ストマック家(仮面ライダーガヴ)

登録日:2024/10/21 Mon 08:22:15
更新日:2025/07/18 Fri 09:19:33
所要時間:約 29 分で読めます


タグ一覧
K-SuKe お菓子メーカー またしても何も知らないランゴ兄さん クトゥルフ神話 グラニュート グロッタ・ストマック コメント欄ログ化項目 ショウマ・ストマック シータ・ストマック ジャルダック家 ジープ・ストマック ストマック家 ストマック社 ゾンブ・ストマック チームワーク皆無→一部除く デンテ・ストマック ニエルブ・ストマック バラバラの家族 ブラック企業 ブーシュ・ストマック ライダー怪人 ライダー系悪の組織リンク ランゴ・ストマック 中田裕士 五十嵐睦美 令和の園咲家 令和ライダー 仮面ライダー 仮面ライダーガヴ 企業 会社 全部こいつらのせい 北欧神話 千歳まち 反社会的勢力 古賀瑠 塚本高史 壊滅的な報連相 外道一家 多田野曜平 宇佐見紗風 実業家 家庭崩壊 家族 家族経営 岡元次郎 島田敏 川﨑帆々花 工場 怪人 悪の組織 架空の企業 架空の組織 横山一敏 武藤聖馬 毒家族 滝澤諒 疫病神 知念英和 竹内良太 篠原保 経営者 縄田雄哉 貴族 邪悪なチョコレート工場 酒井和真 闇バイトの元締め 闇菓子 闇菓子本舗 麻薬カルテル



親父も死んだしあの女ももういない。

あとは私たちが力を合わせてストマック家を盛り立てるだけ。


ストマック家とは、特撮ドラマ『仮面ライダーガヴ』に登場する敵対勢力である。


【概要】

本作の異世界・グラニュート界において大手製菓会社「ストマック社」を経営する貴族グラニュートの一家。
家紋兼社章はキャンディと悪魔を模したマーク。

一族で家業の各部門の重役に就いており、幸福な人間をスパイスに禁制の嗜好品・闇菓子を密造し、それを流通させることでゆくゆくはグラニュート界の掌握を目指している。誰が呼んだか「邪悪なチョコレート工場」もしくは「令和の園咲家」
一応製菓会社らしく闇菓子ではない普通のお菓子も製造・販売しているが、目的が目的なので実質単なるフロント企業。「していることが真っ黒」など、色々な意味でのブラック企業とも見なせる。
そして「現実の視聴者はもとより敵種族の価値観においても犯罪者」という、歴代作品でも少々珍しい位置付けでもある(事情についてはグラニュートを参照)。

市販の闇菓子を食べた人たちは依存症に陥り、やがて金をかけずに食べたいと思うようになる。
そこでそんな彼らはストマック社の闇バイトとして雇われ、闇菓子を手に入れるために幸福な人間を集め、その報酬に闇菓子を受け取る……というサイクルの下ストマック家は成り立っているのだ。
ちなみにショウマによると昔から一族経営を徹底しているらしく、(大体の人手はエージェントで賄える事もあって)バイトが出世する事はまず望めない模様。
加えて闇菓子の原料が人間である事はストマック社にとっても重大機密で、もし闇菓子と手を切って足抜けを図ろうするバイトが居ればすぐさま口封じのため粛清されるという……。

戦闘能力に関しても非常に高く、バイト達とはもはや異次元レベルで差がある。
基本的な身体能力の高さがあるのはもちろんのこと、独自の手持ち武器を戦闘に活用するのも大きな特徴。

取締や情報漏えいの対策として、原則機密エリア内では人間への擬態がルールとされており*1、改造手術を受けたバイトたちとは異なるアンティーク調の変身ベルト「ミミックデバイザー」で人間態に変身している。これは過去作品の変身ベルトと同様にバックルの両横からベルト帯が伸びるタイプのもの。
通常の擬態よりも融通が利くのか、頭部のみを怪人態に戻したり、擬態状態の服の上からもガヴを出現させたりといった使い方ができる。

