ASKA 10 DAYS SPECIAL グッバイ&サンキュー東京厚生年金会館 -ここにあなたの足跡を-
概要
『ASKA 10 DAYS SPECIAL グッバイ&サンキュー東京厚生年金会館 -ここにあなたの足跡を-』は、ASKAが2010年2月に東京厚生年金会館で開催したスペシャルライブ。
2010年3月31日をもって閉館する東京厚生年金会館への感謝を込め、2010年2月10日から26日まで、同会場のみで全10公演が行われた。
通常の全国ツアーではなく、ひとつの会場で10公演を重ねる特別企画であり、ASKAにとって東京厚生年金会館との長い歴史を締めくくる公演となった。
『CONCERT TOUR '89 ~10 years after~』では、映像、照明、演奏を組み合わせ、コンサート全体をひとつの作品として見せる構成が試みられた。会報では、同ツアーが、その後のCHAGE and ASKAのライブスタイルを方向づけた重要な公演として振り返られている。
それから約21年後、同じ東京厚生年金会館で再び10公演を行う形で、本公演が企画された。
セットリストは、特定のアルバムを中心とせず、ASKAの各時期のソロ作品、CHAGE and ASKAの楽曲、提供曲のセルフカバーなどで構成された。
公演の最後には、当時制作途中だった新曲「僕の来た道」が披露された。完成した歌詞ではなく「ラララ」によって歌われ、閉館する会場との別れを「完結」ではなく、未来へ続く「未完」の形で締めくくった。
公演データ
| 項目 |
内容 |
| 公演名 |
ASKA 10 DAYS SPECIAL グッバイ&サンキュー東京厚生年金会館 -ここにあなたの足跡を- |
| 出演 |
ASKA |
| 開催期間 |
2010年2月10日~2月26日 |
| 会場 |
東京厚生年金会館 |
| 開催地 |
東京都新宿区 |
| 会場数 |
1会場 |
| 公演数 |
10公演 |
| 公演形態 |
東京厚生年金会館閉館記念スペシャルライブ |
| テレビ収録公演 |
2010年2月23日公演 |
| Blu-ray収録公演 |
2010年2月25日公演 |
開催日程
| 日程 |
会場 |
| 2010年2月10日(水) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月13日(土) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月14日(日) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月16日(火) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月17日(水) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月20日(土) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月21日(日) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月23日(火) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月25日(木) |
東京厚生年金会館 |
| 2010年2月26日(金) |
東京厚生年金会館 |
参加ミュージシャン
| 担当 |
ミュージシャン |
| ピアノ |
澤近泰輔 |
| キーボード |
十川知司 |
| ドラム |
江口信夫 |
| ベース |
荻原基文(MECKEN) |
| バイオリン |
クラッシャー木村 |
| ギター |
古川昌義 |
| ギター |
原田喧太 |
| マニピュレーター/パーカッション |
小笠原学 |
ASKAおよびCHAGE and ASKAのレコーディングやコンサートに長く参加してきたミュージシャンを中心に編成された。
澤近泰輔と十川知司という、ASKAの楽曲へ深く関わってきた2人のキーボーディストが同じステージへ参加した。
ベースの荻原基文は、映像作品のクレジットでは「MECKEN」と表記されている。
セットリスト
2010年2月25日 東京厚生年金会館(東京都)
1. L&R
2. 着地点
3. Tattoo
4. 風のライオン
5. LOVE SONG
6. はるかな国から
7. ONE
8. はじまりはいつも雨
9. Girl
10. No Way
11. ロケットの樹の下で
12. 同じ時代を
13. WALK
14. cry
15. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
16. 月が近づけば少しはましだろう
17. 心に花の咲く方へ
