ゴルゴ13


「用件を聞こう……」

+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
新田昌玄
1971年アニメ版
瑳川哲朗
1983年アニメ映画版
玄田哲章
『~QUEEN BEE~』
舘ひろし
2008年アニメ版、外務省『ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル』
小川真司
ストップモーション・バージョン
佐々木功(ささきいさお)
Daiwa『ASTRON & SPECTRON』CM
津嘉山正種
『VIRTUAL SOUND MOVIE』
中村秀利
NHK『探検バクモン』ゴルゴ13の秘密基地に潜入せよ!(完結編)
若本規夫
『戦国大戦 - 1615 大坂燃ゆ、世は夢の如く-』
大塚明夫
SANKYO『パチンコ・フィーバーゴルゴ13』『パチスロ・ゴルゴ13』
有元勇輝
SANKYO『Pフィーバーゴルゴ13 疾風ver.』
中田譲治
JT『スーシャルディスタンスキャンペーン』『ゴルゴと大悟ルゴ』CM

1968年から未だに連載が続いている、さいとう・たかを氏の化け物漫画『ゴルゴ13』の主人公。
どんな依頼でもほぼ100%成功させる裏社会の天才スナイパー。
「ゴルゴ13」はコードネームであり、本名はおろか年齢・国籍全て不明の謎の男である。

実写映画では高倉健氏(映画1作目)、千葉真一氏(映画2作目)が演じている。
ちなみに高倉健氏は、連載当初の容姿モデルだったという。

+ 命の危険があるため極秘事項とする

プロフィール

コードネーム: ゴルゴ13
身長・体重:182cm・80kg(共に推定)
本名:不明 デューク・東郷と自称する事が多く、互いに強い信頼関係にある人物もこの名前で呼ぶ事が多い(でなければ単に「ゴルゴ13」)が、
                      これもあくまで偽名の一つにすぎない。

年齢:不明 初期設定では1935年生まれ(1936年生まれのさいとう氏の1歳上)だが、とっくの昔にこの設定は消滅していると思われる。
                      と思われたがファネットとの関係でまさかの再登場を果たす

国籍:不明
血液型:A型
人種:不明 外見から日本人。日露混血、日ユ混血という説もある。
利き腕:基本的には右利きだが、左腕も使えるので実質両利き。

要人暗殺、破壊活動など世界中のありとあらゆる依頼を善悪関係なく引き受けるスナイパー。
各国の権力者、軍事・警察関係者、大手企業の上層部や、
裏社会、同業者の人間には名が通っているが、一般には存在を知られていない。
基本的に存在を知った者、知ろうとする者は抹消する。
各国の要人も彼を頼りにしているので、国ぐるみで証拠隠滅に協力する事すらある。
逮捕された事もあったが、国からの圧力により、すぐに無罪放免されている。

ビジネスライクな姿勢を重んじ、感情を一切表に出さず、無駄な会話も一切しない機械のような人間
(ただし、初期のゴルゴは感情を顔に出す事も多かったし、1コマ埋め尽くすほど大きなフキダシで長々と喋る事もあった)。
職業柄、他者とは全く関わらないが、仕事のために有益となると判断した場合などは行動を共にする。
また、何らかの形で自分のために尽力してくれた相手には、ゴルゴも力を尽くして報いる。
特に依頼とは無関係でありながら、自分の命を救ってくれた者に対する恩義の強さは並々ならぬものがある。

「あんたの目的など俺には興味のない事だが……
 あんたは危険を冒して俺を救った……
 借りは返す……俺に、出来る事があれば、いつでも呼んでくれ……」

ゴルゴは、この会話から15年後、亡き恩人の妻の頼みに応じて、恩返しを行っている。
この頼みは狙撃依頼ではないので本来ゴルゴの領分ではないはずだが、文句一つ言わずに二つ返事かつ
異様なほど丁寧な口調で引き受け、完遂している。彼の義理堅さが窺えるエピソードである。

