エレキ(遊戯王)

登録日:2011/02/08 (火) 04:26:22
更新日:2025/04/10 Thu 22:07:42
所要時間:約 7 分で読めます




【エレキ】とは、遊戯王OCGに登場するカード群
初出はTHE SHINING DARKNESSだが、正式にカテゴリ化したのは《エレキマイラ》が登場したDUELIST REVOLUTION。


◇概要

基本的にカード名は「エレ」+「キから始まる単語」となっている。
モンスターは現実の動物、Sモンスターは架空の動物で、魔法や罠は道具や建造物などの非生物が選ばれている。

また、多くのモンスターが光属性雷族モンスターで攻撃力が低い。とても低い。
どれぐらい低いかというと、恐らくカテゴリとして本来想定されているモンスターは全て打点1500以下である。

ほとんどのモンスターが直接攻撃効果とダメージを与えた時の効果を持つ。
これによって相手モンスターを無視して戦闘ダメージを与え、追加効果で相手の動きを封じていくテーマ。


◇エレキモンスター達

「エレキ」というカテゴリに属しているモンスターは多く、テーマ外だがたまたまこのカテゴリに入っているモンスターも散見される。
これはこのカテゴリが、くくりが「エレキ」という名前以外を指定していないため。

◇通常モンスター

  • エレキッズ
通常モンスター
星3/光属性/雷族/攻1000/守 500
雷攻撃は意外と強い。甘く見ると感電するぞ。
元祖エレキ。兎さんこと《レスキューラビット》から2体リクルートし、エクシーズするなり《ナチュラル・チューン》を絡めて《エレキマイラ》になるなりと用途は多く、意外と使えるできたヤツ。
《レスキューヘッジホッグ》を使えば《エレキキーウィ》や《エレキンメダイ》と一緒にレベル6シンクロを狙える。
最初期のカードなので当然カテゴリ化は想定されていなかったが、実は7期でカテゴリ化された連中と色合い的にも同じ(デザイン的にコイツを踏襲したと思われる)。

  • エレキテルドラゴン
通常モンスター
星6/光属性/ドラゴン族/攻2500/守1000
常に電気を纏い空中を浮遊するドラゴン。
古代より存在し、その生態には未だ謎が多いものの、古のルールにより捕獲は禁止されている。
エレキ最大の攻撃力を持つドラゴン。こいつもバッチリ「エレキ」の一員。
とはいえこのテーマは展開力に優れているわけではないのでアドバンス召喚はちょっと難しく、どちらかと言えば聖刻で活躍する。
エレキで使う場合は《エレキトンボ》からリクルートできるのが強み。弱小リクルーターからいきなり2500打点が出て来るのは不意打ちとしては十分な威力だろう。
また、2500のLPは必要になるが《エレキングダム》でデッキから直接出すこともできる。


◆効果モンスター

  • エレキングコブラ
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1000/守 500
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキから「エレキ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
ダイレクトアタッカーその1。
エレキ最強のサーチャーの一つで、昔のカードゆえに回数制限がない。当然攻撃を通す必要はあるのだが、連続攻撃を付与すれば物凄い勢いで手札が増える。
コイツがいるといないとではデッキ圧縮のスピードが違うので、3積みしておきたい。
《一族の結束》があればコイツ一枚から《エレキハダマグロ》《エレキュウキ》《エレキマイラ》の連続直接攻撃で合計8000のダメージを与えて1ターンキルができる。

  • エレキジ
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1000/守 800
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。
ダイレクトアタッカーその2。
対象不問の《亜空間物質転送装置》を内蔵しており、面倒な大型をそのターンのみだがフィールドから排除できる。
ただし強制効果なので暴発の危険もあるが、その場合は自分を除外すれば損失は少ない。

  • エレキリン
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1200/守 100
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手はこのターンの終了時まで
魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事ができない。
ダイレクトアタッカーその3。文字通りキリン。
ダイレクトが通れば相手のカード効果の発動を一切封じるシンプルかつ凶悪な封殺効果を持つ。基本的にはメイン2で安全に展開するための効果と思うべし。

