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国の標語:運命のあるがままに |
国歌:パヌト占いの歌 |
主要言語 |
メリ語 ズリナ語 現代標準リパライン語 |
首都 |
テリニャンマイリン |
最大の都市 |
プリメリ |
政府 |
メリ内閣 |
国家元首の称号 |
首相 |
政治体制 |
議会民主制 |
人口 |
約1300万人 |
主な宗教 |
リパラオネ教 土着信仰 |
通貨 |
メリ・レジュ |
領 土 |
エメリ地方 チミヤン地方 南タファ地方 |
メリ共和国はクラナ大陸南部・南東部を支配する議会民主制国家。かつてはパンテガード王朝の後継王朝としてメリ王国が隆盛を極めたが、
ザラカルや
スローヴェの独立で弱体化した。
クラナ南部文化を代表するメリ文化圏に含まれ、独特の価値観を持っている。
概要
国土面積は約124万平方キロメートル。国土は低地に集中しており、海抜0メートル地帯を多く抱える。
洪水のリスクはあるものの、低地の土は肥沃で農業に適している。国内のほとんどは熱帯であるが水田による農業生産性が高く、農業国の一つに数えられる。
国内は開発途上であるものの優れた農業生産のおかげで活発な作物市場を擁しており、経済力はやや高いと言える。鉱物資源は少なく、その代わりに木材や石炭の産出量が多い。
国名
メリ(Meli)という名称の語源は明らかになっていない。
名称の由来は諸説あり、モルゲッソヨ現象(カンガルー現象)的な経緯で「誰?」に由来するméli説、祭具の形状に由来するúmoti説、都市国家に由来するmvél説、xmisci説等が提唱されているが、いずれも根拠が薄い。
歴史
パンテガード王朝時代はエメリ地方、チミヤン地方、南タファ地方のいずれも直轄領であった。
パンテガード王朝が何らかの理由で崩壊するとメリ人によってメリ王国が樹立し、ザラカル地方やゼマフェロス地方を含めたパンテガード王朝の版図と重なる領域を支配し、後継王朝として振る舞った。
その後、ズリナ人氏族連合指導者による内乱でザラカル地方と南タファ地方を失い、ザラカル王国が独立した。
貝殻戦争ではメリ王国が南タファ地方を奪還し、ザラカル王国は内陸国になった。
クラナ紛争前に大陸外部との接触があり、メリ国王以外の
ケートニアーが多数発見されたことで王家の正当性を失う騒動が起こった。市民運動がきっかけでクーデターが発生。内戦を恐れた宮廷は無血開城し、国王は廃位された。
クラナ紛争ではザラカル立憲王国の策謀によってスローヴェ共和国が独立し、ゼマフェロス地方を失った。
また、ILO幹部を引き入れたことで国際的正当性を失い、ザラカル側に
ユエスレオネ連邦が介入。苦戦を強いられた。
政治
三党制。連立政権を組むことは滅多にないが、戦時に挙国一致内閣として連立政権が樹立される場合がある。
有力預言者の影響力が強すぎるため、普段政府は彼らの意向に背くような政策を嫌う傾向にある。戦時中は軍部の発言力が優越する。
一部の議員は祭政一致社会を目指しているが、歴史的経緯で政教分離を達成してしまったので国際世論はこの風潮をあまり歓迎していないだろう。
裁判では占術が活用される。あーいっけね!くじ引きで死刑引いちゃったよ~!
