ウェブブラウザ

登録日:2022/06/16 (木) 22:40:33
更新日:2025/01/30 Thu 13:29:38
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2022年6月16日(日本時間)。
この日、1つの偉大なプログラムがその役目を終えた。
それは世界中の人々に広大無辺なネットの海へのアクセス手段を与え
わずか30年弱の現役期間の間に人類という種の生活と経済を大きく変えた。
ある者はそれにより生活の糧を得て、
ある者はそれにより生涯の伴侶を得た。
ある者はそれを使って2chに入り浸り、
ある者はそれのせいでWiki篭りとなった。
ある者は学校からおもしろフラッシュ倉庫を見て回り、
ある者はプニキを操るもロビカスにノックアウトされた。

この項目が誕生したまさにその日、
Microsoftが公式サポートを終了したそのプログラムの名は

Internet Explorer(インターネット・エクスプローラ)
かつて9割超の圧倒的世界シェアを占めたウェブブラウザである。


概要

ウェブブラウザは、インターネットのWebサイトを閲覧するために使用するソフトウェア。
今このアニヲタwikiを見ている人はほぼ間違いなく使っているだろう。

…えっ、使ってない?
それはつまり、
  • atwikiのサーバーに接続してこのページをダウンロードし、
  • ページのHTML*1を所定の形式に沿って読み取り
  • 日本語文章として表示する
というブラウザの機能を全部コマンドで実行しているということだろうか?
そんな手間をかけているのはページ情報をプログラムで扱おうとしている専門家か、只の異常者なので置いておく。

ピンと来ていない人は単にブラウザを使っている自覚がないだけだろう。
あなたがPCからアクセスしてるならEdgeとかChromeとかFirefoxとかを使っているハズだし、
あなたがスマホから見てるならiPhoneならSafariだしAndroidならChromeを使ってると思うのだ。
アルファベットが多くてよくわからない?インターネット始める時になんかポチっと押すマークあるでしょ、それだよそれ。
ゲームハードを使っていたり、PCの他のソフトから見に来ている人だって何かしらのブラウザを使っている。
おっとYahooやGoogleとは違うぞ。スマホあたりじゃ一見区別しにくいが、それらはインターネットを介してアクセスする「検索エンジン」だ。
検索エンジンがやってくれているのは「入力された文字などからインターネット上でWebサイトを検索し、Webサイトへのアクセス先を案内する」までだ。
個々のwebサイトや検索エンジンを見るのに使っているのがブラウザというソフトウェア、あるいはアプリケーションだ。

え、Internet Explorer から見ているって?悪いことは言わないからEdgeか何かに変えよう。リスクを承知でサポート終了後のカオスが味わいたいってんなら好きにしてくれ。

ウェブブラウザはインターネットに接続できるほぼ全てのOSに同梱されているが、別個でインストールすることで異なるブラウザを使用することもできる。
そしてページの表示速度や動作の軽さ、使い勝手、Web標準*2や拡張機能への対応はブラウザによって異なる。
このため、全世界を舞台にブラウザ同士がシェアを奪い合うブラウザ戦争と呼ばれる争いが勃発した。
90年代の家庭用インターネット黎明期に Internet Explorer と Netscape が覇権を争い、結果 Internet Explorer が全世界の95%という圧倒的独占に至った第一次ブラウザ戦争
圧倒的独占ゆえに開発が停滞した Internet Explorer に Firefox ら新興ブラウザが挑み、そのシェアを猛烈な勢いで削った第二次ブラウザ戦争を経て
現在は Google Chrome が支配的地位を占めている。

ブラウザの種類

断りがない限り「ベースになるブラウザ/HTMLレンダリングエンジン(Webページの見た目を決める部分の機能のこと)系」で表記する。



Chromium(クロミウム) / Blink(ブリンク)


