- あのニカの解説をするんじゃないのかよ!! 一本とられたよ!! -- 名無しさん (2022-06-26 01:10:56)
いや……あり得ん!!もはやこの実は我々にとっても伝説だ
過去何百年も、アニヲタwikiに"項目作成"される事などなかった
わざわざこの"項目"に人魚族の話を書いた!!
登録日:2022/06/26 Sun 01:44:37
更新日:2025/04/24 Thu 06:05:14NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
ONE PIECEのストーリー上「ニカ」と呼ばれる登場人物は、メダカの5つ子の他にもう一人存在する。
それが、太陽の神 ニカである。
この先には、ONE PIECEの物語終盤のストーリーに関わる重大なネタバレの記述があります。閲覧の際には十分ご注意ください!
【概要】
太陽の神 ニカとは、
ONE PIECEの世界でも極僅かな人物の間にのみ語り継がれる伝説に登場する人物である。
曰く「実在したかは不明だが、太古の昔に
奴隷たちが信じていた伝説の戦士」「人を笑わせ、苦悩から解放してくれる
太陽の
神」。
だが
世界政府の上層部、
五老星はこの
ニカの存在を忌み嫌い、その出現・復活を恐れており、この話に関わった者を
抹殺している。
【作中での登場】
なにせ伝説上の人物のため、作中では直接登場はしていないが、
ワノ国編以降でその存在について語られている。
フーズ・フーが語ったニカ
その名前について、作中最初に言及したのは、
百獣海賊団の飛び六胞、
フーズ・フー。
金色神楽の戦いで
ジンベエとぶつかったフーズ・フーが
「ちょうど聞きたいことがあった」と述べた後で
ニカの詳細をジンベエに尋ねる。
フーズ・フーは元々、とある罪で牢獄に囚われていた頃があり、その時期に看守から
ニカの話を聞かされ、
その看守は後日消されたのだという。
彼がこの質問をジンベエに投げかけた理由は、『ジンベエがタイヨウの海賊団の元船長であったこと』『タイヨウの海賊団には元奴隷がいたこと』そして『魚人の歴史は奴隷の歴史であること』が関係している。
太陽神ニカの伝説に出てくる「ニカを信じていた奴隷たち」を魚人およびタイヨウの海賊団と結び付けて、ジンベエにそれを尋ねたのだ。
偶然か必然か、ジンベエはこのことについて何かしら知っている素振りを見せている。
が、フーズ・フーがあまりにジンベエを煽りすぎたために、ジンベエはその仔細を語る前にフーズ・フーをノックアウトしてしまった。
無論、フーズ・フーがどれだけうまい口上で尋問しようとも、ジンベエがそれを語ったかは定かではないが。
おんどれ 歴史に口を挟むなら…!!
ハンパな覚悟で 踏み込んでくるな!!
五老星が語ったニカと、ルフィが食べた悪魔の実
金色神楽の戦もいよいよ大詰め、鬼ヶ島は炎に包まれ、百獣海賊団と討ち入りの海賊・侍たちの戦いも激しくなってきた頃……
五老星は
CP-0に
「直ちに麦わらのルフィを抹殺しろ」との勅令を下した。
ルフィは
カイドウと火花を散らしている真っ最中。
その中に飛び込んでルフィを抹殺するというのはあまりに無理難題である。
おまけに、仮にそれを成し遂げたとしても、目の前にはカイドウがいる。
決闘の相手を横取りされた怪物が何をするかなど火を見るより明らかだ。
すなわち五老星は、それを実行するCP-0が犠牲になるのを承知の上で、ルフィ抹殺命令を出した事になる。
CPー0も選りすぐりのエージェントであるし、一人を失うだけでも五老星達自身や
世界貴族にとっては大打撃である。
だというのに、なぜ五老星は、CPー0を犠牲にさせるような勅令を下したのか。
それは、ルフィが食べた
悪魔の実、
ゴムゴムの実の本当の名前と
覚醒時の能力に由来する「万が一」への備えのためであった。
ルフィが食べたゴムゴムの実に隠された本当の名前、
それこそが、太陽の神 ニカであった。
世界政府はこれまで、この悪魔の実にゴムゴムの実という別の名前をつけることで、ニカという存在そのものの隠蔽を計っていた。
それが今になって、ルフィの覚醒の可能性が浮上。
万が一にも起こりうるニカの再来を恐れた五老星は、ルフィを直ちに抹殺することで、覚醒の可能性を完全に潰そうと企てたのであった。
結果、勅令を受けたCP-0のゲルニカがルフィとカイドウの決闘に介入。これにより、ルフィはカイドウの一撃を受けて昏倒してしまう。
五老星の企て通り、能力者の死亡によってニカの能力は闇へと葬られた……
