付きだが優秀な破壊効果や攻撃力を持つ「ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル」を擁するロアも突破力が高く、光属性デッキであるため後述する高難易度版でも「魅惑の不夜城」の恩恵を受ける事が出来るため攻略しやすい。
ただし、その時点では「ロイヤルデモンズ」カードの種類に乏しい*51為、「宮殿のガーゴイル」や「ロイヤルデモンズ・パンク」と共に入れる等をしてデッキ構築を工夫する必要がある点には注意。

最も戦いにくいのがロミン。
主力カード達の効果はいずれもライフが相手を下回り、且つライフコストを要求するものばかり。
一応相手の下級モンスターは「ベリーシスト」でギリギリ抑え込めるが、その他のモンスターで有用なのが「サイレント・アサシン」しかいないのも痛い。
「彩光のプリマギターナ」の全体強化ならディアン・ケトもろとも相手の布陣を崩せるが、こちらも基礎打点が2200のため、後出しされると問答無用でやられてしまう。
狙うとしたら、「夢弦のフォルダーブリッツ」のバーン効果。ミミのライフゲインはスピードが早く、無策のままならすぐに3000近いライフ差が生まれてしまうので、効果ダメージで削りやすい。打点は2300とギリギリディアン・ケトに届かないが、「死霊の束縛」を使えば召喚に2体のリリースを行なっているディアン・ケトは確実に2300以下に弱体化するため、良くて返り討ち、悪くても同士討ち持ち込める。
複数モンスターを並べるのは危険だが、「ララバインド」で表示形式を変更するのもあり。

良くも悪くもディアン・ケトが一番の脅威であるため、こいつをどう突破するかを事前に考えておかないと大変なことになる。逆にディアン・ケトさえ突破できれば楽になるのだが、問題はイベント終盤で登場する高レベルバージョン。こちらは何と年齢に引っ掛けたデッキレベル37。
ゲートで戦える方よりレベルダウンするという意味不明な状態だが、下がっているのは表記上のレベルだけで内容はレベル40のアッパー版。フィールド魔法「魅惑の不夜城」で打点ラインを引き上げ(これにより「ガングロ剣士カナン」がこの時点のレベル4モンスターでは突破不能になる)、「肩電娘々」のサルベージ効果でディアン・ケトを回収してくるため一回突破しただけでは安心できず、最悪の場合ジリ貧で押し負けることもある。
光属性かつ攻撃力2500であるモンスターを抱えるルークとロアなら、「魅惑の不夜城」を張られてもこちらの攻撃力も上がるため戦闘負けしにくく場持ちも良くなりやすい。

余談だがこのゲームにおいて初のやられ台詞が複数あるキャラクター。あの豊富なネタの数々はデュエル台詞のみでは収まらなかった模様。かつ、デュエル後の専用の掛け合いの長さが最長のキャラでもある。*52
また、ゲットイベントで登場した世紀末決闘王モードのヨシオに対しても相互に台詞が用意されている。(通常のヨシオとは別枠扱い)

ちなみにテーマBGMはやはりバブリィな雰囲気を持つディスコミュージック風となっている。

【余談】

担当声優の鈴木梨央氏はミミ初登場時には15歳
子役、女優としての活躍が主で、八重の桜あさが来た、大塚製薬のCM等で活躍。2019年には映画初主演も務めた。
更に日本人最年少の主演女優としてカンヌデビューを果たすなど、若年ながら多方面で活躍しており、遊戯王シリーズの声優担当の俳優では子役とはいえ経歴的には結構メジャーな部類に入る*53
声優としてはキャリアはそんなに無いものの、鈴木本人は演技には真摯な態度であり演技力に不満はない。厳しい目線で言えば多少棒読み、舌足らず気味であるが逆にそれがミミというキャラにあっている為結果オーライである。
そんな大女優にこんなイロモノ寄りなキャラ(おまけに準レギュラー)をやらせるとはスタッフナイスは一体何を考えているのか……。
ミミさん以外で声優としての仕事の代表的なものがコレな辺り何とも言えない。


しもしも*54~?追記・修正をシクヨロ!

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最終更新:2024年01月24日 06:15

*1 バブル期に流行った「よろしく」を入れ替えた言葉。使い方や意味合いは変化なし。例として「ザギン(銀座)」「ギロッポン(六本木)」「ワイハー(ハワイ)」「シースー(寿司)」などがある

*2 なお通常のIMEで「あたち」で変換すると「足立」になる。数は少ないが、「安立」と書いて「あたち」と読む世帯が実在する模様。

*3 初登場は第7話「転校生は小学生?」

*4 イタリアの飯、つまりイタリア料理のこと

*5 大き目のソックスを着崩すファッションのこと。実際は各個人が中のゴムを抜く加工をしていたが、流行に応じて最初からゴム抜きのものも出回るようになった。

*6 メキシコサンショウウオのこと。愛嬌のある顔が特徴的。

*7 1980年代後半に世界的に流行したペアダンス及び音楽のこと。ディスコで踊ることが多かったが、綺麗な言葉で言えば性的な要素も強く…悪く言えば下品な踊り(※日本の文化的に)とも言えるものでもあったためにランバダを禁止する場所もあった。

*8 「バッチリ」と「グッド」を組み合わせた単語。意味は「非常によろしい」

*9 「超ベリーバッド」を略した単語。意味は「非常に悪い」。なお、対義語の「チョベリグ」も当時使われていた。使いどころとして少々良いことや悪いことがあった程度でも使われていた。

