MFゴースト

登録日:2024/07/07(日) 20:15:00
更新日:2025/02/24 Mon 00:04:26
所要時間:約 30 分で読めます





西暦202X年、車の自動運転が普及した日本
そんな時代に、公道の自動車レースが開催されていた
世界中で人気を集めるレースの名は

M F G

MFゴーストとは、しげの秀一の漫画作品。
週刊ヤングマガジンで2017年9月から2025年2月まで連載していた。

概要

著者の代表作である『頭文字D』の事実上の続編にあたり、同作から20年程度が経過した近未来を描いている。
なお、前作では現実では違法となる公道での競争が舞台になっていたが、今回は「公道をクローズドサーキットとした正式なレース大会」が舞台となっており、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどの海外スーパーカーが数多く登場するのも特徴である。

テレビアニメはFelixFilm制作で2023年10月~12月まで1期(小田原パイクスピーク編)が放送、
その後、2024年10月7日~2024年12月22日まで2期(芦ノ湖GT~ザ・ペニンシュラ真鶴編 前半)が放送され、最終回には3期の制作決定告知が流れ、原作完結のタイミングで2026年放送予定に決まった。

頭文字D』から続投した人物はテレビアニメ版と同じ声優が担当しており、テレビアニメで藤原拓海を演じた三木眞一郎はナレーションを担当している。また、新劇場版の声優も今作から登場するキャラクターを一部担当する。

「舞台が箱根」「海外スーパーカーが多数登場」「主人公の愛車が小型で低馬力」「アメ車が登場しない」という点から、1970年代に一世を風靡した元祖自動車バトル漫画『サーキットの狼』との類似性も指摘されており、『頭文字D』よりも中高年世代の読者が多いとも言われている。

あらすじ

全世界でガソリンエンジンを用いた自動車の生産が中止され、電気自動車や燃料電池自動車といった電気動力の自動車が普及した西暦202X年。そんな世相に逆らうかのような「内燃機関だけを用いた自動車」のみで行われるカーレース「MFG」が日本で開催され、世界中で人気を集めていた。

そのMFGに参戦するため、イギリスから一人の青年が来日した。彼の名はカナタ・リヴィントン。イギリスのレーシングスクールを首席で卒業した彼は、MFGへの参加に加えて、行方不明になっている父・片桐健を探すという2つの目的があった。

カナタは亡き母・キャサリンの親友である西園寺夫妻に迎え入れられ、夫妻が懇意にしている自動車整備士の緒方から、MFGへの参戦車両としてトヨタ・86を提供される。現在のMFGは大馬力を発生するスーパーカーが席巻しており、入賞はおろか予選突破すら難しいと考えられていた…が、カナタはその下馬評を覆す目覚ましい走りで、「神15」と称されるMFGのトップレーサー15人に食い込む大活躍を見せつける。

そんなカナタを鍛えたのは、天才的な腕前を持ちながらも事故でプロドライバーを引退した「悲運のラリースト」こと藤原拓海だった。彼を知るMFGの上層部や元走り屋たちがカナタに注目する中、彼に触発された若手レーサーたちの覚醒も相まって、MFGに新たな風が吹き込もうとしていた。

MFGとは

エグゼクティブ・オーガナイザーのリョウ・タカハシが提唱した「内燃機関のみで動く自動車どうしで競い合う公道レース」。
よって、作中の世界で普及している電気自動車や燃料電池自動車など、モーター駆動の車は参加できない。ただし、ハイブリッド車に関してはモーターアシスト機能を封印、または撤去することで参加が許されている。

また、本作の日本では富士山が噴火して関東のあちこちが大災害に遭ったという設定があり、その復興支援イベントの一環としても位置づけられている。開催コースは必ず1箇所は「災害の影響で走りに何らかのデメリットがある場所(通称・デスエリア)」が設定されており、災害の記憶を忘れさせない工夫が凝らされている。
こうした事情から一般人がコースに立ち入らないように観客席は設けられておらず、ドローンによって中継される映像を有料配信することで観戦してもらう形式を取っている。
コースには火山性の毒ガスが噴出しているような描写もあるが、それに対する安全対策の類がなされていなかったりする
というかレースなのに私服でヘルメットすらしないというのはどうなのか。
その他、レースクイーン「MFGエンジェルス」のパフォーマンスや歌も人気を博している。

