登録日:2025/01/15 Wed 00:42:18
更新日:2025/04/22 Tue 13:18:18
所要時間:約 8 分で読めるってか……だるっ……
やっと近づいたと思ったのに、コツコツ実績作って本社戻れってか……だるっ……。
ラキア・アマルガとは、特撮テレビドラマ『
仮面ライダーガヴ』の登場人物である。
本項目では彼が変身する
仮面ライダーヴラムについても記載する。
CV・演:庄司浩平
スーツアクター:永徳、米岡孝弘(第12話)
【データ】
身長:193.9cm
体重:79.9kg
特色/力:触手/毒
【概要】
異世界「グラニュート界」に生息する怪人種族「
グラニュート」の一人。
ストマック社で働く際に名乗っていたコードネームは「
ラーゲ9」。
クラゲのような姿をしており、傘のような頭部と右肩から無数の
触手が垂れ下がり、左肩にはレースのようなものを身に付けている。
第15話以降はニエルブの手によって人間態を獲得しており黒いロングコートに黒いハンチング帽という黒づくめの青年の恰好をしているが、この下には怪人態の配色を模したダウンベストを着用している。
他のバイトと異なり報酬の闇菓子には一切興味関心を示さず、冒頭の発言からどうやら闇菓子目当てにストマック社に近づいたわけではないようだが……?
【人物】
一人称は
「俺」で、
「だるっ……」が口癖の
常にダウナーで面倒くさがりな性格。そしてかなりの演技派。
初登場の第12話では売り場から闇菓子を強奪しようとするほど既にジャンキーになっている姿が見られたと思いきや、
- 第15話でランゴ達やエージェントの目から離れた途端に気だるげな言動を取りながら、あれ程欲していたはずの闇菓子にも興味関心を示さない
- ニエルブが接触してきた際には礼儀正しくかつ慇懃無礼に接しつつも、「秘密のアルバイト」を持ちかけながらその本性を見抜かれた途端にすぐ本来のダウナーな本性を表す
など、切り替えの早さも印象的である。
裁判所や映画館などの閉鎖空間かつ映像記録が残らない場所でその場の人間全員をヒトプレスにするなど、大胆だが自身の存在や手口が発覚しにくいスマートなやり方でヒトプレスを確保する用心深さも窺える。
上述の通り闇菓子には一切興味を示さず、受け取った傍から放り捨てていた他、禁断症状を起こして暴れ回る同僚バイトに眉を顰める姿を見せている。
というのも、彼が闇菓子のバイトに参加した目的は闇菓子そのものではなく
「弟・コメルの死の真相の解明」と「コメルを闇菓子中毒に陥らせて破滅させたストマック社への復讐」であるため。
その為、一見嫌々ではあるもののストマック社に従っているが、本心では彼らを非常に嫌悪しており、
ヴァレンとの戦闘中に同類扱いされた際には、それまで圧倒していたにも関わらず動揺の余り隙ができて攻撃を喰らい、その直後には
今までの気怠い態度からは考えられない程の激昂ぶりを見せ、怒りのままにヴァレンを吹き飛ばした。
また、グラニュートの世界で暮らしていた頃は、(たった一人の肉親の前とは言え)気さくで明るい振る舞いも見せており、劇中における普段の態度も、弟や闇菓子に関連する出来事で心が荒んでしまった結果とも言える。
但し、先述の口癖は今ほど露悪的ではないが前から使っていた模様。
本人曰く人間の存在は「ストマック社に入ってから初めて知った」らしく、それゆえ全く躊躇なくヒトプレスに変えていた。
しかしショウマとの問答に加え、行方不明になった身内を必死で探す人々の姿を見せられ、大切な人の安否を気に掛ける心はグラニュートも人間も同じであり、自分のしていた事は憎きストマック社と全く変わらぬ所業だった事を痛感。
そして優しい弟ならば人攫いなど絶対に止めていた筈だと悟り、バイトとしてストマック社に食い込む方向から直接対決する方向に方針転換。罪滅ぼしを兼ねてヒトプレス奪還のためショウマと共に闇菓子工場へ乗り込紆余曲折ありヒトプレスを奪還する。
以降はダークショウマの出現や酢賀こと仮面ライダーベイクとの対峙、そして彼なりに人間達と関わったりなど紆余曲折ありながらもショウマ達に馴染み、29話より正式にはぴぱれの一員となった。
