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妖精伝姫(遊戯王OCG)

登録日:2022/05/17 (火曜日) 15:34:30
更新日:2026/08/18 Tue 17:32:30
所要時間:約 14 分で読めます




妖精伝姫(フェアリーテイル)とは、遊戯王OCGに登場したカテゴリである。

▼概要

「ザ・ダーク・イリュージョン」で初登場したカード群。

おとぎ話のお姫様の衣装を着た動物のイラストが特徴的で、名前は「妖精伝姫(フェアリーテイル)-○○」で統一されている。
おとぎ話を意味する「フェアリーテイル(Fairy tale)」と動物の「尻尾(Tail)」が掛かっており、
英語名はそのまんま「Fairy Tail」。同名の漫画とは無関係。

属するカード群は「レベル4(ランク4)・攻撃力1850・守備力1000・魔法使い族」で統一されており、
同じく「攻撃力1850の魔法使い族」を指定するサポートの多い「霊使い」とはマブダチ。どちらも美少女カード枠だし。

さらに、メインデッキの妖精伝姫は光属性、融合モンスターは地属性、エクシーズモンスターは闇属性という形で属性が区分けされており、
この属性指定でサポートカードの対応範囲を微妙に変えるという方式をとっている。

長らく「妖精伝姫(フェアリーテイル)」というカード名を指定するカードは存在せず、テーマ化されていなかった。
登場から約10年が経過した2026年1月、『BLAZING DOMINION』の新規カードでようやくカテゴリ化された。
それまでも《妖精伝姫-カグヤ》や《妖精の伝姫》のように「妖精伝姫」全体をまとめようという動きはあったのだが、それらは全てカード名ではなく「攻撃力1850の魔法使い族」を指定していた。
前述の通りこれは「霊使い」とも重複するため、そちらとの共通サポートという感じであったが、特に「妖精伝姫」と「霊使い」が相性が良い訳でもなく、混合デッキを組めるということもなかった。そもそも妖精伝姫の中ですらシナジーが全然ないのに
そのため、「妖精伝姫(フェアリーテイル)」全体としてのサポートカードは作らない方針とも取れ、方向性も定まらない状態が続いていた。
元々カテゴリとして設計されていなかったこともあり、効果は各カードで方向性が大分異なる。
その分強烈な効果を持つ《妖精伝姫 シラユキ》が出張先で大車輪の活躍をした結果、制限指定されている。

しかし、『BLAZING DOMINION』の新規カードにて「相手モンスターを《妖精の王子様》に変身させ、それを巻き込んで融合召喚するデッキ」といった動きも追加され、ある程度【妖精伝姫】としてのまとまりが生まれた。


さて、上にも少し触れたが、特に目を引くのはそのイラストだろう。
お姫様の衣装に身を包んだ動物達のイラストは控えめに言ってとても可愛い。
俗にいう「美少女カード」だが、「獣がそのまま二足歩行している」タイプの美少女カードというのは遊戯王では数が少なく、そういう趣味をお持ちの紳士淑女の皆様からの人気がとても高い。


▼所属カード

2022年5月現在、モンスターカードが5種類存在していたが、2026年1月に新規の追加で9種類に。
魔法・罠カードについては明確に意識して作られているカードが新規と合わせて3種類存在している。


モンスターカード

  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-シラユキ
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールド・墓地からこのカード以外のカード7枚を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

白雪姫の恰好をしたリスの少女。

(1)の効果は召喚・特殊召喚時に発動する、対象を取る裏側守備への表示形式変更効果。
シンプルな条件で相手モンスターを裏守備にして拘束する事ができる。
単純に手札から召喚するだけでも、往年の名カード《月読命》として使えるわけである。

(2)の効果は手札・フィールド・墓地のカード7枚をコストにした自己蘇生効果。
コストはこの手の効果としては重いが、そのまま(1)の効果に繋げられるうえにフリーチェーンであるため
まさしく、墓地に「月の書」が置いてある状態となる。ついでに壁にもなる。
「7枚のカード」をコストにしているのは、原作で白雪姫が、7人の小人の助けを得ていた事がモチーフと思われる。

そしてこれらの効果には同名ターン1制限が無い為、墓地が肥えまくっていれば
自分ターンなら素材になっては蘇生、素材になっては蘇生を繰り返す爆アドカードとなり、
相手ターンなら倒しても倒しても帰ってきながら裏守備を量産して二重に相手を堰き止める凶悪な壁として立ちはだかる。
「レベル4・光属性・魔法使い族」というステータスの汎用性もあり、その活躍は多岐にわたる。見た目に反して中々にえげつない。

7枚という枚数のインパクトのためフィールドや手札をコストに使うのは考え難く盲点になりがちだが、1枚や2枚使うくらいならアリであろう。
場合によっては、対象をとる効果などを回避するためだけにコストを払ったり、わざと自分フィールドのカードを減らしたり、
相手に送りつけられたモンスターを除去したり、といった特殊な運用も可能。

