登録日:2022/09/11 Sun 00:16:00
更新日:2025/04/19 Sat 20:13:36
所要時間:約 6 分で読めるというお話
※推奨
BGM:「Don't Boo! ドンブラザーズ」
じか~い、次回。
いつもの刑事、アイツは化け物か!?
Let's お手当てロク!ドンブラザーズ!
一体俺に何をした!?それでなんでお前らが集まる!?
やめろ!?お前らの看病なんてロクなことにならんわぁあああっ!!
ドン11話 イヌのかくらん
…と、いうお話……!
演:榊原卓士
【概要】
ドン11話に登場した
一般人。
見た目は紫色の
忍者装束を纏った、自称忍者で
頭頂部が禿げた中年男性。修行場所は住宅街の中にある森。
「忍者のコスプレをしたひげ面で中年太りのオッサン」という見るからに不審者な出で立ちだが、忍者としてのプライドは人一倍だったようで、そのプライドが
ヒトツ鬼に憑りつかれる原因となった模様。
実家は小さな牧場を経営しており、その手伝いで生計を立てていたようだ。
なおこの人物、劇中では初めての
複数回ヒトツ鬼に憑依された人間であるのが最大の特徴。
憑依される度に
桃井タロウに挑んだ辺り、後述の屈辱と怒りは相当根深かったらしい。
【劇中での活躍】
ドン11話「イヌのかくらん」
通販で注文していた鎖鎌を配達に来たタロウに「忍者道を究めないか」と声掛けしながらいきなり奇襲を仕掛けるも、あっさり破られた挙句「忍者ごっこもいいが、度を超さない方があんたの為だ」と辛辣に返されたことで激怒。
忍者ごっこだと!?俺の忍者道を馬鹿にしやがって!!
許せん!許せん!!許せぇぇぇぇん!!!
ひとり怒り心頭になった矢先にヒトツ鬼が憑依し、タロウに忍者のコスプレをしたまま昼間から襲撃をかますと、手裏剣鬼と化してドンモモタロウと戦った。
曲がりなりにも忍者として修行してきた経験からか、5体に分身した後は割とドンモモタロウを圧倒していたが、流石にドンブラザーズが揃った状況になると形勢が逆転。
キジブラザーが頭に乗せていたタライの塩が分身全員に降りかかった結果塩が目に入ってしまい、その隙にロボタロウへとチェンジしたドンブラザーズに1人1体ずつ倒された。
その後大野は修行場だった森に戻され物語は幕を閉じた……はずだった。
ドン27話「けっとうマジマジ」
何の前触れもなく唐突に再登場。
未だタロウへの復讐心を捨てきれなかったのか、またヒトツ鬼に憑りつかれる羽目になってしまう。
なお今回は割と自覚的だったのか、手裏剣鬼としての記憶や経験もしっかり残っていたらしく、ヒトツ鬼の力を新たな自分の力としてはっきり認識して運用していた。
劇中ではタロウと
ソノイの決闘場所にいきなり乱入すると、新たな力と称して魔法鬼へと変貌を遂げた。
その際は魔法鬼の力を意識してか、忍者のコスプレの上から黒いマントを羽織って魔女帽子を被っており、
不審者度が更に増した。
しかし、話の本筋はタロウvsソノイだった関係から
割と扱いは雑。
魔法を駆使して戦いそれなりにドンブラザーズを圧倒するも、獣人の大群まで加わった大乱戦だったこともあり目的のタロウとは勝負できず、
「面倒です!」という理由で
桃谷ジロウが変身したドントラボルトの雷刃闇駆白虎の前に敗北。
その後しぶとく魔法鬼ングとなって暴れるも、虎龍攻神と
ドンオニタイジンの連携の前に瞬殺された。
ドン32話「けっとうソノ2」
三度目の登場。そして母親が登場し、牧場を経営している実家に住んでいることが明らかになった。
ちなみに母親だが、よく見るとドン18話ラストでタロウから一本取ったあのおばちゃんであり、妙なところでタロウと縁があったことが判明している。
二度の敗北でタロウに対する執着心がすっかり抜けきっており、忍者道から足を洗い、真面目に働こうとしたが、そんなある日ポニー達を見ていると何故か牛の体模様が手裏剣に見えたり、忍者の頭巾を被っているポニーの幻覚が浮かび上がり、轟轟鬼に変貌。
忍者装束の上から黒い革ジャンとテンガロンハットを身につけた不審者にしか見えないシュールな服装となり、ツルハシで岩盤を掘り進みながらタロウvsソノニ&ソノザの戦いの場に乱入。
再びタロウに再戦を挑んだが、その後復活したソノイによって倒され、消去されてしまった。
ドン37話「イとニとザとシ」
普通に生きてました。
他の脳人に狩られたヒトツ鬼とは異なり消滅を免れたのか、人間界で普通に生活。
忍者道を極めることもタロウにリベンジすることも全く諦めてなかったせいか、普段通り忍者の修行をしていた最中、星獣鬼に取り憑かれる寸前だったところを諸事情でヒトツ鬼を欲したソノザの手によって星獣鬼が回収され、結果として4度目のヒトツ鬼憑依にはならなかった。
公式解説によるとこの複数回憑依された挙句脳人に倒されても消えなかったことは脳人すら想定外の完全にイレギュラーな案件らしく、通常はこれまでの犠牲者同様消えてしまう模様。
おまけに公式もかなり投げやりになっており
ですがご安心下さい。
ちゃーんと理由を用意しましたよ。2つほど!
