アットウィキロゴ

聖刻(遊戯王OCG)

登録日:2012/02/20 Mon 23:16:19
更新日:2025/12/04 Thu 02:24:52
所要時間:約 30 分で読めます




聖刻(せいこく)とは遊戯王OCGのテーマである。

▼概要

初出は第7期第8弾「GALACTIC OVERLORD」。
モンスターは光属性ドラゴン族で統一されており、EXデッキにXモンスターが3種、Lモンスターが1種存在する。

その最大の特徴は、メインデッキの上級モンスターの多くが持つ、自身のリリースをトリガーにドラゴン族の通常モンスター(以下バニラドラゴン)を特殊召喚する効果。
特殊召喚されたバニラドラゴンは攻守が0になるものの、
  • 素材利用への制限や自壊など、弱体化以外のデメリットはない。
  • 特殊召喚の範囲が手札・デッキ・墓地と非常に広い
  • リリースの手段は問われず、手札やセット状態からリリースされたり、リリースの結果として除外されたりしても発動できる。
  • 強制効果なのでタイミングを逃さず、展開の縛りも発生しない。
  • 第7期登場のテーマなので名称ターン1の制限がない。
と、柔軟性が非常に高い。
テーマ内にはコストや効果で手札・場のモンスターをリリースするカードも多く、発動条件を満たす手段はあまり困らない。

モンスターのレベルは4~8とバラつきがあるものの、言い換えれば様々なランクのXモンスターを展開できる。
強力なXモンスターを並べる高い展開力と低い事故率、それゆえの戦術の柔軟性を武器に、登場直後から間もなく環境デッキの一角として活躍。
甲虫装機】【HEROビート】【ヴェルズラギア】などと覇権争いを繰り広げた。

モチーフは原作漫画『遊☆戯☆王』とも極めて縁の深いエジプト神話
テーマ名はヒエログリフの別名の1つ「聖刻文字」に由来し、英語名も「神官文字の」を意味する形容詞「Hieratic」となっている。
それゆえか、モンスターの外殻・防具には例外なくウジャト眼に酷似した刻印が見られる
また、モンスターたちは龍の姿と球形・楕円形の姿があるようで、魔法・罠カードでは各モンスター固有の魔法陣のようなものも描かれている。

▼所属カード

メインデッキのモンスター

下級は《聖刻龍-ドラゴン○○》、上級・最上級の多くは《聖刻龍-○○ドラゴン》という名を持つ。
該当するモンスターの名前はいずれも、「エジプト九柱の神々」「エネアド」とも称される、エジプト神話に登場する神々に由来している。

  • 《神龍の聖刻印》
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
謎の刻印が刻まれた聖なる遺物。
神の如く力を振るった龍の力を封じた物と伝承は語る。
黄金の太陽の下、悠久の刻を経て、
それはやがて神々しさと共に太陽石と呼ばれるようになった。
最上級通常モンスターながら攻守0という型破りな1枚。
もっとも「聖刻」モンスターの効果の性質上、バニラドラゴンの貧弱さは問題にならず、そのステータスの低さゆえに受けられるサポートもある。
聖刻というテーマの象徴的存在ながら、決して必須カードではなく、構築によっては別のバニラドラゴンが採用される。

攻守以外のステータスが一致する《青眼の白龍》と比較すると、自身も「聖刻」モンスターなのでテーマカードのサポートを受けられる点がポイント。
特に「聖刻をリリースして聖刻を出す」という動きが成り立つのは重要で、「聖刻」モンスターをリリース要員に指定する効果が腐りにくくなる。

見た目は《ラーの翼神竜-球体形》に非常に似ており、太陽に言及したフレーバーテキストもあちらを連想させる。
後述の《超力の聖刻印》のイラストを見るに、その正体は恐らく《聖刻神龍-エネアード》のもう1つの姿。

  • 《聖刻龍-ドラゴンヌート》
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1700/守 900
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが
魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった時に発動する。
自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
聖刻では貴重な下級その1。名前の由来は天空の女神「ヌト」。
リリースではなく、効果の対象となることで強制発動する誘発即時効果でバニラドラゴンを特殊召喚する。

能動的に発動を狙うこともできるが、【聖刻】は場のカードを対象に取るよりもリリースする方がずっと得意であり、リリース時の効果を持たないこのカードは扱いづらい。
そのため、この効果を活かすなら【聖刻】に入れるよりも、この効果に特化したデッキを組む方が使いやすい。
《聖刻龍-ドラゴンゲイヴ》と併せてコンバットトリックを積み込んだデッキを作るのも面白いだろう。