18. 君が愛を語れ
19. UNI-VERSE
アンコール
20. 僕の来た道
東京厚生年金会館との関係
東京厚生年金会館は、1961年に開館した多目的ホール。
国内外の音楽コンサート、演劇、式典などに使用され、多くのアーティストと観客に親しまれてきた。
CHAGE and ASKAも、デビュー初期から同会館で数多くの公演を行っていた。
ASKAは、東京厚生年金会館について、ステージに立ったときにホールから背中を押されるような感覚があったという趣旨で振り返っている。
長年にわたってASKAの歌声と観客の歓声が響いてきた会場が閉館することを受け、単なる通常公演ではなく、会場へ感謝を伝える10日間のステージが企画された。
1989年の10日間公演
ASKAおよびCHAGE and ASKAにとって、東京厚生年金会館を象徴する公演のひとつが、1989年に開催された『CONCERT TOUR '89 ~10 years after~』だった。
同ツアーは、CHAGE and ASKAのデビュー10周年に開催されたコンサートツアー。
東京厚生年金会館では、当初予定された3公演に追加公演を加え、合計10公演が行われた。
ステージでは、オープニングとエンディングへ映像を組み込み、演奏、照明、映像、物語性を結びつける構成が採用された。
この試みは、後のCHAGE and ASKAのコンサートにおける、ライブ全体をひとつの作品として見せる演出の原型となった。
本公演は、1989年の10日間公演から約21年後、同じ会場で再び10公演を開催する形で実現した。
「ここにあなたの足跡を」
副題の「ここにあなたの足跡を」には、東京厚生年金会館へ残されたASKA自身の足跡だけではなく、会場を訪れた観客、出演者、スタッフの記憶も含まれている。
長年にわたって会場へ足を運んだ一人ひとりの存在が、東京厚生年金会館の歴史を形作ってきたという意味を持つ言葉となった。
「ここにあなたの足跡を」は、後に2012年10月17日発売のオリジナルアルバム『SCRAMBLE』へ収録される楽曲のタイトルにも使用された。
ただし、公演タイトルの副題と、後に発表された楽曲は、同じ言葉を使用しながらも、それぞれ異なる作品として位置づけられる。
過去のソロ活動を横断する選曲
セットリストは、特定のアルバムを再現する内容ではなく、ASKAのソロ活動を横断する構成となった。
『ONE』からは「ONE」「着地点」「はるかな国から」、『kicks』からは「Tattoo」「Girl」「No Way」が選曲された。
『NEVER END』からは「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」「月が近づけば少しはましだろう」が演奏された。
「L&R」「心に花の咲く方へ」「UNI-VERSE」など、2000年代のソロ活動を代表する楽曲も組み込まれた。
発表年代の異なる楽曲を、2010年当時のASKAの歌声とバンドアレンジによって再構成するステージとなった。
CHAGE and ASKA楽曲の演奏
本公演では、ASKAのソロ楽曲だけではなく、CHAGE and ASKA名義の楽曲も演奏された。
「LOVE SONG」と「WALK」は、1989年発売のアルバム『PRIDE』に収録された楽曲。
「同じ時代を」は、1999年発売のシングル「この愛のために」のカップリングとして発表され、その後、ASKAのソロステージでも繰り返し歌われた。
東京厚生年金会館との重要な記憶が残る1989年前後の楽曲を取り上げることで、同会館とCHAGE and ASKAの歴史を振り返る構成となった。
「僕の来た道」の初披露
アンコールでは、当時制作途中だった新曲「僕の来た道」が披露された。
この時点では歌詞が完成していなかったため、ASKAは完成した歌詞ではなく、「ラララ」というスキャットによってメロディーを歌った。
「僕の来た道」は、その後も制作が進められ、2012年10月17日に発売されたオリジナルアルバム『SCRAMBLE』へ完成版が収録された。
アンコールのラジコンヘリコプター
アンコールでは、ASKAがステージ上でラジコンヘリコプターを飛ばす企画も行われた。
最初に披露した公演では、ASKAがリモコンとは別にヘリコプター本体にも電源があることを知らなかったため、飛行させることができなかった。
翌日の公演では本体側の電源を入れ、無事に飛行へ成功した。
小型のラジコンヘリコプターがステージ上を飛ぶ様子を、観客全員が見守るという、本公演独自のアンコール演出となった。
このラジコンヘリコプターは、後にファンクラブ会員向けのプレゼント企画へ出品された。
10公演の中で変化したステージ
本公演は、同じ会場で10公演を重ねる形式で開催された。