なおショウマの本名からも窺える通り、彼らはショウマの異母兄弟に当たる存在だが、当の彼らは半分人間のショウマを家族と認めておらず、仮にも末弟にするものとは思えない程酷薄で非道な仕打ちをし続けている。
……といっても、ショウマ以外の五兄妹同士の仲も決して良いとは言えず、会話は殆ど最低限の業務的なものである上に端々に嫌味が滲み皮肉が飛び交い、失態を重ねれば情けを一切かけられずに冷遇されるなど、「家族」としての関係は半ば破綻しているような状態。
シータが戦死した際も、ジープ以外は動揺こそはすれど深く悲しむ様子は見られなかった。
なおストーリー中盤では酸賀がメインヴィランを務めていたので、基本的にカヤの外だった*2

それでも、ストマック家が経営者であるという一面を考えると、家族でも失態を重ねれば容赦なく冷遇するという関係性は無能な身内に対しても依怙贔屓を起こさないとも考えられるので、家族経営のデメリットが発生しにくいという利点があった。
……しかし、物語の後半にひょんなことからグラニュート界の大統領であるジャルダック家が介入してからは一変した。
まず、経営ノウハウなんぞ無に等しい大統領令嬢のリゼルが新社長に就任してしまう。
経営自体はお飾り社長のリゼルに代わって父親のボッカが主導権を握っているものの、「闇菓子1000万個」という無茶苦茶な製造ラインを要求してくるようになる。
ジャルダック家の婿養子、かつストマック社の副社長になったジープも大統領父娘同様権力を盾に威張り散らしている上、進言できる立場ではないため妻と義父の横暴を止められない。
即ち、家族経営のデメリットが生じてしまったのだ。
それでも、仕入れ担当となったランゴの手腕でヒトプレスの仕入れ数は回復できていたが、ランゴがショウマに敗北し生死不明となるまさかの事態が発生。
その後、ランゴの後任となったグロッタは戦死、残された2名の内ジープはリゼルの言いなり、ニエルブは研究優先のために大統領側に鞘替えなど組織としては事実上崩壊。完全に大統領親子の傀儡に成り下がってしまった。
そんな中、密かに生き延びていたランゴはストマック家の再興を目論むが……?


【メンバー】

(ショウマを除く)現役世代メンバーの名前は共通して「舌の各種言語での呼称+stomach(胃・腹)」が由来となっている。

ランゴ・ストマック


人間はウチの家族じゃない。
我がストマック社の、闇菓子の材料にすぎないんだよ。

演:塚本高史
スーツアクター(怪人態):横山一敏

長男。
詳しくは個別項目を参照。


グロッタ・ストマック


誰だか知らないけど、闇菓子で身を滅ぼすのは私たちのせいじゃない。
みーんな、自分で手を出すの。自己責任よ。

演:千歳まち
スーツアクター(怪人態):宇佐見紗風

長女。
詳しくは個別項目を参照。


ニエルブ・ストマック


フフフ……面白くなってきた。
刺激って大事だよねぇ。

演:滝澤諒
スーツアクター(怪人態):中田裕士

次男。
詳しくは個別項目を参照。

シータ・ストマック


楽しそうにやってんじゃん。
お前と一緒にいた人間たちも幸せそうで……良いスパイスになるかもな。

演:川﨑帆々花(ほのか)
スーツアクター(怪人態):五十嵐睦美

次女。
詳しくは個別項目を参照。

ジープ・ストマックジープ・ジャルダック


可哀想ねぇ。
ママと同じ人間だったら一緒に死ねたのに!

