21世紀への招待 Part 1
概要
「21世紀への招待 Part 1」は、1983年に開催されたCHAGE and ASKAのコンサートツアー。
アルバム『CHAGE&ASUKA IV -21世紀-』の発表に伴って行われ、同作の世界観を軸に、従来のライブで見せてきた熱気に加えて、スケール感や物語性を前面に押し出したステージが展開された。
当時の広告や記事では、基本的に「チャゲ&飛鳥コンサートツアー'83『21世紀への招待』」と表記されている。翌1984年にも同名のツアーが行われたため、本項では区別のため「Part 1」としている。
ツアー中の1983年9月30日には、国立代々木競技場オリンピックプールを使用したスペシャル公演を開催。同会場がコンサート会場として使用される最初の公演と紹介され、約1万5,000人規模の公演として大々的に告知された。
ツアーデータ
| 項目 |
内容 |
| ツアータイトル |
21世紀への招待 |
| アーティスト |
CHAGE and ASKA |
| 開催期間 |
1983年7月29日~1983年12月23日 |
| ツアー初日 |
1983年7月29日 八王子市民会館 |
| スペシャル公演 |
1983年9月30日 国立代々木競技場 |
| 年末公演 |
1983年12月22日・23日 大阪城ホール |
| バックバンド |
火魔神 |
| 関連アルバム |
CHAGE&ASUKA IV -21世紀- |
開催日程
現時点で、当時の広告や雑誌記事から確認できる日程。
| 開催日 |
会場 |
備考 |
| 1983年7月29日 |
八王子市民会館 |
ツアー初日 |
| 1983年7月31日 |
熊谷会館 |
|
| 1983年8月6日 |
大阪フェスティバルホール |
|
| 1983年8月7日 |
大阪フェスティバルホール |
|
| 1983年8月10日 |
山梨県民会館 |
|
| 1983年8月11日 |
宇都宮市文化会館 |
|
| 1983年8月17日 |
青森市民会館 |
|
| 1983年8月18日 |
岩手県民会館 |
|
| 1983年8月19日 |
秋田県民会館 |
|
| 1983年8月27日 |
那覇市民会館 |
|
| 1983年8月31日 |
京都会館 |
|
| 1983年9月5日 |
仙台市内会場 |
|
| 1983年9月6日 |
仙台市内会場 |
|
| 1983年9月30日 |
国立代々木競技場オリンピックプール |
「21世紀への招待」スペシャル |
| 1983年12月17日 |
名古屋市民会館 |
1983 LAST FIGHT SPECIAL |
| 1983年12月22日 |
大阪城ホール |
21世紀への招待×mas SPECIAL |
| 1983年12月23日 |
大阪城ホール |
21世紀への招待×mas SPECIAL/ツアー最終日 |
セットリスト
1983年7月29日(金) 八王子市民会館(東京都)
1. 自由
2. 闇
3. 21世紀
4. 熱風
5. 真夏の国境
6. 安息の日々
7. 翼
8. 眠ったハートに火をつけて
9. マリオネット
10. Fifty-Fifty
11. 終章(エピローグ)~追想の主題
12. カーニバル
13. 私の愛した人
14. 御意見無用
15. 謎²遊戯
16. ボヘミアン
17. 誓い
18. 魅惑
19. 荒野
20. 南十字星
21. あの娘にハ・レ・ル・ヤ
22. 華やかに傷ついて
23. ひとり咲き
1983年9月30日(金) 国立代々木競技場 第一体育館(東京都)
本公演の模様は、ライブアルバム『1983.9.30 CHAGE&ASUKA LIVE IN YOYOGI STADIUM』および映像作品『GOOD TIMES 代々木LIVE』に収録された。
1. 自由
2. 闇
3. 21世紀
4. 熱風
5. 真夏の国境
6. 安息の日々
7. 翼
8. 眠ったハートに火をつけて
9. マリオネット
10. Fifty-Fifty
11. 終章(エピローグ)~追想の主題
12. カーニバル
13. 私の愛した人
14. 御意見無用
