バラの色

  • マンセル値からsRGB値への変換はMunsell Color Paletteというサイトで行っております。
  • 変換方法はツールなどによって異なります。あくまで参考値である点ご了承ください。
  • バラの花の色に関する資料です。出典は「造園植物の測色学的研究」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila1934/19/3/19_3_15/_pdf)より。
  • 「腹」とは花弁の表側、背」とは花弁の裏側、「元」は花弁の根本を指します。

色票 品種名 マンセル記号 sRGB値 系統色名 生産国 作出者 備考
アプリコット・クイーン 6.6RP 5.4/10.1 198/100/133 つよい赤紫 アメリカ フレデリック・フーバー・ハワード 1940年作出
花の色が杏子の実のような淡いオレンジ色で美しいためこの名がある
アトラス 8.8RP 3.9/12.5 173/34/90 つよい紫みの赤 フランス アンドレ・デルバール・シャベール 1966年作出
ブレイズ 3R 3.9/11.4 171/43/69 つよい紫みの赤 アメリカ ジョセフ・ウィリアム・カーライ 出典元では「Blazea(ブラゼア)」と書かれていたが誤記か?
濃い紅色にマイルドな香りが特徴のクライミングローズ
シャルル・マルラン 0.5R 2.7/10 127/13/60 くらい紫みの赤 フランス フランシス・メイアン 1947年作出
フランシス・メイアンが作出した品種で、品種名はメイアンの恩師であるシャルル・マルランにちなむ
クリストファー・ストーン 8.5RP 3.9/10.7 162/52/91 つよい紫みの赤 イギリス ハーバート・ロビンソン 1935年作出
戦前は赤いバラというものは貴重であった
1942年にはアメリカで同品種の枝代わりとして「つるクリストファー・ストーン」が作出されている
フレグラント・クラウド
(ドフトヴォルケ)
3R 3.4/10.6 152/30/60 こい紫みの赤 ドイツ
(西ドイツ)
マティアス・タンタウJr. 出典元には単に「クラウド」と書かれていたがおそらくフレグラント・クラウド(ドフトヴォルケ)ではないかと思われる
ドフトヴォルケは1963年にドイツの育種家マティアス・タンタウJr.(ユニオア)により作出された
強いフルーツ香が特徴のダマスカスローズである
エディター・マクファーランド 5RP 6.2/9.4 214/124/159 明るい紫みの赤 フランス シャルル・マルラン 1931年作出
アメリカのバラ協会会長であった「J・ホレス・マクファーランド」にちなんで命名
エリザベス・フォーラ 5GY 8.2/1 204/207/191 黄みの灰色 フランス フランシス・メイアン 1937年作出
エリザベス・オブ・ヨーク 5.5RP 4.5/7.7 159/85/114 つよい赤紫 イギリス ジョージ・モリソン・テイラー 1928年作出
品種名はイングランド国王エドワード4世の娘にしてエドワード5世の姉だった「エリザベス・オブ・ヨーク」にちなんでいる
ファッション 2R 5.4/10.2 205/98/110 つよい紫みの赤 アメリカ ユージン・バーナー 1947年作出
当時アメリカで人気のバラ作家だったユージン・バーナーの傑作である
フロラドラ 10RP 4.9/12 202/72/105 つよい紫みの赤 ドイツ マティアス・タンタウJr. 1944年以前に作出されたとされる
マティアス・タンタウJr.の代表作の一つ
その後アメリカで同種を品種改良した「クイーン・エリザベス」が誕生する
フォーティナイナー
(腹)
6.2RP 3.3/10.6 142/31/89 こい赤紫 アメリカ ハーバート・スイム 1949年作出
作出された年は1849年のゴールドラッシュからちょうど100年の節目に当たる
ゴールドラッシュ当時に金を探しに行った最初の採掘者たちにちなんで名づけられた