「ドクター・ノイマンは……十五年前に私の命を救ってくれたのです……
 その時にお約束したのですよ、“私に出来ることがあったら、いつでも呼んでくれ”と……」

他にも、自分の命を救ったシスターが亡くなった際に多額の寄付を行ったエピソードもある。
命の恩人やその関係者が依頼のターゲットになった際は躊躇わずに射殺しているが、
その場合も恩人自身がある種の覚悟を持っている人物だったり、ゴルゴ自身が何らかの義理を通す場合が多い。
たまに依頼人の覚悟に敬意を表した行動を取る事もあり、そんな人間的な一面もゴルゴの魅力と言える。
また、たまたま巻き込んだ無関係の人間に後で匿名で弁償をしたり、
依頼人の嘘により殺害してしまった罪の無い一般人の関係者へのフォローを行ったりした事もある。
時限爆弾を受け取ってしまった時は非常に焦った様子でそれを放り捨てようとするも、放り捨てようとした先に
大勢の人々(後述の様な子供ではない)がいるのを見て捨てるのを諦め、
巻き添えにするを避けるために出来るだけ遠くへ逃げようとしていた(実は爆弾ではなかったが)。
このように誤解される事が多いが、ゴルゴは無益な殺生は一切しない(少しでも利害があったら躊躇い無く殺すが)。
トレーニングでランニングをしている時に、足元に落ちていた鳥の卵を、
足を挫く危険を犯してまで敢えて踏まないように避けた事があったり
(ただし逆に、その卵を樹上の巣に戻してやるという事もしない)、
「ハトのレースで、あるハトの入賞を阻止してくれ」という依頼に対し、ハトを射殺するのではなく、
識別環を破壊する(それがないとレースで失格となるため)という方法を取った事もある。
また、子供に対しては異様に優しい事が多く、はした金同然の金額で依頼を受けたり、
同じボートに乗り合わせた子供に対し「俺の後ろに立たない方がいい、殺したくなるんでな」と、
優しく諭している(大人なら問答無用で殴り殺しているため)。
暗示を受けて鎌で襲いかかってきた子供達には、拳や脚などでなく平手で払いのけて対処していた。
初めて子供を手にかけた話では幼女に銃口を向けられ眉間を撃ち抜いて殺害している。
他にもゴルゴの性格を示すエピソードとして、生活苦から傭兵になった少年が母親に仕事を辞めるよう説得され、
「これで良いんでしょうか」と、教官であるゴルゴに助言を求めた際には、
「男はどんな道であれ、状況がどうなろうと、自分の信じた道を進むしかない」と、優しく諭している。
その後、敵地に潜入して教官という偽装を解いたゴルゴに対し、その依頼遂行現場に居合わせた少年は、
「僕は傭兵として責務を果たします!」と信じた道を貫いてゴルゴに挑み、ゴルゴもまたそれに応え、彼を殺害した。
ある話ではゴルゴに護衛対象を殺されたスナイパーがゴルゴのような「悪魔」になるべく、
懺悔を聞いてくれていた神父、妻とその不倫相手、カスタム銃を作ってくれた武器屋、果ては全く無関係な人間までも、
次々と殺していくのだが、ゴルゴはその話ではそのスナイパーと狙撃対象しか殺していない。

逆に、自分が金を出して雇った人間はこき使う事が多く、
「数日で出来る」という作業を、「数時間でやれ」と言う事はざらである。
まぁ、こう言われたヤツはどいつもこいつも本当にその時間で完了させてしまうのだから大概であるが。
また、自分の事をノンフィクション小説にしようした女性にペナルティを課した際にその巻き添えを喰い、
傭兵隊長になった男に狙われた時、嘘の情報をその男に信じ込ませるといった方法を取ったが、
その際、何の罪も無い調達屋をダシに利用している。
…彼は結局前述の傭兵隊長が率いる精兵部隊に捕まり尋問されてしまい、最初は「喋ったら殺される」と、
口を閉ざしていたが、指を切り落とされ(その後の詳細については省略されているが)結局吐いてしまったらしい
(なお、その件に関しゴルゴ13が彼をどうしたかは明らかにはされていない
 むしろ、それ以前に前述の傭兵隊長の部隊に殺された可能性もある)。
尤も、デイブ・マッカートニーの様にこき使いつつも絶対の信頼を寄せている人物もいる。
デイブに関しては、ゴルゴが依頼した特殊な銃と弾丸の内、弾丸を作る事が出来なかった
(ただでさえ巨大化してしまった銃がさらに大きくなり、ゴルゴでも扱うのが不可能と判断したため。
 事実、この銃を運ぶ時のゴルゴは息を切らしている)が、特に咎める事無く
(ゴルゴは基本的に自分の身体能力を軽視した発言をされると睨みつけて黙らせるがそれすらしていない)、
「後は俺が何とかしよう」と了承している事からも、彼に対する信頼が窺える。
…この後、策を練ってちゃんとその銃だけで依頼を完遂するのだから流石である。
他にも、依頼人のツテで使った武器屋に自分の居場所を自白されてしまった際、憤る依頼人側の人物に対して、
「ヤツには家族がいた」と、その武器屋が置かれた状況と心情を推測・理解していた場面もあったり、
仕事のため自分の命を預ける事になると決めた相手なら背後から肩を叩かれても殴る事は無かったなど、
基本的に信頼に足ると本人が決めたのなら、その相手は全幅の信頼を寄せる事が殆どである。

