ハンマー(ドンキーコング)

登録日:2022/01/19 Wed 13:03:19
更新日:2024/11/20 Wed 00:33:39
所要時間:約 5 分で読めます



ハンマーとは、任天堂より発売されているゲーム「ドンキーコング」に登場するアイテムである。
2015年に公開されたアメリカ映画「ピクセル」でも登場、主人公らが武器として振るいヴォルーラ星人の侵略に立ち向かった。パックマン戦でのチート行為に対するペナルティとして武力行使したのに、ゲーム内仕様に存在しないドンキーコングへのハンマー投げが許された理由は定かではない。

ドンキーコングシリーズ

ドンキーコングシリーズといってもスーパーの方ではなくアーケード、及びファミリーコンピュータより発売された現在のクランキーコングが出ている方の初代のドンキーコング。
当時は名前が無く、「救助マン」や「ジャンプマン」と呼ばれていたマリオは、ドンキーコングが転がしてくるタル、ステージをうろつく火の玉などの障害物は基本的にジャンプするか梯子を登るかして避けるしかない。
しかしこのハンマーを取ると、一定時間コミカルな専用のBGMと共に振り続け、それら障害物を破壊することが出来る。言ってみれば唯一の武器。
火の玉はマリオがハンマーを取ると青くなり、慌てるような姿になる。

ただし使用中は梯子を登れなくなるので、上に行きたければ効果が切れるのを待つしかない。
また、押せ押せな雰囲気から勘違いしやすいが決してマリオが無敵になったわけではなく、攻撃判定はハンマーの部分にのみ発生しており、ハンマーを振り上げている隙に横から敵にぶつかるとそのままミスになる。
この時代のゲームとは思えないほどしっかりとした判定が作られているのだ。

ハードの仕様上ハンマーを再現出来なかったゲーム&ウオッチ版及びそれをアレンジした『ゲームボーイギャラリー2』の「いま」版には登場しない。
スーパードンキーコングシリーズでは出番が無いが、初代ドンキーコングの流れを汲む『マリオvs.ドンキーコングシリーズ』においてはアイテムとして登場している。
GB版『ドンキーコング』では、概ね性能は一緒だが上に放り投げることが出来、その間にはしごを登ったりすることで上の台で再びハンマーを手にする、などのテクニックが可能。
さらに特定のブロックを破壊することのできる「スーパーハンマー」も登場。
こちらは時間経過やハンマーを落としたりしてもまた元も場所に復活している。
また本作での縁か、『スーパーマリオRPG』などマリオが武器を扱う作品では、しばしば「ハンマー」が主力武器として採用される。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

作品をまたいだオールスター作品である本作にも登場。
というか今やドンキーコングよりこっちのほうで有名かもしれない。
スマブラが初出から20年にもなる長期シリーズ化したこともあり、ハンマーがドンキーコングに由来するアイテムであることを知っている人は今やどのくらいいるのだろうか。

スマブラシリーズにおけるハンマーは初代からアイテムとして登場しており、以後最新作のSPまで毎作登場している皆勤賞アイテムでもある。
獲得すると原作通り専用BGMと共にハンマーを振り回し続ける。ハンマーによる下打撃の威力は非常に高く、ダメージソース、バースト手段としても強力。しかし使用中は原則手放せず横移動と地上でのジャンプしか出来ず、受け身やガケ捕まりが出来ず、カウンターや無敵状態の相手により返り討ちに遭いやすいなどのデメリットもある。
ただし、強い攻撃を受けて落としたり、特定条件下であれば捨てたりすることがある。

DXからはハズレとしてスカハンマーが登場。
これはハンマー取得時に確率*1で先端部がすっぽ抜けてしまう*2というもの。そうなると効果が切れるまでひたすら攻撃判定の無い柄の部分だけを振り回すことになる。すると一転、スカハンマーを取ってしまったファイターは無防備でかつアクションが制限されたまま効果が切れるまで逃げ続けなければならない。
逆にすっぽ抜けたハンマーヘッドは投擲アイテムとして使える。デカい鉄の塊という見た目通りかなりの高火力。大抵無防備に柄を振り回し続けるファイターに向かって飛んでくる。
ハンマーのフィギュアが存在している他、forにおいてはハンマーヘッドのフィギュアも登場。

Xからは上位のものとして「ゴールデンハンマー」が登場。
これはFCソフト「レッキングクルー」に登場したもので、原作では取得すると専用BGMが流れ、通常のハンマーよりも素早く振ることが出来、どんな壁も一撃で破壊するというもの。
スマブラにおいてはハンマーよりも素早く振ることが出来、威力もより高いというものになっている。
出現時には原作通り専用の台座からニョキニョキ生えてきて、取ればボタン連打で空中歩行も可能
やはりというか、ハズレも存在。こちらは「ゴールデンピコピコハンマー」と呼ばれ、当たってもピコピコ鳴るだけで全くダメージは与えられない。でも空中歩行は可能なので多少は逃げやすい。
ピコピコハンマーによる打撃は威力0、ノックバック無しの攻撃扱いなので一応カウンターが可能。
また、アシストフィギュアチンクルによりハンマー、ゴールデンハンマーが大量に撒き散らされることも。
みんながハンマーを振り回す非常にカオスな状態となるが一人ハズレを引いてボコボコにされることも。

SPにおいては通常の方のBGMがアーケード版のものに変更され、ヒット時に原作のSEとエフェクトが出るようになった。


また、一心不乱に振り回し続ける様子は非常にコミカルであり、リアル頭身の人間ファイターだとより顕著になる。
これにより片翼の天使天の聖杯なんかも一気にギャグキャラと化す。
追加コンテンツによりファイターが追加される際には激辛カレーによる赤面やウサギずきんやスーパーこのはによるケモ耳などと共に面白い姿を撮影するスマブラの洗礼に欠かせないアイテムの一つとなっている。

特徴的な振り方をする人達

手で持たず、自分の周りを衛星のように回転させて振る
ただし振り上げないので頭上がガラ空き。

ゲーム&ウオッチらしいカクカクした動きで振る。
しかし、DXにおいてはクッパガノンドロフなど屈強なファイターでさえ両手で振り回し続ける中、ペラペラな見た目の彼がただ一人片手で振り回していた

普通に振るカービィとは違い、片手でバタバタしながら振る。
かわいい。

手首だけを動かしMr.ゲーム&ウォッチのようにカクカク振る。
これは「光神話 パルテナの鏡」にてアイテムのトンカチを使用する際の挙動の再現である。

画面の方を向き、片手で持って全身を使って振る。

前足ではハンマーを掴めないのでツルを使って振る。

元々持っているハンマーとアイテムの方のハンマーをそれぞれの手に持ち、交互に振り下ろす。
攻撃判定は残念ながらアイテムの方のハンマーにしかない。

  • スティーブ/アレックス/ゾンビ/エンダーマン
足は全く動かずに上半身を軽くひねりつつ片手で思い切り振り下ろす。
結構怖い。



追記・修正はハンマーヘッドで星になってからお願いします。

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最終更新:2024年11月20日 00:33

*1 代を追うごとに下がっており、「DX」…12.5%、「for」…7%、「SP」…5.5%となっている。

*2 後に『マリオ&ルイージRPG』シリーズでもハンマーの先端がすっぽ抜けるという演出が登場している