相性が良いのは、高速で墓地が肥える、次点で召喚権と墓地リソースが余るようなデッキ。
ライトロード」や「芝刈り」のようなデッキのお供として環境にも時折顔を出しており、
最高で制限カードに指定された事もある。
TCG環境では先行テーマの「未界域」との相性が良かった結果採用率が上がり、
日本よりもさらに厳しい禁止カード指定を受けた。

ちなみに、海外版ではイラストの配色が日本とは異なる。
これは、日本版の衣装があまりにもディズニー版『白雪姫』に酷似しすぎたためという説が濃厚


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-カグヤ
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
(2):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。
墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。

かぐや姫の恰好をしたキツネの少女

(1)の効果は、召喚時に「攻撃力1850の魔法使い族」を指定したサーチ効果。
カグヤ自身もサーチ出来るので、往年の《E・HERO エアーマン》よろしく、サーチ先をカグヤに絞っても機能する。
なお《E・HERO エアーマン》と同じく1ターンに1回の制限がない。

(2)の効果は、フリーチェーンの手札バウンス。
ただし、相手はデッキ・EXデッキから指定されたカードの同名1枚を墓地に送る事で無効化できてしまう。
複数枚積まれているカードに対してはアテにならず、下手をすると墓地アドを与えてしまうだけになる。
ピン差ししかされないようなカードを見抜く知識は必要となる。

最も相性がいい指定先は、相手フィールドのモンスターをリリースして特殊召喚するモンスター群。
これらのモンスターはメタとして一定の採用率を誇るものの、全体で言えばごく一部にしかならないため、
相手を選ばず安定して通しやすい。そしてバウンスが成功すれば自分の手札に戻ってくるので、カグヤと除去札の両方を使い回せてしまうというわけ
特にカグヤの召喚を阻害せずに立てられ、扱う種類が多く万が一にも入ってなさそうなカードを刺しやすい「壊獣」との相性は抜群であり、
このギミックを入れた妨害特化のデッキとして、【壊獣カグヤ】が存在する。

メタ戦術が有効になりやすいシングル戦メインのマスターデュエル環境において
【壊獣カグヤ】は環境デッキの一角として活躍しており、マスターデュエルから入ったデュエリストの場合、
上のシラユキよりもカグヤの方が印象に残るかもしれない。

しかし、【壊獣カグヤ】の研究が進んでいくに従い、
  • 「壊獣」の除去能力自体は強力ではあるが、1妨害を減らす動きしかできず、相手が完全耐性持ちでもない限り《無限泡影》辺りを当てて効果を無効化するのと大差ない
  • カグヤも《獣王アルファ》も壊獣も基本的にサーチが難しく、それらを素引きで揃える事前提のコンボは強力とは言えないのでは
  • そもそも壊獣をカグヤやアルファで戻すという行為は直接勝敗に直結せず、別途勝ち筋を用意する必要がある
  • 壊獣が他のカードより強力に働く場面があるのは事実だが、それならメインデッキではなくサイドデッキに入れるべきカードなのでは」
などと壊獣の採用そのものに疑問を唱えるプレイヤーも現れ
一方のカグヤそのものは壊獣抜きにしても非常に優秀な下級モンスターであることから、
壊獣をあえて不採用とする【壊獣抜きカグヤ】(カグヤGSなどとも)と呼ばれるデッキタイプも成立。
そのタイプのデッキも環境の一角で長きにわたり活躍していたことから、
壊獣の有無に関わらず強力なデッキのベースとして活躍したこのカードがいかに強力だったかが伺える。

ちなみに(2)の効果は、『竹取物語』の中でかぐや姫が「指定した宝物を持ってきた者と結婚する」と求婚者に無理難題を突き付け、
結局全員持ってくる事が出来ず追い払ったエピソードがモチーフと思われる。

最近ではフィールドの《妖精の王子様》を対象にすることが多い。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-シンデレラ
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにこのカード以外のフィールドのモンスターを魔法カードの効果の対象にできない。
(2):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んでこのカードに装備する。
その装備魔法カードはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。

シンデレラの恰好をしたワンコの少女。

(1)の効果は魔法カードの対象を自身に制限する永続効果。
相手の場のモンスターも対象にできなくなるので、「RUM」等も妨害ができる。
一方で、自身の妨害も難しくなる点や範囲が限定されている事から、基本的には(2)の効果目当ての採用になるだろう。

(2)の効果は手札の魔法カードをコストに、除外以外の領域から装備魔法一枚をサーチする効果。
似たような装備サーチ効果を持つ《アームズ・ホール》と比較すると、直接装備するのでコストを支払わなくても良い点が特徴で、《アームド・チェンジャー》等のコストを踏み倒す事が出来る。