依頼に関しては非常に忠実で、自らの課したルール、及び依頼の秘密は厳守し、依頼人が死んでも任務を完遂する。
依頼は必ず依頼人と対面した上で受けるが、受けた後には再び会わない主義。
会う時は大体依頼に裏があった時等の報復が目的だが、
ある事情から、依頼料を返金する為に「再び」依頼人に会いに行った事もある。
また、悪意からではなく・ゴルゴがある程度納得する理由があれば、依頼人がもう一度会おうとしたのに応えている
(『ファースト・スナイパー』。相手からルールに反したのを謝罪されたのを受け入れており、さらに相手の質問にもゴルゴなりに回答している)。
また、再度の依頼のために会う分には問題なく、ヒューム部長のようにお得意様とも言える依頼人もいる。
依頼人の裏切りは決して許さず、裏切られればどんな事情であれ必ず報復する。
しかし依頼側の情報収集にミスがあった時は、必ずしも報復されるとは限らない。
実例を挙げると、ある依頼では依頼元がとある人物に対する調査・情報収集を怠った為に仕事に失敗してしまったが、
特にその事に対し依頼元へペナルティを与えようとせず、結果的には依頼料返還なし→+追加料金で依頼継続といったケースもあった。
また、裏切りと依頼の遂行そのものは無関係で、例え事前に裏切られた事を知っても、
依頼そのものが嘘偽りのない依頼人の本意であれば制裁後に最後まで遂行する。
依頼人が依頼の前提で嘘をついており、更に任務完了後に会いに行った場合でも報復を受けなかったケースもあるが、
これは「嘘をついているのは標的を油断させるために徹底して情報をコントロールすべく、ゴルゴに対してもその嘘を事実であるように振舞っているから」
であってゴルゴを裏切る意図ではなく、必要のない部分では嘘をついていない事と、
任務が完了したために嘘をつく必要が無くなった事で、改めて事実を明らかにしたためである(ゴルゴも嘘をつかれていた事には気付いていた)。
依頼の二重受けはせず、先客がある場合は断る。
あくまでも受け取るのは依頼料のみで、それ以外のお金(口止め料など)は基本的には受け取らない。
料金は前払いで、スイス銀行への送金が基本。例外も幾つかある。
彼への平均的な報酬は約20万ドル(実はゴルゴから報酬額を言う事は稀である)、
しかし理由によっては無償に近い報酬で引き受ける事も。
そして極めて稀な例だが、報酬を払うほど金を所持してない少年は自らの命を依頼料の代わりとして差し出した事もあった。
総資産は不明だが、過去に依頼の妨げになるために国連へ寄付した全財産は200億ドル。
この時に限らず、ゴルゴは必要とあれば明らかに経費以上の金を簡単に使ったりする。
前述の通り、自分は口止め料を受け取らないが、他の人間に金を出す際は多額の口止め料を入れている事が多い。
なお、ボディーガードの依頼は引き受けない…が、「護衛対象を狙う人物を狙撃してくれ」という言い方なら引き受ける。
ガチでボディーガードの依頼を引き受けた事もあるが、報酬として依頼人の命(自分の手の内を知られるため)を要求している。

ゴルゴに依頼する手段は幾つかあるが、作中でしばしば描写されるものとして、
アトランタにあるアメリカ連邦刑務所に服役している終身犯マーカス・モンゴメリーに手紙を送る方法がある。
マーカスは手紙を受け取ると、ラジオの宗教番組『夕べの祈り』もしくは『宗教の時間』に「賛美歌13番」をリクエストする。
これが流されるとニューヨーク・タイムズ紙に「13年式G型(またはG13型)トラクター売りたし」という広告と連絡先が掲載され、
そこに連絡する事でゴルゴと接触出来る。
なお、「賛美歌13番」の放送キャンセルが伝えられると、依頼のキャンセルとみなされる。
ゴルゴの事を知らない人には何の事だかさっぱり分からないため、
ピンチの時にこれを利用して依頼を受けた事もある。
これ以外の依頼手段(或いは連絡手段)も大抵何らかの形で「13」が絡んでいる。
例えば国家レベルの大掛かりな緊急時の連絡手段では、人工衛星を爆破して13個の流星として落下させるという、
大掛かり過ぎるものがある。これはネット環境が押さえられてゴルゴに連絡が取れなくなった際に利用された。
この辺りの話を見る限り、インターネットでの依頼の受付もしているようだ。
また「国家機関クラスが」「どうしてもすぐに依頼の話をしたい状況で」「たまたまゴルゴの所在が掴めた」という条件が揃った際には、
「エージェントを動かして故意にゴルゴを尾行監視させ、ゴルゴ側が接触してくるのを待つ」という方法もよく描写されている。
後述のようにゴルゴは尾行や監視されるのをかなり嫌い(仕事を考えれば当然ではある)、またそれにすぐ気付く観察眼を持っているが故の方法。
この理由からの場合、まず"受ける条件を満たした依頼"である事もあって、ゴルゴ側も特にペナルティ対象とはしない
(これに限らず、「次回からはこの方法で「俺に依頼したい件がある」事を示すのはやめてほしい」と述べる事はあっても、
 ゴルゴと接触する方法について制裁の対象とした事は殆ど無い)。
ちなみにゴルゴには平均で毎秒1件は依頼が飛び込んでいるらしい(1日だと8万6件)
この内、3分の2はやり方が拙くてゴルゴの元まで届かず、届いた内の9割以上は依頼人調査の過程で却下され、
さらにこの中からゴルゴは受ける依頼を選び、年間100件前後の依頼を遂行していると推測されている。
なお、年間100件前後という事は、ゴルゴは1週間に2件は依頼をこなしている事になる
作中のゴルゴの仕事ぶりを見るといくらなんでもそれは無理だろうと言いたくなるが