かと思われたが、なんと、この一撃をきっかけにルフィの能力が覚醒し、ルフィはニカに由来する能力を手に入れてしまった。
能力の覚醒により、ルフィはついにカイドウを沈める。
こうなってしまうと、世界政府は泡を食って
ニカの隠蔽工作にかかろうとするが、
もはやそれも手遅れであった。
かくして、これまで世界政府によって隠蔽され続けてきたニカの存在はとうとう世界に大々的に広報され、世の明るみへと放たれてしまったのである。
……といっても、この時点では、あくまでルフィの未知なるパワーアップ、という程度の認識で、だが……。
ベガパンクが語ったニカ
未来島エッグヘッドにて、太陽の神ニカの存在を知っている人物がもう一人いた。
それが、世界最大の頭脳を持つ科学者
ベガパンクである。
ベガパンクは古い悪魔の実の図鑑の仔細を把握しており、その中にはもとよりゴムゴムの実などという実は存在していないことも知っていた。
そしてルフィがギア5で戦う姿を見て、それが古い文献にしか記されていない"解放の戦士 太陽の神ニカ"の姿であることを確信。
麦わらの一味は、ここでようやく、太陽の神ニカについてを知ることになる。
今度こそニカの詳細を教えてクエーサーと言いたいところだったが、生憎
CP-0がベガパンクを消しに現れてんやわんやであるため、ニカの話はお預け。
その代わり、ベガパンクは
悪魔の実についての驚くべき仮説を麦わらの一味に明かし(仮説の詳細は悪魔の実の項目にて)、ニカが
信仰として存在し続けているものという話がさらに深く掘り下げられることになった。
バッカニア族に伝わるニカ
かつて両親と共に天竜人の奴隷として生きていたくま。
母を失い『死んだ方がいい世界』で暮らす中、くまの父は解放の戦士ニカの話をくまに説いたことがあった。
くまの父の話によると、ニカはバッカニアの家系に代々伝わる伝説の戦士であるという。
リズムに乗って、笑いながらやってくる。
いつか奴隷たちを助けに現れ、奴隷たちを自由な海へ、太陽の下へ連れ出してくれる。
そんな存在であると。
そんな希望を口をしながら、くまの父親は天竜人に撃たれて死んだ……。
この話はくまを通じ、彼の娘である
ジュエリー・ボニーにも伝承されていた。
くまは苦しむ人々を救うニカを「私の憧れ」と言い、ニカはボニーのことをも自由にすると言い聞かせている。
なお、ボニーとルフィはエッグヘッドで行動を共にしているが、ギア5の戦闘とは絶妙にニアミスしており、サターン聖の降臨までの間にモデル・ニカの力を直接目撃する機会はなかった。
なお、くまの教会の中央に存在するニカのシンボルかと思われるマークは「真ん中に大きい星、その周りに8つの星」という形をしている。
これは過去に
アラバスタ王国の船や
ワノ国の光月家の家紋など長い歴史を持つ国に似たようなマークが確認されるが果たして関連性はあるのだろうか…?
ちなみにこれは同じく太陽信仰を表す家紋である「九曜紋」に似ており、江戸時代に尾田氏の地元熊本を治めた
肥後細川家の家紋でもある。
エルバフに伝わるニカ
太陽への信仰が厚いエルバフにはニカの伝説が伝わっており、巨人族達の憧れの様な存在となっている。
また、巨人達によってその解釈は異なっており、「支配者」「解放の神」「破壊の神」「笑いの神」など多岐にわたる解釈があり、それらの違いによってその都度巨人族間で喧嘩が起こったりする。
また、ヤルルによると「ハーレイ」と呼ばれる太古から伝わる神典があり、古き言葉ゆえに誰も翻訳できず様々な解釈が広がっているとの事。
更に、同書によると世界は二度壊れており、その都度ニカの存在が刻まれているとされている。それ故に時の権力者達はニカの出現を恐れているとの事。
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ハーレイの文章 |
「第一世界」 地に炎あり 人は欲望に負け禁断の太陽に触れた 隷人は願い “太陽の神”は現れた 地の神は怒り 業炎の蛇と共に世界を死と闇で包んだ 彼らはもう会えないのだ
「第二世界」 虚無に息吹あり 森の神は魔を遣わせた 太陽は戦火を広げるばかりだ 半月の人は夢を見た 月の人は夢を見た 人は太陽を殺し神となり 海の神は荒ぶった 彼らはもう会えないのだ
「第三世界」 混沌に空白あり 不都合な残影は約束の火を思い出し 片われ月の声を聞く “太陽の神”は踊り、笑い 世界を終末へと導く 太陽は回帰し 新しい朝が来る 彼らはきっと会えるだろう
ロビンが要約したハーレイの文章は以上の通りである。 サウロ曰く第三世界は現世のことを指しており、これから起こる事であると予言しているらしいが…?
