バテテモーダ

登録日:2021/07/10 Sat 10:57:19
更新日:2025/04/06 Sun 20:40:18
所要時間:約 3 分で読めるっす





ハイハイハーイ! 自己紹介しまっす!

自分、この度ビョーゲンズ注目若手として新登場したバテテモーダっす!
シクヨロ、プリキュア!

そして、たぶんサヨナラ。だって自分、アンタらに負ける気がしないんで。


バテテモーダはアニメ『ヒーリングっど・プリキュア』に登場する敵キャラクター。


【概要】

自称「ビョーゲンズの注目若手新人」中の人は一番ベテランなのは内緒
第11話ラストでダルイゼンが生み出したメガビョーゲンが撒いた種がヌートリアに寄生して成長し誕生したテラビョーゲン。正式登場は続く第12話から。
見た目はサソリのような尻尾と頭部に角が生えたネズミの獣人。服装はこれまでの3人とは異なりかなり現代的。

【人物】

一人称は「自分」または「俺」で、語尾に「~っす」を付けて話す。
一見、ハイテンションで軽い口調のチャラ男で調子の良い太鼓持ちや舎弟に見えるが、その本性は邪悪で好戦的な戦闘狂。実は三人のテラビョーゲンをヨイショしてる時も、目が全然笑ってない。
実際、先輩風を吹かせまくるグアイワルに対して裏では不満タラタラに呼び捨ててこき下ろしたり、自身に微塵も興味を示さないダルイゼンに対して陰で「めんどくせぇ奴」と毒づくなど他のテラビョーゲン達も根底から見下しており、彼等を出し抜き手柄を立てて下剋上を企てる野心家。
生命溢れる地球環境を「不快な臭い」と嫌悪するビョーゲンズらしい一面も併せ持つ。

主に鉱物・無機物のエレメントさんを狙う傾向がある。
戦うことを「娯楽」と捉えており、その性格が表れているのか最初の戦いではメガビョーゲンに周囲を蝕ませることを優先させ、自身はメガビョーゲンの代わりにプリキュアと直接戦うという歴代敵幹部でも中々いなかった戦術をとっていた。
尚宿主譲りの高い俊敏性や、高い格闘能力を用いた接近戦を得意とし、プリキュアを同時に相手に取って優位に立つ程高い。
他のテラビョーゲンが自分ではあまり直接戦わなかったのに対し、狂気に満ちた目で

それにしても、戦うのって超楽しいわ...♪

と言い放つ姿は、その心情が理解できないプリキュア達*1に強烈な『恐怖』を植え付けた。

【下剋上を目論んだ害獣の末路】

そんな彼だが第19話にて追加戦士であるキュアアースの前にあっさり一蹴される。
続く第20話ではキングビョーゲンに「次の戦いで勝てば自分を一番の部下にしてほしい」と懇願しプリキュアと交戦するも、最期はキュアアースのプリキュア・ヒーリングハリケーンに敗れ…

俺の野望がぁぁぁ…… ヒーリングッバ~イ!!

野望が果たせなかった無念の断末魔を遺しつつ、メガビョーゲンと共にヒーリングッバイしてしまい、追加幹部でありながら初の殉職者となるのだった…。
まさかのかませ犬ならぬかませヌートリアである。

なお、彼の「宿主」のヌートリアは、作中で後に明かされたテラビョーゲンの誕生経緯及び、オフィシャルコンプリートブックの池田洋子氏のインタビューにより解放されて生きていることが判明している。
環境問題的には…と言いたいところだが、妥当であろう。

プリキュアシリーズでは生物素体に生まれた怪物が倒された後は、解放された生物のその後の姿を描くのが半ばお約束であるのに、劇中でバテテモーダの宿主のヌートリアのその後を描かなかった事には批判もある。

【余談】

プリキュアシリーズでは『魔法つかいプリキュア!』以来久々の和解も改心もすることなく倒された敵幹部*2

モチーフであるヌートリアは日本では特定外来生物に指定されている動物ではあるが、それも毛皮目的で人間に勝手に持ち出され、勝手に厄介者扱いされた動物である。
更に言えば、ヌートリアの近種であるドブネズミはあの史上最悪の感染症であるペスト菌の媒介となった生物としても有名。
そう考えると、今作の敵モチーフとして納得のチョイスであり、ある意味では人間の身勝手さに振り回されたヌートリア達の復讐のようにも…。

名前の由来は「バテてしまった」の関西弁「バテてもうた」から。
中の人は12年前ラテン系気質なバイク型炎神で、そこでは円山先生に似た声のパトカー型炎神と合体していた。
そして翌年の30分後1時間後の世界では、七夕をモチーフにした怪人も演じている(後者は奇しくも登場話がバテテモーダの退場回と同じである)。
他にもとあるアニメシリーズでは、のどかに良く似た主人公協力していたNINJAだったりする。
また、好戦的な面や声などからカズマ大門大に似ているという声もある(最も性格は彼らとは正反対だが)。

彼の後、敵組織の追加幹部は次々回作の『デリシャスパーティ・プリキュア』のスピリットルーまで登場しなかった*3


やっぱり追記・修正は楽しいっすね~

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最終更新:2025年04月06日 20:40

*1 特にひなたは、第13話においてプリキュア脱退を本気で考え込んでしまったほど。

*2 しかも彼だけでなく後に構成員全員が哀れにも同じような末路を辿ってしまった。

*3 次回作『トロピカル~ジュ!プリキュア』では追加幹部が一人も登場しなかったため。