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SUPER DREAMIN’

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概要

『SUPER DREAMIN’』は、チャゲ&飛鳥が1984年12月から1985年1月にかけて開催した年末年始のスペシャルコンサート。
1984年12月17日・18日の大阪城ホール公演と、1985年1月2日の日本武道館公演の全国2か所で、全3公演が行われた。
1984年に開催された全国ツアー『21世紀への招待 Part 2』およびデビュー5周年記念公演『SUPER EVENT “INSIDE”』に続く公演で、同年の活動を締めくくるとともに、1985年からの新しいライブ体制を提示するステージとなった。
本公演では、デビュー初期からチャゲ&飛鳥のライブを支えてきた火魔神に代わり、THE ALPHAがバックバンドを担当した。
THE ALPHAの生演奏とコーラスに、コンピューター制御の演奏を組み合わせ、それまでとは異なる緻密なライブサウンドが構築された。
1984年10月25日に発売されたシングル「標的(ターゲット)」「マリア(Back To The City)」に加え、翌1985年1月25日発売のアルバム『Z=One』に収録される「真夜中の二人」「TWILIGHT ZONE」が発売に先駆けて披露された。
さらに、後に飛鳥涼のソロ楽曲として正式発表される「MIDNIGHT 2 CALL」も、当時未発表の楽曲として演奏された。
オープニングでは、開演前に流れていたビートルズの楽曲へシンセサイザー音が重なり、オーバーチュアへ移行した。
THE ALPHAの演奏が始まると、青と緑のレーザー光線によって作られたフレームの中へ、チャゲと飛鳥がせり上がって登場した。
最終日の1985年1月2日公演は正月の日本武道館公演として開催され、開演前には羽黒山から訪れた神職によるステージのお清めが行われた。

公演データ

項目 内容
公演名 SUPER DREAMIN’
出演 チャゲ&飛鳥
開催期間 1984年12月17日~1985年1月2日
開催地数 全国2か所
公演数 全3公演
初日 大阪城ホール
最終日 日本武道館
バックバンド THE ALPHA
関連アルバム Z=One
公演形態 年末年始スペシャルコンサート
公演番号 291~293

開催日程

日程 会場 開催地 備考 公演番号
1984年12月17日(月) 大阪城ホール 大阪府 公演初日 291
1984年12月18日(火) 大阪城ホール 大阪府 292
1985年1月2日(水) 日本武道館 東京都 最終日/正月公演 293

開催の位置づけ

1984年のチャゲ&飛鳥は、3月から8月にかけて全国ツアー『21世紀への招待 Part 2』を開催した。
同年8月には、日本武道館、大阪フェスティバルホール、愛知県体育館でデビュー5周年記念公演『SUPER EVENT “INSIDE”』を開催した。
これらの公演終了後、チャゲ&飛鳥は、デビュー初期からバックバンドを務めてきた火魔神との活動に区切りをつけた。
『SUPER EVENT “INSIDE”』がデビューから5年間を振り返る総決算だったのに対し、本公演では、新たなバックバンド、コンピューターを導入した演奏システム、発売前のアルバム『Z=One』の楽曲など、次の活動期へ向かう要素が前面に出された。
1984年の締めくくりであると同時に、1985年以降のチャゲ&飛鳥のライブサウンドを提示する公演となった。

火魔神からTHE ALPHAへ

本公演では、それまでバックバンドを担当していた火魔神に代わり、THE ALPHAが演奏を担当した。
火魔神は、『コンサートツアー 熱風』『The夏祭り'82』『21世紀への招待 Part 2』など、初期の全国ツアー、野外公演、大規模会場でのスペシャル公演を通して、チャゲ&飛鳥のライブサウンドを支えてきた。
一方、アルバム『INSIDE CHAGE&ASKA V』以降、チャゲ&飛鳥の音楽は、従来のバンドサウンドに加え、シンセサイザーやコンピューターを使用した、よりポップで緻密なアレンジを求める方向へ変化していた。
本公演は、火魔神との活動を終え、THE ALPHAとともに新しいライブサウンドを作り始めた最初期のステージとなった。

サポートメンバー

本公演では、THE ALPHAがバックバンドを担当した。

担当 メンバー
ギター 村上啓介
ベース 高浜輝夫
ドラムス 佐藤邦治
キーボード 矢賀部竜成
ピアノ 後藤郁美

村上啓介はTHE ALPHAのリーダーを務めた。
THE ALPHAは、各メンバーが楽器演奏だけでなく歌唱にも参加できるバンドで、コーラスワークも特徴としていた。
チャゲは後年、THE ALPHAを起用するうえで、メンバー全員が歌えることと、コーラスの強さに魅力を感じたという趣旨で振り返っている。
本公演では、THE ALPHAによる生演奏とコーラスに、コンピューターによる演奏を組み合わせることで、それまでとは異なるライブサウンドが作られた。