フォーティナイナー
(背・元)
3Y 7.9/6.9 228/194/106 くすんだ黄 アメリカ ハーバート・スイム
グレイス・モア 0.5R 2.7/10.6 130/4/60 くらい紫みの赤
グリア・ガースン 2R 5.2/11.3 209/84/103 つよい紫みの赤 イギリス 映画「ミニヴァー夫人」でミニヴァー夫人を演じた主演女優グリア・ガースンにちなんでいる
ハイヌーン 7.5Y 7.6/7.9 207/191/77 くすんだ緑みの黄 アメリカ ウォルター・エドワード・ラマーツ 1946年作出
別名レガシー・オブ・イオラ・モール
なお同盟品種野バラが1989年にオーストラリアで作出されているが関係はない
ヒルトップ
(外弁の腹)
7Y 8/1.4 205/200/177 黄みの灰色 アメリカ ロイ・L・バイラム 1942年作出
ヒルトップ
(外弁の背)
9.5YR 8/1.7 211/198/182 黄みの灰色 ロイ・L・バイラム アメリカ
ヒルトップ
(内弁の腹)
6Y 7.5/5.2 202/187/119 くすんだ黄 ロイ・L・バイラム アメリカ
ヒルトップ
(内弁の背)
5.5YR 8.1/6.5 252/190/139 やわらかい黄赤 ロイ・L・バイラム アメリカ
インディペンデンスデイ 8.5R 5.4/15.1 232/77/40 つよい黄みの赤 イギリス ジェームズ・チャールズ・ソートン 1919年作出
J・H・エリス 6.5RP 7/5.5 213/159/173 灰みの赤紫
ジュノー 4.5RP 5.3/14 213/78/146 あざやかな赤紫 フランス ジャン・ラファイ 1832年以前に作出
ローマ神話の女神ユーノーにちなんで名づけられており、その名にふさわしい美しさが特徴
カイザリン・アウグステ・ウィクトリア 5GY 8.2/1 204/207/191 黄みの灰色 ドイツ
(帝政ドイツ)
ペーター・ランベルト 1891年作出
プロイセン最後の皇后カイザリン・アウグステ・ウィクトリアにちなんでいる
なお日本では輸入当時「敷島」の名で呼ばれていた
カール・ヘルプスト 3R 3.6/12.4 168/13/61 あざやかな紫みの赤 ドイツ
(西ドイツ)
ヴィルヘルム・J・H・コルデス2世 1950年作出
後述の「ピース」に似た系統で赤い花を咲かせるため「レッドピース」の異名を持つ
品種名にもなったカール・ヘルプスト氏はコルデス氏の友人の名であった
レディ・ベル・パール 4YR 7.9/5.5 242/185/149 うすい黄赤
ラベンダー・ピノキオ 7RP 4.7/4.7 146/101/114 くすんだ赤紫 アメリカ ユージン・バーナー 1948年作出
ユージン・バーナーの作で「ピノキオ」と「グレイ・パール」の交配で誕生した
マグレディーズ・サンセット 4.5Y 8.1/6.7 226/202/114 くすんだ黄 アイルランド サミュエル・デビッドソン・マグレディ3世 1936年作出
マグレディ3世の代表作の一つ
マグレディーズ・イエロー 10Y 8.8/7.9 232/227/104 明るい緑みの黄 アイルランド サミュエル・デビッドソン・マグレディ3世 1926年作出
マグレディ3世の代表作の一つで、前出の「サンセット」よりも10年早く造られていた
ミシェル・メイアン 7.5Y 7.1/0.4 177/176/169 明るい灰色 フランス フランシス・メイアン 1945年作出
品種名はフランシス・メイアンの娘ミシェルにちなんでおり、娘への贈り物としてささげられたバラである
ミランディ 3R 3.2/10.6 147/21/56 こい紫みの赤 アメリカ ウォルター・エドワード・ラマーツ 1945年作出でラマーツ博士の代表作の一つ
品種名はアメリカで愛された「ミランディ夫人」の名にちなむ
マ・パーキンス 5R 7/4.5 211/151/168 灰みの紫みの赤 アメリカ ユージン・バーナー 1952年作出