基本的に内燃機関だけで動く車であれば何に乗っても良いし、馬力の制限もないが、
  • 専用の競技用タイヤを履くこと
  • 車重を計測し、車重に比例した幅のタイヤを装着すること*1
  • シーズン途中で車を乗り換える場合、シーズン開始時と同じメーカーにすること
などの制限がある。
特に2番目の車重とタイヤの制限(グリップウェイトレシオ)がこのレギュレーションのキモであり、軽くてパワーがそこそこの日本車より重いけどパワーのある外車の方が有利と見られている。
そういう車は得てして高額なので「リッチマンズレギュレーション」と揶揄されている。
その実態は「グリップが低いのならスローイン・ファストアウトより古典的なアウトインアウトで走るべき」という物。
これを裏付けるように、MFG専用タイヤは「タテ(加減速方向)よりヨコ(コーナリング方向)のグリップが高い」とされていて、実は車なりに曲がってドカンではタイヤの性能を活かせないというトラップが仕込まれていた。
欧州育ち*2のカナタやミハイル、沢渡はこのトラップを苦ともせずにタイムを出し、リッチマンズレギュレーションを崩すきっかけとなった。

予選タイムアタックで上位15位の車が決勝レースに進むことが出来、このトップ15の選手は「神フィフティーン」と呼ばれ、全ドライバーが目指すべき目標となっている。
賞金額が恐ろしく高額なのも特徴で、各レースの1位には1億円、2位でも5000万円…ととんでもない額が振る舞われ、シーズンチャンピオンには10億円が授与される。その他、オーバーテイクの回数やポールポジション獲得などの追加ボーナスも入る。

その実態は、統括本部長の史浩をはじめとする元「プロジェクトD」のメンバーと仲間たちが、「頭文字D」の最終回でかつて語った「レース関係の仕事に就きたい」という夢を約20年越しに実現させたもの。


登場人物

主人公と関係者
  • カナタ・リヴィントン/片桐夏向(かたぎり かなた)
CV.内田雄馬
本作の主人公。日本人の父とイギリス人の母の間に生まれた日英のハーフ。出身地はイギリスのケンブリッジ。
イギリスの名門レーシングスクール「ロイヤルドニントンパークレーシングスクール (RDRS)」を首席で卒業した天才。
4歳からレーシングカートに乗ってレーサーとしてのキャリアをスタートさせ、フォーミュラレースを含む数々のタイトルを幼くして獲得し、将来を嘱望される存在だったが、17歳の頃に母が危篤状態に陥ったのを機に帰郷。19歳で来日するまでレーサーとしては一時引退状態にあった。
その後、MFGへの参戦と、自分にとって最後の身内となった父を探すために来日。選手登録にあたって父の名字である「片桐」を名乗ることで、自分の存在を父にアピールする。
来日前に、恩師の拓海からは「周りの選手より馬力が低い車を選べ」という課題を与えられており、奇しくも拓海の乗っていたAE86型にルーツを持つトヨタ・86に乗ることになる。

見た物を完全に記憶できる「映像記憶」の能力を持つギフテッド。母親のキャサリンもこの能力を持っており、普段はこの能力を隠すようにと母親に言われていた。
カナタのそれは母親から更に進化し「映像と自分の動作をシンクロできる」という能力になっていて、MFGデモンストレーション映像をベースに自分のドライビングを重ねる事で、脳内ドライビングシミュレーターとしてイメトレに使われている。そのため、他のドライバーなら何十回と見てようやくコースを覚えるところを、カナタは3回程度で覚えてしまう。
昔のヨーロッパのレースでちらっと会った程度である下記の沢渡も、この能力でバッチリ覚えていた。

母・キャサリンの教育により日本語の会話はほぼ完全にマスターしているものの、文字を書くことや箸の使い方は苦手。ただ自分の姓名や伝票は上の能力を使って「見て覚えている」ので書ける*3
真面目な好青年を地で行く性格で、MFGへの参戦目的もあくまでも自分の限界への挑戦、そして父親探しであり、高額な賞金を得てぜいたくな暮らしをすることは望んでいない。むしろ人並みに働いて普通に暮らすことを望んでおり、レースの合間には鎌倉駅近く、小町通りのカフェ(原作版)/小田原市内(アニメ版)のカフェでアルバイトをしている。
レースで得た賞金に関しては緒方と等分する契約をしているが、当初は緒方の側から「カナタのリスクが大きいんだから8割持っていけ」と勧められたにも関わらず、等分することを強く主張した経緯がある。
こうした謙虚で真面目な性格から、ホームステイ先の西園寺家からは実の息子同然に迎え入れられ、一人娘の恋とも次第に惹かれ合っていく。

  • 西園寺恋(さいおんじ れん)
CV.佐倉綾音
カナタがホームステイする西園寺家の一人娘。17歳。両親以外には内緒でMFGのレースクイーン「MFGエンジェルス」のナンバー7としてアルバイトしている。エンジェルスとしては「ナンバー7」と名乗り本名などは伏せているため、ファンの間では正体不明の謎のエンジェルスとして人気を集めている。
「外見だけで人を好きにはならない」がモットーだったが、ホームステイすることになったカナタに一目惚れしてしまい、彼の父親探しなどを手伝うようになる。その中で彼の内面も好きになるとともに、カナタからも想いを寄せられるようになり、両想いの関係となる。