演:古賀(るいと)
スーツアクター(怪人態):酒井和真

三男。
詳しくは個別項目を参照。


ショウマ・ストマック仮面ライダーガヴ

演:知念英和

主人公。四男で人間とのハーフ。

先述の通り、家族から酷薄な仕打ちを受け続けており、抹殺対象にされている。
当人にとっても彼らは母・みちるの仇である上、闇菓子の流通を阻止すべく何人ものグラニュートを倒しているため、完全な敵対関係にある。
しかし他のきょうだいは彼を「赤ガヴ」としか呼ばないのに対して彼の方は「名前+兄さんor姉さん」と呼ぶあたり、一応家族として扱ってはいるらしい。
詳細は個別項目を参照。


ブーシュ・ストマック


あなたの知恵と技術で、ショウマに力を与えてくれないか?
私達と同じように眷属を生む力を……たくましく生きる力を!

CV:竹内良太
スーツアクター:縄田雄哉

故人。
ストマック家の父親で、ストマック社の前社長。
ランゴの本来の姿に髭を生やしたような姿をしていて、左角にはリング状の装飾があり、口元もよく見るとニエルブの本来の姿と同じ網状になっている。

一人称は「私」
人間界から連れてきたみちる(※当時大学生)を見初めてしまい、彼女との間にショウマを儲けた。
その後は2人を屋敷の一室で保護していたが、当時既に闇菓子を製造していたストマック社で「人間を幸せにする」行為は危険そのもので、2人に対してはDVやスパルタ紛いの対応しかできず、それを巡る真意も隠し続けた過去がある。
また、ハーフ故にグラニュートとしての能力が不完全だったショウマを憂い、デンテにガヴの改造を依頼したり、自身も稽古を付けようとしたりしていた。

それらはブーシュなりの愛情ゆえで、彼のことをデンテは「妻と息子を愛していた」と評していた……が、
  • 当のみちるからの認識:「自分を元いた人間界から攫って返さず望んでもいない子まで産ませ、息子ともども閉じ込め続けた人食いの化け物」
  • ショウマからの認識:「自分と母を不幸に追いやった元凶」
  • みちるとは別にいたはずの本妻との子であろうランゴ達からの認識:「闇菓子の材料でしかない人間との間に子供を作ったイカれた親父」*3
……と、身内からことごとく嫌われながらこの世を去った。
その後ショウマから事情を聞いた幸果と絆斗も、それぞれ「お母さん以外最低」「最悪じゃねぇか……」と二人して当然ドン引きしていた。

回想シーンにおいても、みちるとショウマを初めて子供達に紹介した際、困惑するランゴ達に対し「二人に手を出す事は私が許さない」と一方的に牽制していたのみで、彼らに対し理解や配慮を求める様子は皆無(ランゴ達からすれば『お前達を家族だとは思っていない』と宣言されたも同然の暴言である)。
さらにショウマが成長した後も、ショウマばかりにかまけてシータとジープの誕生日にも顔を出さず蔑ろにする姿をも見せており*4、結果としてこの振る舞いは二人がショウマを「自分たちから父の愛情を奪った相手」として嫉妬と憎悪を掻き立てる原因にも繋がってしまっている。
そして自身の死後、生前の懸念通りランゴ達はショウマとみちるの排除に動き、さらに兄弟同士での殺し合いまでが起きる事態にもなった。
故人でありながら掘り下げられるたびに視聴者からの好感度が下がって行く様は、ある意味過去作蛮野天十郎などと良い勝負ぶり。

しかしブーシュの生前の行動の真意はショウマに伝わったのか、「たとえ善意からであろうと相手を不幸にしてはいけない」「悪いのは人間の幸せを食い物にする側」と、ショウマの行動指針を決定づける事となる。

正直な話、ブーシュがみちるにショウマを産ませなければ仮面ライダーが誕生することは無かったので、人間側にとっては最大のMVPと言っても過言では無い

名前はフランス語で「口」を意味する「Bouche」から。


デンテ・ストマック


虜になってしまうとやめられないのじゃよ、闇菓子は。
我ながら罪なものを作ったもんじゃ。

CV:多田野曜平
スーツアクター:岡元次郎

ショウマやランゴ達の大叔父。
詳しくは個別項目を参照。

ゾンブ・ストマック


フフッ、異世界で手に入れた未知の材料だ……。

CV:島田敏
スーツアクター:縄田雄哉

ストマック社創業者。デンテの兄でブーシュの父。ショウマたちの祖父。
細長い角を生やした山羊かレイヨウのようなグラニュートで、息子や孫と血の繋がりを感じさせる一方、弟のデンテとは全く似ていない。

