巨人族(ONE PIECE)

登録日:2021/11/10 Wed 17:26:49
更新日:2025/07/15 Tue 22:16:35
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巨人族は漫画ONE PIECE』に登場する人種の一種。



【概要】

風貌は人間と変わらないが、88巻SBSによれば大人は最低でも12~13m(人間の7~8倍とされる)もの巨体を持つ事が何よりの特徴。
人間同様に個体差が激しく、ドリー&ブロギーなど、大柄な者だと20mほどの場合もある。
19巻SBSによれば、寿命は約300年と長く、それに比例してか成長・老化速度も人間の半分ほどと遅い。
80代のハイルディンとその仲間ですら人間換算で20~30代半ば程の若者である。
68年前の時点で最高齢の山髭ヤルル翁は345歳、二位の滝ひげヨルル翁は享年344歳と、まさしく歴史の生き証人である。

総じて並の人間を一蹴する凄まじいパワーを持ち、気性も荒い傾向にあるが、一方で情に厚い面も描かれている。
巨人族の国「エルバフ」出身者が有名で、エルバフの巨人族は現実の「バイキング」に近い文化を持つ*1
彼らは武を尊び、誇り高い戦士としてある事を重んずる一方で、海兵ハグワール・D・サウロの様に「エルバフの巨人の様な荒っぽい連中」と一括りにされる事を嫌う者もいるし、逆にエルバフでは、「よそもの」にはやや冷たい傾向にあるなど*2、巨人族であっても、個性や独自のコミュニティひいてはそこでのルールはしっかりと存在する。そういう点は人間と変わらないといえる。
またエルバフが最も有名なだけで巨人族の国自体は世界中に点在するとされる。
数が少ないためか横のつながりは強く、一度巨人族の一部から敵視されると全体からも嫌われてしまう。

戦うキャラクターばかり登場するのもあって相対的に男性が目立ち、またその多くはがっしりした体格で、を蓄えている。
人間以外の所属者が少ない世界政府関連機関においても、マザー・カルメルの影響もあって、現在は海兵の巨人部隊が結成されるまでになった。
出番は少ないが海兵含めて成年の女性巨人族もしっかり登場している。

海軍では巨人族の多くが本部中将に任じられるなど、種族自体の強さとしては紛れもなくトップクラスである一方で、いかんせんその種族の強さを覆す作中の強者たちの演出に使われることも多く、巨人=やられ役として扱われやすい。
全体的な見せ場は少ないが、ここ一番の踏ん張りを見せたときは豪快で圧倒的。
巨大戦艦さえもどうにかする怪力とタフネスを振り回し、人間では絶対に表現できないスケールの必殺技シーンは必見。

またその巨体・パワーからもたらされる労働力が奴隷としても重宝されているようで、人間オークションでは巨人族の男性は女性の人魚に次ぐ高値で売り出されていた。

人間オークション相場は男:5000万ベリー~ 女:1000万ベリー~


エルバフ

巨人族の総本山と呼ばれる土地の名で、国の名前は「ウォーランド王国」。
かつて戦争に明けくれた世界最強の王国とも称されている。

島の中枢には巨大樹「宝樹アダム」が聳え立っている。
太陽への信仰が深く、太陽の神「ニカ」についても何らかの伝承がある。
エルバフの住人達は「太陽石(ペインター)」と呼ばれる特殊な石で虹の道を描き、それに乗る事で階層間を行き来する事ができる。
エルバフは3つの層ができており、構成としては以下の通りになっている。

  • 下層「冥界」
「第一世界」と呼ばれる、太陽の光が差さない階層。
大地そのものが監獄及び処刑場の役割を担っており、険しい雪山と樹齢が千年を超える大木たち、そして各山に住む屈強な動物達*3が罪人認定された者たちを囲い込み、死に至らせている。
留置所があり、陽界にまで繋がる吊り橋も点在する。
ヤルルによると上陸した者達は冥界がエルバフ本土だと思ってしまい、入島手段がわからず陽界に辿り着けないまま逃げ帰る者が多いとの事。

  • 中層「陽界」
エルバフの戦士たちの村がある陽の差す階層。
巨人族にとっても広すぎるため、階層の全景は見渡せない。
この階層の時点で標高がかなり高いからか、島雲と海雲が点在している。
また、海に向けられた大砲や冥界に届くまで突き刺さった大剣などが確認されている。