装備魔法が主軸のデッキで採用したいが、特に「竹光」との相性が良い。
【竹光ロック】の詳細は「竹光」のページを参照してもらいたいが、

 1.手札の《妖刀竹光》をコストに(2)の効果を発動し、シンデレラに2枚目の《妖刀竹光》を装備
 2.墓地に送られた《妖刀竹光》の効果で魂を吸う竹光をサーチ

の流れが出来るので、《妖刀竹光》とシンデレラの2枚があれば、【竹光ロック】のパーツが全て揃ってしまうのだ。

(1)の効果は、ガラスの靴を履くことができたのはシンデレラだけだったエピソード、
(2)の効果で手札に戻ってしまうのは、12時に魔法が解けて元の姿に戻ってしまうエピソードがモチーフか。

ちなみに『遊戯王OCG』にも《ガラスの靴》という装備魔法がある為、
原作再現(?)が可能。…しかし、こちらのシンデレラは天使族ではない為、装備すると弱体化してしまう。
そのまんま《シンデレラ》というモンスターがいるので、そちらに履かせてあげよう。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-ターリア
リバース・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
手札からモンスター1体を特殊召喚する。
(2):相手が通常魔法・通常罠カードを発動した時、このカード以外の自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
その効果は「相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで裏側守備表示にする」となる。

いばら姫(眠り姫)の恰好をしたネコの少女。
ターリアという名前は、いばら姫の類話として知られる、『太陽と月とターリア』から

(1)の効果はリバース時に、手札のモンスター1体を特殊召喚する効果。
出すカードは一切の制限がなく、召喚制限さえなければ上級・最上級モンスターだろうと展開できる。
並のモンスターを特殊召喚するには現代水準では遅すぎる効果なので、有効活用するなら相応に重いモンスターを扱いたい。

(2)の効果は、自分の場のモンスター1体をコストに、相手の通常魔法・罠の効果を書き換える効果。
効果解決時にターリアしか対象を取る事ができない状況で発動出来れば、相手の札を一枚妨害した上で、
相手は裏側守備にする効果をターリアに使わざるを得なくなり、再度(1)の効果を使うチャンスが生まれる。
闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》を発動しておくと、相手モンスターをコストにできるので更に強烈。

相手からしたらバレバレなので、適当な通常魔法・罠で効果を使わされて、本命を通される可能性がある点に注意。

(2)の効果は、いばら姫で悪い魔女が掛けた「15歳までに死ぬ」という呪いを、
良い魔女が「城と共に眠りにつく」内容に書き換えたエピソードがモチーフだろう。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-ラチカ
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
相手は500LP回復する。
その後、相手はこの効果を発動したプレイヤーのデッキの上からカードを3枚確認し、その中から1枚を選ぶ。
自分は相手が選んだカードを手札に加える。
残りのカードはデッキに戻してシャッフルする。
(2):このカードが戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。
このカードを墓地へ送る。

雪娘の恰好をしたセーブル*1の少女。
日本では馴染みが薄いかもしれないが、ロシアの民話、およびそれを元にしたオペラ「雪娘」に登場する少女「スネグーラチカ」がモチーフ。

(1)の効果は、簡単に言えばデメリットが恐ろしく軽くなった代わりに、手札に加えるカードを相手が選ぶようになった強謙
強謙効果の強さは今更記すまでも無いが、相手が選ぶという点がやはりネック。
当然、相手は現状で最もいらないカードを選んでくるので、出来るだけ情報が少ない序盤で使いたい。

(2)の効果は、ダメージ計算前に自身を墓地に送る効果。
バトルステップの巻き戻しが発生しないため、確実にダメージを受けずに戦闘を終了する事が出来る。
任意効果なので暴発の心配が無い点も心強い。

(1)の効果は、サンタクロースの孫娘でもあるスネグーラチカがプレゼントを配るエピソードにちなんだものだろう。
相手には500LPのライフを、その見返りとして、自分はカードを1枚プレゼントしてもらうというわけ。シャークトレードとは言ってはいけない
(2)の効果は、おそらく雪でできているスネグーラチカが、朝の陽射しとともに溶けて消えてしまう場面にちなんだもの。
民話では、スネグーラチカは物語のラストシーンで必ず溶けて消えてしまうのだという。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-マチリル
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
このターン、自分は魔法使い族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「妖精伝姫」魔法・罠カードか「妖精の伝姫」1枚を手札に加える。
(3):500LPを払って発動できる。
相手フィールドの効果モンスター1体のカード名を「妖精の王子様」として扱う。

13期の「BLAZING DOMINION」で登場した新規組。
マッチ売りの少女の格好をしたネズミの少女。
マチリルという名前は、英題『The Little Match Girl』から取ったものと思われる。

(1)は手札・墓地から自己特殊召喚。
妖精伝姫は全て条件に合致するので【妖精伝姫】では容易に特殊召喚できるだろう。
該当ステータスでこのカードをサーチ・墓地送りできる《妖精伝姫-カグヤ》・《妖精伝姫-ウィキャット》とは非常に相性が良い。
その他、【霊使い】でも憑依装着が条件に合致し、レベル面でもシナジーする。
発動後は魔法使い族しか展開できなくなる制約がやや重く、他所のデッキに出張したりする際は順番に気を付けたい。

