草花の色PART2

  • マンセル値からsRGB値への変換はMunsell Color Paletteというサイトで行っております。
  • 変換方法はツールなどによって異なります。あくまで参考値である点ご了承ください。
  • 街中で見かけた草や木、花、野菜、果物の色を日塗工色見本2021年L版(2024/12/1以降は2024年P版)で比較してみました。
  • 植物名は標準和名を基準としていますが、園芸上の名称が一般化している場合は一部そちらに準拠しています(コスモスなど)。
  • また、標準和名とよべるものがない場合は学名を付しています(クリサンセマム・ムルチコーレなど)。
  • 複数の種で花の色が違う同属についても原則として学名表記としています(一般的なサルビアは「サルビア・スプレンデンス」と表記)。
  • 開花時期は一例です(日本国内、主に本州基準。お住まいの地域によりばらつきがあります)。
  • 薔薇の色はこちら
  • 編集内容が多いので分割しました。PART1はこちら


ナデシコ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
カワラナデシコ
(ピンク)
花弁 5~8月ごろ 95-60P 5RP 6/8 200/125/153 撫子色(なでしこいろ)、
ピンク
色名の「ピンク」の語源はナデシコである
カワラナデシコはわが国において一般にナデシコと呼ばれるもので「秋の七草」のひとつ
別名ヤマトナデシコ
ナデシコの花言葉は「大胆」「可憐」
なお、ピンク色のナデシコの花言葉は「純粋な愛」
ムギナデシコ 花弁 4~6月ごろ 89-60T 10P 6/10 197/122/180 学名アグロステンマ・ギサゴ、別名ムギセンノウ、アグロステンマ
主に観賞用として導入された園芸植物でヨーロッパ原産
種子には毒がある
花言葉は「品位」「自然を好む」「気持ちがなびく」「育ちの良さ」「小国の王」
スイセンノウ 花弁 5~6月ごろ 99-30P 10RP 3/8 126/39/66 別名マレインピンク、ブラッディウィリアム、リクニス、フランネルフラワー
南ヨーロッパ原産で江戸時代末期に栽培用として導入
上部で育てやすい種である
花言葉は「いつも愛して」「私の愛は不変」「機智」「名誉」「好意」
ムシトリナデシコ
(赤)
花弁 5~6月ごろ 95-50V 5RP 5/12 197/79/133 別名コマチソウ、ハエトリナデシコ、ムシトリバナ
ムシトリと名がつくが食虫植物ではなく、粘液を分泌する器官により昆虫が付着することがあるためこの名がある
ヨーロッパ原産で江戸時代に観賞用として導入されたものが野生化した
花言葉は「罠」「未練」「哀しみ」
赤いムシトリナデシコの花言葉は「青春の恋」
カーネーション
(ピンク)
花弁 4~6月ごろ
四季咲きのものは10~11月ごろにも開花
02-70T 2.5R 7/10 251/142/147 カーネーション
(カーネーションピンク)
和名オランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチク
南ヨーロッパ・地中海原産
「母の日」の贈り物として知られる花である
花言葉は「無垢で深い愛」
ピンクのカーネーションの花言葉は「女性の愛」「熱愛」「美しいしぐさ」「感謝」「気品」「暖かい心」
カーネーション
(オレンジ)
花弁 4~6月ごろ
四季咲きのものは10~11月ごろにも開花
07-60T 7.5R 6/10 215/64/106 オレンジ色のカーネーションの花言葉は「熱烈な愛」「純粋な愛」
シュッコンカスミソウ
(白)
花弁 5~7月ごろ 22-85B 2.5Y 8.5/1 219/213/199 別名コゴメナデシコ、ハナイトナデシコ
地中海・中央アジア・シベリア原産
一般に小さな白い花をつけるものが多いが、ラベンダー色などの花をつける品種もある
園芸上、ブーケとしておなじみの「カスミソウ」とは本種を指す
花言葉は「無邪気」「清らかな心」
コハコベ 花弁 4~8月ごろ 29-90B 10Y 9/1 229/228/211 一般にハコベと呼ばれる植物は本種とミドリハコベのことを指すが、単にハコベといえば本種を指す場合が多い
別名および旧名をハコベラといい、春の七草のひとつである
七草粥やおひたし、天ぷらなどとして食べられるほか小鳥の餌としても使われる
花期の茎葉を干し上げたものは「繁縷(はんろう)」という薬となり、これと塩を混ぜた「ハコベ塩」は歯槽膿漏を防ぐとされる
花言葉は「ランデブー」「密会」「愛らしさ」「初恋の思い出」「追想」
シロバナマンテマ
(ピンク)
花弁
(フチ)
5~7月ごろ 95-70L 5P 7/6 215/158/177 欧州原産で江戸時代に観賞用として移入されたものが野生化した
マンテマ属の基本種であり、一般にマンテマといえば本種の赤花種を指すことが多い
特筆するような花言葉はつけられていない
オランダミミナグサ 花弁 3~5月ごろ 19-90A 10YR 9/0.5 230/226/220 欧州原産の帰化植物で、和名は日本在来種のミミナグサに似るため
繁殖力が強く、都市部ではミミナグサを駆逐してしまい道端でよく見る雑草として定着しているが、日本在来種のミミナグサは山間部を中心に生息し、現在ではほぼ棲み分けができているようだ
毒はないが青臭さがひどく、好んで食べる人はほとんどいない
花言葉は「純真」「聞き上手」
ツメクサ 花弁 4~9月ごろ 35-85B 5GY 8.5/1 212/215/199 ツメクサの名は葉の形が鳥の爪に似ているからであるとか、切った爪に似ているからであるという説がある
似た名前の植物にシロツメクサやムラサキツメクサ、コメツブツメクサなどのクローバー(マメ科)があるが、それらは詰め物に使われたのが名の由来であるためまったく異なる
道端や畑などで見られ、道路の隙間からも生育する
食べられないことはないらしいが、粉っぽい食感であり万人向けではないとのこと
なお別名をタカノツメというが、タカノツメというトウガラシの品種と混同するためこちらもまたややこしい
花言葉は「小さな爪跡」