ユージン・バーナーの代表作の一つで「パーキンス夫人」という意味
マダム・シャルル・ソバージュ 10YR 8.6/8 255/207/117 明るい赤みの黄 フランス シャルル・マルラン 1949年作出
シャルル・マルランの代表作の一つ
ノクターン 9.5RP 3.9/12 171/39/86 つよい紫みの赤 アメリカ ハーバート・スイム 1947年作出
ハーバート・スイムの代表作の一つ
オペラ 3R 4.2/11.7 180/54/75 つよい紫みの赤 フランス ジャン・マリエ・ゴジャール 1948年以前に作出
ピース
(中央)
8.5Y 8/6.5 212/203/109 くすんだ緑みの黄 フランス フランシス・メイアン 1935年作出
フランシス・メイアンの傑作であり、世界バラ会議が「栄光の殿堂入りのバラ」に選んだ最初のバラである
ピース
(先端)
5GY 8.1/1.5 200/205/182 黄みの灰色 フランス フランシス・メイアン
ピンク・バウンティフル 7.5RP 7.4/3.8 212/174/182 うすい紫みの赤 アメリカ ロイ・L・バイラム 1945年作出でロイ・バイラムの代表作の一つ
レッド・ピノキオ 3R 3.2/8.8 139/38/58 くらい紫みの赤 アメリカ ユージン・バーナー 1947年作出
これもユージン・バーナーの作である
サツルニア
(腹)
6RP 4.5/11.9 184/63/117 つよい赤紫 イタリア ドメニコ・アイカルディ 1936年作出
イタリア・トスカーナ州の温泉郷であるサトゥルニアに由来か?
サツルニア
(背、元)
2.5Y 8/8.7 238/194/89 くすんだ黄 イタリア ドメニコ・アイカルディ
サツルニア
(背、先)
6.5RP 6.5/4.1 188/151/160 灰みの赤紫 イタリア ドメニコ・アイカルディ
ビル・ド・ガン 2R 3.5/12 163/14/65 こい紫みの赤 フランス ジャン・マリエ・ゴジャール 1949年作出
オペラと並び、ゴジャールの傑作のひとつである
ウィリアム・ハーベイ 0.5R 3.7/12 167/26/77 あざやかな紫みの赤 イギリス アルバート・ノーマン 1948年作出
イギリスの医師で解剖学者でもあったウィリアム・ハーヴェイにちなむ
ファッション
(葉・主脈部)
4GY 4.3/4.2 98/109/61 くすんだ黄緑 アメリカ ユージン・バーナー
ファッション
(葉・フチ)
0.5Y 3.6/2.4 101/83/61 くらい赤みの黄 アメリカ ユージン・バーナー
ファッション
(葉・ウラ)
10RP 3.9/1.9 111/88/91 くらい灰みの赤紫 アメリカ ユージン・バーナー
カール・ヘルプスト
(葉・オモテ)
7.5GY 3.5/2.5 74/88/66 くらい灰みの黄緑 ドイツ ヴィルヘルム・J・H・コルデス2世
ミランディ
(葉・オモテ)
7GY 3.6/3.1 75/91/63 くらい黄緑 アメリカ ウォルター・エドワード・ラマーツ
ピース
(葉・オモテ)
7.5GY 3.1/2.2 66/77/62 ごくくらい黄緑 フランス フランシス・メイアン

  • 以下は主に都電荒川線沿線に植えられていたバラの花の色を日塗工色見本で調査したものです。
色票 品種名 マンセル記号 sRGB値 系統色名 生産国 作出者 備考
モッコウバラ
(シロモッコウ)
7.5Y 9/1 230/227/211 緑みを帯びた黄みの白 中国原産のバラの原種の一つ
蔓性で成長が速く、アーチなどに生けられることが多い
都電荒川線三ノ輪橋電停入り口のアーチにもモッコウバラが生けられている
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン 2.5RP 4/12 198/100/133 つよい赤紫 イギリス ジャック・ハークネス
(ハークネス社)
1984年作出