(2)は妖精伝姫魔法・罠カードか《妖精の伝姫》のサーチ。
選択肢は比較的多く、【妖精伝姫】では状況を選ばずに有用な効果となる。
モンスターへの直接アクセスは行えないが、《妖精伝姫のはじまりはじまり》・《妖精伝姫の舞踏会》を経由することで妖精伝姫モンスターへもアクセス可能。
また《テールズオブ妖精伝姫》をサーチすれば(3)でカード名を変更したモンスターとの融合召喚を狙える。

(3)は僅かなライフコストと引き換えに相手モンスター1体のカード名を《妖精の王子様》に変更する効果。
詳しくは《妖精の王子様》を参照。

(3)の効果は、少女がマッチを燃やすと、炎の中に幸せな幻影が現れるシーンの再現だろう。
売ってお金にしなければならないマッチを消費してしまう事がライフコスト、かりそめの幸福が見える事を「相手が王子様に見える」事で再現している。
作中には少女が王子様の幻影を見るシーンはないのだが、少女が迎えられなかったハッピーエンド(ただし、祖母に迎えられ天国へ召されてはいる)の象徴といったところか。


  • 妖精の王子様
効果モンスター
星?/属性不定/魔法使い族/攻撃力不定/守備力不定
テキスト不定




マチリル「実はアナタは...妖精の王子様だったのよ!」
超弩級砲塔列車グスタフ・マックス妖精の王子様「な‥‥なんだってー!!

13期の「BLAZING DOMINION」で《妖精伝姫-マチリル》らと共に登場した、存在しないカード。
どういうことかというと、《妖精伝姫-マチリル》をはじめとする一部の妖精伝姫カードは相手のモンスターのカード名を書き換えてしまう効果を所持しており、その時の書き換え先となるカード名が「妖精の王子様」なのである。

現状、カード名を《妖精の王子様》に変更できるカードは《妖精伝姫-マチリル》、《妖精伝姫を紡ぐ者》、《妖精伝姫の舞踏会》の3種類。このうち、《妖精伝姫を紡ぐ者》と《妖精伝姫の舞踏会》については、書き換えついでに効果も無効化する。

相手モンスターを妖精の王子様にしてしまう、というと絵面は微笑ましいが、実際の威力はシャレにならない。
まず、カード名を変更されることにより、そのカードは相手のデッキに入っている他のカードとの連携が取れなくなる。
カード名指定の各種素材に使うことができず、テーマ専用の装備魔法はつけられなくなり、異物がいることで攻撃や効果の発動には支障が出る。
《妖精伝姫を紡ぐ者》と《妖精伝姫の舞踏会》については発動するはずだった効果もろとも無効にされているので、この時点で1枚分の損失になる。

さらに、《妖精伝姫を紡ぐ者》がいる場合は種族すら書き換えられてしまうことで行き先を失うし、《テールズオブ妖精伝姫》もあればさらに《妖精伝姫を語る者》の融合素材にされることで全体除去の引き金まで引いてしまう。場から消えることこそないが、味方の足を引っ張り始めるのである。


融合モンスター

  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)を語る者
融合・効果モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1850/守1000
光属性の「妖精伝姫」モンスター+魔法使い族モンスター
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが「妖精の王子様」を素材として融合召喚した場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊し、破壊した数×500ダメージを相手に与える。
(2):自分の「妖精伝姫」モンスターは戦闘では破壊されない。
(3):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分の手札・墓地から「妖精伝姫」カード1枚を除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

妖精伝記を読み聞かせている語り手の女性。

融合素材は光属性の妖精伝姫と魔法使い族モンスター。
前者はメインデッキの妖精伝姫は全て該当し、後者は妖精伝姫に加え、汎用魔法使い族も使用できるため、【妖精伝姫】で(1)を無視するなら融合召喚は難しくない。
一方で、(1)を使用したいのならば《妖精の王子様》を融合素材にする必要があり、その際は必然的に後者にそれを充てることになる。
《妖精の王子様》へのカード名変更に関しては複数行えるカードがあるので然程難しくはないが、課題は種族変更だろう。
最も容易な方法としてはカード名変更と種族変更を1枚で熟せる《妖精伝姫を紡ぐ者》を展開しておくことになる。
ただし、《妖精伝姫を紡ぐ者》は地属性であり、この場合どちらの融合素材にも出来ない点は注意。

また、《簡易融合》にも対応しているので、ターンの最初に出しておけば(3)でコストこそ必要なものの相手の手札誘発の妨害を1度だけ防ぐことができる。
ある程度展開し終えた後は素材として活用してしまえば無駄が無い。

(1)は全体除去とバーン。
発動条件として《妖精の王子様》を融合素材とする必要があり、その方法に関しては上記参照。
発動できれば、ボード・アドバンテージとライフ・アドバンテージを一気に稼げる。
融合召喚に成功した場合の効果であるため、《超融合》等を使った融合召喚でトリガーを満たすことができれば妨害にも使用できる。