  • 緒方(おがた)
CV.畠中祐
カナタのホームステイ先である西園寺家と親しい自動車整備士。26歳。以前は走り屋で、MFGに参戦したこともあるが腕前が伴わず予選落ちの惨敗を喫した。それ以降は病気の父を養うことと、実家の自動車整備工場である「緒方自動車」の借金を返済する目的もあり、走り屋を引退して整備士に専念している。MFGドライバーの相葉とは友人同士である。
カナタに86を提供するとともに、彼のセコンドとしてコース状況を無線で連絡するなどしてサポートする。
借金はかなりの額であったようだが、カナタとの契約が「賞金の半分は緒方さんの物」という事になっていた*4ので、カナタの活躍で全額返済できた模様。
86のパワー不足を負い目に感じるあまり、自費でGRスープラを購入して乗り換えてもらうことをカナタに提案するが却下されている。

  • 相葉瞬(あいば しゅん)
CV.小野大輔
神奈川県小田原市出身のMFGドライバー。24歳。外国製スーパーカーが席巻する中で、国産車である日産・GT-R(NISMO)でトップ10入りを果たしたことから「GT-Rのアイバ」の異名で知られる人気ドライバー。また、熱血漢でアグレッシブな走りから「カミカゼヤンキー」とも呼ばれるが、熱くなりすぎてタイヤのペース配分を考えない走りをし、後半に失速してしまうなどのムラがあるのが弱点。
エンジェルスのナンバー7に片思いをしており、今年度のランキング5位以内に入ったら彼女にプロポーズするという(一方的な)目的を持っている。
選手登録にやってきたカナタと偶然出会った際に、彼の素直な性格を気に入り、先輩として面倒を見るようになる。
演者は新劇場版頭文字Dで高橋涼介の声優を担当している。

  • 奥山広也(おくやま ひろや)
CV.阪口周平
相葉のGT-Rのチューニングを手掛けている「オートショップ スパイラル・ゼロ」の代表。第1戦終了後に相葉の紹介でカナタに会い、86のチューニングも手掛けるようになった。
以前は神奈川県で活動する走り屋チーム「チーム・スパイラル」でS15シルビアを駆っていたが、その時期にカナタの師匠である拓海と対決して惨敗したことを今も覚えており「あの世代の走り屋で彼を知らない者はいない」と高く評価し、彼の教え子のカナタを補佐できることを誇りに思っている。
安易に車の馬力を上げることを良しとせず、足回りを中心としたチューニングだけでどこまでタイムを縮められるかというテーマを追求している。

MFGドライバー
  • ミハイル・ベッケンバウアー
CV.神谷浩史
ポルシェの育成アカデミーの卒業生。20歳。
前回大会の途中から参戦してトップランカー入りを果たし「シュツットガルトの刺客」の異名を取る天才ドイツ人ドライバー。
MFGのレベルの低さに辟易しており、トップ3に入賞しても表彰式をボイコットするなどの嫌味な態度が目立つ。
一方でメンタル面の弱さが課題であり、自分の想像を超えた出来事が起こると取り乱してしまうクセがある。
ポルシェのトップモデルである911シリーズではなく、それよりも馬力の低いケイマンで出場している。
アカデミーから車を貸してもらっているのか、718ケイマンS→718ケイマンGTS→718ケイマンGT4と短時間に2台乗り換えてたりする。
そのおかげで最終戦を目前にドツボにハマる。

  • 石神風神(いしがみ ふうじん)
CV.安元洋貴
前回・前々回のMFGを制したディフェンディングチャンピオン。37歳。
「高性能な車に乗り、その性能をそのまま引き出す走りをすれば良い」という合理的な考えの持ち主で、そのセオリーを実現すべくポルシェ・911GT3(991)を愛車とするが、同じポルシェ乗りのミハイルからは「走りに加齢臭が漂う」などとコケにされ、あっさり抜き去られる。その後もミスでスピンを喫したり、予選で下位に甘んじたりなど、見る影もなく落ちぶれていく。
最終戦では「去年と一昨年で20億円稼いだからもう十分だ」と漏らすなど、完全に戦意を失ってしまっている。

  • 赤羽海人(あかば かいと)
CV.諏訪部順一
前回大会で総合2位を収めた、真紅のフェラーリ・488GTBを駆る実力者。本人は別にフェラーリに強いこだわりがあるわけではなく、ただ単に「道具として優秀だから」という理由で乗っている*5に過ぎない。しかし、やはりフェラーリに乗っている者の性であろうか、ランボルギーニ・ウラカンを駆る大石には強いライバル心を抱いている。
第1戦の予選でターボ周りのトラブルにより、本来の馬力が出ない状態でのアタックを余儀なくされたが、その状態でベストタイムを更新できたことで、MFGのレギュレーションに隠された意図に気づき始める。
演者は新劇場版頭文字Dで中里毅の声優を担当しており、更にリアルでフェラーリに乗っている。