1,「32話のソノイはタロウの力が入った状態だったので、消去が不完全だった」
2,「忍者なので、謎の忍者パワーで生き残った」
さぁ! こちら、どちらかお好きな方をお持ちくださいませ!!
まぁ理屈と膏薬はどこへでも付く、ということで。
大野さんにまた会えた、それだけで嬉しいじゃありませんか……(?)
と生き残った理由を視聴者の想像に任せるという斬新なスタイルで無理やり補完している。……それでいいのか。
ドン49話「さいごのおもいで」
3回もヒトツ鬼になり、タロウに倒されて流石に懲りたのか、家業である牧場の手伝いをしていた。
母親と仲良くお茶を飲んでいたのだが、新生ドンブラザーズへの復讐に燃える
ソノシ達脳人監視隊が最強のヒトツ鬼を作ろうと、
何故か吹き矢なのにチューチュートレインをしながら欲望を増幅させる吹き矢を打ち込みまくったせいで、またもやヒトツ鬼化。
今回はいつもと違って純粋な被害者だったと言えるだろう。
その前に自分の意志で変身しすぎではあるが。
「
最強の王になる」と宣言し、高い跳躍力で脳人監視隊の前に現れるが、彼らの命令を受け付けずに脳人監視隊を一方的にボコボコにし、退散させた。
その後はおでん屋の屋台で話をしていた脳人監視隊と新生ドンブラザーズの前に忍者装束に王冠と外套、杖を持った不審者スタイル姿で現れ、タロウへ勝負に挑む。
なおこの際、宙に放った5個のはんぺんを引き寄せ、化け物のように口を伸ばして全て平らげるという人間離れした技を見せた。
ヒトツ鬼化によるものなのか、大野の元々の特技なのか、はたまた忍術を極めた結果なのか定かではない
さあ勝負だ勝負ゥ!まとめてかかってこい!!!
懲りない奴だ…。だが面白い!