コンピューターを導入した演奏

THE ALPHAを迎えたステージでは、コンピューター制御の演奏が導入された。
あらかじめプログラムされた演奏と、生のバンド演奏、チャゲと飛鳥の歌声を組み合わせることによって、従来とは異なる緻密なサウンドが作られた。
飛鳥は当時、機械を使用することによって演奏が無機質になるのではなく、機械が一定の部分を担うことで、歌い手や演奏者が持つ人間的な表現を、より明確に出すことができるという趣旨を語っていた。
コンピューターを使用しながらも、チャゲと飛鳥の歌唱、二人のハーモニー、THE ALPHAによる生演奏を中心に置く方針は変わらなかった。
この演奏システムは、アルバム『Z=One』および次の全国ツアー『SHAKIN’ NIGHT』へ引き継がれた。

アルバム『Z=One』

『Z=One』は、本公演終了後の1985年1月25日に発売されたアルバム。
飛鳥は公演当時、同作について、前作『INSIDE CHAGE&ASKA V』のポップな方向性を引き継ぎながら、よりチャゲ&飛鳥らしいサウンドに仕上がったという趣旨で語っていた。
本公演では、すでにシングルとして発売されていた「標的(ターゲット)」「マリア(Back To The City)」に加え、アルバム発売前の「真夜中の二人」「TWILIGHT ZONE」も演奏された。
THE ALPHAによる新しいバンドサウンドとともに、アルバム発売に先駆けて『Z=One』の音楽性をステージ上で紹介する公演となった。

シングル「標的/マリア」

1984年10月25日、シングル「標的(ターゲット)」が発売された。
カップリングには「マリア(Back To The City)」が収録された。

収録順 楽曲 作詞 作曲
1 標的(ターゲット) 飛鳥涼 飛鳥涼
2 マリア(Back To The City) 松本一起 チャゲ

両曲は、翌1985年発売のアルバム『Z=One』にも収録された。
本公演では、オープニング曲「魅惑」に続いて「マリア(Back To The City)」「標的(ターゲット)」が演奏されたとされる。
発売直後のシングル2曲を序盤に配置することで、THE ALPHAとの新しいライブサウンドを早い段階で提示する構成となっていた。

発売前の新曲

本公演では、1985年1月25日発売のアルバム『Z=One』へ収録される楽曲が、アルバム発売に先駆けて披露された。

楽曲 本公演時点の発表状況
標的(ターゲット) 1984年10月25日にシングルとして発売済み
マリア(Back To The City) 1984年10月25日にシングルのカップリングとして発売済み
真夜中の二人 アルバム発売前の未発表曲
TWILIGHT ZONE アルバム発売前の未発表曲

「真夜中の二人」と「TWILIGHT ZONE」は、本公演時点ではレコードとして発売されていなかった。
「真夜中の二人」はチャゲが作曲し、「TWILIGHT ZONE」は飛鳥が作詞・作曲を担当した。
これらの楽曲を先行して演奏することにより、翌年のアルバムと全国ツアーへつながる新しい音楽性が紹介された。

未発表曲「MIDNIGHT 2 CALL」

本公演では、当時未発表だった飛鳥作詞・作曲の「MIDNIGHT 2 CALL」が披露された。
日本武道館公演の参考セットリストでは、「真夜中の二人」に続いて演奏されたとされる。
「MIDNIGHT 2 CALL」は、後に飛鳥涼のソロ楽曲として正式にレコード化され、1988年7月21日にソロシングルとして発売された。
同年8月21日発売のソロアルバム『SCENE』にも収録された。
『SUPER DREAMIN’』での演奏は正式発売のおよそ3年7か月前にあたり、チャゲ&飛鳥のステージで未発表曲として披露されていたことになる。
ただし、本公演が同曲の初披露だったかどうかは確認できていない。

オープニング演出

開演前の会場には、当時のチャゲ&飛鳥のコンサートで使用されていたビートルズの楽曲が流れていた。
やがて、その楽曲へ別のシンセサイザー音が重なり、会場BGMが徐々に本公演のオーバーチュアへ変化した。
オーバーチュアへ移ると、THE ALPHAのメンバーが登場して演奏を開始した。
暗いステージ上には、上方から青と緑の2本のレーザー光線が降り、規則的に動いていた。
ステージ後方からチャゲと飛鳥がせり上がり、青と緑のレーザー光線が正方形状のひとつのフレームへ重なった瞬間、その中央に二人の姿が現れた。
音楽、シンセサイザー、レーザー光線、舞台装置、二人の登場タイミングを連動させた演出から、オープニング曲「魅惑」へ入った。