ちなみに漫画5D's作者の佐藤雅史先生は、こいつと《青き眼の乙女》を軸とした【青眼乙女ヌート】で関係者大会に挑んだが、全敗で最下位に終わったというエピソードがある。*1

  • 《聖刻龍-ドラゴンゲイヴ》
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1800/守 400
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
また、このカードがリリースされた時、
自分の手札・デッキ・墓地から「聖刻」と名のついた通常モンスター1体を特殊召喚する。
聖刻では貴重な下級その2。名前の由来は大地の神「ゲブ」。

相手モンスターを戦闘破壊することでバニラドラゴンを特殊召喚できるが、サポートがない限りアタッカーとして活躍させるのは難しい。
また、テーマ内で唯一、リリースされることで特殊召喚できるバニラドラゴンが「聖刻」通常モンスターに限定されている。

  • 《聖刻龍-アセトドラゴン》
効果モンスター
星5/光属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
このカードはリリースなしで召喚できる。
この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は1000になる。
1ターンに1度、フィールド上のドラゴン族の通常モンスター1体を選択して発動できる。
フィールド上の全ての「聖刻」と名のついたモンスターのレベルは
エンドフェイズ時まで選択したモンスターと同じレベルになる。
また、このカードがリリースされた時、
自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
攻撃力低下と引き換えに妥協召喚できるレベル5。名前の由来は豊穣の女神「イシス」。「アセト」は古代エジプトにおけるイシスの呼び名。

場にバニラドラゴンを要するものの、場の全ての聖刻モンスターのレベルを統一できるため、X召喚の補助として有用。素材を3体以上要するXモンスターも採用を検討できる。
上記の通り下級聖刻は扱いにくいため、妥協召喚しても大して損はない。

  • 《聖刻龍-ネフテドラゴン》
効果モンスター
星5/光属性/ドラゴン族/攻2000/守1600
このカードは自分フィールド上の「聖刻」と名のついた
モンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度、このカード以外の自分の手札・フィールド上の
「聖刻」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。
また、このカードがリリースされた時、
自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
場の「聖刻」をリリースしながら特殊召喚可能なレベル5。名前の由来は葬祭の女神「ネフティス」。

先に場に出した《聖刻龍-アセトドラゴン》《聖刻龍-トフェニドラゴン》などをリリースし、バニラドラゴンの特殊召喚効果を発動させられる。
それに加えて、手札か場の聖刻をリリースして相手モンスター1体を破壊できる。
対象を取る破壊という防がれやすい除去効果だが、捲りの一手としてあって損はなく、単体で2回も特殊召喚効果のトリガーとなれる点は優秀。

ちなみに上記の《聖刻龍-アセトドラゴン》と同様、光属性レベル5なので《セイクリッド・プレアデス》のX素材となれるのだが、残念ながら2025年12月現在、ドラゴン族・光属性・レベル5通常モンスターは存在しない。

  • 《聖刻龍-トフェニドラゴン》
効果モンスター
星6/光属性/ドラゴン族/攻2100/守1400
(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、このカードは攻撃できない。
(2):このカードがリリースされた場合に発動する。
自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
サイバー・ドラゴン》と同じ条件で特殊召喚可能なレベル6。名前の由来は湿気の女神「テフヌト」。

効果は自己特殊召喚と共通効果だけで、自力で場に出ると攻撃制限がかかるため、主な使い道はX素材やリリース要員。
【聖刻】のキーカードである《聖刻龍王-アトゥムス》の素材となる他、《聖刻龍-ネフテドラゴン》《聖刻龍-シユウドラゴン》の特殊召喚、《聖刻龍-アセトドラゴン》のA召喚に使用できる。

  • 《聖刻龍-シユウドラゴン》
効果モンスター
星6/光属性/ドラゴン族/攻2200/守1000
(1):このカードは自分フィールドの「聖刻」モンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分の手札・フィールドの「聖刻」モンスター1体をリリースし、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
(3):このカードがリリースされた場合に発動する。
自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
場の「聖刻」をリリースしながら特殊召喚可能なレベル6。名前の由来は大気の神「シュー」。

レベルが1上がり、除去対象が魔法・罠になった点以外は《聖刻龍-ネフテドラゴン》とほぼ同じ。
《聖刻龍-トフェニドラゴン》と並ぶ【聖刻】のキーカードとなる存在で、《聖刻龍-トフェニドラゴン》→このカードと出てきたバニラドラゴンでX召喚は【聖刻】の黄金パターン。
ちなみにこのカード(2200)+《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》(2800)+《聖刻神龍-エネアード》(3000)で打点がぴったり8000になり、相手の盤面次第でリーサルを狙える。