ゴルゴは仕事前に女性を抱くと決めており、娼婦を呼んで楽しむ事が多い(連載が進むと自粛しているのか描写自体無くなってきている)。
ただし高飛車な女は嫌いである。この事が災いして命を狙われる事も多い。
ちなみに、日本が舞台の作品もそこそこあるのに日本人を抱いたのは2010年の第500話が初めてだったりする。
ゴルゴの子供とされる人物が3人存在する。まぁ、内1人は故人で、内1人は本当にゴルゴの子供なのか怪しいのだが。
死亡した子供とゴルゴが会う事は遂に無かったのだが、後で「自分に息子がいて、既に亡くなった」事を知ったゴルゴは、
アニメ版の同エピソードのラストにおいて、息子の墓に献花した事が暗示されている。
本当に自分の子供か怪しい少年に関しても、アニメ版では去り際に「God bless you(神の祝福をこの子に)」と呟いている。
そして最後の1人、ファネット・ゴベール(ゴルゴの子供とされる人物の中で唯一女性)はDNA配列が一致するというほぼ確定に近い情報が出ているが、
ファネットに自分の父親か問われたゴルゴはかつて行った輸血の影響でそうなっているだけで赤の他人であると語り、
これ以上自分の事を探るようなら殺すと言って立ち去っている。
尤も、その際に「養父母を大切にすることだ」とも諭している事から、これはファネットの身の安全のために自分が父である事を認めなかったとも受け取れる
(ファネットの方もゴルゴの内心を悟ってか、以降「あの方」と呼ぶようになっている)。
なお、ファネットはこの後何度か再登場した後、スピンオフ作品『Gの遺伝子 少女ファネット』の主人公に大抜擢されている。
……スピンオフの主役に抜擢された事からも分かるようにファネットもめっちゃ強い。そして相変わらずゴルゴの娘ではないかと疑われている。
なお、作者はゴルゴとファネットの関係をゴルゴが元々作者より1つ年上なのを理由に、「血の繋がりがあっても祖父と孫」とも言ってたり。
「元々」なので勿論ゴルゴもそこまで歳喰ってない可能性はあるが

身体能力は超人的であり、オリンピック選手をも軽く凌駕する。
頭の回転も早く、咄嗟に機転を利かせて任務を成功させる。

基本的にはアサルトライフルであるアーマライトM16を使用
(連載開始時には所謂ベトナムモデルと呼ばれるXM16E1。その後A1→A2と更新されている)。
何故狙撃銃ではないM16を使うかというと、元はさいとう氏の銃器に対する知識不足のためだが、
敵の多いゴルゴにとって、「自身の体格に最も合い、狙撃にも襲撃にも対応出来る」M16が一番信頼のおける武器だから、
という後付け設定がなされている。
なお、ゴルゴ世界では、アーマライトはゴルゴの愛銃だからと言う理由で人気が高いらしい。
世界で最も人を殺している銃と言われるAK-47を扱う企業が、その優位性を示すため、
M16しか持っていないゴルゴを砂埃吹き荒ぶ砂漠で、クリーニングやメンテナンスが出来ない状況を作り、
AK-47で武装した軍団に襲わせると言うエピソードまで存在する。
尤も、ゴルゴのM16は極限まで射程距離や精度を改良した世界で唯一のハイカスタムタイプである為、
普通のM16ではあそこまでの性能は出ないのだが。
M16以外にも、依頼内容ごとに最も信頼性の高い武器を選択し、その度に訓練を欠かさないため、
あらゆる武器に精通しており、常人ではとても使えないような物でも軽やかに扱う事が出来る。
狙撃方法には、ビルから落ちながら撃ったり、弾さえ曲がる強風下で撃つなど、神業的なものが多い。
中には兆弾ですら狙えない角度にいるターゲットをプールで遊ぶ女が起こす波を利用して兆弾で狙うというものまである
(この話の時にターゲットの護衛側が「水面を利用した兆弾そのものをオリンピック優勝の私でもできるかどうか…」
 という旨の発言をしている)。
平均射撃距離は600数十m。最高記録は約5000m、拳銃を抜く速さは0.17秒、
そこから発射までに0.04秒、命中率は98%~99%である。

突発的に右手が痺れて動かなくなるという症状を発する事が年に1度ほどあり、これがゴルゴ最大の弱点である。
ギラン・バレー症候群とよく似た症状ではあるものの、細部が異なるため原因不明とされている。
後の話では極度の緊張状態に身を置き続けた結果、自律神経の交感神経が異常を起こしたためとされており、
克服のために修験者(山と修行に生涯を捧げた本物)の元で断食行、滝行、崖登りなど厳しい修行を行なっている。
(ちなみにゴルゴは元々この手の精神修行には精通しており、それを活かして長期戦に持ち込んでも瞑想で精神力を研ぎ澄ませて、
 薬物で精神力を保っていた敵を倒した事もある)
これはヨガの達人のように瞑想によって交感神経を制御する術を彼らが持っているからである。
最終的には己心を捨て、山に身を委ね、菩提の境地に至った事で右手の震えを克服したようだ。
師事した修験者からは右手の震えは「心の中の不安と迷いから生じている」と言われていた。