(2)は妖精伝姫の戦闘破壊耐性。
自身含む妖精伝姫全体の場持ちを向上できるが、元々の攻撃力の低さによりサンドバッグには気を付けたい。

(3)は相手の効果の発動を無効にして破壊する効果。
1ターンに1度とはいえ、万能のパーミッションであり、かなり汎用性の高い効果。
これだけでも優秀であるため、(1)を無理に狙わずに融合召喚をしても良いだろう。
コストとして妖精伝姫を除外する必要があるが、妖精伝姫は除外から回収する手段も多いため、負担になりにくい。

全体除去+バーンという非常に攻撃的な効果を持ち、ファンシーな雰囲気漂う妖精伝姫の中では異質とも言える。
「王子様と結ばれたことで物語は幕を閉じる」という展開を、デュエルとして終わらせるという形で再現したものと思われる。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)を紡ぐ者
融合・効果モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1850/守1000
「妖精伝姫」モンスター+魔法使い族モンスター
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキ・除外状態の「妖精伝姫」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分が地属性以外の「妖精伝姫」モンスターを召喚・特殊召喚した場合、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果は無効化され、カード名を「妖精の王子様」として扱う。
(3):フィールドの「妖精の王子様」は魔法使い族になる。

妖精伝記を執筆している作者の女性。

融合素材は妖精伝姫と魔法使い族モンスター。
妖精伝姫は全て魔法使い族であることもあり、【妖精伝姫】であれば融合召喚は難しくない。
また、《簡易融合》にも対応しており、(1)と併用すればあちら1枚から下準備無しでランク4を出せる。

(1)は妖精伝姫のリクルート・帰還。
単純な展開として優秀なだけでなく、地属性以外(現状融合モンスター以外)を特殊召喚する事で(2)のトリガーにもなる。

(2)は相手効果モンスターの効果の無効とカード名変更。
上述の通り自分ターンであれば(1)がトリガーとして使用しやすい。
相手ターンでも、《妖精伝姫のはじまりはじまり》等のフリーチェーンカードとコンボできれば発動タイミングは調整しやすい。
ただし、この効果は誘発効果なので、《妖精伝姫のはじまりはじまり》等をトリガーにした場合にも、起動効果以外への妨害としては機能しづらい。
変更した相手モンスターは《テールズオブ妖精伝姫》で融合素材にする事が可能になり、このカードの場合(3)の種族変更も併せて《妖精伝姫を語る者》の融合素材としてかなり使いやすい。

(3)は《妖精の王子様》の種族変更。
これにより《妖精の王子様》が融合素材としてかなり使いやすくなる。
特に《妖精伝姫を語る者》の全体除去を使う場合はほぼ必須であり、重要度の高い効果となる。

(1)は物語の核となる妖精伝姫を、(2)はその妖精伝姫のパートナーとなる《妖精の王子様》を執筆している様子を表したものか。


エクシーズモンスター

  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)-ウィキャット
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/魔法使い族/攻1850/守1000
魔法使い族レベル4モンスター×2
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの元々の属性が光属性の「妖精伝姫」モンスターは相手が発動した効果を受けない。
(2):このカードのX素材を2つまで取り除いて発動できる。
取り除いた数だけデッキから「妖精伝姫」カードを墓地へ送る。
(3):自分・相手ターンに、このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの元々の属性が光属性の「妖精伝姫」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを特殊召喚し、対象のモンスターを墓地へ送る。

西洋のおとぎ話に登場するような黒猫の魔女。
カード名の「ウィキャット」は「ウィキッド(邪悪な)」+「キャット」の造語。
「ウィキッド」は、『オズの魔法使い』に登場する悪い魔女(Wicked Witch)、および彼女を主人公とするミュージカル『ウィキッド』から取ったものか。
動物モチーフが黒猫なのは、西洋で魔女の使いとみなされていたためだろう。

エクシーズ素材は魔法使い族レベル4モンスター2体に限定されているが、(レベルを持つ)妖精伝姫は全て該当するので、汎用魔法使い族をタッチ気味に入れておけばエクシーズ召喚は難しくないだろう。
(2)が初動になることもあり、【魔法使い族】でランク4を並べる能力に長ける【マギストス】とは非常に組み合わせやすい。

(1)は元々の属性が光属性の妖精伝姫への効果耐性の付与。
即ち、メインデッキに入る妖精伝姫が効果を受けない強固な耐性を得られる。
ただ、自身には付与されず、妖精伝姫自体がステータスが低いため戦闘破壊されやすい点を踏まえると、有効活用するにはやや手間が求められるか。
何らかの手段でこのカード自身を戦闘・効果から守りつつ、耐性を得た妖精伝姫も維持できれば理想的。