スミレ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
スミレ 花弁(側弁および唇弁) 3~5月ごろ 85-40L 5P 4/6 113/85/128 菫色(すみれいろ) 学名ビオラ・マンジュリカ、別名ケナシスミレ、キンモンスミレ、オオバナスミレ、スモウトリバナ
日本におけるスミレ属(ビオラ属)の代表品種であり、スミレ愛好家からは学名由来のマンジュリカと呼ばれることもある
若芽、若葉、つぼみ、花は食用になり、混ぜ込みご飯(スミレ飯)やおひたし、サラダ、てんぷらなどで食べることができる
ただし根や種子にはビオリンなどの神経毒を含むのでこの部分は誤食しないよう注意
薬草でもあり、利尿や血圧降下の薬効があるとされる
花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」「貞節」「愛」
タチツボスミレ 花弁(側弁および唇弁) 3~5月ごろ 85-70H 5P 7/4 183/168/194 ライトバイオレット 別名ヤブスミレ
花茎が立ち上がり、坪(民家の庭のこと)に咲くのでこの名があり、日本で一般に見られるスミレである
スミレは花茎が立ち上がらず、葉も細長い矛型であるのに対して本種は先述の通り花茎が立ち上がり、葉はハート型
またスミレは主に道端に生えることが多いが、タチツボスミレは庭や畑、荒れ地などで見られるなど生息域にもやや違いがある
花言葉は「小さな幸せ」「つつましい幸福」
ビオラ
(紫系品種)
花弁(上弁) 11月~翌年6月ごろ 92-30P 2.5RP 3/8 115/45/93 スミレまたはサンシキスミレの園芸品種ならびにその交配種とされる
園芸的にはパンジーのうち小輪の花を咲かせる品種をビオラと呼ぶ
パンジーおよびビオラの花言葉は「誠実」「信頼」「もの思い」「私を思って」
紫色のビオラの花言葉は「思慮深い」「揺るがない魂」
ビオラ
(紫系品種)
花弁(側弁および唇弁) 11月~翌年6月ごろ 82-50L 2.5P 5/6 130/114/157 ビオラはなつに種をまくことで秋に開花し、翌年の春まで花を楽しめる
なお、近年は食べることができる花として注目され、おもにケーキの飾りなどに使われる
パンジー
(黄)
花弁(上弁) 11月~翌年6月ごろ 22-80X 2.5Y 8/14 252/191/0 スミレまたはサンシキスミレの園芸品種ならびにその交配種とされる
1800年代から北欧で作出され、その後スコットランドでの改良穂経て現在は世界的に愛される園芸用スミレである
スミレ科の花としてはかなり大型であり、園芸上はこの大輪品種をパンジーと呼ぶことが多い
黄色のパンジーの花言葉は「つつましい思い」「田園の喜び」
パンジー
(オレンジ)
花弁(上弁) 11月~翌年6月ごろ 15-65X 5YR 6.5/14 240/133/0 オレンジ色のパンジーの花言葉は「天真爛漫」「楽しい気分」
パンジー
(赤)
花弁(上弁) 11月~翌年6月ごろ 99-30P 10RP 3/8 126/39/66 赤いパンジーの花言葉は「思い出」「思想」
ニオイスミレ 花弁(側弁および唇弁) 12月~翌年3月ごろ 85-40T 5P 4/10 124/76/146 バイオレット 別名スイートバイオレット
西アジアからヨーロッパ、北アフリカ原産
スミレはビオリンなどといった毒を含む反面、咳止めや消炎剤などの薬用に使われた
ニオイスミレはその香りから香水やハーブティー、お菓子などの香りづけに使われてきた
パルフェ・タムール(バイオレットリキュール)の原料としても知られる
花言葉は「高尚」「ひかえめな美しさ」「秘密の恋」「奥ゆかしい」
アメリカスミレサイシン
(白花)
花弁(地色) 4~5月ごろ 85-90B 5P 9/1 228/226/231 北米東部原産、日本には明治期以降に園芸用として入ったものが逸走して帰化した
原産地では食用ないし薬用として用いられ、チェロキー族は風邪薬および頭痛薬として用いたという
別名をコモンメドーバイオレット、コモンブルーバイオレットなどというが、1900年代に女性同性愛者(レズビアン)が求愛のためにこの花を贈ったため、レズビアンフラワーともいう
花言葉は「誠実」「慎重」
アメリカスミレサイシン
(白花)
花弁(スジ) 4~5月ごろ 79-40T 10PB 4/10 99/85/158