  • エレキタリス
効果モンスター
星3/光属性/雷族/攻 700/守 100
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードと戦闘を行った効果モンスターの効果をダメージ計算後に無効化する。
2回攻撃できるキタリス。
効果モンスターの効果を封じるが、戦闘に介入する効果は防げない。
リクルーターなどの「戦闘破壊され墓地に送られた」時の効果も封じる。攻撃力の低さについては各種サポートで補いたい。

  • エレキツネザル
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 800/守 100
このカードが相手によって破壊された場合、次の相手ターン、相手はバトルフェイズを行う事ができない。
相手に破壊された場合次の相手のバトルフェイズを封じるキツネザル。
攻め手を確実に遅らせることができるため、防御札としては結構優秀。自爆特攻でもよし、効果破壊でもよしなので効果の適用は結構簡単。

  • エレキツツキ
効果モンスター
星3/光属性/雷族/攻1000/守 100
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードと戦闘を行ったモンスターは表示形式を変更する事ができない。
2回攻撃できるキツツキ。表示形式の変更を封じる。
守備表示モンスターを殴って攻め手を遅らせるのが本来の使い道だが、Lモンスターには何の意味もないので注意。

  • エレキモグラ
効果モンスター
星3/光属性/雷族/攻 0/守 100
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する事ができる。
2回攻撃モグラ。裏守備モンスターキラーだが何と攻撃力0。強化がなければトークンすら倒せない。
《皆既日蝕の書》や《闇の護封剣》と併用したい。

  • エレキリギリス
効果モンスター
星1/光属性/雷族/攻 0/守 0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他の「エレキ」と名のついたモンスターを攻撃対象に選択できず、カードの効果の対象にする事もできない。
防御担当の《エレキリギリス》。2体並べば対象耐性ロックが完成する。
《無抵抗の真相》あたりとコンボするのも面白いが、ワンショットキルに注意。

  • エレキトンボ
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 900/守 100
このカードが相手によって破壊された場合、自分のデッキから「エレキ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
リクルーターのトンボ。戦闘・効果両方の破壊に対応し、さらにエレキであればそれ以外の条件はない。
《エレキリギリス》を呼ぶのも良いが、《エレキテルドラゴン》を呼ぶのも面白い。
元ネタは「黄蜻蛉」。

  • エレキック・ファイター
効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻1500/守 300
「エレキック・ファイター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを相手のデッキの一番上または一番下に戻す。
なぜかエレキに含まれたヒトその1。相手の墓地のカードをデッキに戻す。
雷族でもないのでエレキとの相性はいまいち。

  • 電送擬人エレキネシス
効果モンスター
星4/光属性/サイキック族/攻1800/守 0
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの位置を、他の相手のメインモンスターゾーンに移動する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
なぜかエレキに含まれたヒトその2。
手札誘発で相手のモンスターを移動させる。《エレキック・ファイター》同様雷族ではないためシナジーは薄い。
基本的にはLモンスターを移動させ、リンク先をフィールド外に向けて潰すのが用途。


チューナー

  • エレキーウィ
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/雷族/攻 600/守 100
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に存在する「エレキ」と名のついたモンスターが攻撃する場合、攻撃モンスターは戦闘では破壊されない。
チューナーその1。
自爆特攻時の戦闘破壊耐性付与、という何がしたいのかよくわからない効果を持つ。
《エレキタリス》や《エレキツツキ》とのコンボ用なのだが、はっきり言って効果は全く使えない。素直にチューナーとして使うべし。

  • エレキツネ
チューナー(効果モンスター)
星2/光属性/雷族/攻 800/守 100
このカードが相手によって破壊された場合、そのターン相手はモンスターの特殊召喚及び魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事ができない。
チューナーその2。
《エレキタリス》と似ているが、こちらは効果の発動自体を封じる。
能動的に使用するのはちょいと難しいので、《王虎ワンフー》を送り付けてこいつを蘇生すれば、相手はそのターンほとんど何もできない。とはいえ無理に狙うよりは素直にチューナーとして扱うのが良いだろう。
《王虎ワンフー》がいるとこちらの戦術も崩壊するし。

  • エレキンギョ
チューナー(効果モンスター)
星2/光属性/雷族/攻 100/守 0
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手は手札を1枚選択して捨てる。
チューナーその3。ハンデス効果を持つが、《エレキンメダイ》の方が何もかも上だったりする……。
レベルで差別化する必要があるだろう。