背後に立たれるのを極度に嫌い、立たれると反射的に殴り飛ばす。
第1話でも初登場からいきなりこの行動を見せピンチに陥っている。というか、作中でこの行動が役に立った例がない。
それどころかその習性を利用され、背後に人を立たせ、そちらを攻撃している隙にもう一人が銃撃、と言う罠にかかった例もあり、
この時相手が得意がってすぐに攻撃しなかった為に命拾いしたものの、
普通に用心深い人間だったらその場ですぐに撃ち殺されていた可能性もあり、先述の症状と並ぶゴルゴの弱点と言える。
しかし、この件に関しても例外があり、ある事情で古流高度弓術を習得する為に
その道の伝承者の少女に教えを請うた際には、どうしても彼女がゴルゴの背後に回らざるを得なくなってしまった為、
その少女は服を着た全裸になって、自分が完全無防備&非武装であるという事を彼に示し、
恐る恐るその背後に立つ事に成功し、ある条件を彼に呑んで貰った上で習得させる事に成功した…というケースもあった
(なお、流石に年齢や立場の問題もあってか彼女は抱いていない。
 また、その依頼内容における習得技術の用途の関係上、ゴルゴは彼女の提示した条件をきちんと守った上に、
 その依頼の報酬を全て彼女に渡すよう依頼主に伝えている(依頼主も実際に彼女の弓の腕を見ていたので意図を察して了解した)。
いずれにせよ、殺してもおかしくない所を殴るだけに留め、しかも「おれの背後に立つな」と警告まで出すというこの行動について、
作者のさいとう氏は「無駄な死を断固拒否する心意気の表現」と語っている。

なお、依頼のために変装をする事もあるが、恐ろしく下手。バレバレです。
しかし何故かすぐバレる事は少なく、話がギリギリになってからバレる事が多い。
連載が進むとプロのメイクアーティストに頼んで完璧な変装をするようになっているが、不慮の事故でやっぱりバレる。
このメイクアーティスト、「もし正体がバレたら俺の首を賭ける」とまで嘯いていたのだが、
あくまで正体がバレた理由が不慮の事故だったためか、その後もゴルゴは同じ人物にメイクを依頼し、
「相変わらず良い腕だな」と直接称賛している
(この話は珍しくゴルゴの変装がゴルゴ本人の意図以外の理由で見破られなかった)。
また、ゴルゴ自身の変装技術も昔と比べて向上しており、侵入自体が困難な絶海の孤島に単身潜入した際には、
ゴルゴ自身のメイクで島内施設の技師に変装したが全く疑われなかった。

自他共に認める超一流のスナイパーだが、意外にも彼が言うプロになる条件とは、

「……10%の才能と20%の努力……そして、30%の臆病さ……
 残る40%は……“運”だろう……な……」

というものである。事実、ゴルゴは臆病と言えるほど事前にターゲットへの狙撃や脱出経路の準備を整え、
依頼遂行に必要な技術を習得するための努力を欠かさず、絶体絶命のピンチの際は驚異的な運で生き残っている。
この凄まじい運やカンは機械でも計測可能なほどのものらしく、
「ゴルゴを偽の依頼人と一緒に爆弾を仕掛けた観覧車に乗りこませ、即座に爆破する」という
一見回避不可能な暗殺の方法でも、あるスーパーコンピュータによると90%以上の確率で失敗するらしい。
ただし、運の比率が一番高い事に注目しがちだが、努力(20%)と臆病さ(30%)があれば運(40%)を越える事が出来る(20+30=50%)事になる。
さらには「狙撃のコツを教えて欲しい(ただし暗殺ではなくオリンピックの射撃)」と言ってきた人物(女性、やっぱり抱いてる)に対しては、
至近距離で銃を突き付けて「この恐怖を忘れるな」というアドバイスを送っている。
ここからも邪念が一切無い状態で狙撃に臨んでいる事が分かる。
なお、この人物は、このアドバイスの真意を理解してスランプから脱却しているのだが、
彼女曰く「こんな精神状態を常に保っておくと1ヶ月も持たない」との事で、ゴルゴの圧倒的な精神力が窺い知れる。
逆に言えば、前述の持病を克服したくだりもから分かるように、
それほどの精神力を持つゴルゴでさえも緊張し、不安になり、迷いながら、それを克服して戦っているという事で、彼の人間らしさを示すエピソードと言える。

実際、自分の能力を過信しているわけでもないため、ほぼ100%の依頼達成率にもかかわらず、
依頼を受諾した時は「わかった、やってみよう」と述べる。
大半のケースでは依頼人側もゴルゴの言わんとしている事を把握しているため、「100%とは言えないのか」というリアクションがされる事は稀。
「おおっ!やってくれるか ゴルゴ13!」などがよく返礼の台詞に使われる。