オオバコ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
オオバコ つぼみ 4~9月ごろ 35-50H 5GY 5/4 114/127/80 別名シャゼンソウ、スモトリグサ、カエルッパ、ゲーロッパ
花はまず雌しべから咲き、雌しべが枯れた後にしろい雄しべが咲くという方式である
子供たちの間では二つ折りにした花茎を二人で互いにひっかけ合って引っ張り合う「オオバコ相撲」という遊びが行われる
オオバコ相撲では花茎がちぎれたほうが負けである
花言葉は「足跡」
ヘラオオバコ 雄しべ 6~8月ごろ 32-90D 2.5GY 9/2 228/230/195 ヨーロッパ原産の種が帰化したもの
繁殖力が強く、要注意外来生物に指定されている
花言葉は「惑わせないで」「素直な心」
イヌノフグリ 花弁 3~7月ごろ 35-90D 5GY 9/2 224/231/196 別名ヒョウタングサ
果実が犬のフグリ(陰嚢)に似ているためにこの名がある
本州以南に分布し、道端の雑草として見られたが、後述のオオイヌノフグリやタチイヌノフグリ、フラサバソウといった外来種に脅かされ、生育地を大きく減らしている
花言葉は「真珠に似た」「日本古来の奥ゆかしさ」
オオイヌノフグリ 花弁 3~7月ごろ 76-50T 6.25PB 5/10 85/120/188 別名ホシノヒトミ
欧州原産の多年草で、明治期に移入したと思われる
イヌノフグリによく似た花で大型のためこの名があるが、果実はフグリ(陰嚢)には似ていない
繁殖力が強く、日本固有種であったイヌノフグリの生育地を脅かしている
花言葉は「信頼」「忠実」「清らか」
ヒメキンギョソウ 花弁 4~5月ごろ 95-30P 5RP 3/8 120/42/84 地中海・イタリア原産
学名リナリア・マロッカナ、流通名リナリア
リナリア属の一種であり、現在日本で主にヒメキンギョソウと呼ばれているのはこのマロッカナ種である
このほか多年草のリナリア・プルプレアをヒメキンギョソウと呼ぶこともあるが、本種とは別の種である
花言葉は「この恋に気がついて」「乱れる乙女心」「幻想」
ツタバウンラン 花弁 3~8月ごろ 89-70H 10P 7/4 193/165/185 ヨーロッパ原産
別名ツタガラクサ、ウンランカズラ
葉がツタのような匍匐性植物であり、花がリナリア属のウンラン(リナリア・ジャポニカ)に似ているためこの名があるが本種は同じオオバコ科でもツタバウンラン属(シンバラリア属)に属する
日本では本州から北海道にかけて帰化し、道端や石垣、法面などにみられる
食用可能であり、おひたしなどとして食べる人もいるようだ
またポリフェノールを多く含み、肝機能向上、美容効果、若返りなどの薬効があるとされ古くから漢方薬にも使われてきた
花言葉は「はかない夢」
アンゲロニア・サリカリーフォリア 花弁 5~11月ごろ 92-40V 2.5RP 4/12 159/55/125 南アフリカはアンゲロン地方原産の観賞用植物
別名エンジェル・ラベンダー、ウィローリーフ・アンゲロニア
原産地では多年草であるが、日本では戸外での冬越しが難しいため一年草として扱われる
花言葉は「過去の恋人」
ハナチョウジ 花弁 4~11月ごろ 07-40X 7.5R 4/14 168/33/33 学名ルッセリア・エクイセティフォルミス
園芸上は学名由来のラッセリアと呼ばれることが多い
メキシコ原産の熱帯植物で、日本では温暖地において栽培される
九州や沖縄などでは生け垣などにも植栽される
なお、キョウチクトウ科のチョウジソウもハナチョウジと呼ばれるが別科別種である
花言葉は「旅立つのは今」

イソマツ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ルリマツリ
(品種名:ロイヤル・ケープ)
花弁 5~11月ごろ 77-60L 7.5PB 6/6 136/145/188 学名プルンバゴ・オーリキュラタ、別名アオマツリ、また学名由来のプルンバゴの名でも流通する
南アフリカ原産で、青色の花を咲かせ、花の付き方がジャスミン(マツリカ)に似るためこの名がある
蔓性で、生垣や壁面緑化などに使われることも多い
花言葉は「同情」「いつも明るい」「ひそかな情熱」
ハマカンザシ 花弁 3~5月ごろ 92-40V 2.5RP 4/12 159/55/125 学名アルメリア・マリティマ、園芸名は学名の属名からとってアルメリアと呼ばれる
イギリスおよび欧州の海岸沿い原産で、赤紫色の花を咲かせる
蔓性で、生垣や壁面緑化などに使われることも多い
花言葉は「同情」「思いやり」「共感」「心遣い」「歓待」
ただし白いアルメリアには「お悔やみ」という花言葉がある

ドクダミ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ドクダミ 総苞片 5~6月ごろ 35-90A 5GY 9/0.5 226/228/219 別名シブキ、ジゴクソバ、ウマゼリ、ニュウドウグサ、ギョセイソウ、ジュウヤクなど
古来より薬草として使われた植物でありドクダミ茶の原料にもなる
花言葉は「野生」「自己犠牲」「白い追憶」