15. 謎²遊戯
16. ボヘミアン
17. 誓い
18. 魅惑
19. 荒野
20. 南十字星
21. あの娘にハ・レ・ル・ヤ
22. 華やかに傷ついて
23. ひとり咲き
24. 声をきかせて
ツアーの概要
1983年6月29日に発表されたアルバム『CHAGE&ASUKA IV -21世紀-』を携えて開催されたツアー。
前年までの野外公演や「御意見無用」などで築き上げてきたライブの熱量を継承しながら、アルバムタイトルにも掲げられた「21世紀」という大きなテーマをステージ上で表現しようとした。
ツアーは1983年7月29日の八王子市民会館から始まり、大阪、関東、東北、九州、京都など各地を巡回した。
広告では、アルバム発売とともにツアーの日程が掲載され、9月30日の公演については通常のツアーとは別に「『21世紀への招待』スペシャル」として大々的に告知された。
年末には、名古屋市民会館と大阪城ホールで「1983 LAST FIGHT SPECIAL」「21世紀への招待×mas SPECIAL」と銘打った公演が開催され、1983年の活動を締めくくった。
国立代々木競技場スペシャル
公演データ
| 項目 |
内容 |
| 公演名 |
「21世紀への招待」スペシャル |
| 開催日 |
1983年9月30日 |
| 会場 |
国立代々木競技場オリンピックプール |
| 開場 |
16:00 |
| 開演 |
18:00 |
| 予定収容人数 |
約15,000人 |
| 料金 |
S席 2,800円/A席 2,500円 |
国立代々木競技場オリンピックプールを使用して行われた大規模公演。
当時のファンクラブ会報では、同会場がコンサート会場として使用されるのは初めてであり、その最初の公演にチャゲ&飛鳥が選ばれたと紹介された。
広告では、
「1983.9.30 神話誕生」
「チャゲ&飛鳥はセントラルパークのS&Gを超える」
「2人のパワーがいきなりレッドゾーンへ駆け込む」
などの宣伝文句が使用されている。
それまで各地のホールや野外会場で公演を重ねてきたチャゲ&飛鳥にとって、約1万5,000人規模の屋内会場を使用することは、新しい段階へ進む重要な挑戦だった。
代々木公演までの道のり
9月5日・6日の仙台公演を取材した記事では、ツアーはこの時点で12公演目前後に達しており、目前に迫った代々木公演を意識しながらも、一公演ずつ積み重ねていく二人の様子が記録されている。
記事では、ツアーを続けるうちに、コンサートの感覚や手応えが二人の身体へ戻り始めていたことが記されている。
大規模な代々木公演だけを特別視するのではなく、その前に行われる各地のホール公演も同じように大切にし、「今日も長い坂を一歩ずつ登っていく」という姿勢でツアーへ臨んでいた。
「声を聞かせて」
代々木公演では、ツアー初日のセットリストに加えて、最後に「声を聞かせて」が演奏された。
「ひとり咲き」で本編の流れを締めくくった後に演奏され、24曲目として公演の最後を飾っている。
国立代々木競技場という大規模な会場に集まった観客へ向けられた楽曲であり、「21世紀への招待」スペシャルを象徴する一曲となった。
本人たちのコメント
本ツアーに関連する記事では、チャゲ&飛鳥が、ライブを一方的に見せるものではなく、観客やスタッフとともに作るものとして考えていたことが分かる。
前年までの公演と比較すると、「21世紀」という大きなテーマを掲げたことによって、観客の聴き方にも変化が生まれた。
観客が最初から騒ぐだけではなく、曲や演出をじっくり受け止めるようになり、チャゲ&飛鳥自身もその反応を確かめながらステージを変化させていった。
また、ツアーを重ねるごとに、前日の公演や数日前の公演が色あせるほど、毎回新しいステージを作ろうとしていたことも本人たちの発言からうかがえる。
年末スペシャル公演
1983年12月には、ツアーの総決算となるスペシャル公演が開催された。
1983年12月17日 名古屋市民会館
| 項目 |
内容 |
| 公演名 |
1983 LAST FIGHT SPECIAL |
| 開催日 |
1983年12月17日 |
| 会場 |
名古屋市民会館 |
