ハカイザー(機界戦隊ゼンカイジャー)

登録日:2021/10/10 Sun 00:00:07
更新日:2024/02/08 Thu 15:51:54
所要時間:約 4 分で読めます




※推奨BGM:「次カイ予告」



次回のゼンカイジャーは!


アイツ一体何モンだぁ!?

新たな敵、その名はハカイザー!

武器もヤバめなんだが~!?

この銃はもしかして…!

世界を守るミイラになってやる!


(だい)30カイ!

(となり)のキカイはカキ()うハカイ?!


……だっチュン!







機械のパワー! ハカイザー!

画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第30カイ!『隣のキカイはカキ食うハカイ?!』より、(2021年10月3日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG




ハカイザーとは、スーパー戦隊シリーズ第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場するキャラクターである。


CV:???
スーツアクター:森博嗣

【データ】

身長/198cm
体重/197kg
世界/キカイトピア


【概要】

第29カイ!のラストにて登場した、トジテンドの最高技官イジルデが開発したステイシーザーに次ぐ実験兵士。
その使命は「人間界を侵略するワルドの防衛」である。

イジルデ曰く「一から作り上げた」と自慢していたが、ゲゲには「一から…ねぇ?」と疑われている。
ステイシーザー以上にヒロイックな外見だが、その顔からは感情を読み取れず無機質な印象を受ける。
その性格も冷静な威厳溢れるものだと思われたが…


【性格】


俺はワルドをガードする為にイジルデに作られた機械戦士だ…

って事で、邪魔する奴らは~全力でハカ~イ!


その見た目、いやそもそもゼンカイジャーにとって敵であるにもかかわらずやたらユルい爽やかな口調でノリが良い。
さらには五色田介人同様「全力で…」を信条としており、彼と似通ったところもある。
そういう意味合いで、内面的にはステイシーザーよりも「トジテンド側のゼンカイザー」の印象が強い。
とはいえトジテンドの構成員らしく、ユルい態度の裏には冷酷さも見え隠れしており、普段のユルい態度のままのんきに人類の文明崩壊を眺める冷淡さも持つ。

一方、その言動のそっくりぶりはゾックス・ゴールドツイカー「介人に似てる」と怪しむレベルで……?
しかしながら、ボスであるボッコワウス敬語で接する等、礼儀正しさも持ち合わせている。


【正体】

ゲゲが怪しんだ通り、後にセッちゃんがハカイザーを解析してみると、
トジテンドにさらわれた介人の両親である五色田夫妻が遺したデータを父親の功博士の脳から吸い出して開発したもの……要するにパクリである事が判明。
その姿もゼンカイザーのデザイン候補の一つから取られたものであり、いわば「プロトタイプ・ゼンカイザー」とでも言うべきものである。

ちなみに充電式であり、キカイノイドとは根本的に異なる存在である模様。
ゼンカイザーが誰かが変身するためのシステムであった事から、ハカイザーにも変身者がいる可能性もあるが、現時点では不明。
ただ名乗り口上は「機械『の』パワー」であり、ゼンカイザーやツーカイザー、ステイシーザー等の「人間が変身する戦士」と同じものである。


【戦闘能力】

機械のパワーを全開して、邪魔者を全力で破壊する。
戦闘能力は非常に高く、ゼンカイジャー5人とツーカイザーが束になってかかっても全て凌ぎきって吹っ飛ばすほど。
ボッコワウスによるとステイシーザーよりも性能が良いらしいが、本人は「ですかね!まだ比べたことないですけど」と曖昧な返事をしている。

武器として腕に2門の機関砲「ハカイザーショット」、背中に巨大なブーメラン「ブイメラン」を装備。
直接攻撃だけではなく、相手の影に一瞬で潜り込んでの奇襲といったトリッキーな攻撃も可能と、ふざけた言動に反して普通に強い。
全体的に基礎戦闘力の低いワルド怪人の護衛を任せられるだけの実力者であり、ハカイザーの妨害によってワルド怪人は円滑に侵略作戦を進めやすくなっている。
反面、ハカイザーが護衛するからか戦闘力が低いワルドも増えてしまい、ゼンカイジャーとの数の差でメンバーの何人かがハカイザーを押さえて残りのメンバーでワルドを倒すというパターンも発生するという、ハカイザー頼りによる問題も発生している。


装備

  • ブイメラン
背中に装備したウイング風巨大ブーメラン。
ブーメランだけでなく剣としても使用可能。

イジルデが開発し、ハカイザーに持たせた大型銃。
当初はこの武器を主体としていたが、実際は全力破壊銃がなくても正面からゼンカイジャー達を蹴散らせる位には強い。
詳しくは個別項目を参照。