  • 《龍王の聖刻印》
デュアル・効果モンスター
星6/光属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードをリリースして発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「龍王の聖刻印」以外の
「聖刻」と名のついたモンスター1体を選んで表側守備表示で特殊召喚する。
第8期半ばに来日した、海外先行のデュアルモンスター
デュアルモンスター共通の効果により、墓地からなら上級モンスターのリリース時効果で特殊召喚できる。
これにより《神龍の聖刻印》と同様、「聖刻をリリースして聖刻を出す」という動きがレベル6のモンスターで可能になる。《聖刻龍王-アトゥムス》のX素材になれる点も強み。

再度召喚で得られる効果は、同名以外の聖刻モンスターの特殊召喚。
自身をリリースしてしまうため頭数は増えないものの、上級モンスターの効果と同じく幅広い範囲に対応している。
上級モンスターとは相互に特殊召喚可能なため、《超合魔獣ラプテノス》とターン1のないリリースが可能なモンスターが揃えば無限ループが成立する。

暗い紫色の刻印やレベル、カード名から、《聖刻龍王-アトゥムス》のもう1つの姿と思われる。

  • 《聖刻龍-ウシルドラゴン》
効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2600/守 700
このカードは自分の墓地のドラゴン族・光属性モンスターと
ドラゴン族の通常モンスターを1体ずつゲームから除外し、
手札から特殊召喚できる。
フィールド上のこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
「聖刻」と名のついたモンスター1体をリリースできる。
墓地のバニラドラゴンと光ドラゴンを除外して出せるレベル7。名前の由来は冥界の神「ウシル」。ギリシャ語ではオシリスと表記される。

自身の破壊を表側表示の「聖刻」モンスターのリリースで肩代わりできる効果を持つが、場ではそれ以外にできることが少ない。
レベルも7と【聖刻】の得意分野と噛み合わないため、採用率は低い。

  • 《聖刻龍-セテクドラゴン》
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター3体を
ゲームから除外した場合に特殊召喚できる。
1ターンに1度、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体をゲームから除外する事で、
フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。
墓地のバニラドラゴンを3体除外して出せるレベル8。名前の由来は砂漠の神「セト」。

特殊召喚に墓地のバニラドラゴン3体を要し、効果の発動にもドラゴン族を除外しなければならず、墓地リソースを一気に食い潰す。
効果自体はカードの種類を問わない除去なのだが、【聖刻】は除外状態のカードに触れる手段が非常に少なく、噛み合わせは良いとは言えない。

EXデッキのモンスター

Xモンスター

  • 《聖刻龍王-アトゥムス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2100
ドラゴン族レベル6モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
聖刻唯一のランク6にして、【聖刻】のメインエンジン。名前の由来は創造の神「アトゥム」。
素材にドラゴン族指定があるので、《V・HERO ヴァイオン》やデモンスミスを用いた【ランク6】向けの一部のギミックでは出せない。

効果は素材1つと自身の攻撃制限を引き換えにした、ドラゴン族モンスター1体のリクルート
上級モンスターと比較すると範囲はデッキのみと狭いが、効果モンスターにも対応しており、デメリットは変わらず弱体化のみ
その弱体化も逆手にとって、《地獄の暴走召喚》で同名カード2体を展開することも可能。

効果を使った後はリクルートしたモンスターと一緒に《天球の聖刻印》などのL素材にすれば無駄がない。
L召喚が存在しなかった登場当時も、同じく「GALACTIC OVERLORD」で登場した《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を重ねてX召喚することで、デメリットを実質的に踏み倒せた。

【聖刻】の大量展開の起点として、エラッタ前かつ無制限の《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》と組んで大暴れした1枚。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》がレベル10である点を利用し、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》を用いたワンキルがメジャーな構築となっており、結果としてあちらが制限カードに指定される原因となった。

  • 《聖刻神龍-エネアード》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2400
レベル8モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを任意の数だけリリースし、
その数だけフィールドのカードを選んで破壊する。
燦然と輝く太陽のごとき聖刻のランク8。名前の由来は上記の通り、九柱の神々の総称である「エネアド」。