  • 上層「天界」
アダムの上層部。
現状は詳細不明。

島の周辺海域には船をも一飲みにしてしまいそうな巨大な魚が生息している。
また、エッグヘッドとの間の航路には「眠霧地帯」と呼ばれる海域があり、そこを通った者は眠ってしまうとの事。
そして詳細は不明であるが、「エルバフに長居してはならない」と探検家ルイ・アーノートは自身の手記に書き残してる。

言うまでもないが、モデルは北欧神話における「世界樹ユグドラシル」と、その三層構造の世界「ヘルヘイム」「ミッドガルズ」「アースガルズ」。
そして地上とアースガルズは虹の橋「ビフレスト」で結ばれるとされている。


作中に登場した主な巨人族

エルバフ関係者

巨兵海賊団

巨兵海賊団の船長を務めていた巨人達。
現在に至るまで102年間リトルガーデンで決闘を続けていたが、武器が無くなり素手での決闘では決着が着かないため、今は武器の調達のためにエルバフに帰還。
詳細は該当項目にて。

  • オイモ
  • カーシー
かつてエニエス・ロビーで門番を務めていた巨人達。
新世界に旅立った後、リトルガーデンにてお頭2人の様子を見に行き、上記の2人の事情によりエルバフに2人を連れ帰る。

新巨兵海賊団

新巨兵海賊団船長。
かつてはバギーズデリバリーの傭兵として勤めていたが、ドレスローザでの一件後麦わらの一味の傘下に加わる。
詳細は該当項目にて。

  • スタンセン
新巨兵海賊団船大工。
2年前、シャボンディ諸島の人間屋にあわや売られそうになっていたが、ルフィ達やレイリーの活躍により解放され難を逃れた。
2年前は顎髭のみだったが今では立派な鼻髭が生えている。
ハイルディンの幼馴染である事が単行本89巻のSBSにて明らかにされている。

  • ゲルズ
新巨兵海賊団船医。
ハイルディンの幼馴染で女性の巨人。
幼少期はハイルディンと共にリンリン(ビッグ・マム)と交流があり、エルバフや新しい羊の家一件から長い時間が経っても彼女に対して他の巨人族よりは敵視していなかった。
前述の一件から長い時間をかけ戦士として成長を遂げ、傭兵として活動していた。
ロードの事を後述の一件で快くおもっておらず、彼を加入させたハイルディンの考えに疑問視していた。

新巨兵海賊団航海士。
長髪でマフラーが口元まで隠れている巨人族。
オタク気質で色々とクセが強めの巨人。
詳細は該当項目にて。

  • ゴールドバーグ
新巨兵海賊団コック。
どっしりとした体格の巨人。
語尾に「~でしゅよ」「~でしゅね」と付けて幼い子供の様な口調で話す。
彼の父親が昔ビッグ・マムの討伐に行った時に、ビッグ・マムから命を吹き込まれてホーミーズになった盾の“ナッシュ”を所持している。

元巨兵海賊団

  • ヨルル
元巨兵海賊団船長。
63年前当時344歳の世界最高齢の戦士で、巨人族の英雄と呼ばれていた。異名は「滝ひげのヨルル」。
異名の通り、地面に着くほどの長い瀑布のような髭をもつ老戦士。
63年前にシャーロット・リンリンが食いわずらいを起因とした事件をきっかけに、暴走する彼女を止めようとしたが返り討ちにあい死亡した。

  • ヤルル
元巨兵海賊団船長。
御年408歳、「世界最高齢」の人物。体格は他の巨人よりさらに一回り大きい。異名は「山ひげのヤルル」。
異名の通り、地面に着くほど大きく広がり山のようになった髭をもつ老戦士。
63年前の345歳(ヨルルより1歳年上)の頃まではヨルル共々「世界最高齢の戦士」として巨人族の英雄と呼ばれていた。
リンリンがヨルルを殺害した際には彼女を仕留めようとするが、カルメルが彼女を連れてこの場を出ていくという主張を吞んだことでリンリンを始末するのを涙ながらに取りやめた。
14年前にロキがハラルドを殺そうとした現場に立ち会いそれを止めようとした時にロキに刺されたらしいが、その時の剣は現在も未だに兜に突き刺さっている。なお、ロキの凶行をハラルドと同じ様に「ニカになろうとした結果なのかもしれん」として、ある程度のロキへ対する理解を示している。
老いてもなお戦士としての誇りは持っており、悪魔の姿にされたドリーとブロギー率いる巨兵海賊団が村に迫り周囲から逃げる様に言われるも、「……戦士に 逃げろなどと言うもんじゃない…」と立ち向かう姿勢を見せていた。
ちなみに自分より年上の女性が好みらしいが、現時点では800年以上前から生きている疑惑のある世界の王を除けば400歳を超えた自分が世界最高齢故にその様な女性が居ないのがネックらしく、作中でもウソップに突っ込まれている。
なお本人は既婚者で玄孫までいる。