また、エルバフの宝樹アダムにある空白の100年に描かれたとされる壁画に、ニカの姿をした者が巨大な何かの影に立ち向かう姿が描かれている。更にそこには、上述にもある太陽の紋様を付けた旗を掲げた船や、多くの種族などが何かの影に立ち向かっている姿も描かれている。
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【ギア5】
覚醒したモデル"ニカ"の力は
更なる腕力と"自由"な戦い。
ルフィはこれをギア5として扱っている。
ヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”の性能および技については、
モンキー・D・ルフィの技一覧を参照されたし。
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※以下、最新映画のネタバレ注意 |
映画『 ONE PIECE FILM RED』にてTVアニメ本編より先駆けて登場した。
最終決戦で最後の一撃を放つ時に、ギア4スネイクマンの状態から覚醒する形で顕現し、一瞬だけの後ろ姿とはいえ全身像が明らかになるというサプライズ演出を果たした。
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ズニーシャはルフィの能力覚醒のタイミングで
「ジョイボーイが帰ってきた」と述べている。
すなわち、魚人島編で名前が出てきて以降、謎に包まれていたジョイボーイとは
ニカの能力に目覚めた者を指している可能性が高いとされている。
ただし、金色神楽の決戦終結時点では、まだ多くは語られていない。
余談だが、「想像と幻想の不思議な世界―エンサイクロペディア・ファンタジア」という本に「ジョイボーイ(JoyBoy)」という人物が記載されている。
その内容を要約すると、「踊り、歌い、歓喜の声をあげたいという人間の欲求を具現化した西インド諸島の人物であり、人間が抱える欠点や問題を笑い飛ばし、絶妙なリズムで太鼓を叩くことで人間の苦悩を癒やした」とされ、ジョイボーイの音楽を聞いた人たちはそのリズムにあわせて踊って歌いたくなり、最終的に抱えていた苦悩は消えてしまうとの事であり、どことなくニカとの共通点が見られる。
【余談】
ニカの伏線
太陽の神・ニカが物語で初めて語られたのはかなり終盤であるため「ぽっと出」という印象を持つ読者もいるだろう。
しかし一方で、読者の中には
「ニカの伏線は入念に張られていた」と考察し、その証拠を提示する者もいる。
伏線だったのではないか、と語られる要素を、こちらで一部紹介する。
※ニカの伏線に関しては大勢の考察班が議論を交わしており、辻褄があった話もあれば、冗談やこじつけじみたものもあります。あまり神経質にならずにご覧ください。
ガジュマルという実在するゴムの木の一種は、ディベヒ語で別名「ニカ」という。
ただの偶然かもしれないが、ガジュマルは日本では
沖縄や九州の南部に分布する植物であり、ONE PIECE作者の
尾田栄一郎先生の出身は
熊本県のため、九州の知識として「ニカというゴムの木がある」ということを知っていた可能性も……無きにしも非ず。
20巻の
SBSにて「ヒトヒトの実は人が食べたらどうなるの?」という質問があったが、尾田先生の回答は
「人と成る」。
これは「大人になる」「一人前に成長する」という意味の言葉であり、一見、尾田先生のおふざけ回答とも捉えられるのだが、人と成るという言葉にはもう一つ「神が人の姿を借りてこの世に現れる」という意味もある。
これとは関係ないが、SBSではルフィがなぜこの能力か、について、「一番ふざけているから」と答えていた。
後に五老星も「ふざけた能力」と意味合いは違うが言っている。
58巻571話の扉絵で、
ナミが鏡の前で巨大なカニに散髪されている。
→ 鏡の前にカニがいるということは、
カニを反転させるとニカ という解釈。
「何が関係するんだ!?」と言いたくなるかもしれないが、571話は、
センゴクがヒトヒトの実の幻獣種(モデル・大仏)の能力を見せた回である。
かつて
ブリキのワポルが恐れ、真っ先に国を見捨てて逃げした事件。
それは黒ひげ海賊団のドラム王国への襲撃だった。
しかし今以てなお彼らがなぜドラム王国を襲ったのかは明らかになってはいない。
勿論単なる略奪の為だったという可能性もあるが、船長の
マーシャル・D・ティーチは考古学を嗜むほどに意外にも学があり、「ヤミヤミの実」を奪った経緯からも分かる通り野心と欲望に溢れた男である。
そしてあの島には現在判明している中で、「モデル"ニカ"」「モデル"大仏"」に加え
もう1つのモデルの判明していないヒトヒトの実があった。
黒ひげほどの男ならば、あるいは「ヒトヒトの実」の秘密を知り探っていた可能性もあるのかもしれない。
だとするならば、ドラム島に存在した
ヒトヒトの実を食べた能力者は……?