なお、スナイパーになる以前のゴルゴの過去に関しては全てが謎である。
どれくらい謎かというと、ゴルゴのルーツを探るエピソードが幾つもあるくらい謎。
ただ、どの話も結局若干ルーツを匂わせながらも結局「その人物は死んでいた」とか、
ゴルゴ本人にその正否を尋ねても答えないで(その後それを尋ねた相手を殺して)終わるというパターンが多い。
ただし、ルーツを調べようとした者がゴルゴに始末される事もあるが、
基本的な理由が「依頼を受けた」ためであり、ルーツを探ったという理由で消された人間は意外と少ない
(オチでルーツを探りに行ってそのまま消息不明になった身の程知らず記者はいるが)。
しかしその反面、日本人の親友とツーマンセルでゴルゴのルーツを探ろうとしたとあるアメリカ人ジャーナリストが、
その親友を失いつつも結果的にハズレを引いてしまい、別口の組織(前述の日本人の親友を殺した元凶)に捕まり殺されかけた際、
あろう事か、ゴルゴ13の手によって(あくまで「結果的に」だが)、その危機を救ってもらった事もある
(彼はその後、何度か別の話に登場している)。
ただ、ゴルゴは自分のルーツを細かく調べられるのは嫌っており、血液から彼の細かい人種を知ってしまった人物は、
ゴルゴにそれがバレて狙撃され、ゴルゴの暴露本を出そうとした女性作家もゴルゴに殺害されている
(その暴露本、かなりゴルゴのルーツに触れていたらしい)。
また、ゴルゴのルーツに迫った自分は殺されるだろうが、調査結果がYESなのかNOなのか、
せめて額の左右のどちらかを撃つ事で教えてくれと自らの狙撃を依頼した人物もいたが、
銃声を聞いて駆け付けた友人が見たものは、眉間中央を撃ち抜かれた彼の姿であった。
結局の所、ゴルゴのルーツは全く以て不明である。

「芹沢家事件」や「河豚の季節」等、多数あるルーツ関係のエピソードは基本的に異色の作品である事も多く、
“どのエピソードが一番ゴルゴのルーツだと思いますか”という読者投票すら行われた事もある。
ちなみにこれだけのゴルゴのルーツがあるのは、この作品が完全分業制で描かれている漫画で、
脚本も30名近い脚本家が入れ替わり立ち替わり描いているため、その脚本担当がそういったルーツを描いていくため、
という話もある。ちなみにこの脚本家達は本職は銀行マンであったり、商社マンであったりと、
ゴルゴ13の世界情勢をリアルに反映させるために、そういった情報の最先端で仕事をする人達が主に描いている。
さいとう・たかお氏は、この分業制では物語の全体の構成と、ゴルゴの効果音の描き込みを行っている。

また余談として、さいとう氏の頭の中には最終回の案があって、いつでも書けると語っているが、
「自分が亡くなっても誰かがゴルゴ13を続けて描いていくでしょう」と、
自分が不在でもゴルゴ13は続いていくという示唆もしている。
そして2021年8月24日にさいとう氏は逝去されたが、生前の氏の意思により、
「………だが、物語は続く。」として連載は続行される事となった。

+ ゴルゴのルーツの一つ?
朝日新聞社刊行の雑誌「AERA」のコーナー『明解現代講座 AERA13』を一冊の書籍に纏めた、
『亜江良十三の大報道』(作:さいとう・たかを+アエラ・プロ)という作品では、物語の最後にゴルゴ13と思しき人物の後ろ姿が描かれており、
また主人公の記者・亜江良十三には「国際的な暗殺者として活躍している一卵性双生児の兄が存在する」と作中で語られている。
とはいえ、これも『ゴルゴ13』本編で幾度も語られたルーツと同じく、あくまで一つの説に過ぎない。

+ 他作品との関係
ゴルゴに次いで長期連載を続けている漫画作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』においては、
「後流悟十三」「ボルボ西郷」といった、ゴルゴをモデルとした人物が登場している(同ネタキャラにしては珍しく共演話もある)。
また、同作の主人公である両津勘吉とゴルゴ13は2回ほど共演した事があり、
『こち亀』が連載1000回を迎えた際にゴルゴと両津が対談を行うという特別企画を行った事がある他、
連載30周年記念で出版した『超こち亀』に収録された秋本治×さいとう・たかをによる短編『走者の休日』においても、
フランスの空港で対面するシチュエーションが描かれている。
後者では手違いで両者の荷物が入れ替わってしまい、アサルトライフルを両津に売り飛ばされてしまった。

また、『HELLSING』のアーカードを倒せる数少ない人間とも言われている。
ヒラコーの事なので、多分ゴルゴチョップ(↓動画)で。

その他、特撮作品『超人機メタルダー』に登場する戦闘ロボット・暴魂トップガンダーは、
「ゴルゴ13に似たヒットマン」をモデルに製作された事が劇中で語られている。

そして、古参インターネットユーザーなら『ゴノレゴ』というFLASHシリーズを視聴した事のある方も多いのではないのだろうか。

+ ゴルゴ13が関与したと思われる事件の数々


「俺は…… "一人の軍隊"だ。」


MUGENにおけるゴルゴ13

日本破壊結社NHK氏によるものが存在。
フリーティケットシアター終了によるリンク切れで長らく入手不可であったが、現在はMouser氏によって代理公開されている。
1999年にナムコから発売された、スコープを覗いて狙撃するアーケード用ガンシューティングゲーム『ゴルゴ13』を意識してか、
ゴルゴ本人は画面に登場せず(イントロや決着演出には登場する為「ゴルゴを騙る偽物」でない事は示される)、
一発の銃弾で相手を狙撃するミニゲームのようなキャラとなっている。*1

