目良千里

登録日:2020/09/27 Sun 08:28:20
更新日:2024/12/24 Tue 12:43:22
所要時間:約 10 分で読めます




目良「ウガガウガウガガウウガガウガガーガ」

夢原「えっなに…『食料庫の料理…食べて…ごめん…』『罪ほろぼしとして食べられる野草や茸…採ってきた…食え…』『私は自分で…採る…必要ない…』ですって!?」

斉木(何で解るの?)



目良千里は週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『斉木楠雄のΨ難』の登場人物。


【プロフィール】

身長:160cm
体重:48kg
誕生日:4月15日
血液型:A型
主食:もやし、パンの耳
CV:内田真礼


【概要】

PK学園の生徒で斉木楠雄のクラスメイト。
片方だけレンズの入っている眼鏡をかけた赤髪のおさげが特徴の女の子。
一見すると普通の生徒だが、実は他人の名前が入ったお古の体操着やスクール水着を着るほどの貧乏で薄幸な少女。
3人の弟妹や病弱な母親を養うために、
  • 喫茶店魔美
  • 朝の新聞配達
  • 牛乳配達
  • 夜のガソリンスタンド
  • 中華料理店
  • ファミレス
  • 弁当屋
  • 造花作りの内職
  • ベビーシッター
  • 家庭教師
と、とんでもない量のアルバイトをこなしている。
また、食事はガチの日の丸弁当だったり、年明けから20日過ぎまで雪と草だけを食べて飢えを凌いでいたりと、悲しい極貧エピソードも少なくない。
元々は裕福な家庭で何不自由なく育てられたお嬢様だったが、父親の破産をきっかけに急転直下の極貧生活を強いられるようになったとのこと。*1

そんな経歴のためかかなりの食いしん坊且つ貪食。
大量のズワイガニを物凄い勢いで食べたり、見るからに毒々しい魚や下剤入りのパンを食べても平気だったりと強靭な胃袋の持ち主。
というか、目良家が貧乏なのは彼女の食費も原因である

また、鉄格子を噛み千切ったり、襲ってきた敵を返り討ちにしたりと見かけによらずワイルドな一面も
そんな彼女を「獣」と評した人もいる。

前述のバイトの中に家庭教師が含まれている事からも分かるように基本的には学力も高く、PK学園の生徒の中では優秀な方であるのは間違いないだろう。普段の言動からして賢いイメージはあまりないけどね。

そして結構な巨乳だが、本人曰く「私の唯一の財産」であり、どうしてもって時に何とかするためにあるらしい。まるでブランドものの時計みたいな考え方である。


【人物】

ややドジっ娘だが素直で人の良い性格。
幼い弟や妹には辛い思いをしてほしくないようで、彼らのためなら苦労は惜しまない。

食べ物やお金さえなければ絡んでこないので、斉木からの評価は良い方。






















………だったのだが、食いしん坊路線が強調されるようになった結果、時として面倒ないざこざを起こすトラブルメーカーなポジションになってしまった
詳細は後述。


【主な登場エピソード】

  • 『目良さんのおΨ布事情』
記念すべき初登場Χ。話数は第47Χと、初期のレギュラーキャラクターとしてはかなり遅め。
バイト禁止の校則を破って働いていたが松崎先生に見つかってしまう。
しかし、斉木がコーヒーゼリーをおまけしてもらった借りを返すためにマインドコントロールで校則を変えたため難を逃れた。
以後PK学園の生徒はバイトが可能になり、目良だけでなく燃堂力海藤瞬窪谷須亜蓮、高橋もバイトをしている描写があり、モブが夏休みにバイトをしようと考えていたシーンもあった*2

第55~61Χでは修学旅行費を稼ぐために学校を休んでマグロ漁船でバイトをしていたが、不漁に終わり修学旅行に参加できなくなってしまう。
が、斉木が妹の修学旅行に着いて行きたがっている照橋信からくすねたチケットを渡されたことで無事参加できた。
修学旅行中は試食を食べすぎて店員に連行されたり、水族館で「じゅるり」と食欲に溺れた良からぬ妄想をしたりした。

