暗殺者(暗殺教室)

登録日:2020/11/14 Sat 21:50:53
更新日:2025/03/27 Thu 21:37:31
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国の決定だ もとより素人の子供達に殺れるとは思っておらん

正真正銘…プロの暗殺者を送り込む


ここでは、漫画・アニメ『暗殺教室』に登場する数多くの暗殺者たちについて紹介する。

●目次

概要

暗殺教室』のメインターゲットである殺せんせーを殺すことを目的としたメインの暗殺者は椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちであるが、もちろん政府も中学生に全ての暗殺を任せているわけではなく、在野の優秀な暗殺者たちを次々と送り込んでいる。
なお、彼らへの成功報酬もやはり100億円である模様。
ただ、ほとんどの場合は 名無しのモブ 扱いであり、どれだけ優秀な暗殺者であっても殺せんせーに近づくことすらほぼできていない。
一応、世界観的には一流のプロ揃いのはずなのだが……ターゲットがチートすぎるからしょうがない。
また、一度失敗してしまうと「匂い」を覚えられてしまい二度目以降の接近は非常に困難になってしまうらしい。

それでも、仮にも世界を滅ぼす超生物の暗殺を任されたプロだけあり、「モブ」で終わらせるには惜しいほど強烈な個性を発揮した暗殺者もまた多い。
ここではそんな彼らについて紹介していく。

なお、ここではあくまでも「正式に依頼を受けた職業暗殺者」についてのみ触れ、「何かしらの理由により偶然懸賞金の存在を知ったことから暗殺しようとした一般人」については除外する。
また、暗殺そのものが目的ではない傭兵集団であるクレイグ・ホウジョウとその部下についても触れない。

以下のキャラクターについては個別項目があるのでそちらを参照。


外国人ばかりなのになぜか当然のように全員日本語がペラペラだがこの手の漫画ではよくあることなので突っ込んではいけない
特にこの漫画の場合、国をまたいで仕事するのに母国語しか話せないと話にならないだろうしね。

暗殺者たち

  • レッドアイ
CV:楠大典(アニメ版)、三木眞一郎(OVA版)
演:阿部力

サングラスをかけた長身の男性。
中東の砂嵐の中で2km先の標的を仕留めた経歴もある凄腕のスナイパー。キルスコアは35。銃を自然に携帯するためか、世界各国の狩猟免許を持っているらしい。
コードネームの由来は、一度スコープにターゲットを写せば必ず真っ赤な血を噴出させていたことから。
作中では修学旅行編で登場。生徒たちの誘導により狙撃ポイントにおびき出された殺せんせーを実際にスナイプする役割を担った。
狙撃の腕前自体は非常に高く、通常の狙撃銃より射程が短く弾速も遅い対殺せんせーライフルを用いながらも、作中では一度もターゲットを外さず狙撃を成功させている。
ただし殺せんせーの能力がそれを遥かに上回るほど規格外すぎたせいで全て無効化されてしまったが *1
そのせいで狙撃の腕よりも、ツッコミのキレの方が印象深い。

狙撃に失敗した後は、殺せんせーと直接対話し、暗殺しようとしたことを咎められるどころか感謝されるという異常事態に「一つの色にこだわりすぎだった」と自分の未熟さを理解。
以降は暗殺の表舞台からは退場する。

その後、死神編の直前で外国の街の中で死神と遭遇。咄嗟の判断力で反撃に移ろうとするが、「死神の見えない鎌」により重傷を負う。
生死不明となるが、学園祭編にて無事復活。本人曰く、「若いから回復も早かった」らしい。E組に狩りたての野鳥(雉)をプレゼントする心遣いを見せた。

卒業アルバムの時間』によると、最終回後は世界を舞台にしたハンターとしてジオグラフィックチャンネルでも番組を持つ程の有名人となったとの事。

  • ロヴロ・ブロフスキ
誕生日:4月7日生(59歳)
身長:171㎝
体重:80㎏
経歴:会社員⇒傭兵⇒暗殺業⇒暗殺者育成・斡旋業
趣味、特技:暗殺技術全般
座右の銘:Dead is alive.
暗殺人数:191人(弟子の分も含めると数知れず)
孫から見たロヴロ:お人好しのおじいちゃん
CV:松山鷹志

