「ザ・ワールドッ!時よ止まれッ!!!」
漫画『
ジョジョの奇妙な冒険』第1部、第3部に登場するキャラクター、
DIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」の特殊能力。
自身以外の全ての「時」を止めてしまう。通称「時止め」。
空条承太郎のスタンド「星の白金(スター・プラチナ)」もDIOとの決戦中にこの能力に目覚める。
詳しい能力説明についてはDIOの項目を参照のこと。
カプコン製作による格闘ゲーム版『
ジョジョの奇妙な冒険』のDIOにもスーパーコンボとして実装されている。
その際は「停止中の相手は殴っても吹っ飛ばない」「自分の放ったナイフが目前で止まる」など、格闘ゲームの要素を織り交ぜながらも「らしい」仕様になっており評価は高い。
時を止めるので当然ながらタイマーも止まる。
有用な使用方法としては、足払いなどでスタンドクラッシュさせつつダウンさせて確実に発動させ、
「
チェックメイトだッ?」で相手の目の前にナイフを設置し、飛んでいる相手を「
ロードローラーだッ」で叩き落とせば、
時間停止補正のかからないナイフが刺さるので大ダメージが狙える。
しかしながら、ゲージ消費が多い、発生が遅い、
時間停止中は攻撃力半減など、
様々な欠点を持つが故に使いどころの難しい、いわゆる
魅せ技になっている。
ちなみに「時止め」を発動させつつKOすると、次のラウンドが開幕した直後に相手が即死するというバグも存在する。
こいつはヒデー!バグの匂いがぷんぷんするぜ!カプコンさん早く修正しちまいな!
邪悪の化身ディオ?の「時よ止まれッ!」は
基本的に
DIOのものと同じだが、
発動条件がゆるく発生が若干早い。
またカットインが出ないこともあり少し出しやすくはなっている。
使い方としては、「なじむぞッ!」を当てるだけで安全に発動できるので、
その後はDIOと同じく「スロゥナイフス」で解除後のダメージを狙うか、
強攻撃と「WORLD21」でひたすらぶん殴るか、の二択がある。
「そして時は動き出す……」
「スタープラチナ・ザ・ワールド!時は止まる。」
ゲームでは
空条承太郎も、ほぼ同性能の「スタープラチナ・ザ・ワールド」を持っている。
DIOのものに比べると、
発生がやや早い(その差約20F)。
だが、飛び道具が無いので時間停止補正がかかるのを覚悟で殴るしかない。
実際他の超必殺技や
タンデムにゲージを回したほうが効率が良い。
また、相手が時間停止中の場合に限りゲージ量に関わらず発動可能。所謂『時止め返し』。
これはDIOや
邪ディオ?も同様に可能。
「おれが時を止めた…9秒の時点でな…」
+
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参考:時止め性能比較 |
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暗転前 |
暗転後 |
硬直 |
必要ゲージ |
停止時間 |
DIO |
(Soff) |
9F |
89F |
61F |
3本以上 |
ゲージ数×52F |
(Son) |
9F |
89F |
49F |
承太郎 |
(Soff) |
6F |
67F |
40F |
(Son) |
11F |
67F |
26F |
邪DIO |
88F |
37F |
2本以上 |
|
ちなみに、格闘ゲームにおいての「時を止めて一方的に攻撃できる技」の初出は
タイトーの超能力格闘『サイキックフォース』に登場する時間使いリチャード・ウォンの超能力技「完全な世界」と思われる。
時期的には漫画ジョジョ3部以降、ゲーム版ジョジョ以前で、技名からも分かるように、正面から『ザ・ワールド』オマージュ。
出が遅く全ゲージ投入、画面がモノクロ反転して相手を短時間だけ完全な無防備状態に、相手の選択肢は出がかりを潰すor
追撃がなるべく安い位置に逃げ込む、といった『世界』のゲーム的な解釈・駆け引きはこの時点で完成されていた。
MUGENでは
しかしプレイヤー操作であればダウン時間を短縮しないでずっと寝ていれば時止め中の攻撃を回避できる上に、
ダウン時間の短いキャラなら起き上がりに
