ASIAN TOUR 1994
最終更新:
cavc
-
view
ASIAN TOUR 1994
概要
「ASIAN TOUR 1994」は、CHAGE and ASKAが1994年4月から5月にかけて香港、シンガポール、台湾で開催した、初の海外コンサートツアー。
1994年4月29日の香港コロシアム公演を皮切りに、香港で2公演、シンガポールで2公演、台湾で1公演の計5公演が行われた。5月21日の台北市立体育場公演でツアーファイナルを迎え、全公演を通じて約6万人を動員した。
本ツアーは、1993年10月から1994年4月まで行われた国内ツアー「史上最大の作戦 THE LONGEST TOUR 1993-1994」の終了から19日後に開幕した。国内ツアーで構築された大規模なステージを基礎としながら、アジア地域で広く知られていた楽曲や、CHAGEとASKAの代表曲を加えた構成となった。
海外公演用に音楽性を変えるのではなく、日本国内で行っているCHAGE and ASKAのステージを海外へ持ち込むことが基本方針とされた。日本語で歌われる楽曲に現地の観客が大きく反応し、客席から合唱が起こるなど、日本国外における人気を直接確認するツアーとなった。
この成功を受け、翌1995年から1996年にかけて、二度目のアジアツアー「ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE」が開催された。
公演データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公演名 | ASIAN TOUR 1994 |
| 開催期間 | 1994年4月29日~5月21日 |
| 開催地域 | 香港、シンガポール、台湾 |
| 公演数 | 3地域5公演 |
| 総動員数 | 約6万人 |
| 出演 | CHAGE and ASKA |
| 公演形態 | 海外コンサートツアー |
| ツアー初日 | 1994年4月29日 香港コロシアム |
| ツアー最終日 | 1994年5月21日 台北市立体育場 |
| 直前のツアー | 史上最大の作戦 THE LONGEST TOUR 1993-1994 |
| 次回のアジアツアー | ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE |
開催日程
| 日付 | 会場 | 開催地 | 備考 | 公演番号 |
| 1994年4月29日(金) | 香港コロシアム | 香港 | ツアー初日/CHAGE and ASKA初の海外公演/映像作品「CHAGE and ASKA ASIAN TOUR 1994 LIVE IN HONG KONG」は、この公演の模様を中心に構成 | 843 |
| 1994年4月30日(土) | 香港コロシアム | 香港 | 844 | |
| 1994年5月7日(土) | シンガポール・インドア・スタジアム | シンガポール | 845 | |
| 1994年5月8日(日) | シンガポール・インドア・スタジアム | シンガポール | 846 | |
| 1994年5月21日(土) | 台北市立体育場 | 台湾・台北 | ツアーファイナル | 847 |
ツアー開催までの経緯
CHAGE and ASKAは、本ツアーの開催以前から、香港、シンガポール、台湾におけるプロモーション活動を進めていた。
1993年5月14日から22日にかけて香港とシンガポールを訪問し、現地メディアへの出演、取材、記者会見などを含むプロモーション・キャンペーンを実施した。
さらに1994年3月18日から22日には香港と台湾を訪れ、再び現地でプロモーション活動を行った。こうした継続的な活動と現地での反響を経て、香港、シンガポール、台湾を巡る初の海外ツアーが実現した。
| 日付・期間 | 活動 |
|---|---|
| 1993年5月14日~22日 | 東南アジア・プロモーション・キャンペーン/香港・シンガポール |
| 1994年3月18日~22日 | 東南アジア・プロモーション・キャンペーン/香港・台湾 |
| 1994年4月10日 | 国内ツアー「史上最大の作戦 THE LONGEST TOUR 1993-1994」終了 |
| 1994年4月29日 | 香港コロシアムで「ASIAN TOUR 1994」開幕 |
| 1994年5月21日 | 台北市立体育場でツアーファイナル |
初の海外ツアー実現まで
アジアツアーは、当初からすべての関係者が成功を確信していた企画ではなかった。
当時のインタビューでASKAは、海外公演が失敗した場合にCHAGEとASKAが傷つくことを心配し、開催に慎重な意見を示すスタッフもいたと振り返っている。
一方で、CHAGE and ASKAには、この時期に日本国外へ踏み出す必要があるという共通認識があった。ASKAは後年、このツアーについて「ここで賭ける必要があった」という趣旨で振り返っている。
