ONE NIGHT MAGIC
概要
「ONE NIGHT MAGIC」は、CHAGE and ASKAが1986年1月2日から1月6日にかけて開催したニューイヤーイベント。
1986年1月2日の日本武道館公演を皮切りに、福岡サンパレス、大阪城ホールの全国3会場で3公演が行われた。前年12月まで続いた全国ツアー「SHAKIN' NIGHT」の終了直後に開催され、レコード会社移籍後の新しい活動期へ進む節目のステージとなった。
デビュー初期の代表曲から『Z=One』期の楽曲までを振り返る一方、「モーニングムーン」「黄昏を待たずに」など、後に発売される新曲も先行して披露された。
ツアーデータ
| 開催期間 |
1986年1月2日~1986年1月6日 |
| 公演数 |
全国3会場3公演 |
| 出演 |
チャゲ&飛鳥 |
| バックバンド |
ALPHA |
| 公演形態 |
ニューイヤーイベント |
| 正式名称 |
NEW YEAR EVENT '86 ONE NIGHT MAGIC |
開催日程
| 日付 |
会場 |
都道府県 |
| 1986年1月2日(木) |
日本武道館 |
東京都 |
| 1986年1月4日(土) |
福岡サンパレス |
福岡県 |
| 1986年1月6日(月) |
大阪城ホール |
大阪府 |
セットリスト
1986年1月2日(木) 日本武道館(東京都)
1. ひとり咲き
2. 万里の河
3. 男と女
4. マリオネット
5. 流恋情歌
6. 熱風
7. 終章(エピローグ)~追想の主題
8. MIDNIGHT 2 CALL
9. オンリー・ロンリー
10. MOONLIGHT BLUES
11. 誘惑のベルが鳴る
12. 夢じかけロマンス
13. 唇
14. SHAKIN' NIGHT
15. アルマジロ・ヴギ
16. ボヘミアン
17. マリア(Back To The City)
18. 黄昏を待たずに
19. 棘
20. TWILIGHT ZONE
21. 熱い想い
22. 東京CARRY ON
23. モーニングムーン
24. 声を聞かせて
イベントの概要
1985年のCHAGE and ASKAは、アルバム『Z=One』を携え、3月から12月まで全国ツアー「SHAKIN' NIGHT」を開催した。
その間、1985年10月にはワーナー・パイオニアからキャニオン・レコードへ移籍。12月18日に「SHAKIN' NIGHT」を終えた約2週間後、新しい年の幕開けを飾るイベントとして「ONE NIGHT MAGIC」が開催された。
| 時期 |
主な活動 |
| 1985年3月~12月 |
全国ツアー「SHAKIN' NIGHT」 |
| 1985年10月1日 |
キャニオン・レコードへ移籍 |
| 1985年12月18日 |
「SHAKIN' NIGHT」終了 |
| 1986年1月2日 |
「ONE NIGHT MAGIC」開始 |
| 1986年2月5日 |
シングル「モーニングムーン」発売 |
| 1986年4月 |
「Big Explosion Series」開始 |
前年のツアーを単に延長したものではなく、過去の代表曲を振り返りながら、新曲と新しい活動方針を提示するイベントとなった。
初期の楽曲を振り返る前半
日本武道館公演は、デビュー曲「ひとり咲き」で幕を開けた。
続いて「万里の河」「男と女」「マリオネット」「流恋情歌」「熱風」が演奏され、デビューから1980年代前半までの代表曲を連続して振り返る構成となった。
当時の雑誌記事では、この前半部分を、CHAGE and ASKAが自分たちの歩みを観客へ提示する「履歴書」のようなものと捉えている。
単なる懐旧企画ではなく、過去の楽曲を現在の歌唱力と演奏力で表現し直すことによって、それまで世間に抱かれていたCHAGE and ASKA像を更新しようとするステージだったと評された。
| 位置 |
主な楽曲 |
| オープニング |
ひとり咲き |
| 初期のヒット曲 |
万里の河、男と女 |
| 初期アルバムの楽曲 |
マリオネット、流恋情歌、熱風 |
| 歌を聴かせる場面 |
終章(エピローグ)~追想の主題 |
記事では、初期の楽曲を披露した場面について、懐かしさだけで終わらせず、実力と貫禄を感じさせる歌唱だったと記されている。