  • 『経営Ψ建!純喫茶魔美』
第68Χでは経営難に陥った『魔美』を建て直す為に店長とアイデアを模索する。
その中で、一周回っても古すぎるメイドの格好を時給50円アップと聞いた途端ノリノリでしたり、全品100円値上げしたりと大迷走したものの、最後は思い直した店長によっていつも通りの経営で続けることにした。

  • 『Ψ低の料理人』
第97Χにて。この辺りから食べ物絡みで暴走し始める
斉木の班を焦げてしまったクレープの生地を嬉々として持って行っただけに留まらず、クレープの生地を生のまま飲むというとんでもない悪食ぶりを見せた餌付けしすぎた。 目良さんは特殊な訓練を受けています。

  • 『夏休み真っΨ中!治験バイト編』
第111Χでは斉木、燃堂と共に遠井町の時給920円の治験バイトに参加する。
治験自体は問題がなかったが、治験前に近くに生えていたパルプン茸を食べてしまったせいで、日毎に貧乳になったり肥満化したり巨大化したり幼児化したりムキムキになったりと身体にとんでもない変化が起き続けた。

  • 『スイーツバイキングのΨ難』
第131Χでは女性限定のスイーツバイキングに参加するが、お金が無いので照橋心美夢原知予に奢ってもらうことに。
そこで偶然、斉木栗子もとい女体化した斉木楠雄と遭遇する。
栗子の正体には気が付かなかったが、照橋らに正体がバレないかと斎木が気を揉んでいる隙に店のスイーツを全て食い尽くしてしまった
単行本のおまけページでは店のトレイの生クリームを舐める意地汚い行為をしている。

  • 『Ψ虎財閥の豪華クルーズ』
第151Χでは週末、才虎芽斗吏が所有する豪華客船のクルージングに誘われると三食無料で食べられる事に食い付き「いただきます!!」と参加した。
ちなみに何人つれてきても平気と聞くや否や弟や妹達まで連れていこうとしたため、一同から図々しいと苦言を呈された。

  • 『斉木楠雄の遭難』
第152~155Χにて。目良さんが大暴走した話その1
船の食料をほとんど食い尽くしたり運良く無人島に流れ着いた食料までも食い尽くしたり項目冒頭のように野生化*3したりと、とにかく一同に迷惑を掛け続けた。果てはこっそり燃堂に付いてきたハムスターの小力2号を食べようとしたりと、その立ち位置はトラブルメーカーそのもの。
しかし紆余曲折を得て反省した目良は、いかだ作りに率先して取り組んだり自らいかだに乗ることを志願したりとしっかり働いた。
なお、目良が迷惑をかけてしまったことを謝罪した際は誰一人としてその言葉を否定しなかった

  • 『目良千里のΨ会』
第186、187Χでは相卜の占いで蒸発した父親がプエルトリコに居ることを知り、今まで以上にバイトをするが中々お金が貯まらない。
メイドカフェでは客に出すオムライスをつまみ食いしたせいで危うくクビになりかけた模様。なお客は喜んでいたそんなもん即クビや出禁にしろ。
その後、相卜の占いで父親が日本に帰ってきている事を知ると無事再会。
借金取りが斉木に成敗されたので再び一緒に暮らせるようになった。しかし貯金は0円なので貧乏のままである。

  • 『クラスのΨ難』
第202Χでは文化祭の実行委員をくじ引きで決める際に自分をくじから除外してくれるよう懇願。
「働かないと弟や妹はご飯を食べられない」「昨日の夕飯はザリガニ」「妹の7歳の誕生日プレゼントは鉛筆2本」と不幸な身の上話を次々と語ることで除外を了承される。
だが才虎が実行委員になった男子生徒に100万円を渡すと宣言した途端、「ハイハイオレっちやるぜ!!」女子生徒の服を着た謎の紳士に変貌して実行委員に立候補した
ついでに謎の紳士は窪谷須がばらまいた才虎の札束を拾い集めていた

  • 『Ψ促!誕生日プレゼント』
第240Χにて。目良さんが大暴走した話その2
去年2学年全員にどんぐりをプレゼントした事を口実に自身の誕生日プレゼントを貰おうとする
が、誕生日アピールがあまりにも露骨だったり、半ば恐喝じみた方法で回収したり、夢原の入浴剤に露骨にがっかりしたり、灰呂杵志のダンベルに舌打ちしたりと人の善意を文字通りに食い物にした結果、クラスメイト全員から誕生日パンの耳、もやし、ビックリマンチョコのシールを抜いたウエハースプレゼントを取り上げられてしまう。
だが全ては弟や妹や両親達に貧乏を忘れて笑って過ごしてほしかったという家族愛から来た行動であったため、本心を知った斉木のささやかな計らいから無事クラスメイトと和解し再び誕生日プレゼントを渡してもらった。