そうして王様鬼に変身し、新生ドンブラザーズ+脳人監視隊相手に王族分身の術などを用いて11対5という状況でも優位に立っていたが、ドンモモタロウが見せた新技によって気配を見切られ、そこから仲間を巻き込まないような正確な高速移動と斬撃によって分身ごとまとめて倒された。
その後は牧場に戻り、母親に4度目の念を押されながらも手伝いを再開していた。
なお、被ったままの王冠は投げ捨てられており、ラクダ色のシャツを着ていたが、見ようによっては「裸の王様」に見えなくもない。
今度という今度という今度という今度こそは、改心した……はず。
そしてこれで、1年に渡って4度も宿敵タロウに挑み続けた大野の物語は幕を閉じたのだった。
と思われたが……
Vシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』
実際はこの後も
タロウやドンブラザーズへの対抗意識は一切変わっておらず、タロウが
記憶を失って脱退した新生ドンブラザーズ相手に何度も王様鬼と化しては挑み、その度に返り討ちに遭ってきた模様。
そんな有様のため、新生ドンブラザーズの面々にもすっかり呆れられており、ほとんど流れ作業のように片づけられてきた。
そんな相変わらずの日常を過ごしてきた彼だが、ある日母の一子が入院。
稔も見舞いに来てはその回復を祈っていたが、それも虚しく一子は息子に手を握られながら病床でその目を閉じてしまう。
そして、そんな母が最後に遺した「自由に生きてくれ」という言葉を聞いた結果、彼の心に確かな「覚悟」が生まれてしまう。
母親の死と遺言を受けた稔は、今までとは比べものにならない闘志と欲望をその身に宿すと、機界鬼へ変身。
なおドンブラザーズの前に姿を表した際は、白いジャケットと額に歯車を身につけた不審者スタイルで現れた。
ドンモモタロウに5度目の戦いを挑むと、今までのヒトツ鬼態を凌駕する戦闘能力を見せて圧倒した末、なんとドンモモタロウを討ち取ってしまった。
だが、すでに肥大化した欲望は目的を達成しても収まらず、そのまま街中で暴走を始めてしまい、食い止めようと現れた新生ドンブラザーズに対しても、タロウの死とジロウへの不満からモチベーション不足とコンビネーションの瓦解も手伝って容易に蹴散らしてしまった。
そのまま止めを刺そうとするも、ソノイの嘔吐によって返されたタロウ汁によって復活したタロウが参戦すると、彼らも再び立ち上がり形勢逆転の兆しが見え始める。
そして、そのまま彼らに逆に圧倒されてしまい、脳人レイヤーを通じていつの間にかゼンカイトピアにまで吹っ飛ばされると、そこで
機界戦隊ゼンカイジャーと交戦中だった
カシワモチワルドと合流。
出会って早々にお互い危機に陥っているとを悟るや速効で結託し、お互いの腕を交換して自身はカシワモチ機界鬼へパワーアップを果たす。
そうして底上げされた力でもって二大戦隊を迎え撃つが、最後はビクトリースーパーギアでパワーアップしたドンゼンカイモモタロウと
ゴールドンゼンカイザーの必殺技を喰らって敗北し、元の姿に戻された。
その後、死んだかに思われていた一子は実は眠っていただけだったと判明。
すっかり元気を取り戻した母親の姿に喜ぶと同時に、今度こそ真面目に生きると誓うのだった。
果たしてこれが真意なのか、それともやはりまたどこかでリベンジに走ってしまうのか。全ては神のみぞ知る……
Vシネクスト『王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ』
まさかまさかの7度目の登場。
『ドンブラザーズVSゼンカイジャー』の一件で本人なりに懲りたらしく、すでに就職したのかスーツにカバンという整った身なりをしていた。
しかし、不運なことに大型トラックに轢かれて意識不明の重体に陥ってしまう。
猿原には「ヒトツ鬼常習犯だぞ!」と見捨てられかける始末。
さらには「このまま終わりたくない」という無念が欲望に変わり、かつての
特命鬼や炎神鬼の如く精神だけが王様鬼と化して本体から分離。
『
王様戦隊キングオージャー』の世界のチキューに通じるワープゲートを生み出して
何故か既に単独でチキューにいたタロウを除くドンブラザーズの一行にソノニとソノザを巻き込んで移動してしまう。
結果、面々はチキューの五王国に飛ばされ、その先で出会った王様達と各々ひと悶着を起こして不要な因縁を作る羽目になるという
本作の元凶となった。
しかもそれでも飽き足らず、今度は
まだ完全には死んでいないのにハーカバーカに出現。
どうしようもなさ過ぎる理由で争い合う二大戦隊の戦いに乱入すると、無念の鬱憤晴らしと言わんばかりに彼らを蹴散らしていくが、それが仇となって二大戦隊に「共通の敵」と認識されて彼らの結束を招いたのみならず、
これまた何故か現れたゼンカイザーブラックによってドンオージャクラウンが2つ出現し、それを使ったドンモモタロウと
クワガタオージャーがゴールドンモモタロオージャーとゴールドンクワガタオージャーにパワーアップするといよいよ形勢が逆転し、彼らの必殺技を同時に喰らって敗北。
その衝撃でワープホールが生まれて二大戦隊の面々は現世のチキューに帰還し、大野自身の意識も本体に戻って無事に意識を取り戻した。
ちなみにその時はいつもの朝田警察官に人工呼吸を受ける直前だった。
【変身態】
手裏剣鬼
我が宿敵よ!一子相伝、大野流忍術の真髄見せてやろう!!