一方ストマック社からはお尋ね者として擬態中の姿、本来の姿、ヴラムとしての姿がバイト達に共有されており面が割れている。一方不思議とショウマや絆斗の写真が共有されている様子はない。エージェントが写真を撮る機会くらいいくらでもありそうなものだが……
【能力】
武器は体から伸ばす伸縮自在の細い無数の触手。
クラゲらしく触手には刺胞を持ち、加えて人間の多幸感を一時的に高める神経毒を有している。
この触手を伸ばして大勢の人間に突き刺し、
強制的に幸せな気分にさせてまとめて上質なヒトプレスに変えるというとんでもない荒業が可能。
もちろん戦闘でも強力な武器となり、ガヴとヴァレンを縛り付けて軽々と投げ飛ばすなど、その貧弱そうな見た目に似つかわしくないパワーを備える。
まさに
上質なヒトプレスを手に入れるために産まれてきたかのような能力を持っていることから
ストマック家の面々からは大絶賛である。
【人間関係】
ストマック家の長男&長女。
売店から闇菓子を奪おうとしたところをエージェントに止められ、役員直々の圧迫面接連行されたことで邂逅。赤ガヴへの脅威に備えてそのままアルバイトとして動員されることとなった。
その能力で上質なヒトプレスを多数納品していることから
「どれもこれもすっごい幸せそう……! こんな高品質なヒトプレス、中々手に入らないわよ!」
「こんなにも早く優秀なアルバイトが現れるとは……あいつが闇菓子にハマってくれて良かったよ」
と珍しく大絶賛であり、上質なヒトプレスを継続して調達するために他のバイトを囮にする・目立ち過ぎないようエージェント経由で忠告するなど重宝されている。
しかし二人とも彼の思惑には気付かず、20話にてグロッタが離反した事を認めて交戦。そしてまたしても何も知らないランゴ兄さん……次の話でちゃんと報告を受けているが
ストマック家の次男。
上記2名と異なり独自に暗躍しており、グラニュートハンターを倒すハンターとして活動する
「秘密のアルバイト」をある情報と引き替えに交渉し、ヴラスタムギアとどっプリン
ゴチゾウを与えている。
また、上記のやり取りの中で彼の本性も見抜いている。
とはいえラキアのストマック社への恨みにまでは流石に気付いておらず、ヴラスタムギアを持ったまま離反したと聞いた時は割と本気で焦っていた。
ラキアの弟。
貧しい生活ながらも他者を思いやれる優しい性格の持ち主で、彼にとって自慢の肉親だったが、闇菓子中毒に陥ってしまい人格が豹変。
兄の稼いだ金を盗み出すようになり、それがバレてラキアに詰め寄られた日を境に家出した後、何者かに粛清され、命からがら帰宅するも、ラキアの目の前で自らの過ちを詫びながら息を引き取った。
ラキアはコメルの真相の死を知るべく独自に調査した結果、ストマック社と闇菓子の存在を知り、彼らに復讐するべくバイトとして潜り込む。
ストマック社の大敵「赤ガヴ」ことグラニュートハンターであり、ある意味自分とよく似た境遇の相手。そして「弟」という立ち位置は、自分が無念を晴らそうとしているコメルとも共通する。
当初は対立していたが、上記の呼びかけで考えを改めた事で共闘。流石にストマック家の出身だと知った際は驚いたものの、その素性と事情を聞いてからは彼なりに協力者として認める姿勢を見せ、ショウマからも兄貴分として見られている節がある。
ただしあくまでストマック社打倒を主眼に置いているので、「お前と違って人間に思い入れはない」と釘を刺してはいる。
もう一人のグラニュートハンター。
(一時の激情だったとはいえ)ショウマがグラニュートだと分かった途端に手のひらを返すような物言いが気に入らなかったようで、上記のスタンスもあり、ショウマに対して「あんな奴放っておけ」と吐き捨てている。
ビターガヴとの遭遇時には再度突っかかられるが、絆斗がビターガヴ=ショウマだと思い込んでいたため、嘲笑込みであしらった。
その後、絆斗自身の認識の変化もあり、酸賀の一件で共闘してからは1カ月の間に多少関係は改善した模様。……ソリが合わないのは相変わらずだが。
【仮面ライダーヴラム】
あくまでも闇菓子と、ストマック社と共にあるんだな…?
そうか…だったら、ストマック社と共に散れ…!
