旅立ちコンサート
概要
「旅立ちコンサート」は、1980年に開催されたチャゲ&飛鳥初の全国コンサートツアー。
ファーストアルバム『風舞』の楽曲を中心に、デビュー曲「ひとり咲き」や「流恋情歌」などを組み込んだステージが全国12都市で行われた。
後年、飛鳥は本ツアーについて、自分たちには「ステージしかない」と実感した時期だったと振り返っている。デビュー直後の二人が、活動の中心をライブへ定めていく契機となったツアーである。
ツアーデータ
| 開催期間 |
1980年5月27日~1980年9月2日 |
| 公演数 |
全国12都市13公演 |
| 出演 |
チャゲ&飛鳥 |
| 位置づけ |
初の全国コンサートツアー |
開催日程
| 日付 |
会場 |
| 1980年5月27日(火) |
福岡市民会館(福岡県) |
| 1980年6月5日(木) |
京都府会館 第二ホール(京都府) |
| 1980年6月26日(木) |
大阪サンケイホール(大阪府) |
| 1980年7月16日(水) |
東京郵便貯金ホール(東京都) |
| 1980年7月21日(月) |
福岡市民会館(福岡県) |
| 1980年7月23日(水) |
金沢市観光会館(石川県) |
| 1980年7月24日(木) |
富山県民会館(富山県) |
| 1980年7月25日(金) |
新潟県民会館(新潟県) |
| 1980年8月17日(日) |
宇都宮市教育会館(栃木県) |
| 1980年8月18日(月) |
浜松市民会館(静岡県) |
| 1980年8月19日(火) |
大宮市民会館(埼玉県) |
| 1980年8月28日(木) |
札幌市民会館(北海道) |
| 1980年9月2日(火) |
岡山市民文化ホール(岡山県) |
セットリスト
1980年6月5日(木)京都府会館 第二ホール(京都府)
1. 追想
2. 私の愛した人
3. 翼
4. この恋おいらのからまわり
5. あとまわし
6. 冬に置きざり
7. 夢から夢へ
8. 冬の夜
9. 風舞
10.ひとり咲き
11.御意見無用
12.あばんぎゃるど
13.夏は過ぎて
14.流恋情歌
15.終章(エピローグ)~追想の主題
16.歌いつづける
ツアーの概要
1980年4月25日に発売されたファーストアルバム『風舞』を携えて行われた、チャゲ&飛鳥初の全国コンサートツアー。
同年5月27日の福岡市民会館公演から9月2日の岡山市民文化ホール公演まで、全国12都市で13公演が開催された。
デビュー後間もない時期のツアーであり、テレビやレコードを通して二人を知った観客に対して、チャゲ&飛鳥のライブ・パフォーマンスを本格的に提示する場となった。
飛鳥は後年、「自分たちにはステージしかない」と実感した時期について、本ツアーを挙げている。デビュー当時は、テレビ出演によって作られるイメージと、自分たちがコンサートで表現したいものとの間に違いを感じていたという。
その状況を打ち破るため、自分たちの活動の中心はライブであると意識的に考えるようになった。
1980年7月16日 東京郵便貯金ホール
ツアー中でも、飛鳥が特に強い手応えを感じた公演。
後年のインタビューでは、飛鳥自身は当初、公演日を6月17日、当時のマネージャーは7月15日と記憶していたが、記事中で正しい開催日は7月16日と訂正されている。
飛鳥は当時からコンサート日記をつけており、東京郵便貯金ホール公演の日には三重丸を記していたことを覚えていたという。
| 項目 |
内容 |
| 開催日 |
1980年7月16日 |
| 会場 |
東京郵便貯金ホール |
| 本人の記録 |
飛鳥のコンサート日記に三重丸 |
| 公演の特徴 |
静かな序盤から徐々に盛り上がる構成 |
飛鳥によれば、当時のステージは、静かな楽曲で始まり、公演が進むにつれて徐々に客席を盛り上げていく構成だった。
また、物真似や笑いを取り入れるなど、当時の二人ができることをすべて出すようなステージでもあったという。
飛鳥はこれを「これしかできません」という感覚のコンサートだったと振り返っているが、客席の盛り上がりは非常に大きく、本人にとって忘れられない公演となった。
初期のコンサートスタイル
旅立ちコンサート当時のチャゲ&飛鳥は、後年のような大規模な舞台装置や映像演出ではなく、二人の歌、演奏、会話を中心にステージを構成していた。
静かな楽曲から始め、次第にテンポや熱量を上げていく流れが、当時の基本的なコンサート・パターンだった。
セットリストにも、叙情的な楽曲と「御意見無用」「あばんぎゃるど」のような勢いのある楽曲が混在している。
二人は、楽曲だけでなく、ステージ上での会話や物真似なども交えながら観客との距離を縮めていた。
完成されたコンサート形式がすでに確立されていたわけではなかったが、その時点で二人が持っていた歌、演奏、話術をすべて投入する姿勢が、初期のライブの特徴となっていた。
その後の活動への影響
旅立ちコンサートを経て、チャゲ&飛鳥はライブ活動を自分たちの中心に据えるようになった。
同年秋には学園祭ツアーを行い、各地の大学で観客との距離が近いステージを経験した。
飛鳥は、旅立ちコンサートの頃に抱いていた「ライブしかない」という意識へ、実際の身体や技術が追いつき始めたのは、その後の学園祭ツアーの頃だったと振り返っている。
1981年には、セカンドアルバム『熱風』の発表に合わせて、全国約60か所を巡る長期ツアーを開催した。
『熱風』はコンサートで演奏することを強く意識して制作されたアルバムであり、チャゲ&飛鳥のステージは、バックバンドと一体となった、よりロック色の強いものへと発展していった。
旅立ちコンサートは、その後の長期ツアー、野外公演、大規模会場でのコンサートへつながる最初の全国ツアーとなった。
備考
- 福岡市民会館では、1980年5月27日と7月21日の2公演が行われた。
- 東京郵便貯金ホール公演は、飛鳥が後年まで強い手応えを覚えていた公演である。
- セットリストは確認できた公演の内容を掲載しており、会場によって一部変更されていた可能性がある。
最終更新:2026年06月28日 18:30