ザエルアポロ・グランツ

登録日:2012/10/13(土) 20:20:33
更新日:2020/04/21 Tue 19:35:22
所要時間:約 8 分で読めます




※小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」に関する内容も記述します。ネタバレにご注意を。











天才、と言って貰おうか




#8 ザエルアポロ・グランツ        
Szayelaporro Granz

[種族]破面(アランカル)
[階級]第8十刃(オクターバ・エスパーダ)

 [司る死の形]狂気
 [帰刃]邪淫妃(フォルニカラス)
 [解号] 啜れ「邪淫妃」
 [虚の孔]亀頭
 [刻印]不明
 [CV]鳥海浩輔


漫画『BLEACH』の登場人物。

 概要


十刃の一員。ピンク髪で眼鏡の様な仮面の名残りがある。
虚圏最高の研究者で霊性兵器開発のスペシャリスト。マッドサイエンティストの気があり、自身の研究の為ならあらゆる手段を使う。
身長/体重は185cm/67kg、誕生日は6月22日。

自身の十刃の宮が研究室となっていて、回廊を好きに動かせる様に改造を施している。
従属官は沢山連れており、喰らえば治療薬となるよう改造している。

グリムジョーの従属官イールフォルト・グランツは兄。しかし研究の為の道具扱いするあたり、敬意は無いようである。
またノイトラとは十刃落ち時代からそれなりに付き合いがあるようで、彼と共謀してネリエルを貶めた。

自身は戦闘力は高くないと語っており、前述の改造や相手の霊子を解析して能力を封じ込めたりとトリッキーな戦法を取る。


 能力


◇─ 帰刃「邪淫妃(フォルニカラス)

解号は「(すす)れ~」
曲芸の如く刀を口から呑み込んで解放する。解放すると背中に4本の細長い羽根が生え、身体が触手の様なドレスで覆われる。
ドンドチャッカ曰く「うどん」。
能力は十刃の中でもかなり多彩。
後付設定ばっかとか言っちゃいけない。まあ多分改造はしているだろう。

◇─ クローンを生み出す
背中から大量の液体を噴射し、それに触れた相手のクローンを造る。
クローンは外見、能力共に本物そっくりだが、ザエルの美的センスにそぐわないものは変えることが出来る。
ただし作中で雨竜も指摘していたが、クローンで攪乱する運用とは矛盾するため、どういった理由で導入したのかは不明。


◇─ 人形芝居(テアトロ・デ・ティテレ)
相手を羽根で包み込み、対象を模した人形を造る。人形の中には内臓のパーツが入っており破壊することで攻撃する。
例えば「estomago()」と(スペイン語で)書いてあるパーツを破壊すると対象の胃も破壊される。
対象者の霊圧や実力に比例してパーツの硬度が上がるという地味な弱点があり、小説版では剣八に全く通用しなかった

◇─ 受胎告知(ガブリエール)
相手の体内に自身の卵を産み付け、相手の霊圧を吸いつくし口から這い出て蘇る。
アニメ版では寄生対象が吐き出した煙の中で細胞分裂(?)を行い、同時に霊圧を吸収して蘇生。
原作では涅ネムに孕ませプレイをしてみせた。
尚、以前の身体は融けてしまい、生物の体内に入ると神経を支配して意のままに操れる。



ちなみに「フォルニカラス」はスペイン語で「姦淫する」という意味。
直球過ぎだろ。


 過去


生前は錬金術師、兄は将軍。兄が回収した敗残兵を使い人体実験を繰り返していた。ある日、殺してきた人間が虚となって兄弟を殺害。
しかし自身が置かれた状況に恐れるどころか歓喜。後に兄を喰らい虚となる。
最上大虚にまで登り詰めた彼は一度暴れ出した際の手の付けられなさから第0十刃の称号を貰うが、
本当に求めていたのは強さや地位ではなく「完璧な生命」。
感情を高ぶらせ我を忘れさせる、兄の魂を基礎とした『戦士』の素質を切り離し中級大虚に退化。十刃落ちとなってしまうも実験と研鑽を続けを科学者としての力で再び十刃に返り咲いた。
全盛期の実力はヤミーをも超え、完全虚化一護に匹敵する。

自ら弱体化した事について、ノイトラからは「正気じゃない」と言われている。



 活躍


虚夜宮の研究室にて恋次石田、ペッシェ、ドンドチャッカと交戦。霊子を解析して卍解などの一部の能力を封じたり、攻撃を無効化したり、ダメージを削ったり、石田と恋次の連携でダメージを受けても従属官を食べ回復したり、帰刃の多彩な能力で翻弄したりして終始優勢に立つ。
しかし遅れて参戦した涅マユリ相手にも能力を遺憾無く発揮するが軽く見切られる(実は石田に監視用の菌を仕込んでおり、対策を万全に積んでから来たため)。
ネムを人質にするという悪あがきも通じず最期は金色疋殺地蔵に食われ死亡した…と思いきや、人質にするためにネムを拘束していた肉体の一部がネムに孕ませプレイをしたことで復活。
しかしそんなこともあろうかと言わんばかりにマユリ様が彼女の体内に「超人薬」を仕込んでおり、復活中にその器官を通ってしまっていたことで自動投与されていたため、どのみち復活したところで詰んでいた状況に。なお、この薬は時間感覚が大幅に延長される(一秒が百年程)効果がある。
最初こそ普通に行動しており洗脳した金色疋殺地蔵で攻撃するなどまだまだ戦う気満々でいたが、マユリがこの薬の存在を明かした辺りから徐々に薬の効果が出始め、感覚に肉体が追いつかず、最期はなす術無いまま心臓を貫かれ死亡した。