展開のサポート役である《聖刻龍王-アトゥムス》と異なり、こちらは相手の盤面を焼き払う除去要員。
除去効果はカードの種類・表示形式を問わず、対象にも取らないため非常に強力。リリースは効果処理時に行うため、発動を止められても損失は少なく済む。
素材指定もなく、攻撃力も高い除去要員として【ランク8】で採用が検討されることも。

しかし1:1交換なのでアドバンテージ面で差をつけることは難しく、X召喚にリソースを割いたうえでさらにカードを消費することになる。
幸いリリースするモンスターには指定はないため、可能な限り上級聖刻や腐った手札誘発を充てたい。
上級聖刻の効果で特殊召喚したバニラドラゴンを素材にX召喚やL召喚を行い、がら空きになった相手フィールドに攻撃を叩き込めれば理想的。
また、X素材としたモンスターを手早く墓地へ送りたい場合は自身をリリースするのも手。

  • 《聖刻天龍-エネアード》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2400
レベル8モンスター×2
(1):1ターンに1度、自分のフィールド・墓地のカード
または除外されている自分のカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
第11期に「SELECTION 10」で登場した、第2のランク8。
《聖刻神龍-エネアード》の新たな形態であり、赤一色だった体の一部が濃い紫に染まっている。

効果は自分のカードを対象に取る効果全般へのカウンター。
素材指定やステータスは変わらず、効果も汎用的なので、こちらも【ランク8】での採用を検討できる。

広範囲のカードを守れるが、対象を取る効果限定かつ、1ターンに1度しか使えないため単体で防御を賄うのは難しい。
同じく縛りのないランク8には、それぞれフィールドの魔法の効果・モンスター効果を無効にする《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》《No.90 銀河眼の光子卿》が存在するのも無視できない。
そうした制圧系モンスターを並べてなお余力がある場合に出し、盤面をより強固にする運用がメインとなるか。

Lモンスター

  • 《天球の聖刻印》
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク2/光属性/ドラゴン族/攻 0
【リンクマーカー:左下/右下】
ドラゴン族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
フィールドの表側表示カード1枚を手札に戻す。
(2):このカードがリリースされた場合に発動する。
手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
第10期に「LINK VRAINS PACK」で登場した、聖刻のLモンスター。
太陽に見立てられているであろう《天球の聖刻印》を中心に、球や楕円形態で浮遊する聖刻モンスターたちが円軌道を描いている。

相手ターン限定+EXモンスターゾーンにいなければならないものの、フリーチェーンかつ対象を取らないバウンスという極めて強力な妨害が可能。
コストとしてモンスター1体のリリースが必要となるものの、手札の適当なモンスターや、自身をリリースしてもOK。

リリースされた場合の効果も備えており、手札・デッキからドラゴン族を特殊召喚できる。
これもやはり弱体化以外のデメリットがないため、相手ターンに効果を発動できるモンスターを出せば次のターン以降に役立つ。
生憎、聖刻には特殊召喚しただけで更なるアドバンテージを稼げるモンスターが存在しないため、相手ターンにこのカードをリリースするつもりなら、別途有用なモンスターをメインデッキに採用したい。
特にビーステッドはドラゴン族サポートや除去が可能かつ、レベル6がメインなので《聖刻龍王-アトゥムス》のX素材になれる点で相性が良い。

ドラゴン族デッキであれば出すことは難しくなく、効果も強力かつ単体で完結してるため、L召喚に縛りがかからないドラゴン族デッキ全般で活躍できる。
マーカーの向きとバウンス効果の条件の関係上、EXモンスターゾーンにいないとバニラ同然になる点には要注意。

また、「コストとして自分のモンスターをリリースする」という点から、《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》&《闇黒の魔王ディアボロス》とのコンボが見込める。
《闇黒の魔王ディアボロス》はドラゴン族なので種族サポートを共有でき、メインモンスターゾーンに移動した場合はA召喚やカード効果のコストとしてリリースするのがいいだろう。
変わったところでは、自身をリリースして《アルバスの落胤》を呼び出し、相手ターンに《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚するという奇襲コンボも可能。

魔法・罠カード

カード名は《○○の聖刻印》で統一されている。
決して貧弱ではないが、サーチやサルベージなどのアクセス手段がテーマ内に一切存在しないため、素引きに頼らざるを得ない点がネック。

  • 《召集の聖刻印》
通常魔法
(1):デッキから「聖刻」モンスター1体を手札に加える。
単純明快なサーチカードであり、【聖刻】のキーカードの1枚。
コスト、レベルなどの指定、デメリット、名称ターン1の制限も一切存在せず、テーマ専用のサーチとしては最上級の性能を誇る。
初手に出しやすい《聖刻龍-トフェニドラゴン》や、《聖刻龍-ネフテドラゴン》《聖刻龍-シユウドラゴン》のコストとなる聖刻を調達できるため、可能な限り採用したい。