ツヅラフジ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
アオツヅラフジ 果皮(熟したもの) 75-30D 5PB 3/2 64/72/87 別名カミエビ、チンチンカズラ、ピンピンカズラ
生きているときの蔓が青く、かつては本種の蔓をつかって葛籠(つづら)などの籠を作ったためにこの名がある
全草がトリロビンやホモトリロビンなどといったアルカロイドを含む毒草である
ただしヒヨドリは実を好んで食べるようである
毒の成分はかつて殺虫剤としても使われていたようである

ハマミズナ科(アイスプラント科)

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
マツバギク 花弁 4~6月ごろ 92-50T 2.5RP 5/10 178/92/144 南アフリカ原産の多肉植物
葉の形がマツに、花の形がキクに似ているためこの名がある
マツバギク(ランプラントゥス)属のほかデロスペルマ(耐寒マツバギク属)も含めて園芸業界ではマツバギクと呼ばれる
高温や乾燥に強く、花壇や石垣などに栽培されるが一部地域では帰化し野生化している
花言葉は「怠け者」「怠惰」「勲功」
ハナツルソウ
(紅花)
花弁 4~6月ごろ 95-50V 5RP 5/12 197/79/133 南アフリカ原産の多肉植物
学名メセンブリアンテムム・コルディフォリウム、別名ハナヅルグサ、ベビーサンローズ
日本には江戸時代末期に渡来し栽培されている
匍匐性のつる植物であり、斜めに地を這う様に生長する
高温や乾燥に強く、グラウンドカバーとして花壇などに栽培される
花言葉は「素朴」「愛」「明るい希望」

スイカズラ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
スイカズラ 花弁
(咲き始めのころ)
5~6月ごろ 27-90B 7.5Y 9/1 230/227/211 別名キンギンカ、ミツバナ、ニンドウカズラなど
日本におけるスイカズラ科のタイプ種であり、ニンドウ(忍冬)の名は冬を耐え忍び、枯れずに残る生命力の強さからである
キンギンカ、およびニンドウは生薬の名でもあり、利尿、健胃、解熱、浄血の薬効があるとされる
新芽や若葉はおひたしやあえ物、油炒め、天ぷらなどで、花も酢の物にして食べられる
花言葉は「愛の絆」
スイカズラ 花弁
(咲き始めてから約2日経過後)
5~6月ごろ 22-80L 2.5Y 8/6 229/296/123 スイカズラの花は最初は白い色であるが、日が経つにつれて黄色に変化していく
咲き始めてから二日ほどたつと花は落ちる
別名のキンギンカとはこの花の色が変わる性質から取られたものである
アベリア 花弁 6~11月ごろ 95-90D 5RP 9/2 237/223/227 学名アベリア・グランディフロラ、和名ハナツクバネウツギ
中国原産のアベリア・シネンシスをはじめとして作り出された園芸種で、公園の植栽などに用いられる
花言葉は「謙虚」「謙譲」「謙遜」「強運」
ノヂシャ 花弁 3~5月ごろ 35-85A 5GY 8.5/0.5 213/214/206 ヨーロッパ原産の帰化植物であり、原産地では主にサラダ用として栽培される野菜である
和名のノヂシャとは野に生える「チシャ(レタス)」のことで、英語圏でもラムズレタスの名で呼ばれる
別名コーンサラダ、マーシュ
葉の食感はレタスに似てみずみずしく、主に生食で食べるが、スープや炒め物にしてもよい
β-カロテンやビタミンCを含むため緑黄色野菜でもある
花言葉は「約束を守る」「粘り強い性格」

ガマズミ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ガマズミ 花序 5~6月ごろ 35-92B 5GY 9.2/1 231/234/217 別名ヨツズミ、ヨソヅメ、アラゲガマズミ
秋に赤い実をつけるが、これらはジュースやジャムなどに加工される
長野県では「赤漬け」という大根の漬物に使用される
花言葉は「結合」「私を見て」「私を無視しないで」
ビバーナム・ティヌス 花序 3~5月ごろ 22-90B 2.5Y 9/1 233/226/212 和名トキワガマズミ
ヨーロッパから東アジア原産で日本では主に生け垣などに植えられる
淡いピンク色の花をつけることが多く、生け垣の花として人気がある
秋には青い実をつけ、食用となるらしいが現地では果実酒やジャムなどで使われているものと思われる
花言葉は「忠実」「誠実」「純真」
オオデマリ 萼片 4~6月ごろ 29-90B 10Y 9/1 229/228/211 別名テマリバナ
日本原産のヤブデマリの栽培品種といわれるが、学名上はこちらが基本種という扱いになっている
アジサイなどと似た白い花をつけるが、この花序が手毬のように見えるためオオデマリの名がある
なお、コデマリはバラ科シモツケ属で別科別種
花言葉は「私は誓います」「華やかな恋」「絆」「約束を守って」「優雅なたしなみ」「天国」
カンボク 萼片 5~7月ごろ 35-90A 5GY 9/0.5 226/228/219 別名ケナシカンボク、セッショウボク
北海道から本州の中部以北、すなわち北日本に分布するとされるが、四国や九州にも分布するとする説もあり正確な分布地ははっきりしていない
山地の疎林内や林縁、やや湿り気のある場所に自生する
アジサイに似た花を晩春から夏にかけてつける
古くは薬樹とされ、打撲やねん挫などに薬効があるとされる
花言葉は「年齢を感じる」「年老いた」

