ONE PIECEに登場する人種

登録日:2019/04/18 Thu 21:09:55
更新日:2025/03/25 Tue 12:49:34
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◆概要

本項では漫画ONE PIECE』の世界に存在する人類とその亜種について解説する。

一般的な人類と一部の魚人以外はそのほとんどが偉大なる航路(グランドライン)に住んでおり、四つの海ではその存在はあまり知られていない。
権力者とその歴史、また無知による恐怖が原因で現実世界同様人種間の差別・偏見も横行しており、特に世界政府の中枢に近付く程に差別意識は強くなっているが、少なくとも人間と魚人同士は同じ血液型を前提とした輸血が可能であり、また、各種族間での混血児も存在するなど、生物学的には相当近しい関係にある模様。
また食事は種族間で趣向や好みの差はあるが、基本的にどの種族も同じものを食べることができ、悪魔の実はどの種族が食べても能力者となれる。
ONE PIECE世界では犯罪者と世界政府非加盟国民を対象とした人身売買が公認されており、「人間(ヒューマン)オークション」では人間と主要な亜人種8種に対して価格が設定されている。
その枠組みに入らない更なる「珍種」や能力者の場合は時価となる。
現実の地球でも私掠船システム華やかなりし17~19世紀においては人身売買は当然のものであり、それに即しているともいえる。


◆主要な種族

■人間

「人間族」とも呼ばれる。当然であるが最も多く、ありふれた人種。その為か人間オークションでも相場価格は最も安い。
ただし中には異様な存在も混ざっており、途轍もなく巨大な者角が生えている者腕や背中に翼が生えている者歯を失っても牛乳一杯で即座に生える者胴が異常に大きい(足が極端に短い・細い)者等も存在するが、あくまであちらの世界では「人間」扱い。
例えば、身長692cmの巨体に加えて頭部に2本の角を持つゲッコー・モリア、身長880cmでなおかつ刃物や砲弾を喰らっても傷一つ負わない強靭な肉体を持つビッグ・マムもこの人種である。人間の定義がくずれる!
可能性としては、先祖に人間と交じった別種族がおり、それらさまざまな種族の要素が色濃く出ているのかもしれない。
さすがに民間人は名実共に「普通」の域を出ないが*1海賊等の荒くれ者とあれば身長2~3mの巨体を持つ者はザラに居る
作者の趣味でほとんどの女性は美女はおろか中年のオバサンだろうが巨乳である

その数の多さゆえに支配階級に居座るのもまた人間であり、人種差別の根源は人間と言っても過言ではない。

人間オークション相場・・・ 50万ベリー~

魚人族

魚類の特徴を持った人種。作中で最も早く登場した亜人種
人魚族と共に、主に魚人島のリュウグウ王国に住んでいる。
「魚」人とは言うが、タコ等の軟体動物も混ざっているため、「水生生物」の特徴を持ちエラ呼吸ができると表現した方が正確。
また金魚やコイ、ナマズ等の淡水魚の魚人も存在するが、海水中でも特に問題なく活動する事が出来る。
映画『デッドエンドの冒険』では、スタッフのミスなのかシャチのウィリーという大型哺乳類の魚人も登場した。
外見は併せ持つ魚類によって様々で、肌の色もかなりバラつきがある*2が指の間に水かきを持つ事だけは共通している。

人魚族

人間の上半身と魚類の下半身を持つ種族。
魚人島やその周辺以外に住む者は極めて少ないため実在する事自体があまり知られておらず、四つの海では御伽噺の存在として扱われている。

巨人族

風貌は人間と変わらないが、大人は最低でも12~13m(人間の7~8倍とされる)もの巨体を持つ事が何よりの特徴。

総じて並の人間を一蹴する凄まじいパワーを持ち、気性も荒い傾向にあるが、一方で情に厚い面も描かれている。
巨人族の国「エルバフ」出身者が有名で、エルバフの巨人族は現実の「バイキング」に近い文化を持つ*3
彼らは武を尊び、誇り高い戦士としてある事を重んずる一方で、海兵サウロの様に「エルバフの巨人の様な荒っぽい連中」と一括りにされる事を嫌う者もいる。
万国(トットランド)にもいない「3つの種族」の一つである。