殺し屋屋」と呼ばれる壮年で体格のいい男性。
元々は会社員だったが、その後傭兵、暗殺者を経て現在は暗殺者育成及び斡旋業を行っている。前述のレッドアイやイリーナなどの暗殺者を烏間に紹介したのは彼。キルスコアは191(弟子達のスコアも含めると更に増える)。
座右の銘は「Dead is alive.」。
イリーナの暗殺技術の直接の師匠であるが、決して彼女を無理矢理暗殺の道に引き込んだわけではなく、彼なりに彼女の心を思いやり選択の余地も与えている。
作中では、得意の色仕掛けの種が看破されて思うように成果を挙げられなくなったイリーナを連れ戻すために登場。イリーナとの烏間をターゲットにした模擬暗殺で実力の違いを見せつけようとするが、暗殺教室で成長を続けるイリーナの姿を認めて教室に残ることを承諾した。
その後は、夏休み前の暗殺訓練の教官としても登場。渚に「必殺技」を伝授した。
技術面・精神面では現在でも優れたものを持っているものの、さすがに現場を離れて長いためか純粋なフィジカルなどではやや衰えが見える面がある。

その後、死神による「暗殺者狩り」のターゲットに選ばれ、1か月入院するほどの重傷を負い、烏間への暗殺者紹介も滞ってしまった。
そして学園祭編にて無事復活。烏間が死神を倒した事を高く評価していた。

ちなみにイリーナと烏間は「いい大人が殺せんせーとか呼ぶの恥ずかしい」と殺せんせーを頑として名前で呼ぼうとしないが、 彼は普通に殺センセーと呼んでいる 。柔軟な爺ちゃんである。

卒業アルバムの時間』によると、イリーナの心境の変化や烏間と結ばれた事には驚いていた他、最終回後は彼女の更生を見て殺し屋業のみならず(特に教員などの)幅広い人材を受け入れる事を決め、東欧を中心に人材派遣機関を設立したとの事。

  • スモッグ
CV:伊丸岡篤

鷹岡が普久間ホテルでの暗殺に雇った暗殺者の一人。小太りの日本人男性。
主に毒ガスや生物兵器を用いた暗殺を得意とし、使用する毒は全て自作というこだわりを持つ。
普久間島に到着したE組生徒の約半数に、ホテルのボーイに化けてウィルスを盛り、人質にとった張本人。

その後、普久間ホテルにて侵入してきたE組生徒の迎撃に打って出るが、不破に正体を看破された結果、烏間を行動不能にするに留まった上、象すら昏倒させるガスすら耐えた規格外の身体能力を持つ烏間の最後の反撃で意識を奪われて戦闘不能にされた。

盛った毒だが、「交渉するだけなら別に命に関わるウィルスでなくてもできる」と、今後のリスクをグリップ及びガストロと相談した結果、鷹岡の指示に反して「症状は激しいが命に関わらない食中毒菌を改良したウィルス」を盛るなど柔軟性もあり、さらに被害者には特製の栄養剤を提供しておりアフターサービスも万全。

普久間ホテルの一件が解決した後は一時拘束されたが、その後解放され学園祭にも参加し、E組の料理に 「毒を入れても美味い」 と言っている。おいバカやめろ

最終回後は奥田愛美の師として、彼女を父親視点で心配しているとの事。

CV:村瀬克輝

鷹岡が普久間ホテルでの暗殺に雇った暗殺者の一人。ウエーブヘアーのデンマーク人男性。
日本語は達者なのだが、なぜか 語尾に「ぬ」を付けるとサムライっぽい喋り方になる という変な思い込みをしているため微妙に喋り方が変。
窓ガラスを素手で割り砕くすさまじい握力を持ち、暗殺スタイルは「驚異的な握力に任せてすれ違いざまに相手の首の骨や頭蓋骨を折る」というもの。

業に騙しあいで一枚上手を行かれて敗れた後は、業の凄惨なお仕置きをダイレクトに食らったため、肉体的ダメージは三人の中で一番少なかったが精神的ダメージはたぶん一番大きかっただろう。