(2)は妖精伝姫カードの墓地へ送り。
取り除いたエクシーズ素材の数と同数なので、1つまたは2つ送ることとなるだろう。
墓地効果のサポートや、蘇生・サルベージとのコンボに用いるのが基本となる。
このカードの存在を条件に自己再生可能な《妖精伝姫-マチリル》は墓地へ送る有力候補。
《テールズオブ妖精伝姫》も相性がよく、墓地から即装備でき、2850の攻撃力にした上で追加召喚により展開もサポートできる。
上記の(1)とも相性が良く、強化によりこのカードが守りやすくなり、追加召喚した妖精伝姫に耐性を与えられる。
上記2枚を墓地へ送った場合、まず《妖精伝姫-マチリル》を自己再生し、その効果で《妖精伝姫の舞踏会》をサーチ・発動。
《妖精伝姫の舞踏会》で任意の妖精伝姫をサーチしてから、墓地の《テールズオブ妖精伝姫》の(3)を発動とすればサーチした妖精伝姫がそのまま召喚できるため、3体のモンスターが並べられる。
その他自己再生できる《妖精伝姫-シラユキ》やすぐに再セットできる《妖精伝姫のはじまりはじまり》も墓地へ送る候補として優秀。

(3)は墓地の自身とフィールドの妖精伝姫を入れ替える効果。
自己再生したこのカードにはエクシーズ素材が無いので、活用手段は少ない。
この効果の神髄はフリーチェーンで発動できる点にあり、除去や無効化の効果の対象となった妖精伝姫をサクリファイス・エスケープの要領で逃がすことができる。
バトルフェイズにも発動できるため、自分ターンでは追撃要員、相手ターンでは使い捨ての壁としても活用可能。
特に《妖精伝姫-シラユキ》と相性が良く、一度フィールドに出たあちらを再び墓地へ送り、自己再生させることで同じく追撃や裏側守備表示化効果による妨害が行える。

魔女は悪役としてヒロインを苦しめる事が多い反面、『シンデレラ』のようにヒロインを助ける良い魔女が登場する物語や、『いばら姫』のように良い魔女と悪い魔女の両方が登場する物語もある。
このカードも(1)は妖精伝姫を耐性を与えて助ける一方、(2)(3)は妖精伝姫を墓地へ送る(=危害を加える)物となっており、魔女の二面性を表している。


魔法カード

  • 妖精の伝姫(フェアリーテイル)
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):同名モンスターが自分フィールドに存在しない、手札の攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を相手に見せて発動できる。
そのモンスターを通常召喚する。
(2):自分フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが存在し、自分が戦闘・効果でダメージを受ける場合、1ターンに1度だけそのダメージは0になる。

登場当時「妖精伝姫(フェアリーテイル)」を指定したカードは存在しなかったものの、
効果やカード名から明確に「妖精伝姫」をサポートする目的で作られたカード。

カード名のルビもそのまんま「フェアリーテイル」である。
そのため「フェアリーテイル」ではあるが、あくまで漢字表記には「妖精伝姫」と「の」が入っているので、カテゴリ指定である「妖精伝姫(フェアリーテイル)」には含まれない。
そのため、サーチカードなどでは「『妖精伝姫(フェアリーテイル)』カードまたは《妖精の伝姫(フェアリーテイル)》」というめんどくさい指定がされている。

(1)の効果の展開補助がメイン。
妖精伝姫にはシラユキ、カグヤ、ラチカの3名が召喚時効果を持っているので、
1ターンに2回以上召喚時効果を発動できるようになるのは心強い。

特にカグヤは、
  1. 《妖精の伝姫》の効果でカグヤを召喚し、サーチ効果を発動
  2. サーチした「妖精伝姫」を召喚権を使って召喚し、効果を発動
という流れが出来る為是非とも組み合わせて使いたいところ。


  • テールズオブ妖精伝姫(フェアリーテイル)
装備魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):装備モンスターの攻撃力は1000アップする。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、魔法使い族の融合モンスター1体を融合召喚する。
その際、相手フィールドの「妖精の王子様」を融合素材とする事もできる。
(3):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
このカードをフィールドの「妖精伝姫」モンスター1体に装備する。
その後、攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体の召喚を行う事ができる。

妖精伝姫では現状唯一の装備魔法であり、《妖精伝姫-シンデレラ》の効果でデッキ・墓地から装備可能。
墓地からの装備は下記の(3)でも行えるが、同名カードのターン制限があるので1ターンに2度再利用したい場合は選択肢となる。

(1)は装備モンスターの1000の強化。
元々の攻撃力が1850と不足しがちな妖精伝姫の打点を補うのに役立つ。
装備対象は何の縛りもないため、それ以外のモンスターへの強化としても役立つ。