スーツアクター:永徳
ラキアが変身するライダーで、英語表記は
「Vram」。
変身シークエンスは抽出台「リバースコフィン」にゴチゾウをセットすることで上から降ってきたカップが覆いかぶさりその中がベルトから溢れ出るカスタードで満たされる。
その後操作レバーの「フォルタネイター」を下ろすと放熱外装「ヴラスタムキルン」が展開してゴチゾウ内部のゴチゾウによって作られたプリンが
ベルト内部のコアユニット「テイスリンダー」に落ちた後に飛来した2本のスプーンに掬い取られたプリンが各部にアーマーとして装着され、最後にスプーンが通信装置「ザートプーン」となって頭部両側面に刺さることで変身が完了する。なお3号ライダーは基本
販促期間終わると初登場からしばらくすると基本勝てず負けるパターンが多いイメージだが現在のところダメージによる変身解除所か半ば負け無しという凄まじい戦績をしている。
名前の由来はプリンの形状である円錐台を表す「Frustum」からとられている。
装備
ニエルブがデンテと酸賀の研究資料を基に独自の解釈を加えることで、対グラニュートハンター用
「ヴラムシステム」として開発した変身ベルト。
あえて名前を出さないが、形状が筋肉バカやポテトやヒゲのベルトに似ている。特にフォルタネイター。特にポテトとは役者が東映特撮OBで名前が「こうへい」、黄色い3号ライダー、変身アイテムがゼリーモチーフという繋がりも。
身体の器官や銃といったベルト以外のもので変身する本作においては、初となる明確な変身ベルトである。
操作レバー
「フォルタネイター」にはテコを利用した加圧機構により高圧力をかけることでゴチゾウを特殊能力抽出および必殺技の準備状態にする機能に酸賀の技術が、ベルト内部のコアユニット
「テイスリンダー」には赤ガヴの働きを再構築するだけに留まらず、ゴチゾウからのエネルギー抽出プロセスに独自の方式を採用することで、ゴチゾウの持つ特性を引き出して変身者をカスタマイズする機能にデンテの技術がそれぞれ応用されていると見られる。
ヴラム専用の武器。
状況に応じて二形態に変形する。
通常時は
洋弓型の
「弓モード」を使用。
グリップの
「ブレイストリング」を引くことで、レスト部にあたる
「バラージヴェイン」から電磁エネルギー状の矢
「エネルギーアロー」を射出。
ゴチゾウをセットすることで必殺の
「ヴラムシューティング」が発動。レスト部にあたる
「ジートラクション」にゴチゾウからのエネルギーが供給され、そこから無数のエネルギーアローが生成。射出時に標的を逃さず一気に射抜いていく。
リム部の末端にあたる
「オクシダンザー」上部を前に倒すことで、鎌状の
「鎌モード」に変形。
オクシダンザーは超硬質の
チェーンソーにもなり、グリップ部の
「カッティングトリガー」を引くことで高速回転し、強烈な斬撃を繰り出していく。
フォーム一覧
プリンカスタム
う~ん……お前らが、グラニュートハンター……ってやつ……?
グラニュートのこと……知ってる……!?
ふふっ……だるっ……
知ってるに決まってんだろ。
グラニュート……!?
はぁ……んじゃっ……やるか……。
ヴラスタムギア!
あれって……!?
プルルン…
ガヴと……ゴチゾウ!?
カップオン!
変身……。
プリ∼ン
プディング、ヴラムシステム!
変身した……!?
あいつも……仮面ライダー!?
