「魔王ダーブラ様をなめるからだ…ハッハッハ!」
鳥山明の漫画『
ドラゴンボール』及びアニメ『ドラゴンボールZ』の登場人物。
原作の最終章にあたる「
魔人ブウ編」で登場した。
語源は、カバラの呪文「アブラカダブラ」であろう。
CVは
大友龍三郎。
孫悟空達が暮らしている世界の裏側に当たる「暗黒魔界」における王であり暗黒魔界最強の戦士。
セリフの通り
魔王と呼ばれているが、かつて大魔王と呼ばれた
ピッコロとは関係ない。
魔術師バビディに洗脳されており、彼の一番の腹心として登場し、
界王神とキビトを震え上がらせた。
実力は悟空曰く「
セルと同じくらい」。後に「思っていたよりずっと強い」と評価されていた。
超サイヤ人の悟空の戦闘力を知った時にも大きな動揺を見せなかったから、当時の超サイヤ人1よりも高い数値の戦闘力を持つと見られる。
アニメでは「3000キリや4000キリ程度の相手なら大したことはない」と発言しており、「まとめてかかってこい」と己の強さに絶対的な自信を持っていた。
このキリという単位はエネルギーの強さを計るものであり、『ドラゴンボールZ』での彼の発言によれば「200~300キリもあれば星の一つや二つ簡単に破壊できる」とのこと。
作中では
孫悟飯と互角に戦い、悟飯との再戦直前には「間違いなく片づけられる」と強気な発言をした。
ベジータの悪の心を見抜いて自分たちの陣営に誘うなど立ち回りは優秀であり、ベジータと悟空の戦いで生じたエネルギーによって
魔人ブウを復活させることにも成功した。
……のだが、ブウの言動を見て「頭もパワーもないマヌケ面の生ゴミ」(アニメ版では「頭もパワーもない大マヌケ野郎」)と評したことで怒りに触れてしまう。
ブウに圧倒されながらも、ブウが自分やバビディの手に負えなくなる危険性を予測して始末しようとしたが、クッキーにされて食べられてしまった。
死後は本来なら間違いなく地獄行きであったが、「地獄へ送られた方が喜ぶだろう」という
閻魔大王の判断により、人格改造された後に天国へと送られた。
ある意味酷い扱いである。
『ドラゴンボールZ』では天国に行った後の彼の様子が描かれており、宣教師のように丁寧な口調で瞳をキラキラさせているなど、かなりコミカルなキャラクターになっている。
力押しの戦いが多いドラゴンボールの中でもかなり頭の回るタイプである。
勿論、魔界の王というだけあって単純な戦闘力もそれなりなのだが。
洗脳されていたとはいえ、ベジータを味方に引き込み、宇宙船を破壊されないために
界王神を船の内部へ招き入れるなど、適切な判断を下している。
魔人ブウの危険性をいち早く見抜き、バビディに対して「かならず手に負えなくなって災いをもたらす」と進言したことからも、根が真面目であることが伺える。
暗黒魔界一の実力者だが、戦闘前の評価は
ベジータ曰く「つば(による石化)にさえ気をつければなんとかなる」とのこと。
悟空も同じく「7年前だったらやばかったかもしれない」と今の自分にとってはさして脅威ではないというような発言をしており、
悟飯との戦闘を見て「思っていたよりずっと強い」と再評価した後も、「勝てない相手ではない」「本当に修行サボってたんだな」と、
二人ともダーブラの予想以上の強さに驚くよりもむしろ苦戦している悟飯が不甲斐ないと取れる発言をしている。
ドラゴンボールのインフレの中の7年間の大きさに飲み込まれてしまった、これまたある意味悲しい存在である。
単純な戦闘能力以外にもツバを吐きかけた相手を石化させたり、槍や
剣を手元に出現させるなど魔術を使いこなせる。
ドラゴンボールではあまり見かけない独特な戦い方を得意としているキャラである。
(悟空の「思っていたよりずっと強い」という発言は、この魔術を扱う独特の戦闘スタイルを評価したためとも言われている。)
ゲーム版でも、
トランクス同様に武器攻撃を主体とした戦法で戦っている。
石化する技はゲーム媒体では「サライバシュート」といい、ゲーム中では当たった相手の移動を4秒ほど封じる効果を持つ。
MUGENでは
stig87氏によって制作されたダーブラが存在している。超神氏の作風に合わせたとか。
原作どおりの技も持っているが、あまり見かけることはない。
ドラゴンボールキャラには競合する相手が多いことを考えると仕方ないのかもしれない。
出場大会
出演ストーリー