この項目にフェイクとして書かれたメダカの5つ子に偶然ニカという名前の子がいるわけだが……
62巻の表紙に描かれているメダカの5つ子は、一見配置がバラバラで無意味に見えるが、よく見るとニカがルフィの真上に来る配置になっており、ルフィがニカを見上げている構図になっている。
いつかスピンオフ作品などでネタにされるかもしれない。
ルフィの食べた実は片手で掴める程度の大きさで
青紫色だが、「ゴムゴムの男(『世にも奇妙な物語』)」にて鬼頭が食べた実は形は同じながら
青色、アニメ版
こち亀で
両津勘吉が食べた実は
スイカサイズで
緑色をしていた。
「別の世界だから」で説明が付く話ではあるが、特に「ゴムゴムの男」ではルフィと鬼頭が同時にゴム人間の能力を使っており、「ゴム人間になる悪魔の実は複数存在する」とも解釈できる。
両さんや鬼頭が覚醒した姿を想像した方は多いだろうか。
生憎、後の原作で「ゴムゴムの実は存在しない」とベガパンクによって断言されているが、そもそもこれらのエピソードがコラボエピソードや別漫画におけるものなので、「あちらの世界には存在しうる」という見方も出来る。
空島編にてその体質から
神・エネルの天敵となったルフィだが、そもそも雷は空気に絶縁破壊を起こして落ちるものであり、例えゴムの塊でも無事では済まない。
尾田先生がゴムの電気抵抗を買いかぶっていた漫画的演出だと言ってしまえばそれまでだが、ルフィの体は実際のゴムの性質とは違うとも解釈できる。
…しかし、自らを「全能なる神」と称して
スカイピアを恐怖で支配したエネルを倒したルフィが、太陽の神と称される解放の戦士ニカの能力の持ち主だったのは何とも皮肉な話である。
第1話でシャンクスらはルフィが勝手に悪魔の実を食べてしまった事を知ると滅茶苦茶驚いて焦り、特にシャンクスはルフィを本気で叱った。
人様の戦利品である特別な秘宝を勝手に食べられたら焦ったり怒ったりするのは当然だが、今では「ゴムゴムの実の真の凄さを知ってたから焦ったのでは?」と推察する読者も多い。
そもそも上記の通りフーズ・フーが投獄されたのも、「ゴムゴムの実」を護送中に赤髪海賊団に奪われたからである。
逆に言えば、シャンクスらは「ゴムゴムの実」を奪うためだけに政府の船を襲ったとも推測できる。
うっかりニカの秘密を1話時点でバラすコラ画像も作られた
ただ、シャンクスらはゴムゴムの実を売り飛ばすつもりだったとの事らしいが…?
ワノ国編完結後、シャンクスはルフィの新しい手配書を見て、心中で(これが…)と呟き感慨に耽る様子を見せた。
無論、上記をすべて後付けやこじつけと疑い突き放してしまえばそれまでであるし、伏線か、こじつけか、どちらが正しいかなどという答えなど出ようはずもない。
だが、実際、「ゴムゴムの実」の正体が明かされる前に、これらの情報から推理し「ゴムゴムの実は偽の名前で、本当はニカニカの実ではないか」と事前に推理したり、あるいは「ヒトヒトの実の幻獣種モデル"ニカ"ではないか」と、本当に的中させていた読者もいた模様。
ちなみに「太陽の神」というワードのみが初めて出てきたのは空島編である。
名前の由来
世界史に取材したネーミングの多いONE PIECEにおいて、ニカの元となったのは現実の「ニカの乱」かもしれない。
東ローマ帝国市民たちが皇帝を倒そうと暴動を起こした事件である。
結果的には鎮圧され、逆に帝国の独裁がその後何百年も強まるきっかけとなった。
ニカという言葉は「勝利」を意味し、市民たちが勝利を求めて「ニカ! ニカ!」などと叫びながら行軍したことからこう呼ばれている。
ギリシャ神話の女神ニケも同じ語源であるため、神の名前であるともいえる。
もちろん、日本語で笑いを表す擬態語の「ニカッ」が掛けられているのは言うまでもない。
世界政府に消される覚悟がある方、歴史に踏み込む覚悟がある方、追記・修正をよろしくお願いいたします。