マンサク科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
アテツマンサク 花弁 2~3月ごろ 25-85V 5Y 8.5/12 247/212/0 マンサクの変種の一つであり、アテツの名は岡山県の旧・阿哲郡に由来
中四国地方の固有種であり、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種となっている
原木は岡山県新見市の青龍寺境内にある
花言葉は「ひらめき」「神秘」「呪文」「魔力」「幸福の再来」「豊作」
ベニバナトキワマンサク 花弁 4月ごろ 95-50V 10RP 5/12 197/79/133 トキワマンサクの赤花変種
リボン上の赤い花をつけるため庭木などとして栽培されるのはこちらの種である
なお原種であるところのトキワマンサクは黄緑色の花で、国内では、静岡県湖西市・三重県伊勢神宮・熊本県荒尾市の3ヶ所のみに分布
花言葉は「私から愛したい」「おまじない」「霊感」
トサミズキ 花弁 3~4月ごろ 27-85H 7.5Y 8.5/4 224/215/155 土佐と名がつくことからわかる通り野生化では高知県の一部のみに生息するが、育てやすいため庭木として全国で栽培される
枝の先に穂状の黄色い花をつけ、メジロなどの鳥が蜜を吸いにやってくる
このほか日本国内では同属に宮崎県などで見られるヒュウガミズキがあるが、トサミズキはヒュウガミズキほど花穂が長くならない
花言葉は「清楚」「優雅」「伝言」


キンポウゲ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ウマノアシガタ 花弁 4~6月ごろ 27-85V 7.5Y 8.5/12 237/216/0 本種の八重咲のものをキンポウゲと呼び、わが国におけるキンポウゲ科キンポウゲ(ラナンキュラス)属のタイプ種である
早春に黄色い花を咲かせ、日当たりのよい山野や土手などの斜面に生える植物である
全草にラナンキュリンを含む毒草であり、誤食すると下痢、嘔吐、幻覚などの症状が出るほか、汁が手につくと発進や水疱といった炎症の原因になる
本種を栽培する際の手入れなどでは手袋必須のこと
花言葉は「子供らしさ」「到来する幸福」「富」「中傷」「栄誉」「栄光」「幸福」「無邪気」「上機嫌」
テッセン
(濃紫)
花弁 5~7月ごろ 79-40T 10PB 4/10 99/85/158 学名クレマチス・フロリダ
センニンソウ属(クレマチス)の一種で中国原産
和名はその蔓の丈夫さに由来し、「鉄でできているかのように頑丈である」ことから
園芸用のクレマチス全般をしばしばテッセンと呼ぶことがある
花言葉は「高潔」「精神の美」「心の美しさ」「甘い束縛」「縛りつける」
テッセン
(淡紫)
花弁 5~7月ごろ 85-50P 5P 5/8 144/107/163
クレマチス
(品種名:ドクター・ラッペル)
花弁 5~10月ごろ 92-40V 2.5RP 4/12 159/55/125 早咲き・大輪の「パテンス系」(カザグルマ系)と呼ばれる品種のクレマチス
植物に関する膨大な知識をもっていたアルゼンチンの医師ゴメス・ラッペルが趣味で育種、集めていたクレマチスをイギリスへ贈ったことにちなむ
花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」「たくらみ」
ヒメフユボタン
(淡紫)
萼片 1~5月ごろ 99-70H 10RP 7/4 204/163/167 学名ヘレボルス・オリエンタリス、別名レンテンヘレボルス、レンテンローズ、ハルザキクリスマスローズ
トルコ、グルジア(ジョージア)、ウクライナ原産
クリスマスローズとは英国におけるクリスマスに開花するためこの名がある
ヘレブリンなどの強心配糖体を含み、誤食すると最悪心停止を起こし命に係わる毒であるが、かつては強心剤や下剤、堕胎薬として使われていた
日本における別名をハツユキオコシ、カンシャクヤクともいい、うつむき加減に咲く花が美しいため明治期には茶花として茶道家に親しまれた
花言葉は「私の不安を和らげて」「慰め」「追憶」「忘れないで」「中傷」
アネモネ
(青)
萼片 1~5月ごろ 79-40T 10PB 4/10 99/85/158 和名ボタンイチゲ、ハナイチゲ、ベニバナオキナグサ
地中海東部原産
世界的に園芸用として栽培され、春先に開花する
全草がプロトアネモニンという毒を含んでおり、誤って茎を折った時に出る汁に触れると皮膚炎や水疱といった炎症を起こすので手入れの際は手袋を着用されたい
一般に出回るアネモネはアネモネ・コロナリア種
花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」
青いアネモネの花言葉は「固い誓い」
ヒメリュウキンカ 花弁 3~5月ごろ 27-80V 7.5Y 8/12 223/202/0 イギリス、ヨーロッパから西アジア原産
別名セイヨウキンポウゲ
日本在来種のリュウキンカに似るためこの名があるが、本種はキンポウゲ属(ラナンキュラス属)
非常に上部で育てやすく、世界中の園芸家たちの間で好まれる
日本では栽培品種が野生化して帰化している
毒草であり、誤食すると吐き気、嘔吐、 けいれん、麻痺、急性肝炎、黄疸などの症状が出る
花言葉は「あなたに会える幸せ」「会える喜び」「人見知り」
ミヤマオダマキ 花弁 4~5月ごろ 82-30L 2.5P 3/6 83/62/107 中部以北の本州、北海道、南千島、朝鮮北部、樺太などに分布する高山植物
園芸用に改良された品種が出回っている
高山植物としては比較的育てやすく、基本的には日向で、午後には明るい日陰で育てるのがよいとされる
全草にプロトアネモニンを含む毒草であり、誤って茎を折った時に出る汁に触れると皮膚炎や水疱といった炎症を起こすので手入れの際は手袋を着用されたい
花言葉は「愚か」「愚直」「必ず手に入れる」「勝利への決意」「心配して震えている」
オオバナヒエンソウ 花弁 4~5月ごろ 79-40T 10PB 4/10 99/85/148 学名デルフィニウム・グランディフロルム
一般にはデルフィニウムの名で知られる植物の一つでロシア・中国原産で日本には大正時代に移入
別名をシベリアン・ラークスパーあるいはチャイニーズデルフィニウムといい、美しい青い花をつける
園芸品種としてはこの派生種であるデルフィニウム・シネンシスが多く出回っている
全草にデルフィニンを含む毒草であり、誤食すると嘔吐や下痢を起こすばかりか、死に至る場合もある
花言葉は「清明」「寛大」「あなたは幸福を振りまく」
シュウメイギク
(白花・一重咲き)
花弁 9~11月ごろ 27-90B 7.5Y 9/1 230/227/211 中国原産
別名キブネギク、キクとは名乗るがアネモネの仲間である
中国名に由来するシュウボタンの名もある
当然ながらプロトアネモニンを含む毒草である
花言葉は「薄れゆく愛」「忍耐」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」
フクジュソウ 花弁 1~2月ごろ 25-85V 5Y 8.5/12 247/212/0 別名エダウチフクジュソウ、ガンジツソウ、ツイタチソウ
早春に黄色い花を咲かせ、当初は花だけをつけて次第に茎や葉をつけていく
夏になると地上部分は枯れて残りの半年を地下茎で過ごす宿根草である
毒草であり、シマリンやアドニン、アドニトキシンを含むため誤食すれば最悪の場合死に至る
春の訪れを告げる花であり、北海道枝幸町や秋田県羽後町などの自治体ではシンボルとなっている
花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」「悲しい思い出」