(2)は魔法使い族の融合召喚効果。
通常では自分の手札融合・フィールド融合に留まるが、相手フィールドに《妖精の王子様》が存在すればそれも融合素材に利用できる。
ただし、《妖精の王子様》の種族が魔法使い族以外の場合、融合召喚先は狭くほぼ《精霊コロゾ》一択になる。
相手の《妖精の王子様》が魔法使い族ならば、妖精伝姫融合モンスターの融合素材にできるため、一気にその後の展開がしやすくなる。
特に《妖精伝姫を語る者》は専用の効果もあるため、積極的に狙っていきたい。
このカードをサーチ可能かつ相手モンスターを《妖精の王子様》に変更可能な《妖精伝姫-マチリル》とは特に相性が良く、その2体でそのまま融合召喚へと移行できる。

(3)は墓地から妖精伝姫に装備する効果。
これにより、装備モンスターが不在な状況で墓地へ送られても再利用で使い回せる。
また、(2)には同名カードのターン制限が無いため、(2)を発動→再装備→再び(2)を発動の流れで1ターンに2度の融合召喚が行える。
《妖精伝姫-ウィキャット》で墓地へ送るカードとしても優秀であり、あちらを即2850打点のアタッカーへと変化させられる。

また、装備後には攻撃力1850の魔法使い族の追加召喚も行えるため、展開補助としても役立ち、こちらを目当てに発動するのも良い。
《妖精伝姫-ウィキャット》で《妖精伝姫-マチリル》も墓地へ送れば、自己再生したあちらと追加召喚したモンスターとで更なるエクシーズ召喚やリンク召喚に繋げられる。
《妖精伝姫-マチリル》で相手モンスターを《妖精の王子様》にして上記の(2)に繋げるのも良いだろう。
このカードの装備対象を《妖精伝姫-ウィキャット》にすることで強化も無駄にならずに済むほか、装備魔法なので《妖精伝姫-シンデレラ》で直接装備することも可能。

(2)で《妖精の王子様》を融合素材にできるのは、ヒロインが王子様が結婚するおとぎ話のエピローグを意識したものだろう。
イラストに妖精伝姫のリボンが描かれているのは、結ばれたリボンと「ヒロインが王子様と結ばれる」結末を掛けたダブルミーニングとも取れる。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)のはじまりはじまり
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地・除外状態からそれぞれ1体まで、光属性の「妖精伝姫」モンスターを特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
このターン、自分は魔法使い族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが除外された場合、またはフィールド以外から墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたこのカードは、自分フィールドに「妖精伝姫」モンスターが存在しない場合には発動できない。

幼稚園のような場所で妖精伝記の語る者が子供たちに絵本を読み聞かせているシーンの速攻魔法。

(1)は元々の属性が光属性の妖精伝姫1~3種類の特殊召喚。
手札・墓地・除外状態からそれぞれ1体まで展開できるため、状況次第では最大3体のモンスターを一気に展開できる。
フル活用する場合は多少意識的なプレイングが求められるが、2体程度で妥協するなら然程難しい条件でも無いだろう。

ただ、発動後は魔法使い族しか特殊召喚できなくなる制約はやや重く、自分ターンで発動する場合は順番に気を付けたい。
この制約は《妖精伝姫-マチリル》の(1)と共通するため、できればあちらを特殊召喚に含み、デメリットを重複させてしまいたい。
相手ターンで発動する場合は制約の影響も小さいが、その分展開したモンスターの活用手段も限られるので一長一短と言える。

(2)は墓地・除外状態から自身をセットする効果。
墓地からセットする場合はフィールド以外から墓地へ送られる必要があるため、手札・デッキから送りたい。
《妖精伝姫-ウィキャット》の(2)でデッキから送るのが最もスムーズであり、あちらの存在により発動できない制約も回避できる。
《妖精伝姫-シラユキ》の効果で除外された場合もセット可能。
ただ、速攻魔法をセットする都合上、そのターンでは発動できないタイムラグは意識しておきたい。
(1)の発動を無効にされ破壊された場合、墓地で(2)を即座に発動できる。
(手札・セット状態のどちらからでも)発動を無効にされたカードはフィールド以外で破壊された扱いとなるからである。
なお、その場合でも同一ターンに再びこのカードを再発動することはできない。
魔法・罠カードにおける「1ターンに1度しか使用できない」というテキストは、たとえ発動を無効にされても使用したとしてカウントされるからである。

「はじまり」というカード名に反して、(1)は序盤よりもある程度デュエルが進行した中盤以降に使いたい効果である。
初動という点では寧ろ同時登場の《妖精伝姫の舞踏会》の方が適している。


  • 妖精伝姫(フェアリーテイル)の舞踏会
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキ・除外状態の「妖精伝姫」モンスター1体か「妖精の伝姫」1枚を手札に加える事ができる。
(2):自分の「妖精伝姫」モンスターは直接攻撃できる。
(3):1ターンに1度、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自分フィールドに「妖精伝姫」モンスターが存在していれば、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果は無効化され、カード名を「妖精の王子様」として扱う。

(1)は発動時におけるサーチまたは除外状態からのサルベージ。
妖精伝姫モンスター及び《妖精の伝姫》に対応しており、【妖精伝姫】では非常に有用な効果となる。
墓地融合やコストで除外した妖精伝姫モンスターの再利用手段に活用できる。