セイウチの学校教師

  • アンジェ
国語教師とフクロウの図書館で司書を務める女性の巨人。サウロの助手も務めている。
サウロと比べると体格が一回り小さい。

  • リプリー
生物教師を務める女性の巨人。80歳。
足から頭にかけて長い刺青がある。
最後の戦士世代との事だが、当時の自分達の考えは「古い」と一蹴している。子供達の前でも言葉遣いが悪いが、本人曰く「反面教師」とのこと。
夫は元ロジャー海賊団で、海賊王の左腕と称されたスコッパー・ギャバン。
ギャバンは老いた今でもエルバフの戦士にも引けを取らない実力者であるのだが「自分だけ年を取る」と拗ねてしまっており、結婚はしておらず、リプリー曰く、内縁の妻のような関係で所謂事実婚の状態となっている。

  • キバ
校長を務める元巨兵海賊団の1人。セイウチの様な顔つきをしている。
高齢ながらも戦闘能力は高く、巨大な金槌の武器を所持している。

  • ブレイド
数学教師を務める男性の巨人。眼鏡をかけている。

  • ウォルフ
体育教師を務める男性の巨人。角張った顎で髭を生やしている。

エルバフにいる巨人

エルバフの王子。
かつてビッグ・マムの娘であるローラに一目惚れし、求婚した事がある人物。
ロードやゴールドバーグと同い年。
子供の頃から悪逆の限りを尽くし、14年前に王家に伝わる伝説の悪魔の実を欲しがったため、父である王ハラルドを殺害し、それを食べるといった行為に出ている。
評判はすこぶる悪く、“エルバフの恥”と忌み嫌われており、「呪いの王子」という異名が付けられている。
詳細は該当項目にて。

  • ライディーン
元巨兵海賊団の1人。
63年前、まだ幼いハイルディンを鍛えていた人物。

  • コロン
冥界の酒場でシャンクスに「海へ連れて行ってほしい」とかつてのルフィの様に頼んでいた巨人族の子供。エルバフの戦士達に憧れを抱いている。
学校には通ってないらしく、セイウチ学校の子供達からは「乱暴者」と軽蔑されており、コロンもそんな子供達を「弱虫」と蔑称している。
リプリーの息子で父親は人間のギャバンであり、人間族との混血種の巨人族。これでも20歳であり、巨人の血が強くギャバンは抱っこもできなかったとか。

  • ハラルド
エルバフの巨人族の国「ウォーランド」の王。
戦いを重んじる国の行く末を不安したようで「戦いより他国との交易を」と主張しており、伝統を重視する村々の長老達と対立しながらも、エルバフと世界との関わりを持とうとした。
ハイルディンとロキの2人の息子のことを大事に思っていたようで、「私の跡は2人で仲良くエルバフを支えてほしい」と話しかけていた。
だが、14年前に夢半ばで伝説の悪魔の実を欲しがった息子のロキにより殺害されてしまった。*4
そのため、ロキの即位を国は認めておらず、エルバフに現在王と呼べる人物はいない。
強さやカリスマ性は高かったようで国民たちは「名君であった」と今でも慕われている。

古代巨人族の血を引いており、ロード曰く「大戦士」との事で強かったが、古代巨人族の名残であるツノを「戦争の時代を想起させる」との事で、自らツノを引きちぎるといった行動を起こした。
肖像画に描かれている容姿は、荘厳な風格を湛えており厳つい顔つきをしている。引きちぎったツノの傷跡が痛々しく残っている。