Chromiumと呼ばれるブラウザとその派生種。開発元は米Google。オープンソースであるため、以下に挙げるように派生が多い。Blinkは使用しているHTMLレンダリングエンジンの名称。
かつてはSafariが採用していたWebkitを採用していたが、Webkitの複雑化やAppleとGoogleの方向性の違いなどでWebkitから派生する形でBlinkが開発された、
機能を拡張すること(拡張機能もしくはアドオンと呼ばれる)が可能で以下のChromium/Blink系のブラウザはこの規格に則って開発された物はほぼ全て使用可能

Google Chrome(グーグルクローム)

OS問わず現世界最大利用人口(日本も含む)を抱えるブラウザ。AndroidとChrome OSでは標準ブラウザとして採用されている。見た目は基になったChromiumと基本的に一緒だが、Googleサービスとの連携機能が強化されている。
元々は軽量高速なブラウザとして開発されたが、最終的には多機能化でメジャーブラウザの地位を獲得するに至った。
ただしスマートデバイス版ではアドオンが使えないという弱点がある。

Edge(エッジ)

米Microsoftが開発。下記のInternet Explorerに代わるMicrosoft標準ブラウザを目指して開発された。
元々はIE用のTridentから派生したEdgeHTMLエンジンを採用していたが2020年にグーグルの軍門に下りChromium系に移行したことで汎用性が強化された。
動作の軽さや最新のAI機能などに長けており、近年はこちらの人気も根強い。
Google Chromeを入れようとすると命乞いを始めることで有名である。

Opera(オペラ)

中国の奇虎360傘下のOpera Software(ノルウェー)で開発されているブラウザ。
かつては独自開発したHTMLレンダリングエンジンを使っていたが2013年にChromiumへ移行。
独自エンジン時代は「10年前の型落ちPCでも動く」軽量高速さと機能性に優れたブラウザとして名を馳せていた。
現在のブラウザでは当たり前のタブ機能を普及させ、マウスジェスチャーやスピードダイヤルなどの機能を初めて搭載したブラウザとしても知られる。
またPCに留まらず携帯電話やゲーム機(WiiニンテンドーDS)にも採用されていたことが多く、むしろ非PC・モバイル向けの方が主戦場となっていた。
近年でも通信量圧縮やVPN機能などと言った機能の拡充が進められている。

Vivaldi(ヴィヴァルディ)

ノルウェーのVivaldi Technologiesが開発している。ちなみにCEOはOpera社の元CEO。そのためOperaと似た様な機能が搭載されることが多い。
上述したOperaのChromium系への移行と同時に大幅な変更が行われて従来の機能の多くが失われてしまい、それを残念に思ったユーザーを対象に開発が始められたという経緯がある。
共同創業者に日本人の冨田龍起氏(氏も元Opera社出身)がいることもあってか、日本語での広報も精力的で利用人口も日本が世界で一番多いとのこと。

Brave(ブレイブ)

米Brave Softwareが開発している。
個人情報保護重視の姿勢を謳っており、広告非表示化や追跡防止等の機能が充実している。
それだけだとBrave社が営利企業としてやっていけないので、独自機能としてBrave社が認定した広告を見せ、利用者がその広告料の一部をお金(暗号通貨)として得られるようになっている。

SRWare(ウェア) Iron(アイアン)

開発元は独SRWare。見た目はGoogle Chromeと特に変わりは無いが、セキュリティ強化の方針で追跡機能が無効化されている。
また公式でPortable版(zipなので解凍すればUSBメモリやクラウドでも動かせるソフトのこと)が配信されている。

Sleipnir(スレイプニル)

開発元は日本の大阪に本社を置くフェンリル。通称「プニル」。
ちなみにSleipnirは北欧神話に登場する神獣の一つで主神オーディンが乗る8本脚ののこと。
本業は法人向けのスマートフォン向けアプリ開発が中心なのでSleipnirでの収益化は行っていない。
その影響かタッチパネルやマウスなどの操作に最適化しているのが特徴。
元々はTrident系でありIEにタブブラウジング機能を追加するフロントエンド的ブラウザだったが、その後Webkitを経由しBlinkを使用した経歴がある。
なお一時的にGeckoも使えたが、正式対応はかなり後回しにされていた上、正式対応しても結局数年で廃止されたためぶっちゃけ黒歴史

