顔料

  • マンセル値からsRGB値への変換はMunsell Color Paletteというサイトで行っております。
  • 変換方法はツールなどによって異なります。あくまで参考値である点ご了承ください。
  • 出典は共立出版「顔料及び絵具」(共立全書60号)、日刊工業新聞社「塗料便覧」(1965年版)、高分子学会「高分子工学講座」10号(1964年刊)より。(表中略号=顔:「顔料及び絵具」、塗:「塗料便覧」、高:「高分子工学講座」)
  • 色相順に並べ替えました。(2023/05/14)

色名 色名 掲載誌 マンセル記号 sRGB値 備考
ガランス(顔)
アリザリンレーキ(塗)
顔・塗 2.1R 3.2/9.7 141/33/61 ガランスとは茜色のこと
カドミウム赤 顔・塗 5R 4/10.9 171/53/60 カドミウムレッド
硫セレン化カドミウム系の顔料で、別名をセレン赤という
ベンガラ 5.4R 3.6/4.9 126/70/69 色名はインドのベンガル地方に由来
別名インディアンレッド
ボンマルーンライト 6.5R 2.6/8 116/31/38 ボンとは3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸(β-オキシナフトエ酸、BONA)のこと
顔・塗 7.5R 5.2/13.8 223/74/58
レーキレッドC 7.7R 4.9/14.7 216/61/45 ピグメントレッド53:1とも呼ばれる金赤色
レーキレッドC 7.7R 3.8/12.9 172/35/34 同一色名でも測色法の違いからなのか、「高分子工学講座」ではマンセル記号に差異あり
パラレッド 7.8R 3.6/11.1 159/39/37 パラニトロアニリン系の顔料で、パラトナー、ピグメントレッド1ともいう
ベンガラ 顔・塗 8.3R 3.7/6 135/70/60 色名はインドのベンガル地方に由来
別名インディアンレッド
パーマネントレッドF5R 8.6R 3.2/9.5 140/40/31 別名ピグメントレッド48
クロムバーミリオン 顔・塗 9.1R 4.9/13.4 209/72/33 硝酸鉛とニクロム酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウムなどを加えて作られる
モリブデートオレンジ、モリブデンレッドとも
焼アンバー(顔)
バントアンバー(塗)
顔・塗 9.6R 3.3/4 112/67/58 イタリア・ウンブリア地方の土を焼いた顔料に由来
水酸化鉄および二酸化マンガン系の顔料
オレンジレーキ 0.5YR 5.5/15.7 232/86/0
カドミウム橙 顔・塗 6.5YR 6.6/12.6 233/142/7 硫セレン化カドミウム系の顔料で別名カドミウムオレンジ
セレン化カドミウムの比率が後述のカドミウム黄に比べて大きいものを指す
カドミウム黄GG 9.8YR 7.6/14.4 254/174/0
ベンジジンイエロー 3.5Y 8/14 246/194/0 別名ピグメントイエロー14、バルカンファーストイエローG
クロムイエローの代替顔料で発色がよく無害
オーレオリン 3.9Y 7.8/10.7 231/191/35 コバルトイエロー
ヘキサニトロコバルト(III)酸カリウムを指す
イギリスのウィンザー社が初めて絵具用の顔料として実用化
黄鉛5G 5.2Y 8.8/13.1 255/221/0 クロム酸鉛を主成分とする黄色で別名クロムイエロー
カドミウム黄 顔・塗 7.6Y 8.6/10.7 237/219/47 硫セレン化カドミウム系の顔料で別名カドミウムイエロー
黄鉛10G 8.5Y 9.1/11.8 249/234/23
ハンザイエロー10G 8.8Y 8.9/12.4 243/229/0
ハンザエロー 9Y 9/12.9 245/232/0 「完璧な黄色」と考えられており、別名ピグメントイエロー1
カドミウム・レモン 顔・塗 9.5Y 8.9/11 239/230/41 カドミウム黄の一種だが、硫化亜鉛の含有量が多いものであり、わずかに白青味を帯びる