現在進行形のロック・ステージ
前半で過去の楽曲を振り返った後、ステージは『Z=One』と「SHAKIN' NIGHT」期のロック色を強く打ち出した構成へ移行した。
「MIDNIGHT 2 CALL」「オンリー・ロンリー」「誘惑のベルが鳴る」「SHAKIN' NIGHT」「マリア(Back To The City)」「棘」「TWILIGHT ZONE」など、当時のCHAGE and ASKAを象徴する楽曲が並んだ。
| 区分 |
主な楽曲 |
| バラード |
MIDNIGHT 2 CALL、オンリー・ロンリー、MOONLIGHT BLUES |
| 『Z=One』期 |
誘惑のベルが鳴る、マリア、棘、TWILIGHT ZONE |
| ライブで育てられた楽曲 |
夢じかけロマンス、唇、SHAKIN' NIGHT |
| 提供曲のセルフカバー |
ボヘミアン |
雑誌記事では、後半を「現在のロック色でフルスピード」と表現しており、過去を振り返る前半と、現在進行形のサウンドを見せる後半が対照的に構成されていた。
衣装と照明演出
当時のライブレポートでは、後半の衣装と照明についても詳しく紹介されている。
飛鳥は黄色系のジャケット、チャゲは白い羽を思わせるコートを着用。飛鳥の衣装はシャウトするたびに光を反射し、チャゲのコートはステップに合わせて大きく揺れたという。
| 人物・演出 |
内容 |
| 飛鳥 |
黄色系のジャケットを着用 |
| チャゲ |
白い羽を思わせるコートを着用 |
| 照明 |
緑色のライトとレーザーを使用 |
| ステージ |
二人の動きと照明を連動させた華やかな演出 |
緑色のライトとレーザー光線が二人を照らし、音楽と光が一体となった、華やかなステージパフォーマンスだったと評されている。
新しい活動期への転換
1985年10月のレコード会社移籍について、本人たちは、新鮮な気持ちで活動へ向かえることが大きかったと話している。
当時のインタビューでは、1986年はレコード制作とコンサートを積極的に進める年になると説明。春以降には新たな全国ツアーを予定し、公演本数も減らさない意向を示していた。
「ONE NIGHT MAGIC」は、その1986年の活動を最初に提示するイベントとして位置づけられていた。
雑誌記事では、CHAGE and ASKAは過去の実績に留まらず、常に現在を走り続けていると評され、アンコールで披露された新曲「モーニングムーン」を、新生CHAGE and ASKAの幕開けを示す楽曲として紹介している。
新曲の先行披露
本公演では、後にキャニオン・レコードから発売される楽曲が正式発売前に披露された。
| 楽曲 |
発売・収録 |
| モーニングムーン |
1986年2月5日発売のシングル |
| 黄昏を待たずに |
1986年5月21日発売のシングル |
| 唇 |
後に「HIDARIMEが感じてる」へ発展 |
| MIDNIGHT 2 CALL |
後にASKAのソロ楽曲として発表 |
「モーニングムーン」はアンコールで披露され、公演の最後に新しい活動期の方向を示す役割を担った。
「黄昏を待たずに」は、正式発売の約4か月前に演奏されている。
「唇」
「唇」は、後に「HIDARIMEが感じてる」として発表される楽曲の原型にあたる。
完成版ではCHAGEがリードボーカルを務めるが、「SHAKIN' NIGHT」ツアー初期にはASKAがリードボーカルを担当していた。
演奏を重ねる中で、音域や歌詞にも大きな変更が加えられ、ツアー後半になるとCHAGEがリードボーカルを取る形へ変化し、後の「HIDARIMEが感じてる」に近い構成へと整えられていった。
本公演でも、正式音源化前の制作過程にある楽曲として披露された。
映像作品
ONE NIGHT MAGIC ~君だけのチャゲ&飛鳥~
「ONE NIGHT MAGIC」の開催に合わせて制作された、オフィシャルファンクラブ向けの映像作品。
| タイトル |
ONE NIGHT MAGIC ~君だけのチャゲ&飛鳥~ |
| 発売日 |
1986年1月2日 |
| 収録公演 |
1986年1月2日 日本武道館 |
| 販売形態 |
ファンクラブ限定 |
| 収録曲数 |
11曲 |
公演全編を収録したものではなく、ステージから選ばれた楽曲を編集した内容となっている。