Kiwi Browser(キウイブラウザ)

バルト三国の1つエストニアのGeometry OUによって開発されている。
Android専用。AndroidなのにPC版Chromeと同じ拡張機能が使えるのが特徴。

Firefox(ファイアーフォックス) / Gecko(ゲッコー)


開発元はMozilla Foundationと呼ばれる米国の非営利法人。GeckoはHTMLレンダリングエンジンの名称。

Mozila(モジラ) Firefox(ファイアーフォックス)

開発元は上と同じ。名前はレッサーパンダの英語名だが、日本では直訳して火狐と呼ばれることもある。
元々は後述のNetscapeがIEとの競争に敗れた際、公開した次期バージョン用ソースコードを元に開発された統合型ソフトMozilla Suite。統合型ソフトのブラウザ機能のみを切り離すことで軽量かつ高速な動作を目指した。
Linux系OSでは最初からインストールされている傾向にあり、ある意味標準ブラウザ的存在。
拡張機能にも対応しているがChromnium系とは別の仕様なのであちらとの互換性は無い。モバイル版でも拡張機能が使用可能というのが大きな強み。
元々はブラウザ自体に最低限の機能を持たせ、標準機能で足りないものは片っ端からユーザーが拡張機能で補うという設計思想であった。
開発環境や動作環境が成長するに連れて本体機能も充実してきたとはいえ、やはり多種多様な拡張機能によってユーザーが足りない部分を補うというのが基本的な路線となっている。
安全性の観点から厳格な部分があり、その仕様が影響して多数派のChromnium系と比べるとWebページによっては最適化されていなかったりすることもあるが、非Webkit/Blink系最後の牙城ということもあり根強い支持がある。
ただ最近は対応・推奨するWebサイトやサービスがじわじわ減りつつあるのがユーザーの悩みの種。とうとうJ-SATGE*3の推奨環境からも外された……

SeaMonkey(シーモンキー)

上述したMozilla Foundationが開発していた統合型クライアントMozilla Suiteの後継。
Mozilla FoundationがMozilla Suiteの開発を終了したため、SeaMonkey Councilが開発を行っている。
こちらは先述のVivaldiのように元の機能を再現したものではなく、元のソースコードを直接引き継いでいるため、名前と開発元を変えてバージョンアップが続いているソフトと言って良い。
Firefoxと同等のGeckoエンジンを使用したブラウザ機能をメインとしつつ、メールクライアント、IRCクライアント、ウェブオーサリングツールなどの機能も搭載されている。
名前の由来は小型甲殻類アルテミアの別名であるシーモンキーだが、元々Mozilla 1.8の開発コードネームだったものをそのまま正式化したという経緯がある。

Waterfox(ウォーターフォックス)

英ロンドン在住のアレクサンドロス・コントス氏らによって開発されている。
高速化よりもユーザーの利益に重点を置いており、カスタマイズ性に優れている。
Firefoxがアップデートの過程で拡張機能の互換性が失われた為、古い拡張機能を使いたい層の受け皿にもなっている。
一方でセキュリティも古いためか、pixivなど一部サイトは見ることができない。

Pale(ペール) Moon(ムーン)

オランダ在住のM.C.ストラ―バー氏らによって開発されている。
GeckoからフォークしたGoannaエンジンを使用して高速化を測っている。
Waterfox同様、旧式のFirefox拡張機能に対応している一方、セキュリティも古いためpixivなどの一部サイトは閲覧できない。

Tor(トーア) Browser(ブラウザー)

米国のThe Tor Projectによって開発されている。
Proxyが一体化した事による高い匿名性が持ち味で、主に深層Webの閲覧やIPアドレスを秘匿しての活動に使用される。
ただしサイバー犯罪などに悪用される危険性もある他、複数のノードを経由するため動作がクッソ遅いのが難点。

