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ASKA Symphonic Concert 2005 featuring Takayuki Hattori



概要


『ASKA Symphonic Concert 2005 featuring Takayuki Hattori』は、2005年11月16日・17日に東京国際フォーラム ホールAで開催されたASKAのシンフォニックコンサート。

指揮・音楽監督に服部隆之を迎え、東京ニューシティー管弦楽団によるフルオーケストラをバックに、2日間で2公演が行われた。

ASKAにとって初めて本格的なフルオーケストラと向き合ったコンサートであり、通常のバンド編成とは異なる、大規模な管弦楽によるアレンジでASKAのソロ楽曲とCHAGE and ASKAの楽曲が披露された。

本公演の企画が持ち込まれた当時、ASKAはアルバム『SCENE III』のレコーディングを進めていた。『SCENE III』でも生楽器を重視した音作りに意識が向いていたことから、オーケストラとの共演は当時のASKAの音楽的な方向性とも重なる企画だった。

一方、同年末には全国ツアーを控えていたため、通常の活動へ新たな公演を加え、初めてのフルオーケストラ公演に必要なリハーサル時間を確保できるかどうかについては、スタッフ内でも検討が重ねられた。

それでも開催を決めた背景には、ASKAがオーケストラを従えて歌うだけではなく、ポップスの歌手、オーケストラ、観客が同じ空間を共有する新しいコンサートを作れるのではないかという期待があった。



公演データ


項目 内容
公演名 ASKA Symphonic Concert 2005 featuring Takayuki Hattori
出演 ASKA
公演期間 2005年11月16日~11月17日
公演数 1会場2公演
会場 東京国際フォーラム ホールA
開催地 東京都
指揮・音楽監督 服部隆之
演奏 東京ニューシティー管弦楽団
シンフォニックAプロジェクト音楽監督 藤原いくろう
主催 ニッポン放送
企画・制作 読売広告社/ワンダーシティ
料金 10,000円(税込)



開催日程


日程 会場 開場 開演
2005年11月16日(水) 東京国際フォーラム ホールA 17:30 19:00
2005年11月17日(木) 東京国際フォーラム ホールA 17:30 19:00



セットリスト


2005年11月16日・17日 東京国際フォーラム ホールA(東京都)


オープニング

1. 交響組曲「史上最大の作戦」

本編

2. MY Mr.LONELY HEART
3. DAYS OF DREAM
4. 心に花の咲く方へ(Album ver.)
5. good time(Album ver.)
6. 君の好きだった歌へのプロローグ
7. 背中で聞こえるユーモレスク
8. 愛温計
9. Girl
10. 伝わりますか
11. 蘇州夜曲

オーケストラ演奏

12. 「新選組!」より
13. 「王様のレストラン」より

本編後半

14. はじまりはいつも雨
15. ID
16. 君が愛を語れ
17. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
18. 同じ時代を
19. 月が近づけば少しはましだろう

アンコール

20. When You Wish Upon a Star
21. SAY YES
22. 野いちごがゆれるように



公演実現までの経緯


本公演の依頼は、ASKAがアルバム『SCENE III』のレコーディングを進めていた時期に持ち込まれた。

企画の主旨は、ロックやポップスのボーカリストとフルオーケストラを組み合わせ、通常のコンサートとは異なる新しい音楽世界を提示するというものだった。

過去にも著名な歌手を迎えたシンフォニックコンサートが行われており、2005年秋の公演へ参加するボーカリストとしてASKAへ出演が打診された。

当時のASKAは、『SCENE III』においても生楽器を中心とする音作りへ意識が向いていたため、オーケストラとの共演そのものには興味を持っていた。

しかし、レコーディングに加えて、同年12月から始まる『ASKA CONCERT TOUR 05>>06 My Game is ASKA』の準備も進行していた。2公演のみとはいえ、初めてのフルオーケストラ公演には相当なリハーサル時間が必要となるため、スケジュール面では試行錯誤が続いた。

ASKAが最終的に出演を決めた理由は、フルオーケストラと共演すること自体の珍しさだけではなく、そこから生まれる新しいライブの可能性に面白さを感じたためだった。



ASKA初の本格的なフルオーケストラ公演


ステージでは、ASKAの横に指揮者の服部隆之、背後に73名のフルオーケストラが配置された。

通常のASKAのソロコンサートでは、バンドの演奏に合わせて観客が立ち上がり、手拍子や歓声によってステージへ参加する場面が多く見られる。

しかし、本公演では観客が着席したまま、ステージから送られる歌とオーケストラの音を集中して受け取る時間が中心となった。

ASKAがステージ中央で歌っている点は通常のソロ公演と同じでありながら、その周囲を大編成の弦楽器、管楽器、打楽器が取り囲む光景は、それまでのASKAのステージとは大きく異なるものだった。

ファンにとっても、ASKAの楽曲を新しい形で聴き、ステージを見る公演となった。



服部隆之とのコラボレーション


本公演では、服部隆之が指揮と音楽監督を担当した。

服部隆之は、ASKAの楽曲を単に管弦楽へ置き換えるのではなく、それぞれの楽曲が持つメロディー、歌詞、ドラマ性を生かしながら、フルオーケストラ向けの構成へ再編した。

