「私がキミを殺してみたくなっちゃったから」
ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(F.E.A.R.)制作のTRPGシリーズ、
『ナイトウィザード』の公式NPC(ノンプレイヤーキャラクター)。
第八世界「ファー・ジ・アース」(=地球)の一つを成す裏界に住むエミュレイターであり、
古くから存在する魔王の一柱。「温泉女王」の二つ名と侯爵位を持つ。
人間界に現れる時は、ご覧のようなタオルを巻いただけの姿で現れる。
ドラマCDにおけるCVは
ささきのぞみ
氏。
原作でのスペック
属性:水/冥
ウィザードクラス:魔術師
キャラクターレベル:不明
性別:女
年齢:23(外見)
髪の色:薄青
瞳の色:茶
肌の色:白
必殺技:不明
(以上、『ナイトウィザード The 2nd Edition』ソースブック『スクールメイズ』からの引用)
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なんでよ? という方へ |
『ナイトウィザード』の背景世界である第八世界は、大きく分けて、魔王達の本体が封印されている“裏界”(りかい)と、
それを補強する「世界結界」上の夢の世界である“ 表界”(ひょうかい)から成る。
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第八世界に関する重大なネタバレ |
実は第八世界は、超古代に世界の主たる超至高神と、それに反逆した108柱の神=古代神との間で起きた「第一次古代神戦争」で一度壊滅している。
超至高神は、古代神の一部を封印するため、自身の眷属である八大神の一柱“幻夢神”に命じて、
荒廃した第八世界を「檻」とし、その上に世界結界を張った。裏界とは第八世界の真の姿なのだ。
世界結界の形成は幻夢神の眷属達が中心となった。そして幻夢神が眠りに就き夢を見ることで、世界結界は完成した。
だが、第八世界の並行世界(=NWの姉妹作であるTRPG『セブン=フォートレス』の背景世界)である第一世界「ラース=フェリア」が、
裏界のエミュレイターとは別の世界に封じられていた“冥魔”(めいま)によって事実上陥落したことをきっかけに、
天上界の神々(超至高神、その下の黒白二神、さらにその下の八大神)らは、幻夢神を覚醒させる決意を固め、
裏界の魔王の長“皇帝”シャイマールをその道具として覚醒させるべく、幻夢神の2つの現身の一方“ザ・ゲイザー”を動かした。
幻夢神の覚醒は対冥魔の切り札であるが、それは第八世界表界を犠牲にすることでもある。
ゲイザーの意志を知った柊蓮司ら表界のウィザード達は、シャイマールを再封印すると同時に、
幻夢神のもう一つの現身“TIS”を味方に付けゲイザーを討ち倒した。これがNWルール第一版で語られた「マジカル・ウォーフェア」の結末である。
だがこの結果、幻夢神は深手を負い、その力を減退させてしまう。
その一方、幻夢神の眷属にしてそのコアとなった使徒“ノア”は「もはや世界結界は不要である」と判断し、
来るべき幻夢神の覚醒に備え人類をウィザード化すべく動き出した(ウィザードは表界消滅の影響を受けない)。
これは同時に世界結界の弱化をももたらしている。
加えて、自身に万一の事態が生じた場合に備えてゲイザーが用意した幻夢神覚醒システムが、
裏界の魔王の一柱パール=クールによって起動しかかってしまった。
もはや幻夢神の覚醒=世界結界の解除=表界の消滅は避けられなくなっている。
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魔王達は世界結界の解除やプラーナ(= 存在の力)を求めて"表界"に配下や力を割いて創った分身を送り込むのだが、
常識外の存在を排除する「世界結界」上で強力な分身を使うことは魔王自身に多大な消耗をもたらすため、
自然とウィザード(プレイヤー側)の裏をかく策略を巡らせることになる。
故にこの世界の魔王は 誘惑に適した美少女の姿を採る者が多く、実際に彼女らのために戦う裏切り者のウィザードも多い。
基本的に、分身には僅かな力しか割いていないため、倒されてもしばらくすれば活動を再開出来る。
無論その分身でもウィザードから見れば十分に手強い相手だが、どのくらい手強いかは時と場合により、
エリートウィザード部隊があっさり壊滅させられることもあれば、初期レベルのウィザード数人といい勝負をすることもある。
分身自体の力の大小というのもあるが、ぶっちゃけた話「プレイヤーが勝てないと話にならない」などの、
お話の都合による所が大きい。
TRPGであるため、出鱈目な力関係の設定のままにしてゲームと呼べない物を作るわけには行かないのだ。
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水に精通しており、
水を自由自在に操ったり、温泉を湧かせたりすることが出来る。
また、人の才能を見いだす能力に長け、潜在能力を引き出す力も持つ。
なお、現行ルール『The 2nd Edition』で設けられたウィザードクラス「侵魔召喚師」には、彼女を召喚出来る特殊能力「裏界の温泉」がある。
「ふぅん、けっこういいトコあるじゃない。それってキミの長所だと思うな?」
ちなみに、こちらの
魔王とは、
『ナイトウィザード』ルール第一版末期に出されたキャンペーンシナリオ集『オーバーナイト』にて共闘を果たしていたりする。
七徳の宝玉を巡る戦いに誘われて、あまり深いことを考えずに参加した、とのこと。
この『オーバーナイト』を経て、『ナイトウィザード』はアニメ(及びそのノベライズ『柊蓮司と宝玉の少女』。
アニメとはやや設定が異なり、リプレイでは小説の方を正史としている模様)、
そして『The 2nd Edition』へと話が続いていく。
そんなわけでMUGEN初のナイトウィザード勢となった彼女だが、公式で出番があったのは意外と少ない。
初登場は前述の『オーバーナイト』の中ボス。その後はアニメ版のアンソロジーノベル『魔法使いと、休日の過ごし方』の1エピソードに登場した程度。
ぶっちゃけ魔王の中ではマイナーな部類である
(とはいえ、TRPGにおける公式NPCは基本的に「各人がそれぞれ好きなように扱う」ものなので、
設定だけのキャラクターなんてのも特に珍しくはなかったりする)。
まあ、MUGEN入りの決め手は
やっぱり(作者の)愛だよね!