阿修羅閃空などの無敵技を使用することで、
時止め中や場合によっては時止め解除後の攻撃まで回避することができる。
時止め発動時本体は無防備なので発生が早い+高速な突進技または飛び道具を持つキャラなら時を止められる寸前に割り込むことも可能。
原作では成功すれば相手の無敵が切れるが、MUGENでは相手側の協力が必要なため不可能。
また、悪咲3号氏製の
DIO、
ハイDIO、
邪悪の化身ディオ?、
空条承太郎は『時の止まった世界への入門』を実装している。
misobon-ism氏のAIも条件が揃えば狙ってくる。
そしてどういうわけか、時止めができるキャラでないのにも関わらず止まった世界へ入門してくる場合も……
性能はともかく非常にインパクトの高い技であることや、使用するDIOの人気も相まって他の格闘ゲーム(同人含む)やMUGENでは数多くパロディされている。
「時間停止技」比較
使用者 |
技名 |
コスト |
停止時間 |
長森瑞佳 |
永遠の詩 |
ゲージ3本(体力33%以下) |
6.7秒 |
十六夜咲夜(萃夢想) |
時符「プライベートスクウェア」 |
ゲージ1本(宣言中) |
{(残霊力%-1)÷48}秒 |
「咲夜の世界」 |
{(残霊力%-1)÷30}秒 |
アヌトゥパーダ |
本不生の意 |
ゲージ全消費(AF展開中) |
|
十六夜咲夜(緋想天) |
「咲夜の世界」 |
ゲージ5本 |
約4.6秒 |
チャン・コーハン |
鉄球大世界 |
体力一定値以下でゲージ3本 |
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+
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それぞれの詳しい解説 |
- 長森瑞佳の「永遠の詩」
- やはり発生が遅い。画面内のすべての音符が爆発する効果付き。
- 時間停止中は強攻撃と「スラッシュ&プロローグ」で殴るのが良さそう。
- 解除後に相手を吹き飛ばす判定(攻撃力は無い)が出る。
- 十六夜咲夜(萃夢想)の「プライベートスクウェア」
- 他の時間停止技とは性質が大きく異なる。発生が早く消費ゲージも少ないが、
- 時間停止中に使える技がナイフ設置と移動技のみになってしまう。
- 霊力が残り1%になると効果が切れ、ナイフに攻撃判定が出て飛び始める。
- ナイフの設置はいずれも5本でパターンは5つ。
- 威力こそ低いが補正率は良く、受身不能時間もそこそこ長いため解除後の追撃で大ダメージを狙える。
- 発動さえしてしまえばこちらのターンになるため、相手の行動を大きく抑制することが
- できる作中でも随一の凶悪な技。
- 十六夜咲夜(萃夢想)の「咲夜の世界」
- 基本的な性質は「プライベートスクウェア」と同じだが、停止時間が長い。
- しゃがみ以外のナイフ設置本数が5本から8本に増えたことにより、
- 与えられるダメージの期待値も大きく上がっている。
- アヌトゥパーダ(時のアルカナ)の「本不生の意」
- 発生の遅さはここでも変わらず。時間停止中は攻撃力が20%ダウン。
- 使いどころはほとんど無い。相手を打ち上げた後ならあるいは……。
- 十六夜咲夜(緋想天)の「咲夜の世界」
- こちらは普通の時止め。やはり発生が遅いが、時間停止中の攻撃力補正が無い。
- しかし停止時間が短いため与えられるダメージがゲージ消費のわりに安く、やはりロマン技。
- また、時間停止中でも相手はガード可能。
- だが、発動してしまえば相手が無敵技を使ってない限り確実にダメージが取れるので、
- 相手の残り体力が少ない時のダメ押しに使える。
- 咲夜ブランドーの「ザ・ワールド(時は止まる)」
- 必要ゲージ数が多く停止時間がやや短いが、空中でも出せるのが強み。
- そのほかはDIOの「時よ止まれッ!」とほとんど変わらない。
- ナイフと「ロードローラーだッ」の連携もしっかり受け継いでいる。
- 咲夜ブランドーの「ザ・ワールド(時よ止まれッ!)」
- 発生が非常に早い。というか一瞬。デフォルトでは封印されている。
- それ以外の点は「ザ・ワールド(時は止まる)」と同じ?