ハァッ!!
謇玖」丞殴謌ヲ髫
どうした?貴様の力はその程度か…!
身長:188cm
体重:237kg
スキン:忍ばないニンジャ
ベース:ベニツ鬼
ドロップ:ニンニンジャーギア
むかしむかし:稔は
忍耐強いメン
タリティで修行を続けてきたそうな…。
ドン11話に登場。
忍者道を究めたい男・大野稔の
「自分の忍法を見せつける」という欲望から生まれた、
手裏剣モデルのヒトツ鬼。
無数の手裏剣の刃を鎧や帷子のように身につけた忍者のスキン
「忍ばないニンジャ」を装備。
上半身を覆う刺々しい無数の手裏剣の刃、陣笠のように頭に被った
巨大手裏剣が特徴的だが、全体的には紺色の忍び装束に口元を覆う布と割と正統派な忍者のイメージに近いデザイン。人によっては
足軽か戦国武将のようにも見える。
眉間に皺を寄せた厳しい顔つきも併せて、
派手さとは無縁の古典的な悪役忍者といった風情の風貌をしている。
人を超えたプライドの鬼となり、忍者道を馬鹿にしたタロウを手裏剣で
いけいけどんどんと襲った。
モンスター化すると
「分身の術」で5人に増え、頭の
「カサニンジャーシュリケン」を
変幻自在に投げつける。
そして宿主が忍者として特訓してきた関係から小型の手裏剣をナイフのように装備して武装。
分身の術を駆使して1対5に持ち込み、時には撒菱をばら撒いてドンモモタロウを含めたドンブラザーズを苦戦させるなど、戦闘力は今まで出てきたヒトツ鬼の中では随一。
モチーフは『
手裏剣戦隊ニンニンジャー』。
全体的なフォルムはアカニンジャーよりも
シュリケンジンやヒトカラゲ寄り。ドンモモタロウを執拗に狙うという点では
蛾眉雷蔵の
オマージュとも言える。
そしてニンニンジャー達が
家族の絆を尊び、先祖が作った忍者の歴史に縛られず、自分の思い描く未来の忍者道をド派手に突き進んでいった忍者なのに対し、
手裏剣鬼の場合
旧い忍者のイメージに縛られながら孤独に修行に励む、忍者のコスプレをした自称忍者で推定独身の中年男性といういろんな意味で世知辛い対比となっている。
一応忍者への情熱は本物なので、
「『ドンブラザーズ』ではなく『ニンニンジャー』の世界にいたら幸せになれたかもしれない」という意見も上がった。
魔法鬼
久しぶりだな!我が宿敵よ!!
アンタは…まさか!また!?
誰……?
貴様を倒すため!また力を手に入れたのだァァッ!!
鬲疲ウ墓姶髫
雷の、エレメントォ―!!
身長:198cm
体重:226kg
スキン:紫の魔法使い
ベース:シソツ鬼
むかしむかし:稔は手裏剣鬼になったことがあるそうな…。
ドン27話に登場。
忍者道を究めていた男・大野稔の
「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた、
魔法モデルのヒトツ鬼。
紫色の衣装を着た魔法使いのようなスキン
「紫の魔法使い」を装備している。
風貌は一見魔女帽子を被り
マントを羽織った古典的な魔法使いのようだが、その頭部はよく見ればへし折れて使い物にならなくなった箒と紫色の
スライムが混ざり合ったような怪物然としたもの。
悍ましい単眼の相貌も併せて、さながら
魔法使いの姿を稚拙に擬態した邪悪な魔物のようなビジュアルである。
人を超えたリベンジの鬼となり、タロウに勝つために
忍者道を超える
マジカル・フォースをどんどんと究めていった。
モンスター化すると
「魔神スティック」を片手に
不思議な呪文をコールして、
あふれる執念を
エレメント魔法に変えて攻撃する。
ただし呪文詠唱は
原典のそれとは程遠く、
「○○のエレメント!」と雑に叫ぶだけで魔法が発動する関係から元ネタへのリスペクトの度合いは
前作のボッコワウス以下。
肝心の実力の方は以前の手裏剣鬼の時同様高め。
大乱戦になったドン27話のせいで影が若干薄くなってしまったが、トリッキーな魔法でドンモモタロウを翻弄しキレのある体術も見せるなどヒトツ鬼の中でも戦闘力は優秀な部類に入る。
モチーフは『
魔法戦隊マジレンジャー』。
紫色の
