ロキ(ONE PIECE)

登録日:2025/03/16 Sun 13:04:36
更新日:2025/04/23 Wed 22:11:06
所要時間:約 7 分で読めます






おれは世界を終わらせる“太陽の神”!!!
“ロキ”!!!



ロキとは、漫画『ONE PIECE』の登場人物。



【プロフィール】

本名:ロキ
種族巨人族
異名:呪いの王子
懸賞金額:26億ベリー(世界政府特別懸賞金)
悪魔の実:???
年齢:63歳*1
初登場:単行本111巻・第1130話・『呪いの王子』
出身地:偉大なる航路・新世界・ウォーランド・エルバフ
笑い方:ドガハハハ


【概要】

エルバフにある巨人族の国『ウォーランド』の王子。
ウォーランドの王ハラルドの息子であり、同じく王の子供であるハイルディンとは異母兄弟の間柄。


【人物】

正式な王の子として生まれたが、幼少の頃から悪逆の限りを尽くし、数年前からずっと「宝樹アダム」に磔の刑にされている。
一度逃げ出そうとした時には、エルバフの戦士達が総出で取り抑える事となる事態になった
幼少期の頃からの悪行としては以下の通り。
  • 生まれて間も無く王家に仕える“幸運の馬”を殺す*2
  • 国には天災が続き王妃がロキを産んで1年で亡くなる
  • わずか10歳で冥界を遊び場にし、凶暴な動物達を従え村に解き放つ
  • 放火に破壊と数々のイタズラ(●●●●)を行う
といった悪行を王子の権力を傘に好き勝手にやっており、ハラルドが不在の時は地獄であったとエルバフの戦士達からそう酷評されている。

そして、14年前に王家に伝わる伝説の“悪魔の実”を欲しがり、実父であるハラルドを殺害*3
その時に悪魔の実を食べた。
アウルスト城で2人の戦いは勃発し、その戦いは激しく城の殆どが破壊される程に至るまでだったとの事。
また、当時城にいた100人を超える戦士達もロキによって殺害された*4
これらの悪行により、エルバフの巨人達からは“エルバフの恥”として忌み嫌われている。

◆性格

人を見下す言動が多く、横柄な態度で他者と接している。
上記の所業の通り残忍な性格をしており、兄であるハイルディンからも「昨日の友を平気で殺す様な鬼畜」と酷評されている。

その一方で、「戦士とは死に様」と昔のヤルルの様にエルバフの戦士としての美学を持っている。
冥界にいる猛獣達のことを「友」と思いつつも、軍子に狼を人質にされた際は動じることなく、「それがお前の運命だ(●●●●●●)友よ!!安心して死ね…!!!」と告げており、「戦士は“死に様”ジタバタするな!!」と話している。

◆容姿

古代巨人族の血を引いており、古代巨人族の名残である角とオーズ並の巨体が特徴。
ヴァイキングの兜を被っており、左の角の部分を包帯で修繕している。
薄紫の長髪であり、顎にはヤギの様な髭を生やしている。
ちなみに、髪の結び方はプロポーズしたローラと同じである
両目は包帯で覆い隠しており、幼少の頃から隠していた。
立ち上がった際は圧倒的なサイズであり、巨体のハイルディン(22m)ですら足元にやっと及ぶぐらいの大きさになっている。


【戦闘能力】

具体的な戦闘シーンがないため、現時点での詳しい戦闘能力は不明であるが、ルフィが遠方からでも「ビリビリくる!!!」と感じる程の気配や覇気を持つ。
悪魔の実の能力者であり、こちらも現時点ではなんの能力なのか不明ではあるが、巨兵海賊団の1人によると、王家に伝わる伝説の悪魔の実を食べたとのこと。
そして、次にロキを錠から解き放てば、「世界はブッ壊れる」と恐れられている。
片足に海楼石の錠がつけられてる状態でも能力を使うことができ、ハンマーで殴った場所に大きな雷を落とした。
また、軍子やシャムロックの攻撃を喰らい重傷を負ってもなお意識はあり、ゾロに傷口を蹴られても気絶するだけで生命力の高さが窺える。
武器は、鉄雷(ラグニル)と呼ばれる巨大なハンマーを使う。