  • 大石代吾(おおいし だいご)
CV.浪川大輔
白いランボルギーニ・ウラカンを駆り、ランボルギーニこそがスーパーカーの王者と信じて疑わない青年。裕福な家庭に生まれ、実家の資金力にものを言わせて速い車を手に入れるやり方から、相葉などの一部のドライバーからは嫌われている。
スーパーカーは大排気量の自然吸気エンジンを積むべきだという偏った考え方から、ターボ車の488GTBに乗る赤羽を嫌っている。

  • 沢渡光輝(さわたり こうき)
CV.逢坂良太
フランスに留学してレースの腕を磨いた本格派ドライバーだが、普段はレースに対する情熱を微塵も見せず「17歳の女子高生と豪遊するのが趣味」「18歳になったらどうする?フリます」と豪語する中々のHENTAI。今大会は第1戦を欠場したため第2戦からの参戦となるが、その理由も「現在の彼女の誕生日だったからデートしていた」という徹底ぶり。
しかし、一度本気を出したときの実力は凄まじく、比較的非力な愛車のアルピーヌ・A110でポールポジションを取るなどの活躍を見せる。
フランス留学中に「ユーロFE-3*6」というカテゴリーでカナタと戦った経験があるが、資金難から性能の乏しいマシンに乗らざるを得ず敗北している。そのため、今回のMFGでカナタを倒し、雪辱を果たそうと考えている。
第4戦から上位グレードのA110S、最終戦で最上位グレードのA110Rと短時間に2台乗り換える。

  • 坂本雄大(さかもと ゆうだい)
CV.櫻井トオル
サングラスとパーカーのフードで常に表情を覆い隠している、アウディ・R8使いのドライバー。お陰で暗黒卿呼ばわり。
無口で無表情な印象を与えるが実際は毒舌家で、車の中ではしょっちゅう毒舌が飛び出している。相葉とは以前から因縁があり、レースでも接触を交えた激戦を繰り広げる。
大排気量エンジンと4WD、電子制御で完全武装した車こそが正義という、どこぞのランエボ使いのような超合理的思考を持つ。

  • 柳田拓也(やなぎだ たくや)
CV.坂田将吾
BMW・M6クーペに乗るコーナリングの達人。27歳。
予選で高順位を取った後、車の馬力と図体を活かして逃げ切るという保守的な戦法を取っていたが、赤羽やカナタの超攻撃的なドライビングの前に敗北。これまでのような守りの走りでは通用しないと悟り、第3戦からはM6より小型でコーナリング性能が高いM4・DTMチャンピオンエディションに乗り換える。

  • 大谷洋介(おおたに ようすけ)
CV.石川界人
デビュー3年目の若手ドライバー。23歳。MFGは経験値がすべてという持論を持ち、過去2年分の経験を元に自信を持って今大会に挑む。
1戦目はメルセデスAMG GT Sに乗り、2戦目からはメルセデスAMG GT Rに乗り換えるが、車の電子デバイスが過剰反応してドライビングのリズムが狂うことに悩まされる。
しれっと第4戦で予選落ちしていて最終戦では「予選落ちは惨め」と自虐していた。

  • ジャクソン・テイラー
CV.中村悠一
ニュージーランドからやってきたポルシェ使い。愛車はポルシェ・911カレラGTS。
ベッケンバウアー・赤羽・沢渡の3人が現在のMFGでもっとも優れたドライバーと評価しているが、1戦目でカナタと競り合い敗北したことで、彼を「モンスター」と称してリスペクトするようになる。
演者は頭文字Dテレビシリーズで北条凛、新劇場版で高橋啓介の声優を担当しており、更にリアルでポルシェに乗っている。

  • エミール・ハンニネン
CV.三宅健太
レクサス・LC500に乗る外国人(国籍未発表)ドライバー。31歳。
第2戦で、濃霧で視界ゼロの状態で果敢にオーバーテイクを仕掛けてきたカナタに驚愕する。それ以外の出番はほぼ無し。

  • 前園和宏(まえぞの かずひろ)
CV.宮園拓夢
物理学の博士号を持つ理論派のドライバー。28歳。
前回大会までは、ハイブリッド車であるNC1型ホンダ・NSXからハイブリッドシステムを撤去して出場していたが、コンピューターのセッティング不足で思うような走りができずにいた。そのため、1戦目のみFK8型ホンダ・シビックタイプRに乗り換え、第2戦までにNSXを万全の状態に仕上げ、再び投入する。それからは成績も向上し、上位ランカーをしばしば脅かす走りを見せている。