身長:199.3cm
体重:87.8kg
パンチ力:1.7t
キック力:2.4t
ジャンプ力:5.1m(ひと跳び)
走力:7.4秒(100m)
必殺技:プディングクラッシュ
ヴラスタムギアにどっプリンゴチゾウを装填して変身したヴラムの基本形態。四肢の関節に装着されたプリンやベストのように両肩に連なったプリンが特徴的。
ラキア本人の身体能力に加えて柔軟性に優れた身体を獲得しており、胸部「プディスタムジャケット」の生体組織は熱や衝撃を受けることで硬質化し、硬軟織り交ぜた防御が可能。
更に受けた衝撃は四肢に伝達され、腕部「プディテクスアーム」から衝撃を逃がしつつ脚部「プディテクスレッグ」での打撃と同時に衝撃波を拡散させることで、命中範囲を拡張するといった働きを可能としており、戦闘においてはこの特性を活かして相手の攻撃を受け流しながらカウンターを仕掛ける戦法を得意とする。
加えて怪人態で使用していた触手も併用可能であり、相手を縛り付けて投げ飛ばす強力な武器となっている。
同作のライダーの例に漏れずカタログスペックは低水準であるが、変身者が純粋なグラニュートであることやグラニュートハンターのハンターとして作られたことからかキック力以外はガヴの強化形態であるケーキングフォームを上回っている。
ゼリーカスタム
身長:199.3cm
体重:86.4kg
パンチ力:1.3t
キック力:1.8t
ジャンプ力:3.8m(ひと跳び)
走力:7.7秒(100m)
必殺技:ゼリークラッシュ
ヴラスタムギアにぷるゼリーゴチゾウを装填して変身したヴラムの派生形態。四肢や頭部に装甲としてチェリー味のゼリーを纏っている。
基本攻撃力に長けたプリンカスタムよりパワーでは劣っており、衝撃を吸収する機構も持たない。その代わり隠密性に特化しており、胸部「ゼリスタムジャケット」で全身の透明化が可能。
更にヴラムブレイカーの攻撃も透明化するため、誘導した相手を不意打ちで仕留めると言う使い方もできる。
ただしこの能力は
人間の心臓に相当する生命維持器官に急激な負荷を掛ける事になり、長時間の発動はグラニュートと言えど無事では済まない。初めのうちは限界ギリギリまで使用していたが、慣れてからは一撃入れて解除→即座に再使用を繰り返す事で擬似的に透明化時間を延長する使い方も披露した。
腕部「ラーンテクスアーム」は両肩と腕のゼリー状のシールドを展開して敵の攻撃を包み込む他、手持ち武器のヴラムブレイカーに透明化を伝達させる事が可能で、同時に脚部「ラーンテクスレッグ」は移動などで発せられる音紋の遮断、及び光の透過で影を抹消する事により隠密性を高める。
総じて透明化で敵を攪乱しながら接近し、ヴラムブレイカーでの一撃必殺を狙うのがこの形態での基本戦法となる。
ちなみに庄司氏もツッコんでいる通り本物のクラゲには心臓が無いのだが、まあ彼は「クラゲに似た見た目のグラニュート」なので問題はない。
【余談】
- 偽名の由来はクラゲのアナグラムと捩りから(クラゲ→9ラゲ→ラーゲ9)。ゼリー状のお菓子で変身するのはクラゲの英語名である「Jellyfish」からとられているのだろうか。
- 本名の苗字の「アマルガ(amarga)」とはスペイン語で「苦味」の意。
- 怪人態のスーツの上半身は第5話と6話に登場したオタケの改造である。下半身はハウンドやロジョーと同じものを使用している。
- 玩具版変身ベルトは「DXヴラスタムギア」として2024年12月28日に発売。レバー操作時に中のプリンが揺れるギミックはスプリングで再現されている。
- 演じる庄司氏は過去に『魔進戦隊キラメイジャー』にて、同じく兄ポジションの追加レギュラーのキラメイシルバー/クリスタリア宝路を演じており、仮面ライダーシリーズには本作が初出演となった。
ヴラム通せんぼはしません。戦隊とライダーの両方にて味方のメインメンバー兼変身者の役を演じる事態は、特撮界では極めて稀である。
また、『超英雄祭2025』ではラキア役だけでなく宝路役としてもサプライズでステージに登壇し、来場者達を歓喜させた。- 出演経緯に関しては直接のオファーではなく、ヴラムのオーディションで決まったそうで、庄司氏自身もまさか受かるとは思わなかったとのこと。
- ちなみに『キラメイジャー』のメンバーが仮面ライダーに変身するのはキラメイピンク/大治小夜→深海カノン/仮面ライダーカノンスペクターを演じられた工藤美桜氏に続き2人目。
もっと付け加えるとアナザーライダーというパターンもある。
- 第16話で襲撃した映画館で上映されていたのは、『ヨドンナ3』で役者である時雨が主演を務めた作中作『となりのカノジョ』のワンシーン。
『ヨドンナ3』が上映されていたのかはたまたキラメイジャーと同一世界なのか
- また庄司氏は身長188cm(キラメイジャー出演時は185cm)の長身で令和ライダーはおろか、昭和・平成ライダーまで遡っても涼平氏と並んで1位タイである。
やっと項目建てたと思ったのに、コツコツ追記・修正してWiki戻れってか……だるっ……。
最終更新:2025年04月22日 13:18