衣装とステージ美術

ステージ後方には、多くのドレープを寄せた白いクロスが使用された。
チャゲは赤いドレススーツ、飛鳥は青いフォーマルスーツを着用し、白い背景に赤と青の衣装が映える構成となっていた。
力強い「魅惑」で公演が始まった後、「マリア(Back To The City)」では、白い舞台美術と二人の衣装を生かした、より落ち着いた雰囲気へ転換した。
電子的なサウンドだけでなく、レーザー光線、衣装、白い舞台美術を組み合わせることで、それまでとは異なる視覚的なステージが作られた。

公演序盤

公演は「魅惑」で始まった。
チャゲと飛鳥がレーザー光線の中から登場すると、客席は立ち上がり、歌声と手拍子が会場全体へ広がったと記録されている。
続いて「マリア(Back To The City)」「標的(ターゲット)」が演奏され、THE ALPHAとの新しいライブサウンドが提示された。
その後は、「RAINBOW」「TIME KEEP DANCER」など、アルバム『INSIDE CHAGE&ASKA V』の楽曲が続いた。
当時の記事では、「カーニバル」「マリオネット」は、チャゲと飛鳥の声の伸びや歌唱を聴かせる場面として紹介されている。

セットリスト

1985年1月2日(水) 日本武道館(東京都)

  1. 魅惑
  2. マリア(Back To The City)
  3. 標的(ターゲット)
  4. RAINBOW
  5. TIME KEEP DANCER
  6. カーニバル
  7. マリオネット
  8. 真夜中の二人
  9. MIDNIGHT 2 CALL
  10. 熱風
  11. 終章(エピローグ)
  12. ひとり咲き
  13. Darlin'
  14. 夢のかなた
  15. アルマジロ・ヴギ
  16. 幻夜
  17. ボヘミアン
  18. TWILIGHT ZONE
  19. 東京CARRY ON
  20. メドレー
    1. 翼
    2. ふたりの愛ランド
    3. 翼
  21. MOON LIGHT BLUES
  22. 熱い想い

「翼」は、途中に「ふたりの愛ランド」を挟み、再び「翼」へ戻るメドレーとして演奏された。
アンコールの開始位置は確認できていない。
大阪城ホール公演でも同様の曲目が演奏された可能性があるが、完全に同一のセットリストだったかどうかは確認できていない。

1985年正月の日本武道館公演

最終日の1985年1月2日公演は、日本武道館で開催された正月公演だった。
客席には晴れ着姿の観客も見られ、前年12月の大阪城ホール公演とは異なる、正月らしい雰囲気の中で行われた。
開演前には、羽黒山から訪れた神職がステージ上でお清めを行い、1985年の多幸と公演の成功を祈願した。
午後5時頃になってもお清めが続いていたため、開演は当初の予定よりやや遅れて始まったと記録されている。
公演では、THE ALPHAとの新しい演奏、レーザー光線を使用したオープニング、『Z=One』発売前の新曲などを組み込んだステージが行われた。

翌年の正月公演

1985年1月2日の日本武道館公演終了後、チャゲは楽屋で、翌1986年1月2日にも日本武道館でコンサートを行うことが決定したと明かした。
翌年の日本武道館公演は、1986年1月に開催されたニューイヤーイベント『ONE NIGHT MAGIC』として実現した。
『SUPER DREAMIN’』は、新しいバックバンドと演奏システムを導入した公演であると同時に、チャゲ&飛鳥が年始に大規模なスペシャル公演を開催していく流れを作ったステージとなった。

公演終了後

『SUPER DREAMIN’』は、1985年1月2日の日本武道館公演をもって終了した。
同年1月25日には、アルバム『Z=One』が発売された。
2月25日には、シングル「誘惑のベルが鳴る」と「オンリー・ロンリー」が同時発売された。
3月23日からは、八千代市市民会館を皮切りに、新たな全国ツアー『SHAKIN’ NIGHT』が開始された。
本公演で導入されたTHE ALPHAとの演奏体制や、コンピューターを使用したライブサウンドは、『Z=One』と次の全国ツアーへ引き継がれた。

備考

  • 開催日程は、公式公演年表に記録された公演番号291から293までの全3公演を採用している。
  • 公式HISTORYの開催地詳細では、大阪城ホール公演が「12月17日」と重複して表示されているが、公式公演年表および当時資料に基づき、1984年12月17日・18日としている。
  • 掲載しているセットリストには、当時の記事のほか、公演参加者によるレポートや記録をもとにした情報を含む場合がある。曲目、曲順、アンコール位置、メドレー構成などは、参考情報として掲載している。
  • 1985年1月2日の日本武道館公演と、大阪城ホール2公演で、曲目および曲順が完全に同一だったかどうかは確認できていない。
  • 開演前に使用されたビートルズの楽曲名は確認できていない。
  • 「MIDNIGHT 2 CALL」の本公演時の構成と、後に発表された飛鳥涼のソロ版との違いは確認できていない。
  • 本公演が「MIDNIGHT 2 CALL」の初披露だったかどうかは確認できていない。
  • 本公演を全編収録した市販のライブアルバムおよび映像作品は確認できていない。
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