国内ツアーであれば、会場規模や公演数などの具体的な条件から企画を組み立てることができる。しかし、本ツアーでは、まず海外でコンサートを行うかどうかという根本的な判断から始める必要があった。
準備が進むにつれてスタッフの意思も開催へ向けてまとまり、CHAGE and ASKAは、日本国外の観客にも普段どおりの自分たちの音楽を届けるという方針でツアーに臨んだ。
「史上最大の作戦」からの展開
本ツアーは、国内ツアー「史上最大の作戦 THE LONGEST TOUR 1993-1994」で使用された楽曲、演奏、ステージ演出を基礎として構成された。
国内ツアーは1994年4月10日の国立代々木競技場第一体育館公演で終了し、その19日後に香港コロシアムでアジアツアーが開幕している。
海外公演のためにステージの規模を縮小するのではなく、日本国内と同様の大規模なコンサートを実現することが目指された。舞台装置や機材の輸送を含む大がかりな公演となり、現地では日本から大規模なエンターテインメントが持ち込まれたこと自体も注目を集めた。
一方、曲目については、国内ツアーの内容をそのまま再現するのではなく、アジア地域で特に支持されていた楽曲や、CHAGEとASKAそれぞれの代表曲が加えられた。
「史上最大の作戦」の基本セットリストには含まれていなかった以下の楽曲が、本ツアーでは演奏されている。
- はじまりはいつも雨
- 終章(エピローグ)~追想の主題
- 男と女
- Mr.ASIA
- WALK
- BIG TREE
「夜明けは沈黙のなかへ」「なぜに君は帰らない」「GUYS」「CATCH & RELEASE」「HANG UP THE PHONE」「RED HILL」「SAY YES」「僕はこの瞳で嘘をつく」「YAH YAH YAH」「ロマンシングヤード」などは、国内ツアーから引き続き演奏された。
現地での反響
各公演では、日本語のまま歌われた楽曲に現地の観客が反応し、客席から合唱が起こる場面も見られた。
CHAGE and ASKAは、単に現地での知名度を確認するのではなく、日本国内で行っているコンサートそのものを海外へ持ち込み、歌とステージを直接届けることを目的としていた。
言語が異なる地域でも音楽とコンサートが成立することを実証した本ツアーは、その後のアジア地域における継続的な活動の出発点となった。
サポートメンバー
本ツアーでは、バックバンド「BLACK EYES」が演奏を担当した。
前公演『SPECIAL EVENT 1993 GUYS ~夢の番人~』から引き続き、ギター、ピアノ、キーボード、ドラムス、ベースによる基本編成に、4名のブラスセクションを加えた9名編成。
担当 メンバー
ギター 近藤敬三
ピアノ 澤近泰輔
キーボード 十川知司
ドラムス 菅沼孝三
ベース 渡辺陽一
トロンボーン 工藤隆
トランペット YOKAN(水江洋一郎)
トランペット 斎藤幹雄
サックス 阿部剛
ギター 近藤敬三
ピアノ 澤近泰輔
キーボード 十川知司
ドラムス 菅沼孝三
ベース 渡辺陽一
トロンボーン 工藤隆
トランペット YOKAN(水江洋一郎)
トランペット 斎藤幹雄
サックス 阿部剛
『RED HILL』ではホーンセクションを生かした楽曲が多く、「RED HILL」「HANG UP THE PHONE」「僕はこの瞳で嘘をつく」などでもブラスセクションを含む編成が使用された。
セットリスト
香港公演
2019年発売の「CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 4」に収録された「CHAGE and ASKA ASIAN TOUR 1994 LIVE IN HONG KONG」の収録曲。
公式の商品説明では、ツアー初日となる1994年4月29日の香港コロシアム公演の模様を中心に構成された映像とされている。初日公演の完全収録であるとは明記されていない。
- 夜明けは沈黙のなかへ
- なぜに君は帰らない
- GUYS
- CATCH & RELEASE
- HANG UP THE PHONE
- LOVE SONG
- はじまりはいつも雨
- 終章(エピローグ)~追想の主題
- 男と女
- You are free
- RED HILL
- Mr.ASIA
- SAY YES
- Mr.Jの悲劇は岩より重い
- 僕はこの瞳で嘘をつく
- YAH YAH YAH
- ロマンシングヤード
- WALK
- BIG TREE
1994年5月21日(土)台北市立体育場
参加者による記録などで確認されている、ツアー最終公演のセットリスト。
- 夜明けは沈黙のなかへ
- なぜに君は帰らない
- GUYS
- CATCH & RELEASE
- HANG UP THE PHONE
- LOVE SONG
- はじまりはいつも雨
- 終章(エピローグ)~追想の主題
- 男と女
- You are free
- 今夜ちょっとさ
- Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは~
- RED HILL