■手長族

非常に長く、関節が二つある腕が特徴。腕以外は普通の人間とほぼ同一の体格・体型である。ネームドキャラはスクラッチメン・アプーが初出。後にイデオ、ガンリュウが登場。
肘の関節の自由度が高く、「コ」の字や「Z」の字に曲がるが、イデオのように肩ごと変形できる人物もいる。
ちなみに110巻のSBSによると、二つの肘のうち手に近い方の肘は「友肘」、肩に近い方の肘は「恋肘」と呼ばれており、相手との距離感を表してるとの事。
かの世界の一般世間に於いて手長族は非常に珍しい存在だが、彼らの国の一つである剣山島「テーナ・ゲーナ王国」では逆に普通の人間こそ「腕の関節が一つしかない人間」として珍しがられ、攫って見世物にしたりしている。
(元ネタは落語「一眼国」であり、上記の「腕の関節」を「目」に置き換えた話の筋)
ある地域では足長族と犬猿の仲で、1000年間も戦争を続けていた。

人間オークション相場・・・ 70万ベリー~

■足長族

上半身の倍以上の長さの足を持つ種族。ネームドキャラはタマゴ男爵が初出。人間とのハーフにスムージーがいる。
普通の人間の上半身に、長さだけ2倍に伸ばした下半身を接続させた様な体型。手長族とは異なり、膝は一つである。
種族で共通して「足の美しさ」に誇りを持ち、ほとんどの者が足を露出させ、かつ太腿にタトゥーを入れている。
足長族としては初登場なのはタマゴ男爵だが、彼は足がコンパス(ゾロ評)のように細くズボンで覆い隠している例外中の例外。
ブルーギリーの使う脚功道(ジャオクンドー)やタマゴ男爵の「レッグ・ベネディクト」のような脚を活かした格闘が象徴的。
ちなみに足長族の国では人間では漕げない足長族仕様の自転車がちゃんと作られているらしい。

人間オークション相場・・・ 70万ベリー~

■小人族

後述するトンタッタ族以外にネームドキャラはまだ出て来ていないが、ハーフとおぼしきキャラクターにノルマンドがいる。
手のひらサイズの非常に小さい体躯を持つ種族。二頭身。寿命は150年程とされる。「人間よりちょっと長いれす」
でも皆童顔で頭身が低いので中年にならないと年齢がわかりづらい。
小さいながらに地団駄で舗装路にヒビを入れるほどのパワーを持ち、目にも止まらぬ速さで移動できるなど身体能力は非常に高い。
劇中に登場した小人族はグリーンビットのトンタッタ族がほとんどであるため、読者間ではトンタッタ族と小人族はほぼ同一視されている感がある。

人間オークション相場・・・ 70万ベリー~

トンタッタ族

新世界の小島「グリーンビット」に住む小人族の一種。ふさふさの丸い尻尾と高い鼻が特徴で、「〜です」が舌ったらず風に「〜れす」となる。ネームドキャラはレオ、マンシェリー、ビアン、カブ、ガンチョ、マウジイ。
非常にお人好しで疑うことを知らず、他人の言うことを鵜呑みにする驚くべきほどの危機感の無さを持っている。
5年間過酷な労働を強いられても口八丁で「ならいいれすよ」とすぐ騙されるほどである。
上記の怪力に加えてどんな植物も育てられる能力も持っており、「不自然な果実」である人造悪魔の実「SMILE」も育てられる。
ガンチョ曰くその種ゆえに人間たちから追われてドレスローザにたどり着いたとのこと。