  • 八潮翔(やしお かける)
CV.田邊幸輔
「ヤジキタ兄妹」と称される異母兄妹ドライバーの兄。22歳。愛車はロータス・エキシージV6S(Series3の初期型)。
妹の望とのフォーメーション走行を得意とする。カナタのことは予選時から注目しており、同時に美形であるということで両方の面で対抗意識を燃やしている。
最終戦でロータス・エミーラを投入し、低迷気味だった成績に向上の兆しが見え始めるが、熱くなりすぎて速攻で石神にぶつけている。

  • 北原望(きたはら のぞみ)
CV.芹澤優
「ヤジキタ兄妹」の翔の妹。20歳。愛車はアルファロメオ・4C。
1回戦前に出会ったカナタに一目惚れし、恋よりも積極的にアタックする。
レース中でもカナタの86を自分の車のスリップストリームに入れて引っ張るなど、フェアな条件での勝負を好むだけでなく兄を上回るセンスを秘めている。
演者は主題歌も担当。

  • 諸星瀬名(もろぼし せな)
CV.八代拓
群馬県出身でドライバー育成計画「ドリームプロジェクト」のドライバー。21歳。愛車はトヨタ・GRスープラ。
「赤城」「妙義」「秋名」のレコードタイムを更新したことから、「上毛三山のスカイウォーカー」を自称し、群馬県人としての誇り「群馬プライド」を大切にしている。
カナタとは彼の師匠である拓海と、自身の師匠である啓介がかつて同じ走り屋チームで活動していたことから、同じ教えを受けた者として年齢関係なくフレンドリーに接する。
運営側に近い立ち位置の人物から直接教育を受けたドライバーであるため、他選手へのハンディとして開幕戦からの参加は見送られており「予選走行でデモ走行タイムを超えるMFGドライバーが2名以上現れるまでは出場させない」という制限が課されていたが、第2戦にてミハイルと沢渡によって条件が満たされたため、第3戦から出場することになる。

  • エマ・グリーン
イギリスから来日した女性プロレーサー。カナタのレーシングスクール時代の同期生で、拓海の教え子の一人。カナタを一方的に恋人扱いしているが、当のカナタはライバル視こそしているものの、恋人として意識していることは全く無い。
接触を含めたラフなレース展開に滅法強く、彼女に接触したドライバーは、それ以上の手痛いプッシュで反撃されることから「魔女(ウィッチ)」の異名で恐れられている。
ハイパワーFR車のアストンマーティン・ヴァンテージを引っ提げて、第4戦のみのスポット参戦でカナタに勝利することを目指すが、カナタが2位に対してエマは3位と惜しくも敗北。表彰式でカナタの唇を強引に奪った後、改めてカナタの強さに感銘を抱きつつイギリスに帰国していった。

  • 桜野舞(さくらの まい)
最終戦「熱海ゴースト」から参戦した18歳の女性ドライバー。愛車はトヨタ・GR86。
運転免許取得前からカートレースやドリフト競技で腕を磨き、晴れて免許取得を機にMFGにエントリーした「三度の飯より運転が好き」と豪語する少女。
練習走行をしていたカナタの前に現れ同乗を懇願し、その熱意に興味を持ったカナタは1度だけ同乗を許可する。その1回きりの走行でMFGの専用タイヤの特性を理解した後「カナタの一番弟子」を自称し、初出場にして決勝進出を果たすという快挙を成し遂げる。

MFGスタッフ
  • リョウ・タカハシ
CV.子安武人
MFGのルールを制定した謎の人物。ただ名前(アニメ版では中の人)からしてイニD読者にはバレバレ。
中の人は未だに医者で多忙な存在。弟からは仕事一筋で結婚しないものだと思われていたがMFG作中で結婚した。
最終戦を前にカナタ(と読者)の前に登場したが、正直イニDの時の面影はまったくない。
4WDを嫌っていることから4WD車のタイヤハンデがきついとか噂されている。

  • 上有史浩(じょうゆう ふみひろ)
CV.細井治
MFG統括本部長で実質的運営のトップ。
イニDからの継続出演だが、当時は出番そのものがレッドサンズ→プロジェクトDのメンバーではかなり少なかったこともあり、名字が一度も出てこなかった。某同人誌で出てきたネタがようやく解決したことになる。
誰だっけ?の人でも「ARCADE STAGEシリーズで『それじゃあカウント行くぞ!』『3、2、1、Go!』でレースを始めてくれてた兄ちゃん」と言えば思い出せるだろう(現在の『THE ARCADE』でもストーリーナレーションで出演)。
リョウ・タカハシの指示を受けて、カナタの動向に注目する。
ぽっちゃり体型が好みであり、エンジェルスには必ず1人そういう人をねじ込んでいる。