バリウム黄 2GY 9/7.3 228/234/218 バリウムイエロー
クロム酸バリウムを指す
酸化クロム 顔・塗 2.4G 3.8/3.1 68/98/79 クロムグリーンと呼ばれる酸化クロム(III)を指す。緑色のガラス瓶はこの顔料で着色されている
エメラルド緑 顔・塗 4.3G 7.5/8.9 79/209/150 当初は花緑青というヒ素化合物を使用したが毒性が強かったため、代替品にとってかわられている
エメラルド緑 4.8G 7.3/9.9 43/206/146
グリーンレーキ 6.5G 1.9/3.4 18/53/41
ビリジアン 9.5G 3.5/6.6 0/97/78 重クロム酸カリウムないし重クロム酸アンモニウムを主成分とする
フランスで作られた顔料で別名ギネーグリン
コバルト緑(淡) 1.7BG 5.2/5.4 57/120/104 酸化コバルトと酸化亜鉛を主成分とする緑色
ライトコバルトグリーン
淡口コバルト緑 3.2BG 5.9/6 65/160/145
ビリジアン 顔・塗 3.4BG 4.2/7.5 0/117/106
フタロシアニン緑(塗)
フタロシアニングリーン(高)
塗・高 4.2BG 2.4/2.8 25/63/61 フタロシアニン銅を主原料としており別名ピグメントグリーン7
セルリアン(顔)
セルリアン青(塗)
顔・塗 9.2B 5.6/7.6 54/146/184 硫酸コバルトを焼成した顔料
セルリアンブルー 2.5PB 4.6/9.3 10/117/175
コバルト・ブルー 顔・塗 5.8PB 4.8/13.2 0/100/188 主原料はアルミン酸コバルト、または酸化コバルトと酸化アルミニウム
鮮やかな青色である
フタロシアニンブルー 6.4PB 1.9/5.8 28/45/85 フタロシアニン銅を主原料としており別名ピグメントブルー15:1
グンジョウ(1) 7.1PB 3.4/17.9 0/64/196
群青(塗)
グンジョウ(2)(高)
塗・高 7.3PB 2.3/15.8 24/33/150
コンジョウ 8.5PB 1.6/5.2 24/33/150
フタロシアニンブルー 9.2PB 1.6/5.9 42/34/76
バイオレットレーキ 1.4P 1.9/4.8 52/41/70 顔料においては紫色についてはバイオレットと呼ぶのが一般的
コバルト紫ノーバ 2.5P 3.3/11.5 102/56/141 ノーバとは新しいという意味のイタリア語
後掲するコバルト紫の代替顔料である
マンガン紫 4P 3.2/10.9 105/52/133 マンガンを含んだ紫色顔料である
淡口コバルト紫 顔・塗 5.6P 5.1/12.4 162/98/185 リン酸コバルトなど、コバルトを含んだ紫色の顔料に由来
コバルト紫濃口 5.7P 2.8/10.9 102/36/118
濃口コバルト紫 顔・塗 5.9P 3/10.4 106/44/121
コバルト紫淡口 6.1P 6/12 187/123/204
ミネラル紫(顔)
マンガン紫(塗)
顔・塗 5.9P 3.4/7.4 106/65/118
ガランス・ローズ(顔)
ローズマダー(塗)
顔・塗 6.7RP 5.7/10.5 209/106/140 ガランスに比べ明るい色
アリザリンレーキ(ローズ) 6.8RP 4.9/10.3 209/106/140
酸化チタン(アナターゼ) N 9.6 244/244/244 顔料において最も明るい白色
酸化チタン(ルチル) N 9.6 244/244/244
沈降性硫酸バリウム N 9.5 241/241/241
亜鉛華 6Y 9.2/0.7 234/233/224 酸化亜鉛のことで亜鉛白ともいう
ザラ紙 5Y 8.1/0.9 207/203/188 何も塗っていないわら半紙の表面色であり、顔料ではないが参考用に用意されたものと思われる
鉄黒 N 2.4 58/58/58 四酸化三鉄のこと
カーボンブラック N 1.9 47/47/47 炭素系の顔料でありゴムタイヤの着色にも用いられる

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最終更新:2023年07月09日 20:21