パンドン

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パンドン - (2011/04/07 (木) 17:34:04) の編集履歴(バックアップ)


「…行こう!…地球は我々人類、自らの手で、守りぬかなければならないんだ!」


ウルトラセブン』最終話の第48話、第49話「史上最大の侵略(前編・後編)」に登場した怪獣
別名「双頭怪獣」。身長は40メートル、体重は1万5000トン 。
劇中では分かりにくいが、小さな目が左右の顔にちゃんと付いている。

+ 設定等(原作ネタバレ)
地球侵略を企むゴース星人*1が連れてきた怪獣。左右のくちばし状の口から吐く高熱火炎が武器。
エメリウム光線が届かず途中で止まってしまうほどエネルギー不足のセブンを苦しめて側頭部へのフックで
ダンになっても残るほどの重傷を与えるが、起死回生の手持ちアイスラッガーによる斬撃で左手と右足を斬られて倒される。

後編では切断された個所を機械化した改造パンドンが登場。体重は1万7000トンに増えている。
もはや死にかけと言っても過言ではないほど衰弱したセブンを苦戦させ、アイスラッガーを右手でキャッチするという
離れ業を見せそのまま投げ返そうとするが、宇宙ステーションV3のクラタ隊長によるウルトラ史に残る名アシストで
投げ返すタイミングを狂わされセブンに余裕を与えてしまい、投げ返したアイスラッガーを操られて首を切り落とされ倒された。

「改造」と名がついているが、実際には単に義手と義足を着けただけで、しかも満足に動かせていない。
恐らく、とりあえず動かせる程度に修繕(というか治療?)しただけだと思われる。
一応アイスラッガーをキャッチできるくらいの頑丈さは手に入れているが、キャッチしたのは生身の右手だったりする。

シリーズ前作のラスボス怪獣と違って目立った武器も特殊能力も持たない上に、
戦った時のセブンが過労で死ぬ寸前のような状態であったため、セブンが万全だったなら
すぐに倒せた怪獣だとか言われている。
しかし、一峰大二の描いた漫画版ではセブンのあらゆる攻撃による傷を瞬時に回復するという
ラスボスの怪獣に相応しい能力を持っていた。

初期のデザインでは、首が枝状に二つに分かれ、その先に顔が二つ付いているといったデザインだったが
ラスボスとしての風格が足りないと判断され、最終的には現在の赤トンカツになった。

尚、劇中では一切名前を呼ばれておらず本に載せる際に「ンドン」という名前が設定されたが、
誤植で「ンドン」になってしまい、それがそのまま公式設定になったという逸話がある。

ネオパンドン          キングパンドン

平成ウルトラセブンの最終作『“EVOLUTION”5部作』では、この初期デザインを元にした「ネオパンドン」が登場。
こちらの別名は「双頭合成獣」。身長:60メートル、体重:6万4千トン。
初代パンドンの遺伝子から作られた怪獣で、一度は半殺しにされパンドンにトラウマを持つ対セブン用に
黒幕であるガルト星人が投入した。
初代と同じように双頭から炎を吐き、アイスラッガーを受け止める反射神経と頑丈さを持つ。
狙い通りセブンを苦しめるも、悪意に反応してパンドンの戦闘能力を増幅させるコントローラーが
悪意を持たない生命体の手に渡ったことで大幅に弱体化し、その隙を突かれ新技であるウルトラクロスアタッカーで倒された。

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、同じく初期デザインが元の「キングパンドン」が登場する。
身長:63メートル、体重:6万8千トン。こちらの別名は初代と同じ「双頭怪獣」。
ぱっと見はネオパンドンと同じように見えるのだが、顔やトゲの数などが若干違っている。
スーパーヒッポリト星人によって『超8兄弟』世界の横浜に送り込まれ、本来の世界からこの世界に渡っていた
ウルトラマンメビウスと交戦。口から吐く火炎弾と光線の猛烈な弾幕で激闘を繰り広げ敗れるが、
その目的はスーパーヒッポリト星人がメビウスをヒッポリトカプセルでブロンズ像にするための囮であり、
本来の目的自体は完遂した。