  • ガストロ

鷹岡が普久間ホテルでの暗殺に雇った暗殺者の一人。ツンツンヘアのフランス人男性。
多分3人の中で一番ネタ的な意味で人気の高いキャラ。通称 「銃うめぇ」
料理に銃を突っ込んで銃をしゃぶる というどこからどう見てもヤバい人にしか見えない癖を持つ銃使い。その際は恍惚とした表情で「銃うめぇ」と呟く。
ただ、普段の振る舞いは変態そのものだが、暗殺者としての技術は疑いようもなくプロ。「その日一番美味い銃が、その日一番手になじむ」という謎のジンクスを持ち、愛銃による狙撃の腕前は百発百中。
さらに、純粋暗殺者であるスモッグ、グリップと違い傭兵上がりの暗殺者であるため、一対多戦闘もひるみもせずに冷静に対処する度胸を持つ。
レッドアイが千葉タイプの遠距離スナイパーならば、こちらは速水タイプの「近距離で多数の敵を同時に相手取る」ことを得意とした近距離スナイパーか。

コンサートホールでの戦いでは、冷静にE組を追い詰めていくも殺せんせーの策略により不意を撃たれてステージの機材を落とされてリタイア。
その後復活し、2人と共に一時拘束という形でヘリで移送される際にE組に殺し屋なりのエールを送った。

ちなみにスモッグやグリップとは結構仲が良いようで、拘束中は3DSでモンハン(連載時期的には『4』系列)らしきゲームをやっていた。
『秘薬くれよ』「やらぬ」「俺グッジョブ」

学園祭では相変わらずE組の料理に銃を突っ込んでしゃぶっていた。

最終回後はこれまでの味で培った究極のつけ麺屋を池袋にオープンしようかと考えているらしい。

なお、彼の担当声優が子安武人氏になったのは、不破さん役の植田佳奈と共に原作でもあったネウロネタをやるためだったという説もあったりなかったり…

  • M
帽子を被った男性で、本編登場順では最後となった在野の暗殺者。名称は『名簿の時間』にて判明。
本人曰く、「先端速度が音速を超える」という鞭を使って殺せんせーを仕留めようとするも、たまたまその場にいた潮田親子に遭遇。
「渚を殺したら賞金がパァだが、母親の広海は殺しても構わない」と即座に判断して広海に攻撃を仕掛けるなど、粗暴な性格が窺える*2
しかし、広海を守ろうとした渚の猫騙しを食らい、戦闘能力を奪われリタイア。

……しかし、やたら自信満々だったが、マッハ20で動ける殺せんせーに本気で「音速超える」程度の鞭が通用すると思っていたのかはよくわからない。
一応気付かれることなく下調べをして「自分ならば不意を打って殺せる」と判断した結果らしいが、そもそも鞭というのは遠心力で振るう必要がある武器であり、たとえ気配を殺していたとしても「ヒュンッ」という空を切る音で気づかれたのがオチであろう。
最初から最後まで詰めの甘い暗殺者であった。

  • マリオ
番外編に登場した暗殺者の一人。ナイフと銃の名人。某キャラとは関係ない。
冬休みまで殺せんせーの暗殺を諦めていなかった暗殺者の一人。
元々は国家首相を警護するSPだったが不祥事に巻き込まれて退職。流れ着いて現在は暗殺者をやっている。
違法な取り立てでなじみの居酒屋の店主の梓がヤクザに拉致されたため、救出のために動き出す。
戦闘技術は高く、ヤクザの十数人程度ならば容易く制圧する能力を持つ。
……しかし酔っていた上油断していたとはいえ盲目の女性に爆弾をすり取られる辺り本当に優れているのかはちょっと怪しい。

  • シーカー
番外編に登場した暗殺者の一人。標的追跡の名人。
冬休みまで殺せんせーの暗殺を諦めていなかった暗殺者の一人。
元々は空港の管制官だったが、大型旅客機の遭難墜落事故の全責任を取らされて退職。その後は前職の知識を基に、あらゆる目標の「座標」を探り当てる程の追跡能力を得て、暗殺者になった。
国を挙げても発見できなかった殺せんせーのアジトを発見するなど、その追跡能力は高い。
マリオと同じく、梓救出のためにその追跡能力を振るう。

  • チャンタ
番外編に登場した暗殺者の一人。鍵開けの名人。
冬休みまで殺せんせーの暗殺を諦めていなかった暗殺者の一人。
元々は警備会社の技術者だったが、やはり不祥事により退職し、現在は暗殺者となっている。マンション程度のオートロックならばあっさりと解除する高い技術力を持つ。
マリオ、シーカーと共に梓救出に動き出す。