その他


Safari(サファリ)

Appleが同じく自社開発のOS「macOS」「iOS/iPad OS」 向けに提供するブラウザ。エンジンはWebkit。
元々は下記のMicrosoftが開発するInternet Explorerを標準ブラウザにしていたが、Mac OS X(現・macOS)向けのInternet Explorerの更新が滞っており、新しい仕様に対応できなくなっていたことから、2003年から自社開発することになった経緯がある。
07年からはWindows版も用意され第二次ブラウザ戦争に参戦、こと色の描画やスタイルシート*4の正確性への対応が売りであった。
しかし2012年にリリースされたSafari6にはWindows版が用意されず事実上の撤退、現在では専らAppleハード用となっている。
iOS(iPhone)版では当初からセキュリティの問題でFlashの対応をしなかったため、結果的にFlashからHTML5への転換が進む要因になった。
ちなみに、iOSにもChromeやFirefoxなどのアプリは提供されているが、App Storeの規約で独自エンジンを利用できず、コア部分はSafariと同じWebkitを採用している。
この規約によりWebkitエンジンはiOSではガチガチに保護され往時のIEと同じように圧倒的優位にあるが、それゆえ「独占禁止法が禁じる独占的な地位の乱用では?」とEUを中心に先進国政府からはと懐疑的に見られ、また一部では「システム的にもIEの轍を踏みつつあるんじゃね?」とかなんとか。

Internet Explorer(インターネットエクスプローラ)

通称「IE」。かつてのWindowsの標準/推奨ブラウザ。Tridentというエンジンを使っている(早くに終了されたMac版はTasman)。
かつては驚異的な市場占有率とブラウザをウェブページから深く操作できる独自仕様ActiveXコントロール、更にActiveXを使ってウェブページの見栄えすら操作してしまう独自拡張CSSによりIEを使わないと見られないWebページが多かった。
ただWindowsOSやインターネットの普及期と重なった影響で、かつては法人用途でもIEを基に作られたシステムが多く存在していた。
しかし2000年代中盤以降に更新が滞ったことによって、新規格への対応の遅れやセキュリティ問題が深刻化。当初は何かと便利だった独自仕様の多さもこうなると「厄介なIE専用仕様」でしかなく開発者側からは嫌われていった。
当初は未対応の新規格も独自仕様を使うことでフォローできる部分はあったが、徐々に新規格のほうが独自仕様よりも使い勝手の良いものになることでIEは完全に出遅れてしまった。
UI関係も大きく出遅れており、動作の軽快さに欠けていた*5うえ、他のブラウザでは一般的*6であったタブ機能ですら2006年のバージョン7でようやく正式実装*7されたような状態である。逆にこのUIの甘さがIEコンポートのブラウザを普及させる一因になったとも言える。
MicrosoftもIEの改修に追われることになる一方で他のブラウザへの流出が進んだ。*8
最終的にIEの改修に限界が見え始めたため、上記のEdgeに移行することになり、現在は急速に淘汰されつつある。
それでも今どきのブラウザではサポートされていない*9他ソフトや周辺機器との連携を必要とするWEBシステムでは使用され続けていたが、
2022年6月のIEサポート終了宣言までに改修や移植が終わらなかったWebサイトも多いとみられており、EdgeのIEモード終了までという最後の猶予期間を迎えている。
後述のMosaicのライセンス生産から始まったブラウザで、Netscapeとの骨肉の争い*10はまさに伝説*11となっている。

Donut(ドーナツ)

Tridentエンジンを使用し、一部機能を省くことによりIEより軽くすることを図った派生ブラウザ。
軽量かつタブブラウザという当時としてはかなり画期的存在だった。
オープンソースであり様々な改良と派生が作られたが、いずれもIEより先に更新を停止している。

ちなみにTridentエンジンを採用したブラウザはかつてはDonut以外にも複数存在し、
「IEコンポーネントブラウザ」*12という呼称で一つのジャンルを形成していた。
上にちらっと書いてあるが、スレイプニルもこのIEコンポーネントブラウザからスタートしている。