  • ハカイフィニッシュバスター
第35カイ!で使用。
ハカイザーショットの銃口に赤い角のついたエネルギーをチャージして放つ破壊光線。


【余談】

  • 名前の由来は「破壊」とカイザーを組み合わせたものだと思われる。
    また、その名前から『人造人間キカイダー』のハカイダーを連想した視聴者も多かったが、公式によると無関係であり、連想される名前であることは意識していたらしいが、今の子供はわからないし設定も似ているからとそのままにしたらしい。
    公式Twitterでは「ハカイダーのうた」の替え歌でハカイザーを紹介したりと、名前が被った以上はそのことを利用しようとしている節も見られる。
    ちなみにハカイダーとは活動時間制限がある点、科学者の脳を利用して生み出された点が共通している。

  • マスクのモチーフは『忍者キャプター』の火忍キャプター7。『忍者キャプター』はかつて戦隊シリーズと並んでいたことがあり、それに由来していると思われる。

  • 胴体のクロスしたライン(もしくはギリシャ文字のχ(カイ))と、胸部の「ハ」の字に見えるラインが「父」のように見えることから、介人の「父」である五色田功博士から生み出されたことを示しているように見える。
    設定が似ているとされるハカイダーに脳が使われた光明寺博士も主人公キカイダーの生みの親……つまり「父」である点もこの印象を強くする。
    また、どことなく棒読みに聞こえる理由を「『子供とヒーローごっこをする父親』という演技コンセプトがあるのでは?」と推測する視聴者も。




あっ…残念!項目を追記・修正しなければ…


またな!トゥーッ!






































あっやばい…充…電…ガ…


第34カイ!にて充電切れ寸前に陥るも、ゼンカイザー以外の4人によって退路を断たれてしまったハカイザー。
止むなくそのまま戦うも、遂にエネルギー切れで動きが止まってしまう。
それと同時に頭部アーマーが消失し、 その素顔を露わにした。



あっ!?

嘘でしょ…?

ぬあっ!?

まさか…!?


あっ…あんたは!?

















登録日:2021/10/10 (日) 00:00:07
更新日:2024/02/08 Thu 15:51:54
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CV:川岡大次郎



真実

その正体は介人の父親・五色田功
ハカイザーのアーマーによって洗脳状態に置かれており、充電切れとは活動限界ではなく洗脳を維持する為のエネルギーが切れることを指していた。
即ち、イジルデの「一から作った」という言葉は外面、内面共に真っ赤な嘘であったどころか、
その実態はオリジナリティーの欠片もない技術横領と著作権侵害の限りを尽くした産物にして、正義の為に発明を続けた功の心と体を嘲笑して踏みにじった悪趣味極まりないものであった。
なお、ハカイザーとなっている間の記憶は功本人には反映されておらず、洗脳が一時的に解けた際には目の前にゼンカイジャーがいる事に困惑する姿を見せていた。

この事実は介人を始めとしたゼンカイジャーに衝撃をもたらした一方、同時に介人は「父ちゃんは生きている」と知った事でそれ以降の戦いにより一層情熱を注ぐようになった。

一方、ステイシーに至っては初めてできた仲間すらも介人の家族だったという事実に余計にショックを受けてしまう。
それでもそんなハカイザーを諦めきれず、一度は泣く泣く五色田ヤツデとの別れを決断してハカイザーを奪われまいとしたが、
後にボンワルドが蘇らせた自身の母・リセに襲われたことから、自分が介人に同じことをしていると悟り始める。

だが、そんな彼らの気持ちをよそにボッコワウスはイジルデに先々代大王の一部を与え、それでハカイザーを改造するよう命令するのだった……


ハカイザー改

第40カイ!に登場。
イジルデにより再改造と再洗脳が行われたハカイザーの姿。背中に黒いマントを羽織っているのが外見上の大きな違い。

これまであった功由来のユーモアセンスや明るさが完全に失われており、どこまでも冷酷に任務を遂行し、自分より格下と見なした相手を徹底して見下して敵を殲滅する、悪い意味でトジテンドらしい人格に変貌してしまっている。
自分の事は「イジルデによって作られた兵器」と自認しており、これまで親しかったステイシーに対しても「実験兵士は引っ込んでいろ」と吐き捨て、冷淡に見下すなど仲間意識も完全に失われた。
その一方でユーモアゼロの冷酷非情な性格になった反面、ハカイザーのネックだった若干のムラっけもなくなり、兵器としては十二分の活躍を発揮できるようにもなっている。

功の改造箇所に関しては謎が多かったが、元に戻った後の第41カイ!の方で露わとなる。


ハカイジュウオー


どうだゼンカイジャー!ハカイジュウオーの威力は!?