  • ふとし
誕生日:2月29日生(48歳)
身長:177㎝
体重:102㎏
経歴:アフリカ某国大統領⇒イギリス近衛兵⇒日本警官⇒日本警備員⇒日本内職⇒日本空き缶拾い⇒殺し屋
趣味、特技:カバティ、クリケット、ゲートボール
座右の銘:キャラ設定は多いほど良し
弱点:犬嫌い、猫嫌い、ギャンブルに弱い、女には優しい、料理下手
烏間の評価:とっ散らかりすぎ

番外編に登場した暗殺者の一人。本名「アベベ=ブリティッシュブルドッグ=ふとし」。
はなくそ名人。冬休みまで殺せんせーの暗殺を諦めていなかった暗殺者の一人。
額に「殺」の文字が刻まれているタンクトップ姿の小太りの中年男性で、語尾は「しゅ」で「銃で撃てば誰でも死ぬっしゅ」と殺せんせーのことも舐め切っていた。
本編でもチラッと登場したが、あくまで「ロヴロがリタイアしたせいでまともな暗殺者が来なくなった」ことを表現するためのコメディリリーフであった。

番外編でもやはりコメディリリーフだったが、梓救出の最後の最後では闇金業者の取り立てについて法律の側面からその違法性をあっさりと看破し、契約そのものが無効であると突きつけるという知性の高さを見せつけた。
……あれだけ殺せんせーを舐め切っていた割には冬休みまで暗殺そのものは諦めていない辺り、根性はあるのかもしれない。


その他の暗殺者

名前はいずれも『名簿の時間』『卒業アルバムの時間』にて判明。
  • ヒゴ、ウエシマ、テラカド
イリーナが初期に雇っていた屈強な男三人組。
ヒゴは極上の〇〇接待、ウエシマは極上の大根とたまご、テラカドは極上のお肉で篭絡されている。
殺せんせーを蜂の巣にしようと目論んだが、呆気なく返り討ちにあった。
名前の由来は某リアクション芸人と思われる。

  • リッパーオブネイバー、マッド、ω
いずれもイリーナと繋がりがある暗殺者。
リッパーオブネイバーは元ボクシングチャンピオンで殴殺が得意。
マッドは身長2mの巨体を活かした踵落としが得意。
ωは口がωの形状をしており某猫型ロボットのように腹の袋から暗殺道具を出す。

  • クライム
特殊靴を履いており、あらゆる壁をよじ登って遠距離射撃をする。

  • バター
コードネームの通りバターナイフのみを使って暗殺する。

  • エンディミオン
曲がり角で待ち構え、すれ違い様に殺るらしい。

  • ダーツ
ダーツのように急所を射止める暗殺者。

  • スクワット
高所からほぼ直角に脳天を射抜くことができる。

  • イレギュラー
液晶型サングラスで情報を得る暗殺者。
早々に殺せんせーに発見された為、校舎にすら辿り着けなかった。

  • サーベルタイガー
別名「ウルヴァリン」。鋭刃使い。

  • ダブルトリガー
両手両足に銃を仕込み発砲する。

  • 子煩悩
シルエットではナイフを持っていたが、本来の武器は銃。

  • NO.666、後藤、ヘルファイア、背徳の迅雷
いずれも死神に襲撃されている。
NO.666は群衆に紛れて刺殺を行い、6並びの額の報酬を手にする。
後藤は刀や鎖鎌など武士を思わす武器を使う。
ヘルファイアはバックドラフトを得意とする火を操る暗殺者。
背徳の迅雷は詳細不明の人物で、知る者は死人のみとか。

  • 汰愚呂兄弟
学園祭の客としてE組にやって来た暗殺者兄弟で、某兄に似ている。
報酬は全額母親に仕送りしている。


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最終更新:2025年03月27日 21:37

*1 1回目のトロッコ列車での狙撃→八ツ橋で銃弾を止められる。2回目の映画村のチャンバラショーでの狙撃→殺せんせー自身がアクターに混じってショーに乱入してしまい狙えなくなる。3回目の八坂の五重塔からの狙撃→原が購入したあぶらとり紙で取れた殺せんせーの粘液が銃弾を止めてしまう。

*2 仮に広海を逃したとしても警察に通報される可能性が高いため、証拠隠滅のために殺害しようとするのは間違っているわけではない。