MUGENにはスコープが無いので、試合開始と共に画面が真っ暗になり、スコープの狭い範囲からしか相手を確認する事が出来ないのを再現。
銃弾(見た目は飛び道具だが、投げや打撃判定の弾も出せるため飛び道具無効キャラにも対処出来る)を命中させれば一撃で倒す事が可能
ゴルゴがダメージを受ける事はないが、狙撃に失敗したり、10秒以上経過するとゴルゴの負けとなってしまう。
まさに一発勝負のキャラクターで、相手の図体の大きさがそのまま勝負の分かれ目になる
某ピンクの悪魔に当てる事が出来たら、あなたも凄腕スナイパー。

実はAIも搭載されているのだが起動条件が緩く、狙撃の腕を披露する前に自滅してしまう事が多い。
cmdファイルの記述を変え、AIを常時起動に変更すると、本来の命中率を遺憾なく発揮する(HPによると改変自由との事)。
やり方はこちらを参照
なお、オメガのように相手が「ダメージを一定化する」「一定以上のダメージを受けない」などの特殊な防御能力を備えるなど、
「当たったのに即死しない」場合ゴルゴの負けにならず「抹殺モード」に移行し、相手が死ぬまで全画面即死を垂れ流す
(外見上はじわじわ出血して死んでいくかのようにライフが減っていく感じ)。
それも効かない相手には効かないので、そうなったらいくらゴルゴでも諦める他はない。
なお、ゴルゴの即死攻撃はADS等の即死耐性を持ったキャラクターでも葬る事が可能のようだ。
また、公式で本名が不明なためか、デスノート効かないキャラの一人でもある。
プレイヤー操作

影縫氏によってAIパッチが製作されており、某MUGENスレにて2012年4月18日に公開された。
簡易無敵学習より狙撃の命中率が上がっており、即死の強化、死の宣告など性能が強化されより凶悪さを増している。

2017年10月には(笑)氏による強化改変版が公開された。
氏のキャラが大暴れした&隔離的な意味で不正しかなかったと自他共に認める 某動画 のゴルゴに近い仕様。
基本性能は10秒経過で自動発砲、若干の耐性付与と大して変わらないが特筆すべきは狙撃の性能。
といっても性能は単純で、狙撃が当たったら%n直死で射殺、当たらなかったor耐えられたら%nで自殺というもの。銃で撃たれたら人は死ぬ。
でもNoKO解除とか強制attr付与とかはしていないので、いっしょにとれーにんぐ相手にDKOしたりOTH現実を撃てなかったりする。
オプションで即死強化を設定可能だが、命中後の即死を強化するのであって狙撃の性能は変わらないので、前者には勝てるようになるが後者は無理。
AIも搭載しているが、隔離技術の塊のため、当然新MUGENでは使用不能。

+ 大会ネタバレ
神々への挑戦トーナメントIIにてうp主操作で狂キャラ枠で出場。
数多くの狂キャラ、神キャラを精密射撃で沈めみごと決勝まで残った。
驚くべきはうp主の腕前で、超高速で動く天狼ですらあっさりと銃を命中させるなど凄腕スナイパーっぷりをみせた。
以降、うp主に対し視聴者が付けた愛称が、ゴルゴの人。今大会以降も凶悪キャラ大会で並、強クラスでどう打倒するかを思索するなど、
飽くなきチャレンジャー精神を持つ人物である為、視聴者層からは畏敬を込めてそう呼ばれる。
ガタノゾーア以上ピグモン未満トーナメントではピグモンを外しガタノゾーアに命中させこの異色なルールの大会における、
「初の予選突破者か?」と視聴者を沸かせたが、抹殺モードでもガタノゾーアを倒す事は出来ず、惜しくも予選敗退となった。

また、保管庫では彼女の服装をした通称「ウドン13」なる人物の絵が投稿されており、実際に某所で公開されている。
絵の内容も原作を見た事ある人ならニヤリとする、中々の原作再現ぶりである。
遂に主役の動画も投稿された

この他にも、画像と台詞を巴マミに差し替えた「マミ10」が存在する。


………だが、物語は続く。

出場大会

+ 一覧
+ ゴルゴ13
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
+ ウドン13
【ウドン13】
凍結