「MY Mr.LONELY HEART」「DAYS OF DREAM」「Girl」「伝わりますか」など、発表時期の異なる楽曲が同じオーケストラの響きによって結ばれた。

「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」「同じ時代を」「月が近づけば少しはましだろう」といったスケールの大きな楽曲では、管弦楽の音圧とASKAの歌唱が正面から重なる構成となった。

服部隆之が音楽を担当した『新選組!』『王様のレストラン』の楽曲も組み込まれ、ASKAのコンサートであると同時に、服部隆之の劇伴音楽をフルオーケストラで聴かせる構成が採られた。



『SCENE III』の楽曲


本公演終了から6日後の2005年11月23日には、アルバム『SCENE III』が発売された。

本公演では、発売前の『SCENE III』から「背中で聞こえるユーモレスク」「愛温計」「蘇州夜曲」「君が愛を語れ」などが披露された。

新作の発売前に、これらの楽曲がフルオーケストラの編成で演奏されたことで、アルバム音源とは異なる形で楽曲の世界が提示された。

「君の好きだった歌へのプロローグ」から「背中で聞こえるユーモレスク」へ移る流れは、『SCENE III』の構成をステージ上で再現する役割も担っていた。

「蘇州夜曲」は1940年に発表された楽曲のカバーであり、ASKAの歌声とオーケストラによるクラシカルなアレンジが強く生かされた。



ASKAの歌唱とオーケストラ


フルオーケストラは、通常のバンド以上に音域が広く、多数の楽器が同時に鳴るため、ボーカリストには大きな声量と表現力が求められる。

ASKAは、オーケストラの音に対抗して声を張り上げるのではなく、楽器の強弱や間に合わせて歌唱の表情を変えた。

静かな楽曲では、弦楽器の細かな動きに寄り添うように歌い、後半の力強い楽曲では、オーケストラ全体の音圧を受け止めながら歌声を前へ押し出した。

会報では、ASKAの歌唱力とオーケストラの壮大な演奏との組み合わせが、本公演の大きな見どころとして紹介されている。



公演構成


オープニングでは、映画『史上最大の作戦』の音楽を題材とする交響組曲が、オーケストラのみで演奏された。

ASKAの登場後は、初期のソロ楽曲から当時の新作までをたどる形で、本編前半が進行した。

前半終了後にはオーケストラ演奏の時間が設けられ、『新選組!』『王様のレストラン』の楽曲が披露された。

後半は「はじまりはいつも雨」から始まり、「ID」「君が愛を語れ」「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」「同じ時代を」「月が近づけば少しはましだろう」と、ASKAの代表曲を連続して聴かせる構成となった。

アンコールの「When You Wish Upon a Star」では、シンフォニックAプロジェクト音楽監督の藤原いくろうによるピアノ演奏が披露された。

続く「SAY YES」はASKAのソロ歌唱によって演奏され、最終曲には「野いちごがゆれるように」が選ばれた。



2008年のシンフォニックツアーへ


本公演は2日間のみの特別公演だったが、ASKAとフルオーケストラによる音楽表現の可能性を示す機会となった。

ASKAはその後、2008年に『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 “SCENE”』を開催した。

同ツアーでは、シンガポール、タイ、中国、香港、日本を巡り、各地のオーケストラと共演している。

2005年の本公演で試みられた、ASKAの歌声と大編成のオーケストラを組み合わせる構想は、後の国内外を巡るシンフォニックツアーへ発展した。



出演者


担当 出演者
ボーカル ASKA
指揮・音楽監督 服部隆之
管弦楽 東京ニューシティー管弦楽団
シンフォニックAプロジェクト音楽監督/ピアノ 藤原いくろう



備考


  • 2005年11月16日・17日に、東京国際フォーラム ホールAで2公演が開催された。
  • 開場は17:30、開演は19:00だった。
  • チケット料金は10,000円(税込)だった。
  • ASKAにとって初めての本格的なフルオーケストラ公演となった。
  • 指揮と音楽監督は服部隆之が担当した。
  • 演奏は東京ニューシティー管弦楽団が担当した。
  • ステージには73名のフルオーケストラが配置された。
  • 公式ヒストリーでは、ASKAがフルオーケストラをバックに19曲を歌唱した公演として記録されている。
  • オープニングと中盤のオーケストラ演奏を含めると、全22演目で構成された。
  • 「心に花の咲く方へ」と「good time」は、アルバムバージョンを基礎とするアレンジで演奏された。
  • 「君の好きだった歌へのプロローグ」から「背中で聞こえるユーモレスク」へ続く構成が採られた。
  • 「蘇州夜曲」は、1940年に発表された楽曲のカバー。
  • 「When You Wish Upon a Star」では、藤原いくろうがピアノ演奏を担当した。
  • 「SAY YES」はASKAによるソロバージョンで披露された。
  • 最終曲には「野いちごがゆれるように」が選ばれた。
  • 公演終了から6日後の2005年11月23日に、『SCENE III』と『SCENE I & II limited edition』が発売された。
  • 本公演終了から約3週間後の2005年12月9日には、『ASKA CONCERT TOUR 05>>06 My Game is ASKA』が開幕した。
  • 本公演での経験は、2008年の『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 “SCENE”』へつながった。
最終更新:2026年07月01日 22:49