109年前、45歳の時に王に就任したが当時の彼は「クズ」と評されるほどの暴れん坊であり、「足が滑った」との名目で臣下諸共人間族の城を踏み壊していた。ちなみにドリーやブロギーと同世代で親交があった。
だが、ある日イーダという巨人族の女性と出会い、この出会いをきっかけに彼が大きく変わっていく。
プライドが高く暴れん坊な点はロキに、「認めた存在」には敬意を持ち筋を通す点はハイルディンに似ている。


元ネタは恐らくノルウェー最初の統一王とされるハーラル王。ノルウェー統一の際はヴァイキングによる略奪ではなく、交易を重視した沿岸航路の安全を豪族達に働きかけた説が挙げられている人物。

  • イーダ
南の海のサムワナイ島で生まれた女性の巨人。
新世界の「バント王国」にてサーカスの見せ物にされており、それに憤慨したハラルドに救出された。
…なのだが実はイーダは漂流して助けられた恩で自らサーカスの一員として働いており、早とちりしただけでなく人間を見下すような口振りをするハラルドに激昂し、彼を引っ叩いて船を島へ戻させた。その後、ハラルドの船に乗っていた巨人達と町の復興を手伝い、ハラルドに彼らと和解をするように促した。
この出会いをきっかけにハラルドと共に世界中を旅し、彼と恋仲になりハイルディンを出産した。ハラルドはイーダと共に暮らそうと望んでいたが、長老達が他所から来た巨人族の血を引く者を認めず、結果ハイルディンと共に漁師村に住む事となった。*6
人物像はお淑やかな女性で、多種族の文化を尊重する事ができる清らかな性格。種族は違えども「同じ目線に立つ」といった事を重視している。

  • エストリッダ
酒村出身の権力者の娘でありウォーランド王国の王妃。ロキを産んで1年で病により亡くなり既に故人。
エルバフの長老達による推薦で「高潔なる古代の血」を宿しているため、ハラルドに彼女と結婚するように促した。
地風術を学んでいるとの事で風水に沿った生活をしようとするスピリチュアルな面が見られる。だが、周囲からはただの贅沢や狂言なのではと思われていた。
そして、ハラルドとの間にロキが産まれたのだが、異様な見た目をしたロキに恐怖を抱き、狂乱した彼女は死産にするためにロキを冥界へ投げ捨てる暴挙に出た。
ロキが産まれてすぐに予言された「将来ハラルドは自分の息子に殺される」といった予言は、彼女がロキを処分するために吐いた狂言であった。


エルバフ以外にいる巨人族

巨人族の海兵(元も含む)

  • ジョン・ジャイアント
海軍本部所属の中将
エルバフ出身であり、マザー・カルメルが手引きした事により誕生した史上初めての巨人族の海兵。
巨大な刀を武器として振るう。

  • ラクロワ
海軍本部中将。
巨大な刀剣を武器として振るう。

  • ロンズ
海軍本部中将。
顔面部がT文字型の穴が空いた鉄仮面を被っている。
巨大な斧を武器として使用する。

かつて海軍に所属していた海軍本部元中将。
22年前、海軍や世界政府への不信感故にロビンの母オルビアを逃した人物。
オハラにて当時の親友であったクザンにより凍結され、生死が判明されず故人として扱われていたが、現在生存が判明しており、エルバフに滞在している。
詳細は該当項目にて。

その他

黒ひげ海賊団に所属する巨人。
普通の巨人族よりも遥かに大きい図体を持つ。
「デカデカの実」により最大180mまで身長を伸ばせる。
詳細は該当項目にて。

革命軍「西軍」軍隊長を務める巨人。
実はこれまで登場した巨人族の中では彼は背が小さい方。
詳細は該当項目にて。


【亜種】

魚巨人(ウォータン)

巨人族と魚人のハーフ。
純巨人族程ではないが人間を遥かに上回る巨体と、魚人としての「魚の能力」を併せ持つ。
今の所作中に登場したのは、フォクシー海賊団ビッグパンや、アニメ特番で登場したワールド海賊団セバスチャンのみ。
あの体格差でどうやって子を作るのかが謎だったが、魚人島でのワダツミのように巨大な身体を持つ個体がいることを考えれば、難しいことではないだろう。
そのワダツミが巨人より遥かに巨大なせいで巨人の立つ瀬がなくなったとか言わない。