| 料金 |
S席 3,000円/A席 2,800円/B席 2,500円 |
1983年12月22日・23日 大阪城ホール
| 項目 |
内容 |
| 公演名 |
21世紀への招待×mas SPECIAL |
| 開催日 |
1983年12月22日・23日 |
| 会場 |
大阪城ホール |
| 料金 |
S席 3,000円/A席 2,800円/B席 2,500円 |
大阪城ホール公演へ向けては、東京から出発するバスツアーや新幹線を利用した観覧ツアーも企画された。
交通費、宿泊費、コンサートのS席料金などを組み合わせた複数のコースが用意されており、遠方のファンも参加できる大規模な企画となっていた。
関連作品
ライブアルバム
ライブアルバムは代々木公演を基に制作されているが、公演で演奏された全楽曲を完全収録したものではない。
ライブアルバム収録曲
| No. |
曲名 |
| 1 |
21世紀 |
| 2 |
熱風 |
| 3 |
真夏の国境 |
| 4 |
安息の日々 |
| 5 |
翼 |
| 6 |
眠ったハートに火をつけて |
| 7 |
マリオネット |
| 8 |
Fifty-Fifty |
| 9 |
終章(エピローグ) |
| 10 |
カーニバル |
| 11 |
私の愛した人 |
| 12 |
御意見無用 |
| 13 |
謎²遊戯 |
| 14 |
ボヘミアン |
| 15 |
誓い |
| 16 |
魅惑 |
| 17 |
荒野 |
| 18 |
南十字星 |
| 19 |
あの娘にハ・レ・ル・ヤ |
| 20 |
華やかに傷ついて |
| 21 |
ひとり咲き |
| 22 |
声を聞かせて |
映像作品
1983年9月30日の国立代々木競技場公演は、ライブビデオ『GOOD TIMES 1983.9.30 国立代々木競技場LIVE』として映像作品化された。
ライブ本編だけを記録した一般的なコンサート映像とは異なり、テレビ画面、スポーツ映像、東京オリンピックや大阪万博を想起させる映像などを組み合わせ、国立代々木競技場という会場の性格を生かした作品となっている。
チャゲは、通常のライブ映像にはしたくなかったと説明している。出演者、コンサートを行う人物、スポーツをする人物、テレビを見る人物を、いずれも本人たちが演じることで、ライブ映像に別の視点を加えようとした。
飛鳥も、東京オリンピックなどの映像と代々木公演を結びつけ、作品全体に共通するイメージを持たせたと語っている。
同作は長らく単独映像商品として発売されていたが、2009年8月26日発売の『CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 1』にも、『Good Times-1983.9.30国立代々木競技場LIVE-』のタイトルで収録された。
『CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 1』には、以下の3作品が収録されている。
| No. |
収録作品 |
作品年度 |
| 1 |
THE 夏祭り チャゲ&飛鳥 大阪城LIVE |
1983年度作品 |
| 2 |
Good Times-1983.9.30国立代々木競技場LIVE- |
1984年度作品 |
| 3 |
ONE SIDE GAME IN YOKOHAMA STADIUM |
1986年度作品 |
備考
- 当時の正式な表記は、基本的に「21世紀への招待」であり、「Part 1」は翌1984年のツアーと区別するための呼称。
- 1983年9月30日の国立代々木競技場公演は、同会場をコンサート会場として使用した最初の公演と紹介されている。
- 代々木公演の開場は16時、開演は18時。予定収容人数は約1万5,000人。
- 代々木公演では、ツアー初日の基本セットリストに「声を聞かせて」が追加された。
- ライブアルバムおよび映像作品は、代々木公演の全曲を公演順どおりに完全収録したものではない。
- 開催日程には、現時点で当時の広告や雑誌記事から確認できた公演を掲載している。
最終更新:2026年06月28日 18:23