マントを羽織るなどマジレンジャーと共通な部分こそあるが全体的なビジュアルは冥獣人のそれ。帽子にはインフェルシアのデザインに見受けられた髑髏があしらわれている。
魔法発動時の魔法陣はマジレンジャーが用いていた魔法陣であるなど小ネタも見受けられる。
また原典となるマジレンジャー達が
勇気と家族の絆で魔法に目覚めていったのに対し、
魔法鬼の場合
個人的な怒り・執念といったネガティブな感情や欲望で魔法を用いて怪物に堕ちるという原典における
悪の魔法使い路線を貫いている。
魔法鬼ング
身長:52.7m
体重:2160.7t
スキン:魔神の王
ドロップ:マジレンジャーギア
倒された魔法鬼のパワーが脳人レイヤーに積み重なって生まれる、巨大な魔法モデルの
ヒトツ鬼ング。
マジキングを歪めたようなスキン
「魔神の王」を装備。今回は電磁鬼ング以来になるヒトツ鬼と同種の頭部デザインに戻っている。
多彩な魔法が入り乱れる
「エレメント祭り」で敵に
チェックメイトをかける、
強大な
「魔法スキル」を得意とする。
ばく進するように繰り出す
マジ熱いファイヤーは、あらゆるものを焼き尽くしてしまう。
倒されると「マジレンジャーギア」をドロップする。
轟轟鬼
俺は諦めェェん!!今度こそお前を倒す!!
お前は……またか!?
見ろ!俺の新しい力を…!スタート・アップ…ハァ!!
霓溯ス滓姶髫
アタァァァック!!
身長:191cm
体重:233kg
スキン:しつこき冒険者
ベース:ベニツ鬼
ドロップ:ボウケンジャーギア
むかしむかし:稔は手裏剣鬼と魔法鬼になったことがあるそうな…。
忍者道と魔法を究めていた男・大野稔の
「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた、
轟轟モデルのヒトツ鬼。
インディ・ジョーンズを彷彿とさせる古めかしい冒険者風のスキン
「しつこき冒険者」を纏っている。
頭部は過去に登場した快盗鬼に、ボディは海賊鬼にそれぞれ似ているが、全体的にレザージャケット風のカラーリングになっているほか側頭部のモノクルが大きなタイヤとコンパスをあしらったようなものに変わっている。
全体的には古典的な冒険家像を踏襲したようなルックスだが、邪悪な笑みを浮かべた顔は流用元もあいまって
純粋な冒険心や探究心など持たない悪質な盗掘家・略奪者といった印象。
また歯を剥き出しにして笑う口元や襟元から覗く胸板は色合いも相まって
白骨死体じみており、
道半ばで力尽き朽ち果てた冒険者の亡骸のようにも見える。
総じて
わかりやすいリデコながら「冒険家」に対するネガティブなイメージが詰め込まれたビジュアルとなっている。
人を超えた再リベンジの鬼となり、タロウに勝つために忍者道や魔法を超える果てなき冒険スピリッツをどんどんと究めていった。
モンスター化すると頭の「プレシャスコンパス」で標的を探し、スタート・アップしながらアクセル全開でアタックする。
倒されると「ボウケンジャーギア」をドロップする。
モチーフは『
轟轟戦隊ボウケンジャー』。
スーツは快盗鬼と海賊鬼のリデコ。
変身時のモーションはボウケンジャーの変身ポーズと同一であり、頭にデカデカとアクセルラーを模したような巨大なタイヤとコンパスが存在、また首の襟には
明石暁のジャケットの襟に描かれているのと同じ迷彩柄もデザインされている。
ボウケンジャーの面々が、
それぞれが「自分だけの宝」を求めながらも数多の冒険の中で理解し合い絆を深め、大きな試練やトラウマに直面するたびにそれを仲間と共に乗り越えていったのに対し、
轟轟鬼は
心配してくれる肉親のために人に理解されない非現実的な夢と子供っぽい復讐心を捨てようとするものの結局うまくいかず、熱い冒険とは程遠い孤独な戦いを懲りもせず繰り返した末リベンジを果たすこともできず消されてしまったという点が、やはり皮肉となっていると言える。
まあ結局生きてたんですけどね。
また、探検家のような姿や一種の「普通の人間になりたくない」という欲望は
人間を捨てたかった彼にも似ている。
王様鬼
か、母ちゃんごめん…今度という今度という今度こそは…俺は最強の王になるぅぅ!!