  • エレキンメダイ
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/雷族/攻 300/守 0
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手の手札をランダムに1枚捨てる。
チューナーその4。
《エレキンギョ》と似た効果を持つが、こちらはハンデスするカードはランダム。

  • エレキハダマグロ
チューナー(効果モンスター)
星4/光属性/雷族/攻 800/守 700
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のモンスターが相手に戦闘ダメージを与えたダメージステップ終了時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードは直接攻撃できる。
(3):このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
このカードと、チューナー以外の自分の手札・フィールド(表側表示)のモンスター1体以上をリリースし、
リリースしたモンスターのレベルの合計と同じレベルを持つ「エレキ」Sモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
AGE OF OVERLOADで追加されたチューナー。
《エレキングコブラ》の効果でサーチすれば即座に出すことができ、そこから更にシンクロモンスターを呼び出して連撃を加えることができる。
ただしS召喚扱いで特殊召喚する訳ではないため蘇生制限を満たしていない点には注意。
特殊召喚効果は手札で発動するため《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の召喚条件を満たすことができる。

□シンクロモンスター

  • エレキマイラ
シンクロ・効果モンスター
星6/光属性/雷族/攻1400/守1200
「エレキ」と名のついたチューナー+チューナー以外の雷族モンスター1体以上
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手の手札をランダムに1枚デッキの一番上に置く。
エレキのシンクロその1。
手札破壊&ドローロックを一人でやる出来たキマイラ。
攻撃が通った時点でコイツを処理できる手が相手になければ、ほぼ完封できる。

  • エレキリム
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/雷族/攻1500/守1500
「エレキ」と名のついたチューナー+チューナー以外の雷族モンスター1体以上
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからカードを1枚選択してゲームから除外する。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にそのカードを手札に加える。
エレキシンクロその2。
《タイムカプセル》を内蔵した万能サーチャーだが、攻撃力1500が災いしてエレキとの相性抜群な《平和の使者》に引っかかってしまう上、《奈落の落とし穴》にもかかってしまうなどもどかしい1枚。
「キリム」とはコンゴ山岳地帯にすむ少数民族「ニャンガ族」の伝承に伝わる七つの首を持った人食いの怪物。食べられた人間はキリムの腹の中に閉じ込められ、勇者ムウィンドによって退治されたことで人々は解放されたという。

  • エレキュウキ
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻1600/守1700
「エレキ」チューナー+チューナー以外の雷族モンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。
(2):このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
自分の墓地の「エレキ」チューナー1体と、
チューナー以外の自分フィールドの表側表示の雷族モンスター1体をデッキに戻し、
EXデッキから「エレキュウキ」以外の「エレキ」Sモンスター1体を特殊召喚する。
AGE OF OVERLOADで追加されたシンクロモンスター。
《エレキハダマグロ》と同じくシンクロモンスターを特殊召喚する効果を持っているが、あちらと違ってレベルを合わせる必要がない。
《エレキハダマグロ》もしくはこのカードの効果で呼び出したシンクロを戻せば無駄が少ない。


■魔法・罠カード

  • エレキー
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「エレキ」と名のついたモンスターは、このターン相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
ダイレクトアタックを付与する鍵。
主力の《エレキングコブラ》や《エレキリン》、シンクロ2体は元々ダイレクトアタックできるため、《エレキツツキ》や《エレキテルドラゴン》《エレキンメダイ》などとのコンボが狙い目になる。

  • エレキャッシュ
装備魔法
レベル3以下の雷族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップし、効果は無効化される。
装備モンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
単体強化とドロー効果を付与する装備魔法。
強力に見えるが、エレキは攻撃力が低すぎるためこれでは焼け石に水。加えて効果を潰してしまうため、エレキの強みと引き換えるにはこの性能でも厳しいのが現実。

  • エレキューブ
装備魔法
雷族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は自分の墓地に存在する雷族モンスターの数×100ポイントアップする。
また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、自分フィールド上に表側表示で存在する雷族モンスター1体の攻撃力は1000ポイントアップする。
装備魔法その2。倍率が低すぎるため、基本的には1000ポイントの強化を狙うことになる。
とはいえ「ロックしてその下から殴る」ロービート戦術とどれくらい相性が良いかは疑問が残る。ハイビート戦術を取る別のデッキに採用するのが吉。

