グリーンアロー

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グリーンアロー - (2022/04/30 (土) 16:34:42) の編集履歴(バックアップ)










 "You have failed this city."

 (お前は街を汚した。)

+ 日本語吹替声優
加瀬康之
『ヤング・スーパーマン』
山野井仁
『ザ・バットマン』『ヤング・ジャスティス』
内田夕夜
『バットマン:ブレイブ&ボールド』
日野聡
『アローバース』
青木強
『インジャスティス:神々の激突』

アメリカのDCコミックに登場するヒーロー。初出は1941年の『MORE FUN COMICS #73』。

本名はオリバー・クイーン。身長180.3cm。体重84kg。
大富豪であったが、ある時遭難して南の島に漂着する。
そのままでは飢え死にしてしまうため、食料を得るために必死になって弓矢を練習した結果、驚くほど弓矢の扱いが上達した。
本国へと帰った後は、獲得した弓の腕と自分の財力を生かして戦う事を決意。
緑の帽子と服を身に纏い、ヒーロー「グリーンアロー」となった。

外見と武器からして、モデルはロビンフッドと思われる。
彼の性格もそれに近く、理想や正義をあまり語りたがらない面を持つ。
かなりの皮肉屋であり、人脈は広いもののあまり信用されていない。
彼としてもそれはお互い様であり、ジャスティスリーグに勧誘された際も否定的な見方をしていた
(結局参加する事になり、長い付き合いになったが)。
どちらかというと、バットマンのようなヴィジランテ(自警団員)に近い。
なおバットマンに対しては境遇が近いのもあってか「バッツ」と呼ぶなどかなり気安く接している他、
クエスチョンとも仲が良く、アニメ版では共闘したり、『ダークナイト・ストライクス・アゲイン』では政治談議を行ったりしていた。
また、「ブラックキャナリー(2代目)」ことダイナ・ローレル・ランスとは恋人同士であり、後に結婚している。

同じ色繋がりでも、宇宙の平和を守る組織に属するグリーンランタンことハル・ジョーダンとは立場も性格も正反対であり、
時として意見が対立する時もあるのだが、かつてある事件をきっかけに、
自分達が生まれた国の現状を知る為に、共にアメリカ大陸を旅して回った時期があり、その過程を通して親友同士となっていった。
この一連のエピソードは麻薬や人種差別など「アメコミで本格的に社会問題を扱った作品」として好評を博し、
双方の人気と知名度を上げるに至った。
後にハルがヴィラン「パララックス」と化し、宇宙を一から作り直そうとした際に、オリバーが止めるように説得するもパララックスはこれを拒否。
最終的に、宇宙を救うためとはいえ、かつての親友を矢で撃ち倒してしまった時にはかなりのショックを受けていた。
それからお互い紆余曲折を経て、ハルが復活してからは元の良好な関係に戻っている模様である。
ちなみに、オリバーがアメコミキャラの例に漏れず死亡した際、復活させたのも(パララックス時代の)ハルであった。

ヒーローとしての能力は、「弓矢の扱いに長けている」。それだけである。
大富豪なため財力も持っていたが、途中で破産してしまった。
そして『ダークナイト・リターンズ』では共産主義者に。なんてこった。緑色なのにアカとはこれいかに。
ビーも撃てないし、テレパシーもできない。それどころか、さえ飛べない。
パワーも、スピードも、「鍛えた人間」程度である。
バットマンのような超発明も持っていないので、ヒーローの中でも能力的には最弱の部類に入る。
ただそれでも、ワイヤーや爆弾の付いた矢を発射しつつ、知恵を活かした立ち回りを見せる事も。
また確かにスーパーパワーを持つヴィランに対し分が悪いとは言え、弓の技量自体は尋常ではない。
アニメ『ジャスティスリーグ』などでもその腕前は健在であり、
敵のマシンガンを跳躍でかわしつつ、その間に狙いをつけて正確に敵の武器を射抜いたり、
巨大ロボットの火炎放射を掻い潜りながら起死回生の攻撃を命中させるなど、
度胸とここ一番の底力は決してスーパーパワーを持つヒーローに劣らない。
『ダークナイト・リターンズ』では仲違いしたスーパーマンに対し、バットマンと連携した上ではあるが、
クリプトナイト製の矢を用いてスーパーマンを圧倒するなどの活躍を見せた。
皮肉屋のバットマンをして人類史上最高の射手と言わしめた技量は伊達ではないのだ。


上記の動画はグリーンアローの活躍を描いた短編アニメ。
彼のヒーローとしての能力や特徴が大体掴めるだろう。
このアニメ自体中々の良作で、絵柄もそこまで所謂アメコミ的なものでは無いので、
一度見てみる事をオススメする。

そして、彼の性格を一番良く表しているのが『グリーンランタン/グリーンアロー』であろう。
前述の通り、グリーンアローはグリーン・ランタンと共に、アメリカ合衆国を巡る事になるのだが…
+ その発端というのは…………
いつものようにパトロールを行なっていたグリーンランタン、ハル・ジョーダンは、
暴行を受けている一人の中年男性を救出するが、周囲の市民からはブーイングを浴びせられてしまう。
その場に居合わせたグリーンアローは、その男がマンションの住民を立ち退かせる為、
法に触れない範囲での嫌がらせを日々積み重ねてきた悪党なのだと語る。