■ミンク族

毛皮を持つ動物の特徴を持った種族。いわゆる獣人。
伝統的な「擬人化された動物」そのもので、動物を二足歩行させた様な容姿である。手には人間と同様の五指を持ち、体毛とは別に人間のような髪も生えている。
本来ミンクとはイタチの一種を指す言葉だが、『動物→毛→毛皮製品→ミンク』という連想からか。
名称自体はシャボンディ諸島編で登場しており、ハートの海賊団ベポが本編中に最初に登場したミンク族であるが、初登場時点の彼はあくまで「人語を解する熊」という扱いであり、魚人島編の終盤に登場したペコムズ共々ミンク族と判明したのはゾウ編である。
魚人族に輪をかけてベースとなった生物の特性が反映されやすく、
  • のミンクは骨に目が無い
  • ネコ科全般のミンクはマタタビに弱い
  • 猿のミンクはバナナが大好物
  • 牛のミンクはヒラヒラした布を追いかけてしまう
等の個性が現れる。

新世界のゾウ(巨大な象主(ズニーシャ)の上の国)に住む者がほとんどであり、その閉鎖性の高さから世間では「人間嫌い」と認識されているが、
実のところ彼らにとっての人間とは「毛が少ない猿のミンク(レッサーミンク)」という認識であり、同族と見做しているため別に嫌ってはいない。
むしろ人間の毛の少ない体表に憧れている者さえいる。
魚人族と同じく、ミンク族の間では遺伝子がランダムに受け継がれるので、猿と犬のミンク夫婦から牛のミンクが生まれても珍しくないし、逆に親子が共にパンダのミンクなんて事も稀にある。

「ガルチュー」を始めとした特徴的な言葉遣いをするが、これは人間でいう方言の様なものとの事。
また友好の証として互いの衣服を交換するという文化を持つ。
身体に毛を持つ動物は食べず、カバワニといった毛の無い動物や鳥類を食用肉とする(元となった生物が何であれ、人間の食べられるものは何でも食べる)。
象主(ズニーシャ)はたまに水浴びとして海水を大量に飲み込んで頭上から浴びるので、その時流れてくる水をろ過して飲料水とし、
更に混ざって落ちてくる魚を加工して食べるなど、地の利(象の利)を活かした独特の生活を行っている。

生まれながらの武人と称され、青年は勿論幼い子供までもが高い戦闘能力を持つ。
また「エレクトロ」と呼ばれる全身から電気を放つ能力を持っている*4
ただし基本的に暑さには弱い。


人間オークション相場・・・ 70万ベリー~

月の獅子(スーロン)

ミンク族が満月を直視することで発動する「真の姿」。満月によって記憶の奥底にある野生を呼び覚ます。
この姿となると全身が長く白い毛に覆われ、高い身体能力を獲得する。
長い毛皮はエレクトロを纏っており、僅かな時間ではあるが滞空する事も可能。
ミンク族の戦闘力の高さを象徴しているが、本来は自我を失って凶暴化し、戦い疲れて一晩で死ぬとされるリスクの大きすぎる力。
技の一つとして使いこなすためには訓練が必要となる。
一ヶ月に一度しか発動できないため上手く使うのは困難であるのと同時に、一たび満月を見ると無条件で発動してしまうため、使いたくない際はサングラスや帽子で目元を隠しておかなければならない。

蛇首族(じゃくびぞく)

非常に首が長い種族。
劇中にほとんど登場していないため、外見以外の詳細は不明。
モブ以外ではシャーロット・マスカルポーネとジョスカルポーネの双子(いずれも人間とのハーフ)しか登場しておらず、そのスペックは不明。

人間オークション相場・・・ 70万ベリー~


◆希少な種族

■三つ目族

額に写楽や天津飯のような第三の目を持つ種族。
それ以外の外見的特徴はほぼ人間と同じ。

人間オークションの相場表にも掲載されていない、非常に希少な種族。
現状、登場しているのはシャーロット・リンリンの娘で三つ目族とのハーフであるシャーロット・プリンのみで、プリンの父がそうだと思われる純血種が直接描かれた事は一切ない。
90巻SBSによれば「まっとうな育ち方をしていないリンリンは、色んな種族の子供を持つ事を目的として海賊らしく男を奪い、子供ができたら捨てる」ことが明かされているため、プリンの父が現在生きているのかは不明。