  • 《超力の聖刻印》
通常魔法
手札から「聖刻」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
こちらもシンプルな展開補助カード。
あって困るものではないが、手札から特殊召喚できるモンスターが多い【聖刻】でこのカードに枠を割くべきかは構築と要相談。

  • 《創造の聖刻印》
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドのドラゴン族Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターとは元々のカード名が異なる「聖刻」Xモンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「聖刻」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
《聖刻天龍-エネアード》と共に第11期に登場した、【聖刻】専用の疑似RUM
ドラゴン族Xモンスターの上に、カード名が異なる聖刻Xモンスターを重ねてX召喚できる。参照するのは元々のカード名だけなので、ランクは上げるも下げるも自由。
対象はドラゴン族でさえあれば良いので、任意のランクのドラゴン族Xモンスターを出せる出張ギミックを取り入れるのも視野に入る。

各Xモンスターの役割は展開・除去・防御と明確に分かれているため、状況に応じて使い分けたい。
特に強力なのが《聖刻龍王-アトゥムス》の効果の再利用。
1体目の《聖刻龍王-アトゥムス》の効果を発動した後、それに重ねてX召喚した《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を対象にこのカードを発動することで、再度《聖刻龍王-アトゥムス》でのリクルートが可能になる。

墓地効果も備えており、こちらは聖刻を守備表示で蘇生できる。
上級聖刻を使いまわして展開を伸ばすのに役立つものの、(1)と同一ターンでは発動できない。

  • 《抹殺の聖刻印》
通常罠
自分フィールド上の「聖刻」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールド上のカード1枚を選択してゲームから除外する。
場の聖刻モンスターをコストとしてリリースし、相手フィールドのカード1枚を除外する。
対象を取る2:1交換ではあるが、カードの種類を問わず、破壊耐性を無視でき、墓地効果の使用も防げる。

リリースで後続を用意できる聖刻をコストに充てたいが、特殊召喚されたモンスターが弱体化する都合上、盤面の強度が下がるのは避け難い。
また、ドラゴン族版《ゴッドバードアタック》である《崩界の守護竜》の存在も考慮する必要がある。

  • 《反射の聖刻印》
カウンター罠
自分フィールド上の「聖刻」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
モンスター効果・魔法・罠の発動に対応したカウンター罠。
効果自体は悪くはないが、同じく聖刻のリリースを要する《抹殺の聖刻印》と同様、安定した確保が望めないうえ、場に聖刻がいなければ腐ってしまうのがネック。

  • 《復活の聖刻印》
永続罠
相手のターンに1度、デッキから
「聖刻」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
また、自分のターンに1度、ゲームから除外されている
自分の「聖刻」と名のついたモンスター1体を選択して墓地に戻す事ができる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、
自分の墓地の「聖刻」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
《龍王の聖刻印》と共に来日した、3つの効果を持つ海外先行の永続罠。

お互いのターンにデッキ・除外状態の聖刻モンスターを墓地へ移すことが可能。ただし相手ターンではデッキからのみ、自分ターンでは除外からのみと、動きが限定されている。
相手ターンの墓地肥やしは、手札での役割が少ない《神龍の聖刻印》《龍王の聖刻印》を引かないための備えとなる。
特にデュアルモンスターである《龍王の聖刻印》は、墓地へ送っておくことで上級聖刻のリリース時効果によって特殊召喚できるようになるため、あちらのサポートとして有用。
自分ターンの墓地リソースの回復は、聖刻では極めて貴重な除外状態のカードに触れる効果。
除外したカードがそれっきりで扱いづらかった《聖刻龍-ウシルドラゴン》《聖刻龍-セテクドラゴン》の使い勝手を改善するための効果と言ってもいい。

3つ目の効果は墓地へ送られた場合の聖刻の蘇生。
自身が墓地に貯めた聖刻モンスターを出せるものの、表側表示で場から墓地へ送られる必要がある。

いずれもコンボ向けの効果なので扱いづらく見えるが、「場から墓地へ送ることがメリットになる永続罠」という点に目を付け、《マジック・プランター》で大きくアドバンテージを稼ぐ構築も考案されている。