パリ市に本拠地を置いていた英字新聞社の名に由来
なお、その新聞社は現在は「インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ」を名乗っている
クロッカス・ローズ 5Y 8.5/2 222/214/183 明るい黄みの灰色 イギリス デイビッド・C・S・オースティン 2000年作出
咲き進むと黄色に変化していく
ブルー・フォー・ユー 10P 7/4 215/154/199 うすい赤紫 イギリス デイビッド・C・S・オースティン 2006年作出
藤色が美しい小輪の品種である
プリンセス・チチブ 10RP 5/14 215/64/106 あざやかな紫みの赤 イギリス ジャック・ハークネス
(ハークネス社)
1971年作出
秩父宮妃殿下にささげられたバラであるためこの名がある
フランボワーズ・ショコラ 7.5RP 4/10 161/60/97 つよい紫みの赤 フランス ジャン・ジャック・ゴジャール
(ゴジャール社)
2011年作出
花の色がフランボワーズ(ラズベリー)色とチョコレート色の中間であるため
モーリス・ユトリロ 10RP 6/10 219/115/133 明るい紫みの赤 フランス アルノー・デルバール
(デルバール社)
2003年作出
近代フランスの画家であったモーリス・ユトリロにちなむ
ラ・フランス 5RP 9/2 237/223/227 ごくうすい紫みの赤 フランス ジャン・バプティスト・アンドレ・ジロー 1867年作出
戦前のフランスを代表するバラで、世界初のハイブリッド・ティーローズ系のバラとされる
日本では輸入当時「天地開」と呼ばれていた
バル・デュ・ソワール 5RP 7/6 215/158/177 やわらかい紫みの赤 フランス ジャン・ジャック・ゴジャール
(ゴジャール社)
2008年作出
フランス語で「夜の舞踏会」の意味であり、鮮やかで妖艶な花色が特徴
クッパーケニギン 7.5Y 8.5/4 215/158/177 やわらかい紫みの赤 ドイツ ティム・ハーマン・コルデス
(コルデス社)
1996年作出
ドイツ語で「あかがね色の女王」の意味であり、花色にちなむ
ミツコ 10RP 6/10 219/115/133 明るい紫みの赤 フランス ジョルジュ・デルバール
(デルバール社)
1970年作出
ゲラン社の香水「ミツコ」にちなむが、その「ミツコ」は調香師ジャック・ゲランが親交のあったクロード・ファレールの小説「ラ・バタイユ」の登場人物から名づけたもの
その登場人物は「旧日本海軍大将の夫人」という設定であった
ブラッシュ・ノアゼット 5RP 9/2 237/223/227 ごくうすい赤紫 アメリカ フィリップ・ノアゼット 1814年作出
フィリップ・ノアゼットの代表作の一つで、花色が赤みを帯びているためこう呼ばれる
感謝(かんしゃ) 5Y 9/4 242/227/168 うすい黄 日本 竹内俊介
(京成バラ園芸)
2009年作出
京成電鉄グループの園芸会社「京成バラ園芸」の3代目育種家である竹内俊介の作である
しのぶれど 10P 7/4 215/154/199 うすい赤みの紫 日本 竹内俊介
(京成バラ園芸)
2006年作出
平兼盛の和歌「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」にちなむ
こちらも竹内俊介の作である
乾杯(かんぱい) 5RP 3/8 140/42/84 こい赤紫 日本 鈴木省三
(京成バラ園芸)
1983年作出
京成バラ園芸初代所長である鈴木省三の作で、花色がワインを思わせたために名づけられたものと思われる
和音(わおん) 5Y 8/8 226/199/89 やわらかい黄 日本 竹内俊介
(京成バラ園芸)
2004年作出
こちらも竹内俊介の作で、さまざまな花や演出したい場所に調和し、「和音を奏でるかのよう」ということで命名された
ローズうらら 10RP 5/14 215/64/106 あざやかな紫みの赤 日本 平林浩