ある日「異世界で手に入れた未知の材料」をデンテに提供したことで闇菓子の原型となる菓子の開発に成功。
その後闇菓子の旨味に取り憑かれ中毒となったグラニュートを見て「闇菓子で天下を獲る」という野望を抱き、元々ただのお菓子メーカーだったストマック社を現在のストマック社の方針へと転換させた。
つまり、本作における全ての元凶である。それを踏まえてブーシュを見るとこの親にしてこの子ありという感じである。

ショウマと面識はないため、少なくともショウマが物心のつく前にはこの世を去っているものと思われる。その末路は不明だが一番殴りたい奴がもういない

名前はポーランド語で歯を意味する「ząb」から。


【親戚】

ボッカ・ジャルダック


困るなぁ!そんな大きな発見は共有しておいて貰わないと……。

CV:安元洋貴
スーツアクター:高田将司

グラニュート界現大統領。
娘にリゼル・ジャルダックがおり、彼女に婿入りしたジープにとっては義父に当たる。
白い外骨格と紫色の肌に蛸と羊が混ざったような姿のグラニュートで、金の刺繍が施されたド派手な純白のスーツを着こなす。
またそのスーツの上からでも分かる程の屈強な体格の持ち主。

一人称は「私」
紳士的な振る舞いに反して性格は慇懃で高圧的。
グラニュート界における最高権力者故に、ランゴを含めたストマック家の誰もが歯向かうことのできない絶大な存在。一方でその強引な政治手腕は庶民から少なからぬ反発を招いている様子(ラキア曰く『まあまあ評判の悪いオッサン』)。
反面、娘のリゼルには駄々甘で、リゼルのお願いは二つ返事でOKを出すほど。
ただし、娘の奔放な性格には辟易している面も見られ、人間界の土産を渡された時は表向きは礼を言いつつも、裏では「捨てておけ。どうせ飽きるのだから」と部下に命令していた。
なお、費用や諸準備はストマック社に全て押し付けている。

婿になったジープを通して闇菓子技術と人間界の存在を知り、大っぴらな人間の資源化を目論むように。そして29話以降ストマック社の後ろ盾……という建前でランゴ達の首根っこを掴んでしまった。
事実上ストマック社を傘下にした後は、闇菓子を富裕層に流通させて自分の権力を盤石化しようと企む。
しかしそんな彼もランゴ、グロッタとストマック家の主戦力たる長子が二人も立て続けに敗れた事には流石に焦りを覚えたのか、ついに「人間界全体を闇菓子製造のための牧場にする」という恐ろしい計画を発表した。

ランゴのエージェントを片手で軽く消滅させるほどの力を持ち、戦闘面においてもその実力はかなりのものであると思われる。

デザインモチーフは太古の地球の支配者たる邪神「クトゥルフ」。
安元氏は『ライドカメンズ』にて力の仮面 マイタス/大怪人マイタシャールの声を演じていたが、TVシリーズの出演は今回が初。また、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のナレーションや『ヒーリングっど・プリキュア』のグアイワルの声を担当しており、香村氏が脚本を担当した作品への出演は3回目となる。
これに伴い、安元氏はニチアサ出演コンプリートを達成した。
ついでにスーツアクターの高田氏は長年スーパー戦隊を支えた人物であり、ライダーでのレギュラー出演はガメルアンク(ロスト)以来となる。


リゼル・ジャルダック


何それ?かわいい〜!!!

この女?私にそんな口聞いていいの?