全国ツアーのような会場間の移動がない一方、同じステージへ繰り返し立つことで、演奏、MC、ASKAと観客の距離感には、公演ごとの変化が生まれた。
バンドメンバーも、基本的な構成を保ちながら、その日の空気や観客の反応に合わせて演奏を変化させた。
ラジコンヘリコプターの失敗を翌日の公演で成功させた出来事も、連続公演ならではのエピソードとなった。
テレビオンエア
ASKA 10DAYS SPECIAL LIVE
| 項目 |
内容 |
| 放送日 |
2010年3月22日 |
| 放送局 |
TBSチャンネル |
| 番組名 |
ASKA 10DAYS SPECIAL LIVE |
| 収録公演 |
2010年2月23日 東京厚生年金会館 |
| 放送内容 |
東京厚生年金会館閉館前に開催された10日間公演のライブ映像 |
放送曲
1. L&R
2. 着地点
3. 風のライオン
4. LOVE SONG
5. ONE
6. はじまりはいつも雨
7. Girl
8. No Way
9. ロケットの樹の下で
10. 同じ時代を
11. WALK
12. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
13. 月が近づけば少しはましだろう
14. 心に花の咲く方へ
15. 君が愛を語れ
16. UNI-VERSE
テレビ放送版は、2024年発売のBlu-rayとは収録公演および収録内容が異なる。
映像作品
ASKA 10 DAYS SPECIAL グッバイ&サンキュー東京厚生年金会館 -ここにあなたの足跡を-
2010年2月25日の東京厚生年金会館公演を収録したライブ映像作品。
公演から約14年後となる2024年9月4日に、完全限定生産のBlu-rayとして発売された。
本編だけではなく、MC、アンコールで披露された制作途中の「僕の来た道」、終演後の映像まで含め、公演の1ステージを収録している。
| 項目 |
内容 |
| タイトル |
ASKA 10 DAYS SPECIAL グッバイ&サンキュー東京厚生年金会館 -ここにあなたの足跡を- |
| 発売日 |
2024年9月4日 |
| 媒体 |
Blu-ray |
| 販売形態 |
完全限定生産 |
| 収録公演 |
2010年2月25日 東京厚生年金会館 |
| 収録曲数 |
20曲 |
| 品番 |
DDLB-0025 |
| 価格 |
9,900円(税込) |
| 販売元 |
DADA label |
Blu-rayにはシリアルナンバーが封入され、購入者は配信映像を無料で視聴およびダウンロードできる仕様となった。
Blu-ray収録内容
1. L&R
2. 着地点
3. Tattoo
4. 風のライオン
5. LOVE SONG
6. はるかな国から
7. ONE
8. はじまりはいつも雨
9. Girl
10. No Way
11. ロケットの樹の下で
12. 同じ時代を
13. WALK
14. cry
15. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
16. 月が近づけば少しはましだろう
17. 心に花の咲く方へ
18. 君が愛を語れ
19. UNI-VERSE
20. 僕の来た道
「僕の来た道」は、制作途中の新曲として「ラララ」で披露された映像を収録している。
備考
- 2010年2月10日から26日まで、東京厚生年金会館のみで全10公演が開催された。
- 東京厚生年金会館は2010年3月31日をもって閉館した。
- 通常の全国ツアーではなく、閉館する会場へ感謝を伝えるスペシャルライブとして企画された。
- CHAGE and ASKAは、1989年にも東京厚生年金会館で計10公演を行っていた。
- 1989年の公演は、その後のCHAGE and ASKAのライブスタイルを方向づけた重要なステージとされている。
- セットリストには、ASKAのソロ楽曲、CHAGE and ASKAの楽曲、提供曲のセルフカバーが組み込まれた。
- アンコールでは、制作途中の「僕の来た道」が「ラララ」で初披露された。
- 「僕の来た道」の完成版は、2012年発売のアルバム『SCRAMBLE』へ収録された。
- アンコールではラジコンヘリコプターを飛ばす企画も行われた。
- 最初の公演では本体側の電源を入れていなかったため飛行しなかったが、翌日は成功した。
- 使用されたラジコンヘリコプターは、後にファンクラブ会員向けプレゼントへ出品された。
- 2010年2月23日公演の模様は、2010年3月22日にTBSチャンネルで放送された。
- 2010年2月25日公演は、約14年後の2024年9月4日にBlu-rayとして発売された。
- Blu-rayは完全限定生産で、20曲とMC、終演後の映像を収録している。
最終更新:2026年07月01日 23:56