  • エレキュア
永続魔法
自分フィールド上に存在する雷族モンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、与えた戦闘ダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する。
雷族が与えたダメージをライフに変換する永続魔法。
エレキはダイレクトアタッカーが4体いるため、回復のチャンスは多い。

  • エレキャッスル
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、「エレキ」と名のついたモンスターを攻撃したモンスターの攻撃力は、そのダメージ計算後に1000ポイントダウンする。
専用フィールド魔法。
……攻撃力ダウンが永続とはいえ、素材にするなりなんなりで対処できる。
ロックなら素直に《平和の使者》を使うべし。

  • エレキカンシャ
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの雷族モンスターの種類の数まで、デッキから「エレキカンシャ」以外の「エレキ」カードを手札に加える(同名カードは1枚まで)。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「エレキ」モンスターを可能な限り特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
2019年の『CHAOS IMPACT』でシレッと追加されたぶっ壊れサーチカード。
雷族を多く展開する必要はあるが、この1枚だけで最大6枚のエレキを持ってこられる。
さらに、手札に抱えたエレキは墓地効果の方で展開できる。なのでこれが2枚あれば、墓地効果の方で展開→手札から発動してサーチ、と続けることでデッキ圧縮が進む。
ただし、イラストも効果もエレキ用なのだが、こいつをサーチするカードがないため厳密には「エレキ」のカードではない。

  • エレキングダム
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード及び自分フィールドの「エレキ」モンスターの、
正面の相手モンスター自身の召喚・特殊召喚成功時の効果を相手は発動できない。
(2):自分フィールドの「エレキ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとはカード名が異なる「エレキ」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
その後、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力分のLPを失う。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は雷族モンスターしか特殊召喚できない。
AGE OF OVERLOADで追加された永続魔法。範囲が狭いとはいえ召喚時効果封じに加えてエレキモンスターをリクルートすることができる。ライフコストはあるもののエレキの攻撃力なら大した問題は無い。《エレキテルドラゴン》を召喚しようとした場合は別だが。
イラストには《エレキャノン》や《エレキカンシャ》のレールなど既存カードが含まれているが、城そのものはエレキャッスルとはまた別の城。


罠カード

  • エレキャンセル
カウンター罠
手札から「エレキ」と名のついたモンスター1体を捨てて発動する。
相手モンスターの召喚・特殊召喚を無効にし破壊する。
エレキをコストに要求する召喚潰し。《エレキングコブラ》や《エレキカンシャ》のおかげでエレキを手札に持ってくること自体は楽。
性能そのものは神様シリーズに劣るため、《エレキカンシャ》でサーチできる部分を生かしたい。

  • エレキャノン
永続罠
フィールド上にレベル4以下の雷族モンスターが召喚・特殊召喚された時、相手ライフに600ポイントダメージを与える。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
エレキが出てくる度にバーンダメージを与えていく。エレキ以外の雷モンスターも範囲内だがターン1制限があるので連発は不可能。

  • エレキーパー
通常罠
自分の墓地に存在するレベル4以下の「エレキ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズ時に破壊される。
このカードが出た当時は《死者蘇生》は禁止で、《リビングデッドの呼び声》も制限カードだった。
現在は使う意味はサーチできる以外メリットがない。
強力な星4エレキシンクロモンスターの新規が貰えれば化ける…かも知れない


相性のいいカード


いわずもがな。
反射ダメージはないに等しく、エレキは直接攻撃時しか効果は発動しないがあって困ることはない。

全てのエレキをサーチでき、《リミット・リバース》も共有できる。昔は禁止カードだったが現在無制限。
ターン制限とサーチ対象の効果使用にそのターン制約がかかるエラッタがされて更生復帰した。

  • 《サンダー・シーホース》
《エレキングコブラ》と《エレキリン》を一度に2枚も手札に加えられる
かつては高額カードで入手困難だったが、再録されて値段が落ち着いたので3枚揃えるのも容易になった。