演:鎌田英怜奈

ボッカの娘。
人間態は黒と青のド派手なゴスロリ衣装で着飾った銀髪縦ロールの美少女。グラニュート態では羊に似る。

ある日シータを失った悲しみから抜け出せず、道端で彼女の忘形見である壊れたミミックキーを持って泣きながら路頭に迷っていたジープを見つけ、そのミミックキーを「かわいい」と称し私にちょうだいと要求。
当然形見を渡すわけにはいかないと断るジープだったが、自分は大統領の令嬢なのだから言うことを聴かなければただではすまないと脅迫。
それを聞いたジープは以前ランゴから「富裕層と結婚しろ」と言われたことを思い出し、自分の身の上を語った上、彼女と交際を開始したのち結婚。そして交際と同時にジープからストマック社と闇菓子の事を聞き、ニエルブに頼んで密かに作ってもらったミミックキーによって人間体を手に入れた。*5ランゴとグロッタは言われるまでグラニュートだと気付かなかった様子。ジープが親父と同じ性癖に目覚めたと勘違いでもしたのだろうか

人間体の姿が相当気に入っているようで、グラニュート界に戻っても引き続き人間体のままでいるため、ボッカからは苦言を呈されていた。グラニュート界に帰省するたびに「お土産」として人間界で見つけたものをポッカに渡しているが、用途が分からないガラクタのようなものばかりである。
その後ストマック社にジープと父とともに顔合わせとして来社し、人間界に別荘を用意してもらい、そこを拠点としてジープとともに人間界で活動を開始。

そして第30話からはジャルダック家の傘下に入ったことにより、ストマック社の新たな社長に就任した。

人間体は一目ではとても悪人には見えない色白で可愛らしい美少女だが、上述するように壊れたものや不気味なもの(例:ホラー映画のポスター、クリームやソース・フルーツをぐちゃぐちゃに混ぜたパンケーキ)を「かわいい」と称するなど感性が猟奇的で歪んでいる。
また、相手に詰められたり要求を飲もうとしなかったりすると、自分が大統領の娘であることを盾に自分の身を守ったり要求を押し通そうとしたりする傲慢さも持ち合わせている。

しかも単なる七光りではなく、本人の戦闘能力も高い。
初戦闘では怪人体に変身した時の気迫だけで、ガヴのフォームで最強硬度を誇るグルキャンフォームとそれまで一度も強制変身解除されることがなかったヴラムを二人まとめて強制変身解除に追い込んでいる。

夫であるジープの事は愛してはいるようだが、ジープの事を「私のかわいいお人形」と称しており、彼の事を「夫」というより「所有物」という感覚で見ている模様。
ジープ自身も妻のその異常な感性と、背後に大統領がいることから下手な真似をすれば自分の身も危うくなると自覚しているのか、結婚したことでランゴ達の鼻を明かした一方、彼女に対して畏怖の感情を抱いているような反応をしている。
ショウマに対しては当初ジープを追い詰めた相手として敵意を持っていたが、後に「ジープからシータを奪ってくれたおかげで自分はジープと出会えた」と面と向かって感謝を述べており、ショウマを唖然とさせているなどやはりどこかおかしい。

怪人態のデザインモチーフは盲目にして無貌の神「ニャルラトホテプ」。


【眷属】

エージェント


身長:不特定
体重:不特定
特色/力:高い知性/優れた戦闘力/忠誠心
CV:櫻井皓基(男)、東海林亜祐(女)

ストマック家のグラニュートが生みだし、使役することのできる眷属で、今作における戦闘員ポジション
眷族を生み出せるのはストマック家のグラニュート固有の能力なのか、バイトのグラニュート達が眷族を生み出す描写は無い。
カラスのようなマスクと黒尽くめのパーカーのファッションが特徴。男女2種類存在しており、デザインも微妙に異なる。
人間界とグラニュート界の橋渡しの役割を果たし、ヒトプレスの徴収と闇菓子の譲渡が主な役割*6。グラニュート界では闇菓子の売り子、というか売人も担う。
顔に走る発光体と、ボディに垂れているリボンに自身の生みの親たるストマック家メンバーのパーソナルカラーが差し色として入っているのが特徴で、これは該当メンバーへの忠誠心を示すとともに、誰に仕えるエージェントなのか一目で識別できる。
あと、彼らが失態を犯した際のマウンティングの材料にもなる。