…その愛が通じたのか、2012年頃から公式での出番が増え、
F.E.A.R.のサポート誌『ゲーマーズ・フィールド』で連載されている番外編的4コマ漫画『はわっと☆ウィザード!』にゲスト登場。
基本的にリプレイやファンブックで活躍したキャラが登場する中での出演である。何故登場したし。
そして2013年に発売されたファンブック『アルティメットエネミー』収録のボイスドラマ「刻印のウィザード」にて遂にボイス付きで登場。
ウィザードを代闘士とする「魔王戦争」にて、漫画『ヴァリアブルウィッチ』から主人公・藤原竜之介、
ファンブック『ファイナルカウントダウン』収録リプレイ「Price & Wish」から天乃杏の2名を立てて参戦してきた。
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余談 |
一見すると完全なネタキャラだが、実はかなり元ネタ)に忠実である
(遅くとも15世紀に遡ることが出来る魔術書『 ゴエティア(悪霊の書)』。『レメゲトン(ソロモンの小さな鍵)』の第一部とされる)。
元ネタの悪魔「クロセル」は、「水の温度を変える」「温泉を湧かせる」「隠された才能を引き出す」の能力を全て有する。
アメリカのSPI社のTRPG『DragonQuest』に由来する呼び名「浴槽の公爵」としても知られている
(当然『ドラゴンクエスト』と言っても、 エニックス作品とは無関係。詳しくは こちら)。
このように、『ナイトウィザード』の美少女魔王達は一見安易な萌え化に見えて、
どれも元になった悪魔を知っている人には分かる設定が多く仕込まれている。
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MUGENにおけるクロウ=セイル
「
魔王の策略」のup主であるナニコロ氏が製作した2種類のクロウ=セイルが存在している。
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クロウ=セイルVer.1 |
PotS氏の クラーケンを改変した物。触手相当の水柱に当たり 判定が付いたりと、かなり良心的になっている。
また更新でパンチが搭載され、クラーケンとの差別化も徐々に図られている。
なおパンチの瞬間には何か見えr(プラーナ消失)…一応シルエットなのでR-18ではない。念のため。
同作者により温泉 ステージも製作されていたが、代理公開サイトがブログに移行してから公開を停止している。
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クロウ=セイルVer.2 |
クラーケン改変と違い、 蒼崎青子をベースにしたキャラである。下段が色々危ない。
こちらも一応の完成を迎え、NS氏のサイトで代理公開されている。
その後の更新でネット声優の 桜音恋氏による ボイスが搭載されている。
かなりの数が搭載されており、 必殺技のみならず勝利時のメッセージと宣伝までもがフルボイスである。
また、 脱衣KOも搭載されている。
最新版では飛び道具1つと、何故か1ゲージ使ったクイズ技が追加。
外れると問答無用でダメージを与え、正解すると体力を少しと1ゲージを相手にプレゼントする。
その後、やっぱりダメージ与えるけどね!
12Pカラーになると、常にゲージMAXとなり、投げ以外ダメージを受けなくなる。
対人を想定したチャレンジモードとのことで、プレイヤー操作で倒して欲しいとのこと。
ユリポエ氏の AIも同梱されており、このAIはタッグ用として作られている。
とはいえシングルでも問題なく戦えるため、今後の活躍が期待される。
なお浪清をパートナーとした時のみ、浪清のゲージ溜めに合わせてゲージ技を連発する。
この人は、どれだけクロウ=セイルが好きなんだよ!と 言わざるを得ない。
これにより『ナイトウィザード』初の2バージョンが作られたキャラとなる。
どうしてこうなった。
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ちなみに |
下記の動画のものは最新版ではないが、オマケとして パール=クールちゃん様タイヤが製作されていた。
こちらのバージョンは∞ロダ(今は亡きピアキャスト支援サイト運営)閉鎖のため入手不可。
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また、NS氏によるAIも公開されており、最新版にも対応済み。
ユリポエ氏のAIがタッグ向けなので、こちらはシングル向けに作られたらしい(勿論タッグ戦も可能)。
当然ver.1には使えないので注意。
版権VSオリジナル 交代制サバイバルトーナメントでは、 タンホイザーを相方に、「ハンマースプリングス」というチーム名で魔物使いサイドで登場。
この大会は魔物使いサイドが魔物サイドに負けると、 死なない程度にお仕置きされる(どんな目に遭うのかは、動画をご覧になってほしい)。
勿論、彼女達も罰ゲームの被害に遭っており、 次のエリアの相手にそのことで煽られており、控えめに言ってマジギレしている。
その試合には タンホイザーが勝利したが、その後の他チームが戦闘している後ろで 戦闘前で声高らかに煽った方(14歳)を 十露盤板に乗せ、
更にその上にデカくて分厚い本と自分自身が乗ったり、 パシらせたり、負けたから八つ当たりするという、
何も知らない第三者から見たら 警察のお世話になること間違いなしの行動をやらかしている(煽った方も非があるが)。
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出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
最終更新:2023年04月23日 22:56