仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK

登録日:2024/12/14 Sat 07:53:10
更新日:2025/04/23 Wed 22:24:18
所要時間:約 7 分で読めます






運命の切り札は手の中に



『仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK』とは、2024年に開催された『仮面ライダー剣』のヒーローショーとトークイベントである。


概要

『仮面ライダー剣』の放映20周年に伴い製作されたイベントであり、構成は所謂ファイナルステージに近い。
ヒーローショーとトークイベントの二部構成に加え、出演者とのグータッチ会や2ショット撮影会も行われた。
オリジナルキャストによる周年記念作品のヒーローショーは仮面ライダーシリーズ初である。
Vシネクストが制作された『仮面ライダーOOO』(復活のコアメダル)や『仮面ライダー555』(パラダイス・リゲインド)と異なり、敢えてヒーローショーという形をとったのは「『剣』放送当時は卒業公演が東京のみだったため、全国のファンに直接『ありがとう』とお礼を言いたい」という理由から。
橘朔也役の天野氏が主導となって企画を考案し、実現まで漕ぎつけた。

当初は2月の兵庫県・尼崎公演と福岡県・博多公演*1のみの予定だったが、いざ終わってみると好評の声が多く、8月に愛知県・一宮公演、そして12月に千秋楽となる埼玉県・春日部公演が追加で開催された。
特に関東公演の人気は凄まじく、チケット一般販売時は販売開始前からサーバーが混み合ってアクセスできなくなり、ようやく入れた時には全公演完売していたほど。
そして関東公演当日、2025年1月25日午前8時から東映特撮ファンクラブ(TTFC)で見放題配信が開始されることが発表。会場に行けなかった人も見られるようになった。
奇しくも1月25日は『剣』第1話の放送日であり、配信開始時刻も当時の放送時間と同じ午前8時。
正真正銘の初放送21周年記念というファンサービスであった。


ヒーローショー

時系列は『仮面ライダージオウ』ブレイド編(EP29・30)の後。
本編はもちろんのこと、小説版やドラマCDなどの要素も散りばめられている他、本編46話以来20年ぶりの4人の同時変身と共闘、そして各ライダーの最強形態が並び立つなど、見どころ満載の作品となっている。
愛知公演以降は、江川女史と梶原女史の出演シーンも追加された。

今回脚本を担当した牛田智洋氏は、クオリティーの高さでお馴染みのひらかたパークのヒーローショーの制作に携わった方でもある。
構想自体は数年前から練っていたとのこと。


あらすじ

時の王が去った影響により、アナザーブレイドの事件を機に人間になれたはずの剣崎と始が何故かジョーカーに戻っていた。
さらに、封印されたはずのアンデッド達が解放されている事態が発生。
陰で糸を引いているのは何者なのか……。
20年の時を経て、4人の仮面ライダーが集結する。


登場人物

本項目の記述は関東公演を基準とする。

本編最終回で始を救うべく自らジョーカーとなった仮面ライダー。例によって所々滑舌が怪しく、トークショーでも弄られていた。*2
始の気配が消えたことに異変を感じ、事態の解決に向けて動き出す。

今回はアトラクション用のスーツを使用しているため、マスクは黄ばんでいない。
強化形態はキングフォームのみ登場。
また、♠10「TIME」のラウズカードを初めて使用した。

人の想いの強さを知ったアンデッド。
必死にジョーカーの本能に抗おうとするも、それが仇となって実力を十分に発揮出来ず、中盤でコーカサスビートルアンデッドに封印されてしまう。
解放後、黒幕との対決時には第6話のオマージュで「ムッコロス!ぶっ殺す!」と発言。
平穏な日々をぶち壊しにされたので殺意を抱きたくなるのはごもっともなのだが、元ネタを知っている客席からは笑いが起きた。
もはや公式ネタである。

今回は久々にワイルドカリスが登場。キングフォームと並ぶためにスーツが新造されたとのこと。

仮面ライダーアウトサイダーズ』同様BOARDの所長を務めている。
始を守るべくコーカサスビートルアンデッドに立ち向かうも、敗北し負傷してしまう。
なお、始の台詞からして彼も剣崎と始が人間になったことを知っていたようだが、今作では何故か覚えていなかった。
恐らく黒幕によって記憶を操作されていた可能性が高い。