邇区ァ俶姶髫
うるさい!戦う相手はこの王が決める!
身長:200cm
体重:240kg
スキン:オオノオウカン
ベース:シソツ鬼
ドロップ:キングオージャーギア
むかしむかし:稔は手裏剣鬼と魔法鬼と轟轟鬼になったことがあるそうな…。
忍者道と魔法と冒険を究めていた男・大野稔
「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた、
王様モデルのヒトツ鬼。
虫が王様の衣装を着飾ったようなスキン
「オオノオウカン」を纏っている。
モチーフ戦隊の「昆虫+王様」という要素をしっかり拾ったデザインで、ぱっと見には王冠や
マントなど王様の要素が強めだが、
よく見るとリアルな昆虫の脚や触角、鞘翅などがあちこちにあしらわれており結構不気味。
全体的には王冠を被った王様の顔にも背中側から見た甲虫にも見えるような騙し絵風の見た目になっており、腹部には髭面の男性の顔がある……と見せかけて、
それっぽく見える模様のある甲虫の鞘翅がくっついている。
さながら
王様に擬態した虫の化け物といった印象。あと鞘翅の模様は大野の顔にも似ているため、
サイズの合わない王冠を被った大野の顔にも見える。
人を超えた再々リベンジの鬼となり、タロウに勝つために
忍者道や
魔法や
冒険を超える
王者の風格をどんどんと究めていった。
モンスター化すると、
「王族分身の術」で五色の
キングに分かれて自分を
守護させながら相手に
王手をかけていった。
「最強のヒトツ鬼を作る」という目的のためにソノシたち脳人監視隊が欲望を増幅させる吹き矢を何発も撃ち込んだためか、言動は
いつものごとく暴走気味、かつ
「王」を自称して彼らの命令に逆らうなどいつも以上に傲岸不遜。
しかし「最強のヒトツ鬼」の名は伊達ではなく、
ソノシをパンチ一発で吹っ飛ばす、脳人監視隊を1人で一方的にボコボコにしてしまう、タロウを除く新生ドンブラザーズ+脳人監視隊の計11人に5人で挑んで終始優勢に立ち回るなど異常な強さを誇っている。
倒されると「キングオージャーギア」をドロップする。
ドン最終話では処刑人のソノナ・ソノヤとの戦いが描かれたため、TV本編における最後のヒトツ鬼となった。
また今回は更生しようとした矢先、脳人監視隊の介入でヒトツ鬼になったため、完全な被害者である。
機界鬼
最強、最強! 俺こそ、オンリーワァァァン!!!