  • 高橋啓介(たかはし けいすけ)
CV.関智一
元プロレーサーで、現在は不動産業や車のアフターパーツ販売を手掛ける「TKマッハコーポレーション」の社長。MFGの運営にも参画している。
時代遅れとされる黄色の「なんとかセブン」を操って、選手用のデモラン動画の作成にも協力しているが、その走りが実はコースレコード物で、ミハイルが更新するまで2年ほどあったことから「神フィフティーンとか言われてるけど大したことない」と、若干見下し気味。
しかもこのデモランは「映像の見栄えを重視しており、全開走行ではない」というもので、本職のレーサーを引退してもなお一線級の腕前を保持し続けている。
一応妻子持ち。

  • 中村賢太(なかむら けんた)
CV.岡野浩介
啓介の走り屋時代の弟子で、現在はTKマッハコーポレーションの不動産部門でチーフを務める。日焼けした肌の色は若い頃と変わらないが、体型はでっぷりと太ってしまっている。
以前は車のアフターパーツ部門に配属されていたが、開発能力の足りなさを啓介に指摘されたことと、会社の収益の柱である不動産部門を強化する目的で異動させられた。本人はパーツ部門に戻りたいと希望しているが、啓介いわく「地上げのセンスがある」とのことと、パーツ部門の採算の悪さから却下されている。

MFGエンジェルス
  • ナンバー7(セブン)
恋が茶髪のウィッグとメイクで変装した姿。本名は明かさず「ナンバー7」の登録名で活動している。

  • 栗原京子(くりはら きょうこ)
CV.飯田友子
MFGエンジェルスの最古参で、他のエンジェルスをまとめるリーダー格。実年齢は27歳だが、初参加時からプロフィール上の年齢は24歳で通している。男勝りで姉御肌な性格で、同じような性格の相葉に密かに好意を抱いている。
カナタに惹かれる恋の良き相談相手であるほか、他のエンジェルスが恋の正体を外部に漏らさないように監視する役割を買って出ている。

  • 佐藤真美(さとう まみ)
CV.林鼓子
「はみけつの真美」の異名を取るエンジェルス。その異名は、椅子から立ち上がる際に尻に食い込んだパンツを直しながら立ち上がるパフォーマンスから来ている。
はたから見れば一見ドジっ子のようにも見えるこのパフォーマンスも、実はすべて計算ずくで行っていることであり、本人の趣味も読書と小説の執筆という知的なもの。
カナタに振り向いてもらおうと、連絡先を書いたメモなどを渡したりウインクしたりとモーションをかけるが、カナタ本人は全く意に介していない。

  • 浜崎萌絵(はまざき もえ)
CV.北原知奈
ツインテールの髪型と愛嬌の良さで、今もっとも人気があるエンジェルスだが、本来はかなり毒のある性格らしく、京子曰く「性格悪いランキングがあればそっちでも1位」らしい。

  • 沢村まりえ(さわむら まりえ)
CV.鈴木杏奈
恋の同期のエンジェルスで、スレンダーな体型の女性が集うエンジェルスの中でぽっちゃり体型なのが特徴。彼女が登用されたのは史浩の鶴の一声があったからともっぱらの噂である。
いわゆる「おバカタレント」枠でもあり、エンジェルスの中ではコミックリリーフ役として認知されている。


ゲスト解説者
  • 小柏カイ(こがしわ かい)
CV.神奈延年
第一戦の小田原パイクスピークで解説者を務めるプロレーサー。現在はチーム監督としての役割に徹している。
拓海とは走り屋として競い合った仲でもあるが、彼の近況は知らされていなかったらしく、イギリスで元気に過ごしていることを知った際には嬉し涙を流した。
現在もプロレースに身を置いていることもあり、当然リョウ・タカハシの正体を知っているが、絶対に口外しないようにMFG運営本部から口止めされている。
なお、小柏を含めたゲスト解説者は原作ではセリフのみだったが、アニメ版では中年になった姿も登場している。

  • 池田竜次(いけだ りゅうじ)
CV.中井和哉
第二戦の芦ノ湖GTでの解説者。小田原市の市議会議員であるが、その他に実家の寺の住職、さらにはモータースポーツによる青少年育成スクール「ゼロ・アカデミー」の主宰者と、多彩な活躍を見せている。相葉はこの「ゼロ・アカデミー」の卒業生。
自らの走り屋としての経験から「人間が公道で扱えるのは晴天時でせいぜい350馬力程度、悪天候なら200~250馬力程度」であるという持論がある。そのため、大馬力を電子デバイスで強引に制御しているスーパーカーが席巻している現状について、レギュレーションの真意が正しく理解されていないと考えている。

  • 秋山渉(あきやま わたる)
CV.松本保典
第三戦「ザ・ペニンシュラ真鶴」のゲスト解説者。埼玉県で活動していた元走り屋で、拓海とは同じAE86乗りとして競い合っていた。走り屋卒業後にプロドライバーに転身、全日本ジムカーナ選手権や全日本ラリー選手権、ツーリングカーレースなど、多彩なジャンルでのレースで活躍している。また、MFG運営理事のひとりでもある。
実は作品開始から1年前の時期に拓海と会って近況報告を受けており、その後の実況中に拓海が既婚者であることをしれっとバラした。