第三の眼はただ額についているだけで普段は特に変わった力もないが、「真の開眼」なる段階が存在するとされており、ビッグ・マムは歴史の本文(ポーネグリフ)の解読のためにプリンの覚醒に期待している。

■ルナーリア族

ビッグ・マムの口から存在が語られた百獣海賊団の大看板「火災のキング」が相当する種族。
万国(トットランド)にもいない「3つの種族」の一つであり、ビッグ・マムがわざわざ敵勢力のキングを誘うからには相当希少な存在である模様。
種族の特徴は、「褐色の肌」「白髪」「黒い翼」、そしてうなじあたりから常に炎が出ており、悪魔の実に頼らず自在にを生み出すことができること。
ただし翼で自在に飛行は出来ないようで劇中では翼を広げて凧のように滞空する程度に留まっている。
アニメ版では普通に飛んでいる。

発火能力以外の大きな特徴として、背中の火がついている間は自然界のあらゆる環境下で生存できる脅威的な耐性を有している点が挙げられる。
キングはこれを応用して、体表に爆弾とその起爆スイッチを仕込んで敵が攻撃を仕掛けても爆発でカウンターしながらも自身は無傷という芸当が可能。
これのおかげか、ロロノア・ゾロの「煉獄鬼斬り」「死・獅子歌歌」をまともに受けても傷ひとつつかない反則じみた耐久力を有する。
ただしカイドウと同じく覇気を大きく纏い内部からも破壊する攻撃は有効な模様。
もう一つの能力として、体の炎を消すことで耐久力は下がる代わりにスピードをあげることも出来る。

マルコ白ひげ曰く、聖地マリージョアが出来るより遥か昔の赤い土の大陸(レッドライン)には「神の国」が存在し、“発火”する種族が住んでいたとのこと
その絶滅には世界政府や世界貴族が大きく関わっているようで、世界政府は「ルナーリア族の居場所を知らせるだけで1億ベリー」とほぼ絶滅状態ながらその存在を強く追跡しており、キングにも13億9000万という四皇幹部クラスの懸賞金がかけられている。
かつてキングが世界政府の研究施設パンクハザードで捕えられていた際に彼の血統因子を採取・保管されており、Dr.ベガパンクはそれを元にルナーリア族の能力を持つ新型パシフィスタセラフィム」を造りあげた。


◆混血種

人間と亜人種、もしくは亜人種同士の混血種。
ハーフであっても両種族の特徴が均等に発現するとは限らず、コロン(人間と巨人族のハーフだが体格・成長スピード共にほぼ巨人族)のようなケースもある。
また種族の性質上、魚人族と人魚族の間には混血種は誕生しない。

■半魚人

魚人族と人間のハーフ。
ローグタウンの漁師のサピーやドンキホーテファミリーのデリンジャーが該当する。
純粋な魚人族と違って水かきもなく、肌の色も外見も人間とほとんど変わらない一方で体の一部にヒレが生えていたり、腕力も人間より強い等魚人族の要素も持っている。
半魚人の場合、エラや水かきなどが消失する場合がある。
また、闘魚の半魚人であるデリンジャーは、普段はヒレや鋭い歯を隠して人間と変わりない姿で過ごしている。

魚巨人(ウォータン)

魚人族と巨人族のハーフ。
純巨人族程ではないが人間を遥かに上回る巨体と、魚人としての「魚の能力」を併せ持つ。
今の所作中に登場したのは、フォクシー海賊団のビッグパンや、アニメオリジナルのワールド海賊団のセバスチャンのみ。
あの体格差でどうやって子を作るのかが謎だったが、魚人島でのワダツミのように巨大な身体を持つ個体がいることを考えれば、難しいことではないだろう。
そのワダツミが巨人より遥かに巨大なせいで巨人の立つ瀬がなくなったとか言わない