バショウ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
バショウ 37-50L 7.5GY 5/6 95/132/69 英名をジャパニーズバナナというが中国原産であると言われる
葉ザヤの繊維は「芭蕉布」の材料となり沖縄地方では工芸品として使われる
実は種が多く食用には不適とされる追熟させれば食べられないことはない
かの松尾芭蕉の俳号(ペンネーム)の由来でもある
バナナ
(品種名:キャベンディッシュ)
果皮
(熟したもの)
25-80P 5Y 8/8 226/199/89 一般に日本国内でよく流通するバナナはキャベンディッシュ種である
バナナは熟するまでには時間がかかるため、成熟した人間になるには長い時間を要するという意味の「ゆっくりゆっくりバナナは熟れる」という南部アフリカのことわざがある
日本でよく知られた「ローマは一日にして成らず」や「大器晩成」に近いことわざと言えよう
バナナ
(品種名:キャベンディッシュ)
果肉
(熟したもの)
22-90D 2.5Y 9/2 239/226/197 キャベンディッシュ種は食用栽培種の三倍体(AAA)であり果実に種子はない

オシロイバナ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
オシロイバナ
(赤紫)
花弁 6~10月ごろ 95-50V 5RP 5/12 197/79/133 南米原産で江戸時代に日本に渡来した
もとは観賞用だったが国内各地で野生化している
種子を割ると白い胚乳がみられるが、これが粉末状であり白粉(おしろい)に似ているためこの名がある
根や葉は薬用
花言葉は「臆病」「内気」「恋を疑う」
オシロイバナ
(白)
花弁 6~10月ごろ 95-90B 5RP 9/2 237/223/227
ブーゲンビリア 苞葉 5~10月ごろ
ただし夏の盛りにはあまり花をつけない
95-50V 5RP 5/12 197/79/133 ブーゲンビリア ブラジル原産
学名ブーゲンビリア・グラブラ
和名テリハイカダカズラ、ココノエカズラ、別名レッサー・ブーゲンビリア、ペーパーフラワー
ブーゲンビリアの名はフランス出身の探検家ブーガンヴィル氏にちなみ、フランス語ではこの植物をブーガンヴィルという
グラブラはブーゲンビリアの中でも代表的な種の一つ
鮮やかに色づいた部分は花弁に見えるが苞葉である
花言葉は「情熱」
ブーゲンビリア 5~10月ごろ
ただし夏の盛りにはあまり花をつけない
27-85H 7.5Y 8.5/4 224/215/155 上項で「鮮やかに色づいた部分は苞葉である」と書いたが、花はこの中に3つ小花がある
ただしその小花も目立って見える白い部分は萼(ガク)であり、花そのものは極めて小さい

キントラノオ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
キントラノオ 花弁 6~11月ごろ 25-85V 5Y 8.5/12 247/212/0 熱帯アメリカ原産の低木
別名ゴールドシャワー、レインオブゴールド
黄色く鮮やかな花をつけるために温暖地ではクリスマスの飾りに使われる
よく似た花にコウシュンカズラ属のコウシュンカズラがあるがあちらは蔓性であるため区別できる
花言葉は「誠実な愛情」「飾らない心」「豪華」