【来歴】

◆過去

幼少の頃はハラルドからハイルディンと共に大切な息子と扱われ、2人で仲良くエルバフを支えることを望まれていたが、自分よりも劣るハイルディンを兄と認めず、穢れた母の血の落とし子と見下していた。
また、ある海賊と思わしき人物に船に乗せてもらうため何度も頼んでいたが、その人物から「おれはお前みてェなガキに会いに来たんじゃねェ」と突っぱねられていた。決闘を挑むが返り討ちにされ、刃物で深手を負ってしまう。その海賊の付き人から「チビ助相手に刃物はねェだろ」と言われるが、その海賊はため息を吐きながら悪態をついていた。

時期は不明だが、ビッグ・マムの娘であるローラに一目惚れし、マムに縁談を持ちかけた。
だが、自由な結婚がしたいローラはそれを拒否して出奔してしまう。
代わりに双子の妹であるシフォンを差し出されるが、ローラではないと見破り縁談は破談となる。

6年程前、海外で暴れていたがシャンクスによって捕まえられ、それ以降磔の刑にされる。

◆エルバフ編

磔の刑にされていた所、ロードの作ったブロックの国から脱出したルフィと出会う。

名前とここは何処かをルフィに聞かれ、自身の名前とここがエルバフだということを高らかに名乗った。
エルバフに着いたことを喜び、一方的に喋るルフィを一喝し、自身の状況についてルフィに尋ねる。
そして、錠から自身を解放すればその見返りとして、「潰して欲しい海賊団を一つ消す」と取引を提案。

冥界にいる凶暴な友達(ダチ)の動物達を使ってルフィを従わせようとするが、動物達はあっさりとルフィに懐き驚愕。
そこにやって来た獣の皮を被った人間達が、「赤髪」の名前を出し、ルフィはシャンクスがエルバフに来たと察してロキにシャンクスの事を尋ねる。
ルフィとシャンクスの関係についてロキはこれをダシにシャンクスの事を「腰抜け海賊」と挑発するが、恩人を侮辱され激怒しギア4を発動したルフィにぶん殴られそうになる。
「冗談だ」と誤魔化すが、次言ったら樹にめり込ますと警告を受けて、内心逆ギレしていた。

そして、お互いに冷静になり、改めてルフィはシャンクスの事を聞くが、ロキは「……!!タダで教えるワケねェだろ!!!」と言い、条件として陽界の村の何処かにある自身を縛り付けている錠の鍵を探して、自分を解放するように提案。
それの見返りとして「シャンクスが今何処にいるのかといった自身が知っている情報を教える」といった情報を引き換えに交渉した。
勿論、自身とのこの取引は他言無用として釘を刺している。

ルフィが立ち去った後、長い事友達であるらしい“モサ公”なる人物と電伝虫で通話。
モサ公が引きずっている恐怖体験に対して、「おれももどかしかったさ」と言いつつも、


おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし!!皆殺しにしてた!!!


と豪語。
そこまでは望んでいないと恐縮するモサ公に対して、それが甘いと反論。「いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねェと復讐に来るんだ!!」と、敵対者に容赦や慈悲のないスタンスである事を示した。
だが、モサ公からそんなロキの乱暴な発言の裏に「優しさがある」と指摘され、それにロキは虫唾が走ると憤慨していた。

通話後、エルバフに侵入してきた「神の騎士団」の軍子とシャムロックに、「神の騎士団」への加入の勧誘を受ける。
これに対しロキは、「この世に生を受けわざわざゴミクズになれって!?」「世界一気高き騎士団への勧誘ありがとな!!!」と皮肉を交えつつ勧誘を拒否。
その場にやってきた狼に軍子を「食っていいぜ」と言うが、軍子の能力によって狼を人質に取られてしまう。
だが、その取引に際しても拒否し狼に、「安心して死ね」と言いつつも、


悲しみも怒りもあるさ…だが
戦士は“死に様”ジタバタするな!!