(2)は妖精伝姫が直接攻撃可能となる効果。
妖精伝姫は元々の攻撃力は高くないため、相手モンスターとの戦闘を避けつつダメージを与えられる恩恵は大きい。
《テールズオブ妖精伝姫》などで強化できれば1ターンキルに成功する確率も上げられるだろう。
性質上、相手フィールドにモンスターが残りやすいため、ターンを回す場合は何らかの防御手段との併用が必須になる点は意識したい。

(3)は対象の相手効果モンスターの効果の無効化とカード名の変更。
【妖精伝姫】においては発動条件は非常に緩く、妨害や制圧手段としても活用できる。
ただし、発動タイミングが特殊召喚成功時に限定されている点は意識しておきたい。
無効化とカード名の変更は永続であり、自分ターンにそのモンスターが存在する場合は、《テールズオブ妖精伝姫》でそのモンスターを融合素材として処理できる。

おとぎ話において、ヒロインが幸せになるには舞踏会で王子様と出会うことが必要条件のパターンが多い。
(1)で舞踏会に馳せ参じたヒロインが、(3)で王子様と出会い、(2)で(恋の)アタックを行うという流れだろうか。
(2)の直接攻撃は相手の王子様を傷つけずに物語デュエルを終わらせるという役割にもなっている。
いずれも攻撃的な効果が揃っているのは、ギャグ作品でありがちな「舞踏会」と「武闘会」を掛けたシャレの可能性もある。

相性の良いカード

【マギストス】【ウィッチクラフト】【エンディミオン】
4レベルで魔法使い族が多いので相性は抜群。
特殊召喚手段も豊富なので純妖精伝姫だと一苦労な《妖精伝姫-ウィキャット》の素材を賄うことも容易。
特にスプーン初動だと1枚サーチを挟むものの《ヴァレルロード・S・ドラゴン》で妨害に備えたうえで《妖精伝姫-ウィキャット》を展開することが出来る。

【光の黄金櫃】
下記のコロゾを使うという前提で特に相性が良い。
《魔術師の弟子-ブラック・マジシャン・ガール》を特殊召喚、《光の黄金櫃》サーチ&発動、《黒き魔術師-ブラック・マジシャン》をサーチ、《魔術師の弟子-ブラック・マジシャン・ガール》を《滅びの黒魔術師》に変更、《黒き魔術師-ブラック・マジシャン》を特殊召喚、この2体で《精霊コロゾ》を特殊召喚が可能。
《滅びの黒魔術師》で《ティマイオスの眼光》を手札に加えておけば《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を特殊召喚することが出来る。
ドラグーン・オブ・レッドアイズは魔法使い族なので《妖精伝姫-マチリル》や《妖精伝姫のはじまりはじまり》の召喚制限に引っかからないのも利点。

《精霊コロゾ》
半分くらい【マギストス】モンスターではあるが、特に相性がいいので記載。
「自分フィールドの、融合・S・X・Lモンスターカード1枚と魔法使い族モンスターカード1枚を墓地へ送った場合に特殊召喚できる。」という緩い条件でレベル4・魔法使い族のモンスターを場に出せるというのが大きい。
さらにチューナーのため、レベル8シンクロも狙いやすい。

《指環の精霊ジーニャ》
フィールドのモンスターを魔法使い族に変更したうえで手札から特殊召喚できる効果と魔法使い族モンスターの効果を発動するためにリリース又は除外された場合に手札に戻すことが出来るレベル4・魔法使い族・攻撃力1850の効果モンスター。
《妖精伝姫-カグヤ》でサーチも可能。
(2)の効果により《妖精伝姫-シラユキ》の効果で除外された場合は手札に戻すことが出来る。
(1)の効果で相手フィールドのモンスターを魔法使い族に出来るので《妖精伝姫-マチリル》の効果で妖精の王子様にすれば《妖精伝姫を語る者》の融合素材に出来る。(ついでに相手のフィールドのモンスターの全破壊も出来る。)

《簡易融合》
みんな大好きカップ麺。
妖精伝姫融合モンスターはいずれも4レベルなのでEXデッキから特殊召喚が可能。
《妖精伝姫を紡ぐ者》《妖精伝姫を語る者》の食生活が危ぶまれる。

《突然変異》
フィールドのモンスターをリリースし、レベルが同じ別の融合モンスターを特殊召喚する魔法カード。
幸いにも妖精伝姫融合モンスターはいずれも融合召喚時の効果を持っていないため召喚権こそ使うものの先行でで腐っている【マルチャミー】を妖精伝姫融合モンスターに変更することが可能。
問題は妖精伝姫の雰囲気と似つかわしくないおどろおどろしいカードイラストであることくらいか。




妖精伝姫(フェアリーテイル)-ツイキ
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最終更新:2026年08月18日 17:32

*1 日本で言うクロテン。イタチ科の動物のひとつ。