讖溽阜謌ヲ髫
身長:203cm
体重:244kg
スキン:ギアガトリンガー
ベース:ベニツ鬼
ドロップ:ゼンカイジャーギア
むかしむかし:稔は世界初、手裏剣鬼と魔法鬼と轟轟鬼と王様鬼になったことがある男だったそうな…。
モンスター化すると奇怪かつ頑丈な体で相手の攻撃を全力全開で受け流し、左腕のガトリングでババンババンと掃射して視界に入った周囲一帯の敵を一網打尽にする。
加えてただ豪快に暴れまわるだけではなく、劇中では自身に突っ込んできたオニシスターを押さえつけてガトリングを彼女の体に置き、そのまま後方にいたイヌブラザーたちを狙い撃つ老獪さも見せた。
大野自身、今まで以上にタロウへの挑戦心が膨れ上がっていた事もあって戦闘能力はヒトツ鬼の中でも最強クラスを誇り、一度はドンモモタロウの命を奪い、他界させてしまった。
倒されると「ゼンカイジャーギア」をドロップすると思われるが、既にドンブラザーズが入手済みの為、詳細は不明。
モチーフは『
機界戦隊ゼンカイジャー』。
歯車は彼らが使う
センタイギアを意識していると思われる他、その胸には
鳥の頭にも見えるレリーフがある。
ゼンカイジャーの面々が
各々に苦い過去を抱えながらも、最終的にはそれを乗り越えて自分の楽しみや生き甲斐を見出し、他の世界へと旅立って多くの人々と手を取り縁を結んでいるのに対し、
機界鬼の場合
些細なプライドを傷つけられた過去に執着し続け、それ以外の進む道に全く目を向けなくなった上に、自分の欲に溺れて無関係な人々に襲い掛かる点がヒトツ鬼としての皮肉になっていると言える。
ゼン介人との対比は特に強くなっており、
両親が行方不明になってもその生存を信じて世界初という夢に挑戦し続け、キカイノイドと共にゼンカイトピア初のスーパー戦隊を結成したゼン介人に対し、
誤解とはいえ大事にしていた母親が危篤になってしまい、またしても同じ夢に固執しては何度目かも分からないヒトツ鬼化を遂げ、二番煎じのキカイノイド怪人と奇妙な縁を結ぶ機界鬼という皮肉が見られる。
また、亡き母親の存在が遠因となって主人公に執着する点に関しては、ゼン介人達と和解する前の
ステイシーにも共通すると言える。
【余談】
- 公式からの愛称は「謎の忍者おじさん」というあまりにも雑ながらこれ以上ないほど相応しいもの。そしてその後も再登場する度に視聴者から「謎の魔法使いおじさん」「謎の冒険おじさん」「謎の王様おじさん」などと呼ばれることとなる。纏めて「謎の忍者魔法冒険星獣未遂王様機界柏餅おじさん」と呼ばれたりも。
肩書のデラックス盛り。
演じた榊原卓志氏も認知済みだったらしく、プライベートGロッソに出向いた時は自分で名前を設定可能なキーホルダーに「謎の忍者おじさん」と刻印している。それ名前ちゃうし。
- 手裏剣鬼→魔法鬼への変貌は『ニンニンジャー』本編で加藤クラウド八雲の魔法の師匠が小津翼だったことに由来して決められた事がスタッフブログにて語られている。由来が強引だった事についても認めたが
また、手裏剣鬼→魔法鬼を経て轟轟鬼へ変貌したが、翼は『ボウケンジャー』ではVシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』のドリーム戦隊の一員として登場している。
- 手裏剣鬼のスーツは
宿主の関係上後に魔法鬼に改造された。胴体をよく見ると改造される前の名残が確認できる。
- 機界鬼のデザインが、身体に対して縦向きになっている歯車なのは、未来鬼と被らない様にしたため(未来鬼の方も壊れて歯車が剥き出しになった時計の様な見た目をしている。)。
- ちなみに劇中でヒトツ鬼になった戦隊には何の因果か、
といったように、忍者の敵が存在するという共通項がある。
- 上記の件を踏まえると、『キングオージャー』にも忍者怪人が登場する可能性が……?と思っていたら、
企画さんがゴネにゴネたおかげで『キングオージャー』の第2部より忍者モチーフの幹部怪人ゴーマ・ローザリアが登場した(なお、クリーチャーデザインの余湖裕輝氏は『ニンジャスレイヤー』の作者でもある)。
我が宿敵よ!一子相伝、大野流追記・修正の真髄見せてやろう!!