- 神月かりんの「KARINの世界!」
- 如月銃駆氏製作のかりんが使用。発生はやや早め?
- おまけに時間停止中の補正がほとんど無い。強い。
- ロールの「タイムストッパー」
- 伊吹川氏製作のロールが使用。元ネタはやはり『ロックマン2』。
- 補正がかからないどころか、驚きの攻撃力2.8倍!恐ろしい子。
- 吸血鬼シオンの「ザ・ワールド」
- レイス氏製作のアレンジ版がアークドライブとして使用する。
- 元ネタは『東方紅魔郷』の十六夜咲夜。AAD版は発生までの時間が半分に。時間停止中は攻撃力が若干上昇する?
- 真・黄龍の「十一言神咒(ゲオンノカジリ)」
- 参号氏製作の黄龍のEXキャラクターが使用する。
- 補正が甘いのか何なのか、時止め中に「空ヲ貫ク丹塗ノ矢」を連発しまくって、凄まじいダメージを叩き出すときがある。
- 仮面ライダーカブトの「クロックアップ」
- qzak氏製作の仮面ライダーカブトが使用する。
- クロックアップを発動するとゲージを全て使ってしまうため、 劇中のようにクロックアップ中にライダーキックを出せない
ただし、某氏のパッチを適用すると可能になる(その場合、厳密には時止め技ではなくなってしまうのだが…原作準拠ではある)
- シャドウ・ザ・ヘッジホッグの「カオスコントロール」
- ABAB氏製作のシャドウ・ザ・ヘッジホッグが使用する。
- 出がこの系統の技にしては速いため、起死回生や切り札、最後のとどめに使える。空中でも発動可能。
- 全ゲージ消費技で、3ゲージで4割程度持っていける。
- 終了直前に腕を組んで行動不能になるため、それまでにどれだけ相手をボコれるかが勝負。
- なお、カオススピアーC(ホーミング付き連射スピアー)を使って解除直後に相手を嵌め殺す、という事も出来る。
- 16連射ホーミングスピアーを至近距離で撃つとえらい事に・・・
- 付属AIは接近されるとこの技を使わない。但し、その代わりにカオスブラストで削りを狙いに行くので、
- キャラや状況によってはわざとCCを食らった方がいい、という事態もあるかもしれない。
- D4霊夢の「挑発(時を止める)」
- ゆっくりしたメイド長を呼び出して時を止める。
- 発動速度は比較的普通だが、なんとノーゲージで使用可能。
- しかし、時止め中は全ボタンが挑発しかできないようになるので攻撃技は一切使用不可。
- 終わるまでに挑発し続けることで、ゲージを増やす為だけの技である。
- あと、別に呼び出したまりさが画面内にいるときに時が止まった場合、挑発の内容が一部変化する。
- リヒター・ベルモンドの「懐中時計」
- ライグ・ギラル氏のリヒター・ベルモンドが使用する。元ネタは『悪魔城ドラキュラ』にあるアイテムの一つ。
- ハートという特殊ゲージを8個使用して発動するが発生が一瞬で補正も無いとかなりの高性能。
- タックルなどの体術をうまく使うと3~4割近くのダメージを与える事が出来る。
- また、ハートが多ければサウザンドエッジ(40本以上のナイフを連続で投げる技)で直接当てることも可能。
- 2回当てると6割という時止めにしては凄いダメージを叩き出すが、
- 「時止め中にナイフを設置して解除直後に相手を嵌め殺す」方法だと40本以上投げたのに6ヒットしかしないという悲しい状況が起こってしまうため近づいて直接当てる方が無難である。
- ちなみに、同作者のラルフ・C・ベルモンドも使用可能で、コストがゲージ半消費になっている。
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