余談だがキングパンドンが現れた時、ダイゴはほぼ即座にその怪獣がパンドンだと見抜いていた。
明らかにあの赤トンカツと似てないのになぜ分かったのかは不明である。あれか、体か?
もしくは『超8兄弟』の世界のウルトラセブンでは、パンドンは赤トンカツじゃなくこっちだったか。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ウルトラマンベリアルに操られる怪獣の一体として
キングパンドンが登場。セブンとも戦いを繰り広げたが、最期はウルトラマンゼロに倒された。
なお、初代パンドンやネオパンドンも百体怪獣ベリュドラを構成する怪獣の一体として姿が確認できる。

漫画『ウルトラ忍法帖』の作者、御堂カズヒコ氏のお気に入り怪獣である。
ちなみに『ウルトラセブン』の主題歌中に「倒せ 火を吐く大怪獣」というのがあるが、
実際に作中に出てきた「怪獣」の中で火を吐くのはこいつだけだったりする。

+ ゲーム作品におけるパンドン
SFCのゲームで終盤にパンドン、改造パンドンと連続して登場。得意の火炎攻撃でプレイヤーを苦しめる。
ゲームをクリアすると、対戦でパンドンと改造パンドンが使えるようになる。(2P側が改造)
対戦時は火炎の性能の高さもさることながら、投げが入ると即死(!)なのが恐ろしい。
まぁ、COM時は投げてこないので一安心ではあるのだが。
COM同士を戦わせる裏技を利用して行われたこのトーナメント(MUGENではない)でも
最終ボスに相応しい強さを見せつけてくれる。
ちなみに第2回、第3回もあるが、そちらではギエロン星獣がパンドンを打ち破り2連覇を果たしている。


MUGENにおけるパンドン

MUGENでは多くの怪獣キャラを作っている這い寄る混沌氏とmuu氏によって、それぞれ作成された。
なお、改造パンドンを作成した這い寄る混沌氏は「改造前のパンドンは作らない」とコメントしており、
それを受けてmuu氏が通常版のパンドンを作成したという経緯がある。

這い寄る混沌氏制作・改造パンドン

這い寄る混沌氏が作成した、SFC版『ウルトラセブン』仕様の改造パンドン。
08年7月31日に更新され、AI搭載や音声のリアルタイム化の他、
BGMがシューマンの「ピアノ協奏曲 イ短調 第1楽章」になるというセブンファン感涙のキャラになった。
また、KOされるとよろよろと二歩進んでばったり前に倒れるというわかる人にしかわからない芸コマな演出もある。
また、セブンから奪った物らしいアイスラッガーを取り出して斬りつけたり投げたりするが、ツッコミをしてはならない。

射程の長い中段火炎と下段に放つナパーム火炎を交互に使い、ゲージが溜まるとアイスラッガーを投擲してくる。
ナパーム火炎は地面に接触した瞬間に燃え広がり、その炎が設置攻撃として嫌らしく攻め立ててくる。
ガードが固い相手や当身を持つ相手にも非常に有効である。特にタッグにおいては絶大な効果を発揮するだろう。
その後の更新ではナパーム火炎の攻撃範囲が広がるなどの強化が行われている。
氏勢作の怪獣には及ばないが、中々の強さの怪獣である。

双頭怪獣は3:40頃から

muu氏制作・パンドン FEアレンジ

こちらはmuu氏が作成した、SFC版『ウルトラセブン』の通常版パンドンをアレンジしたキャラ。
muu氏が作成した他の怪獣同様、格闘ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution』仕様のアレンジとなっている。
混沌氏の改造パンドンと同じく中段火炎とナパーム火炎を持つほか、使用後に火炎攻撃の範囲が広がる
強化技「双頭の力」などが実装されている。

出場大会

【パンドン】
【改造パンドン】

出演ストーリー



*1
ゴース星人が劇中で喋っている言語は、実は役者が吹き込んだ音声を早回しにしたものであり、
スローで再生してみると何と言っているのかおおよそ分かったりする。以下はその検証動画。

それにしても「親分」だの「殴り込み」だの……なんなんだこの宇宙人