■半人魚

人魚族と人間のハーフ。
作中ではチムニーの親(=ココロの子、本人は作中未登場)、シャーロット家20女・21女のプリム・プラリネが該当する。
外見上は人魚と変わらない。双子の姉妹と思われるプリムとプラリネがそれぞれタコとシュモクザメの半人魚である事から、魚人や人魚の遺伝法則は半人魚でも同様であると思われる。
第2世代(人魚族のクォーター)はチムニーが該当。外見上は人間と変わらないが、泳ぎは上手い。

■バッカニア族

王下七武海の一人にして革命軍幹部バーソロミュー・くまが相当する種族。
絶滅種。
巨人族の血が流れており、純粋な人間よりも遥かに大柄で怪力なのが特徴の一つ。
さすがにルナーリア族ほどチート染みた特性はないが、強靭な肉体を持つことからベガパンクはクローン兵のベースとなる人材としてくまを採用した。
また、ベガパンク曰くバッカニア族の「特性」は身体の強さとは別にあるらしい。

くま自身はバッカニアの血を引く父クラップと人間の母の間に生まれている混血だが、ギャバン曰くそもそも「バッカニア族」自体が複合種族であり、第一世代の「バッカニア族」が何と何の混血だったのか、またその特徴がくまにどの程度遺伝しているのかなどは不明。

五老星の1人サターン聖曰く「世界に対して大罪を犯した一族」「生まれながらにして奴隷階級」と忌み嫌っており、もしバッカニア族がいたら即座に拿捕して天竜人の奴隷にさせたりと政府は異常なまでに敵視している。
解放の戦士ニカについての伝承もバッカニアの一族代々に伝えられているとの事。

■手足長人間

手長族と足長族のハーフ。
実際には登場しておらず、ビッグ・マムの所有する囚人図書館で存在が確認されている。
ちなみに似た様な立場として「キノコビト」という存在が囚人図書館で登場しているが、こちらは特定の人種として確立されているのかは不明。

■手足首長

現時点では名前のみの登場。
名前からして手長族・足長族・蛇首族の特徴を併せ持つ複合種族と思われる。

■ドスンダダ

エルバフにてルフィと邂逅したギャバンの台詞にて登場。
現時点では名前のみの登場だが、バッカニアと同様に混血種族の扱い。


◆その他

空島の住人

複数の空島に共通して住む、背中に天使のような白い翼をもつ人々。
基本的に空島編でしか登場しておらず、例外はウルージさんぐらいなもの。
翼はルナーリア族のものと比べると非常に小柄。

  • 種族名が不明。
  • ファンブック『YELLOW』に「動かしたり飛ぶためのものではなく住民に共通した装飾」との言及がある。
  • ガン・フォールやエネルといった「神」経験者や、後にビルカ出身と判明したウェザリアのハレダスは翼を持たない。
といったことから、翼は自前ではなく付け外し可能な装飾物で、種族はあくまで「人間」だという解釈の余地が大きい。
また、
  • シャンディアの住人は島が地上にあった400年前当時も翼を持っていた。
  • エネルが到達した月の遺跡には翼を持った人々の壁画があり、遺跡で眠っていたロボットも翼を持つ。
といった描写もあるのでそもそも空島と直結した特徴なのかすら怪しい

天竜人

自称神。
800年前に世界政府を設立した20人の王の末裔、…要するに生物学的にはヒト科ヒト属ヒト、すなわち人間と同じ。
時が経つにつれ権力が膨らみ上がり、腐敗の極みに達している。
詳細は項目を参照。