(京成バラ園芸)
1995年作出
京成バラ園芸の2代目育種家である平林浩の作であり、ショッキングピンクの花色が特徴
聖火(せいか) 10RP 5/14 215/64/106 あざやかな紫みの赤 日本 鈴木省三
(京成バラ園芸)
1966年作出
鈴木省三の代表作で、日本産のバラとして国際コンクールで初めて最高点を獲得した
プリンセスアイコ 10RP 6/10 219/115/133 明るい紫みの赤 日本 平林浩
(京成バラ園芸)
2002年作出
こちらも竹内俊介の作で、敬宮愛子内親王の御生誕を記念して作られた
日本におけるロイヤルローズの一つである
宴(うたげ) 5R 3/10 139/24/43 つよい赤 日本 太田喜一郎 1977年作出
太田喜一郎の作で、燃えるような深い赤色の花と甘い香りが特徴
ハーモニー 7.5R 6/10 224/126/99 明るい黄みの赤 ドイツ ティム・ハーマン・コルデス
(コルデス社)
1982年作出
花つきがよく、香りも芳醇であり好まれるジャーマンローズの一種である
ウィンナー・シャルメ 10YR 8/6 236/193/129 うすい赤みの黄 ドイツ ライマー・コルデス
(コルデス社)
1963年作出
ライマー・コルデスの作で、英語読みでウィンナー・チャームとも読まれる
ドイツ語読みに忠実にカナ表記するならヴィエナ・シャルメであろうか
咲き始めは濃いオレンジ色だが、咲き進むと淡い色になる
ミスター・リンカーン 5R 3/10 139/24/43 つよい赤 アメリカ ハーバート・スイム 1964年作出
前出の「ノクターン」と同じくハーバート・スイムの代表作の一つ
品種名はエイブラハム・リンカーンが由来
マリア・カラス 5RP 5/12 139/24/43 やわらかい紫みの赤 フランス フランシス・メイアン
マリールイズ・メイアン
1965年作出
フランシス・メイアンとその妻マリールイズ・メイアンの共作
品種名はアメリカ出身のオペラ歌手マリア・カラスが由来で、彼女の異名でもあった「ミス・オール・アメリカン・ビューティー」の別名がある
ガーデン・オブ・ローゼズ 2.5YR 8/4 236/196/168 うすい黄みの赤 ドイツ ティム・ハーマン・コルデス
(コルデス社)
1997年作出
ティム・ハーマン・コルデスの作
ドイツでも有数のガーデンデザイナーであるジャネット・グリーゼに捧げられたバラであり、彼女が作り上げたバラ園「ガーデン・オブ・ローゼズ」の完成を記念して命名された
ヘンリー・フォンダ 2.5Y 8/12 248/192/17 あざやかな黄 アメリカ ジェラルド・エルヴィン・クリステンセン 1995年作出
ジェラルド・エルヴィン・クリステンセンの作
「十二人の怒れる男」「荒野の決闘」で有名なアメリカの俳優ヘンリー・フォンダに捧げられたバラである
ヘンリーは黄色いバラが好きであったという
ジェミニ 2.5R 8/4 233/189/189 うすい赤 アメリカ キース・ザリー 1991年作出
園芸研究家キース・ザリー博士の作
香りは少ないが、淡いピンクの花色が目立つ
マリアンデール 5R 4/14 188/25/51 あざやかな赤 ドイツ ライマー・コルデス
(コルデス社)
1985年作出
ライマー・コルデスの作
マリアンデルとはリヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ「ばらの騎士」に登場人物オクタヴィアンが女装した時に使った偽名
別名カール・フィリップ、タイム・ローズ
パローレ 10RP 3/8 126/39/66 こい紫みの赤 ドイツ ティム・ハーマン・コルデス
(コルデス社)
2001年作出
ティム・ハーマン・コルデスの作
パローレとはフランス語で「合言葉」「誓いの言葉」の意

  • 以下は主に山下公園「未来のバラ園」に植えられていたバラの花の色を日塗工色見本で調査したものです。