●『休み明けのΨ難』
第273Χにて。目良さんが大暴走した話その3
冬休み明け、ビットコインで一儲けしたおかげで貴金属を纏って登校するリッチな生活を送る。
だが、何があったのか性格も別人レベルで変貌してしまい、「貧乏人の薄汚れた手で触らないでもらえるかしら?」と女版才虎のように振る舞う。
そして翌日、ビットコインが大暴落したことで元の生活に戻った。
偶然にもこの話がジャンプで掲載された同時期に現実でもビットコインが大暴落していた。
これまでの目良の行動は家族愛が行き過ぎたものや食欲を抑えきれないものだったのでまだ同情の余地はあったが、今回に限っては完全に目良が悪いのである意味因果応報の結末である
普段は目良に対してそこまで悪い感情を抱いていない斉木ですら、(人格まで変わってんじゃねーよ)と強い憤りを覚えていた。



…このように食べ物やお金絡みで暴走する事もあるが、根は本当に優しい子なのでクラスメイトからも基本的に嫌われている描写はなく、夢原達が計画したクラスメイトの旅行にも参加している。


【関連人物】

  • 目良浄
CV:てらそままさき

千里の父。第47Χでは回想シーン、本人は第187Χで登場。
裕福な時はお金持ちらしい風貌だったが、貧乏になってしまってからは髪がバーコードになっていた。42歳。
破産後には借金取りの言いなりでプエルトリコにいたが、保険金を残そうと自殺するため日本に帰国。彼を追跡していた借金取りは斉木に懲らしめられ、相卜の協力によって娘と再会した事で目良家に戻る事ができた。

  • 純喫茶魔美の店長

千里がバイトしている喫茶店『魔美』の店長。
コーヒーゼリーが好きな斉木が週一で通う行きつけの店。
客足が減った時は情緒不安定になって迷走するも、彼が作るメニューや店の内装は斉木を含めてリピーターも多い。


【人物関係】

目良が食べ物やお金絡みで暴走する時は辛辣にツッコむ時もあるが、元々は健気なのと彼女が働いている喫茶店のコーヒーゼリーを気に入ってるため、マインドコントロールで校則を変えたり修学旅行に参加できなくなった彼女にチケットを渡すなど超能力を駆使して手助けする事も多い。

クラスでは浮いた存在の燃堂だが目良は夏休みの治験バイトで燃堂を誘うなど彼に対して分け隔てなく接している。

修学旅行で照橋さんと仲良くなる以前から目良とは「千里っち」とあだ名で呼ぶ仲。無人島に遭難して野生化した目良の言葉を通訳していた。

相卜の転校初日に目良は父の行方を占ってもらった事でバイトを増やし、後に斉木と協力した事で父と再会するきっかけを作った。
目良の食いしん坊な言動にツッコミつつも彼女を「ちさぽよ」と呼んだりオムライスを奢るなど関係は良好。


【余談】

名前の由来は「千里眼」。
なお、父の名前の由来は浄天眼。

作者曰くいつの間にか食いしん坊キャラになったが、動かしやすいからこれはこれで良いらしい。

また、担当声優の内田真礼氏の弟でもある内田雄馬氏は第182Χがアニメ化された第2期では金剛地充役でゲスト出演している。*4




何で一人で追記・修正しようとするの!!

家族で力を合わせて良項目にすればいいでしょ!!


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最終更新:2024年12月24日 12:43

*1 アニメでは尺の都合で裕福な家庭の件はカットされていて最初から貧乏キャラとして出て来た。

*2 海藤に関しては母の為にバイトをする燃堂をサポートする為で親が教育ママというのもあってか、これを加味してもバイト経験は殆ど無い。

*3 窪谷須からは「アマゾネス」と呼ばれている。

*4 ただし、内田雄馬氏が出演した回は目良千里は未登場である。