*10 タクシー料金を精算できるチケット。今でもある

*11 「足と飯」即ち、それぞれ運転手をやってくれる、ご飯をおごってくれる男性。基本的に面と向かって言う言葉ではないため(特にメッシー)これで攻撃力ダウンするのもうなずける話である。

*12 30代の人間ですら知らない人が多そうである

*13 遊我たちはバッグだと思っていた。なおショルダーホンは85年に発売。いわゆる「携帯電話」の形になったのが91年である。なお、ショルダーホンは一部の好事家やプロが使っていた程度で一般に普及していたとは言いがたく、一般人は1985年ぐらいから流行したポケベルや1990~2000年代に普及していたPHS(通称ピッチ)1990年代後半ぐらいから普及し始めた現代で言う所のガラケーなどを使用していた。

*14 ミミのモンスターを見たロミンは「親戚のおばさんが若い頃に流行った」と述べている。

*15 跳び箱普通に跳べるのはすごい

*16 他に該当するのはARC-Vの榊親子くらいである

*17 それぞれバブル初期中期末期に流行ったスイーツ

*18 バブル当時既にVHSにシェア負けし衰退しつつあったベータマックス。なお劇中では商標の都合で「ベータ」となっている。

*19 カセットテープに馴染みのないロミンはA面B面がよく分からなかった

*20 キャッツアイみたいな恰好で忍び込んでいた

*21 遊我が発明した物のことらしい

*22 社員達が意味があるのか分からなさそうな部分にまで一生懸命意味を見出しそうとしたりと、実に頓珍漢な社内の様子が描写されていた

*23 ロアはあくまでバンドマンであるが

*24 ちなみにこいつはサルベージ効果を有しておりかなり優秀であった

*25 変声機を使わずにしゃべっていた上、召喚口上を言いながらパラパラを踊ったりと隠す気もなさそうだが

*26 ただしネイルは詳細こそ説明していなかったが、笑顔を交じえながら「後悔する事となる」と一応の助言だか忠告だかをしていた。またこの件に関して少なくとも遊我も恣意的な行動とは思っておらず、ミミとネイルにも特に批判的な事は述べていない。

*27 何故だかイメージがアドバイザーMの衣装だったが

*28 驚き方が古い

*29 本来は「泡立っている」という意味だが、今では「バブル期の」という意味で通じるようになった

*30 元ネタはホーリーエルフだが、色的にはダークエルフかもしれない

*31 髪を金髪にし、肌をわざと日焼けさせて真っ黒にするスタイル

*32 元ネタは女剣士カナン

*33 ワンレングスの略。外側から徐々に内側に行くにつれ短くし、長さに統一感を持たせる髪形

*34 ライフが膨らむ=バブルという演出である

*35 元ネタはシーホース+上述のアッシー君

*36 元ネタはヴィシュワ・ランディー+上述のランバダ

*37 逆玉の輿「ぎゃくたまのこし」の略。男性が地位や財産のある女性と結婚すること

*38 服の外側に付ける世紀末救世主的な防具あるいは装飾品ではなく、バブル期に流行った肩の内側に縫い付けるインナー。これをつけることで肩の部分を外側から見てカクカクあるいはピンピンにキメていた。

*39 1980年代に流行した衣服メーカーブランドの総称。ブランドの集まりといっても商機的な経緯や受け取り側の誤解などもあり、統一性は実のところあまりなく結構フワフワしたものだった。とはいえ1970年代末に停滞していた衣服業界を盛り立てた功績も確かである。

*40 後のスケジュールが押している、あるいは変更が効かない状態のこと。

*41 ライフを1000回復する魔法カード

*42 ちなみに元の魔法カードの方も後にラッシュデュエルに実装された

*43 バブル期に流行した、様々な振り付けを上半身下半身別に組み合わせる踊り

*44 バイバイとサヨウナラを組み合わせた別れの挨拶

*45 突然変異(メタモルフォーゼ)はアニメGXに登場したE・HEROバブルマンをバブルマンネオに進化させるカード。つまりバブル関連ワードだったりする

*46 アメリカのOld Kindersleyという牧場で、そこで行われた決闘が有名となり映画化もされた。バブル頃に元プロボクサーのガッツ石松氏の持ちギャグの一つとして名前が使われた

*47 容姿こそ世紀末な悪役然りだが、このキャラはあくまで「荒廃した世界においては力なき正義では無力」として戦うヒーローであり、水を求めて苦しむ母親の為に悪漢どもを撃退していた

*48 すぐ着ぐるみが展開できるようになっている

*49 互いの細かな表情は陰になっていて分からないが

*50 ただし手数が減るため「オジギプス」や「闘将ナンデス」を併用して攻撃に復帰できる準備が必要。

*51 ヘヴィメタル、デスヴォイス、シャウト、グルービーの4種類のみ

*52 ロア相手に勝利した時が該当する。従来どおり句点が書かれていないのに加え、改行も殆されず吹き出しが大きい状態でビッシリと台詞が書かれている為、相当な長台詞となっている。

*53 実際遊戯王キャストの俳優と声優含めて朝ドラや大河ドラマに出演しているのは遊戯役の風間俊介氏と海馬役の津田健次郎氏ぐらいである

*54 シクヨロと同じく、もしもしを逆読みした語