- Mr.ASIA
- SAY YES
- 僕はこの瞳で嘘をつく
- YAH YAH YAH
- ロマンシングヤード
- WALK
- BIG TREE
香港公演を中心に構成された映像作品には「Mr.Jの悲劇は岩より重い」が収録されている一方、台北公演の記録にある「今夜ちょっとさ」「Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは~」は収録されていない。
この相違が公演地ごとの曲目変更によるものか、映像編集時の省略によるものかは確認されていない。そのため、いずれか一方をツアー全公演共通のセットリストとして扱うことはできない。
映像作品
ASIAN TOUR 1994~HONG KONG~SINGAPORE~TAIPEI~
香港、シンガポール、台北で撮影された映像を組み合わせて構成した編集作品。日本国内では発売されず、台湾限定で流通したとされている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ASIAN TOUR 1994~HONG KONG~SINGAPORE~TAIPEI~ |
| 収録地域 | 香港、シンガポール、台湾・台北 |
| 内容 | 3地域の公演映像を組み合わせた編集版 |
| 日本国内での発売 | 日本未発売 |
| 販売地域 | 台湾限定とされる |
| 発売日 | 未確認 |
| 発売元 | 未確認 |
| 品番 | 未確認 |
| 販売状況 | 廃盤 |
収録曲
- なぜに君は帰らない
- CATCH & RELEASE
- LOVE SONG~はじまりはいつも雨
- 終章(エピローグ)~追想の主題
- 男と女
- You are free
- 今夜ちょっとさ
- Mr.ASIA
- SAY YES
- 僕はこの瞳で嘘をつく
- YAH YAH YAH
- ロマンシングヤード
- BIG TREE
「LOVE SONG」と「はじまりはいつも雨」は、一つのトラックとして収録されている。
各曲に使用されている具体的な公演日および会場は確認されていない。
CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 4
2019年に完全受注生産で発売されたDVD3枚組の映像作品集。本ツアーからは、DISC-1に「CHAGE and ASKA ASIAN TOUR 1994 LIVE IN HONG KONG」が収録された。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 4 |
| 発売日 | 2019年10月10日 |
| 仕様 | DVD3枚組 |
| 価格 | 17,600円(税込) |
| 品番 | YMEHDVD-21~23 |
| 発売元 | 株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス |
| 販売形態 | 受付期間限定・完全受注生産 |
| 取扱店 | CHAGE and ASKA Official Web Shop限定 |
| 本ツアー収録作品 | CHAGE and ASKA ASIAN TOUR 1994 LIVE IN HONG KONG |
| 収録公演 | 1994年4月29日の香港コロシアム公演を中心に構成 |
| 販売状況 | 受注終了 |
DVD BOXには以下の3作品が収録された。
- DISC-1「CHAGE and ASKA ASIAN TOUR 1994 LIVE IN HONG KONG」
- DISC-2「CHAGE & ASKA CONCERT TOUR 電光石火 ~TUG OF C&A PRESENTS PREVIEW in 幕張メッセ~ Aug.1999」
- DISC-3「CHAGE & ASKA LIVE IN KOREA 韓日親善コンサート Aug.2000」
「CHAGE and ASKA ASIAN TOUR 1994 LIVE IN HONG KONG」は、公式の商品説明では、ツアー初日となる1994年4月29日の香港コロシアム公演の模様を中心に構成された映像とされている。
収録曲
- 夜明けは沈黙のなかへ
- なぜに君は帰らない
- GUYS
- CATCH & RELEASE
- HANG UP THE PHONE
- LOVE SONG
- はじまりはいつも雨
- 終章(エピローグ)~追想の主題
- 男と女
- You are free
- RED HILL
- Mr.ASIA
- SAY YES
- Mr.Jの悲劇は岩より重い
- 僕はこの瞳で嘘をつく
- YAH YAH YAH
- ロマンシングヤード
- WALK
- BIG TREE
テレビオンエア
ASIAN TOUR '94 15th SPECIAL Part.1
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 1994年6月28日 |