映像作品収録曲
| No. |
曲名 |
| 1 |
SHAKIN' NIGHT |
| 2 |
ボヘミアン |
| 3 |
誘惑のベルが鳴る |
| 4 |
流恋情歌 |
| 5 |
終章(エピローグ) |
| 6 |
MIDNIGHT 2 CALL |
| 7 |
マリア(Back To The City) |
| 8 |
棘 |
| 9 |
東京CARRY ON |
| 10 |
モーニングムーン |
| 11 |
声を聞かせて |
収録曲は、実際の公演での演奏順とは異なる順序に編集されている。
テレビオンエア
MHL Music Hot Live チャゲ&飛鳥 with ALPHA
- 放送年:1986年
- 放送局:CATV
- 収録日:1986年1月2日
- 収録会場:日本武道館(東京都)
- 放送内容:日本武道館公演のライブ映像
放送曲
1. SHAKIN' NIGHT
2. ボヘミアン
3. オンリー・ロンリー
4. MOON LIGHT BLUES
5. 誘惑のベルが鳴る
6. 棘
7. 東京CARRY ON
8. モーニングムーン
9. 熱い想い
チャゲ&飛鳥 NEW YEAR コンサート'86
- 放送日:1986年1月12日
- 放送局:テレビ西日本(TNC)
- 収録日:1986年1月4日
- 収録会場:福岡サンパレス(福岡県)
- 放送内容:福岡公演のライブ映像
放送曲
1. ひとり咲き
2. ボヘミアン
3. オンリー・ロンリー
4. 黄昏を待たずに
5. 棘
6. 誘惑のベルが鳴る
7. MOON LIGHT BLUES
8. マリア(Back To The City)
9. TWILIGHT ZONE
10. 熱い想い
11. Darlin'~ふたりの愛ランド
Music Tomato Japan CHAGE&ASUKA SPECIAL
- 放送日:1986年7月2日
- 放送局:テレビ神奈川(TVK)
- 放送内容:CHAGE and ASKAの特別番組
放送曲
1. ひとり咲き
2. マリア(Back To The City)
3. 黄昏を待たずに
4. 潜の誓い(PV)
5. モーニングムーン
6. 声を聞かせて
MHL チャゲ&飛鳥 SPECIAL LIVE
- 放送年:1986年
- 放送局:CATV
- 収録日・収録会場:未確認
- 放送内容:CHAGE and ASKAのライブ映像
放送曲
1. EXPLOSION
2. 棘
3. モーニングムーン
4. Count Down
5. TURNING POINT
ラジオオンエア
FMライブハウス
- 放送日:1986年1月11日
- 放送局:FM静岡
- 収録日:1986年1月2日
- 収録会場:日本武道館(東京都)
- 放送内容:日本武道館公演のライブ音源
放送曲
1. 万里の河
2. 男と女
3. 流恋情歌
4. オンリー・ロンリー
5. マリア(Back To The City)
6. 黄昏を待たずに
7. 棘
8. TWILIGHT ZONE
9. モーニングムーン
10. 声を聞かせて
備考
- 1986年1月2日の日本武道館公演を皮切りに、全国3会場で3公演が行われた。
- 前年の全国ツアー「SHAKIN' NIGHT」終了から約2週間後に開催された。
- 本人たちは、レコード会社移籍によって新鮮な気持ちで活動へ向かえたと話している。
- 雑誌記事では、初期の楽曲を並べた前半を、CHAGE and ASKAの歩みを示す「履歴書」のような構成と評している。
- 後半は『Z=One』期のロック色を強く打ち出したステージとなった。
- 飛鳥は黄色系のジャケット、チャゲは白い羽を思わせるコートを着用していた。
- 緑色の照明とレーザー光線を組み合わせた演出が使用された。
- 「モーニングムーン」と「黄昏を待たずに」は正式発売前に披露された。
- 「モーニングムーン」は、新しい活動期の幕開けを示す楽曲としてアンコールに配置された。
- ファンクラブ限定映像『ONE NIGHT MAGIC ~君だけのチャゲ&飛鳥~』は、公演全編ではなく11曲を収録した編集版。
- 1986年1月12日には、日本武道館公演の模様が「チャゲ&飛鳥 NEW YEAR コンサート'86」としてテレビ放送された。
最終更新:2026年06月28日 03:34