地理
クラナ大陸の南部・南東部に位置する。
漁撈が盛んであり、交易は陸路を中心とするため長距離航海は近年までからっきしだった。
首都テリニャンマイリンは国内中北部のエメリ地方、最大の都市プリメリは国内南部の南タファ地方に位置する。
軍事
軍部はクーデターを起こして王権を引きずり下ろしたが、有力預言者が背後から糸を引いていたためであって彼らの発言力はイマイチである。
戦時中は有力預言者に優越することもあるが、そもそも軍師が占い師なので実質預言者の言いなり。
国際関係
ザラカルともスローヴェとも連邦とも関係悪化しているため国際的立場は危機的である。
ルアンシーやキエラヴィ、ヴィテールとの関係を強化することで遠交近攻を達成するという外交戦略が計画されているが、実現していない。
国民
国民の大多数はメリ人である。少なくない割合でズリナ人、スローヴェ人の居住している。
メリ・ズリナ系はケートニアーの割合が少なく、歴史的経緯でケートニアーの多くはモーニ体割礼を行うためWP行使能力を持たないか、あるいは半ケートニアーのように限定的。近年では増加傾向にあるものの、WPを直接行使する人は依然として少ない。
職業
メリの社会には通常の職業に加えて、メリ占術に関する特色的な職業が見られる。
預言者 / 軍師
通常預言者()は未来を予言し、日常生活や政治・国際情勢、戦場での趨勢等あらゆる不確定要素の含まれる未来を伝える。
その方法はいくらかあるが、とある預言者が考案したWP蛍光石を用いる方法が代表的である。
WP蛍光石は
ウェールフープ粒子結晶を含む花崗岩であり、造山帯であるかどうかに関わらず大陸地殻全域に広く分布しており、深成岩なので地表よりも地下の堆積岩の下に多く存在すると考えられている。クラナ大陸以外でも採掘できる。
ケートニアーなどWP行使可能な者がその粒子を動かすことができ、そうして作られた模様で未来の出来事に対する吉兆や未来に起こり得る出来事についてを予知する。岩石についた模様は半永久的に残るため、占いが行われた証拠として扱うことができ、メリ社会では信頼性の高いものとして見なされている。ウェールフープ粒子結晶が動く際に青く光ることからWP蛍光石と呼ばれるようになった。
預言者は軍師としての地位も兼ねていてメリの占い師の中では政治力を持つ部類に含められる。
呪術師
薬草(メリ医学に基づく民間治療法)や呪文、祈祷、名辞の呪術を用いることで病人の治療や特定の人を呪う職業。
徴兵されて戦場に送り込まれた場合は後方で傷ついた兵士の治療を行ったり敵を呪ったりしている。
ザラカルの氏族長ギェヌグン・ゲヴナゴルドゥンは若い呪術師に本名を呪われたことがある。
地位としてはそこまで高くなく、集落にも何人かいる。都市部でも占い屋を開き辻占い氏として生計を立てている者も少なくない。
夢占い師
政治家や有力者の夢を分析するような夢占い師は社会的信頼が大きく、中には社会的地位を持つ者もいる。その一方で、下町や集落にも夢占い師は数多く見られ、兼業する者も多い。
メリ人の文化において睡眠とは、現世とその他の世界との境界線に位置するものであり、その境界線から時空を超越することができたり平行世界線の様子を垣間見ることができるものであるとし、主体(自分が自分でない場合も含む)が何を見ようとしたか、あるいは何を見たかによって、現世への影響や自己にとってより良い選択肢がどれであるかを推し量るものであると言われている。
産業
中世に荘園林業の発達の歴史を持つため、木材生産が盛ん。国有林で林業が営まれ、国有企業が独占している。
市場や屋台など、民衆に根ざした商業が発達している。
石炭の産出量が多く、日常生活でも用いられている。近年では大気汚染の影響が出始めている。
文化
名前の呪術
- 本名を隠す習慣がある。本名を知られると呪われる可能性があるため、親しい人物にしか教えない
- 勝手に相手に変なあだ名をつけて呪うとそのあだ名の通りになり、刑罰の対象となる
- 愛称をフルネームに含む。良い意味のものをつける
モーニ体割礼
- 派手なWP行使は王族の特権だったため、現在でもケートニアーの子供にモーニ体割礼を行う習慣がある。
結婚観
- 近新婚が許容される。
- 村落では結婚のための祭典があり、社会保障制度として結婚制度が発達している。
食文化
- 地獄みてーなこんにゃくがある(地獄のこんにゃく)
- ぬめりのある食品を好む
メリクマリ
- 有力預言者の上に立つ神女がいる
- メリクマリは政治力を持たない
- 気まぐれな行動が政治に影響を与えることはあるが、それによる被害の責任は問われない
- メリクマリには優れた諸要素を満たすネートニアーの子供が選ばれる。身分は問われないため、貧困層の親たちは娘に裕福な生活を送らせるためにメリクマリとしての躾を行ったり、養成所に通わせたりすることがある
- ネートニアーが選ばれるのは寿命によってメリクマリの世代交代を重視している可能性があるとされる。また、ケートニアーを用いないのはメリ文化ではWP行使によって即物的な奇跡を手軽に扱うケートニアーとは異なりネートニアーは精神世界や未来における奇跡を扱うことができるからだと説明される
最終更新:2025年04月16日 01:42