▼相性のいいカード

  • バニラドラゴン
聖刻モンスターの活躍に不可欠な存在。不足することも手札事故を起こすこともないよう、ちょうどいい塩梅の枚数での採用が求められる。
ランク8を主軸とするなら《神龍の聖刻印》で事足りるかもしれないが、要である《聖刻龍王-アトゥムス》を安定して出すならレベル6のバニラドラゴンが欲しくなる。
素材として使うだけなら攻守の高低はほとんど意味を持たないため、基本的にはレベルのみを見て必要なカードを選ぶことになる。
他に採用するモンスター次第では属性やチューナーか否かも重要となる他、《連鎖除外》の餌食になる最悪の事態に備え、カード名が異なるバニラドラゴンを1枚ずつ採用することもある。

《聖刻龍王-アトゥムス》でリクルートするモンスターの候補筆頭。
エラッタにより両方の効果に名称ターン1の制限がつき、【聖刻】登場直後のような無法の振る舞いはできなくなったものの、依然としてその効果は魅力的。

聖刻とほぼ同時期に登場した、ドラゴン族・闇属性・レベル4モンスター。
召喚時に低攻撃力のバニラを蘇生できる他、ドラゴン族モンスターをリリースして場のモンスター1体のレベルを8にできる。
蘇生するバニラが存在しない序盤では腐りやすく、召喚権も必要となる点に注意。

聖刻は光属性統一かつ、バニラドラゴンや相性がいいカードに闇属性が多いため、出しやすさ自体は良好。
レベル8なので墓地リソースを消費して出せるX素材としても利用できる。

  • 《忍法 超変化の術》
自分の場の忍者と相手の場のモンスターを1体ずつ墓地へ送り、そのレベルの合計を参照してドラゴン族・恐竜族海竜族1体をリクルートする永続罠。
レベル4の《忍者マスター HANZO》からサーチできるモンスター除去であり、ほぼ確実に聖刻モンスターを特殊召喚できる。
先攻でやれることが少ない弱点をカバーすることも可能。

レベル7なのでX素材としては使いにくいが、ドラゴン族であるため相性はいい。採用する征竜の属性に合わせてバニラドラゴンを選ぶことも考えられる。
四征竜の中では、【聖刻】における墓地肥やしの重要性の低さと水属性バニラドラゴンの極端な層の薄さ*2から《瀑征竜-タイダル》が少々扱いづらいものの、他の3体は活かしやすい。

儀式やA召喚で聖刻をリリースすることでディスアドを抑えつつ、呼び出したバニラドラゴンとX召喚することで更なる戦術を生み出すことも可能。
特にハンデス効果を持つレベル6儀式モンスター《イビリチュア・ガストクラーケ》を多用する【リチュア】との相性は発売前から話題となり、聖刻リチュアとして環境で猛威を振るった。

▼展開パターンについて

【聖刻】は登場当時のデッキの中では非常にソリティア性が高いデッキであった。
《聖刻龍-トフェニドラゴン》と《聖刻龍-シユウドラゴン》から《聖刻龍王-アトゥムス》をX召喚、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》(エラッタ前)をリクルート。
その《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》で特殊召喚したドラゴンを素材に、また《聖刻龍王-アトゥムス》をX召喚……というのが基本。
出した《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は攻守0だが、2体揃えて《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》をX召喚することで、バーン効果も合わせて合計火力は最低でも12000を超える。
一応、妨害に弱く、手札消費が激しいため仕留め損なうと立て直しが難しいという弱点はあった。
だが、それらを吟味してもやはり強力な即死コンボを持っていることは大きく、それなりに頭を使うので使っていて非常に楽しいことは間違いない。使われた方はたまったものではないが。

上記の動きは《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の規制、その後のエラッタにより不可能になった。
しかしその後も、元々の高い展開力と豊富なドラゴン族サポートを武器にワンキルルートが開発された歴史がある。
片方は使用カードが禁止指定されたため使用できないが、以下に紹介する。


▼主な転機

以下は登場から3年余りの期間における、【聖刻】の簡単な歴史である。


この項目が追記・修正された時アニヲタwikiから冥殿を特殊召喚する。この方法で特殊召喚された冥殿の攻撃力と守備力は0になる。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/
最終更新:2025年12月04日 02:24

*1 この当時は征竜の全盛期であった上、先生の当たった相手が特殊召喚封じ・展開封じの【代行天使】やオピオンが猛威を振るった【ヴェルズ】などであり、見事にメタがぶっ刺さった形である。

*2 2025年12月現在、レベル2チューナーの《守護竜ユスティア》のみ。