| 放送局 | WOWOW |
| 番組名 | ASIAN TOUR '94 15th SPECIAL Part.1 |
| 放送内容 | 「ASIAN TOUR 1994」のライブ映像および関連映像 |
| 収録公演 | 未確認 |
| 収録会場 | 未確認 |
ツアー終了後に放送された特別番組。香港、シンガポール、台湾で行われたアジアツアーのライブ映像を中心に構成された。
使用された映像の具体的な収録日および収録会場は確認されていない。
放送曲
- なぜに君は帰らない
- GUYS
- CATCH & RELEASE
- LOVE SONG
- はじまりはいつも雨
- 終章(エピローグ)~追想の主題
- 男と女
- You are free
- 今夜ちょっとさ
- RED HILL
- Mr.ASIA
- SAY YES
- 僕はこの瞳で嘘をつく
- YAH YAH YAH
- ロマンシングヤード
- WALK
- BIG TREE
CHAGE&ASKA 15th Anniversary Special Part.3 -転-
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 1994年8月25日 |
| 放送局 | WOWOW |
| 番組名 | CHAGE&ASKA 15th Anniversary Special Part.3 -転- |
| 放送内容 | CHAGE and ASKAのデビュー15周年記念特別番組 |
| 主な内容 | 1990年代前半の海外活動および「ASIAN TOUR 1994」の記録 |
| 収録公演 | 未確認 |
| 収録会場 | 未確認 |
CHAGE and ASKAのデビュー15周年を記念して放送された特別番組。
1990年のロンドンでの活動から「ASIAN TOUR 1994」、モナコ音楽祭まで、1990年代前半の活動を追ったドキュメンタリーとして構成された。
番組内では、アジアツアーのライブ映像や舞台裏の映像が、CHAGE and ASKAの海外活動を紹介する一部として使用された。
具体的な放送曲および使用された公演日は確認されていない。
関連書籍
CHAGE&ASKA DOCUMENT ASIAN TOURの真実―アジアの肌を抱きしめた男たち
1994年の「ASIAN TOUR 1994」と、1995年から1996年にかけて行われた「ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE」を記録したドキュメント書籍。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | CHAGE&ASKA DOCUMENT ASIAN TOURの真実―アジアの肌を抱きしめた男たち |
| 発売日 | 1996年7月27日 |
| 出版社 | 幻冬舎 |
| 内容 | 二度のアジアツアーを記録したドキュメント |
| 主な収録内容 | ライブ写真、舞台裏、移動中の様子、現地の観客および関係者の証言、インタビュー |
| 写真点数 | 約300点 |
| 海外版 | 中国語版あり |
ライブ写真だけではなく、リハーサル、移動、舞台裏、現地の街や観客の様子などを含む約300点の写真と、CHAGE and ASKAおよび関係者への取材によって二度のアジアツアーを記録している。
中国語版も制作され、香港、台湾、中国などの中国語圏で発売された。
次回アジアツアーへの展開
「ASIAN TOUR 1994」の成功を受け、CHAGE and ASKAは翌1995年から二度目のアジアツアー「ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE」を開催した。
1994年のツアーは、当初、アジア地域へCHAGE and ASKAという存在を紹介することを大きな目的としていた。しかし、各地で予想を上回る反響を得たことにより、翌年のツアーではさらに本格的な海外公演を展開することになった。
「ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE」は、国内ツアー「SUPER BEST 3 MISSION IMPOSSIBLE」と連動し、台湾、シンガポール、香港で開催された。
1994年に初めて日本国外へ持ち込まれた大規模なステージは、翌年以降のアジア活動を発展させる基盤となった。
備考
- CHAGE and ASKAにとって初の海外公演および初の海外コンサートツアーである。
- 香港、シンガポール、台湾の3地域で計5公演が行われ、約6万人を動員した。
- 香港公演を中心に構成された映像作品と台北公演の記録では、一部の曲目が異なっている。
- 公演地によってセットリストが変更されたのか、映像編集によって一部の楽曲が省略されたのかは確認されていない。
- 台湾限定映像作品については、正式な発売日、発売元および品番が確認されていない。