ほとんどのモンスターを蘇生できる。

  • 《平和の使者》
《エレキリム》以外はかからない。

  • 《スクリーン・オブ・レッド》
高めの維持コストがあるが、相手のみ攻撃を封じる。

  • 《バッテリーリサイクル》
全てのエレキをサルベージできる。

  • 《追い剥ぎゴブリン》
直接攻撃可能なモンスターが多いため。
場合によってはこれ1枚で大幅なアドバンテージを稼げる。

  • 《地獄の暴走召喚》
全てのエレキに対応。
特に《エレキリン》の直接攻撃に成功した時に蘇生罠カードを絡め発動すると相手は何の抵抗もできないので、《エレキジ》を暴走召喚すると合計4200削れる。
詰めの局面では非常に優秀である。

  • 《群雄割拠》《御前試合》
エレキはほぼ全て光属性雷族なのでこれらの拘束を一切受けない。

手札からレベル4以下の光属性を特殊召喚できる
速攻魔法なので《エレキングコブラ》でサーチしたエレキをさらに展開して追撃をかけたり、相手ターンに《エレキトンボ》から《エレキリギリス》を出した瞬間に二体目の《エレキリギリス》を出してロックをかけたりと柔軟な使い方が可能。

  • 《サンダー・ブレイク》《天罰》《鳳翼の爆風》
サーチ、サルベージによる手札補充に長けたデッキなので手札コストの確保が容易。
むしろ手札が余りぎみになるので積極的に投入していってよい。

展開力に長けた雷族テーマ。フィールドの雷族を増やして《エレキカンシャ》で大量サーチが狙える。《エレキリム》の効果とも相性がいい。

弱点

効果頼みのロービート戦術であるため《スキルドレイン》が天敵。
また魔デッキや《王虎ワンフー》が来ると戦術が崩壊する。また、攻撃してダメージを与えることが基本戦術なので攻撃封じにも弱い。
このデッキに限ったことではないが《魔鍾洞》は天敵中の天敵。


ゲーム作品において

DSソフト『World Champion ship 2011』で登場するメインヒロインのミサキが【エレキ】を使用する。
彼女は遊戯王シリーズでは珍しいクーデレキャラで、タッグフォースシリーズのオリジナルヒロインたちと並んで現在でも根強い人気があるキャラなので、現在でもエレキといえば彼女を思い出すデュエリストもいる。

逸話


  • 『キリギリス事件』
とあるフラゲプレイヤーが、《エレキリギリス》の効果の「他の」を「場の」と読み間違えネットに効果を書いたのが発端。
1体で非常に堅いロックになるので、環境を変えるカードとして非常に熱い議論が交わされた。エレキチガイと呼ばれたり、BFに対するあかりちゃん以上のメタカードになるともてはやされたり、地砕きより地割れが優先される時代が来るなど、議論は1晩続いたが、他のプレイヤーが正確な効果を記したことで収束がついた。
《エレキリギリス》に罪はない。


  • 『《エレキッズ》事件』
《エレキマイラ》やキリムのシンクロ素材の制限は
エレキ+チューナー
なのだが、カラクリにおける《カラクリ蜘蛛》のように過去にシリーズとは関係のない同じ名前を宿すモンスターがいた。
《エレキッズ》である。
キッズもまたエレキの名前を宿しているので、《ナチュラル・チューン》などでチューナーにした場合、無論シンクロ素材に使える。
しかし問題は海外である。
《エレキッズ》の英語名は

《Oscillo Hero #2》
登場時期が違うので仕方ないが、海外でエレキを示すWattが入っていなかったのである。
特殊裁定が出るのか?と予想されたが、
問題は《エレキッズ》の英語名のエラッタで解決された。
《Oscillo Hero #2》 → 《Wattkid》
名前を変えさせるとは流石エレキである。


同じくマイナー種族で低攻撃力、ロック向きかつ名前がダジャレでつけられているという性質が似通ったガエル同様、いずれ大幅な強化があるだろう。
根拠はない。
ただの願望である。

完全にメタから外れたデッキだが、その性能はかなり高く、非常に安価で組めるので高速化した現在の環境に一石投じる地雷として相手を痺れさせたい方は是非お使いください。




この項目が破壊された場合、エンドフェイズまで追記・修正はできない。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 光属性
  • 雷族
  • 駄洒落
  • ロック
  • エレキ
  • ミサキ
  • 直接攻撃
  • DUELIST REVOLUTION
  • 遊戯王OCGデッキ項目
  • 遊戯王OCGカテゴリ項目
  • シンクロモンスター
最終更新:2025年04月10日 22:07