ハカイジュウオー!?

ボッコワウス様の力を授かって改造した、我輩の最高傑作だ!

画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第40カイ!『とーちゃん奪回、ワンチャン一回!』より、(2021年12月19日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG


全高:47.5m
重量:3000t
スピード:350km/h
出力:1250万馬力
世界:キカイトピア

第39・40カイ!に登場。
再洗脳されハカイザー改となったハカイザーが、トジテンドの王族の力で巨大強化改造された破壊メカ怪獣で、イジルデ曰く「最高傑作」
とはいえ、名前や全体のビジュアルから見る限りゼンカイジュウオーのパチモノにしか見えない。
ステイシーからはクダイテストに似ている」と評されており、クダイテストの技術も使われている模様。

ハカイザー改自身が自律システムとして頭部の脳ドームに直接組み込まれ、あらゆるデータを吸収しながら破壊衝動のおもむくままに戦闘を行う。
両肩の「ギアキャノン」と両翼の「ハカイウイング」から、高エネルギーの破壊光線を発射して世界を破壊する。
街を瓦礫の山に変えて、ゼンリョクゼンカイオーとも互角に渡り合う攻撃力と防御力を持つだけでなく、ジュラン達や介人達のゼンカイジュウオーの機界変形のように、ハカイザー改への変形縮小化も可能。
例えるならハカイザー版機界モードである。
ただし、前述通りハカイザー改本体は脳ドームに組み込まれている為、正確には変形しているわけではなく、あくまで変形して小型化しているように見せているだけだと思われる*1
イジルデの技術では人間であるハカイザーを完全に機界変形させる事は叶わなかったのかもしれない。

その一方で、ハカイジュウオーのシステムの中核がハカイザー改である事は間違いないらしく、制御ユニット代わりのハカイザー改を失う事でリミッターが完全に解除され、オーバーヒートを起こしながら暴走をするという欠点を抱えている。
一応は侵入者に対する防衛として内部にクダックやクダイターを送り込む事も可能だが、幾つもの死線を乗り越えたゼンカイジャー達の前には足止めにすらならなかった。


ハカイザー及びハカイジュウオーの顛末はこちらを参照。


五色田功

演:川岡大次郎
ハカイザーの元になった人物にして、介人の父親でヤツデの息子。
1980年5月30日生まれ。
妻の美都子とは高校時代からの付き合いであり、共に平行世界に興味を持ったことから共同研究を始めた後、そのまま結ばれたが、10年前のトジテンドに誘拐されてしまった。
美都子共々博士号を持つ天才科学者であり、攫われる以前にトジテンドの襲来を予期していたのか、観測したスーパー戦隊の世界を元にギアトリンガーとセンタイギア、そしてセッちゃんを開発していた。

性格は介人の父親らしく明るくて好奇心旺盛。
息子に負けず劣らずのぶっ飛び振りの持ち主であり、中学生時代には異世界に行こうとして大怪我を負ったこともある他、洗脳から解放されてジュラン達と会った際にも、キカイノイドやキカイトピア事情に目を輝かせている等、介人同様に童心を忘れない純真さを持つ。
加えて状況適応能力も高く、改造の後遺症で定期的な充電が必要になっても悲観する様子は一切なく、それどころかむしろ自力で充電装置を作って対応している*2

解放後は異世界にいるであろう美都子を見つけるべく、フリント・ゴールドツイカーから教わったクロコダイオーの設計図を基に作った平行世界ワープ装置を搭載した車に乗り、
別れ際、介人に新しいヒーローのセンタイギアを渡して旅立った。

そして、介人達によるトジテンドの壊滅と時を同じくして、逃亡先のスシトピアで再会した美都子を連れて無事帰還を果たした。

名前の由来は、『秘密戦隊ゴレンジャー』の主題歌を担当したささきいさお氏。



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最終更新:2024年02月08日 15:51

*1 恐らくハカイザー改が内蔵されている事を悟らせないようにする為の演出と思われる。

*2 ゼンカイ備忘録によると、「どれだけ陽気に描いても『改造された』という事実はどこかで匂わせた方が良い。なかったことにはならない」というメインライターの香村純子女史の意見を反映したとのこと。