「彼は法を犯していない」「やるべき事をしただけだ」というハルだが、
「いろんな肌の異星人を助けたようだが、黒い肌の人間について考えた事はあるか?」という問いに答えられず、
苦悩の末、グリーンアローと共に男を追いかけ、彼を懲らしめる。

だが、「善良な市民」への個人的制裁は、グリーンランタンコーズの規律に反している。
ハル・ジョーダンに罰を与えようとするガーディアンを前にして、
ただの人間でしかないグリーンアロー、オリバー・クインは叫んだ。

「お前……てめえの星に居座って偉そうに指図してやがるがよ……」
「社会の危機にお前らに何ができる?」
「お前らに人間の何がわかるってんだ!」

「……私は、どうすれば良い?」

「簡単なこったぜ、てめえで体験すりゃいいのさ!」

「自分の目と耳でな!」

かくしてグリーンアローとグリーン・ランタンは、人間に化けたガーディアンを連れてアメリカを旅する事になる。
ただの人間が、宇宙を守護する神の如き存在に啖呵を叩き付けた。

これがグリーンアローというヒーローの、オリバー・クイーンという男の「格好良さ」なのだ。

また、2012年からは実写ドラマ『ARROW』が放送されている。
演じるはスティーヴン・アメル氏。
当初の呼び名は「フード野郎」「フードの男」だったがシーズン2から「アロー」と呼ばれ、
シーズン4からは以前とは別人という体裁でとうとう「グリーンアロー」となった。
舞台は現代になっており、当初はリアル寄りの世界観だったがシーズン2から超常的な能力が登場し始め、
そしてバリー・アレンの登場を皮切りとして、本作を中心とした実写化DC世界『アローバース』が展開されるようになった。

+ 余談
最初期のグリーンアローには髭が無く、またキャラ設定も富豪だったり、
少年のサイドキックを連れている他に専用の装甲車や飛行機を所持しているなど、バットマンとかなりキャラが被っていた。
そのせいか他のヒーローの中でもあまり目立った存在ではなかったようである
後に外見や性格が変化し、破産して無一文になったのはテコ入れの意味合いもあったと思われる。
『バットマン:ブレイブ&ボールド』というアニメでは、初期の設定を素にした髭無し姿で登場。
キャラ被りを逆手に取ってバットマンの好敵手という立ち位置で準レギュラー出演している。
なお、サイドキックのスピーディもアニメ「ティーン・タイタンズ」でロビンのライバルのような登場の仕方をして、
ついでにビーストボーイに「クローンじゃないの」とか言われたり、ドミノマスクが被ってるせいでロビンと間違えられ、
あまつさえ「なんでそんなダサい服着てるの」とまで言われキレかける一幕もあったりした。


MUGENにおけるグリーンアロー

ZVitor氏の製作したグリーンアローが存在する。
格闘戦の他、ワイヤーや爆弾を駆使しての戦いも見せる。意外と攻撃力が高いため、そこそこの強さを持つ。
ただ牽制として使う飛び道具「ノーマルアロー」の打点が高すぎるのか、しゃがみであっさり避けられる場合が多い上、
グリーンアローより少しでも背の低い相手だと立ち状態にすら当たらない場合もある。
人操作ならしゃがみ攻撃で対処するなりできるのだが、AIは当たらないノーマルアローを連射し続けるため、ちびキャラに対して詰む事もしばしば。

また、同氏によるバージョン2も公開されている。
旧版が頭巾だったのに対して、こちらでは羽帽子になっている。
技構成も大体一緒だが、特定の相手に対して効果が大きくなる「ウィークポイントアロー」を使用可能。
炎、音、クリプトナイトなど様々な矢を放ってくれる他、名前ファイルをいじる事で対応キャラの追加ができる。
更にしゃがみながら撃つ・ジャンプして斜め下へ撃つ等の動作が増えたため、
少なくとも背の低いキャラに攻撃を当てられない、という事態は無くなった模様。
それでも接近戦の得意な相手に懐へ潜りこまれてしまうと苦戦しがちである。
ちなみに、高速で矢を連射する超必殺技「クイックショット」は、
Buyog氏製作のハルとタッグを組んだ時のみ性能が変化する。
放った矢の周囲にパワーリングで複製した矢が追加され、一度に5本ずつ発射されるようになり、攻撃範囲が広くなっている。
相方が先に倒れてもちゃんと継続するので、そこは安心である。

この他、Mr.Giang氏によるMUGEN1.0以降専用の改変版も公開されている。
現在は氏のMUGEN活動引退に伴い公開先のファイルは削除されているが、
氏の許可を得た有志の手によってMediaFireに転載されており、ギルドなどからジャンプが可能。
また、UnoShe氏の「Uno Tag System」に対応している。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンク有り)

"I won't let anyone else get hurt in this city because of me."

(この街で誰かが俺のせいで傷つくのは、もうたくさんだ)

出場大会

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