ブナ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
マテバシイ 果皮 15-40P 5YR 4/8 144/79/27 別名マテバガシ、マテガシ、マテジイ、サツマジイ、アオジイ、トウジイなど
南房総、紀伊半島、四国、九州、南西諸島に分布するが、公園などに植えられ全国各地でみられる
果実はタンニンをあまり含まないため渋味が少なく、炒って食べることができる
生食もできなくはないが、その場合あまり美味しくはない
コナラ 樹皮 22-50B 2.5Y 5/1 127/121/110 別名ハハソ、ホウソ、ナラ
同属のミズナラ(オオナラ)と比較して葉とドングリが小ぶりであるためコナラという名があり、コナラとミズナラを総称してナラという
日本では北海道から九州まで幅広く分布して公園や街路樹などに植栽もされる
果実はタンニンを含み有毒であるため、食用とするには灰汁抜きを要する
木材はナラ材の一つであり硬くて重いため建築材料に使われたり、火持ちがよいため薪や木炭の材料にもなる
クヌギなどと並び、カブトムシやクワガタムシが集まる樹としても有名である

フトモモ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
マヌカ 花弁 11月~翌年6月ごろ 95-50V 5RP 5/12 197/79/133 ニュージーランド原産で、マヌカの名はマオリ語での名前である
和名をギョリュウバイというが、葉がギョリュウ(ギョリュウ科)に似て小さく、花の色や形がウメ(バラ科)に似ていることからこの名がある
また、樹形がネズ(ヒノキ科)に似るのでネズモドキともいう
英語名ニュージーランド・ティーツリー
主に日本ではシンボルツリーや庭木などとして栽培されるが、マヌカの花はハチミツの蜜源としても知られ、マヌカハニーで有名になっている木でもある
花言葉は「蜜月」
ユーカリ・ポポラス 45-50B 5G 5/1 113/124/118 学名ユーカリプタス・ポリアンセモス
和名シラカネユーカリ、ツゲユーカリ、マルバユーカリ
オーストラリアのニューサウスウェールズ州およびヴィクトリア州原産
主に日本ではシンボルツリーや庭木などとして栽培されるほか、切り花やドライフラワーなどにアレンジされる
本種のつぼみは「ポポラスベリー」と呼ばれ観賞価値が高い
ユーカリ・ポポラス 07-40P 7.5R 4/8 155/70/61

ヤシ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
シュロ 35-50H 5GY 5/4 114/127/80 中国大陸原産のヤシの一種
庭木として植えられるのはワジュロおよびトウジュロ、およびその交雑品種であるアイジュロ
樹皮の繊維層を利用するため盛んに栽培され、シュロ縄やシュロ箒の原料とされてきた
ブラジルヤシ 35-50H 5GY 5/4 114/127/80 学名ブティア・カピタータ、別名は学名由来のブティア、またはジェリーパーム
ブラジルのミナスジェライス州やゴイアス州原産
原産国のブラジルでは果実が食用として広く使われている
一般的に手入れが少なくても十分に育つたくましい植物であり、日本でも主にリゾート感を出すために同じヤシ科ナツメヤシ(フェニックス)属のカナリーヤシ(フェニックス)や同属のヤタイヤシ、キジカクシ科のユッカなどとともに植栽されることが多い

ヒノキ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
メタセコイア 35-50H 5GY 5/4 114/127/80 別名アケボノスギ
中国原産で当初は化石植物とされていたが原産地での棲息が確認されたため「生きている化石」とも呼ばれる
落葉針葉樹であり、滋賀県高島市のメタセコイア並木は「日本の紅葉100選」に選ばれている
メタセコイア 樹皮 19-50D 10YR 5/2 135/119/100 メタセコイアは景観植物として公園や並木、住宅地などに植えられる
樹木全体に花言葉が与えられており「平和」の花言葉がある
コロラドビャクシン
(品種名:ブルーアロー)
45-60D 5G 6/2 128/153/140 別名ロッキーマウンテンジュニパー、コロラドレッドシーダー、ウェスタンジュニパー
カナダ西部からメキシコ北部にかけ、主にロッキー山脈沿いに分布する
同じビャクシン属のハイネズに似るが移植しやすく、庭木としてよく栽培されるコニファーの一種
ロッキー山脈を境に東側に分布するエンピツビャクシン(ペンシルシーダー、イースタンジュニパー、バージニアシーダー)とは非常に近縁である
ブルーアロー種はスカイロケット種をベースに改良を加えた品種で、生長が早く樹形はスカイロケットに比べ細い
美しい青緑色の葉を持つ品種である

イチイ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
キャラボク 37-30H 7.5GY 3/4 55/78/44 高木であるイチイの変種であり、イチイとは違って幹は直立せず斜めに育つ
またイチイは高さ15mほどまでに成長するがキャラボクは3m程度の低木として育つ
そのため庭木や盆栽として栽培される
実は食用になるが果肉以外は有毒であり、誤食による死亡事故も起きうるため種子は取り除く必要がある
イチイは木材としての利用があるがキャラボクではあまり例がないようだ