出演ストーリー

プレイヤー操作

ゴルゴシリーズ
原作の様な展開で、数々の凶キャラ・狂キャラ・神キャラを葬り去り、仕事を完遂した彼はやはり「プロ」である。


*1
なお、参考までにこのナムコ版のゲームのルールを言うと、
  1. ライフルを模したガンコンで通常時は遠景が表示され、スコープを覗くと拡大画面になる。(ステージによっては最初から拡大画面)
  2. ターゲットに狙いを定めて撃つが、原則1発しか撃てない(弾数無制限のステージもある)。外したらそこで「狙撃失敗」
  3. 人間を射殺する場合は頭か心臓付近狙いでないと、例え腹などに当てても「狙撃失敗」
  4. 制限時間(各ステージ・それまでの成績ごとに変わる、長くても十数秒・短いと数秒)をオーバーしても「狙撃失敗」
  5. 狙撃失敗で「信頼度」が下がり初期値の100から0%に低下するとゲームオーバー(初期状態なら2回続けて失敗で終わる)。
    ちなみに敵が攻撃してくるステージもあるが、この場合「敵の攻撃が当たるまでの時間=残り時間」でそれまでは全弾外れる。
    よって「残り時間があるのに攻撃喰らって狙撃失敗」というような展開は流石にない。

……ここまででも「ちょっと難しそうだな」と思われるかもしれないが、実際はこれらに加えて以下のような難易度を上昇させる要因がある。
  1. 「乗り物に乗っている」などの理由で画面が揺れる(多数)
  2. ターゲット周囲にもっと目立つ人がいる、当然こっちを撃つと「狙撃失敗」(多数)
  3. 狙う箇所が「歩いている女性のハイヒールのかかと」という動きが激しい上に小さいもの(マフィアの履く靴)
  4. ターゲットを撃てるチャンスが扉の開閉タイミングの関係で制限時間中2回だけな上に頭部しか見えない。
    しかも最初に見えるのは接見中の弁護士。当然、彼を撃ってしまったら失敗(独房という名の密室)
  5. 船に乗っているので波で揺れる上、ターゲットが横を向いているので心臓狙いでは腕に当たってしまい失敗判定になる(トローリング・ボート)
  6. 照明弾で目がチカチカする上、開始からしばらくは味方兵士と教団員しか現れない。当然、撃ったら失敗。
    ターゲットである教祖は 制限時間ギリギリになってやっと現れる (殺人教団の夜)
  7. 死因を「心不全」にするために「逃げる標的にギリギリ当たらない狙撃を複数回行う」(続編で追加ステージ、オーバーロード)
何だか無茶苦茶なゲームのような気もするが、いずれも原作の狙撃内容再現か原作より楽になっている狙撃内容ばかりである。
難易度低下の例として『独房という名の密室』のチャンスは原作だと「10時間に一度だけ」だったのが1分も待たずに済む上チャンスも2回ある。
『トローリング・ボート』も「満潮時、更に高い波に乗った時に初めてターゲットが見える」という代物だったのが普通に見えている。
終いには原作だと「依頼者を狙う敵スナイパーの『指』を撃って相手の銃身がぶれるのを計算に入れ、依頼者の隣に居る敵の依頼主を射殺させる
と言う無理ゲーな依頼も、「普通に敵スナイパーを射殺して暗殺を阻止する」という常識的なものに変更されている(『プロ・スナイパーズ』)。

厳密に言えば、着弾までのタイムラグ(FPSで言う偏差撃ち)や風や重力の影響、足元が揺れて弾丸に余計な慣性が付く等の事も一切考慮されておらず、
早い話が光速光線銃を使用している状態である(TV画面に向かって撃つ所謂ガンシューティングは殆どそうだが)し、
加えて本編で重きを置かれている「どうやって狙撃可能な状態に持ち込むか。どうやって無事に撤収するか」というお膳立ては既に済んでいる為、
難易度は遥かに低い(例えば原作版『トローリング・ボート』は「ターゲットが見えないのだから狙撃しようがない」と言う理由で逮捕されずに済んでいる)。
一方で本作には当時のポリゴン技術故にキャラの見分けが難しいという、ある意味原作よりも難しい部分があったりするのだが。

……まぁ簡単になったと言っても、それらの高難度ステージを次々成し遂げる事が出来るプレイヤーは正にゴr \ズキューン!/
なお、本人は画面に登場しないと書いたが、ステージスタート時のデモシーン(依頼シーン)は漫画の流用なのでしっかりと登場している。
また『初代』のゲームオーバー画面は「依頼を失敗したプレイヤーは"ゴルゴの名を騙る偽者"として本物に始末される」と言う演出である。

余談だが実はこのゲーム、原作漫画にもちゃっかりと登場している。
内容は、街中でゴルゴが狙撃をする為に狙撃地点近くに設置、人気ゲーム(笑)故に人だかり状態の中、ゲームの銃声に合わせて狙撃を行うというもの。
本物の銃声を誤魔化せるほど音がデカかったらプレイヤーの耳が逝かれそうだが…
なお繰り返しだが、出来自体は悪くない。人気ゲームに成れなかったのは前述した通り難易度もゴルゴ級だったからである。

そもそも原作世界ならゴルゴゲーを作ろうとした時点で開発者の命は無いと思われるが……。
実際ゴルゴの存在を世間に公表しようとした(多数の暗殺現場にゴルゴが居る事に気づいた)記者は消されているので、
よく似た別ゲーか、本物とはかけ離れた都市伝説ゲームなのだろう、たぶん。
幾らその筋では有名だとは言っても、指名手配されては一般人にまで顔が知れ渡ってしまっては仕事にならないので当然と言える。整形でもする?



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最終更新:2024年09月14日 22:11
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