この怒りを食らっておれは!!!
“世界”を滅ぼしてやる!!!


と堂々と宣言した。
多くの動物達がその後も自身を助けに来るが、軍子によって返り討ちにされ、今度は自分が痛めつけられてしまう。
それでもなお、挑発的な態度を取って頑なに勧誘を拒否した。

そして、シャムロックがシャンクスと容姿が瓜二つであることに気付き、シャンクスとの関係について問いただす。
シャムロックからシャンクスは自身の双子の弟であることや彼の素性について明かされ、それに対して「兄弟揃っておれに恨まれるってのも面白ェ話だな…」と返し、鎖が外れた時にはダチの運命を見届けて背負った身として、報復する事をシャムロックに告げる。
それに対し、シャムロックはサーベルから出したケルベロスをミサイルの様に飛ばし、「生きていられたらいつでも殺しに来い」と餞別の言葉をロキに向ける。
口から刀身を出したケルベロスを向けられ胴体を串刺しにされてしまい、更なるダメージを受けてしまう。

しばらくして、アウルスト城にてギャバンから鍵を貰ったルフィとゾロがやって来るが、その時は気を失いそうになっていたものの辛うじて息はあった。
ロキの悪評ゆえにまだ信用が出来ないゾロは傷口を蹴って重傷が演技ではないこと、血が偽物ではないことを確認し、能力者である事を警戒しつつ海楼石が含まれた錠を左足だけ付けたままロキの解放を行う。
そこに、ロードから洗いざらい事情を吐き出させたハイルディン達新巨兵海賊団とゲルズを守るため同行したサンジ雲舟(スヴァル)に乗って、直様現場に駆けつけハイルディンはルフィにロキの解放を止めてもらうように頼む。だが、時既に遅く解放されたロキは不敵な笑みを浮かべ立ち上がり、自身の武器である鉄雷(ラグニル)を手に取っていた。

「エルバフを救いたきゃすぐに最後の錠を外せ」とルフィ達に迫り、鉄雷で宝樹アダムを叩き落雷を引き起こして着火させた。
だが、蓄積していたダメージによって体力の限界を迎えていたため、ルフィの腕風船で膨らませた拳で軽く押されて倒れてしまう。*5ハイルディンに「こいつが何者でも見殺しにしたくない」とルフィは説得し、村へロキを連れ帰る訳にはいかないため簡易ベットを作って両手両足を拘束したまま冥界で治療を行う。ゲルズ曰く、完治には3ヶ月かかるらしい。
その折に、父ハラルドとの思い出やロキから虐げられていた過去を振り返り、我慢が出来なくなったハイルディンが戦斧をロキに振りかざそうとした際に周りの森を確かめさせた上で、「おれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて思ってねェよな」とハラルドを殺した理由が別にあることを仄めかす。

【余談】

  • 元ネタ
元ネタは、北欧神話にて登場する悪戯好きの神「ロキ」から。

  • シルエット
シフォンの回想シーンでローラにプロポーズをしていたロキのシルエットは、今の巨大な体格と違って随分とずんぐりむっくりな体型をしていた
シルエットと実際の姿は違うというのは前例があるため、この頃はデザインがまだ定まってなかったといった所だろうか。
もしくは振られたショックで痩せたのだろうか?





項目を荒らされた怒りを食らっておれは!!
項目を追記・修正をしてやる!!!

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最終更新:2025年04月23日 22:11

*1 人間年齢に換算すると21歳

*2 同じ時期にリンリンが伝説の戦士ヨルルを殺害する事件が起きた。

*3 実はロキが産まれる前に「息子に殺される」とハラルドはそう予言されていた。

*4 なお、殺し合いを止めに入ったヤルルはこの時ロキに頭を剣で突き刺された。

*5 ゾロ曰く「うまく行けば逃げ出してどっかでぶっ倒れる予定だった」との事。