色票 品種名 マンセル記号 sRGB値 系統色名 生産国 作出者 備考
ピーチ・ドリフト 5R 7/6 223/157/152 やわらかい赤 フランス アラン・メイアン
(メイアン社)
2006年作出
フランシス・メイアンの息子であるアラン・メイアンの作で、彼の手掛けた「ドリフトローズ」のひとつである
アンブリッジ・ローズ 10YR 9/2 241/225/200 ごくうすい赤みの黄 イギリス デイビッド・C・S・オースティン 1990年作出
デイビッド・オースティンの作で、BBCラジオ4の番組「アーチャーズ」の舞台である架空の村の名前にちなんで名づけられた
シュネー・プリンセス 5Y 9.2/1 237/233/217 黄みの白 オランダ F・J・グルーテンドルスト 1946年作出
F・J・グルーテンドルストの作
「雪の王女」という名の通り可憐な白い花を咲かせる
別名スノー・ホワイト
ジークフリート 5R 4/12 177/47/57 あざやかな赤 ドイツ ティム・ハーマン・コルデス
(コルデス社)
2010年作出
ティム・ハーマン・コルデスの作
ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの詩」の主人公ジークフリートの名にちなむ
マザーズデイ 10RP 4/12 175/44/85 あざやかな紫みの赤 オランダ F・J・グルーテンドルスト 1949年作出
こちらもF・J・グルーテンドルストの作
先述のシュネー・プリンセスと同じくディック・コスターの枝代わりによって作られた
「母の日」の名を持つバラ
藤浪(ふじなみ) 10RP 6/10 219/115/133 明るい紫みの赤 日本 河合伸志 2002年作出
横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーを務める河合伸志の作
咲き進むにつれて藤色になる
紫陽(しよう) 10P 7/4 193/165/185 うすい赤みの紫 日本 上山洋 2000年作出
日本ばら会の会員でもある上山洋の作
名の由来はアジサイであり、アジサイを思わせる赤紫色の花をつける
もも 5RP 8/6 219/115/133 うすい紫みの赤 日本 河合伸志 2000年代の作出
河合伸志の作と思われる
名の由来はモモであり、名の通り小さな桃色の花をつける
珠玉(しゅぎょく) 8.75R 5/12 206/81/51 あざやかな黄みの赤 日本 河合伸志 2007年作出
河合伸志の作で、前出のマザーズデイからの枝代わりによって作られた
カインダブルー 5RP 5/4 149/111/124 灰みの赤紫 ドイツ ティム・ハーマン・コルデス
(コルデス社)
2010年作出
ティム・ハーマン・コルデスの作
いわゆるブルーローズの一種である
夜来香(イェライシャン) 10P 7/4 193/165/185 うすい赤みの紫 日本 青木宏達
(大野町バラ苗生産組合)
2013年作出
岐阜県大野町バラ苗生産組合の青木宏達の作
李香蘭こと山口淑子のヒット曲が由来か
ローズ・シナクティフ 10RP 7/4 204/163/167 うすい赤 フランス アルノー・デルバール
(デルバール社)
1999年作出
アルノー・デルバールの作で、日本の化粧品メーカー資生堂とのコラボレーションで作られた
当初はエモーション・ブルーという名であったがロース・シネルジックを経て現在の名になった

  • 以下は主に町田市・相模原市などに植えられていたバラの花の色を日塗工色見本で調査したものです。
色票 品種名 マンセル記号 sRGB値 系統色名 生産国 作出者 備考
モッコウバラ
(キモッコウ)
2.5Y 8/6 229/196/123 やわらかい黄 モッコウバラのうちの黄花品種がキモッコウと呼ばれる

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最終更新:2024年12月21日 20:42