  • 須藤京一(すどう きょういち)
第四戦「シーサイドダブルレーン」のゲスト解説者。栃木県の日光いろは坂で活動していた元走り屋で、全日本ラリー選手権のトップラリーストとしての実績を持つ。現在は一線を退いているが、MFGの運営理事を務めつつ、国内のラリー振興に精力的に取り組んでいる。
年数が経過したこともあり、言動は丁寧になっているが、自分が気に入らないものに関して毒を吐く性格は変わっておらず、ガソリンエンジン車が生産中止になり電気動力車が主流になった世相に対して「ヨーロッパやアメリカが日本のハイブリッド技術を潰した結果に過ぎない」「電気自動車が増えたせいでかえって発電コストが増し、二酸化炭素削減という目的も達成できていない」と指摘。総じて「電気自動車はゴミ」と舌鋒鋭く切り捨て、運営本部の史浩を慌てさせている。

その他の登場人物
『頭文字D』の主人公で、レーシングスクールでカナタを鍛えた師匠。詳細はリンク先にて。

  • 片桐健(かたぎり けん)
カナタの父親。大学で彫刻を専攻していた頃に妻・キャサリンと出会い結婚したが、カナタが物心つく前に失踪。その後、日本で仏師として活動していたことが判明するが、カナタが来日した頃には末期癌を患い余命いくばくもない状態に陥っていた。
カナタが片桐の姓を名乗ってMFGにエントリーし、自分を探していることには気がついていたものの、幼い頃にカナタを捨てたような形になってしまったことを負い目に感じており、自分から連絡を取ることが出来なかった。そのため、入院先の群馬大学医学部附属病院でカナタのレースを観戦し応援することでせめてもの償いとしていたが、第3戦の最中に容態が急変し息を引き取った。

  • キャサリン・リヴィントン
カナタの母親で、物語開始前の時期に病死している。大学でクラスメイトだった恋の母いわく、非常に情熱的でエキセントリックな人物であったらしく、大学在学中の18歳時に片桐健に出会った後、キャサリンの側から猛アタックをかけてわずか19歳という年齢で結婚している。
カナタと同じく映像記憶能力の持ち主であったが、その能力を周囲にひけらかすことがないように厳しく教育していた。

  • 恋の父親
CV.斉藤次郎
名字、名前ともに作中では語られていない。IT関連の会社を経営しており、仕事の合間に片桐健の捜索を手伝うなど、カナタを家族として快く迎え入れている。
家族として以上に、車好き、カーレースファンとしてカナタを尊敬しており、毎回欠かさずMFGを観戦し、そのテクニックに度肝を抜かれている。

  • 西園寺真由子(さいおんじ まゆこ)
CV.岡田恵
恋の母親で、カナタの母キャサリンとは美大のクラスメートだった。現在は絵画教室を開いている。
夫ともどもカナタを快く家族として迎え入れているが、彼の身を常に案じており、MFGに出走することには内心で反対している。そのため、カナタの驚異的なドライビングを見て体調を崩してしまったことがあり、それ以降は観戦を控えている。

コースとデスエリア

  • 第1戦「小田原パイクスピーク」
箱根ターンパイクの超急勾配を駆け登り、大観山から芦ノ湖の麓へと下り、国道1号へ。さらに最高地点から標高差864mの急坂を一気に駆け降り、ターンパイクの料金所へと戻る、全長40.8kmのコース。
このうち国道1号の箱根関所南から東風祭交差点までのおよそ20.8kmは、正月に一度はテレビで目にする箱根駅伝の6区とほぼ同じコースを走る為、視聴者、特に駅伝ファンからすれば非常に馴染み深いコースでもある。
そのため、アニメ1期放送後の2024年に行われた第100回の記念大会では、テレビの映像を見ながら頭の中にユーロビートが流れたという視聴者もいたとか。

デスエリアは箱根温泉郷部分の濃霧。ナビとラインに頼りながら走る必要があるが、カナタはデモムービーをベースに全開で踏み切っていた。
ラリーの選手ならペースノートさえあれば同じことが出来そうだが(というかある程度は建前でもそれで運転していることになっている)、それを一人でできるのはカナタならではの能力。

だがデスエリア以上の難所がコース終盤に存在する。それは西湘バイパスの分岐から東風祭交差点に至る1.9kmの直線「カマボコストレート」。名前の由来は東風祭交差点の手前に位置する箱根駅伝・小田原中継所としてお馴染みの老舗蒲鉾店『鈴廣』。
千歳橋から交差点まで若干の下り勾配以外ほぼ平坦となり*7、86のようなパワーの出ないマシンにとっては最大の難所である。
逆にGT-Rのようなハイパワーマシンでもタイヤとブレーキがほぼ終わっている状態で突入するため、飛ばし過ぎてブレーキングポイントを誤れば交差点でオーバーランする危険性も。