ブレイド同様、強化形態は『アウトサイダーズ』初出のキングフォームのみ登場。

顔出しでは最終回以来の登場。
『切り札の行方』では会社員だったが、本作では橘の部下としてチベットで何らかの研究を行っていた。烏丸所長といい、『剣』の世界のチベットには何が凄まじい力があるのだろうか……。
嶋昇のような風を感じ取る能力に目覚めており、とても嫌な風を感じ取ったことで日本に帰国。
また、手に彼の物と同形状の紐飾り、腰に虎の尻尾をモチーフにしたアクセサリー*3を身に付けている。
封印された始を救うべく奔走する。

今回、遂に念願のキングフォームを獲得。兵庫公演では完全に存在を伏せられていたため、登場時は客席から嬉しい悲鳴が上がった。

最終回以降の時間軸では初登場。
変わらずBOARDに務めており、負傷した橘を介抱した。

芸能界を引退している江川女史にとっては、久しぶりの演劇の仕事でもある。

始の大切な人。
ジョーカーの本能に呑まれそうになった始の脳裏に浮かび上がると、彼の人間の心を呼び覚ますきっかけを作る。
彼女こそが過去のアナザーブレイド事件の被害に遭った人物で、白ウォズにアナザーブレイドにされている。

アンデッド

今回は各スートから1体ずつ選出されている。
また、コーカサスビートルアンデッドとタイガーアンデッドはいずれもオリジナルキャストが芸能界を引退しているため、怪人態のみの登場に留まり、声優も代役が担当している。

本編第34話でブレイドに封印されたはずだが、何者かの手引きで解放される。
悪趣味な性格は変わっておらず、停戦中のバトルファイトを滅茶苦茶にすべく行動を起こす。
黒幕によって強化されたかどうかは定かではないが、上級アンデッドとカテゴリーAをも使役出来る事が判明した。

コーカサスビートルアンデッドによって解放された最強のアンデッド。
第36話での雪辱を果たすべく、執拗にジョーカーを攻撃し挑発する。
TV本編と違い言葉を話し、戦闘能力も成長とジョーカー化で強くなっているはずのブレイドと素手で互角に渡り合えるほど高い。

本編では誇り高き戦士だったが、今回はコーカサスビートルアンデッドに洗脳されており、本能のままに暴れ回る。
しかし内心では洗脳に抗っており……。
ちなみに、今回睦月からは「城さん」と名前で呼ばれたが、本編では一切名乗っておらず専ら「カテゴリーQ」と呼ばれていた。
北条氏の渾名も「ジョー」なので自分を呼んでいるみたいで困惑したとか。

同じくコーカサスビートルアンデッドの配下として登場。
唯一の下級アンデッドとはいえ、ギャレンとレンゲルを同時に相手取る実力者。

  • その他のアンデッド
コーカサスビートルアンデッドに使役される戦闘員。
複数体登場する、倒すとカードに封印されずに爆発するなど、ダークローチと似た特徴が見られる。
恐らくは黒幕によって生み出されたものと考えられるが、詳細は不明。



トークショー

もう一つの目玉企画。
事前募集された質問に答えつつ撮影当時のエピソードを話したり、出演者のサイン色紙の抽選会が実施されたり、時折挟まれる出演者のボケや天然発言で会場を爆笑させたりするなど、シリアスなヒーローショーとは正反対の和やかな雰囲気の中で行われた。

(*0M0)「俺の体はー?」
観客「ボドボドダ―!」
(*0M0)「カテゴリー8かー!」
観客「面白い!」


出演者

  • 椿隆之(剣崎一真/仮面ライダーブレイド役)
  • 森本亮治(相川始/仮面ライダーカリス役)
  • 天野浩成(橘朔也/仮面ライダーギャレン役)
  • JOE(北条隆博)(上城睦月/仮面ライダーレンゲル役)
  • 江川有未(広瀬栞役)
  • 梶原ひかり(栗原天音役)



追記・修正は20年分の「ありがとう」を込めてお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 仮面ライダー剣
  • 仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK
  • ステージショー
  • トークショー
  • 舞台
  • 後日談
  • 牛田智洋
  • 仮面ライダー
  • 平成ライダー
  • 20年越しのキングフォーム
  • 俺のキングフォームを見ろ
  • 20周年記念作品
  • 20周年
  • アニバーサリー作品
  • KAMEN RIDER Re:STAGE
  • ファンサービスの嵐
  • まさかのサプライズ
  • 2024年
  • 仮面ライダージオウ
最終更新:2025年04月23日 22:24

*1 トークショーのみ。

*2 『ジオウ』客演時同様、椿氏が当時の演技を再現していると考えられる。

*3 場所が場所だけに紐飾りと比べると分かりにくく、トークショーで北条氏が「こっちにもありますよ」と解説した。