- 謎の特撮おじさんたちに通じるものがある -- (名無しさん) 2023-02-25 01:58:57
- ↑2 つまりVSシリーズに登場する可能性も…? -- (名無しさん) 2023-02-26 01:12:47
- 王様鬼、色んなところでベルゼブブモチーフ説を見るけど正直そんなにハエに似てる気がしない -- (名無しさん) 2023-02-26 04:44:23
- ゴキブリモチーフなんて説もあるけど言われるほど見える気はしないかも -- (名無しさん) 2023-02-26 05:02:00
- 腹の顔は『王』の字にも見立てられるな。あと「大野のお母ん」が頭を押さえていたので自然にヒトツ鬼になることはなかった、なんて解釈してみたり -- (名無しさん) 2023-02-26 11:32:39
- 王様鬼はゴキブリとかハエというより、ざっくり「虫モチーフ」な気がする -- (名無しさん) 2023-02-26 11:37:31
- 飛流とは逆に最初の方はほぼ自分の意志で復讐してたけど、最後は周りの思惑に利用されての被害者と真逆になってるな -- (名無しさん) 2023-02-28 10:18:23
- ドンブラザーズVSゼンカイジャーのあらすじによると機界鬼が出るらしいが、まさか、ね? -- (名無しさん) 2023-03-01 17:26:29
- そういえばキングオージャーギアをドロップしたということは、雉野とジロウ以外の4人ってキングオージャーにチェンジ可能なんだよね… -- (名無しさん) 2023-03-04 16:09:16
- 王様鬼が上手い具合にキングオージャー1話の展開の暗喩になるとか思わんでしょ… -- (名無しさん) 2023-03-05 10:32:51
- 「他の4王国を征服して乗っ取ったラクレスの姿」とか言われるの草なんだ王様鬼 -- (名無しさん) 2023-03-05 22:23:55
- マリオストーリーのコワッパに似ている -- (名無しさん) 2023-03-17 10:04:04
- ついにキカイ鬼にまで・・・王様もそうだけど、割と強かったし -- (名無しさん) 2023-05-08 08:44:05
- 機界鬼の忍者繋がりはゼンリョクゼンカイキャノン使用して忍者召喚したハカイザーだね。 -- (名無しさん) 2023-05-09 14:09:58
- 今度こそ今度こそ今度こそ反省したっぽいけど、VSキングオージャーでもなっちゃうんだろうな…暴太郎鬼か次回戦隊鬼に -- (名無しさん) 2023-05-12 22:07:30
- ↑暴太郎鬼はファイナルライブツアーで登場していますよ。 -- (名無しさん) 2023-05-12 22:13:18
- ↑じゃあ非公式鬼かキングオージャーの次で -- (名無しさん) 2023-05-15 08:27:31
- ハカイザーは忍者キャプターがモチーフでしたね。 -- (名無しさん) 2023-06-23 22:05:47
- キングオージャーは本日で前半戦のラストになったわけだけど、ラクレス本人も敵幹部によって悪の王に仕立てられていたという。やはりキングオージャー本編の予言だったのか? -- (名無しさん) 2023-07-16 12:59:23
- 流石にキングオージャーの脚本はまだそこまで出来上がってない頃だろうし、偶然の一致だろうね -- (名無しさん) 2023-09-08 18:41:43
- 『キングオージャー』でも正真正銘忍者の怪人が出てくるとは…… -- (名無しさん) 2023-09-10 10:16:48
- 「変身したヒトツ鬼のモチーフ全て『忍者モチーフの敵と戦ったことがある』」という形で「『変身者そのものが各戦隊のネガ要素』となる」なんてミラクルを達成しちゃったとは……。もう悪さすんなよ! -- (名無しさん) 2023-09-24 01:38:17
- 爆上鬼もなんだかんだこの人になりそうw「馬の世話するよりマイカーに乗りたい」とかかw? -- (名無しさん) 2023-12-22 18:54:46
- ヒゲダンことOfficial髭男dismの『SOULSOUP』(『SPY×』) -- (名無しさん) 2023-12-24 11:36:42
- ↑途中で投稿を押してしまった(失礼) ヒゲダンことOfficial髭男dismの『SOULSOUP』(劇場版『SPY×FAMILY』の主題歌)に忍者おじさんの演者である榊原卓士氏が出演していたのはたまげたなぁ -- (名無しさん) 2023-12-24 11:42:35
- 【朗報(?)】キンオーVSドンブラにてまさかの登場決定! -- (名無しさん) 2024-04-02 19:45:06
- 再び王様鬼ってシチュエーションとしては、ぴったりなヒトツ鬼だ(そもそもTV本編で先に登場させたのが、おかしかったのだ) -- (名無しさん) 2024-04-12 20:43:21
- 下手にぽっと出のちょいキャラ出されるよりは納得の人選…かな? -- (名無しさん) 2024-04-12 21:17:46
- 王様鬼再登板だから新しい愛称は増えないと思ったら、異世界転生おじさんという斜め上の肩書きがついてしまった -- (名無しさん) 2024-04-27 10:06:45
- ↑むしろいつものなろう系では…いや、なろう系でもここまでしぶといおじさんは出なかったなたぶん。 -- (名無しさん) 2024-05-12 22:34:44
最終更新:2025年04月19日 20:13