マツ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
クロマツ 37-30H 7.5GY 3/4 55/78/44 松葉色(まつばいろ) 日本ではアカマツなどとともにポピュラーなマツのひとつ
クロマツの名は樹皮の色にちなんでおり黒褐色を呈する
製材原料、景観樹、盆栽などとして植栽される
海岸沿いで見られる「松原」を形成するのは本種である
ヒマラヤスギ 39-50H 10GY 5/4 97/130/95 別名ヒマラヤシーダー、ヒマラヤンシーダー、デオダルシーダー
ヒマラヤ北部からカシミール地方、アフガニスタン原産
原産地に入ったイギリス人により世界中に広く知られるようになった木で、日本には明治初期にイギリス人がカルカッタ経由で種子を移入したのが最初とされる
ヒンドゥー教においては聖なる木とされ、パキスタンの国樹でもある
日本では公園や庭園、住宅団地などに植栽されるが寒さにそれほど強いわけではないため盛岡市あたりが植栽の北限とされている
ヒマラヤスギ 樹皮 22-30B 2.5Y 3/1 76/71/62

ソテツ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ソテツ
(オモテ)
39-30D 10GY 3/2 62/75/62 鉄を肥料にすると樹勢が増す植物で、枯れかかった樹に鉄釘を打ち込むと蘇ることからこの名がある
有毒で発ガン性のある物質(サイカシン)を含むが、長時間水に晒してデンプンを分離し、さらに水に晒したうえで発酵させ、乾燥させるなどしてサイカシンを完全に除去すれば食べられる
鹿児島県の奄美地方および沖縄県の粟国島では蘇鉄味噌(ナリ味噌)の材料ともなる

サボテン科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ウチワサボテン
(品種名;姫ウチワか?)
茎節 35-50H 5GY 5/4 114/127/80 姫ウチワ種はミニサボテンとして鉢植えで売られていることが多いが、成長が早く最大で草丈10mほどになるともいわれる
シャコバサボテン 花弁 11月~翌年3月ごろ 95-50V 5RP 5/12 197/79/133 ブラジル・オルガン山脈などの高山地帯原産のサボテン
スクルンベルゲラ・トルンカタをはじめとした各種をもとに数多くの園芸品種が作られている
北半球では総じて冬に咲き、クリスマスカクタス(クリスマスサボテン)の別名がついている
他の別名はカニバサボテン、デンマークカクタス(デンマークサボテン)
落蕾(らくらい)といってつぼみがポロポロと落ちる欠点があり、つぼみが成熟しきっていないうちに株を移動させるとつぼみが取れて花を楽しめなくなる
そのため、ある程度つぼみが成熟してから移動させるのが望ましい
花言葉は「美しい眺め」「ひとときの美」「つむじまがり」「もつれやすい恋」

ヤマモガシ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
メイソンズ・ハイブリッド 花弁 2~6月ごろ 07-60T 7.5R 6/10 215/64/106 オーストラリア原産の植物で「グレビレア・バンクシー」と「グレビレア・ビピナティフィダ」の交配によって作られた品種
別名ケントリン、ネッド・ケリー
グレビレアはその花の形からスパイダー・フラワーとも呼ばれ、ユニークな樹形と花の形から日本でも庭木として植えられる
花言葉は「情熱」「あなたを待っています」

コバノイシカグマ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
ワラビ
(オモテ)
37-60T 7.5GY 6/10 100/164/44 山地などで見かけるシダの一種で、新芽はワラビナ、サワラビと呼ばれ食用(山菜)となる
ただし新芽は有毒であるため生食はできず、アク抜きまたは塩漬けによる毒抜きが必要である
根からはでんぷんが取れ、わらび餅の材料となる

イワデンダ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
イヌワラビ
(オモテ)
35-60T 5GY 6/10 127/160/0 庭でよく見かけるシダの一種で、子供のままごとでは魚に見立てられることから別名サカナグサ、タイノジジなど
なお園芸品種としてニシキシダがある

コウヤワラビ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
クサソテツ
(オモテ)
32-70T 2.5GY 7/10 170/182/17 別名ガンソク
春先に出る新芽がコゴミと呼ばれ山菜になる
ワラビと違いアクがないため軽くゆでれば食べられる

トクサ科

色票 植物名 調査部位 開花時期
(調査部位が花の場合のみ記述)
近似日塗工番号 マンセル記号 sRGB値 色名 備考
トクサ 地上茎 35-50D 5GY 5/2 118/125/101 木賊色(とくさいろ) 別名ハミガキグサ、アイヌ語名シプシプ
北海道から本州中部の山間部に分布
景観用として庭などにも植えられる
表皮細胞の細胞壁に珪酸の一種であるプラントオパールが蓄積して硬化しており、茎でものを研ぐことができるためトクサという
茎を乾燥させると木賊(モクゾク)という生薬になり、目の充血や涙目に対して薬効がある
スギナ 胞子茎(ツクシ) 3~4月ごろ 22-50H 2.5Y 5/4 142/119/75 スギナは胞子で増え、光合成をおこなう栄養茎と胞子を出す胞子茎とがあるが、
このうちの胞子茎は「ツクシ」と呼ばれて春の季語である
ツクシは春の山菜であり、頭(アタマ、胞子嚢)と袴(ハカマ、鞘状の葉)を取り除き、
茎だけを塩茹でしてから水にさらして灰汁を抜くことで食用になるが、若いツクシはアタマを取らずに調理されることも多い
主な料理は炒め物、汁の実、酢の物、お浸し、煮物、佃煮、和え物、卵とじなど
ただしチアミナーゼやアルカロイドといった毒を持つため過食は避けるべきである
ツクシには花言葉があり、花言葉は「向上心」

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最終更新:2025年06月07日 19:17