「D」

物語に時折登場する、ミドルネームに「D」を持つ人物達。
彼ら自身は普通の人間で種族的な差異などはないが、何故か巨人族にもこの名を持つ者がいる。
常に人、そして世界に大いなる影響を与え、とある地域の者達は彼らを「神の天敵」と呼んでいる。
なおこの「神」は当初現在の天竜人を指していると思われていたが、マリージョア建設以前に赤い土の大陸(レッドライン)に「神の国」を作っていたルナーリア族の存在が明かされたことで、より謎が深まっている。
一体何者なのか、その正体は現在でも明かされていない。
だが一つだけわかることはある。「Dはまた必ず嵐を呼ぶ」と。


◆麦わらの一味と亜人種

主人公のモンキー・D・ルフィ率いる海賊団「麦わらの一味」には、トナカイ人間サイボーグ蠢く白骨など下手な亜人種よりよっぽど人外な見てくれの連中が揃っているが、明確に亜人種に分類される正規団員はエルバフ編の時点だと魚人族の「海侠のジンベエ」ただ1人である。
これには…
  • 亜人種は世界的に見れば人間よりずっと少数である事。
  • 人間社会に紛れて市井で暮らす者は更に希少であり、限られた地域にその種族だけの強固なコミュニティを築いて生活している者が多い事。
  • コミュニティを離れて外海で暮らす者も、海賊団等すでに他の組織に所属して活動している者が多い事。
といった理由で、世界を股にかけて旅する一味であっても亜人種と遭遇する事自体そう頻繁にあるワケではなく、仲間入りを打診する機会に恵まれないからである。
他のコミュニティ内にて立場のある者も多い都合上、仲間入りする為に離脱するにはそれ相応のケジメを必要とする場合も珍しくない。
実際、ジンベエもルフィから一味への加入打診を受けた際には、自身の負っている数々のしがらみ*5を取り払う為に一旦保留を願い出ている。

一味のメンバーには亜人種への差別意識は無きに等しく、海賊故に個人や組織と対立することはあれど、亜人種というだけで避けたり警戒したりする事は基本的にない。
一応、航海士のナミだけは幼少期に魚人族の海賊アーロン義母を殺され、8年間強制労働を強いられてきた過去がある故に、ルフィ達の手でアーロン一味が倒された後も魚人族への漠然としたわだかまりを抱いていた時期があった。
しかし、魚人島にてアーロンの兄貴分であったジンベエから魚人島の歴史を教えられ、謝罪を受けた事で「憎むべきは非道を働いたアーロン個人であって、魚人という種族そのものではない」と改めて悟り、長年のわだかまりも氷解。
ジンベエの一味への仲間入りも歓迎している。

なお、麦わらの一味正規団員の亜人種は上記の通りジンベエただ1人だが、一味の傘下を自称するルフィ非公認団体「麦わら大船団」には
  • 巨人族で構成される「新巨兵海賊団」
  • 小人族で構成される「トンタッタ族」
  • 手長族のイデオ
  • 足長族のブルーギリー
など、多様な亜人種が参加している。

また、世界各地の海賊ではない亜人種コミュニティとも友好的な関係を築き上げている事が多く、魚人・人魚族の国である「魚人島リュウグウ王国」は現在麦わらの一味の縄張りとなっており、ミンク族の国「モコモ公国」とは四皇カイドウ打倒に際して同盟を締結している。





追記修正は異種族と友達になってからお願いします。

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最終更新:2025年03月25日 12:49

*1 身長174㎝のルフィがチビ呼ばわりされたり、166cmのマキノがシークレットシューズを着用していたりするため、現実世界より平均的な体格が大きいことは確かな模様

*2 一応サメの魚人は青系・白系が多い傾向にある

*3 もっとも、日本人のイメージする『バイキング』であり、史実のそれとは程遠い。

*4 毛皮から連想される「静電気」のイメージという説がある。

*5 当時は魚人島での立場も大きい魚人海賊団の船長だった上に、四皇ビッグ・マム海賊団の傘下でもあった為。