マユリ様「百年後までご機嫌よう。」


文字にすると意外とあっさりしているが、初登場から決着まで連載で1年近く、単行本にして約5巻ちょい掛かっている。
まあ場面がちょくちょく変わり間にルキアVSアーロニーロ(中盤以降)、一護VSウルキオラ、グリムジョーVSウルキオラ、一護vsグリムジョー、一護VSノイトラ、ネリエルvsノイトラ、一護VSテスラ、剣八VSテスラ、白哉vsゾマリ、剣八VSノイトラ(序盤のみ)と結構他の戦闘が挟まっているがそれでもかなり長いものである。
なお、この戦闘の悪影響で久保先生の感覚が麻痺したせいかグリムジョー戦以降の戦闘の大半が長くなったため、一部ファンからBLEACHのテンポが悪くなった戦犯扱いされることも。

死後はアーロニーロと共に地獄に堕ちる。生前人を殺しまくったのが原因だろう。朱蓮と戦うも敗北する。

その後の消息は不明。

千年血戦篇では、ネムを倒されたマユリの前に現れる。厳密に言えばマユリが作り出した幻影であり本人ではないが、一応再登場を果たしている。

ネムの死に絶望したマユリの前に現れ彼がネムを完璧だと思っていたことを嘲笑うが、マユリの左手によって顔を握り潰されあっけなく消滅。登場からわずか5ページで退場した。
しかしマユリ本人は「全く以てその通り」と彼の煽りを認めており、ネムを作り直す決心をさせる切っ掛けになった。
BLEACHでは前の章の敵が今の章の味方になるという法則があるため、口こそ悪いものの一応このザエルアポロの幻影は味方と思われる。









※以下小説のネタバレ











#100 シエン・グランツ      
Cien Granz

冒頭で紹介した小説に登場。
一護が死神の力を失っている17ヶ月の間に、尸魂界に現れた破面。技術開発局に置かれたザエルの肉体を求めて襲撃。

正確にはザエル本人ではなく、ロカ・パラミアの反膜の糸から復元された別人。
その事をマユリ様に指摘され一時絶望するも、自我が崩壊する寸前で自身がザエルアポロではない事に喜びを見出し、「シエン (100)」を名乗る。
ザエルには無かった兄の気質が入り混じっていることで、それを持たないザエルを自身より劣った存在と見做し、
全盛期の力を取り戻すためにピカロを利用し、捨て去った材料を集めさせた。
それにより圧倒的な力を取り戻していくが、代償としてかつての冷静さは失われている。


肉体もない霊子の塊に過ぎず、時間の経過や虚閃などを使うだけで少しずつ崩壊してしまう、
自身の体を保つために、地獄に侵攻し本物のザエルアポロを喰らう足掛かりとする為、
そして何より個となった自身を量産し無価値なものとする可能性を持つロカを許せず、反膜の糸のシステムを取り込むため狙う。

黒腔内で更木剣八と交戦。『死』を感じる事に喜び互角の戦いをするも、途中ロカの邪魔が入り中断。
自身の道具に戦いを邪魔された事に怒り狂い、ロカを殺しにかかる。
この時更木に再戦を約束している。

「僕の全存在をかけて誓おう!君とまた、必ず殺し合うと!死の歓びを分かち合うと!」


虚夜宮で彼女と対峙。完全虚化一護の力を再現しようとするロカの糸を断ち、愉悦の笑みを浮かべ勝ち誇る。
しかし、それは本物のザエルアポロになら通じるはずのなかった囮。彼女がコピーしたのは藍染を打ち倒した力(無月)だった。
正体も掴めぬ力の包む『死』の空気に浸ろうとするも、更木との『誓い』と甘美な殺し合いを果たす為に足掻き肉体の半分以上を崩壊させながらも辛うじて生き延びる。

石田やロカに勝てないほど弱体化していることを悟り、少しでも糧とする為に現世でドン・観音寺を襲撃するが、
彼の窮地に集まったピカロの攻撃を受け、ただ一つの心残り、更木との誓いを果たせなかったことを心中で詫びつつ消滅。

薄れゆく魂に伸びてきたロカの糸を受け入れることを躊躇し、
ザエルアポロの欲望もイールフォルトの衝動も失い、約束だけが残り漸く糸を受け入れ、胎児となって眠りについた。ザエルの受胎告知とは違う形で生死の循環に辿り着いた。



後に、大虚の森でアシドと戦う薄紅色に金のメッシュが入った子供型破面の姿がそこにはあった。

「強くなるんだ。…約束があるからね」






「完璧」を望む人は追記・修正をお願いします。

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