差し色は、
  • →ランゴ
  • →グロッタ
  • →ニエルブ
  • →シータ
  • →ジープ
  • →ゾンブ
となっている。

戦闘員枠ながら高い戦闘能力を有し、2~3体いれば十分ガヴを追い込める事ができる。
特にランゴのエージェントはブリザードソルベフォームともまともに渡り合い、グルキャンフォームの最大火力を以てようやく撃退できたほどの戦闘力を誇る。
この手の人工生物ポジションとしては異例な事に知性や言語能力も高く、単独でのイレギュラー対応や、他のグラニュート達との会話も問題なく可能。
バイト達は(良くも悪くも)人間味に溢れた性格の持ち主が多いので、相対的にエージェントの方が賢く見えるシーンも多い。
今週の怪人であるグラニュートはバイトなのに対してこちらは正社員といった立ち位置。つまり怪人よりも立場が上の戦闘員ということになる。

デザインは武藤聖馬氏が担当している。
また、CVを務める両氏はゴチゾウの声も担当しており、彼らがショウマにとってのエージェント(眷属)である事がキャスティング面でも強調される形となっている。

バトラー


身長:不特定
体重:不特定
特色/力:秀でた教養/卓越した戦闘術/忠誠心
CV:下和田ヒロキ

ボッカ・ジャルダックに生み出された、ジャルダック家に仕える眷属。
「butler(執事)」の名に相応しく、如何わしさ丸出しのエージェントと対照的に上等なスーツとスカーフを着用し、頭部は金色の兜のような形状。
ジャルダック親子の身辺警護や身の回りの世話を務めており、教養・戦闘能力・忠誠心どれを取ってもエージェントより上。

CVの下和田氏はフラッぺいずゴチゾウと兼役。
頭部の魚のヒレのような意匠を見るに、デザインモチーフはクトゥルフの眷属である神話生物「深きものども」であろうか。


【余談】

怪人態のデザインは一部を除き、篠原保氏が担当している。
口元などにステンドグラスのような意匠が含まれており、一般グラニュートよりも禍々しくスタイリッシュなフォルムで差別化されている。
デザインモチーフにはそれぞれ北欧神話が採用されている事が明言されている他、一部視聴者からはショッカーの大幹部も含まれているのではと予想されている。
一方ジャルダック家はクトゥルフ神話をモチーフとし、全体的な色使いも黒を中心としたストマック家に対し白を基調とする。

作中のロケについては、本社が『千葉市美術館』、闇菓子工場は『毎日新聞北関東コア』にて撮影。

プレミアムバンダイからは、ストマック家の面々のボイスが楽しめるおもちゃ「 DXミミックデバイザー」が発売された。


追記・修正は、闇菓子に手を出さない方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
最終更新:2025年07月18日 09:19

*1 外部からの来訪者に顔を見られても素顔である怪人態の顔が割れないようにするのも理由だろうが、一番の理由は機密エリア内で目を覚ましてしまった人間が怪人態を見た場合、激しいストレスを与え闇菓子の質が落ちてしまいかねないのでそれを防ぐためだと思われる。

*2 メタなことを言うと役者陣が多忙のため。

*3 上記の通り、二人を保護している間も闇菓子自体は作っていた=他の人間を攫って殺していたわけなので、みちるとショウマは勿論、ランゴ達からも理解不能に映ったのは想像に難くない……。

*4 家族への情が薄いランゴを初めとする兄妹ですら上辺だけの礼儀ではあるが誕生祝いを与えているため、より一層ブーシュの本流であるはずの子供に対する冷たさが目立ち、これに対しグロッタ役の千歳まち女史も「パパはせめてパーティーの席に来なさい!!!!!!!!」と憤慨していた。

*5 そのためニエルブは事前にこの事を知っていたが、揉め事を恐れてランゴ達には黙っていた。彼女たちが来社してこの事実が発覚した際、当然ランゴたちからは文句を言われ謝罪した。

*6 以前は仕入れ業務も行っていた。