名前のモチーフは、「ウォーター」と「タイタン」からか。

◆古代巨人族

巨人族の突然変異。
名称の初出はワンピース分冊百科『VIVRE CARD「“四皇”白ひげ海賊団!!」』のリトルオーズJr.の項目。後にワノ国編において本編でも言及された。

身長が通常の巨人族の3倍ほどもある、更に巨大な種族。
国引き伝説を持つ“魔人”オーズとその子孫リトルオーズJr.が該当。
ONE PIECE FILM GOLD特典の777巻では作者が「オーズは40m程度」と述べていたが、設定変更をしたようで『VIVRE CARD』によれば60mクラス。

頭部には曲がった巨大な角を持ち、肌の色は赤や緑であるなど、のような外観もまた普通の巨人族とは一線を画す。
名称からして大昔の巨人は皆こうだったのかもしれない。突然変異というよりは先祖返りと言うべきか。
オーズの一族がそれなのか、もっと古からの生き残りの末裔なのかは現在不明。

現在は「純血」の古代巨人族はもういないが、王族やエルバフ各地の有力者などにその血を引く者達がおり、一般的な巨人族の2~3倍の身長や角といった名残を持つ。

◆ナンバーズ

百獣海賊団に所属する古代巨人族の失敗作
つまり人工による種族
世界政府が秘密裏にベガパンク加入以前より科学班に永らくさせていた研究である人体の巨大化による副産物と予想され、元々は世界政府の組織下であったパンクハザードで生み出された模様。

研究としては失敗作という扱いだったものを百獣のカイドウが買い取って百獣海賊団に加えたらしく、20年前のワノ国の時点でも既にシルエット姿が見られていた。

その大きさは通常の巨人族を優に凌ぎ、設定カードのビブルカードによれば60mクラスの者もいるなど、麦わらの一味“魔人”オーズを思い出すほどの巨体を誇る。
勿論そのパワーも驚異の一言であり、新世界に名だたるワノ国の侍ですら歯が立たないほど。
一方で失敗作と呼ばれるためか現存する古代巨人のオリジナルであろうリトルオーズJrと比べて明らかに知性が劣っており、
酒に酔っているとはいえ命令をあまり理解していないという点どころか、もはや人語すら喋れず奇怪な鳴き声で喋るなどより化け物寄りの存在になっており、現在は主にスクラッチメン・アプーが自身の音楽でおおまかな誘導と指揮をしている。
その姿もまともな人型とは言えずまさしくとしか呼称の仕様の無い姿をしているが、上記の通り古代巨人族そのものが鬼のような姿をしているため恐らくこれ自体は種族に由来すると思われる。

また伏線自体は昔から存在しており、パンクハザードに麦わらの一味が降り立った時に明らかに並の巨人族より巨大な燃える頭蓋骨や、氷漬けの巨大な人体の標本が登場していた。

◆謎の巨人族

指先以外の全身が毛で覆われている雪男のような巨人のような存在。

パンクハザードでシーザー・クラウンに雇われていた殺し屋、イエティCOOL BROTHERSロック&スコッチがこれに当たる。
身長が非常に高く、ビブルカードによれば40mクラス。
体型はスリム、それでいてとても身軽で雪山の岩壁もスイスイ登れ、気配を消したりすることができる。
上記のパンクハザード出身である「ナンバーズ」からするに、彼らも人体の巨大化研究の副産物なのだろうか。

ちなみに、二人の年齢はともに25歳。
ナンバーズと比べても格段に若く本来の巨人族であればまだ幼い子供と言える年頃のはずだが、体型や知性、言動は成人のそれと全く変わらない。
元々は巨人族ではなかったのだろうか?


追記・修正は誇り高き戦士がお願いします。

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最終更新:2025年07月15日 22:16

*1 もっとも、日本人のイメージする『バイキング』であり、史実のそれとは程遠い。

*2 母親がエルバフ出身ではなかったため冷遇気味のハイルディンがその例。それでも、前述のサウロ(しかもド酷評しているし)や(一応は)人間であるヤーさんがエルバフの住人として認知されており、そこまで酷くはない。

*3 動物達は映画「STRONG WORLD」にてメルヴィユに登場した動物と同じである。

*4 ロキが生まれた直後に「息子に殺される」と言った予言がされていた。

*5 また、世界の王も同様にハラルドの「しくじり」に何か思う所があった模様。

*6 イーダ本人は「これも文化」として割り切って受け入れている。