Netscape(ネットスケープ)

日本国内では「ネスケ」の愛称で親しまれていた。
JavaScriptやHTTP Cookie、フレームに対応した初めてのブラウザ。電子メールサービスも展開するなど、後継のブラウザの模範になった。
しかし先進性(2000年当時)で勝り、何よりWindows同梱かつウェブページからブラウザを深く操作できるいう圧倒的な利点を持つInternet Explorerとの競争に敗れてしまう。
その後はNetscapeから派生したMozillaをベースに新しいバージョンの開発が進められたが、今度はMozillaブラウザの劣化版という性能になってしまい、独自性を見い出すことができなかったため結局復権には至らず、やがては開発終了へと至る。
元々の開発コードネームは「Mozilla」。UserAgent(ブラウザを識別させるための文字列)はこの名前のまま。全盛期には「Netscapeでないと正常に表示できないので、"Mozilla"じゃないブラウザを弾く」サイトが多発。
これらにアクセスするためにIE含めた後発ブラウザもUserAgentに"Mozilla"を入れるようになり、そのまま現在に至るまで互換性維持の為に残されている。
また、似たような経緯により一般的なブラウザのappNameを取得すると現在でも"Netscape"の文字列が返されるようになっており、開発が終了して久しい現在でも互換性維持の目的から内部システムに名前のみ残されている。

Mosaic(モザイク)

HTMLテキストとグラフィックを表示可能にした初のブラウザ。IEの前身にして、現在のブラウザの祖先にあたる存在。
開発メンバーの一部が独立するにあたり、コイツを超えてぶっ倒してやる、というのがMosaic Killer→Mozillaの名前の由来(勿論怪獣王も意識している)。

NetFront(ネットフロント)

ACCESS社が開発した日本製ブラウザ。
無印NetFrontは独自エンジンを、NetFront NXはWebKitを用いている。
組込機器(携帯電話、ゲーム機など)で採用例が多い。
意外な採用例としてはNintendo SwitchにもNetFront NXが搭載されている。
え?SwitchってWebサイト閲覧ができないはずじゃ?と思うかもしれないが、Switchの場合はWebサイトの表示ではなくゲーム内情報やストアの表示のために用いている。

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最終更新:2025年01月30日 13:29

*1 WEBページを作成するための言語

*2 ウェブサイトの記述に纏わる様々な規格

*3 科学技術振興機構が運営する電子化された論文を公開するサイト

*4 大雑把に言うとウェブページの背景色とかレイアウトとかの見栄えの指示や設定

*5 FirefoxもOperaもChromeも当初は軽快さを謳っていたのはIEの重さを意識していたのは間違いないだろう

*6 例えばOperaだと2000年のバージョン4.0から、Firefoxでは2004年のリリース当初から

*7 2005年にリリースされたMicrosoft純正アドオン、MSNサーチツールバーで擬似的なタブ機能は実装されたが、複数ウインドウを無理矢理重ねて見た目だけタブブラウザ化していたため、ウインドウを複数開くよりもはるかに重かった

*8 当時の開発者曰く、最大のライバルであったNetscapeを叩きのめし、開発競争に圧勝したことでMicrosoft社は気が緩んでしまったのだそうな。当時IEを開発していたエンジニア達も新たな戦い(開発競争)を求めてMicrosoftを去っていったらしい。刃牙かな?

*9 そんなことが簡単に出来てしまえることの方が今どき危険すぎるのだが……。ちなみに、現在ではセキュリティ上の理由から、そういう機能には厳しい制約がかけられている

*10 互いに度重なるアップグレードで兄弟と呼べるコードは疾くに除かれてしまったが

*11 上記の通り両社のシェア争いによる独自拡張の嵐によってWeb標準化に負の影響をもたらした意味でも

*12 コンポーネントとは部品、部材の意味。つまりIEを部品としたブラウザという意味