  • 第2戦「芦ノ湖GT」
デスエリアは清掃してもなぜか同じところに降り積もる火山灰、通称スリッピートラップ。
路面が滑るのであれば自分から滑らせて、リアタイヤでコーナリングするカナタに拓海の姿が被る。


  • 第3戦「ザ・ペニンシュラ真鶴」
富士山噴火の直接の影響というわけではないが、当時の電力不足を再現し、トンネル内の照明が切られている。
このためトンネル出口で一瞬視界がホワイトアウトする「ブラック&ホワイト」がデスエリア。
これ以外にも右上りターンからの左下りターンが難所で、スパ・フランコルシャンに実在する有名ターンの名を借りて「オー・ルージュ」と称されている*8

  • 第4戦「シーサイドダブルレーン」
地下水が滝として噴出しており、ダブルレーンの下側では道路が冠水していてハイドロトラップとなり、上側はこの冠水部分をジャンプで飛び越えるジャンプステージとなっている。この2つがデスエリア。
高速コースといいつつ直線はほとんどないため、直線でもコーナーでもない部分をいかに速く走るかが実は重要。
ここでカナタは溝落としに匹敵する実際にはリスクしかないようなテクニックを披露する。

  • 最終戦「熱海ゴースト」
コース内に間欠泉が2箇所存在し、これを浴びると数秒ロスる。熱海にある貫一・お宮の像から名前を取って1個目が貫一、2個目がお宮の間欠泉と言われている。
露骨に運がタイムに響くのでまさにデスエリア。

ゲーム化

『ARCADE』はもちろん、それ以前に単体でプレステ作品になった『頭文字D』と比べるとあんまりないのだが、本作もゲームに収録されている。
  • カジュアルスマホゲーができるデジタル自動車図鑑スマホゲーム『ドリフトスピリッツ』におけるコラボ参戦。
    ドリスピの外部作品コラボの慣例通り『頭文字D』のコラボとは完全に別枠扱いで、作中に登場するクルマを再現したものが素の新86やケイマンとは別の車種として実装。この手の例によって現在は再入手手段がないが。
  • 『頭文字D』のアーケードゲーム、『THE ARCADE』に登場車種が、またコラボイベントの名目を取ることでコースも実装。
    こちらは湾岸ミッドナイト』や『Hot-version』のコラボ要素と異なり*9コラボ期間が終了すると入手できなくなるのは…見るからにイベント景品なもの以外では…ドレスアップパーツの「ナンバーゼッケン」、実況ドローンが再現されるようになるプレイヤーカスタマイズパーツくらいで、車種やコースそのものは恒常的に実装される。まあそもそも本作も『頭文字D』第三章の色も濃いしな
    ver2.7現在は車種が北原望・石神風神登場まで、コースがMFG第三戦までフォローされており、特に真鶴は昼・順走を選ぶとちゃんとトンネルを抜けた際にホワイトアウトする演出もある*10。小田原、箱根(芦ノ湖に相当)はデスエリアの再現は無いが、カマボコストレートをはじめとする全体的なスピードレンジの高さは原作と共通。

追記・修正は他の車より馬力の低い車で予選を突破してからお願いします。

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最終更新:2025年02月24日 00:04

*1 軽量化するとタイヤの幅が狭くなるので相対的に有利とも不利とも言えなくなる。

*2 向こうのサーキットは日本よりもグリップが低く、古典的アウトインアウトをベースのドライビングを教わるとか。

*3 ただこのせいでキャサリンと知り合いだった西園寺ママに映像記憶能力が受け継がれていることがバレた。

*4 カナタが8割を受け取るべきだと進言したが、彼の強い主張で半分ずつ山分けすることになった

*5 本人曰く「買おうと思えば買える」が、上述のこだわりのなさからリース契約で借りたマシンに乗っている

*6 開始時の年代を考えるとFIA-F3の電気版ではなく、現在ではフォーミュラリージョナルに再編されている旧F3ユーロシリーズの電気版。

*7 箱根駅伝でも下り勾配と連続するカーブでダメージを負った膝に更なる追い打ちをかける場所で、小田原中継所までの残り3kmが上り坂に感じるランナーもいる。

*8 実際のオールージュは最初の右上りターンだけで、2個目の左下りターンはラディオンだったり、オールージュの語源がこのターンの近くを流れる川の水が鉄分を含んでいて赤く見えるからであり、ベニンシュラの下は海なので「マー・ブレウ」になるんじゃないかとかは内緒。

*9 前者は車種以外すべて、後者はコース以外すべて再入手不可能。

*10 ただしトンネル内のキセノンランプは明らかに点灯している